JP3791284B2 - 画像形成システムおよび画像形成方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、画像形成された用紙を中間トレイで一時的に収納した後、前記中間トレイに収納されている収納済用紙を一括してメイントレイに排出する装置および方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
複写機、プリンタ、ファクシミリ装置などの画像形成装置では、画像を用紙に形成し、当該用紙を装置に設けられた標準排出トレイに排出するのであるが、比較的多量の用紙を取り扱う場合、画像形成装置の排出側に用紙後処理装置を連結したり、あるいは画像形成装置内に用紙後処理装置を組み込むことが従来より提案されている。
【0003】
この用紙後処理装置は、画像形成装置から排出される用紙を中間トレイで一時的に収納した後、前記中間トレイに収納されている収納済用紙を一括してメイントレイに排出している。例えば、A4サイズ用紙5枚を1部(処理単位)として5部印字する場合には、画像形成装置によってA4サイズ用紙に画像を連続的に形成しつつ、各用紙を中間トレイに搬送し、一時的に収納するという一連の動作を5回繰り返すことで中間トレイに5枚1部の用紙が一時的に収納される。そして、最後の用紙、つまり5枚目の用紙が中間トレイに搬送されると、5枚の用紙からなる用紙束が中間トレイからメイントレイに排出される。こうして、最初の1部(処理単位)についての処理が完了するが、これに続いて、第1部目と同様にして第2部目〜第5部目が順次中間トレイを介してメイントレイに排出される。
【0004】
また、各部を構成する用紙束に対してステイプル処理を施す場合には、中間トレイに最後の用紙(5枚目の用紙)が中間トレイに収納された時点で、中間トレイに近接して配置されたステイプラによるステイプル処理が中間トレイ上の用紙束に対して実行され、その後、その用紙束が中間トレイからメイントレイに排出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように従来の装置では、処理単位の最終ページに相当する用紙が中間トレイに収納されることを条件に、中間トレイに収納されている用紙束をそのまま、あるいはステイプル処理した後、メイントレイに排出しており、必ずしも適正な排出タイミングで中間トレイに収納されている用紙をメイントレイに排出されているとはいえず、次のような問題が生じている。
【0006】
まず第1点目の問題は、処理単位を構成する用紙群に互いに異なるサイズの用紙が含まれる場合には、従来の用紙後処理装置を連結したり、それを内蔵する画像形成システムでは事実上中間トレイを介してメイントレイに排出することができないという点である。というのも、従来装置では、処理単位(部単位)を構成する用紙サイズは一定であるという前提に立って中間トレイからメイントレイへの排出条件が設定されているからである。
【0007】
さらに詳しく理由を説明すると、例えばパーソナルコンピュータで編集したファイルがA4サイズ4枚の文書とA3サイズ2枚の文書とで構成されており、これらのサイズ混在文書を5部印字出力する場合、従来の用紙後処理装置では、まずA4サイズの用紙が中間トレイに4枚収納された後、次にA3サイズの用紙が中間トレイに搬送される。その結果、用紙ジャムが発生しやすいという問題を有している。
【0008】
また、処理単位の最終ページに相当する用紙が中間トレイに収納されることを排出条件とした場合、中間トレイに収納された用紙に対して必要に応じてステイプル処理を施し、メイントレイに排出するまでの間、次の用紙を用紙後処理装置に搬入することができない。そのため、画像形成装置では、処理単位の最終ページの画像形成と、次の処理単位の先頭ページの画像形成との間隔をとる必要があり、スループット低下の要因となっている。
【0009】
ここで、スループットの低下を防止するためには、例えば特開平11−263520号公報に記載されたように搬送経路を複数個設け、次に搬入される用紙を搬送経路で一時的に待機させることが考えられる。すなわち、当該公報に記載された用紙後処理装置では、中間トレイに用紙を搬送する経路を2つ設け、中間トレイに最終ページ用紙が収納された後も、続けて次の処理単位の先頭用紙を搬送経路に搬入し、そこで待機させている。そして、さらに2枚目の用紙が用紙後処理装置に搬入された時点で、中間トレイに収納されている用紙をメイントレイに排出するのと入れ替わりに、2枚目の用紙と、既に待機されている先頭用紙とを同時に中間トレイに搬送してスループットの低下を防止している。なお、ステイプル処理が必要となる場合には、先頭用紙の搬入および待機動作を行っている間にステイプル処理を実行している。
