JPH0786349A - 電子ビームを用いた検査装置 - Google Patents

電子ビームを用いた検査装置

Info

Publication number
JPH0786349A
JPH0786349A JP5230501A JP23050193A JPH0786349A JP H0786349 A JPH0786349 A JP H0786349A JP 5230501 A JP5230501 A JP 5230501A JP 23050193 A JP23050193 A JP 23050193A JP H0786349 A JPH0786349 A JP H0786349A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pattern matching
result
verification
electron beam
edge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP5230501A
Other languages
English (en)
Inventor
Hironori Teguri
弘典 手操
Kazuo Okubo
和生 大窪
Akio Ito
昭夫 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP5230501A priority Critical patent/JPH0786349A/ja
Publication of JPH0786349A publication Critical patent/JPH0786349A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Image Processing (AREA)
  • Image Analysis (AREA)
  • Length-Measuring Devices Using Wave Or Particle Radiation (AREA)
  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 被検査LSIの設計データを利用して検査を
行なう装置に関し、パターンマッチングの成否を検証す
る手段を設けることにより、パターンマッチングのエラ
ー低減を可能とする検査装置を提供する。 【構成】 設計データ200から測定点の情報の抽出、
登録を行なう測定点登録手段204と、測定点でのマス
ク図パターンとSEM像のパターンとの対応する位置関
係を取得するパターンマッチング手段212と、2つの
パターンの対応する位置関係からLSIチップ上の電子
ビーム照射位置を定める電子ビーム照射位置決定手段2
20と、を含むLSI内部の検査装置において、パター
ンマッチング結果から正しい結果の候補を選出する手段
214と、選出手段214において選ばれた選出候補で
のパターンマッチング結果を検証する手段216と、を
含み、電子ビーム照射位置決定手段220は、検証結果
から電子ビーム照射位置を決定するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、LSIの内部回路を電
子ビームを用いて検査する装置に関し、特に、被検査L
SIの設計データを利用して検査を行なう装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子ビームを用いるLSI内部回
路の検査装置においては、被検査LSIの設計データを
利用して、表示マスク図領域に対応する電子顕微鏡(S
EM)像を取得するナビゲーション機能が実現されてい
る。
【0003】更に、ナビゲーション機能により得られる
マスク図とSEM像との位置ずれなどの誤差を検出する
パターンマッチング技術(特願平3−258140)が
開発された。これにより、設計データ上で測定点をあら
かじめ登録しておき、それ以後は、登録した測定点を含
むマスク図領域に対応するSEM像の取得、マスク図と
SEM像とのパターンマッチング、登録測定点に対応す
る電子ビーム照射位置の決定、といった一連の作業を自
動化することができ,登録した測定点での測定を自動的
に行なう自動プロービングが可能となった。これによ
り、作業効率が大きく向上する。
【0004】図13には、従来のパターンマッチング方
式が示されている。通常の相関法による二次元画像のマ
ッチングは、X方向、Y方向の誤差補正量の各組み合わ
せにおける相関度をそれぞれ求め、図13(A)に示す
ような相関度分布の中から最大のものを探索することに
なる(方法Aとする)。
【0005】これに対し、特願平3−258140にお
けるパターンマッチング技術のアリゴリズムは、二次元
の画像のマッチングを独立した一次元のマッチングに分
解して行なっている。すなわち、特願平3−25814
0のアルゴリズムでは、図13(B)に示すように、X
方向のマッチングとY方向のマッチングとに分け、X方
向のマッチングを行うときはY方向はある範囲の誤差を
もつもの、Y方向のマッチングを行うときはX方向はあ
る範囲の誤差をもつものとして評価量を求め、それぞれ
で最大を与える誤差補正量を選び出している(方法Bと
する)。図13(B)では、、に示されるようにX
3 、Y5 が選び出されている。
【0006】ここで、以下の説明に用いる量として次の
ものを定義する。なお、本明細書で単に誤差補正量とい
う場合、それは位置ずれ誤差補正量と倍率誤差補正量と
の組であるベクトルを指している。
【0007】誤差補正量X、Yのときの方法Aの評価量
(相関度)をE(X、Y)とする。このうちX方向のマ
ッチングに寄与する部分をEx(X、Y)、Y方向のマ
ッチングに寄与する部分をEy(X、Y)とすると、評
価量E(X、Y)は、 E(X、Y)=Ex(X、Y)+Ey(X、Y) と表せる(図13(A)参照)。
【0008】一方、方法Bの評価量をE’(X、Y)と
する。このうちX方向のマッチングの評価量をEx’
(X)(図13(B)参照)、Y方向のマッチング評
価量をEy’(Y)とすると(図13(B)参照)、
評価量E’(X、Y)は、 E’(X、Y)=Ex’(X)+Ey’(Y) と表せる(図13(B)参照)。方法Bは、E(X、
Y)を最大にするX、YとE’(X、Y)を最大にする
