JP2910133B2 - 画像記録装置のパージ処理システム - Google Patents

画像記録装置のパージ処理システム

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JP2910133B2
JP2910133B2 JP2069245A JP6924590A JP2910133B2 JP 2910133 B2 JP2910133 B2 JP 2910133B2 JP 2069245 A JP2069245 A JP 2069245A JP 6924590 A JP6924590 A JP 6924590A JP 2910133 B2 JP2910133 B2 JP 2910133B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、記録モジュールに通ずるシート搬送路内
に複数枚の記録シートを連続的に搬送する画像記録装置
において、シート搬送路内で記録シートがジャムした際
に、ジャムした記録シートを除去した後にシート搬送路
内の残留記録シートを自動的に排出する画像記録装置の
パージ処理システムに係り、特に、ホストコンピュータ
からの転送画像データを印字記録するリモートプリンタ
等の画像記録装置に対して新規に採用した高速両面・多
重記録システムに有効なパージ処理システムに関する。
〔従来の技術〕
一般に、ホストコンピュータからの転送画像データを
印字記録するリモートプリンタにあっては、通常、ホス
トコンピュータとリモートプリンタとの間で通信用特殊
言語による通信を行っているため、リモートプリンタの
構成としては、上記通信用特殊言語をリモートプリンタ
用のデータ形式に変換する電子サブシステム(以下、ES
S[Electronic Sub System]と略記する)と、このESS
にて変換された画像データに基づく画像を出力する画像
出力端末(以下、IOT[Image Output Terminal]と略記
する)とを包含したものにせざるを得ない。
このようなリモートプリンタのIOT構成としては、少
なくとも、ESSからの転送画像データに基づく画像を用
紙に記録する記録モジュールと、この記録モジュールへ
用紙を搬送する用紙搬送系とを具備することが必要にな
る。
そして、上記記録モジュールによる用紙への画像記録
を効率的に行うには、各用紙に対応する頁単位の画情報
(以下、頁画情報と略記する)をESS側から記録モジュ
ールへ頁単位で転送し、記録モジュールによる頁単位の
記録動作を行う時点で記録モジュール部位へ各用紙を確
実に搬送するように設計することが好ましい。
このような観点に立って用紙搬送系を設計すると、ES
Sから頁画情報をIOT側へ転送し得る条件に達した時点、
具体的には、ホストコンピュータからの画情報を変換し
てIOT側へ転送すべき頁画情報としての展開動作が終了
した時点の後に、用紙供給部位から対応用紙を繰り出す
方式(以下、用紙後出し方式という)を採用することが
可能である。
しかしながら、このような用紙後出し方式にあって
は、特に、用紙供給部位から記録モジュールまでのペー
パパスが長い場合には、各頁の記録動作過程において記
録モジュール部位への用紙の供給時間が嵩む分、画像記
録動作の高速化を図ることが困難になるという課題を生
ずる。
このような課題を解決するために、従来にあっては、
記録モジュールと用紙供給部位との間のペーパパスのう
ち、記録モジュールの直前部位に位置合わせ用のレジゲ
ート(Registration Gate)を設け、ESSから頁画情報を
IOT側へ転送し得る条件に達する前時点で、用紙供給部
位から記録モジュールに向けて用紙を予め繰り出し、ES
Sから頁画情報をIOT側へ転送し得るタイミングまで上記
レジゲートで用紙を待機させ、用紙の記録モジュールへ
の突入タイミングを調整した後に記録モジュールへ用紙
を供給させるようにした方式(以下、用紙先出しレジゲ
ート待機方式という)が通常採用されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、このような用紙先出しレジゲート待機方式
を採用すると、片面記録モード時には、確かに、用紙を
所定間隔毎に順次供給することにより用紙の搬送効率を
容易に上げることは可能であるが、両面・多重記録モー
ド(本書においては、両面記録モード及び片面多重記録
モードの少なくともいずれか一方に相当)時における用
紙の搬送効率を如何に上げるかという点が重要な技術的
課題になっている。
すなわち、上述したようなリモートプリンタにあって
は、ESSからIOT側へ転送される頁画情報は通常各頁毎に
異なるものであるため、例えば両面記録モード時におい
て、複数枚の用紙の片面に連続的に画像記録が行われ、
複数枚の片面記録済用紙が中間トレイに一旦収容された
後、他の片面に連続的に画像記録が行われるというよう
な方式を採用し難く、必然的に、頁画情報の頁順に従っ
て各用紙の表面、裏面に交互に画像記録が行われるとい
う方式を採用せざるを得ず、両面記録モード時における
用紙の搬送効率が低下するという事態は止むを得ないも
のとされていた。
尚、例えば2頁単位([1,2][3,4][5,6]…)の
頁画情報を記録用紙の片面に重ねて記録する片面多重記
録モード時においても、両面記録モード時と同様な課題
が生じ得る。
このような技術的課題を解決するために、本件出願人
は、例えば両面記録モード時において、ESSからIOTへ特
殊な両面記録モードページシーケンスに従って頁画情報
を転送し、一方、IOTには、複数枚の片面記録済の用紙
が収容される中間トレイを用いない用紙搬送系を設け、
上記両面記録モードページシーケンスに対応した両面記
録モード用紙搬送シーケンスに従って、独立の用紙及び
片面記録済の用紙を渾然一体として記録モジュールの記
録部位へ順次所定間隔で搬送するようにした画像記録装
置を既に提案している。
そして、このようなタイプの画像記録装置にあって
は、用紙搬送路中に複数枚の用紙が同時に搬送されるこ
とになるため、用紙搬送路中で用紙がジャムした際に、
ジャムした用紙を除去したとしても、用紙搬送路中には
複数枚の用紙が残留してしまうという事態を生ずる。
このような事態を想定して、オペレータのジャム処理
作業を簡略化するという観点からすれば、ジャムした用
紙を除去した後に、用紙搬送路内に残留した用紙を自動
的に排出するという所謂パージ処理を採用することが望
ましい。
しかしながら、このようなタイプの画像記録装置にあ
っては、用紙搬送路中に複数枚の用紙が収容される中間
トレイを設けていないので、従前から採用されているパ
ージ処理システム、具体的には、用紙搬送路内に残留し
ている用紙を一旦中間トレイに収容した後、中間トレイ
に収容された用紙を順次排出するというパージ処理シス
テムをそのまま採用することができず、如何にパージ処
理を行うかが極めて重要な課題になっていた。
この発明は、以上の技術的課題を解決するためになさ
れたものであって、複数枚の記録シートが収容可能な中
間トレイを用いることなく、シート搬送路中に複数枚の
記録シートを所定間隔で順次搬送し、両面・多重記録を
高速で行う画像記録装置に対するパージ処理を効率的に
実現するようにした画像記録装置のパージ処理システム
を提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
すなわち、この発明に係る画像記録装置のパージ処理
システムは第1図に示すように構成されるものである。
同図において、この発明が適用される画像記録装置
は、予め設定されたページシーケンスに従って画情報DT
を供給する画情報供給手段1と、この画情報供給手段1
からの画情報DTに基づく画像が形成される記録モジュー
ル2と、送出すべき記録シート4が収容される独立シー
ト供給手段3と、記録済の記録シート4が排出収容され
るシート排出手段5と、上記独立シート供給手段3から
記録モジュール2の記録部位を経てシート排出手段5側
へ延び、片面記録モード及び両面・多重記録モードの記
録シート4が必ず通過する共通シート搬送路6と、上記
共通シート搬送路6の出口部分で連通し、両面・多重記
録モードの記録シート4のみが通過して再度共通シート
搬送路6の記録モジュール2の記録部位手前箇所に導か
れる両面・多重専用シート搬送路7と、上記共通シート
搬送路6内に位置する記録シート4を搬送する第一シー
ト搬送手段8と、上記両面・多重専用シート搬送路7内
に位置する記録シート4を搬送する第二シート搬送手段
9と、少なくとも上記画情報供給手段1が両面・多重記
録ページシーケンスに従って画情報DTを供給する際に、
この両面・多重記録ページシーケンスに対応するシート
搬送シーケンスに従って独立シート供給手段3、第一及
び第二搬送手段8,9を制御し、シート搬送路6,7中に所定
間隔で複数枚の記録シート4を連続的に搬送するシート
搬送制御手段10と、シート搬送路6,7中の記録シート4
のジャムを検知するジャム検知手段11と、ジャム検知手
段11が記録シート4のジャムを検知した際に画像記録動
作機能を一時的に休止させるシャットダウン処理手段12
とを備えたものを前提とする。
そして、その構成上の特徴点となるパージ処理システ
ムは、 上記シート搬送路6,7内に残留した記録シート4をシ
ート排出手段5へ排出するパージ処理を要求するパージ
開始要求手段13と、 ジャムした記録シート4が除去されたか否かを判定す
るジャムクリア判定手段14と、 このジャムクリア判定手段14がジャムした記録シート
4の除去状態を判定し、かつ、パージ開始要求手段13に
てパージ処理が要求された際に、上記第一及び第二シー
ト搬送手段8,9にて、共通シート搬送路6から両面・多
重専用シート搬送路7に跨がる記録シート4を両面・多
重専用シート搬送路7内の他の記録シート4と干渉しな
い部位に一旦待避させるパージ準備制御手段15と、 このパージ準備制御手段15による記録シート4の待避
動作が完了した時点で、少なくとも上記第一シート搬送
手段8にて、共通シート搬送路6に残留している記録シ
ート4を連続的にシート排出手段5へ排出させるパージ
第一制御手段16と、 このパージ第一制御手段16による記録シート4の排出
動作が完了した時点で、上記第一及び第二シート搬送手
段8,9にて、両面・多重専用シート搬送路7に残留して
いる記録シート4を連続的に共通シート搬送路6を介し
てシート排出手段5へ排出させるパージ第二制御手段17
とを備えたものである。
このような技術的手段において、上記画情報供給手段
1としては、ホストコンピュータからの画情報を記録モ
ジュール2用のデータ形式に変換して転送するESSを始
め、原稿を読み取って記録モジュール2用のデータ形式
の画情報としてファイルし、ファイルされた画情報を記
録モジュール2へ出力する電子RDH(Electronic Recicu
lating Document Handler)、複写機等の画像出力手段
に対しては所定の両面・多重記録モードページシーケン
スで原稿を自動供給するDADF(Duplex Dual Auto Docum
ent Feeder)等が挙げられる。
また、記録モジュール2としては、電子写真プロセス
にて画像形成するものの他、感熱記録、インクジェット
記録等画像を記録し得るものであれば適宜選択すること
ができる。また、画像形成システムについても、単色記
録、複数カラー個別記録、フルカラー重ね記録等適宜選
択して差し支えない。
更に、独立シート供給手段3の構成、数、レイアウト
等については適宜設計変更して差し支えないが、画像記
録の適用範囲を拡大するという観点からすれば、複数サ
イズの記録シートが収容可能な独立シート供給手段3を
複数設けることが好ましく、また、装置の設置面積を不
必要に拡大しないという観点からすれば、上記記録モジ
ュール2の下方スペースに複数の独立シート供給手段3
を設置するように設計することが好ましい。一方、シー
ト排出手段5の構成、数、レイアウト等についても適宜
設計変更して差し支えないが、排出後の記録シートの事
後処理作業性を考慮すれば、頁順に記録シート4が排出
されるタイプにあっては、記録面を下方にして記録シー
トを排出するようにすることが好ましい。
更にまた、共通シート搬送路6及び両面・多重専用シ
ート搬送路7のレイアウトについても、少なくとも共通
シート搬送路6に対して両面・多重専用シート搬送路7
をバイパスさせる構成であれば適宜設計変更して差し支
えない。尚、この技術的手段における両面・多重専用シ
ート搬送路7は、両面記録又は片面多重記録の少なくと
もいずれかの一方の記録モードに対して設けられたもの
を含むものである。
また、第一シート搬送手段8としては、基本的には共
通シート搬送路6内で記録シート4を搬送し得る搬送機
能手段を具備していればよいが、記録モジュール2への
記録シート4の突入タイミングを調整するために、通常
記録モジュール2の記録部位の直前部位に位置合せ手段
を設置することが好ましい。この種の位置合せ手段とし
ては、記録シート4の先端が当接する開閉自在なゲート
構成のものでもよいし、一対のロール構成のものを駆
動、停止させるもの等適宜選択して差し支えないが、記
録シート4の先端位置精度を良好に保つという観点から
すれば、記録シート4の先端が当接するゲート構成のも
のが好ましい。
また、第二シート搬送手段9としては、記録シート4
を搬送する搬送機能手段のほかに、実現する画像記録モ
ードに応じた機能手段を具備することが必要である。例
えば、両面記録モードを実現する場合には、片面記録済
の記録シート4を反転させるシート反転部及び反転され
た記録シート4を1枚だけ一時的に収容するシート収容
部を具備していればよく、また、片面多重記録モードを
実現する場合には、多重記録前の記録シート4をそのま
まの姿勢で一時的に収容するシート収容部を具備してい
ればよく、両者の記録モードを実現する場合には、シー
ト反転部及びシート収容部に加えて、シート収容部へ直
接向かうシート搬送路とシート反転部へ向かうシート搬
送路とが切換え選択される切換え手段を設置する等適宜
設計変更することができる。
また、シート搬送制御手段10としては、画情報供給手
段1からの両面・多重記録ページシーケンスに対応した
両面・多重記録シート搬送シーケンスにてシート搬送路
6,7内に複数枚の記録シート4を連続的に搬送できるよ
うに構成することが必要とである。
ここで、両面記録ページシーケンスとしては例えば、
2,4,6,8,1,10,3,12,5,14…の順に頁画情報を供給するも
のを挙げることができ、これに対応する両面記録シート
搬送シーケンスとしては、独立シート供給手段3から記
録シート4を順次供給し、1〜4枚までの各記録シート
の裏面(偶数頁記録面)に頁画情報(2,4,6,8頁画情
報)を記録した後、両面・多重専用シート搬送路7から
片面記録済の1枚目の記録シート4を記録モジュール2
側へ搬送し、その記録シート4の表面(奇数頁記録面)
に1頁画情報を記録し、更に、独立記録シート搬送手段
3から供給された5枚目の記録シート4の裏面に10頁画
情報を記録し、以後、両面・多重専用シート搬送路7か
ら片面記録済の記録シート4と独立シート供給手段3か
らの記録シート4を交互に記録モジュール2へ供給する
ようにしたものが挙げられる。尚、片面多重記録モード
において、例えば2頁単位の頁画情報を1枚の記録シー
トの片面に記録するような場合においては、上述した両
面記録ページシーケンスと両面記録シート搬送シーケン
スと同様なシーケンスにて片面多重記録モードを実現す
ることができる。
そしてまた、上記シート搬送制御手段10には、独立シ
ート供給手段3若しくは両面・多重専用シート搬送路7
のシート収容部からの記録シート4を所定のギャップで
順次搬送するシート供給制御部を具備することが必要で
ある。このとき、記録シート4間のギャップはシート供
給部の位置、シートサイズ、供給される記録シート4の
順番等に応じてシート搬送路内での記録シート4の詰ま
り現象が生じない範囲で適宜選定される。
また、ジャム検知手段11及びシャットダウン手段12に
ついては、公知の技術を適宜選択して差し支えないが、
パージ処理時におけるジャムも考えられるため、パージ
処理時のジャム検知及びシャットダウン処理を可能とす
るように設計することが好ましい(請求項13)。
また、パージ開始要求手段13としては、例えば、パー
ジ処理が必要になったことを把握し、自動的にパージ処
理を要求するものであってもよいし、あるいは、オペレ
ータの操作によって要求されるものであってもよい。
また、ジャムクリア判定手段14としては、ジャムクリ
ア作業の有無をチェックできるものであれば適宜設計変
更して差し支えない。
そして、この技術的手段においては、少なくとも、上
記パージ開始要求手段13からのパージ要求及びジャムク
リア判定手段14からのジャム除去判定によって一連のパ
ージ処理を開始するように設計すればよいが、無駄なパ
ージ処理を回避するという観点からすれば、パージ開始
時においてシート搬送路6,7内の残留記録シート4の有
無をチェックするように設計することが好ましく(請求
項2)、また、熱定着ユニットを使用する記録モジュー
ル2にあっては、未定着トナー等による搬送機能部材の
汚れを有効に回避するという観点からすれば、熱定着ユ
ニットが通常画像記録時と同様な温度条件になることを
パージ開始条件にすることが好ましい(請求項11)。
また、一連のパージ処理を確実に行うには、シート搬
送路6,7内の残留記録シート4の停止位置に応じて記録
シート4を個別に制御することが必要である。
この場合において、残留記録シート4の停止位置を検
知する手法としては、例えば、パージ処理開始時にシー
ト搬送路6,7内に残留する記録シート4の停止位置が検
知される位置センサ等の残留シート位置検知手段を設
け、この残留シート位置検知手段からの残留記録シート
4の位置情報に基づいて停止位置を検知して差し支えな
いが、より正確に残留記録シート4の停止位置を検知す
るという観点からすれば、上記位置情報に加えて、上記
シート搬送制御手段10がシート搬送路6,7内にある各記
録シート4毎に保持するモード情報を参照し、各記録シ
ート4の停止位置を最終的に判断するように設計するこ
とが好ましい(請求項3)。また、シート搬送路の分岐
路に適宜配設される切換え部材による記録シート4の噛
み込み事故を未然に防ぐという観点からすれば、残留シ
ート位置検知手段として、シート搬送路6,7に適宜配設
された切換え部材の直前位置に先端が達した記録シート
4を切換え部材直後のシート搬送路に位置するものとし
て検知するように設計することが好ましい(請求項
4)。
また、一連のパージ処理を行う上で、シート搬送路6,
7内の切換え部材の切換え制御を行うことが必要になる
が、この場合、各残留記録シート4のサイズ毎に切換え
部材をオンオフ制御する等適宜設計変更して差し支えな
いが、パージ処理の確実性を確保しながら、切換え部材
の切換え制御を簡略にするという観点からすれば、シー
ト搬送路6,7内に残留している記録シート4の最大サイ
ズ寸法に基づいて切換え部材を切換え制御するように設
計することが好ましい(請求項5)。
また、パージ準備制御手段15としては、両面・多重専
用シート搬送路7内に待避が必要な記録シート4を待避
させるように第一シート搬送手段8,第二シート搬送手段
9を制御するものであれば適宜設計変更して差し支えな
い。
この場合において、記録シート4の待避位置として
は、既存の記録シート4の一時停止部位(例えば、上記
両面・多重専用シート搬送路7の途中に、一時的に記録
シート4が停止可能な記録シート4反転用のシート反転
部及び一枚の記録シート4収容用のシート収容部を具備
しているタイプにおいては、前記シート反転部,シート
収容部)を利用すればよい。
但し、既存の記録シート4の一時停止部位数以上の枚
数の記録シート4が両面・多重専用シート搬送路7内に
搬入されてしまう場合には、待避専用に一時停止手段を
新たに付設してもよいが、部品点数による装置の複雑化
を回避するという観点からすれば、適宜搬送タイミング
にて待避位置を設定するように設計することが好まし
い。例えば、上記シート反転部,シート収容部を具備し
たタイプにおいては、待避すべき記録シート4を含めて
上記両面・多重専用シート搬送路7内にある記録シート
4が3枚であれば、シート反転部の手前領域を待避ステ
ーションとして使用すると共に、パージ第二制御手段17
による記録シート4の排出動作に支障が生じない範囲
で、待避する記録シート4以外の2枚の記録シート4を
シート収容部及びシート反転部からシート収容部へ向か
う移行領域に移動させるような手法が採用すればよい
(請求項6)。
また、第一パージ制御手段16としては、少なくとも、
共通シート搬送路6内の残留記録シート4を排出制御す
るものであればよいが、共通シート搬送路6,両面・多重
専用シート搬送路7のレイアウトの自由度を確保すると
いう観点からすれば、独立シート供給手段3若しくは両
面・多重専用シート搬送路7から送出されつつある記録
シート4を共通シート搬送路6内の記録シート4として
処理するようにすることが好ましい(請求項7)。
また、パージ処理にて排出される記録シート4の排出
先については特に制限はないが、パージ処理後の事後処
理作業性を考慮すると、通常画像記録サイクル時に選択
されているシート排出手段5と異なるシート排出手段5
を選択するようにすることが好ましく(請求項8)、更
に、パージ処理の事後処理作業性を簡略化するという観
点からすれば、通常画像記録サイクル時に選択されてい
るシート排出手段5と異なるシート排出手段5を選択
し、画像記録動作が完了していない記録シート4をパー
ジサイクル時に選択したシート排出手段5に排出し、画
像記録動作が完了している記録シート4を通常画像記録
サイクル時に選択したシート排出手段5に排出するよう