【0010】
しかしながら、上記公報に記載の用紙後処理装置では、次の処理単位が複数枚で構成されており、しかも当該処理単位における2枚目の用紙が用紙後処理装置に搬入されることを条件に中間トレイに収納されている用紙束のメイントレイへの排出処理を開始している。そのため、以下のような場合、つまり、
(1)次の処理単位が存在しない場合;
(2)次の処理単位が1枚である場合;
(3)先頭あるいは2枚目の用紙が用紙切れで用紙後処理装置に搬入されない場合;
(4)先頭あるいは2枚目の用紙が画像形成装置内での用紙ジャムのために用紙後処理装置に搬入されない場合:
には、排出条件が満足されず、中間トレイに収納されている用紙束がメイントレイに排出されないこととなる。
【0011】
また、上記公報記載の用紙後処理装置は、特定サイズ、例えばA4サイズの用紙が連続して搬入されることを前提としており、A4サイズの用紙をメイントレイに排出すると同時に、他のサイズの用紙が搬入される場合について全く考慮されていない。
【0012】
以上のように、特開平11−263520号公報に記載された用紙後処理装置では、中間トレイに収納している用紙束に続いて搬入しようとする用紙のサイズ変更、用紙ジャム、用紙切れなどが発生すると、中間トレイに用紙束が残ってしまったり、搬送経路に用紙が残ってしまうという不具合が発生してしまう。
【0013】
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、互いに異なるサイズの用紙が連続して用紙後処理装置に搬送される場合においても、同一サイズの用紙を複数枚中間トレイで一時的に収納した後、適正な排出タイミングで該中間トレイに収納されている複数枚の収納済用紙を一括して用紙束としてメイントレイに排出することができる画像形成システムならびに画像形成方法を提供することを目的とする。
【0016】
この発明にかかる画像形成システムの第1態様は、上記目的を達成するため、用紙に画像を印字する画像形成装置と、前記画像形成装置に隣接配置されており、前記画像形成装置によって画像が印字されるとともに前記画像形成装置から搬送される用紙を複数枚一時的に中間トレイに収納した後、それら複数枚の収納済用紙を一括して用紙束としてメイントレイに排出する用紙後処理装置と、前記画像形成装置および前記用紙後処理装置を制御する制御装置とを備え、前記用紙後処理装置は、前記画像形成装置から搬送される用紙を前記中間トレイに案内する経路として互いに異なるメインパスとサブパスが設けられ、該メインパスにおいて用紙の搬送方向長さに応じて前記中間トレイへの用紙の搬入方向を切り換える搬送機構を有し、前記制御装置は、前記画像形成装置で印字された用紙を連続的に前記用紙後処理装置に搬送させるとともに、用紙のサイズに関する情報に基づき前記収納済用紙に続いて前記画像形成装置から前記用紙後処理装置に搬送しようとする用紙のサイズが前記収納済用紙のサイズと異なると判断したとき、該判断時点において前記用紙後処理装置に搬送する第1用紙の搬送方向長さに応じて搬入方向を切り換えるとともに該第1用紙を前記メインパスに待機させ、さらに前記第1用紙に続いて同一サイズの第2用紙が前記画像形成装置から前記サブパスを介して搬送されるのを待っている間に前記中間トレイに収納されている複数の収納済用紙を前記用紙束として前記メイントレイに排出することを特徴としている。
【0017】
この発明にかかる画像形成システムの第2態様は、上記目的を達成するため、用紙に画像を印字する画像形成装置と、前記画像形成装置に組み込まれ、前記画像形成装置によって画像が印字されて搬送されてくる用紙を複数枚一時的に中間トレイに収納した後、それら複数枚の収納済用紙を一括して用紙束としてメイントレイに排出する用紙後処理装置と、前記画像形成装置および前記用紙後処理装置を制御する制御装置とを備え、前記用紙後処理装置は、前記画像形成装置から搬送される用紙を前記中間トレイに案内する経路として互いに異なるメインパスとサブパスが設けられ、該メインパスにおいて用紙の搬送方向長さに応じて前記中間トレイへの用紙の搬入方向を切り換える搬送機構を有し、前記制御装置は、前記画像形成装置で印字された用紙を連続的に前記用紙後処理装置に搬送させるとともに、用紙のサイズに関する情報に基づき前記収納済用紙に続いて前記画像形成装置から前記用紙後処理装置に搬送しようとする用紙のサイズが前記収納済用紙のサイズと異なると判断したとき、該判断時点において前記用紙後処理装置に搬送する第1用紙の搬送方向長さに応じて搬入方向を切り換えるとともに該第1用紙を前記メインパスに待機させ、さらに前記第1用紙に続いて同一サイズの第2用紙が前記画像形成装置から前記サブパスを介して搬送されるのを待っている間に前記中間トレイに収納されている複数の収納済用紙を前記用紙束として前記メイントレイに排出することを特徴としている。