X、Yとは同じであるという仮定のもとで妥当な方法で
あり、多くの場合この仮定が成り立っている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図14には、従来のパ
ターンマッチング方式の問題点が示されている。図14
(A)の方法Aでは、E(X3 、Y3 )>E(X3 、Y
5 )という関係が成立し、正しい補正量は(X3 、Y3
)になる。
【0010】これに対し、図14(B)の方法Bでは、
補正量Y3 、Y5 についてEy’(Y)の値にほとんど
差がない(Ey’(Y3 )≦Ey’(Y5 ))の場合に
は、誤った関係E’(X3 、Y3 )<E’(X3 、Y3
)になってしまい、この結果、誤った補正量(X3 、
Y5 )が導き出される場合がある。これは、周期性の強
いパターンにおいて起こり得る。
【0011】上記のような状況のモデルを図15に示
す。図15(A)は正しい状態を示し、図15(B)
は、図15(A)の正しい状態に対し、Y方向に1配線
ピッチ分ずれた状態を示し、符号Pは、Y方向の1配線
ピッチを示す。そして、図15(A)の正しい状態の評
価量と図15(B)のY方向に1配線ピッチ分ずれた状
態の評価量とは、ほとんど差のない状態になり、このた
め、図15(A)の正しい状態を図15(B)の誤った
状態から区別することができない。
【0012】本発明は、パターンマッチングでエラーが
起こったときは上記のような状況であることに鑑み、パ
ターンマッチングの成否を検証する手段を設けることに
より、パターンマッチングのエラー低減を可能にし、そ
の結果、自動測定での測定結果の信頼性を向上できる検
査装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、被検査LSI
の設計データを利用し、電子ビームによりLSIの内部
検査を行なう装置であって、設計データ(200)から
測定点の情報の抽出、登録を行なう測定点登録手段(2
04)と、前記測定点でのマスク図パターンとSEM像
のパターンとの対応する位置関係を取得するパターンマ
ッチング手段(212)と、前記2つのパターンの対応
する位置関係からLSIチップ上の電子ビーム照射位置
を定める電子ビーム照射位置決定手段(220)と、を
含む検査装置において、前記パターンマッチング結果か
ら正しい結果の候補を選出する手段(214)と、前記
選出手段(214)において選ばれた選出候補でのパタ
ーンマッチング結果を検証する手段(216)と、を含
み、前記電子ビーム照射位置決定手段(220)は、前
記検証結果から電子ビーム照射位置を決定することを特
徴とする。
【0014】
【作用】本発明において、測定点でのマスク図パターン
とSEM像のパターンとのパターンマッチング結果から
正しい結果の候補を選出し、該選出候補でのパターマッ
チング結果を検証し、該検証結果から電子ビーム照射位
置を決定する。
【0015】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の好適な実施例
を説明する。図1には、本発明の実施例による電子ビー
ムを用いた検査装置のブロック回路が示されている。
【0016】図1において、検査装置は、設計データ2
00から測定点情報の抽出登録を行い測定点リスト20
2を作成する測定点登録手段204と、被検査デバイス
(例えばLSI)206を測定してSEM像パターンを
得てこのSEM像パターンを測定制御部210に送る測
定部208と、測定点登録手段204からのマスク図パ
ターンと測定制御部210からのSEM像パターンとの
パターンマッチングを行うパターンマッチング部212
と、該パターンマッチング部212からのパターンマッ
チング評価量から正しい結果の候補を選出する手段21
4と、該候補選出手段214からの正解候補からパター
ンマチング結果を検証する手段216と、該パターンマ
ッチング結果検証手段216からの検証結果を記録する
検証結果結果記録部218と、前記パターンマッチング
結果検証手段216からのずれ補正量を受け、測定制御
部210に電子ビーム(EB)照射位置を送る電子ビー
ム照射位置決定部220と、から構成される。
【0017】図1の検査装置について更に説明する。測
定点登録手段204により、被検査デバイス(LSI)
の設計データ200から測定箇所のマスク図データ及び
電子ビームプローブ点座標が抽出され、測定点リスト2
02が作成される。自動測定は、この測定点リスト20
2に従って実行される。
【0018】パターンマッチング部212には、測定点
登録手段204からマスク図パターンが入力され、ま
た、測定制御部210からSEM像パターンが入力され
る。ほぼ同一領域であるこれら2つのパターンが入力さ
れると、パターンマッチングを行なって、2つのパター
ン位置ずれ、フィールドサイズの違いといった誤差の補
正量をパラメータとする評価量分布が算出される。
【0019】パターンマッチング部212で得られた評
価量分布は、候補選出手段214に送られる。候補選出
手段214では、得られた評価量分布からピークを検出
し、検出したピークでの補正量を正解候補とする。
【0020】上記正解候補を選出する方法を図2を参照
しながら説明する。パターンマッチングは、X、Y方向
独立に行われ(例えば、特願平3−258140を参
照)、図2(D)に示されるようなマッチング評価量分
布が得られる。図2(D)において、横軸は、マスク図
とSEM像との位置ずれ誤差の補正量であり、縦軸は、
フィールドサイズの違い(倍率誤差)の補正量である。
各点の色の濃さは評価量の大きさを表している。この図
2(D)の評価量分布から予め定めた所定条件を満たす
ピークを検出する。すなわち、図2(A)に示されるよ
うに、X方向のマッチング評価量分布からX1 、X2 、
X3 の3個のピークを検出し、図2(B)に示されるよ
うに、Y方向のマッチング評価量分布からY1 、Y2 の
2個を検出する。そして、図2(C)に示されるよう
に、X方向3個、Y方向2個を組み合わせて、計6個が
正解候補となる。
【0021】次に、パターマッチング結果検証手段21
6では、候補選出手段214で選ばれた正解候補での補
正量を2つのパターンに適用した状態での相関度を算出
する。つまり、図2(C)の正解候補表の各欄を相関度
で埋める。各候補での相関度を比較し、もっとも大きい