に設計することが好ましい(請求項9)。この場合にお
いて、画情報供給手段1のページリカバリを確保すると
いう観点からすれば、画像記録動作が完了している記録
シート4の頁情報を画情報供給手段1に通知するように
することが好ましい(請求項10)。
また、パージ処理の終了条件としては、ジャム発生時
(シャットダウン時)にジャム原因の記録シートのみを
除去するという前提に立てば、残留記録シート4の枚数
情報がゼロになった段階でパージ終了処理を行うように
すればよいが、ジャム処理時において、オペレータがジ
ャム原因の記録シート4のみを除去するとは限らず、複
数枚の記録シート4を除去する場合を想定すれば、パー
ジ処理開始から最大所要時間が経過した時点でパージ処
理が終了すると判定するように設計することが好ましい
(請求項12)。
〔作用〕
上述したような技術的手段におけるパージ処理過程を
第2図(a)〜(d)に示す。
今、画像記録サイクルとして、画情報供給手段1から
頁単位の画情報DTが記録モジュール2に所定の両面・多
重記録モードページシーケンスに従って順次供給され、
上記シート搬送制御手段10が上記両面・多重記録モード
ページシーケンスに従って両面・多重記録モードシート
搬送シーケンスを選択し、シート搬送路6,7内の記録シ
ート4が記録モジュール2の記録部位に順次供給されて
いるとする。
このとき、第2図(a)に示すように、例えば、共通
シート搬送路6の一部で記録シート4(J)がジャムし
たとすると、ジャム検知手段12がこの記録シート4
(J)のジャムを検知し、シャットダウン処理手段12が
画像記録動作機能を一旦休止させるシャットダウン処理
を行う。
この状態において、例えば、シート搬送路6,7内に、
ジャムした記録シート4(J)のほかに、共通シート搬
送路6内に適宜数の記録シート4(S)が、両面・多重
専用シート搬送路7内に適宜数の記録シート4(D)
が、共通シート搬送路6から両面・多重専用シート搬送
路7に向かって跨がる記録シート4(C)が残留してい
るとする。
そして、パージ開始要求手段13からパージ処理の要求
がなされた場合、第2図(b)に示すように、少なくと
も、ジャムクリア判定手段14がジャムした記録シート4
(J)の除去状態を判定した時点で、一連のパージ処理
が開始される。
先ず、パージ準備制御手段15は、第2図(b)に示す
ように、共通シート搬送路6から両面・多重専用シート
搬送路7に向かって跨がる記録シート4(C)を両面・
多重専用シート搬送路7内に待避させる。このとき、待
避記録シート4(C)が両面・多重専用シート搬送路7
に残留している記録シート4(D)と干渉しないよう
に、パージ準備制御手段15は待避させる記録シート4
(C)のみならず、必要に応じて既に残留している記録
シート4(D)をも移動させ、相互に干渉しない所定の
停止位置SPに待機させる。
そして、パージ準備制御手段15による記録シート4
(C)の待避動作が完了した時点で、上記パージ第一制
御手段16は、第2図(c)に示すように、共通シート搬
送路6に残留している記録シート4(S)をシート排出
手段5側へ向けて順次排出する。このとき、上記記録シ
ート4(C)が共通シート搬送路6内に位置することは
ないので、記録シート4(S)の排出動作が記録シート
4(D)の存在により邪魔されることはない。
次いで、上記パージ第一制御手段16による記録シート
4(S)の排出動作が完了した時点で、パージ第二制御
手段17は、第2図(d)に示すように、両面・多重専用
シート搬送路7内に残留している記録シート4(D),4
(C)を共通シート搬送路6を介してシート排出手段5
側へ向けて順次排出する。
そして、このパージ第二制御手段17による記録シート
4(D),4(C)の排出動作が完了した時点で、一連の
パージ処理が終了する。
〔実施例〕
以下、添付図面に示す実施例に基づいてこの発明を詳
細に説明する。
◎目次 I.本システムが適用される装置概要 (1)全体構成 (2)ESS構成 (3)IOT構成 II.記録モジュール (1)全体構成 (2)制御ブロック (3)ESSとIOTとの間の画像転送制御 III.用紙搬送系 (1)全体構成 (2)用紙位置検知用センサのレイアウト (3)ジャムクリア検知用インタロックのレイアウト (4)制御ブロック (5)各部の基本構成 (5−1)インプットトレイ (5−1−a)#1トレイ〜#3トレイ (5−1−b)HCF (5−1−c)MSI (5−2)アウトプットトレイ (5−2−a)トップトレイ (5−2−b)フェースアップトレイ (5−2−c)HCS (5−3)DDM (5−4)レジゲート (5−5)搬送経路切り換えゲート (5−5−a)DDMゲート (5−5−b)HCSゲート (5−5−c)トップトレイゲート (5−6)サイドロールモジュール (5−7)ビリング(Billing) IV.プリントサイクル時制御 (1)プリントモード (2)各用紙に対する基本搬送制御 (2−1)モード情報 (2−2)用紙搬送の処理条件,処理内容 (3)ESSのページシーケンスの設定 (4)用紙搬送シーケンス (4−1)片面記録モード (4−2)両面記録モード (5)ペーパギャップ制御 (5−1)片面記録モード (5−2)両面記録モード (5−3)ペーパギャップ確保 (6)レジスト処理に付随する処理 (6−1)後続用紙の搬送処理 (6−2)ウエイト処理 (6−3)用紙搬送シーケンスの切換処理 V.パージサイクル時制御 (1)パージ動作の必要性 (1−1)プリントサイクル時ジャム (1−1−a)ジャム検知 (1−1−b)ジャム検知時処理 (1−1−c)ジャムクリア検知 (1−2)スタンバイジャム (2)パージ動作の概要 (2−1)片面記録モード時の基本的処理 (2−2)両面記録モード時の基本的処理 (3)パージ開始条件 (4)パージ開始時の記録モジュール制御 (5)パージ開始時の用紙状態チェック (5−1)残留用紙の有無検知 (5−2)残留用紙の停止位置検知 (6)パージ時の駆動系制御(DDMを除く) (6−1)各種駆動モータ(DDMモータを除く) (6−2)インプットトレイ(MSIを除く)のフィード
クラッチ (6−3)インプットトレイ(MSIを除く)のナジャー
ソレノイド (6−4)MSIフィードクラッチ (6−5)DDMゲートソレノイド (6−6)トップトレイゲートソレノイド (6−7)HCSゲートソレノイド (6−8)その他 (7)パージ時のDDM制御 (7−1)DDM内の用紙枚数検知 (7−2)DDM内の用紙待避制御概要 (7−3)DDM内からの用紙排出制御概要 (7−4)メインCPUとDDMCPUとの通信シーケンス (7−4−a)待避する用紙がある場合 (7−4−b)待避する用紙がない場合 (7−5)パージ時のDDMの具体的処理内容 (8)パージ時の正常プリント用紙に対する処理 (9)パージ時のジャム (10)パージ終了時制御 (11)パージ動作の具体例 (11-1)片面記録モード時のパージ動作 (11-2)両面記録モード時のパージ動作 I.本システムが適用される装置概要 (1)全体構成 第3図及び第4図はリモートプリンタにこの発明を適
用した一実施例を示すものである。
同図において、リモートプリンタは、ホストコンピュ
ータ10からの通信用言語(例えばPOSTSCRIPT,INTERPRES
S,SNA DATA STREAM等)からなる転送画像データDT0を所
定形式の画像データDTに変換して転送するESS20と、こ
のESS20からの画像データDTに基づいて図示外の記録シ
ートとしての用紙に画像を再現するIOT40とを備えてい
る。
そして、上記ESS20はIOT40のハウジング41の上部に格
納配置されており、ESS20には、主としてプリントジョ
ブの設定メニュー等を表示することが可能なCRTディス
プレイ31と、各種作業メニューを選択実行するキーボー
ド32と、図示外のフロッピーディスクに予め格納されて
いる画像データDT0を取り込むフロッピーユニット33と
が付設されている。
また、IOT40は、キャスタ42付きの移動ハウジング41
を有し、このハウジング41内に複数段(この実施例では
四段構成)の給紙トレイ(インプットトレイ)43〜46を
格納すると共に、給紙トレイ43〜46のいずれかから供給
された用紙に図示外の画像形成ユニットにて形成された
トナー像(画像データDTに対応)を片面記録モード若し
くは両面記録モードで転写、定着し、複数(この実施例
では三つ)の排紙トレイ(アウトプットトレイ)47〜49
のいずれかに排出するようにしたものである。尚、符号
50は両面記録モードの際に片面記録済の用紙を反転させ
て再度画像形成ユニットの転写部位へ向けて送出するDD
M(Duplex Dual Module)、51は所定サイズの複数枚の
用紙を手差し収納して供給する手差しトレイ(MSI:Mult
i-Sheet Inserter)、52はIOT40の自己診断モード(IOT
DIAG Mode)やESS20の自己診断モード(ESS DIAG Mod
e)等を行うためのコンソールパネル、53は上記コンソ
ールパネル50上に設けられてESS20からのディスプレイ
指示により各種メッセージを表示する液晶表示パネル
(以下、LCD[Liquid Crystal Display Panel]と略記
する)である。
更に、ESS20とIOT40との間では、夫々の状態を知るた
めや、プリントジョブのタイミングを取るために例えば
UARTによる通信が行われている。
I-(2)ESS構成 第5図にこの実施例において用いられるESS20のブロ
ック図である。
同図において、符号21はホストコンピュータ10との間
における画像データDT0の送受信を可能とするI/Oマネー
ジャ(I/O Manager)、22はI/Oマネージャ21からの画像
データDT0を解釈した後、ESS20用にフォーマッティング
するエミュレータ&フォーマッタ(Emulator & Format
ter)、23は上記エミュレータ&フォーマッタ22を機能
させる上で必要なフォントを格納するFONTマネージャ
(Font Manager)、24はエミュレータ&フォーマッタ22
にてプリント仕様に変換させたデータに基づいて画像デ
ータDTを作成し、ページバッファに1頁分の画像データ
DTを出力自在に格納するイメージャ(Imager)、25はイ
メージャ24からの画像データDTをIOT40側へ転送するた
めにIOT40を制御するIOTコントローラ(IOT Controlle
r)である。
I-(3)IOT構成 第6図はこの実施例において用いられるIOT40のブロ
ック図である。
同図において、60はIOT40の制御部であり、CPU61、メ
モリ62、I/Oポート63及びシステムバス64からなるマイ
クロコンピュータシステムであり、I/Oポート63を介し
てESS20との間でコマンドステータス(Command/Statu
s)のやりとりを行い、ESS20からの指示に従って、用紙
に対する画像記録が行われる記録モジュール65、記録モ
ジュール65に対して用紙が供給される用紙搬送系66(給
紙トレイ43〜46、排紙トレイ47〜49、DDM50、手差しト
レイ51等)を始めIOT40の各種要素を制御するものであ
る。
この実施例において、上記メモリ62には、ESS20から
のプリントジョブ指示に従って記録モジュール65の記録
動作過程を制御する記録モジュールコントロールプログ
ラム、ESS20からのプリントジョブ指示に従って用紙搬
送系66を制御する用紙搬送プログラム、ESS20からのパ
ージ処理指示に従って用紙搬送系66を制御するパージ処
理プログラム等が予め格納されている。
また、上記CPU61は、容量の関係から、第6図(b)
に示すように、IOT本体を制御するメモリCPU61aと、こ
のメインCPU61aにUART通信可能に接続されている二つの
リモートCPU(具体的にはDDM50,HCF〔給紙トレイ46に相
当〕を制御するDDM/HCFCPU、及び、HCS〔排紙トレイ4
9〕に相当〕を制御するHCSCPU)61b,61cとで構成されて
いる。
II.記録モジュール (1)全体構成 この実施例において、上記IOT40のハウジング41はロ
アハウジング41aの上にアッパハウジング41bを載置した
ものであり、記録モジュール65はアッパハウジング41b
内に格納されている。そして、上記記録モジュール65
は、電子写真プロセスを採用し、ESS20からの転送画像
を用紙にモノカラー(例えば黒)にて記録するものであ
り、その構成要素を第7図に基づいて説明する。
同図において、符号71は感光ドラム、72は感光ドラム
71を予め帯電する帯電コロトロン、73はこの実施例で用
いられるROSユニット(Raster Output Scanner Unit)
であり、一つのレーザ73aからのビームをポリゴンミラ
ー73bにて主走査方向に偏向させ、ミラー73cを介して感
光ドラム71上の所定露光位置にビームを照射するように
なっている。
また、符号74は上記ROSユニット73からのビームにて
感光ドラム71上に形成された潜像(例えば露光部が画像
部となるネガ潜像)を黒トナーにて現像する例えば磁気
ブラシ方式の現像ユニット、75は感光ドラム71の潜像電
位を均一に下げる転写前処理コロトロン、76は供給され
る用紙Pを帯電して感光ドラム71上のトナー像を用紙P
側へ転写させる転写コロトロン、77は転写工程後に用紙
P側の電荷を除去して用紙Pを感光ドラムP71から剥離
させるディタックコロトロン、78は感光ドラム71上の残
留トナーを除去するクリーナ、79は感光ドラム71上の残
留電荷を除去する除電ランプ、80は転写工程後の用紙P
上の未定着トナー像を定着するヒートロール方式の定着
ユニットである。
II-(2)制御ブロック この実施例において、IOT40の制御部(以下IOTコント
ロールボードという)60は、例えば第12図に示すよう
に、メインモータ91を介して感光ドラム71,定着ユニッ
ト80等を駆動し、また、高電圧供給電源(以下HVPS[Hi
gh Voltage Power Supply]と略記する)92を介して帯
電コロトロン72,転写前処理コロトロン75,転写コロトロ
ン76等の放電ワイヤに所定の高電圧を所定のタイミング
で印加すると共に、ACドライバユニット93を介して帯電
コロトロン72,転写前処理コロトロン75,転写コロトロン
76等の放電ワイヤにAC成分を重畳印加し、更に、ROSイ
ンタフェース94,ROSドライバ95を介してROSユニット73
を駆動し、そして更に、現像ユニット74,定着ユニット8
0を制御し、記録モジュール65の一連の記録動作を実行
するようになっている。
II-(3)ESSとIOTとの間の画像転送制御 第14図はESS20とIOT40との間の画像転送制御の処理概
要を示す。
同図において、ESS20は、対象頁画情報を作成した段
階で対象頁画情報の転送準備ができたことを示す“PAGE
READY"コマンド(Command)をIOT40側に送信する。
すると、IOT40は、イメージングの開始をESS20に知ら
せるために、“PAGE SYNC"ステータス(Status)をESS2
0側へ送信する。
より具体的に述べると、IOT40がROSプリント信号(用
紙P先端と感光ドラム71上のトナー像の先端とを合わせ
るために、IOT40側から出力するROSユニット73のレーザ
オン要求信号に相当)を所定のタイミングでROSインタ
フェース94に送出すると、ROSインタフェース94はESS20
に対して“PAGE SYNC"ステータスを出力する。
この実施例において、上記ROSプリント信号のタイミ
ングとしては以下のようである。
1)ROSプリント信号オン 給紙トレイ43〜46からの用紙 フィードセンサS1オンからの1430ms後にオンする。
MSI49からの用紙 MSI用紙フィード開始から1140ms後にオンする。
2)ROSプリント信号オフ ROSプリント信号をオンしてから100ms後にオフする。
そして、ESS20が“PAGE SYNC"ステータスを受信する
と、ESS20は、作成した対象頁画情報をIOT40のROSイン
タフェース94へと転送し、ROSユニット73による感光ド
ラム71上への潜像書き込み動作が開始される。
III.用紙搬送系 (1)全体構成 この実施例において採用されている用紙搬送系の基本
構成を第7図に基づいて説明する。
同図において、上記アッパハウジング41bの記録モジ
ュール65の下方部位には、通常容量の第一給紙トレイ
(以下#1トレイと略記する)43が格納配置されてお
り、また、上記ロアハウジング41aには、上方部位から
順に、通常容量の第二、第三給紙トレイ(以下#2,#3
トレイと略記する)44,45、両面記録モード時に片面記
録済の用紙Pを一枚だけ収容して再度送出するDDM50の
構成要素であるDDMトレイ125及び大容量給紙トレイ(以
下HCF[High Capacity Feeder]と略記する)46が格納
配置されている。
そして、上記#1〜#3トレイ、HCF46及びDDMトレイ
125の出口箇所には夫々フィードユニット101〜105が配
設されており、各フィードユニット101〜105の側方には
上下方向に延びる用紙送出経路106が形成され、この用
紙送出経路106には適宜数の対構成の搬送ロール107が適
宜間隔で配設されている。尚、符号108は各フィードユ
ニット101〜105と用紙送出経路106との間を連通接続す
る用紙案内部である。
また、上記記録モジュール65の下方部位には記録搬送
経路110が略水平方向に沿って形成され、この記録搬送
経路110の一方端が上記用紙送出経路106の上端に連通接
続されている。
この記録搬送経路110のタッキングポイント(転写ポ
イントに相当)TPの手前には、用紙Pのタッキングポイ
ントTPへの突入タイミングを調整する位置合せ用のレジ
ゲート(Registration Gate)111が設けられ、このレジ
ゲート111の手前には、レジゲート111による位置合せ時
に用紙Pを一時的に停止させる対構成のレジ停止ロール
112が配設される一方、上記レジゲート111の直後には、
レジゲート111で位置合せされた用紙Pをタッキングポ
イントTPに向けて送出する対構成のレジ搬送ロール113
が配設されている。また、記録搬送経路110のタッキン
グポイントTPと定着ユニット80との間には転写済の用紙
Pをバキューム吸引した状態で搬送するバキューム搬送
ベルト114が配設され、定着ユニット80の後方には対構
成の搬送ロール115が配設されている。尚、上記アッパ
ハウジング41bの側部にはMSI51が設けられており、この
MSI51からの手差し搬送経路116が上記記録搬送経路110
と用紙送出経路106との接続箇所に連通しており、上記
手差し搬送経路116の先端箇所に手差し用のフィードユ
ニットとしてのフィードロール117が設けられると共
に、用紙送出経路106と手差し搬送経路116との分岐箇所
には両者の経路を選択するための切換ゲート118が設け
られている。
更に、上記記録搬送経路110の他方端には下方に延び
てDDMトレイ125に向かう用紙戻し経路120が形成されて
おり、この用紙戻し経路120のDDMトレイ125の近傍箇所
から下方側に向かって用紙反転経路121が分岐形成され
ている。そして、上記用紙反転経路121中には対構成の
用紙反転用搬送ロール122が配設され、用紙戻し経路120
と用紙反転経路121との分岐箇所にはいずれかの経路を
選択する切換ゲート123が設けられている。そしてま
た、上記DDMトレイ125の出口側にはDDMトレイ125内の片
面記録用紙Pの送出タイミングを調整するDDMレジゲー
ト126が設けられると共に、DDMトレイ125には適宜数の
対構成のスリップ搬送ロール127が配設されている。ま
た、上記用紙戻し経路120の上部には、定着ユニット80
通過後の用紙Pのカールを強制する上下二段のアッパデ
カーラ128、ロアデカーラ129が配設されるほか、用紙戻
し経路120には適宜数の対構成の搬送ロール130が所定間
隔で配設されている。更に、上記記録搬送経路110と用
紙戻し経路120との接続部位には第一用紙出口経路131が
形成されており、この第一用紙出口経路131には両面記
録済の用紙Pを必ず搬送するDDM出口ロール132が配設さ
れると共に、第一用紙出口経路131と用紙戻し経路120と
の分岐箇所には両経路のいずれかを選択する切換ゲート
(以下DDMゲートという)133が設けられている。更にま
た、上記用紙戻し経路120の途中にはHCS49側へ向かう第
二用紙出口経路135が形成され、用紙戻し経路120と第二
用紙出口経路135との分岐箇所には両経路のいずれかを
選択する切換ゲート(以下HCSゲートという)136が設け
られている。尚、符号137はHCS49へ用紙Pを排出するた
めの排出ロールである。
更にまた、上記第一用紙出口経路131にはアッパハウ
ジング41bの上部に設けられたトップトレイ47に通じる
メイン排出経路140が形成されており、このメイン排出
経路140の途中からはアッパハウジング41bの側部に設け
られたフェースアップトレイ48に通じるサブ排出経路14
1が形成され、メイン排出経路140とサブ排出経路141と
の分岐箇所には両経路のいずれかを選択する切換ゲート
(以下トップトレイゲートという)142が設けられ、各
排出経路140,141には適宜数の対構成の排出搬送ロール1
43が所定間隔で配設されている。
尚、第6図中、符号151はトップトレイ47へ排出され
る用紙Pを押さえる押さえプレート、152は上記ハウジ
ング41を固定設置するためのストッパである。
III-(2)用紙位置検知用センサのレイアウト この実施例においては、プリントサイクル及びパージ
サイクルにて用紙Pの搬送制御を行ったり、用紙Pのジ
ャム検知を行うために、用紙搬送経路中の用紙Pの通過
位置を検出するセンサSが配設されている。