【0018】
この発明にかかる画像形成方法は、画像形成装置と、互いに異なるメインパスとサブパスが設けられ、該メインパスにおいて用紙の搬送方向長さに応じて前記中間トレイへの用紙の搬入方向を切り換える搬送機構を有する用紙後処理装置とを備えた画像形成システムにおいて、前記画像形成装置によって用紙に画像を印字した後に該用紙を前記用紙後処理装置に搬送するとともに、前記用紙後処理装置では前記画像形成装置から搬送される用紙を中間トレイに複数枚一時的に収納した後、それら複数枚の収納済用紙を一括して用紙束としてメイントレイに排出する画像形成方法であって、上記目的を達成するため、前記画像形成装置で印字された用紙を連続的に前記用紙後処理装置に搬送させながら、用紙のサイズに関する情報に基づき前記収納済用紙に続いて前記画像形成装置から前記用紙後処理装置に搬送しようとする用紙のサイズが前記収納済用紙のサイズと異なるか否かを判断する第1工程と、前記第1工程で用紙サイズが異なると判断した際には、該判断時点において前記用紙後処理装置に搬送する第1用紙の搬送方向長さに応じて前記中間トレイへの用紙の搬入方向を切り換えるとともに該第1用紙を前記メインパスに待機させ、さらに前記第1用紙に続いて同一サイズの第2用紙が前記画像形成装置から前記サブパスを介して搬送されるのを待つ第2工程と、前記第2工程と並行して前記中間トレイに収納されている複数の収納済用紙を前記用紙束として前記メイントレイに排出する第3工程とを備えたことを特徴としている。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明にかかる画像形成システムの一例を示す図である。この画像形成システムは、画像形成装置1と、この画像形成装置1に隣接配置されるフィニッシャ2と、この画像形成装置1の上方位置に配置されたマルチビンユニット3と、画像形成装置1の下方位置に配置されたオプション給紙カセット4とで構成されている。
【0023】
この画像形成装置1は、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の4色のトナーを重ね合わせてフルカラー画像を用紙に印字したり、ブラック(K)のトナーのみを用いてモノクロ画像を用紙に印字するものであり、本発明の「画像形成装置」および「画像形成手段」に相当する。この画像形成装置1では、同図に示すように、ケース11内部に、像担持体ユニット12、露光ユニット13、転写ユニット14、定着ユニット15および給排紙ユニット16が設けられている。
【0024】
この像担持体ユニット12は、同図紙面において反時計方向に回転可能な感光体121を備えており、さらに感光体121の周りにその回転方向に沿って、帯電手段としての帯電ローラ122、現像手段としての現像器123Y,123C,123M,123K、およびクリーニング部124がそれぞれ配置されている。そして、帯電ローラ122によって帯電された感光体121の外周面に向けて露光ユニット13からレーザ光が照射されて静電潜像が形成される。
【0025】
こうして形成された静電潜像は現像部によってトナー現像される。すなわち、この実施形態では現像部として、イエロー用の現像器123Y、シアン用の現像器123C、マゼンタ用の現像器123M、およびブラック用の現像器123Kがこの順序で感光体121に沿って配置されている。これらの現像器123Y,123C,123M,123Kは、それぞれ感光体121に対して接離自在に構成されており、後で詳述するサブコントローラからの指令に応じて、上記4つの現像器123Y、123M、123C、123Bのうちの一の現像器が選択的に感光体121に当接して感光体121上の静電潜像を顕在化する。
【0026】
現像部で現像されたトナー像は、ブラック現像器123Kとクリーニング部124との間に位置する一次転写領域で転写ユニット14の中間転写ベルト141上に一次転写される。
【0027】