相関度を与える候補をずれ補正量の最終的な解として決
定する。
【0022】詳述すると、パターンマッチング結果検証
手段216においては、候補選出手段214で選ばれた
正解候補の補正量を適用したときのマスク図とSEM像
との相関度を算出し、これを比較する。この場合、まさ
しく二次元画像の相関度そのものを算出する。
【0023】上記パターンマッチング結果を検証する方
法を図3を参照しながら説明する。図3(A)、(B)
において、符号10は中央の配線を示し、該配線10の
右側のエッジは、SEM像上で符号12で示されてい
る。なお、SEM像上でのエッジ12に対して、マスク
図上でのエッジは、符号14で示されている。
【0024】図3(A)の場合には、Y方向のマッチン
グがエラーしたときの補正量はY5で示され、図3
(B)の場合には、Y方向の補正量はY3 で示される。
そして、マスク図上でのエッジ14とSEM像上でのエ
ッジ12との相関度は、正しい場合(図3(B)のY方
向補正量Y3 の場合)と比較して、図3(A)のY方向
補正量Y5 の場合には、小さいEx(X3 、Y3 )>E
x(X3 、Y5 )。すなわち、図3(B)の場合と比較
して図3(A)の場合には、A、Bの部分だけエッジデ
ータ(評価量への寄与)が小さく、Ex(X3 、Y3 )
>Ex(X3 、Y5)の関係が得られる。
【0025】つまり、前記図14で説明したようなエラ
ーが生じた場合(Ey’(Y3 )<Ey’(Y5 ))で
あっても、前記正しい関係Ex(X3 、Y3 )>Ex
(X3、Y5 )が得られているので、エラーの関係E
y’(Y3 )<Ey’(Y5 )をくつがえして、但し関
係 Ex(X3 、Y3 )>E(X3 、Y5 ) を得ることができる。
【0026】次に、検証結果記録部218では、パター
ンマッチング結果検証手段216での検証結果、つまり
各候補及びそれぞれにおける相関度、解として決定され
た候補が記録される。
【0027】なお、電子ビーム照射位置決定部220で
は、与えられたずれ補正量に応じて、電子ビームプロー
ブ点座標を電子ビーム照射位置へと変換する。また、測
定制御部210は、電圧測定やSEM像取得を行なうよ
うに測定部208の制御、及び測定結果の受け取り、あ
るいは測定結果記録部218への記録を行なう。
【0028】以上に記した処理は計算機で次のように実
現される。第1に、パターンマッチング結果から正しい
結果の候補を選出する手段214について説明する。
【0029】正解候補選出手段214における処理は、
まずX方向、Y方向独立にマッチングを行って得られる
評価量分布おのおのからピークを検出する。検出した
X、Y各方向のピークでのずれ補正量の組み合せを正解
候補として選出する。
【0030】マッチング評価量分布からのピーク検出は
次にように行う。評価量分布の各点を、あるスライスレ
ベル(例えば評価量分布の最大値の90%)以上と未満
に分けて、スライスレベル未満の点では値0となるスラ
イスマップを作成する。スライスレベルを100%とす
ると、評価分布の最大値を与える点のみ値をもつことに
なる。スライスマップで値をもつもののクラスタ化を行
い、各スラスタでのピークを検出する。
【0031】図4には、評価量分布からのピーク検出が
示されている。図4は、スライスレベル90%でのスラ
イスマップ(模式図)を示し、斜線を施した部分は、各
クラスタのピークである。
【0032】検証に必要なのは、エラーの起こりやすい
周期的なパターンでのマッチングに対してであり、その
ときの評価量分布には同程度の大きさのピークが現れ
る。したがって、ピーク検出の条件としてスライスレベ
ルは90%程度とすればよい。最大ピークの90%以上
のピークがない場合は、その方向でのマッチングの検証
を必要としない場合である。X方向、Y方向ともに検出
ピークが1個ずつで正解候補が1組の場合は、以下の相
関度を求める検証処理は不要となる。
【0033】二次元画像のクラスタ化は画像処理技術で
は一般的なものである。第2に、選出された候補でのパ
ターンマッチング結果の検証手段216について説明す
る。
【0034】二次元画像の相関度算出方法には、マスク
図を二次元画像とみなし、通常の相関をとる方法もある
が、マスク図はおもに直線からなる配線図形のデータで
あることに注目すると、以下のようにしてマスク図とS
EM像との配線エッジ間の相関度を二次元画像の相関度
の代用とすることで高速に算出が可能となる。
【0035】マスク図設計データから配線エッジ位置
に対応するSEM像上のエッジ位置を算出する。 そのSEM像上エッジ位置に限ってSEM像にエッジ
検出オペレータを施す。
【0036】エッジ検出オペレータ施行後のSEM像
上エッジ位置の画素値を、全エッジに関して足しあげ
る。 求めた総和をマスク図画面に存在する配線のエッジ長
で規格化し、相関度とする。
【0037】上記の相関度算出は、マスク図画面に存在
する配線エッジ全てに関して行ったが、検証用の配線エ
ッジのみを用いて相関度算出をすることができる(図5
参照)。検証用エッジのみを用いる場合、比較する各正
解候補の相関度の対比が顕著になるという利点がある。
【0038】検証用エッジを選ぶ際には、以下のように
して選ぶのがよい。例として、図6(SEM像である
が、マスク図と考える)のパターンで縦に延びた配線1
6、18、20に注目する。ここには、3本の配線1
6、18、20、すなわち6本のエッジ1〜6が存在す
る。このうち検証用に適しているエッジは1、2、3、
6であり、4、5は適していない。その理由は以下のよ
うである。マッチングエラーには、おおよそ配線のピッ
チ分Pずれる場合が多いことを考慮すると、例えば、エ
ッジ4は左右ともに配線ピッチ程度の距離に他のエッジ
3、5が存在するのに対して、エッジ2では、右側の配
線ピッチの距離以内には他の配線は存在していない。こ
のため、仮にパターンマッチングの結果が右に配線ピッ
チ分ずれた結果を与えた場合、エッジ2を検証用に用い
るとエッジ4を用いるのと比べて、パターンマッチング
の結果が正しくないことが一層明らかになる。したがっ
て、検証用にはエッジ2、あるいは1、3、6のよう
に、エッジの周囲に、少なくとも最小配線ピッチ以内の
距離に他の配線がないものを用いるのがよいといえる。
【0039】上記の検証用エッジの抽出は以下のように