第8図は用紙位置検知用のセンサS(具体的にはS1〜
S30)のリストを、第9図はそのセンサSのレイアウト
を示す。
各図において、S1〜S3は#1〜#3トレイ43〜45の出
口直後に配設されて#1〜#3トレイ43〜45から用紙P
が送出されたことを検知し、S4はHCF46の出口直後に配
設されてHCF46から用紙Pが送出されたことを検知し、S
5はDDMトレイ125の出口直後に配設されてDDMトレイ125
から用紙Pが送出されたことを検知し、S6はレジゲート
111の直前位置に配設されて用紙Pがレジゲート111位置
に到達したことを検知し、S7は定着ユニット80の直後に
配設されて定着ユニット80を通過し始めたことを検知
し、S8は用紙戻し経路120の途中に配設されて用紙Pが
用紙反転経路120へ向かうことを検知し、S9は用紙反転
経路121の途中に配設されて用紙反転経路121中に用紙P
が到達したことを検知し、S10はDDMレジゲート126の直
前に配設されてDDMトレイ125中に用紙Pが到達したこと
を検知し、S11〜S13はトップトレイ47、フェースアップ
トレイ48、HCS49へ向かって排出されることを検知し、S
14〜S16は#1〜#3トレイ43〜45内の用紙Pが送出可
能状態にあるか否かを夫々検知し、S17はHCF46内の用紙
Pが送出可能状態にあるか否かを検知し、S18は後述す
るサイドロールモジュールが所定位置に配置されたか否
かを検知し、S19〜S21は#1〜#3トレイ43〜45内に収
容されている用紙Pのサイズを検知し、S22はHCF46内に
収容されている用紙Pのサイズを検知し、S23はMSI51に
収容されている用紙Pのサイズを検知し、S24〜S26は#
1〜#3トレイ43〜45内に収容されている用紙Pがなく
なったことを検知し、S27はHCF46内に収容されている用
紙Pがなくなったことを検知し、S28はMSI51に収容され
ている用紙Pがなくなったことを検知し、S29はトップ
トレイ47に排出収容された用紙Pが許容量を越えそうに
なったことを検知し、S30はDDMゲート133直後のデカー
ラ側の搬送経路に用紙が到達したか否かを検知するもの
である。
また、この実施例における各センサSのレイアウト上
の代表的寸法を以下に示す。但し、単位はmmである。
1=約70(#1〜#3トレイ,HCFからフィードセンサ
S1〜S4までの距離) l2=約90(フィードセンサS1,S2、S2,S3、S3,S5間の距
離) l3=約100(フィードセンサS5,S4間距離) l4=約110(フィードセンサS1からレジ停止ロール112ま
での距離) l5=約80(MSI51のフィード位置からレジ停止ロール112
までの距離) l6=約70(レジ停止ロール112からレジゲートセンサS6
までの距離) l7=約10(レジゲートセンサS6からレジゲート111まで
の距離) l8=約60(レジゲート111からタッキングポイントTPま
での距離) l9=約230(タッキングポイントTPから定着ユニット80
までの距離) 10=約50(定着ユニット80からフューザ出口センサS7
までの距離) 11=約5(フューザ出口センサS7から搬送ロール115
までの距離) 12=約180(搬送ロール115からロアデカーラ129まで
の距離) 13=約220(ロアデカーラ129からバチカルセンサS8ま
での距離) 14=約190(バチカルセンサS8から用紙反転経路121の
用紙のインバートポイントIP) 15=約50(用紙反転経路121の用紙のインバートポイ
ントIPからインバートセンサS9までの距離) 16=約90(インバートセンサS9からDDMトレイ125の入
口側のスリップ搬送ロール127までの距離) 17=約300(DDMトレイ125の入口側のスリップ搬送ロ
ール127からDDMゲートセンサS10までの距離) 18=約40(DDMレジゲートセンサS10からDDMレジゲー
ト126までの距離) 19=約60(DDMレジゲート126からDDMフィードセンサS
5までの距離) l20=約110(搬送ロール115からDDM出口ロール132まで
の距離) III-(3)ジャムクリア検知用インタロックのレイアウ
ト この実施例においては、主として、用紙搬送経路中で
用紙Pがジャムした際に、ジャムクリア処理がなされた
か否かを検知するためのインタロックIが設けられてい
る。
第10図はインタロックI(具体的にはI1〜I9)のリス
トを、第11図はそのインタロックIのレイアウトを示
す。
ここで、I1は機体の右側ハウジングに設けられたイン
タロック、I2は#1トレイ43に対応した箇所に設けられ
るインタロック、I3は機体の前側ハウジングに設けられ
るインタロック、I4はデカーラに対応した箇所に設けら
れるインタロック、I5は機体の左側ハウジングに設けら
れるインタロック、I6はDDMトレイ125に対応した箇所に
設けられるインタロック、I7はHCS49に設けられるイン
タロック、I8はトップトレイモジュールのカバーに設け
られるインタロック、I9はトップトレイモジュールに設
けられるインタロックである。
III-(4)制御ブロック この実施例において、IOT40の制御部(以下IOTコント
ロールボードという)60は、例えば第12図に示すよう
に、ESS20からの制御信号及び各種センサ、インタロッ
ク類S,Iからの信号に基づき、各駆動モータ(具体的に
は、メインモータ91,フィードモータ96,DDMモータ97,HC
Fモータ178,トップトレイモータ197,HCSモータ203)を
始め、レジゲート111やDDMレジゲート126等の各種ゲー
トG、#1〜#3トレイの各フィードユニット101、10
2、103、MSI50のフィードユニット117、HCF46、トップ
トレイ47のオフセットユニット98、HCS49、DDM50を所定
のタイミングで制御するようになっている。
また、各駆動モータの駆動領域を第13図に示す。
同図において、K1(縦線ハッチングで示す)はメイン
モータ91の駆動領域〔感光ドラム71,定着ユニット80、
レジ搬送ロール113,バキューム搬送ベルト114,搬送ロー
ル115,アッパデカーラ128,ロアデカーラ129,DDM出口ロ
ール132〕を示し、K2(横線ハッチングで示す)はフィ
ードモータ96の駆動領域〔#1〜#3トレイ43〜45のフ
ィードユニット101,102,103,MSI50のフィードユニット1
17,搬送ロール107,レジ停止ロール112〕を示し、K3(右
上り傾斜のハッチングで示す)は、DDMモータ97の駆動
領域〔DDM50の各搬送ロール122,127,130〕を示し、K4
(右下がり傾斜ハッチングで示す)はHCFモータ178の駆
動領域〔HCF46のフィードユニット105,一部の搬送ロー
ル107〕を示し、K5(格子状ハッチングで示す)はトッ
プトレイモータ197の駆動領域〔排出搬送ロール143〕を
示し、K6(点状ハッチングで示す)はHCSモータ203の駆
動領域〔HCS49への排出ロール137〕を示す。
III-(5)各部の基本構成 (5−1)インプットトレイ (a)#1トレイ〜#3トレイ #1トレイ43〜#3トレイ45の各フィードユニット10
1〜103は同様な構成を具備しているので、ここでは#1
トレイ43を例に挙げて説明する。
#1トレイ43のフィードユニット101は、第15図
(a)に示すように、図示外のフィードクラッチをオン
することによりフィードモータ(図示せず)からの駆動
力が伝達されるフィードロール161と、図示外のナジャ
ーソレノイドをオンすることにより下方側へ降下するナ
ジャーロール162と、#1トレイ43の底部に設けられ、
リフタクラッチ163をオンすることにより#1トレイ43
内の用紙Pを持ち上げるリフタ164と、ナジャーロール1
62が降下前の状態に配置され、用紙Pがフィード可能状
態にあることを検知するレベルセンサS14(#2トレイ
ではS15,#3トレイではS16)とで構成されている。
この実施例において、IOTコントロールボード60は、
第15図(a)に示すように、パワーオン時には、上記ナ
ジャーソレノイドをオンしてナジャーロール162を下方
側へ降下させる。
このとき、IOTコントロールボード60が上記レベルセ
ンサS14の状態をチェックした結果、レベルセンサS14の
状態がオフであれば、第15図(b)に示すように、リフ
タクラッチ163をオン動作させ、リフタ164にて用紙Pを
押し上げてフィード可能状態に設定する。
尚、IOTコントロールボード60は、ナジャーソレノイ
ドオン後、200ms以内にレベルセンサS14がオフしない場
合は、用紙フィード可能状態と判断して、リフタ164を
上昇させない。
(b)HCF HCF46は、第16図に示すように、フィーダゲート171内
にエレベータトレイ172を昇降自在に配設する一方、用
紙Pを送出するフィーダユニット104として、図示外の
フィードクラッチをオンすることによりHCFモータ178か
らの駆動力が伝達されるフィードロール173と、図示外
のナジャーソレノイドをオンすることにより下方側へ降
下するナジャーロール174と、ナジャーロール162が降下
前の状態に配置され、用紙Pがフィード可能状態にある
ことを検知するレベルセンサS17とを具備させたもので
ある。尚、第16図中、符号176はエレベータトレイ172を
昇降させるためのエレベータモータ、177はエレベータ
モータ176の駆動力をエレベータトレイ172に伝達する駆
動力伝達系である。
この実施例においては、フィード要求に応じてフィー
ドクラッチ及びナジャーソレノイドを所定時間オンさせ
る。
このとき、ナジャーソレノイドがオンすると、ナジャ
ーロール174が降下するが、これに伴って、IOTコントロ
ールボード60は、200msだけレベルセンサS17の状態をチ
ェックし、レベルセンサS17がオフであれば、レベルセ
ンサS17がオンになるまでエレベータトレイ172を上昇駆
動する。
このため、上記HCF46では常時上記レベルセンサ175が
オンの状態に保持されることになり、HCF46内の用紙P
はフィード可能状態に設定される。
(c)MSI MSI51のフィードユニット117は、第17図に示すよう
に、フィード要求に応じてフィードモータ96,MSIフィー
ドクラッチ181をオンし、トルクリミッタ182に負荷を与
えてナジャーロール183を押し下げ、このナジャーロー
ル183及びフィードロール184により用紙Pを送出するよ
うになっている。
(5−2)アウトプットトレイ (a)トップトレイ このトップトレイ47は、第7図から明らかなように、
例えば片面記録モードにおいて記録モジュール65で記録
された用紙Pを記録面が下方側に向いた状態で収容する
ものである。
よって、両面記録モードにおいては、一枚の用紙Pの
裏面(偶数頁画情報)を先に、その表面(奇数頁画情
報)を後にプリントするようにすれば、排出用紙Pが頁
順に収容される。
また、上記トップトレイ47は、第18図に示すように、
オフセットユニット97に支持されており、IOTコントロ
ールボード60は、ESS20から送信されてくるオフセット
情報に応じてトップトレイ47のオフセット動作(オフセ
ット,ノーオフセット位置間での移動動作)を行い、プ
リントジョブ毎の用紙Pの選別を容易に行うようになっ
ている。
すなわち、IOTコントロールボード60は、ESS20からオ
フセット情報を受けると、図示外のトップトレイモータ
の回転をスプリングクラッチ191を介してカムシャフト1
92に伝達し、このカムシャフト192のカム溝193の回転に
より、前記カム溝193に係止片195が係合する支持プレー
ト194をハウジング41の前後方向(第18図中では左右方
向に相当)に移動させ、支持プレート194上に載置固定
されているトップトレイ47をオフセット位置若しくはノ
ーオフセット位置に設定するようになっている。尚、ス
プリングクラッチ191の切換えはソレノイド196のオンオ
フにて行う。
(b)フェースアップトレイ このフェースアップトレイ48は、第7図から明らかな
ように、例えば片面記録モードにおいて記録モジュール
65で記録された用紙Pを記録面が上方側に向いた状態で
収容するものである。
よって、片面記録モードにおいて、同一の頁画情報を
連続プリントする場合には、そのまま排出して差し支え
ないが、異なる頁画情報を連続プリントする場合には、
最終頁画情報から逆方向の順番でプリントするようにす
れば、排出用紙Pが頁順に収容される。一方、両面記録
モードにおいては、一枚の用紙Pの表面(奇数頁画情
報)を先に、その裏面(偶数頁画情報)を後にプリント
するようにすれば、排出用紙Pが頁順に収容される。
また、このフェースアップトレイ48は、通常のプリン
トサイクルにおいてアウトプットトレイとして選択され
ていない条件下で、後述するようにパージサイクル時に
おいて排出トレイとして選択されるようになっている。
尚、このフェースアップトレイ48については上記トッ
プトレイ47のようなオフセット動作は行われていない。
(c)HCS HCS49は、第7図から明らかなように、例えば片面記
録モードにおいて記録モジュール65で記録された用紙P
を記録面が下方側に向いた状態で収容するものである。
よって、両面記録モードにおいては、一枚の用紙Pの裏
面(偶数頁画情報)を先に、その表面(奇数頁画情報)
を後にプリントするようにすれば、排出用紙Pが頁順に
収容される。
より具体的に説明すると、HCS49は、第19図に示すよ
うに、第二用紙出口経路135から排出される用紙Pをデ
ィスク200に巻き付けて反転させ、昇降自在なエレベー
タトレイ201上に載置するようにしたものである。尚、
符号202はディスク200の周囲に設けられて突入してきた
用紙Pをディスク200へ巻き付けるためのガイド爪であ
る。
そして、上記エレベータトレイ201の昇降制御を行う
上で、HCS出口センサS13,ディスク200の位置を確認する
ディスクホームセンサS31,エレベータトレイ201を降下
させる位置検知用のゴーダウンセンサS32,エレベータト
レイ201を上昇させる位置検知用のゴーアップセンサS3
3、エレベータストップセンサS34,エレベータトレイ201
の上限位置を検知するアッパリミットスイッチS35,エレ
ベータトレイ201の下限位置を検知するロアリミットス
イッチS36が配置される。
この実施例において、IOTコントロールボード60は、
フューザ出口センサS7のオン信号を受けた後、所定時間
経過した時点で図示外のHCS駆動モータをオンし、HCS出
口センサS13がオフしてから所定時間経過した時点で図
示外のディスクモータにてディスク200を回転駆動さ
せ、用紙Pをエレベータトレイ201側へ排出した時点
(ディスクホームセンサS31オン時点に相当)で上記デ
ィスク200の回転を停止させる。
そして、上記IOTコントロールボード60は、エレベー
タトレイ201に用紙Pを収容した時、ディスクモータオ
フから所定時間経過した時点でコーダウンセンサS32,ゴ
ーアップセンサ33をチェックし、両センサ32,S33が図示
外のアクチュエータに遮ぎられてオンになつていれば、
ゴーダウンセンサS32がオフになるまでエレベータトレ
イ201を降下させる。一方、両センサS32,S33が図示外の
アクチェエータに遮ぎられることなくいずれもオフであ
れば、ゴーダウンセンサS32がオンになるまでエレベー
タトレイ201を上昇させ、その後、エレベータトレイ201
を下げ、ゴーダウンセンサS32がオフになった直後にエ
レベータトレイ201を停止させる。
また、IOTコントロールボード60は、ESS20から送信さ
れてくるオフセット情報に応じてHCS49に収容される用
紙Pのオフセット動作を行い、プリントジョブ毎の用紙
Pの選別を容易に行うようになっている。
この実施例においては、IOTコントロールボード60のH
CS49でのオフセット動作は、第20図に示すように、図示
外のオフセットソレノイドのオンによりオフセットガイ
ド210を実線で示す位置から点線で示す位置まで移動さ
せ、これに伴って、ディスク200をハウジング41の前後
方向(第20図中の左右方向に相当)に移動させると共
に、ディスク200を回転駆動させ、用紙Pをオフセット
位置若しくはノーオフセット位置に設定するものであ
る。
(5−3)DDM DDM50の基本構成を第21図に示す。
同図において、DDMモータ97は、フォアードクラッチ
(Forward Clutch)220を介して用紙反転用搬送ロール
(具体的には2組設けられている)122を正転させ、リ
バースクラッチ(Reverse Clutch)221を介して用紙反
転用搬送ロール122を逆転駆動させ、更に、ホリゾンタ
ルクラッチ(Horizontal Clutch)222を介してDDMトレ
イ125内のスリップ搬送ロール127を回転させるようにな
っている。また、上記DDMレジゲート126はDDMレジゲー
トソレノイド223のオンオフにて開閉するようになって
いる。
尚、第7図及び第9図にて既に説明した構成要素につ
いては第7図及び第9図と同様な符号を付してここでは
その詳細な説明を省略する。
そして、この実施例におけるIOTコントロールボード6
0のDDM50に対する制御動作は以下のようである。
DDMモータ97 両面記録モード時、フューザ出口センサS7のオン信号
を受けると、DDMモータ97はオンする。そして、DDMレジ
ゲートセンサS10がオフした後800ms経過後にオフする。
但し、連続モード時には、DDM50内にある用紙Pが総て
フィードされてから800ms経過後にオフする。
フォワードクラッチ220 バチカルセンサS8オン後760ms経過後にオンし、バチ
カルセンサS8を用紙Pが通過後、730ms経過後にオフす
る(第23図参照)。このとき、用紙Pは、第22図の矢印
F方向に向かって用紙反転経路121に搬入される。
リバースクラッチ221 フォワードクラッチ220オフ後150ms経過後にオンし、
インバートセンサS9オフ後300ms経過後にオフする(第2
3図参照)。このとき、用紙反転経路121内にある用紙P
は、第22図の矢印R方向に向かってDDMトレイ125側に向
かって搬入される。
ホリゾンタルクラッチ222 オンタイミングは、リバースクラッチ221のオンと同
時あるいはESS20からのDDMフィード要求信号“DDM FEE
D"コマンドを受信すると同時である。
また、オフタイミングは、DDMレジゲートセンサS10オ
ン後500msあるいはDDMレジゲートセンサS10オフ後500ms
である。但し、後続の用紙PがDDMトレイ125部分に到達
している(リバースクラッチオン)場合は、DDMレジゲ
ートセンサS10オン後500ms経過した時点でオフする。
尚、第24図(a)は連続モードにおいて、ホリゾンタ
ルクラッチ222がオフする前に次の用紙PがDDMトレイ12
5に入ってきた時のホリゾンタルクラッチ222のオンオフ
タイミングを示し、第24図(b)は連続モードにおい
て、ホリゾンタルクラッチ222がオフする前に次の用紙
PがDDMトレイ125に入ってこない時のホリゾンタルクラ
ッチ222のオンオフタイミングを示す。
DDMレジゲートソレノイド223 DDMレジゲートセンサS10オン時オンし、ホリゾンタル
クラッチ222オフ後150msにてオフする。
連続モード時(前の用紙PがDDMトレイ125内にまだ残
っている時)には、フォワードクラッチ220オフ後100ms
にてオンし、ESS20からDDMフィード要求信号“DDM FEE
D"コマンドを受信したときオフする。
また、IOT40は、DDMレジゲートセンサS10がオンして
から330ms経過した時点でESS20にDDMフィードレディ信
号“AT DDM"ステータス(DDMトレイ125から用紙Pがフ
ィード可能状態にあることを示すステータス)を送信す
る。
尚、第25図(a)は連続モードにおいて、フォワード
クラッチ220オフ時にDDMトレイ125内に用紙Pがある時
の連続モード時におけるDDMゲートソレノイドのオンオ
フタイミングを示し、第25図(b)は連続モードにおい
て、フォワードクラッチ220オフ時にDDMトレイ125内に
用紙Pがない時のDDMレジゲートソレノイドのオンオフ
タイミングを示す。
また、上記DDM50における一枚のプリントのタイミン
グチャートを第26図に示す。
(5−4)レジゲート レジゲート111は図示外のゲートソレノイドのオンオ
フによって開閉するようになっており、第27図に示すよ
うに、レジゲート111の閉鎖タイミングは、各給紙トレ
イ43〜46からの用紙Pに対してはフィードセンサS1オン
から1500ms経過後であり、MSI51からの用紙Pに対して
は、MSIフィード開始から870ms経過後である。
そして、この実施例では、封筒と封筒以外とで用紙P
のループ量を切り換えるために、フィードモータ96のオ
フタイミングを調整している。すなわち、フィードモー
タ96のオフタイミングは、封筒用紙であれば、レジゲー
トセンサS6に用紙Pが到達してから100ms経過後であ
り、封筒以外の用紙であれば、レジゲートセンサS6に用
紙Pが到達してから130ms経過後である。
更に、レジゲート111の開放タイミングは、突入させ
る用紙Pの先端位置と感光ドラム71上の像の先端位置と
を合致させる上で一義的に設定されており、この実施例
では、ROSインタフェース94(第12図参照)が出力する
プリントイネーブル信号から555ms経過した時点であ
る。
そして、上記レジゲート111が開放すると、第28図に
示すように、用紙Pの先端ループ部Paが延びて用紙Pの
先端がレジ搬送ロール113にニップされ、タッキングポ
イントTPへと搬送される。
また、第27図において、レジ停止ロール112は、フィ
ードモータ96(第12図参照)に連結されており、用紙P
がレジセンサS6を通過した時点でフィードモータをオフ
することにより一時的に停止し、レジゲート111の開放