この転写ユニット14は、複数のローラと、これらローラに掛け渡された中間転写ベルト141と、この中間転写ベルト141に転写された中間トナー像を用紙に二次転写する二次転写ローラ142とを備えている。なお、この実施形態では、中間転写ベルト141上に最大A3サイズのトナー像を転写可能に構成されており、A4サイズなら2枚、またはがきサイズなら4枚を同時に転写可能となっている。
【0028】
そして、カラー画像を用紙に転写する場合には、感光体121上に形成される各色のトナー像を中間転写ベルト141上に重ね合わせてカラー像を形成するとともに、給排紙ユニット16の給紙部161によってカセット162、手差しトレイ163あるいはオプション給紙カセット4から用紙を取出して二次転写領域に搬送する。そして、この用紙に、カラー像を二次転写してフルーカラー画像を得る。また、モノクロ画像を用紙に転写する場合には、感光体121上にブラックトナー像のみを中間転写ベルト141上に形成し、カラー画像の場合と同様にして二次転写領域に搬送されてきた用紙に転写してモノクロ画像を得る。
【0029】
また、転写ユニット14によってトナー像が転写された用紙は、給排紙ユニット16の給紙部161によって所定の給紙経路(2点鎖線)に沿って二次転写領域の下流側に配設された定着ユニット15に搬送され、搬送されてくる用紙上のトナー像を用紙に定着する。そして、当該用紙はさらに給紙経路に沿って排紙部164に搬送される。
【0030】
この排紙部164は2つの排紙経路164a,164bを有しており、一方の排紙経路164aは定着ユニット15から標準排出トレイに延びるとともに、他方の排紙経路164bは排紙経路164aとほぼ平行に、再給紙部165とマルチビンユニット3との間に延びている。これらの排紙経路164a,164bに沿って3組のローラ対が設けられており、定着済みの用紙を標準排出トレイ、フィニッシャ2あるいはマルチビンユニット3に向けて排出したり、そのもう一方面側にも画像を形成するために再給紙部165側に搬送したりする。
【0031】
この再給紙部165は、図1に示すように、上記のように排紙部164から反転搬送されてきた用紙を再給紙経路(2点鎖線)に沿って給紙部161のゲートローラ対166に搬送するものであり、再給紙経路に沿って配設された3つの再給紙ローラ対で構成されている。このように、排紙部164から搬送されてきた用紙を再給紙経路に沿ってゲートローラ対166に戻すことによって給紙部161において用紙の非画像形成面が中間転写ベルト141を向いて当該面に画像を二次転写可能となる。
【0032】
図2は、図1の画像形成システムを構成するフィニッシャを示す図である。このフィニッシャ2は、本発明の「用紙後処理装置」および「用紙後処理手段」として機能するものであり、以下のように構成されている。
【0033】
このフィニッシャ2は、図2に示すように、複数枚の用紙が収納可能な中間トレイ21を備えており、画像形成装置1からフィニッシャ2に搬入された用紙を中間トレイ21で一時的に収納した後、この中間トレイ21に収納されている用紙をメイントレイ22に排出するように構成されている。以下、フィニッシャ2の各部の構成について、同図を参照しつつさらに詳述する。
【0034】
このフィニッシャ2の側面部には、画像形成装置1から排出される用紙を受け入れるための給紙口201が設けられている。また、この給紙口201の近傍に用紙にパンチ孔を穿設するためのパンチ部23が設けられるとともに、後述するようにフィニッシャ2への用紙の搬入を検出するための搬入検出センサS21が給紙口201の直下流位置に配置されている。ここで、搬入検出センサS21としては、例えば反射型の光センサを用いることができ、用紙が給紙口201を介してフィニッシャ2内に搬入されると、その用紙によって搬入検出センサS21からの光が反射され、これを検出することで用紙の搬入を示す用紙検知信号が搬入検出センサS21から出力される。例えば用紙検知信号の出力レベルの変化を検出することで、用紙の先端検知や後端検知などを行うことができる。
【0035】
フィニッシャ2に搬入された用紙は、パスP1に沿って分岐爪202に搬送される。この分岐爪202は揺動自在となっており、同図の破線位置に位置することでパスP1に沿って搬送されてきた用紙をノンソート用トレイ24に搬送する一方、同図の実線位置に位置することで搬送機構25側に搬送する。
【0036】