行なう(Y方向に延びた配線に限って述べる)。各エッ
ジをX座標順にたどっていき、次にエッジとの間隔が所
定値(例えば配線ピッチ分)より大きい場合、現在のエ
ッジと次のエッジとを検証用として抽出する。この方法
は、図3のようなパターンでは有効である。しかし、配
線が相対的に密に並んでいる場合、見つからないことが
ある。そのときは、マスク図をある適当なY座標ごと
(Y方向の延びた配線の場合)に分割し、ブロックに分
ける。各ブロックで先に述べた方法を適用すればよい。
分割するY座標は、X方向に延びた配線のエッジのY座
標から選択すればよい。
【0040】この例として図7(SEM像であるが、マ
スク図と考える)を示す。このようなパターンでは、画
面全体のY方向に延びた配線を対象にすると、ほとんど
配線ピッチ間隔でならんでしまうが、図7に示したよう
に、Y座標(イ、ロ)でA、B、Cの3つのブロックに
分割し、そのブロック内をみると検証用エッジを抽出で
きるようになる。
【0041】検証用エッジとして以上の説明では、おも
にX、Y方向に延びた配線エッジを想定していたが検証
用エッジとして、XY座標系に直交しない、斜めに延び
た配線のエッジを抽出してもよい。
【0042】検証手段216の結果を記録する検証結果
記録部218には、選ばれた正解候補、それぞれの相関
度が記録される。加えて測定制御部210からの測定結
果も記録される。ユーザは、自動測定の終了後、記録内
容を参照して確認できるようにする。
【0043】なお、ここで、前記図15について補足説
明しておく。方法Bにおいては、マスク図表示領域全体
に存在する配線のエッジおのおのに位置ずれなどの誤差
を考慮した投影領域Rを設定する。例えば、図15
(A)の太く記した縦のエッジ100は、X方向のマッ
チングに関与し、その投影領域Rは点線で囲んだように
なる。この領域Rに対応するSEM像をエッジ100の
延びる方向に投影して、エッジデータを作成する。各エ
ッジのエッジデータを位置ずれなどの誤差に応じて足し
合わせることにより、マッチング評価量分布を作成す
る。図15(A)に示すように、Y方向の誤差をある範
囲にあるものとして考慮するため、投影領域Rは、X方
向のみならずY方向にも広げることになる。このため、
図15(B)のようなY方向のマッチング結果が得られ
た場合、このY方向のマッチング結果は、X方向のマッ
チング評価量(エッジデータ)に影響を与えない。電子
ビームを用いた検査装置次に、電子ビームを用いてLS
I内部の回路を検査する装置について説明する。特に、
被検査LSIの設計データを利用して効率的な検査を行
う装置について説明する。
【0044】従来電子ビームを用いたLSI内部回路の
検査装置(EBテスタ)においては、被検査LSIの設
計データを利用することにより作業の効率化が図られて
いる。設計データ上で目的の電圧測定箇所を検索し、指
定することにより自動的に測定箇所がSEM(走査型電
子顕微鏡)像として現われるといったナビゲーション機
能により、それまでの視野の狭いSEM像では非効率的
であった測定点の検索作業が改善した。
【0045】さらに、上記のナビゲーション機能で得ら
れるほぼ同一箇所のマスク図とSEM像とのペアを用い
るパターンマッチング技術の開発により、設計データ上
で測定点をあらかじめ登録しておき、登録した測定点で
の測定を自動的に行う自動プロービングが可能となっ
た。これにより、作業効率の大きな改善が見込める。
【0046】しかしながら、上記のパターンマッチング
技術においては、対象とする測定箇所の配線パターンに
よってパターンマッチングのエラーが発生した。特に、
配線パターンの周期性が高い場合、エラーする可能性が
高いという問題があった。
【0047】そこで、パターンマッチングの成否の信頼
性を評価する手段を提供することにより、パターンマッ
チングのエラーの低減を可能にし、あるいは測定箇所の
適切性を評価でき、自動的に測定を行う場合の測定不良
の検知、測定結果の信頼性の向上を可能とする装置を提
供する。
【0048】図8には、電子ビームを用いた検査装置の
ブロック回路が示されている。図8において、検査装置
は、設計データ200から測定点情報の抽出、登録を行
い測定点リスト202を作成する測定点登録手段204
と、被検査デバイス(例えばLSI)206を測定して
SEM像パターンを得て、このSEM像パターンを測定
制御部210に送る測定部208と、測定点登録手段2
04からのマスク図パターンと測定制御部210からの
SEM像パターンとのパターンマッチングを行うパター
ンマッチング部212と、パターンマッチング評価量解
析部214’を有し、パターンマッチング部212から
のパターンマッチング評価量を受けるパターンマッチン
グ信頼性評価部216’と、評価部216’からの評価
された信頼性を記録し、信頼度を測定制御部210に送
る信頼度記録部218’と、評価部216’からのずれ
補正量を受け、測定制御部210に電子ビーム(EB)
照射位置を送る電子ビーム照射位置決定部220と、か
ら構成される。
【0049】図8の検査装置について更に説明する。測
定点登録手段204により、被検査LSIの設計データ
200から測定箇所のマスク図データ及び電子ビームプ
ローブ点座標が抽出され、測定点リスト202が作成さ
れる。自動測定は、この測定点リスト202にしたがっ
て実行される。
【0050】パターンマッチング部212には、測定点
登録手段204からマスク図パターンが入力され、測定
制御部210からSEM像パターンが入力される。ほぼ
同一領域の2つのパターンが入力されると、パターンマ
ッチングを行うことにより、2つのパターンの位置ず
れ、フィールドサイズの相違などの誤差量に対する評価
量の分布が算出される。
【0051】パターンマッチング部212で得られた評
価量分布は、パターンマッチング信頼性評価部216’
に送られる。信頼性評価部216’は、マッチング評価
量分布からずれ補正量とその信頼度とを算定する。算定
された両者は、それぞれ、電子ビーム照射位置決定部2
20、信頼度記録部218’に送られる。
【0052】電子ビーム照射位置決定部220は、受け
とったずれ補正量をもとに電子ビーム照射位置を決定
し、測定制御部210に渡す。測定制御部210は、渡
された電子ビーム照射位置で測定を行うよう測定部20