タイミングに連動してフィードモータをオンすることに
より再駆動されるようになっている。
(5−5)搬送経路切換えゲート (a)DDMゲート このDDMゲート133は、第29図に示すように、定着ユニ
ット80を通過した用紙Pをトップトレイ、フェースアッ
プトレイの搬送経路へ送るか、HCS、DDMの搬送経路へ送
るかを切り換えるものであり、図示外のゲートソレノイ
ドのオンオフによって駆動される。
この実施例では、ゲートソレノイドをオンすることに
よりトップトレイ、フェースアップトレイの搬送経路が
選択され、ゲートソレノイドをオフすることによりHC
S、DDMの搬送経路が選択されるようになっている。
このとき、上記ゲートソレノイドのオンタイミングは
フューザ出口センサS7のオンと同時にオンし、フューザ
出口センサS7のオフより550ms後にオフするようになっ
ている。
(b)HCSゲート このHCSゲート136は、第29図に示すように、DDMゲー
ト133を通過した用紙PをHCS側の搬送経路に送るかDDM
側の搬送経路に送るかを切り換えるものであり、図示外
のゲートソレノイドのオンオフによって駆動される。
この実施例において、ゲートソレノイドをオンするこ
とによりDDM側の搬送経路が選択され、ゲートソレノイ
ドをオフすることによりHCS側の搬送経路が選択される
ようになっている。
このとき、上記ゲートソレノイドのオンタイミングは
フューザ出口センサS7オンから1400ms経過した時点であ
り、ゲートソレノイドのオフタイミングはフューザ出口
センサS7のオンより用紙サイズに応じて所定時間(例え
ば最大用紙サイズ11×17Sについては4900ms,最小用紙サ
イズB6Lについては2500ms,これらの中間サイズの用紙に
ついては4900〜2500msの範囲の適宜タイマ値)経過後に
オフするようになっている。
ここで、用紙サイズ(詳しくは第31図を参照)に付さ
れたSはShort Edge Feedの略で用紙のフィード方向が
横置きであることを示し、LはLong Edge Feedの略で用
紙のフィード方向が縦置きであることを示す。
(c)トップトレイゲート このトップトレイゲート142は、第29図に示すよう
に、DDMゲート133を通過した用紙Pをトップトレイ47側
の搬送経路に送るかフェースアップトレイ48側の搬送経
路に送るかを切り換えるものであり、図示外のゲートソ
レノイドのオンオフによって駆動される。
この実施例において、トップトレイゲート142は、ゲ
ートソレノイド状態にて、通常トップトレイ47側の搬送
経路を開けた位置に配置されており、ゲートソレノイド
をオンすることによりフェースアップトレイ48側の搬送
経路が選択されるようになっている。
尚、この実施例におけるゲートソレノイドのオンタイ
ミングは、フューザ出口センサS7オン後1500ms経過した
時点に設定されており、そのオフタイミングは用紙サイ
ズに応じて適宜設定されている。
(5−6)サイドロールモジュール 感光ドラム71と定着ユニット80との間にはバキューム
搬送ベルト114が配設されているが、このバキューム搬
送ベルト114で葉書や封筒のような小サイズの厚紙を搬
送することは難しい。そこで、葉書や封筒のような小サ
イズの厚紙を送る際に、第30図(a)(b)に示すよう
なサイドロールモジュール230が用いられる。
この実施例において、上記サイドロールモジュール23
0は、上記バキューム搬送ベルト114の一側に形成された
切欠部231に対応した位置に昇降動可能に配設されてお
り、二組の搬送ロール232を具備している。そして、IOT
40がスタンバイ中においてESS20からサイドロールモジ
ュール動作コマンドを受信すると、IOTコントロールボ
ード60は、サイドロールモータを所定時間だけ駆動させ
ることにより、サイドロールモジュール230を上昇させ
て使用可能位置にセットする。一方、ESS20からサイド
ロールモジュール動作解除コマンドを受信すると、IOT
コントロールボード60は、サイドロールモータを所定時
間だけ駆動させることにより、サイドロールモジュール
230を非使用位置に復帰させる。尚、サイドロールモジ
ュール230がセット位置にあるか否かはサイドロールモ
ジュールセンサS18によって検知される。
また、この実施例においては、サイドロールモジュー
ル230の搬送ロール232は用紙サイドレジAから5mmの所
をニップするため、感光ドラム71上に形成される潜像に
対して用紙サイドレジAからd>5mm(この実施例では6
mm)の消し込み処理が行われるようになっている。
尚、実施例においては、葉書,封筒はMSI51のみフィ
ード可能であり、ESS20からMSI51以外の給紙トレイで葉
書,封筒用紙が要求された場合には、IOT40はESS20に対
して“COMMAND REJECT"ステータスを送信するようにな
っている。
(5−7)ビリング ビリングは、ESS20とは無関係にIOT40独自に行うもの
で、プリントした枚数をメカニカルカウンタとエレクト
リカルカウンタでカウントアップするものである。
このビリングのタイミングは、片面記録モードにおい
ては、各出口センサを抜けた所で+1、両面記録モード
においては、各出口センサを抜けた所で+2とする。
また、この実施例におけるビリングの方法としては、 メカニカルカウンタ ビリング信号を所定時間オンすることによりカウンタ
を+1する。
エレクトリカルカウンタ カウンタには4Byteの不揮発性メモリを使用し、バイ
ナリコードでカウントアップしていく。
IV.プリントサイクル時制御 (1)プリントモード この実施例において、インプットトレイ、アウトプッ
トトレイによって使用可能/不可能な用紙サイズ、モー
ドがあり、これを第31図に示す。
同図において、○印は使用可能を示し、×印は使用不
可能を示し、SizelないしSize4は後述する両面記録モー
ド時の4つの用紙搬送シーケンスに対応して用紙サイズ
を区分したものである。そして、IOT40が上記×印の組
合せの要求をESS20から受信すると、IOT40はESS20に対
して“COMMAND REJECT"ステータスを送信する。
尚、用紙サイズとして、例えば11×17Sは、11(イン
チ)×17(インチ)の用紙を横置き搬送(Short Edge F
eed)することを示し、例えばA4LはJIS規格A4版の用紙
を縦置き搬送(Long Edge Feed)することを示し、ISO
B5LはISO規格のB5版の用紙を縦置き搬送することを示
す。また、モードとして、Simplexは片面記録モードを
示し、Duplexは両面記録モードを示す。
(2)各用紙に対する基本搬送制御 この実施例においては、用紙搬送経路に複数のモード
の異なる用紙が搬送されるため、各用紙毎に異なるフィ
ードコントロールを行うことが必要である。
よって、IOTコントロールボード60は、異なるフィー
ドコントロールに必要な夫々の用紙のモードや処理条件
を一括して管理するようになっている。
(2−1)モード情報 この実施例においては、各用紙毎に以下の項目のモー
ド情報をもつ。
Output Tray(2ビットデータ) 00…トップトレイ 01…フェースアップトレイ 10…HCS Feed Tray Number(4ビットデータ) 0000…#1トレイ 0001…#2トレイ 0010…#3トレイ 0101…HCF 0110…MSI 尚、オプションで他の給紙トレイが付加された際にも
対応できるようにデータ容量に余裕を持たせている。
Offsetの有無(1ビットデータ) これはトップトレイ、HCSで排出用紙をオフセットさ
せるか否かを示すモード情報である。
0…ノーオフセット 1…オフセット 葉書/封筒(2ビットデータ) これはイメージサイズを決めると共にサイドロールモ
ジュールを使用するか否かを判断するためのモード情報
である。
00…未使用(通常) 01…葉書 10…封筒 Simplex/Duplexモード(1ビットデータ) 0…Simplex 1…Duplex Paper Size(5ビットデータ) 00001…11×17S 00010…A3S 00011…B4S 00100…8.5×14S 00101…8.5×13S 00110…8.5×12.4S 00111…A4S 01000…8.5×11S 01001…B5S 01010…8.5×11L 01011…5.5×8.5S 01100…A4L 01101…A5S 01110…7.25×10.5L 01111…B5L 10000…ISO B5L 10001…A5L 10010…B6L 尚、オプションで他の給紙トレイが付加された際には
対応できるようにデータ容量に余裕を持たせている。
Tray/DDM Feed(1ビットデータ) これはインプットトレイとDDMのいずれからフィード
されるかを示すモード情報である。
0…Feed from Input Tray 1…Feed from DDM IOTコントロールボード60は、第32図に示すように、
上述した7つのモード情報データを最大16枚分保持して
おくことができ、ESS20からの“FEED"“FEED DDM"コマ
ンド受信時においてメモリに登録し、用紙排出時におい
てメモリから削除する。
(2−2)用紙搬送の処理条件,処理内容 IOTコントロールボート60は、各用紙フィードの処理
条件発生時にその条件が用紙搬送経路のどの用紙に対す
るものかを判断し、夫々の用紙のモードに対応する処理
を行う。
第33図に各用紙搬送の処理条件を示す。
また、各場合の処理内容を第34図(a)ないし第34図
(e)に示す。尚、第33図及び第34図中、SNRはセンサ
(SENSOR)の略、LEは立ち上がり(leading Edge)の
略、TEは立ち下がり(Tail Edge)の略である。
例えば、#1トレイをインプットトレイとし、トップ
トレイをアウトプットトレイとし、用紙を片面記録モー
ド(Simplexモード)で搬送する場合を例に挙げると、I
OTコントロールボード60は、第34図(a)に示すよう
に、先ず、#1トレイから用紙のフィード開始()を
行い、次に、フィードセンサS1の立ち上がり()を検
知し、更に、レジゲートセンサS6の立ち上がりを検知し
()、この後、レジゲートよりのフィード開始()
を行い、レジゲートセンサS6の立ち下がり若しくはフュ
ーザ出口センサS7の立ち上がり(,)を用紙サイズ
に応じて前後して検知し、更に、フューザ出口センサS7
の立ち下がり若しくはトップトレイ出口センサS11の立
ち上がり(,)を用紙サイズに応じて前後して検知
し、最後に、トップトレイ出口センサS11の立ち下がり
()を検知し、この段階で、上述した片面記録モード
のプリントジョブを終了する。
このときの用紙搬送系66及び記録モジュール65の各部
の動作タイミングを第35図に示す。
また、例えば、#1トレイをインプットトレイとし、
トップトレイをアウトプットトレイとし、用紙を両面記
録モード(Duplexモード)で搬送する場合を挙げると、
IOTコントロールボード60は、第34図(a)に示すよう
に、先ず、#1トレイから用紙のフィード開始()を
行い、次に、フィードセンサS1の立ち上がり()を検
知し、更に、レジゲートセンサSの立ち上がりを検知し
()、この後、レジゲートよりのフィード開始()
を行い、レジゲートセンサS6の立ち下がり若しくはフュ
ーザ出口センサS7の立ち上がり(,)を用紙サイズ
に応じて前後して検知し、更に、フューザ出口センサS7
の立ち下がり()を検知し、しかる後に、DDMのイン
バート開始()を行うと共に、DDMのフィード開始
()を行う。この後、上記IOTコントロールボード60
は、DDMフィードセンサS5の立ち上がり()、フィー
ドセンサS1の立ち上がり()を検知し、レジゲートセ
ンサS6の立ち上がりを検知し()、この後、レジゲー
トよりのフィード開始()を行い、レジゲートセンサ
S6の立ち下がり若しくはフューザ出口センサS7の立ち上
がり(,)を用紙サイズに応じて前後して検知し、
更に、フューザ出口センサS7の立ち下がり若しくはトッ
プトレイ出口センサS11の立ち上がり(,)を用紙
サイズに応じて前後して検知し、最後に、トップトレイ
出口センサS11の立ち下がり()を検知し、この段階
で、上述した両面記録モードのプリントジョブを終了す
る。
(3)ESSのページシーケンスの設定 ESS20はホストコンピュータ10からの画情報を所定の
頁画情報に作成し、予め設定される所定のページシーケ
ンスに従って頁画情報をIOT40側へ転送するものであ
る。
ESS20のページシーケンスの設定アルゴリズムを第36
図に示す。
同図において、ESS20は、先ず、IOT40に要求するプリ
ントモードが両面記録モードか否かをチェックし(ステ
ップ〔以下STと略記する〕1)、両面記録モードでなけ
れば、片面記録ページシーケンスを選択する(ST2)。
ここでいう片面記録ページシーケンスは、例えばアウト
プットトレイがトップトレイやHCSであるような場合に
は、1頁目から順番に1,2,3……の頁画情報を転送する
ものを指す。
もし、両面記録モードであれば、ESS20は、次に用紙
サイズが第1グループ(第31図中のSizelに相当)か否
かをチェックし(ST3)、用紙サイズが第1グループで
あれば、両面記録ページシーケンスNo.1を選択する(ST
4)。ここでいう両面記録ページシーケンスNo.1は、例
えばアウトプットトレイがトップトレイやHCSであるよ
うな場合には、2,4,6,8,1,10,3,12,5,14…の順番に頁画
情報を転送するものを指す。
もし、用紙サイズが第1グループでなければ、ESS20
は、次に用紙サイズが第2グループ(第31図中のSize2,
Size3に相当)か否かをチェックし(ST5)、用紙サイズ
が第2グループであれば、両面記録ページシーケンスN
o.2を選択し(ST6)、第2グループでなければ、第3グ
ループ(第31図中のSize4に相当)であるとして両面記
録ページシーケンスNo.3を選択する(ST7)。ここでい
う両面記録ページシーケンスNo.2は、例えばアウトプッ
トトレイがトップトレイやHCSであるような場合には、
2,4,6,1,8,3,10,5,12…の順番に頁画情報を転送するも
のを指し、両面記録ページシーケンスNo.3は、例えばア
ウトプットトレイがトップトレイやHCSであるような場
合には、2,4,1,6,3,8,5,10…の順番に頁画情報を転送す
るものを指す。
(4)用紙搬送シーケンス (4−1)片面記録モード 第37図は片面記録モードにおける用紙搬送シーケンス
の一例を示す。
同図において、ESS20はIOT40側へ先ず選択すべきイン
プットトレイ,アウトプットトレイの要求コマンドであ
る“SELECT TRAY X"を送信すると共に、IOT40側へプリ
ントステートへの移行を要求するコマンド“PRINTER O
N"を送信する。ここでは、インプットトレイとして#1
トレイ、アウトプットトレイとしてトップトレイを選択
したとする。
この状態において、IOT40は、“SELECT TRAY X"で指
定されたインプットトレイ、アウトプットトレイが“Re
ady"状態で、“PRINTER ON"直後でメインモータが“Rea
dy"状態となった時、ESS20に対して“FEED READY"ステ
ータスを送信する。
すると、ESS20は、IOT40に対して指定されたインプッ
トトレイからの用紙フィード要求のコマンド“FEED"を
送信する。そして、IOT40は“FEED"コマンドに従ってイ
ンプットトレイである#1トレイから用紙をフィード
し、この用紙のフィードスタート直後にESS20に対して
“FEED READY"ステータスを送信する。
以後、ESS20は、IOT40に対して指定されたインプット
トレイからの用紙フィード要求のコマンド“FEED"を送
信する。そして、IOT40は“FEED"コマンドに従ってイン
プットトレイである#1トレイから用紙をフィードし、
この用紙のフィードスタート直後にESS20に対して“FEE
D READY"ステータスを送信する。
以後、ESS20は、IOT40からの“FEED READY"ステータ
スに応じて“FEED"コマンドをIOT40側へ順次送信する。
一方、ESS20のページシーケンスは頁の順番に頁画情
報をROS側へ順次転送するものであるため、順次搬送さ
れる用紙には頁順の頁画情報(1Page,2Page,3Page…)
が順次記録されることになる。
尚、この実施例においては、IOT40は、ESS20から片面
記録モードであることの要求コマンド“SIMPLEX MODE"
を受信していないが、特にこのコマンドを受信しなくて
も、“DUPLEX MODE"コマンドを受信しない限り、両面記
録モードを初期状態として選択するようになっている。
また、このような片面記録モードの用紙搬送ダイアグ
ラムを第41図に細線(符号Sにて表示)で示す。
同図によれば、20CPM(Copy Per Minite)の速度で片
面記録モードが実行されていることが確認される。尚、
同図において、縦軸は用紙搬送経路の#1トレイ43から
の距離(単位mm)を、横軸は時間スケールを示し、ま
た、図中示されるLEは用紙Pの先端側エッジ(Leading
Edge)であり、図中示されるTEは用紙Pの後端側エッジ
(Tail Edge)である。
更に、参考までに、各種の片面記録モードの用紙搬送
ダイアグラムを第42図ないし第46図に細線で示す。
第42図はインプットトレイとして#3トレイを選択
し、用紙サイズとしてA4Lを選択した場合の片面記録モ
ードの用紙搬送ダイアグラム(20CPM)、第43図はイン
プットトレイとして#1トレイを選択し、用紙サイズと
してA4Sを選択した場合の片面記録モードの用紙搬送ダ
イアグラム(16CPM)、第44図はインプットトレイとし
て#1トレイを選択し、用紙サイズとしてB4Sを選択し
た場合の片面記録モードの用紙搬送ダイアグラム(14CP
M)、第45図はインプットトレイとして#1トレイを選
択し、用紙サイズとして11×17Sを選択した場合の片面
記録モードの用紙搬送ダイアグラム(10CPM)、第46図
はインプットトレイとしてMSIを選択し、用紙サイズと
してA4Lを選択した場合の片面記録モードの用紙搬送ダ
イアグラムである。
(4−2)両面記録モード 第38図は両面記録ページシーケンスNo.1に対応する両
面記録モードにおける用紙搬送シーケンスの一例を示
す。
同図において、ESS20はIOT40側へ先ず選択すべきイン
プットトレイ,アウトプットトレイの要求コマンドであ
る“SELECT TRAY X"を送信すると共に、IOT40側へプリ
ントステートへの移行を要求するコマンド“PRINTER O
N"を送信し、更に、プリントジョブモードとして両面記
録モードであることの要求コマンド“DUPLEX MODE"を送
信する。
ここでは、インプットトレイとして#1トレイ、アウ
トプットトレイとしてトップトレイを選択し、また、用
紙サイズとしてはA4L(第31図中Size1に相当)を選択
し、更に、プリントジョブとしてn枚の用紙の両面に2n
の頁画情報をプリントするものとする。
この状態において、IOT40は、“SELECT TRAY X"で指
定されたインプットトレイ、アウトプットトレイが“Re
ady"状態で、“PRINTER ON"直後でメインモータが“Rea
dy"状態となり、更に、DUPLEXモードを確認した時、ESS
20に対して“FEED READY"ステータスを送信する。
すると、ESS20は、IOT40に対して指定されたインプッ
トトレイからの用紙フィード要求のコマンド“FEED"
(これは頁画情報2Pageに対応)を送信する。そして、I
OT40は、“FEED"コマンドに従ってインプットトレイで
ある#1トレイ43から最初の用紙P1をフィードし(第47
図(a)参照)、この用紙P1のフィードスタート直後に
ESS20に対して“FEED READY"ステータスを送信する。
この後、ESS20は、IOT40に対して指定された#1トレ
イ43からの用紙フィード要求のコマンド“FEED"(これ
は頁画情報4Pageに対応)を送信する。そして、IOT40
は、“FEED"コマンドに従ってインプットトレイである
#1トレイから次の用紙P2をフィードし(第47図(b)
参照)、この用紙P2のフィードスタート直後にESS20に
対して“FEED READY"ステータスを送信する。
以後、ESS20は、IOT40からの“FEED READY"ステータ
スに応じて“FEED"コマンド(頁画情報6Page,8Pageに対
応)をIOT40側へ順次送信し、IOT40は各“FEED"コマン
ドに従って#1トレイから用紙P3,P4を順次フィードす
る(第47図(c)(d)参照)。
このようなシーケンスにおいて、ESS20がIOT40に対し
頁画情報8Pageに対応する“FEED"コマンドを送信した時
点においては、第47図(d)に示すように、最初にフィ
ードされた用紙P1がDDMトレイ125に反転収容されるた
め、DDMゲートセンサS10がオン動作し、これに基づい
て、IOT40は、ESS20に対してDDMトレイ125内にフィード
可能な片面記録済の用紙P1が存在することを示す“AT D
DM"ステータスを送信する。
すると、ESS20は、DDMトレイ125からの用紙フィード
要求コマンド“DDM FEED"(頁画情報1Pageに対応)をIO
T40に対して送信し、この“DDM FEED"コマンドに従っ
て、IOT40は、DDMトレイ125からの用紙P1をフィードす
る(第47図(d)参照)。
更に、上記#1トレイ43から用紙P4がフィードされた
時点においては、上記IOT40は、“FEED READY"ステータ
スをESS20に送信し、この後、ESS20は、IOT40に対して
“FEED"コマンド(頁画情報10Pageに対応)を送信す
る。一方、上記用紙P1が記録モジュール65へ突入する段