この搬送機構25には、分岐爪202を通過してきた用紙をさらに中間トレイ21側に送り込むローラ対251が分岐爪202の直下流位置に配設されている。また、搬送機構25では、用紙を中間トレイ21側に案内する経路として互いに平行に2つのパス、つまりメインパスPmおよびサブパスPsが設けられており、分岐爪252を2つのポジションの間で揺動することで、中間トレイ21への搬送経路を選択的に切換えることができるようになっている。すなわち、分岐爪252を図2の実線位置に位置決めすると、用紙はメインパスPmを介して中間トレイ21に搬送される一方、同図の破線位置に位置決めすると、用紙はサブパスPsを介して中間トレイ21に搬送される。
【0037】
また、この搬送機構25には、メインパスPmとサブパスPsに沿って、用紙搬送方向上流側から下流側に向けて順に4組の分岐ローラ253(253a、253b、253c、253d)と、3個の分岐爪254(254a、254b、254c)が配列されている。各分岐爪254は用紙サイズに応じて揺動し、用紙を矢印Da、Db、Dc、Ddのいずれかの方向から上記中間トレイ21に搬送する。各分岐爪254の揺動位置は、動作開始直後のモードスタンバイ時に、用紙の搬送方向長さに応じて設定され、例えばA4用紙の場合には矢印Dd方向から、A3用紙の場合には矢印Da方向から上記中間トレイ21に搬入される。
【0038】
4組の分岐ローラ253(253a、253b、253c、253d)のうち下流側の2つの分岐ローラ253c,253dにはメインモータの駆動力が直接伝達されて常時回転駆動している。これに対して、残りの分岐ローラ253a,253bは後で説明するフィニッシャコントローラ29からの制御指令に応じて開閉するクラッチを介して接続されており、制御指令によってクラッチの開閉制御を行うことで、用紙をメインパスPmで一時的に待機させたり、その後サブパスPsに沿って搬送される用紙とともにメインパスPmに待機していた用紙を中間トレイ21に搬送することができる。
【0039】
この中間トレイ21は図2の紙面に対して垂直な方向(幅方向X)に分離された一対のトレイ部材で構成されており、これら一対のトレイ部材の表面側(図2の右側)で用紙の紙面全体を支持収納している。なお、用紙の下端部については、次に説明するステイプラ26の用紙受261,261で支持している。
【0040】
このステイプラ26は、中間トレイ21の下方位置に配置されて中間トレイ21に収納されている用紙に対して必要に応じてステイプル処理を実行する。このステイプラ26は、図3に示すように、2つの用紙受261,261を備えており、搬送機構25によって中間トレイ21に向けて搬送される用紙Pの下端部を係止して用紙Pが中間トレイ21から滑り落ちるのを防止している。なお、この実施形態では、ステイプラ26のステイプラ本体262は固定配置されている。そして、次に説明する位置調整機構27によって中間トレイ21に収納された用紙Pを幅方向Xにシフト移動することによってステイプル位置が位置決めされた後、ステイプラ本体262が中間トレイ21に収納されている用紙Pを一括してステイプルする。もちろん、ステイプラ本体262を中間トレイ21の幅方向Xに移動可能に構成し、ステイプラ本体262が所望の位置で中間トレイ21に収納されている用紙Pを一括してステイプルするように構成してもよい。
【0041】
また、中間トレイ21の両側部には位置調整機構27が設けられている。この位置調整機構27は、中間トレイ21に収納された用紙Pを幅方向Xに整列させたり、シフト移動させるものであり、中間トレイ21の表面側で幅方向Xに移動自在に配置された一対のジョガー271,272と、ジョガー271を幅方向Xに駆動する第1ジョガー駆動制御部(図5の符号273)と、ジョガー272を幅方向Xに駆動する第2ジョガー駆動制御部(図5の符号274)とで構成されている。このため、ジョガー271,272の移動量を制御することで中間トレイ21内で用紙Pを整列させたり、用紙Pを一括して幅方向Xにシフト移動させることができる。なお、このように中間トレイ21での用紙整列および用紙シフトについては、それ自体従来より公知であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
【0042】