8に信号を送る。なお、測定制御部210には、信頼記
録部218’からの信頼度が供給されている。
【0053】なお、図9には、上記検査装置による処理
フローチャートが示されており、ステップ222〜22
8に従って処理がなされる。次に、図8のパターンマッ
チング評価量解析部214’の果たす役割について述べ
る。
【0054】評価量解析部214’での第一処理方法に
おいては、測定点リスト202に基づく自動プロービン
グの実施中に各測定点でのパターンマッチング結果に対
する信頼性の評価が可能となる。第二処理方法において
は、測定点の指定段階で登録されるマスク図の自分自身
に対するパターンマッチングを行うことにより、測定箇
所が適切かどうかの評価が可能となる。
【0055】まず、各測定点でのパターンマッチング結
果に対する信頼性を評価する第一処理方法について説明
する。あらかじめオペレータによって設計データ上での
測定点の登録処理が行われ、測定点リスト202が作成
される。自動プローピングが開始されると、各測定点に
対して図10に示す処理が行われる。以下、図10のフ
ローチャートについて説明する。
【0056】ステップSIでは、要求される電子ビーム
照射位置精度を満たすように画像の画素サイズと配線幅
とからフィールドサイズの範囲が決定され、そのフィー
ルドサイズ範囲を適当なステップに刻むフィールドサイ
ズステップ幅が決定される。
【0057】フィールドサイズと画像の画素サイズ及び
配線幅との関係について説明すると、フィールドサイズ
をL、画像の画素サイズをP、配線幅をd1、配線間ス
ペースをdsとし、フィールド内にn本の配線が存在す
るという条件を課すと、 L≦P×d1/10 L≧n×(d1+ds) という関係式が成り立つ必要がある。
【0058】ステップS2で、まず最小のフィールドサ
イズである登録箇所のSEM像とマスク図とが取得され
る。ステップS3で両者のパターンマッチングが行われ
る。そのパターンマッタングの結果として評価量の分布
が得られる。図11に評価量分布の一例を示す。図11
(A),(B)において、左側の図は測定箇所のSEM
像を示し、右側のグラフは前記SEM像に対する評価量
分布を示す。
【0059】ステップS4では、評価量分布の解析部2
14’において、ステップS3で得られた評価量分布は
例えば次のように処理される。評価量分布から最大ピー
クが検出され、最大ピークに対するある定められた比
(以下参照ピーク比と呼ぶ、例えば90%)が決定され
る。そして、参照ピーク比以上の大きさをもつピークの
数が計算される。
【0060】ステップS5では、計算されたピークの数
をもとにして、パターンマッチングの結果の信頼性が判
断される。具体的には、計算されたピークがある数以上
存在する場合には、パターンマッチングの成功の確から
しさは低い。すなわち、信頼性不十分と判定するのであ
る。
【0061】以上、ステップS5の分岐において、パタ
ーンマッチングが信頼性十分と判定した場合には、ステ
ップS10に進み、この判定箇所でのパターンマッチン
グが成功したことになって処理を終了する。この測定で
の信頼度が信頼度記録部218’に送られる。また、評
価量分布の最大ピークに対応するずれ補正量が電子ビー
ム照射位置決定部220に送られる。
【0062】上記ステップS5の分岐において、パター
ンマッチングが信頼性不十分と判定された場合には、ス
テップS6に進む。ステップS6では、ステッブS1で
決定したフィールドサイズステップ幅だけ先に用いたも
のより大きいフィールドサイズの(低倍率の)SEM像
とマスク図とを取得する。
【0063】ステップS7では、フィールドサイズがス
テップS1で決定したフィールドサイズ範囲内に収まっ
ているか(上限を越えていないか)が判定される。上限
を越えていなければ、処理はステップS3に戻り、再び
パターンマッチングの処理が行われる。一方、上限を越
えている場合はステップS8に進み、この箇所でパター
ンマッチングを行っても、その結果の信頼性は低い。す
なわち、不十分であるという最終的な判定されて、この
測定箇所での処理が終了する。信頼性不十分であるとい
う最終的な判定は信頼度記録部218’に送られる。
【0064】パターンマッチングエラーは、配線が周期
的に密に並んでいるような、周期性が強いと呼べるパタ
ーンの場合に起こりやすい。周期性の弱いパターンで
は、評価量分布における最大ピークに対応する補正量が
正しい補正量を与えるものであり、また、最大ピークに
比べると他に現れるピークはかなり小さいものである。
これに対し、信頼性の強いパターンでは、周期つまり配
線ピッチごとに現れる評価量のピーク間に顕著な差が現
れないことが多くなる。
【0065】図11に示した例では、(A),(B)と
もに、X方向(横軸方向)の位置ずれ誤差対評価量のグ
ラフである。図11(A)では、上下に延びる配線は少
なく、周期性は弱いといえる。この場合、評価量分布
(グラフ)では配線ピッチ間隔にピークが顕著である。
これに対し、図11(B)では、上下に延びる配線が密
に隣接し合っており、周期性が強いといえる。この場
合、評価量分布(グラフ)では配線ピッチ間隔にピーク
が現れており、それらの間の差は小さい。そのためエラ
ーを生じやすい。
【0066】そこで、評価量分布の解折手段において
は、評価量分布のピーク間の相対的比較、ピークの数を
検出することによって周期性の強さを判断する。そし
て、フィールドサイズを大きくすることにより、配線が
周期的には配置していない領域が含まれるようにして見
かけ上は周期性の強さを緩和させ、パターンマッチング
のエラーを防ごうというのが上記のフィールドサイズを
変えるといった処理の特徴となっている。
【0067】次に、第二処理方法について説明する。処
理の流れは前記図10に示したものとほぼ同様である
が、上記第一処理方法と異なるのは、次の点である。す
なわち、あらかじめオペレータにより行われる設計デー
タ上での測定点登録処理が実施される際に、この第二処
理方法では測定箇所のマスク図を用い、それ自身のパタ
ーンマッチングを行う点で異なる。
【0068】パターンマッチング結果の解折、マッチン
グ成否の判定からは測定箇所の適切性の評価が得られる
ことになる。つまり、マスク図の自己パターンマッチン
グを行った結果の評価量分布を解折し、上記第一方法で