階においては、上記用紙P2は、第47図(e)に示すよう
に、DDMトレイ125内に反転収容されるため、DDMゲート
センサS10がオン動作し、これに基づいて、IOT40は、ES
S20に対してDDMトレイ125内にフィード可能な片面記録
済の用紙P2が存在することを示す“AT DDM"ステータス
を送信し、ESS20は、DDMトレイ125からの用紙フィード
要求コマンド“DDM FEED"(頁画情報3Pageに対応)をIO
T40に対して送信する。
すると、上記IOT40は、前記“FEED"コマンドに従って
#1トレイ43から次の用紙P5をフィードすると共に、前
記“DDM FEED"コマンドに従って、DDMトレイ125からの
用紙P2をフィードする(第47図(f)参照)。
以後、IOT40とESS20との間では、上述したような“FE
ED READY"ステータス、“FEED"コマンド、“AT DDM"ス
テータス、“FEED DDM"コマンドのシーケンスが繰返さ
れ、これに伴って、IOT40は、前記“FEED"コマンドに従
って#1トレイ43から順次用紙P6…をフィードすると共
に、前記“DDM FEED"コマンドに従ってDDMトレイ125か
ら順次用紙P3…をフィードする(第47図(g)(h)参
照)。
そして、#1トレイ43からn枚目の用紙Pnがフィード
された段階においては、ESS20とIOT40との間では、“AT
DDM"ステータス、“FEED DDM"コマンドのシーケンスが
繰返され、IOT40は、“FEED DDM"コマンド従ってDDMト
レイ125から順次用紙Pn-3,Pn-2,Pn-1,Pnを順次フィード
する。
このような用紙搬送シーケンスにおいて、ESS20のペ
ージシーケンスNo.1は、2,4,6,8,1,10,3,12,5…の頁順
に頁画情報をROS側へ順次転送するものであるため、順
次搬送される用紙P1,P2…には(1Page,2Page)(3Page,
4Page)…の頁画情報が順次記録され、各用紙P1、P2…
はトップトレイ47に表面を下方側にした状態で順次排出
される。
また、このような両面記録モードの用紙搬送ダイアグ
ラムを第41図に太線(符号Dにて表示)で示す。
同図によれば、片面記録モードと同様の速度(20CPM:
両面プリント1枚にて2CPMとする)で両面記録モードが
実行されていることが確認される。尚、同図において、
A部分はDDMインバート部での用紙の反転動作を示し、
B部分はDDMゲート126での用紙の待機動作を示す。
尚、インプットトレイを#3トレイにした場合の両面
記録モードの用紙搬送ダイアグラムを第42図に太線(符
号Dにて表示)で示す。
第39図は両面記録ページシーケンスNo.2に対応する両
面記録モードにおける用紙搬送シーケンスの一例を示
す。但し、インプットトレイは#1トレイ43であり、ア
ウトプットトレイはトップトレイ47であり、搬送すべき
用紙サイズはA4S(第31図のSize2に相当)である。
この場合において、両面記録ページシーケンスNo.2
は、2,4,6,1,8,3,10…の順に頁画情報をROSに転送する
ものであり、これに基づいて、第39図に示すようなコマ
ンドステータスのシーケンスが行われ、第48図(a)な
いし(j)に示すように、用紙P(P1,P2,P3…)が順次
フィードされる。そして、順次搬送される用紙P1,P2…
には(1Page,2Page)(3page,4Page)…の頁画情報が順
次記録され、各用紙P1、P2…はトップトレイ47に表面を
下方側にした状態で順次排出される。
ここで、このような両面記録モードの用紙搬送ダイア
グラムを第43図に太線(符号Dにて表示)で示す。
同図によれば、片面記録モードと同様の速度(16CPM:
両面プリント1枚にて2CPMとする)で両面記録モードが
実行されていることが確認される。
また、第39図の両面記録モードにおける用紙搬送シー
ケンスにおいて、上記例と異なり、搬送すべき用紙サイ
ズをB4S(第31図のSize3に相当)とした場合には、第49
図(a)ないし(f)に示すように、用紙P(P1,P2,P3
…)が順次フィードされ、各用紙P1,P2…には(1Page,2
Page)(3Page,4Page)…の頁画情報が順次記録され、
各用紙P1、P2…はトップトレイ47に表面を下方側にした
状態で順次排出される。
このときの搬送ダイアグラムを第44図に太線(符号D
にて表示)で示す。
同図によれば、片面記録モードと同様の速度(14CP
M)で両面記録モードが実行されていることが確認され
る。
第40図は両面記録ページシーケンスNo.3に対応する両
面記録モードにおける用紙搬送シーケンスの一例を示
す。但し、インプットトレイは#1トレイ43であり、ア
ウトプットトレイはトップトレイ47であり、搬送すべき
用紙サイズは11×17S(第31図のSize4に相当)である。
この場合において、両面記録ページシーケンスNo.3
は、2,4,1,6,3,8…の順に頁画情報をROSに転送するもの
であり、これに基づいて、第40図に示すようなコマンド
ステータスのシーケンスが行われ、第50図(a)ないし
(h)に示すように、用紙P(P1,P2,P3…)が順次フィ
ードされる。そして、順次搬送される用紙P1,P2…には
(1Page,2Page)(3Page,4Page)…の頁画情報が順次記
録され、各用紙P1、P2…はトップトレイ47に表面を下方
側にした状態で順次排出される。
ここで、このような両面記録モードの用紙搬送ダイア
グラムを第45図に太線(符号Dにて表示)で示す。
同図によれば、片面記録モードと同様の速度(10CP
M)で両面記録モードが実行されていることが確認され
る。
(5)ペーパギャップ制御 これは、片面記録モード及び両面記録モードにおいて
用紙を連続的に供給する上で、紙詰まりが生じない所定
のペーパギャップをもつて用紙搬送を行うようにしたも
のである。
(5−1)片面記録モード 片面記録モードのペーパギャップ制御シーケンスを第
51図に示す。
同図において、IOTコントロールボード60は、先ず、
所定の用紙Pを指定されたインプットトレイからフィー
ド開始し、フィードカウントを+1する(ST1)。
このフィード開始動作は、上記ESS20から“FEED"コマ
ンドを受信すると、フイードモータ96をオンし、指定さ
れたインプットトレイのフィードクラッチ,ナジャーソ
レノイドをオンし、しかる後、用紙が各インプットトレ
イのフィードセンサに達してから260ms経過後にフィー
ドクラッチ、ナジャーソレノイドをオフするものである
(第53図参照)。尚、フィードモータ96のオフタイミン
グは、フィードした最終用紙がレジゲートセンサS6をオ
フした時点若しくは各用紙サイズの最小用紙ギャップ時
間が経過した時点でESS20から“FEED"コマンドを受信し
ていないときである。
そして、IOTコントロールボード60は、各インプット
トレイの直後に配設されている対応フィードセンサ(S1
ないしS4のいずれか)がオンしたことを検知する(ST
2)と、インプットトレイナンバ、用紙サイズ、フィー
ドカウントより予め設定されているテーブルから各トレ
イまでのギャップタイム(正確には対応フィードセンサ
からのギャップタイム)GTを求め、各トレイ用ペーパギ
ャップタイマをスタートさせる(ST3,ST4)。尚、ST2に
おいて、MSIの場合はフィードクラッチがオンしたこと
を検知するものである。
この場合において、上記ギャップタイムのGTのテーブ
ルの一例(一部省略)を第52図に示す。尚、同図におい
て、各ギャップタイムGT(単位:ms)は、メカ的遅延時
間(メカDelay):50ms,フィードセンサのフィルタDela
y:20ms,MSI時“AT REG(後述する)”ステータスと、
“PAGE READY"コマンドの通信Delay:60ms,レジゲート11
1での停止時間150msを含んでいる。
この後、IOTコントロールボード60は、“FEED"コマン
ドを受信したか否かをチェックし(ST5)、更に、どの
インプットトレイからのフィード要求かを判別し(ST6
〜ST10)、対象となるインプットトレイに対応するペー
パギャップタイマがタイムアウトするか否かをチェック
し(ST11〜ST15)、対応するペーパギャップタイマがタ
イムアウトした時点で対応するインプットトレイからの
フィード開始を行う(ST16〜ST20)。
尚、ST6〜ST10において、どのインプットトレイから
のフィード要求かを判別する際にいずれか不明である場
合には、IOTコントロールボードはESS20に対して“COMM
AND REJECT"ステータスを送信する(ST21)。
このようなペーパギャップ制御のタイミングチャート
を第53図に示す。
同図は、例として#1トレイ43からのフィード時を示
すものであり、上記ST2〜ST4のステップでフィードセン
サのオンタイミングから各ペーパギャップタイマを走ら
せ、#1トレイペーパギャップタイマがタイムアウトし
た時点で#1トレイ43から用紙をフィードするものであ
る。このため、#1トレイペーパギャップタイマがタイ
ムアウトする毎に、用紙は所定のペーパギャップをもっ
て順次フィードされるのである。
(5−2)両面記録モード 両面記録モードのペーパギャップ制御シーケンスを第
54図,第55図に示す。
ここで、第54図はインプットトレイから用紙をフィー
ドした際のペーパギャップ制御シーケンスであり、ま
た、第55図はDDMから用紙をフィードした際のペーパギ
ャップ制御シーケンスである。
第54図において、IOTコントロールボード60は、ESS20
から“FEED"コマンドを受信すると、所定の用紙Pを指
定されたインプットトレイからフィード開始し、フィー
ドカウントを+1する(ST1)。
そして、IOTコントロールボード60は、各インプット
トレイの直後に配設されている対応フィードセンサ(S1
ないしS4のいずれか)がオンしたことを検知する(ST
2)と、インプットトレイナンバ、用紙サイズ、フィー
ドカウントより予め設定されているテーブルから各トレ
イ/DDMまでのギャップタイム(正確には対応フィードセ
ンサ/DDMフィードセンサからのギャップタイム)GTを求
め、各トレイ/DDMペーパギャップタイマをスタートさせ
る(ST3,ST4)。
この場合において、上記ギャップタイムGTのテーブル
の一例(一部省略)を第56図に示す。尚、このテーブル
は第55図のペーパギャップ制御シーケンスにおいても用
いられる。
同テーブルにおいて、「FEED READY」欄は次にフィー
ドする用紙がインプットトレイである際のタイマ値であ
り、「AT DDM」欄は次にフィードする用紙がDDMである
際のタイマ値である。また、フィード枚目の欄で、Size
2の用紙については3枚単位の繰り返しに対応させ、Siz
e4の用紙については2枚単位の繰り返しに対応させてい
る。そして、Size2の用紙については、フィードトレイ
がインプットトレイの場合及びフィードトレイがDDMで
「AT DDM」欄の場合、1〜2,2〜3枚目のタイマ値が左
欄の値であり、3〜1枚目のタイマ値が右欄の値であ
り、それ以外の場合は、3〜1枚目のタイマ値が左側の
値であり、1〜2,2〜3枚目のタイマ値が右欄の値であ
る。更に、*印については、フィードセンサをオンする
前にペーパギャップに達するため、#1トレイのフィー
ドよりタイミングをとるようにしたものである。尚、各
ギャップタイムGT(単位:ms)は、インプットトレイの
メカDelay:50ms,DDMのメカDelay:20ms,フィードセンサ
のフィルタDelay:20ms,レジゲート111での停止時間150m
sを含んでいる。
この後、IOTコントロールボード60は、“FEED"コマン
ドを受信したか否かをチェックし(ST5)、“FEED"コマ
ンドを受信した際には、どのインプットトレイからのフ
ィード要求かを判別し(ST6〜ST9)、対象となるインプ
ットトレイに対応するペーパギャップタイマがタイムア
ウトするか否かをチェックし(ST10〜ST13)、対応する
ペーパギャップタイマがタイムアウトした時点で対応す
るインプットトレイからのフィード開始を行う(ST14〜
ST17)。
一方、IOTコントロールボード60は、“FEED"コマンド
を受信していない場合には、ESS20から“FEED DDM"コマ
ンドを受信したか否かをチェックし(ST18)、“FEED D
DM"コマンドを受信した際には、DDMペーパギャップタイ
マがタイムアウトするか否かをチェックし(ST19)、DD
Mペーパギャップタイマがタイムアウトした時点でDDMか
らのフィード開始を行う(ST20)。
尚、ST6〜ST9において、どのインプットトレイからの
フィード要求かを判別する際にいずれか不明である場合
には、IOTコントロールボードはESS20に対して“COMMAN
D REJECT"ステータスを送信する(ST21)。
また、第55図において、IOTコントロールボード60
は、ESS20から“FEED DDM"コマンドを受信すると、所定
の用紙PをDDMからフィード開始し、DDMフィードカウン
トを+1する(ST1)。
そして、IOTコントロールボード60は、DDMフィードセ
ンサS5がオンしたことを検知する(ST2)と、用紙サイ
ズ、DDMフィードカウントより各トレイ/DDMまでのギャ
ップタイム(正確には対応フィードセンサ/DDMフィード
センサからのギャップタイム)GTを求め、各トレイ/DDM
ペーパギャップタイマをスタートさせる(ST3,ST4)。
これ以後は第54図のST5ないしST21と同様なステップ
の処理が行われる。
このようなペーパギャップ制御のタイミングチャート
を第57図に示す。
同図は例として#1トレイ43とDDMとからの用紙フィ
ード時を示すものであり、nPage目の用紙が#1トレイ4
3からフィードされ、この用紙がフィードセンサS1を通
過すると、IOTコントロールボード60は、フィードセン
サS1のオンタイミングから各ペーパギャップタイマを走
らせ、ESS20から“FEED DDM"コマンド(n+1Pageに対
応)を受信している条件下において、DDMペーパギャッ
プタイマがタイムアウトした時点(ギャップタイムGT
1)でホリゾクタルクラッチ222(第17図〜第22図参照)
をオン動作させ、DDMから用紙をフィードする。
そして、DDMからの用紙がDDMフィードセンサS5をオン
すると、IOTコントロールボード60は、各ペーパギャッ
プタイマを走らせ、ESS20から“FEED"コマンド(n+2P
ageに対応)を受信している条件下において、#1トレ
イペーパギャップタイマがタイムアウトした時点(ギャ
ップタイムGT2)でフィードクラッチ、ナジャーソレノ
イドをオンさせ、#1トレイ43から用紙をフィードする
ものである。
このため、DDMペーパギャップタイマ及び#1トレイ
ペーパギャップタイマがタイムアウトする毎に、用紙は
所定のペーパギャップをもって順次フィードされること
になる。
(5−3)ペーパギャップ確保 用紙フィードは前フィード用紙のフィードセンサのオ
ンによりタイミングを取っている。このため、次フィー
ド用紙がインプットトレイの中で送り出し方向に突っ込
んでいる(用紙フィード時にフィード用紙に追従して引
き出されてしまう場合がある)と、その分だけペーパギ
ャップが短くなり、紙詰まりの原因になる。これを防止
するには、フィード開始からフィードセンサオンまでの
時間を一定以上に保つ必要がある。
この実施例においては、IOTコントロールボード60
は、フィード開始時(フィードクラッチ,ナジャーソレ
ノドオン時)にペーパギャップ確保タイマを走らせ、フ
ィードセンサオン時に前記ペーパギャップ確保タイマが
タイムアウトしていなければ、一旦フィードクラッチ,
ナジャーソレノドをオンし、用紙を停止する。その後、
ペーパギャップ確保タイマがタイムアウトした時点で再
度フィードクラッチ,ナジャーソレノドを310ms間オン
して再フィードを開始する。
ここで、第58図はペーパギャップ確保タイマの各イン
プットトレイにおける各用紙サイズ毎のタイマ値テーブ
ルを示し、第59図(a)はペーパギャップ確保処理を行
わない場合のタイミングチャート、第59図(b)はペー
パギャップ確保処理を行う場合のタイミングチャートを
夫々示す。尚、第59図中T0はペーパギャップ確保タイマ
値を意味する。
(6)レジスト処理に付随する処理 これは、レジゲート111によるレジスト処理が通常所
要時間より長引いた際にESS20及びI0T40側で対処する各
処理を指し、その具体的処理概要を以下に示す。
(6−1)後続用紙の搬送処理 これはESS20側での処理であり、ESS20は、レジスト処
理が通常所要時間を越えた時点で後続用紙に対する“FE
ED"“FEED DDM"コマンドの送信を禁止し、後続用紙のフ
ィード動作を回避する。また、ESS20は、レジスト処理
解除時において後続用紙に対する“FEED"“FEED DDM"コ
マンドの送信禁止状態を解除し、以後の後続用紙のフィ
ード動作を確保するようになっている。
(6−2)ウエイト処理 これは、第60図に示すように、両面記録モード時で用
紙Pがレジゲート111位置(レジスト位置)で停止した
場合、DDM50内に搬入されている用紙P′P″をDDMイン
バート部(用紙反転経路)121,DDMトレイ125の二箇所の
ウエイトステーションW1,W2で停止させる処理である。
このウエイト処理のフローチャートを第61図に示す。
同図において、IOTコントロールボード60は、プリン
ト中にてレジスト処理が実行されているか否かをチェッ
クし(ST1)、レジスト処理が実行されていれば、DDMト
レイ125に用紙P′があるか否かをDDMゲートセンサS10
のオンオフにて検知し(ST2)、DDMトレイ125内に用紙
P′がある場合には、DDMインバート部121へ用紙P″が
到達したか否かをインバートセンサS9のオンオフにて検
知し(ST3)、DDMインバート部121に用紙P″が到達す
るまで用紙P表を移動させ、用紙P″がDDMインバート
部121に到達した段階でDDMインバート部121の用紙反転
用搬送ロール122を停止させ、DDMインバート部121に用
紙P″を停止させるものである(ST3,4,5)。
一方、IOTコントロールボード60は、DDMトレイ125に
用紙P′がないと判断した場合には、DDMトレイ125内に
用紙P′が到達するまで移動させ、DDMトレイ125内に用
紙P′が到達した段階でDDMレジゲート126にて用紙P′
を停止させ(ST6,7,8)、しかる後、ST3,4,5の処理へ移
行する。
尚、IOTコントロールボード60は、ST5,ST8,ST9におい
ては、レジスト処理が解除されたか否かをチェックし、
レジスト処理が解除された段階において通常のプリント
動作を再開する(ST10)。
このような動作過程においては、DDM50内の用紙P′
P″は、レジスト処理の間、夫々ウエイトステーション
W1,W2に一時的に停止することになる。
また、DDMインバート部での用紙搬送制御としては、D
DMトレイ125内で紙詰まりが生じないようにすることが
必要であり、その用紙搬送制御のフローチャートを第62
図に示す。
同図において、IOTコントロールボード60は、DDMイン
バート部121に用紙が到達したと判断する(ST1)と、先
ず、DDMトレイ125に先行用紙があるか否かをチェックし
(ST2)、DDMトレイ125に用紙が存在していないと判断
した際には、DDMインバート部の用紙をDDMトレイへ搬送
する処理を行う(ST6)。一方、IOTコントロールボード
60は、DDMトレイ125に用紙がないと判断した際には、次
に、ESS20から“FEED DDM"コマンドを受信したか否かを
チェックし(ST3)、“FEED DDM"コマンドを既に受信し
ている時には直ちにDDMインバート部の用紙をDDMトレイ
へ搬送する処理を行い(ST6)、また、“FEED DDM"コマ
ンドを既に受信していないときにはDDMインバート部に
用紙を停止させ(ST4)、ESS20から“FEED DDM"コマン
ドを受信した段階でST6の処理へ移行する(ST5)。
(6−3)用紙搬送シーケンスの切換処理 この実施例において、用紙サイズがSizel(A4L,8.5×
11L等)のものにあっては、通常、両面記録モード時に
両面記録ページシーケンスNo.1が選択されるため、この
ページシーケンスに従って、用紙搬送シーケンスは、例
えば第38図に示すように、2→4→6→8→1→10→3
→12→5…の頁画情報が記録されるようなものになる。
このとき、DDM内に3枚の用紙が同時に搬送される状
態になるため、レジスト処理が通常所要時間よりも長引
く状況下においては、前記(5−6−b)で述べたよう
なウエイト処理(用紙を待機させるウエイトステーショ
ンは二箇所W1,W2しかない)を行うことができない。
よって、この実施例においては、レジスト処理が長引
く状況下(ESS20側での画像展開時間が通常よりも長引
く状況下に相当)ではESS20側にて用紙搬送シーケンス
の切換処理が行われる。
この用紙搬送シーケンスのフローチャートを第63図に
示す。
同図において、ESS20は、IOT40に対して6Page目の頁
画情報に対応する“FEED"コマンドを送信した(ST1)
後、IOT40から“FEED READY"ステータスを受信するか否
かをチエックし(ST2)、“FEED READY"ステータスを受
信した後、8Page目の頁画情報に対応する用紙レジスト
位置に到達する前に8Page目の頁画情報展開が終了する
見込みか否か(頁画情報展開時間)を予測する(ST
3)。
そして、ESS20は、前記頁画情報展開が終了すると判
断した際には、8Page目の頁画情報に対応する“FEED"コ
マンドを送信し(ST4)、次に、IOT40から“AT DDM"ス
テータスを受信するか否かをチェックし(ST6)、“AT
DDM"ステータスを受信した段階において1Page目の“FEE
D DDM"コマンドを送信し(ST7)、以後の一連の処理を
行う。
一方、ESS20は、前記頁画情報展開が終了しないと判
断した際には、両面記録ページシーケンスNo.1(2→4
→6→8→1→10→3→12→5…)を両面記録ページシ
ーケンスNo.2(2→4→6→1→8→3→10→5…)に
変更し(ST5)、以後、ST6,ST7へ移行する。
尚、用紙搬送シーケンスを切換えた後の用紙搬送ダイ
アグラム(インプットトレイ:#1トレイ、アウトプッ
トトレイ:トップトレイ、用紙サイズ:A4L〔第41図に相
当する条件〕)を第64図に示す。
同図によれば、17CPMの速度で両面記録モードが実行
されていることが確認され、第41図の場合に比べて、プ
ロダクティビティ(PRODUCTIVITY)は85%である。
V.パージサイクル時制御 (1)パージ動作の必要性 (1−1)プリントサイクル時ジャム これはプリントサイクルにおいて、用紙搬送経路内の
用紙が途中でジャムすると、仮に、ジャムした用紙を除
去したとしても、用紙搬送経路中にジャムした用紙以外
の用紙が残留してしまう事態が考えられる。
よって、このような場合において、用紙搬送経路中に
残留している用紙を自動的に排出するパージ動作が必要
になるのである。
(a)ジャム検知 この実施例において、用紙搬送経路中で起こり得るジ
ャムとしては、 (J−1)レジゲート部ジャム (J−2)フューザ部ジャム (J−3)DDM部ジャム (J−4)アウトプットトレイジャム (J−5)ミスフィードジャム を挙げることができる。
以下、各ジャム態様毎のジャム検知方法について述べ
る。
(J−1)レジゲート部ジャム レジゲートオープンからジャム検知タイマ(ジャム検
知タイマのタイマ値は用紙サイズにより異なる)の経過
時間内にレジゲートセンサS6をオフしなかった場合。
レジゲートオープンから所定時間内にフューザ出口セ
ンサS7をオンしなかった場合。
(J−2)フューザ部ジャム フューザ出口センサS7オンからジャム検知タイマ(ジ
ャム検知タイマのタイマ値は用紙サイズにより異なる)
の経過時間内にフューザ出口センサS6をオフしなかった
場合で、かつ、デカーラパスセンサS30をオンしなかっ
た場合。
フューザ出口センサS7オンから所定時間内にトップト
レイ出口センサS11をオンしなかった場合で、かつ、デ
カーラパスセンサS30をオンしなかった場合。
フューザ出口センサS7オンから所定時間内にフェース
アップトレイ出口センサS12をオンしなかった場合で、
かつ、デカーラパスセンサS30をオンしなかった場合。
フューザ出口センサS7オンから所定時間内にHCS出口
センサS13をオンしなかった場合で、かつ、デカーラパ
スセンサS30をオンしなかった場合。
フューザ出口センサS7オンから所定時間内にバチカル
センサS8をオンしなかった場合で、かつ、デカーラパス
センサS30をオンしなかった場合。
フューザ出口センサS7オンからジャム検知タイマ(ジ
ャム検知タイマのタイマ値は用紙サイズにより異なる)
の経過時間内にフューザ出口センサS6をオフしなかった
場合で、かつ、デカーラパスセンサS30をオンした場
合。
フューザ出口センサS7オンから所定時間内にトップト
レイ出口センサS11をオンしなかった場合で、かつ、デ
カーラパスセンサS30をオンした場合。
フューザ出口センサS7オンから所定時間内にフェース
アップトレイ出口センサS12をオンしなかった場合で、
かつ、デカーラパスセンサS30をオンした場合。
フューザ出口センサS7オンから所定時間内にHCS出口
センサS13をオンしなかった場合で、かつ、デカーラパ
スセンサS30をオンした場合。
フューザ出口センサS7オンから所定時間内にバチカル
センサS8をオンしなかった場合で、かつ、デカーラパス
センサS30をオンした場合。
(J−3)DDM部ジャム バチカルセンサS8オンからジャム検知タイマ(ジャム
検知タイマのタイマ値は用紙サイズにより異なる)の経
過時間内にバチカルセンサS8をオフしなかった場合。
バチカルセンサS8オンから所定時間内にインバートセ
ンサS9をオンしなかった場合。
用紙反転経路にある用紙のDDMトレイ側へのフィード
開始よりジャム検知タイマ(ジャム検知タイマのタイマ
値は用紙サイズにより異なる)の経過時間内にインバー
トセンサS9をオフしなかった場合。
用紙反転経路にある用紙のDDMトレイ側へのフィード
開始より所定時間内にDDMレジゲートセンサS10をオンし
なかった場合。
(J−4)アウトプットトレイ部ジャム トップトレイ出口センサS11オンからジャム検知タイ
マ(ジャム検知タイマのタイマ値は用紙サイズにより異
なる)の経過時間内にトップトレイ出口センサS11をオ
フしなかった場合。
フェースアップトレイ出口センサS12オンからジャム
検知タイマ(ジャム検知タイマのタイマ値は用紙サイズ
により異なる)の経過時間内にフェースアップトレイ出
口センサS12をオフしなかった場合。
HCS出口センサS13オンから所定時間内にHCS出口セン
サS13をオフしなかった場合。
(J−5)ミスフィードジャム #1トレイフィード開始から所定時間内にフィードセ
ンサS1をオンしなかった場合。
#2トレイフィード開始から所定時間内にフィードセ
ンサS2をオンしなかった場合。
#2トレイ→フィードセンサS2オンから所定時間内に
フィードセンサS1をオンしなかった場合。
#3トレイフィード開始から所定時間内にフィードセ
ンサS3をオンしなかった場合。
#3トレイ→フィードセンサS3オンから所定時間内に
フィードセンサS1をオンしなかった場合。
MSIフィード開始から所定時間内にレジゲートセンサS
6をオンしなかった場合。
DDMフィード開始から所定時間内にDDMフィードセンサ
S5をオンしなかった場合。
DDM→DDMフィードセンサS5オンから所定時間内にフィ
ードセンサS1をオンしなかった場合。
HCFフィード開始から所定時間内にフィードセンサS4
をオンしなかった場合。
HCF→フィードセンサS4オンから所定時間内にフィー
ドセンサS1をオンしなかった場合。
(b)ジャム検知時処理 上述したいずれのジャムが生じた場合でも、IOTコン
トロールボード60は、シャットダウン処理(プリントサ
イクルを一旦スタンバイサイクルに戻す処理)を行う。
(c)ジャムクリア検知 上述したジャムに対してジャムした用紙の除去作業時
にジャムクリア検知を行う。
ジャムクリア検知方法を以下の表1に示す。
(1−2)スタンバイジャム これは、例えばプリントサイクル中にオペレータが誤
ってインタロックを開けたような場合に生ずるものであ
る。
すなわち、IOTコントロールボード60は、インタロッ
クの開放検知に基づいてシャットダウン処理を行うた
め、用紙搬送経路内にはプリントが不完全な用紙が残留
してしまう事態が考えられる。このため、再度プリント
サイクルを実行するためには、用紙搬送経路内に残留し
ている用紙を一旦排出するというパージ処理が必要にな
るのである。
但し、この実施例では、パワーオン時のスタンバイジ
ャム(プリントジャムした時に1回パワーオフしてしま
うような場合)に対するパージ処理はできないが、プリ
ント中の情報(パージ処理に必要な情報)をNVMに格納
するような手段にて容易に対処することができる。
V-(2)パージ動作の概要 (2−1)片面記録モード時の基本的処理 片面記録モードにてプリントサイクルが実行されてい
る状況下で、例えば用紙のジャムに伴ってパージ処理要
求がなされた際の基本的処理フローを第65図に示す。
同図において、先ず、IOTコントロールボード60は、
所定のパージ開始条件が揃った段階でパージ動作の開始
を決定し(ST1)、パージ開始時において、用紙搬送経
路仲の用紙の残留枚数が0でないか否かを判定する(ST
2)。
今、ST2において、用紙の残留枚数が0であれば、そ
もそもパージ処理自体が不要であるため、IOTコントロ
ールボード60は、直ちにパージ動作を終了する(ST11)
が、ST2において、用紙の残留枚数が0でなければ、次
に、用紙の停止位置を検知し(ST3)、その位置情報に
基づいて各ゲートを初期設定する(ST4)と共に、各モ
ータをオン動作させる(ST5)。
この後、IOTコントロールボード60は、上記用紙の停
止位置情報から、インプットトレイのフィード動作を要
するか否かを判定し(ST6)、必要であれば、インプッ
トトレイのフィード動作を実行する(ST7)。
すると、用紙搬送経路(DDMの用紙搬送経路を除く)
内に残留している用紙は用紙搬送経路を順次搬送される
と共に、所定のアウトプットトレイ(この実施例では、
原則的に、例えばプリントサイクル時に選択されている
トップトレイと異なるフェースアップトレイが選択)に
排出されるが、IOTコントロールボード60は、この用紙
の搬送排出過程において、用紙搬送経路内の最大用紙サ
イズの搬送タイミングに基づいて各ゲートのオンオフ制
御を行う(ST8)。
この後、IOTコントロールボード60は、残留用紙が総
て排出されたか否かを判定し(ST9)、残留用紙が総て
が排出されたと判定した場合には直ちにパージ動作を終
了し(ST11)、一方、残留用紙が総て排出されたと判定
し得ない場合であっても、パージ開始から20秒(これは
片面記録モードの残留用紙のうち、アウトプットトレイ
から最も離れた位置にある用紙を排出するのに要する時
間+余裕時間αにて設定されている)経過したか否かを
チェックし(ST10)、20秒経過した時点でパージ動作を
終了する(ST11)。
この段階において、用紙搬送経路中に残留している用
紙が総て排出されることになる。
(2−2)両面記録モード時の基本的処理 両面記録モードにてプリントサイクルが実行されてい
る状況下で、例えば用紙のジャムに伴ってパージ処理要
求がなされた際の基本的処理フローを第66図に示す。
同図において、先ず、IOTコントロールボード60は、
所定のパージ開始条件が揃った段階でパージ動作の開始
を決定し(ST1)、パージ開始時において、用紙搬送経
路中の用紙の残留枚数が0でないか否かを判定する(ST
2)。
今、ST2において、用紙の残留枚数が0であれば、そ
もそもパージ処理自体が不要であるため、IOTコントロ
ールボード60は、直ちにパージ動作を終了する(ST19)
が、ST2において、用紙の残留枚数が0でなければ、次
に、用紙の停止位置を検知し(ST3)、その位置情報に
基づいて各ゲートを初期設定する(ST4)と共に、各モ
ータをオン動作させる(ST5)。
この後、IOTコントロールボード60は、上記用紙の位
置情報に基づき、共通搬送経路(片面記録モード及び両
面記録モードのいずれにおいても用紙が搬送され得る搬
送経路に相当)からDDM搬送経路(DDM内の搬送経路に相
当)に跨がる用紙、言い換えれば、DDM内に待避させる
必要性がある用紙があるか否かを判定し(ST6)、必要
であれば、用紙の待避制御を開始する(ST7)。
そしてまた、上記IOTコントロールボード60は、上記
用紙の停止位置情報から、インプットトレイのフィード
動作を要するか否かを判定し(ST8)、必要であれば、
インプットトレイのフィード動作を開始する(ST9)一
方、DDMレジゲート位置に跨がる用紙があるか否かを判
定し(ST10)、必要であれば、その用紙をDDMから送出
する動作を開始する(ST11)。
すると、共通搬送経路内に残留している用紙は順次搬
送されると共に、所定のアウトプットトレイ(この実施
例では、原則的に、例えばプリントサイクル時に選択さ
れているトップトレイと異なるフェースアップトレイが
選択)に排出されるが、IOTコントロールボード60は、
この用紙の搬送排出過程において、用紙搬送経路(共通
搬送経路及びDDM搬送経路)内の最大用紙サイズの搬送
タイミングに基づいて各ゲートのオンオフ制御を行う
(ST12)。このとき、上記共通搬送経路とDDM搬送経路
との間に跨がる用紙は、DDM内に待避するため、共通搬
送経路内の用紙の搬送動作に支障をきたすことはない。
この後、IOTコントロールボード60は、残留用紙が総
て排出されたか否かを判定し(ST13)、残留用紙が総て
が排出されたと判定した場合には直ちにパージ動作を終
了し(ST19)、一方、残留用紙が総て排出されていない
と判定した場合であっても、パージ開始から20秒(これ
は片面記録モードの残留用紙のうち、アウトプットトレ
イから最も離れた位置にある用紙を排出するのに要する
時間+余裕時間αにて設定されている)経過したか否か
をチェックし(ST14)、20秒経過した時点で次のステッ
プ(ST15)へ移行する。
このST15においては、IOTコントロールボード60は、D
DM搬送経路中に残留している用紙を順次共通搬送経路側
へ送出していき、共通搬送経路を介して所定のアウトプ
ットトレイに排出する。このとき、IOTコントロールボ
ード60は、この用紙の搬送排出過程において、用紙搬送
経路(共通搬送経路及びDDM搬送経路)内の最大用紙サ
イズの搬送タイミングに基づいて各ゲートのオンオフ制
御を行う(ST16)。
この後、IOTコントロールボード60は、残留用紙が総
て排出されたか否かを判定し(ST17)、残留用紙が総て
が排出されたと判定した場合には直ちにパージ動作を終
了し(ST19)、一方、残留用紙が総て排出されていない
と判定した場合であっても、パージ開始から60秒(これ
は両面記録モードの残留用紙のうち、アウトプットトレ
イから最も離れた位置にある用紙を排出するのに要する
時間+余裕時間βにて設定されている)経過したか否か
をチェックし(ST18)、60秒経過した時点でパージ動作
を終了する(ST19)。
この段階において、用紙搬送経路中に残留している用
紙が総て排出されたことになる。
V-(3)パージ開始条件 この実施例において、パージ動作を開始するために
は、以下の5つの条件が必要である。
ESSから“PURGE"コマンドを受信すること。
ここで、ESSは、IOTからのステイト情報(プリントジ
ャム等)に基づいてパージ処理の必要性を判断した際
(例えば、プリントジャム発生後、プリントジャムが一
つもなくなった場合)に“PURGE"コマンドを送信する。
定着ユニット(フューザ)を長時間使用しないことを
示す「フューザパワーセーブモード」でないこと。
ジャムした用紙がオペレータによってクリアされたこ
と。
「パワーオンスタンバイジャム」ではないこと。
定着ユニットが「パージレディ温度(この実施例では
プリントレディ温度)」に達していること。
これらの総ての条件が成立していない場合にはパージ
動作は開始されない。
次に、パージ開始に対する具体的処理フローを第67図
に示す。
同図において、IOTコントロールボード60は、先ず、E
SSから“PURGE"コマンドを受信したか否かをチェックし
(ST1)、“PURGE"コマンドを受信した時点で、上記
〜の各条件が成立しているか否かをチェックし(ST2
〜ST4)、いずれかが成立していなければ、ESSに対して
“COMMAND REJECT"ステータスを送信し(ST8)、また、
総ての条件が成立していれば、定着ユニット(フュー
ザ)のウオームアップを開始する(ST5)と共に、フュ
ーザがパージレディ温度に達した時点でパージ動作を開
始する(ST6,7)。
V-(4)パージ開始時の記録モジュール制御 パージ開始時には記録モジュールの各部に対して以下
のような制御が行われる。
AC(ACドライバユニット),CC(各コロトロン) パージ開始時にプリントサイクルと同様のタイミング
でオン動作する。
現像モータ,現像バイアス,ROSパージ中はオンしな
い。
除電ランプ プリントサイクルと同様にメインモータのオンと同時
に点灯する。
バキューム搬送ベルト用のファン,フューザファン プリントサイクルと同様に高速回転する。
定着ユニット プリントサイクルと同様の温度制御を行う。
このため、パージ動作中において、未定着トナー像が
保持された用紙が定着ユニットの後段に位置する各種搬
送ロール部位をそのまま通過することはなく、未定着ト
ナー像が搬送ロール面に不必要に付着する事態は有効に
回避される。
V-(5)パージ開始時の用紙状態チェック パージ処理を行うには、用紙搬送経路内の残留用紙の
状態をある程度把握できないと制御できないため、パー
ジ開始時に用紙搬送経路内の用紙状態をチェックするこ
とが必要である。
(5−1)残留用紙の有無検知 プリントサイクルジャム後のパージ開始時オペレータ
にジャム原因の用紙のみが除去されたと考え、 プリントサイクル中に用紙搬送経路内にある用紙枚数
(IOTコントロールボード60がプリントサイクル時の搬
送用紙状態を把握)から1を差し引いた枚数の用紙が用
紙搬送経路内に残留しているものとして検知する。
但し、オペレータがジャム原因用紙以外の用紙をも除
去する事態が起こり得るため、残留用紙の検知情報と実
際の残留用紙数とが異なる場合がある。これに関して
は、後述するパージ終了時制御で対処している。
シャットダウン(インタロックオープン等)後のパー
ジ開始時 プリントサイクル中に用紙搬送経路内にある用紙枚数
が用紙搬送経路内に残留しているものと検知する。
(5−2)残留用紙の停止位置検知 パージ処理を行う上で、用紙の停止している位置によ
って異なった制御を行う必要があるため、パージ開始時
に用紙搬送経路(ペーパパス)を切り分けて用紙停止位
置を検知している。
具体的には、第68図に示すように、トップトレイゲー
ト142,DDMゲート133及びDDMレジゲート126を切り分けの
ポイントとし、以下の5つのペーパパスに切り分けてい
る。
(A)トップトレイペーパパスPH1 以下の条件を総て満たす用紙はトップトレイペーパパ
スPH1上にあるとして検知する。
フューザ出口センサS7を先端が通過してからT1(この
実施例では1500ms:トップトレイゲートソレノイドのオ
ンタイミングに相当)以上経過している用紙。
アウトプットトレイとしてトップトレイが選択されて
いる用紙(用紙のモード情報)。
片面記録モード又は両面記録モードでDDMよりフィー
ドされた用紙(用紙のモード情報)。
(B)フェースアップトレイペーパパスPH2 以下の条件を総て満たす用紙はフェースアップトレイ
ペーパパスPH2上にあるとして検知する。
フューザ出口センサS7を先端が通過してからT1(この
実施例では1500ms:トップトレイゲートソレノイドのオ
ンタイミングに相当)以上経過している用紙。
アウトトップトレイとしてフェースアップトレイが選
択されている用紙(用紙のモード情報)。
片面記録モード又は両面記録モードでDDMよりフィー
ドされた用紙(用紙のモード情報)。
(C)HCSペーパパスPH3 以下の条件を総て満たす用紙はHCSペーパパスPH3上に
あるとして検知する。
フューザ出口センサS7を先端が通過してからT2(この
実施例では330ms:DDMゲート133の約10mm手前に相当)以
上経過している用紙。
アウトプットトレイとしてHCSが選択されている用紙
(用紙のモード情報)。
片面記録モード又は両面記録モードでDDMよりフィー
ドされた用紙(用紙のモード情報)。
(D)DDMペーパパス(デカーラ/インバータ部)PH4 以下の条件を総て満たす用紙はDDMペーパパスPH4上に
あるとして検知する。
フューザ出口センサS7を先端が通過してからT2(この
実施例では330ms:DDMゲート133の約10mm手前に相当)以
上経過している用紙。
両面記録モードの用紙(用紙のモード情報)。
インプットトレイからフィードされた用紙(用紙のモ
ード情報)。
(E)DDMペーパパス(DDMトレイ部)PH5 以下の条件を総て満たす用紙はDDMペーパパスPH5上に
あるとして検知する。
DDMレジゲート126よりフィードを開始していない用紙
(“DDM FEED ON"信号を受信していない用紙)。
尚、このように切り分けられたペーパパス以外のペー
パパスを便宜上共通ペーパパスPH6として以後の説明に
供する。
また、この実施例においては、上記HCSペーパパスPH
3,DDMペーパパスPH4の切り分けに際し、DDMゲート133の
約10mm手前のポイントQを選定している理由は以下のよ
うである。
すなわち、上記切り分けのポイントとして、DDMゲー
ト133によるペーパパスの分岐点Q′をそのまま選定し
た場合、例えば第69図に示すように、用紙の搬送誤差に
より上記ペーパパスの分岐点Q′を僅かに越えた用紙P
(仮想線で示す)に対し、HCSペーパパスPH3あるいはDD
MペーパパスPH4上にないとして検知し、この状態で、第
69図中点線で示すように、上記DDMゲート133にて上記HC
SペーパパスPH3あるいはDDMペーパパスPH4を閉じると、
上記用紙PがDDMゲート133とペーパパスとの間に噛み込
まれ、用紙Pの搬送動作に支障をきたす虞れが生ずるの
である。
よって、上述したようなポイントQを切り分けのポイ
ントとして選定し、仮に、用紙Pの搬送誤差に伴って用
紙Pが上記ポイントQを僅かに越えたとしても、DDMゲ
ート133による用紙Pの噛み込み事故が生じないように
なっている。
V-(6)パージ時の駆動系制御(DDMを除く) (6−1)各種駆動モータ(DDMモータを除く) 対象となる駆動モータは、メインモータ、フィードモ
ータ、トップトレイモータ、HCFモータ、HCSモータ(HC
S搬送モータ)である。
(A)オンタイミング パージ開始から所定時間(この実施例では150ms:各種
ゲートのソレノイド応答時間に相当)後にオン。
このタイミングは、少なくとも、DDMゲート、トップ
トレイゲート、HCSゲートのオン制御(ゲートの初期設
定)完了後という点を考慮したものである。
(B)オフタイミング 用紙搬送経路の最終用紙の後端がアウトプットトレイ
の出口センサを通過してから、AC,CCのサイクルダウン
終了後にオフ。
パージ開始より20秒経過した時(片面記録モード時の