なされる「パターンマッチングの信頼性が低い」という
判定を「測定箇所に不適切な箇所である」と判定するこ
とになる。
【0069】このように、測定点の登録段階においてパ
ターンマッチングのエラーしやすい箇所を検出すること
で、代わりの箇所を測定箇所に選択するようにオペレー
タに通知することが可能となり、測定段階でのエラーを
防ぎ、測定結果の信頼性を高めることができる。
【0070】次に、図9において、パターンマッチング
信頼性評価部216’に設けられるマッチング結果保存
部230、ずれ補正量経時変化解折部232の果たす役
割について説明する。
【0071】複数の測定点に対し、連続的にパターンマ
ッチングを実行すると、SEM像とマスク図とのずれの
補正量は図12に示すように変化する。つまり、ずれは
測定が進むと例えば段々大きくなるというような一定の
傾向を持っており、ランダムに大きく変動することは少
ないといえる。図12(B)の矢印234で示した測定
点kのパターンマッチングは失敗している可能性が高い
と思われる。
【0072】マッチング効果保存部20では、自動測定
中にパターンマッチングから得られるずれ補正量を蓄え
ておき、すべての点での測定を終了した後に、ずれ補正
量経時変化解析部232で、ずれ補正量の全体の傾向か
ら外れるものを検出し、警告を発するという処理を行
う。これは、ずれ補正全体の傾向を表すような線(例え
ば直線、2次曲線、指数曲線)を求め、この曲線からあ
る値以上はずれているものを検出するというように行
う。そして、検出された信頼性の低い測定点は、信頼度
記録部218’に記録される。
【0073】上記マッチング結果保存部230、ずれ補
正量経時変化解折部232を設けた例は、先に述べたパ
ターンマッチング評価量解折部214’を設けた例と合
わせて実施することが可能である。
【0074】この場合、オペレータは次の処理が可能で
ある。評価量解折部214’を設けることにより、図1
1(B)のような箇所では信頼性が低いと判定される。
このような箇所では、パターンマッチング後の2つのパ
ターンを重ねた画像や評価量分布をマッチング結果保存
部230に保存する。そして、図11(B)のように現
れている複数のピークに対応する位置で測定を実施し、
その結果も保存する。オペレータは、信頼度記録部21
8’から信頼度の低い箇所を探し出し、その箇所でのマ
ッチング後の2つのパターンを重ねた画像などのマッチ
ング結果を参照することにより、正しい結果を取得する
といったことが可能となる。
【0075】以上説明したように、本検査装置によれ
ば、パターンマッチングの結果の評価量をデータベース
化する手段を設けることにより、パターンマッチングの
成否の信頼性の評価、あるいは測定箇所の適切性の評価
が可能となり、パターンマッチングのエラーの防止ある
いは低減を可能にし、自動的に稼動する場合の測定結果
の信頼性向上が可能になるという効果を奏する。
【0076】次に、本検査装置の実施の態様を以下に記
す。 被検査LSIの設計データを利用して電子ビームによ
るLSIの内部検査を行う検査装置であって、設計デー
タから測定点の情報の抽出、登録を行う測定点登録手段
と、上記測定点でのマスク図パターンとSEM像のパタ
ーンとのパターンマッチングを行うパターンマッチング
手段と、上記パターンマッチング手段からの出力に基づ
いてLSIチップ上の電子ビーム照射位置を定める電子
ビーム照射位置決定手段と、を含む検査装置において、
措定されて測定箇所における補正された電子ビーム照射
位置の信頼性を評価する手段と、上記信頼性評価手段に
より評価された信頼性を記録する信頼度記録部と、を設
け、評価された信頼度に応じた処理を行うことを可能に
したことを特徴とする検査装置。
【0077】上記の検査装置において、前記信頼性
評価手段は、パターンマッチング評価解折部を備え、評
価量分布のピークの大きさ及び評価量分布のピークの数
を用いて、あらかじめ定めた大きさの以上の個数をパタ
ーンマッチング結果の信頼度とすることを特徴とする検
査装置。
【0078】上記のの検査装置において、前記信頼
性評価手段は、パターンマッチング後の2つのパターン
を重ねた画像、評価量ピークとそれに応じたずれ補正量
といったマッチング結果を保存するマッチング結果保存
手段と、上記マッチング結果保存手段に保存されたずれ
補正量の経時変化を解折する手段と、を含み、連続して
測定を行った結果に対して信頼性の低いものを検出する
ことを特徴とする検査装置。
【0079】上記のの検査装置において、ずれ補正
量経時変化解析手段は、ずれ補正量の経時変化を直線、
または2次曲線、または指数曲線に適合させる手段と、
適合した線から定められた量以上にずれているものを検
出する手段と、によって構成され、信頼性の低いものを
検出することを特徴とする検査装置。
【0080】上記〜のうちいずれか1つの検査装
置において、前記パターンマッチング手段で用いられる
2つのパターンを、指定された測定点を含む領域のマス
ク図とそれ自身にし、あるいは、指定された測定点登録
時、あるいは測定時、または測定点登録時と測定時にパ
ターンマッチング結果の信頼性を評価することを特徴と
する検査装置。等がある。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
パターンマッチング結果を検証する手段を設けることに
より、パターンマッチングのエラー発見、低減が可能と
なり、また、自動測定での測定結果の信頼性向上が可能
となるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による電子ビームを用いた検査
装置のブロック回路図である。
【図2】正解候補を選出する方法を示し、(A)はX方
向のマッチング評価量分布図、(B)はY方向のマッチ
ング評価量分布図、(C)は正解候補表、(D)はマッ
チング評価量分布図である。
【図3】パターンマッチング結果を検証する方法を示
し、(A)はY方向の補正量=Y5の場合であり、
(B)はY方向の補正量=Y3の場合である。
【図4】評価量分布からのピーク検出を示す図である。
【図5】パターンマッチング結果検証手段による相関度
算出方式を示す図である。
【図6】検証用配線エッジを示し、(A)は仮想マスク
図であり、(B)は配線エッジ図である。
【図7】検証用配線エッジの抽出方法の図である。
【図8】電子ビームを用いた検査装置のブロック回路図
である。
【図9】検査装置による処理のフローチャート図であ
る。
【図10】第1の処理方法のフローチャート図である。
【図11】(A),(B)は、測定箇所のSEM像と評
価量分布を示す図である。
【図12】(A),(B)は、SEM像とマスク図との
ずれの補正量を示す図である。
【図13】従来のパターンマッチング方式を示し、
(A)は方法Aの場合、(B)は方法Bの場合である。
【図14】従来のはパターンマッチング方式の問題点を
示し、(A)は方法Aの場合であり、(B)は方法Bの
場合である。
【図15】従来のパターンマッチング方式の問題点を示
すモデル図であり、(A)は正しい状態であり、(B)
はY方向に1配線ピッチ分ずれた状態である。
【符号の説明】
204…測定点登録手段 212…パターンマッチング部 214…候補選出手段 216…パターンマッチング結果検証手段 218…検証結果記録部 220…電子ビーム照射位置決定部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検査LSIの設計データを利用し、電
    子ビームによりLSIの内部検査を行なう装置であっ
    て、 設計データ(200)から測定点の情報の抽出、登録を
    行なう測定点登録手段(204)と、 前記測定点でのマスク図パターンとSEM像のパターン
    との対応する位置関係を取得するパターンマッチング手
    段(212)と、 前記2つのパターンの対応する位置関係からLSIチッ
    プ上の電子ビーム照射位置を定める電子ビーム照射位置
    決定手段(220)と、を含む検査装置において、 前記パターンマッチング結果から正しい結果の候補を選
    出する手段(214)と、 前記選出手段(214)において選ばれた選出候補での
    パターンマッチング結果を検証する手段(216)と、
    を含み、 前記電子ビーム照射位置決定手段(220)は、前記検
    証結果から電子ビーム照射位置を決定することを特徴と
    する検査装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の検査装置において、前記候補
    選出手段(214)は、X方向、Y方向に独立に行なっ
    て得られるマッチング評価量分布からのピークの大きさ
    を基にして、予め定めた数のピークを両方向の評価量分
    布から検出する手段を備え、検出したX、Y方向のピー
    クでの補正量の組み合わせを候補とすることを特徴とす
    る検査装置。
  3. 【請求項3】 請求項2の検査装置において、前記ピー
    ク検出手段では、X、Y方向の評価量分布からそれぞれ
    検出されるピークは、最大ピークに対して予め定めた割
    合以上の大きさのものであることを特徴とする検査装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項の検査装置
    において、前記パターンマッチング結果検証手段(21
    6)は、選出候補の補正量を適用したときの2つのパタ
    ーンの相関度を算出する手段を備え、算出相関度を比較
    することにより、パターンマッチング結果を検証するこ
    とを特徴とする検査装置。
  5. 【請求項5】 請求項4の検査装置において、前記相関
    度算出手段は、選出候補の補正量を適用したときのマス
    ク図設計データの配線エッジ位置に対応するSEM画像
    上の位置を求める手段と、SEM画像上の位置での配線
    エッジ画素の総和を求めこれをマスク図配線エッジ長で
    規格化したものを相関度とする手段と、を供えることを
    特徴とする検査装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のうちいずれか1項の検査
    装置において、前記パターンマッチング結果検証手段
    (216)は、マスク図設計データから検証用の配線エ
    ッジを抽出する手段と、この検証用エッジのみを用いて
    各選出候補の補正量を適用したときの2つのパターンの
    相関度を算出する手段と、を備え、算出相関度を比較す
    ることにより、パターンマッチング結果を検証すること
    を特徴とする検査装置。
  7. 【請求項7】 請求項6の検査装置において、前記検証
    用配線エッジ抽出手段は、エッジにより分割される領域
    の少なくともどちらか片側において、少なくとも最小配
    線ピッチ以内の距離に他の配線がないものを検証用エッ
    ジとすることを特徴とする検査装置。
  8. 【請求項8】 請求項6の検査装置において、前記検証
    用配線エッジ抽出手段は、LSIチップ配線のうち大部
    分であるX方向、Y方向に延びたもの以外の斜めに延び
    ている配線のエッジを検証用エッジとすることを特徴と
    する検査装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のうちいずれか1項の検査
    装置において、前記パターンマッチング結果検証手段
    (216)による検証結果を記録する手段(218)を
    測定終了後に最終的な測定結果の確認を行うことを特徴
    とする検査装置。
JP5230501A 1993-09-16 1993-09-16 電子ビームを用いた検査装置 Withdrawn JPH0786349A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5230501A JPH0786349A (ja) 1993-09-16 1993-09-16 電子ビームを用いた検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5230501A JPH0786349A (ja) 1993-09-16 1993-09-16 電子ビームを用いた検査装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0786349A true JPH0786349A (ja) 1995-03-31

Family