パージ)。
パージ開始より60秒経過した時(両面記録モード時の
パージ)。
(6−2)インプットトレイ(MSIを除く)のフィード
クラッチ ジャム発生時(シャットダウン時)にインプットトレ
イのフィードクラッチがオンしている時に限り以下の処
理を行う。
(A)オンタイミング フィードモータ又はHCFモータのオンと同時にオン。
但し、各インプットトレイのミスフィードジャムの場
合はオンしない。
(B)オフタイミング ◎用紙の先端が各フィードセンサSf(具体的にはS1〜S
4)に達していない場合(第70図実線の場合)。
用紙の先端が各フィードセンサに達してから260ms経
過後にオフ(通常タイミング)。
オンよりミスフィードジャム検知タイマの残り時間経
過しても、フィードセンサSfをオンしなかった場合はオ
フする。
◎用紙の先端が各フィードセンサSfに達している場合
(第70図点線の場合)。
オンよりシャットダウン時のフィードクラッチオフタ
イマの残り時間+クラッチの応答時間分経過した後にオ
フ。
(6−3)インプットトレイ(MSIを除く)のナジャー
ソレノイド ナジャーソレノイドのオンオフタイミングを以下の表
2に示す。
尚、この実施例においては、各インプットトレイから
のフィード動作時にフィードより例えば860ms経過して
も、用紙がフィードセンサに達しない場合には、再度ナ
ジャーソレノイドをオンするようになっている。
(6−4)MSIフィードクラッチ ジャム発生時(シャットダウン時)にMSIフィードク
ラッチがオンしている場合に限り、以下の処理を行う。
(a)オンタイミング フィードモータのオンと同時にオン。
(b)オフタイミング オンよりジャム発生時(シャットダウン時)のMSIフ
ィードクラッチオフタイマの残り時間+クラッチの応答
時間分経過した後にオフ。
(6−5)DDMゲートソレノイド DDMゲートソレノイドのオンオフタイミングを以下の
表3に示す。
尚、表3におけるジャム発生時(シャットダウン時)
の各状態a〜fを参考までに第71図(a)〜(f)に示
す。
(6−6)トップトレイゲートソレノイド この実施例において、トップトレイゲートソレノイド
は、パージ時の排出トレイとしてフェースアップトレイ
を選択するようにオンオフ制御されており、その具体的
なオンオフタイミングを表4に示す。
尚、表4におけるジャム発生時(シャットダウン時)
の各状態a〜cを参考までに第72図(a)〜(c)に示
す。
(6−7)HCSゲートソレノイド HCSゲートソレノイドのオンオフタイミングを表5に
示す。
尚、表5におけるジャム発生時(シャットダウン時)
の各状態a〜bを参考までに第73図(a)〜(b)に示
す。
(6−8)その他 レジゲートソレノイド パージ動作中はレジゲートは開放したままであり、オ
ンオフ制御はしない。
HCSディスクモータ 用紙後端がHCS出口センサS13を通過したら、通常プリ
ントサイクルと同様に制御する。
HCSエレベータモータ 通常プリントサイクルと同じ制御をする。
リフタクラッチ/ナジャーソレノイド パージ動作中は制御しない。
HCFエレベータ 通常プリントサイクルと同じ制御をする。
V-(7)パージ時のDDM制御 このDDM制御は、通常のプリントサイクルにおけるも
のと異なり、共通ペーパパス(DDMペーパパス以外)に
ある用紙を最初に排出し、その後、DDM内の用紙を排出
するように動作させるものである。
(7−1)DDM内の用紙枚数検知 DDM内の用紙枚数はDDM/HCF用のCPUの内部カウンタに
て以下の3つの態様にて検知される。
メインCPUから“DDM IN"信号を受信した時(DDMゲー
トの手前10mmの箇所に用紙が到達した時)に+1する。
メインCPUから“DDM FEED ON"信号を受信した時(DDM
からのフィード開始時)に−1する。
DDM部でプリントジャムが発生し、クリアされた時に
−1する。
(7−2)DDM内の用紙待避制御概要 パージ開始時に、共通ペーパパスPH6からDDMペーパパ
スPH4に跨がる用紙がある場合には、共通ペーパパスPH6
の残留用紙を排出する際に邪魔になる虞れがあるため、
IOTコントロールボード(DDM/HCF用CPU)60は、上記用
紙をDDMペーパパスPH4,PH5に一旦待避させる制御を行
う。
このとき、DDM内にある用紙枚数によって上記用紙の
待避場所が異なる。
すなわち、DDM内に用紙Pが1枚の場合には、第74図
(a)に示すように、DDMトレイ部(ウエイトステーシ
ョンW1)に一枚の用紙Pを待避させる処理が行われ、DD
M内の用紙Pが2枚の場合には、第74図(b)に示すよ
うに、DDMトレイ部(ウエイトステーションW1)に先行
している用紙P1を待避させ、DDMインバート部(ウエイ
トステーションW2)に後続の用紙P2を待避させる処理が
行われ、DDM内に用紙Pが3枚の場合には、第74図
(c)に示すように、DDMトレイ部(ウエイトステーシ
ョンW1)に先行している用紙P1を待避させ、DDMインバ
ート部(ウエイトステーションW2)からDDMトレイ部に
向かう部位を新たなウエイトステーションW2′として設
定し、このウエイトステーションW2′に後続の用紙P2を
待避させ、更に、DDMペーパパスPH4のバチカルセンサS8
付近に第3のウエイトステーションW3を新たに設定し、
このウエイトステーションW3に第3の用紙P3を待避させ
る処理が行われる。
尚、これらの具体的な処理内容については、(7−
5)において詳細に説明する。
(7−3)DDM内からの用紙排出制御概要 パージ時におけるDDMからの用紙フィードは、メインC
PUからの“DDM FEED ON"信号によって行われる。
以下に、メインCPUの“DDM FEED ON"信号の送信条件
を示す。
パージ開始から20秒経過した時。
DDM/HCF用CPU(以下、場合によりDDMCPUと略す)から
“DDM FEED ON"信号を受信している。
尚、この実施例においては、上記DDM用CPUは、プリン
トサイクル中に“DDM FEED ON"信号を受信した用紙につ
いては、共通ペーパパスPH6上にあるものとして検知
し、“SIMPLEX PURGE START"信号受信時にフィード制御
を行う。
(7−4)メインCPUとDDMCPUとの通信シーケンス (a)待避する用紙がある場合(第75図参照) 同図において、パージ開始時にはメインCPUは“PURG
E"信号をDDMCPU側へ送信する。すると、DDMCPUはパージ
ステートに移行し、待避させる用紙があるか否かを判定
し、待避させる用紙があれば、メインCPU側に“PAPER E
SCAPE"信号を送信する。
これにより、メインCPUはHCSゲートの制御を行った
後、DDMCPU側に“SIMPLEX PURGE START"信号を送信す
る。
すると、DDMCPUはDDMモータをオンさせ、メインCPU側
に“DDM MOT ON"信号を送信し、更に、DDMトレイ部に用
紙が到達した段階において“DDM FEED READY"(ESSとの
間の“AT DDM"に相当)を送信する。
そして、用紙の待避動作を終了すると、DDMCPUはDDM
モータをオフさせ、メインCPU側に“DDM MOT OFF"信号
を送信し、この信号を受信したメインCPUはHCSゲートの
制御を終了する。
この間、メインCPUは共通ペーパパス中の用紙のパー
ジ制御を行い、共通ペーパパス中に残留している用紙を
排出する。
そして、共通ペーパパスのパージ動作が終了した段階
において、上記メインCPUはDDMCPU側に“DDM FEED ON"
信号を送信し、これを受けてDDMCPUは、DDMモータをオ
ンさせてDDM内の用紙のフィード動作を開始し、メインC
PU側に“DDM MOT ON"信号を送信し、フィード動作が終
了した段階で、“DDM MOT OFF"信号を送信する。
そして、メインCPUは、総ての用紙を排出した時点で
パージ動作を終了し、DDMCPU側には“STANDBY"信号を送
信する。
(b)待避する用紙がない場合(第76図参照) 同図において、パージ開始時にはメインCPUは“PURG
E"信号をDDMCPU側へ送信する。すると、DDMCPUはパージ
ステートに移行し、待避させる用紙があるか否かを判定
し、待避させる用紙がなければ、メインCPU側に“NO PA
PER ESCAPE"信号を送信する。
これにより、メインCPUはDDMCPU側に“SIMPLEX PURGE
START"信号を送信する。
すると、DDMCPUは“DDM FEED READY"を送信する。
この間、メインCPUは共通ペーパパス中の用紙のパー
ジ制御を行い、共通ペーパパス中に残留している用紙を
排出する。
そして、共通ペーパパスのパージ動作が終了した段階
において、上記メインCPUはDDMCPU側に“DDM FEED ON"
信号を送信し、これを受けてDDMCPUは、DDMモータをオ
ンさせてDDM内の用紙のフィード動作を開始し、メインC
PU側に“DDM MOT ON"信号を送信し、フィード動作が終
了した段階で、“DDM MOT OFF"信号を送信する。
そして、メインCPUは、総ての用紙を排出した時点で
パージ動作を終了し、DDMCPU側には“STANDBY"信号を送
信する。
(7−5)パージ時のDDMの具体的処理内容 DDMは、ジャム発生時(シャットダウン時)の用紙枚
数と位置とにより以下の処理を行う。
◎用紙位置の特定 用紙位置は第77図の〜までのいずれかの態様で特
定する。この具体的内容をついては表6に示す。
◎DDM内の用紙枚数に応じた処理内容 (a)DDM内に用紙がない場合 以下の表7に具体的処理内容を示す。
(b)DDM内に用紙が1枚ある場合 以下の表8に具体的処理内容を示す。
但し、の位置に用紙があった場合には、の位
置に用紙がある場合もあり得るが、その際には、表7の
の制御も並行して行う。
(c)DDM内に用紙が2枚ある場合 (A)1枚目の用紙がの位置にあり、2枚目の用紙が
のいずれかにある場合の具体的処理内容を表9に
示す。
(B)(A)以外の場合には、“SIMPLEX PURGE START"
信号受信後、2枚の用紙を並行して制御し、1枚をの
位置に、もう1枚をの位置に待避させて、DDMモータ
をオフする。
その後は上記(A)で述べた制御を行う。
(d)DDM内に用紙が3枚ある場合 以下の表10に具体的処理内容を示す。
V-(8)パージ時の正常プリント用紙に対する処理 正常にプリントされた用紙については、プリントサイ
クルにて選択されていたアウトプットトレイ(例えばト
ップトレイ)が排出先に選択されるようになっている。
ここで、正常にプリントされた用紙であるか否かのチ
ェックは、 用紙の後端がフューザ出口センサS7を通過しているこ
と。
片面記録モード又は両面記録モードでDDMよりフィー
ドされた用紙であること。
の条件を満足しているか否かによって判断する。
また、IOTは、正常にプリントされている用紙の後端
がアウトプットトレイの出口センサを通過した時点で、
“PAGEDLVD X"ステータスをESSに送信する。
これを受けて、ESSはどの頁画情報に対するプリント
が有効であったかを判断することができ、ページリカバ
リを実現することができる。
V-(9)パージ時のジャム (a)ジャム検知方法 この実施例においては、パージサイクル中のジャムを
も検知するようになっている。
その検知方法は、ジャムした用紙のサイズが完全には
検知できないため、ペーパパスにある最大サイズ用紙を
基準としたジャムタイマを使用してジャムを検知する。
但し、そのタイマ値はプリント時のものと同様である。
パージ開始時 パージ開始時にオンしているセンサSのオン→オフジ
ャム検知のみ実施する。
パージサイクル中 ペーパパスセンサの立ち上がりを検知した時に、通常
プリントと同様なジャム検知を行う。
(b)ジャムの態様 通常のジャムのほかに、パージ中のみ検知する以下の
2系統のジャムがある。
(P−1)レジゲート部ジャム レジゲートセンサS6オンから所定時間以内にフューザ
出口センサS7をオンしなかった場合。
これは、パージ中レジゲートが開放したままであるこ
とから、通常のジャムJ−1のの代わりに検知される
ものである。
(P−2)フィードセンサS4からレジゲート部までのジ
ャム これには所謂オフジャム(所定時間経過してオフしな
ければジャムとする)とオンジャム(所定時間経過して
オンしなければジャムとする)の二系統のものがある。
◎オフジャム フィードセンサS4オンからジャム検知タイマ(ジャム
検知タイマのタイマ値は用紙サイズにより異なる,以下
同じ)の経過時間内にフィードセンサS4をオフしなかっ
た場合。
DDMフィードセンサS5オンからジャム検知タイマの経
過時間内にDDMフィードセンサS5をオフしなかった場
合。
フィードセンサS3オンからジャム検知タイマの経過時
間内にDDMフィードセンサS3をオフしなかった場合。
フィードセンサS2オンからジャム検知タイマの経過時
間内にDDMフィードセンサS2をオフしなかった場合。
フィードセンサS1オンからジャム検知タイマの経過時
間内にDDMフィードセンサS1をオフしなかった場合。
◎オンジャム フィードセンサS4オンから所定時間内にDDMフィード
センサS4をオンしなかった場合。
DDMフィードセンサS4オンから所定時間内にフィード
センサS3をオンしなかった場合。
フィードセンサS3オンから所定時間内にフィードセン
サS2をオンしなかった場合。
フィードセンサS2オンから所定時間内にフィードセン
サS1をオンしなかった場合。
フィードセンサS1オンから所定時間内にレジセンサS6
をオンしなかった場合。
(c)ジャム検知後の処理 シャットダウンする。そして、ジャムした用紙を除去
すれば、通常プリント時に発生したジャムと同様にジャ
ムクリア検知される。
尚、パージ時固有のパージジャムに対するジャムクリ
ア検知を表11に示す。
従って、この実施例においては、例えば、ジャムクリ
アした状態をESSに通知し、再度ESSからパージ要求を受
けるようにすれば、パージ処理を再スタートさせること
が可能である。
(10)パージ終了時制御 通常プリント時のサイクルダウンは最終枚目の用紙が
アウトプットトレイの出口センサを通過した後に行われ
るが、パージサイクルにあっては、例えばジャム時にオ
ペレータがジャム原因の用紙のみを除去するとは限ら
ず、複数枚の用紙を除去してしまうことも考えられるた
め、パージ開始時における用紙搬送経路内の用紙枚数を
正確に把握することはできず、必然的に、排出される用
紙の最終枚目を特定することができない。
よって、パージ終了時には通常プリント時と異なるサ
イクルダウン処理が行われる。
(a)パージ終了条件 以下の〜のいずれかの条件が成立した場合にパー
ジ終了と判断する。
ジャム発生時(シャットダウン時)に用紙搬送経路内
に残留する用紙の検知枚数からオペレータによって除去
される枚数分(1枚)を引いた枚(インタロック開放時
のシャットダウンにあっては、用紙搬送経路内に残留す
る用紙の検知枚数)が、パージ動作中にいずれかのアウ
トプットトレイの出口センサを通過した時。
パージ開始から20秒経過した時に“DDM FEED READY"
状態になっていない時(片面記録モードに対するパージ
処理状態)。
パージ開始から60秒経過した時(両面記録モードに対
するパージ処理状態)。
(b)パージ終了時処理 パージ終了時には以下の〜の手順でサイクルダウ
ン処理が行われ、スタンバイ状態に復帰する。
パージ終了時から所定時間例えば1310ms経過後にACド
ライバユニットをオフする。
パージ終了時から所定時間例えば2810ms経過後にCC
(帯電コロトロン)をオフする。
CCオフから感光ドラム一周分に略対応する時間(例え
ば3秒)経過後にメインモータ等のモータや除電ランプ
をオフする。
(11)パージ動作の具体例 (11-1)片面記録モード時のパージ動作 今、プリントサイクルとして、片面記録モード(例え
ば、用紙サイズ:A4L,インプットトレイ:HCF,アウトプッ
トトレイ:トップトレイ)が実施されている状況下でジ
ャムが発生し、第78図(a)に示す状態にて用紙搬送経
路(ペーパパスPH6,PH1)に用紙P1(トップトレイペー
パパスPH1上にあり、正常にプリントされている用紙),
P2(共通ペーパパスPH6の途中にある用紙),P3(HCFか
らフィードし始めた用紙)が残留したとする。
この場合において、第78図(b)に示すように、オペ
レータが原因ジャム用紙(例えばP3)を除去した状態で
パージ動作が開始したとすると、第78図(b)に示すよ
うに、上記用紙P1はそのままトップトレイ47へ排出さ
れ、用紙P2はフェースアップトレイ48へ排出される。
尚、上記ジャム原因用紙が例えばP1,P2である場合に
おいては、上記残留用紙P3はパージ対象用紙となり、HC
F46からフィードされてペーパパス内を搬送され、フェ
ースアップトレイ48側へ排出される。
(11-2)両面記録モード時のパージ動作 今、プリントサイクルとして、両面記録モード(例え
ば、用紙サイズ:A4L,インプットトレイ:#1トレイ,
アウトプットトレイ:トップトレイ)が実施されている
状況下でジャムが発生したと仮定する。
(a)待避用紙(共通ペーパパスPH6からDDMペーパパス
PH5に跨がる用紙)がない場合 ジャム発生時において、第79図(a)に示す状態にて
用紙搬送経路に用紙P1(トップトレイペーパパスPH1上
にあり、正常に両面プリントされている用紙),P2,P3
(共通ペーパパスPH6の途中にある用紙),P4(DDMトレ
イ125内にある用紙),P5(DDMインバート部にある用
紙)が残留したとする。
この場合において、第79図(b)に示すように、オペ
レータが原因ジャム用紙(例えばP3)を除去した状態で
パージ動作が開始したとすると、先ず、第79図(b)に
示すように、DDM以外の搬送系が働き、上記用紙P1はそ
のままトップトレイ47へ排出され、用紙P2はフェースア
ップトレイ48へ排出される。
次いで、第79図(c)に示すように、DDM搬送系が働
き、DDM内に残留した用紙P4,P5が順次DDM内から送出さ
れ、フェースアップトレイ47へ排出される。
(b)待避用紙がある場合 ジャム発生時において、第80図(a)に示す状態にて
用紙搬送経路に用紙P1(共通ペーパパースPH6上にある
用紙),P2(#1トレイ43からフィードされる途中の用
紙),P3(DDMトレイ125からフィードされる途中の用
紙),P4(DDMインバート部からDDMトレイ125内へ移動し
つつある用紙),P5(待避用紙)が残留したとする。
この場合において、第80図(b)に示すように、オペ
レータが原因ジャム用紙(例えばP2)を除去した状態で
パージ動作が開始したとすると、先ず、用紙の待避制御
及びDDMペーパパス以外の用紙のパージ制御が行われ、
次いで、DDM内の用紙のパージ制御が行われる。
具体的には、先ず、第80図(b)に示すように、共通
ペーパパスPH6内の用紙P1がフェースアップトレイ47に
向かって排出される。このとき、DDMの搬送系も同時に
働き、用紙P5はDDM内に一旦待避されるため、上記P1の
パージ動作が上記用紙P5によって邪魔されることはな
い。
すなわち、上記DDM搬送系は、DDM内に待避した用紙P5
をDDMインバート部(ウエイトステーションW2)まで搬
送して停止させ、また、用紙P4をDDMトレイ125(ウエイ
トステーションW1)まで搬送して停止させ、用紙P3をフ
ィードして共通ペーパパスPH6側へ送出する。尚、共通
ペーパパスPH6側へ送出された用紙P3は共通ペーパパス
内を搬送されてフェースアップトレイ48へ排出される。
この後、第80図(d)に示すように、DDM内に残留し
た用紙P4,P5が順次DDM内から送出され、フェースアップ
トレイ47へ排出される。
また、ジャム発生時において、第81図(a)に示すよ
うな状態にて用紙搬送経路に用紙P1(共通ペーパパスPH
6上にある用紙),P2(#1トレイ43からフィードされる
途中の用紙),P3(DDMトレイ125内にある用紙),P4(DD
Mインバート部にある用紙),P5(待避用紙)が残留した
とする。
この場合において、第81図(b)に示すように、オペ
レータが原因ジャム用紙(例えばP2)を除去した状態で
パージ動作が開始したとすると、上述した場合と同様
に、先ず、用紙の待避制御及びDDMペーパパス以外の用
紙のパージ制御が行われ(第81図(b)参照)、次い
で、DDM内の用紙のパージ制御が行われる(第81図
(c)参照)が、用紙の待避制御が異なったものになっ
ている。
すなわち、DDM搬送系は、用紙P5を一旦DDM内に待避さ
せるが、その待避態様としては、第81図(b)に示すよ
うに、DDMペーパパスPH4の途中に設定されたウエイトス
テーションW3に用紙P5を待避させ、また、DDM内からの
用紙パージ時におけるジャム防止という観点から、DDM
インバート部(ウエイトステーションW2)にあった用紙
P4をDDMトレイ125側へ途中(ウエイトステーションW
2′)まで搬送して停止させ、DDMトレイ(ウエイトステ
ーションW1)にあった用紙P3をそのまま停止させるよう
にしている。
〔発明の効果〕
以上説明してきたように、請求項1記載の画像記録装
置のパージ処理システムによれば、複数枚の記録シート
が収容可能な中間トレイを用いることなく、シート搬送
路中に複数枚の記録シートを所定間隔で順次搬送し、両
面・多重記録を高速で行う画像記録装置を前提とし、記
録シートジャム時におけるシート搬送路中の残留記録シ
ートの状態に対応し、パージ動作に支障のないように記
録シートの位置調整を行いながら、パージ動作を順次行
うようにしたので、上記両面・多重記録を高速で行う画
像記録装置に対するパージ処理を効率良く実現すること
ができる。
また、請求項2記載の画像記録装置のパージ処理シス
テムによれば、パージ開始時において、残留記録シート