ID=16908760

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5230501A Withdrawn JPH0786349A (ja) 1993-09-16 1993-09-16 電子ビームを用いた検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0786349A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000195458A (ja) * 1998-12-28 2000-07-14 Hitachi Ltd 電子顕微鏡及び検査方法
JP2009229555A (ja) * 2008-03-19 2009-10-08 Advanced Mask Inspection Technology Kk 補正パターン画像生成装置、パターン検査装置および補正パターン画像生成方法
JP2015069566A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 富士重工業株式会社 フィルタリング装置および環境認識システム
WO2016121073A1 (ja) * 2015-01-30 2016-08-04 株式会社 日立ハイテクノロジーズ パターンマッチング装置、及びパターンマッチングのためのコンピュータプログラム
WO2020158261A1 (ja) * 2019-01-29 2020-08-06 Tasmit株式会社 画像マッチング判定方法、画像マッチング判定装置、および画像マッチング判定方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000195458A (ja) * 1998-12-28 2000-07-14 Hitachi Ltd 電子顕微鏡及び検査方法
JP2009229555A (ja) * 2008-03-19 2009-10-08 Advanced Mask Inspection Technology Kk 補正パターン画像生成装置、パターン検査装置および補正パターン画像生成方法
JP2015069566A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 富士重工業株式会社 フィルタリング装置および環境認識システム
WO2016121073A1 (ja) * 2015-01-30 2016-08-04 株式会社 日立ハイテクノロジーズ パターンマッチング装置、及びパターンマッチングのためのコンピュータプログラム
US11669953B2 (en) 2015-01-30 2023-06-06 Hitachi High-Tech Corporation Pattern matching device and computer program for pattern matching
WO2020158261A1 (ja) * 2019-01-29 2020-08-06 Tasmit株式会社 画像マッチング判定方法、画像マッチング判定装置、および画像マッチング判定方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7265592B2 (ja) 多層構造体の層間のオーバレイを測定する技法
US7889909B2 (en) Pattern matching method and pattern matching program
US20160027164A1 (en) Determining coordinates for an area of interest on a specimen
CN112435573B (zh) 一种用于自动驾驶仿真测试的地图绘制方法及装置
US7941008B2 (en) Pattern search method
US7207018B2 (en) Method and apparatus for locating short circuit faults in an integrated circuit layout
JP2012243965A (ja) 半導体デバイスの欠陥検査方法およびそのシステム
TW201237363A (en) Image processing apparatus and computer program
JP5647999B2 (ja) パターンマッチング装置、検査システム、及びコンピュータプログラム
JP4778685B2 (ja) 半導体デバイスのパターン形状評価方法及びその装置
JP4230980B2 (ja) パターンマッチング方法およびプログラム
US20050138591A1 (en) Layout device
JPH10267993A (ja) 不良解析装置
JPH0786349A (ja) 電子ビームを用いた検査装置
JP6960252B2 (ja) 画像分析装置及び鉄道設備部品の保守管理方法
JP5566257B2 (ja) データ生成方法および画像検査方法
JP3819828B2 (ja) 微細パターン測定方法
JP2003086689A (ja) 半導体の不良解析用cadツール及び半導体の不良解析方法
US8219948B2 (en) Layout verification device, layout verification program, and layout verification method of layout pattern of semiconductor device
JP3443083B2 (ja) 半導体装置のパターンの危険箇所情報の評価方法
JP2981434B2 (ja) パターン欠陥検出方法とその装置
US11733174B2 (en) Information processing apparatus, information processing method, and storage medium
JP2004095657A (ja) 半導体検査装置
JP2001236500A (ja) 画像判定方法および欠陥検査装置
CN115082444A (zh) 一种基于图像处理的铜管焊缝缺陷检测方法及系统

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20001128