の有無をチェックし、残留記録シートが存在する場合の
みパージ処理を実現するようにしたので、無駄なパージ
処理を確実に回避することができる。
更に、請求項3記載の画像記録装置のパージ処理シス
テムによれば、ジャム発生時においてシート搬送路内の
残留記録シートの停止位置を正確に検知することがで
き、その分、パージ処理の信頼性を向上させることがで
きる。
特に、請求項4記載の画像記録装置のパージ処理シス
テムによれば、シート搬送路内に配設された切換え部材
の直前位置に達した記録シートをも切換え部材直後のシ
ート搬送路に位置するものとして検知するようにしたの
で、パージ処理時にて切換え部材の切換え制御を行う上
で、シート搬送路の分岐箇所における切換え部材による
記録シートの噛み込み事故を有効に回避することがで
き、パージ処理時におけるジャム原因の一つを確実に排
除することができる。
また、請求項5記載の画像記録装置のパージ処理シス
テムによれば、シート搬送路に配設された切換え部材の
切換え制御をシート搬送路内の残留シートの最大サイズ
寸法に基づいて行うようにしたので、シート搬送路内の
残留記録シートの各サイズを個別にチェックしながらパ
ージ動作を行うという複雑な制御を必要とすることな
く、比較的簡単な制御にてパージ動作を確実に実現する
ことができる。
更にまた、請求項6記載の画像記録装置のパージ処理
システムによれば、両面・多重専用シート搬送路内に一
時的に記録シートが停止可能な記録シート反転用のシー
ト反転部及び1枚の記録シート収容用のシート収容部を
具備したものにおいて、両面・多重専用シート搬送路内
に記録シートを待避させる際に、シート停止手段を新た
に付設することなく、待避記録シートを含めて両面・多
重専用シート搬送路内に3枚の記録シートを両面・多重
専用シート搬送路からのパージ動作に支障のない範囲で
一時的に停止させ得るようにしたので、部品点数の増加
に伴う装置構成の複雑化という事態を有効に回避しなが
ら、両面・多重専用シート搬送路内に記録シートが最大
3枚になるまで、両面・多重専用シート搬送路内への記
録シートの待避動作を確実に実現することができる。
また、請求項7記載の画像記録装置のパージ処理シス
テムによれば、独立シート供給手段から供給されつつあ
る記録シート若しくは両面・多重専用シート搬送路から
送出されつつある記録シートについては、共通シート搬
送路内の残留記録シートと同様に処理するようにしたの
で、独立シート供給手段やシート搬送路のレイアウト如
何に拘らず、パージ動作時において前記記録シートがジ
ャム原因になる事態を確実に回避することができ、その
分、独立シート供給手段やシート搬送路のレイアウトの
自由度を高めることができる。
また、請求項8記載の画像記録装置のパージ処理シス
テムによれば、パージサイクル時には、通常記録画像サ
イクル時に選択されているシート排出手段と異なるシー
ト排出手段を選択するようにしたので、通常記録画像サ
イクル時の記録シートとパージサイクル時の記録シート
とを簡単に区別することができ、パージサイクル終了時
のオペレータの事後処理作業の簡略化を図ることができ
る。
特に、請求項9記載の画像記録装置のパージ処理シス
テムによれば、パージサイクル時であっても画像記録動
作が完了した記録シートについては、通常画像記録サイ
クル時に選択されているシート排出手段側に排出するよ
うにしたので、パージサイクル終了時のオペレータの事
後処理作業を更に簡略することができる。
そしてまた、請求項10記載の画像記録装置のパージ処
理システムによれば、パージサイクル時であっても画像
情報供給手段側は画像記録が完了した頁情報を正確に把
握できるため、パージサイクル終了後に画像記録サイク
ルを再開する際に画情報供給手段から記録モジュールへ
供給する画情報のページシーケンスの再構成を容易に実
現することができる。
また、請求項11記載の画像記録装置のパージ処理シス
テムによれば、記録モジュールに熱定着ユニットを具備
するタイプにおいて、熱定着ユニットが通常画像記録サ
イクル時と同様な温度条件に設定された段階でパージ処
理を開始するようにしたので、パージサイクル時に未定
着トナー等が保持されたままの記録シートがそのまま排
出される事態を回避することができ、搬送ロール等の搬
送部材が未定着トナー等によって汚れ、通常画像記録サ
イクル時にて記録シートを不必要に汚すという事態を確
実に防止することができる。
また、請求項12記載の画像記録装置のパージ処理シス
テムによれば、パージ処理開始から最大所要時間が経過
した時点でパージ処理を強制的に終了させるようにした
ので、ジャム発生時(シャットダウン時)において、オ
ペレータがジャム原因の記録シート以外の残留記録シー
トを除去する等、残留記録シートの枚数を正確に把握で
きない事情があるとしても、パージ処理を確実に終了さ
せることができる。
また、請求項13記載のものによれば、パージサイクル
時においてもジャム検知を可能としたので、パージサイ
クル時にジャムが発生した場合であっても、パージ開始
手段にて再度パージ処理を要求する等の設計を施せば、
パージ処理を容易に再開させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係る画像記録装置のパージ処理シス
テムの概略を示す説明図、第2図(a)〜(d)はその
作用を示す説明図、第3図はこの発明が適用される画像
記録装置の一実施例を示すブロック図、第4図は実施例
に係る画像記録装置の概略を示す斜視図、第5図は実施
例で用いられるESSの基本構成を示す説明図、第6図
(a)は実施例で用いられるIOTの基本構成を示す説明
図、同(b)は実施例で用いられるCPU構成の具体例を
示す説明図、第7図はこの実施例で用いられるIOTの記
録モジュール、用紙搬送系の概略を示す説明図、第8図
は実施例の用紙搬送系で用いられるセンサ類のリストを
示す説明図、第9図は各センサ類のレイアウトを示す説
明図、第10図及び第11図は実施例で用いられるインタロ
ックのリスト及びそのレイアウトを示す説明図、第12図
は実施例に係るIOTの制御ブロックを示す説明図、第13
図は各モータの駆動領域を示す説明図、第14図はESSとI
OTとの間の画像転送制御シーケンスを示す説明図、第15
図(a)(b)は#1トレイ〜#3トレイのフィードユ
ニットを示す説明図、第16図はHCFのフィードユニット
を示す説明図、第17図はMSIのフィードユニットを示す
説明図、第18図はトップトレイのオフセット機構の一例
を示す説明図、第19図はHCSの概略を示す説明図、第20
図はそのオフセット機構の一例を示す説明図、第21図は
DDMの概略を示す説明図、第22図はDDMの用紙反転機構を
示す説明図、第23図はそのタイミングチャート、第24図
(a)(b)はDDMのホリゾンタルクラッチの制御動作
過程を示すタイミングチャート、第25図(a)(b)は
DDMゲートソレノイドの制御動作過程を示すタイミング
チャート、第26図はDDMの全体動作過程を示すタイミン
グチャート、第27図及び第28図はレジゲートの構成及び
動作過程を示す説明図、第29図は用紙搬送経路の切り換
えゲートの構成を示す説明図、第30図(a)(b)はサ
イドロールモジュールの構成を示す説明図、第31図はプ
リントモードの具体例を示す説明図、第32図は用紙のモ
ード情報の具体例を示す説明図、第33図はこの実施例の
用紙搬送制御で用いられる処理条件を示す説明図、第34
図(a)〜(e)はこの実施例の用紙搬送処理の遷移状
態を示す説明図、第35図は片面記録モード時の用紙搬送
制御過程を示すタイミングチャート、第36図はESSのペ
ージシーケンスの設定アルゴリズムを示すフローチャー
ト、第37図は片面記録モード時におけるESSとIOTとの間
の用紙搬送シーケンス例を示す説明図、第38図〜第40図
は両面記録モード時におけるESSとIOTとの間の用紙搬送
シーケンス例を示す説明図、第41図〜第46図は各種場合
の用紙搬送ダイアグラムを示す説明図、第47図〜第50図
は両面記録モードにおける用紙搬送動作過程を模式的に
示す説明図、第51図は片面記録モードにおけるペーパギ
ャップ制御過程を示すフローチャート、第52図はその際
のペーパギャップ規定用のテーブル例を示す説明図、第
53図は片面記録モードにおけるペーパギャップ制御過程
を示すタイミングチャート、第54図及び第55図は両面記
録モードにおけるペーパギャップ制御過程を示すフロー
チャート、第56図はその際のペーパギャップ規定用のテ
ーブル例を示す説明図、第57図は両面記録モードにおけ
るペーパギャップ制御過程を示すタイミングチャート、
第58図はペーパギャップ確保タイマ値のテーブル例を示
す説明図、第59図(a)(b)はペーパギャップ確保タ
イマによる制御過程を示すタイミングチャート、第60図
はウエイト処理を示す説明図、第61図はウエイト処理過
程を示すフローチャート、第62図はDDMインバート部の
制御過程を示すフローチャート、第63図はESSのページ
シーケンスの切り換え過程を示すフローチャート、第64
図はページシーケンスを切り換えた際の用紙搬送ダイア
グラム例を示す説明図、第65図は片面記録モードに対す
る基本的パージ処理過程を示すフローチャート、第66図
は両面記録モードに対する基本的パージ処理過程を示す
フローチャート、第67図はパージ処理開始時の動作過程
を示すフローチャート、第68図はパージ開始時の残留用
紙の停止位置検知に用いられるペーパパスの切り分けに
関する説明図、第69図はDDMゲート部のペーパパスの切
り分けに関する説明図、第70図はパージ処理時のフィー
ドクラッチのオンオフ制御に供する説明図、第71図
(a)〜(f)はパージ処理時のDDMゲートのオンオフ
制御に供する説明図、第72図(a)〜(c)はパージ処
理時のトップトレイゲートのオンオフ制御に供する説明
図、第73図(a)(b)はパージ処理時のHCSゲートの
オンオフ制御に供する説明図、第74図(a)〜(c)は
パージ処理時の用紙待避制御に供する説明図、第75図は
両面記録モードに対するパージ処理のうち、待避用紙が
ある場合のメインCPUとDDMCPUとの間の通信シーケンス
の一例を示す説明図、第76図は両面記録モードに対する
パージ処理のうち、待避用紙がない場合のメインCPUとD
DMCPUとの間の通信シーケンスの一例を示す説明図、第7
7図はパージ処理時のDDM制御に供する説明図、第78図
(a)(b)は片面記録モードに対するパージ処理動作
過程を示す模式図、第79図(a)〜(c)は両面記録モ
ードに対するパージ処理動作過程のうち、待避用紙がな
い場合の一例を示す模式図、第80図(a)〜(c)並び
に第81図(a)〜(c)は両面記録モードに対するパー
ジ処理動作過程のうち、待避用紙がある場合の夫々異な
るケース例を示す模式図である。 〔符号の説明〕 DT……画情報 1……画情報供給手段 2……記録モジュール 3……独立シート供給手段 4……記録シート 5……シート排出手段 6……共通シート搬送路 7……両面・多重専用シート搬送路 8……第一シート搬送手段 9……第二シート搬送手段 10……シート搬送制御手段 11……ジャム検知手段 12……シャットダウン処理手段 13……ジャムクリア検知手段 14……パージ開始要求手段 15……パージ準備制御手段 16……パージ第一制御手段 17……パージ第一制御手段
フロントページの続き (72)発明者 池山 賢一 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼ ロックス株式会社海老名事業所内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 21/00 G03G 15/00 B41J 29/48 B41J 11/42

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】予め設定されたページシーケンスに従って
    画情報(DT)を供給する画情報供給手段(1)と、この
    画情報供給手段(1)からの画情報(DT)に基づく画像
    が形成される記録モジュール(2)と、送出すべき記録
    シート(4)が収容される独立シート供給手段(3)
    と、記録済の記録シート(4)が排出収容されるシート
    排出手段(5)と、上記独立シート供給手段(3)から
    記録モジュール(2)の記録部位を経てシート排出手段
    (5)側へ延び、片面記録モード及び両面・多重記録モ
    ードの記録シート(4)が必ず通過する共通シート搬送
    路(6)と、上記共通シート搬送路(6)の出口部分で
    連通し、両面・多重記録モードの記録シート(4)のみ
    が通過して再度共通シート搬送路(6)の記録モジュー
    ル(2)の記録部位手前箇所に導かれる両面・多重専用
    シート搬送路(7)と、上記共通シート搬送路(6)内
    に位置する記録シート(4)を搬送する第一シート搬送
    手段(8)と、上記両面・多重専用シート搬送路(7)
    内に位置する記録シート(4)を搬送する第二シート搬
    送手段(9)と、少なくとも上記画情報供給手段(1)
    が両面・多重記録ページシーケンスに従って画情報(D
    T)を供給する際に、この両面・多重記録ページシーケ
    ンスに対応するシート搬送シーケンスに従って独立シー
    ト供給手段(3)、第一及び第二搬送手段(8,9)を制
    御し、シート搬送路(6,7)中に所定間隔で複数枚の記
    録シート(4)を連続的に搬送するシート搬送制御手段
    (10)と、シート搬送路(6,7)中の記録シート(4)
    のジャムを検知するジャム検知手段(11)と、ジャム検
    知手段(11)が記録シート(4)のジャムを検知した際
    に画像記録動作機能を一時的に休止させるシャットダウ
    ン処理手段(12)とを備えた画像記録装置において、 上記シート搬送路(6,7)内に残留した記録シート
    (4)をシート排出手段(5)へ排出するパージ処理を
    要求するパージ開始要求手段(13)と、 ジャムした記録シート(4)が除去されたか否かを判定
    するジャムクリア判定手段(14)と、 このジャムクリア判定手段(14)がジャムした記録シー
    ト(4)の除去状態を判定し、かつ、パージ開始要求手
    段(13)にてパージ処理が要求された際に、上記第一及
    び第二シート搬送手段(8,9)にて、共通シート搬送路
    (6)から両面・多重専用シート搬送路(7)に跨がる
    記録シート(4)を両面・多重専用シート搬送路(7)
    内の他の記録シート(4)と干渉しない部位に一旦待避
    させるパージ準備制御手段(15)と、 このパージ準備制御手段(15)による記録シート(4)
    の待避動作が完了した時点で、少なくとも上記第一シー
    ト搬送手段(8)にて、共通シート搬送路(6)に残留
    している記録シート(4)を連続的にシート排出手段
    (5)へ排出させるパージ第一制御手段(16)と、 このパージ第一制御手段(16)による記録シート(4)
    の排出動作が完了した時点で、上記第一及び第二シート
    搬送手段(8,9)にて、両面・多重専用シート搬送路
    (7)に残留している記録シート(4)を連続的に共通
    シート搬送路(6)を介してシート排出手段(5)へ排
    出させるパージ第二制御手段(17)とを備えていること
    を特徴とする画像記録装置のパージ処理システム。
  2. 【請求項2】請求項1記載のものにおいて、 上記ジャムクリア判定手段(14)がジャムした記録シー
    ト(4)の除去状態を判定し、かつ、パージ開始要求手
    段(13)にてパージ処理が要求された際に、シート搬送
    路(6,7)内に残留している記録シート(4)の有無を
    チェックし、残留記録シート(4)がある場合のみ一連
    のパージ処理を実行するパージ実行判定手段を備えてい
    ることを特徴とする画像記録装置のパージ処理システ
    ム。
  3. 【請求項3】請求項1若しくは2いずれかに記載のもの
    において、 パージ処理開始時にシート搬送路(6,7)内に残留する
    記録シート(4)の停止位置が検知される残留シート位
    置検知手段を具備し、上記パージ準備制御手段(15)、
    パージ第一制御手段(16)及びパージ第二制御手段(1
    7)は、上記残留シート位置検知手段からの残留記録シ
    ート(4)の位置情報、並びに、上記シート搬送制御手
    段(10)がシート搬送路(6,7)内にある各記録シート
    (4)毎に保持するモード情報に基づいて各記録シート
    (4)を搬送するものであることを特徴とする画像記録
    装置のパージ処理システム。
  4. 【請求項4】請求項3記載のものにおいて、 残留シート位置検知手段は、シート搬送路(6,7)に適
    宜配設された切換え部材の直前位置に先端が達した記録
    シート(4)を切換え部材直後のシート搬送路に位置す
    るものとして検知することを特徴とする画像記録装置の
    パージ処理システム。
  5. 【請求項5】請求項3記載のものにおいて、 パージ準備制御手段(15)、パージ第一制御手段(16)
    及びパージ第二制御手段(17)は、シート搬送路(6,
    7)に適宜配設された切換え部材をシート搬送路(6,7)
    内に残留している記録シート(4)の最大サイズ寸法に
    基づいて切換え制御することを特徴とする画像記録装置
    のパージ処理システム。
  6. 【請求項6】請求項3記載のもののうち、上記両面・多
    重専用シート搬送路(7)の途中に、第二シート搬送手
    段(9)として一時的に記録シート(4)が停止可能な
    記録シート(4)反転用のシート反転部及び一枚の記録
    シート(4)収容用のシート収容部を具備しているタイ
    プにおいて、 上記パージ準備制御手段(15)は、待避すべき記録シー
    ト(4)を含めて上記両面・多重専用シート搬送路
    (7)内にある記録シート(2)が2枚以内であれば、
    上記シート収容部若しくはシート反転部を記録シート
    (4)の待避ステーションとして使用し、待避すべき記
    録シート(4)を含めて上記両面・多重専用シート搬送
    路(7)内にある記録シート(2)が3枚であれば、シ
    ート反転部の手前領域を待避ステーションとして使用す
    ると共に、パージ第二制御手段(17)による記録シート
    (4)の排出動作に支障が生じない範囲で、待避する記
    録シート(4)以外の2枚の記録シート(4)をシート
    収容部及びシート反転部からシート収容部へ向かう移行
    領域に移動させることを特徴とする画像記録装置のパー
    ジ処理システム。
  7. 【請求項7】請求項3記載のものにおいて、 残留シート位置検知手段が独立シート供給手段(3)か
    ら共通シート搬送路(6)へ送出されつつある記録シー
    ト(4)若しくは両面・多重専用シート搬送路(7)か
    ら共通シート搬送路(6)にかけて跨がる記録シート
    (4)を検知した条件下で、上記パージ第一制御手段
    (16)は独立シート供給手段(3)及び第二シート搬送
    手段(9)をも制御対象とすることを特徴とする画像記
    録装置のパージ処理システム。
  8. 【請求項8】請求項1記載のものにおいて、 パージ第一制御手段(16)及びパージ第二制御手段(1
    7)は、通常画像記録サイクル時に選択されているシー
    ト排出手段(5)と異なるシート排出手段(5)を選択
    することを特徴とする画像記録装置のパージ処理システ
    ム。
  9. 【請求項9】請求項3記載のものにおいて、 パージ第一制御手段(16)及びパージ第二制御手段(1
    7)は、通常画像記録サイクル時に選択されているシー
    ト排出手段(5)と異なるシート排出手段(5)を選択
    し、画像記録動作が完了していない記録シート(4)を
    パージサイクル時に選択したシート排出手段(5)に排
    出し、画像記録動作が完了している記録シート(4)を
    通常画像記録サイクル時に選択したシート排出手段
    (5)に排出するようにした画像記録装置のパージ処理
    システム。
  10. 【請求項10】請求項9記載のものにおいて、 パージ第一制御手段(16)及びパージ第二制御手段(1
    7)は、画像記録動作が完了している記録シート(4)
    の頁情報を画情報供給手段(1)に通知することを特徴
    とする画像記録装置のパージ処理システム。
  11. 【請求項11】請求項1記載のもののうち、記録モジュ
    ール(2)として熱定着ユニットを使用するタイプにお
    いて、 熱定着ユニットが通常画像記録サイクル時と同様な温度
    条件に設定された時点でパージ処理が開始すると判定す
    るパージ処理開始判定手段を具備していることを特徴と
    する画像記録装置のパージ処理システム。
  12. 【請求項12】請求項1記載のものにおいて、 パージ処理開始から最大所要時間が経過した時点でパー
    ジ処理が終了すると判定するパージ処理終了判定手段を
    具備していることを特徴とする画像記録装置のパージ処
    理システム。
  13. 【請求項13】請求項1記載のものにおいて、 上記ジャム検知手段(11)は、通常画像記録サイクルジ
    ャム検知系及びパージサイクルジャム検知系を具備して
    いることを特徴とする画像記録装置のパージ処理システ
    ム。
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