さらに、フィニッシャ2には、中間トレイ21に収納されている用紙Pをメイントレイ22に排出するための排出機構28が設けられている。この排出機構28では、トレイ部材の間、つまり排出方向Yに延びる中間トレイ21の分離部に沿って無端ベルト281が張られている。無端ベルト281は、ベルトローラ282,282間に張られており、排出方向Yに走行することにより無端ベルト281表面に固定された用紙受283を移動させる。この用紙受283は、図3に示すように、用紙収納時にはステイプラ26の用紙受261,261よりも下方に待機しており、排出方向Yに移動することで用紙受261,261に代わり、中間トレイ21に収納された用紙Pの下端部を支持した後、さらに中間トレイ21からメイントレイ22側に用紙Pを移動させる。また、中間トレイ21のメイントレイ側(図2の上側)には排出ローラ対284が設けられており、中間トレイ21から搬出されてきた用紙Pを確実にメイントレイ22に排出している。
【0043】
なお、このように構成されたフィニッシャ2内には、用紙Pを検出するために上記搬入検出センサS21の他、中間トレイ21への用紙搬送を検出する搬送確認センサS22、中間トレイ21内に収納された用紙を検出する収納検出センサS23、およびメイントレイ22へ用紙排出を検出する排出検出センサS24がそれぞれ設けられている。
【0044】
図4は、図1の画像形成システムの電気的構成を示す図である。この画像形成システムでは、同図に示すように、画像形成装置1内にメインコントローラ17とサブコントローラ18とが設けられている。これらのうちメインコントローラ17は、CPU、画像メモリおよび通信インターフェースなどを備えており、ホストコンピュータ5から画像形成指令(印字要求内容を示す信号)を受信すると、画像形成装置1の各部の動作指示に適した形式のジョブデータ(印字情報)に変換し、サブコントローラ18に与える。これを受けたサブコントローラ18はCPU、ROM、RAMおよび通信インタフェースなどを備えており、ジョブデータ(印字情報)に応じて画像形成装置1の各部を制御している。
【0045】
また、これに対応して、サブコントローラ18はシリアル通信によって、フィニッシャコントローラ29に後述する排出要求などの制御信号などを与え、またマルチビンユニットコントローラ31に種々の制御信号を与え、さらにオプション給紙カセットコントローラ41に種々の制御信号を与えることで、フィニッシャ2、マルチビンユニット3およびオプション給紙カセット4の各部を制御して画像形成指令に対応する印字処理を実行する。特に、このサブコントローラ18は、後述するように中間トレイ21からの収納済用紙の排出タイミングを決定し、その排出タイミングでの排出要求をフィニッシャ2に対して指令しており、本発明の「タイミング決定部」および「強制排出指令部」として機能している。なお、具体的な動作については、後で詳述する。
【0046】
図5は、図2に示すフィニッシャを制御するために、フィニッシャ本体内に設けられたフィニッシャコントローラの電気的構成を示す図である。このフィニッシャコントローラ29では、フィニッシャ2に設けられたセンサ群S21〜S24から検出信号とともに、通信インターフェース294を介して画像形成装置1のサブコントローラ18から種々の情報がCPU290に与えられるように構成されている。このCPU290は、これらの信号や情報などに基づき、予めROM292に記憶されているプログラムにしたがってフィニッシャ各部を制御し、本発明の「制御手段」として機能する。
【0047】
また、フィニッシャ2の各部を制御するため、CPU290には、以下の制御部が電気的に接続されている。
【0048】
(a)パンチ駆動制御部231:パンチ部23を駆動制御して用紙に対してパンチ孔を形成する。
【0049】
(b)メイン−サブパス切換制御部256:分岐爪252を揺動駆動して用紙の搬送経路をメインパスPmとサブパスPsとの間で切り換える。
【0050】
(c)搬送路切換制御部257:用紙サイズに応じて分岐ローラ253(253a、253b、253c、253d)および分岐爪254(254a、254b、254c)を駆動制御して、用紙を矢印Da、Db、Dc、Ddのいずれかの方向から中間トレイ21に搬送する。
【0051】
(d)第1ジョガー駆動制御部273:ジョガー271を幅方向Xに駆動する。
【0052】
(e)第2ジョガー駆動制御部274:ジョガー272を幅方向Xに駆動する。
【0053】
(f)ステイプラ駆動制御部263:ステイプラ本体262を幅方向Xに移動位置決めし、所望の位置で中間トレイ21に収納されている用紙Pを一括してステイプルする。
【0054】
(g)メインモータ駆動制御部291:フィニッシャ2の各部の駆動源たるメインモータ(図示省略)を駆動制御する。
【0055】
(h)メイントレイ駆動制御部221:上下方向に移動自在となっているメイントレイ22を排出される用紙量に応じて昇降移動させる。
【0056】
また、フィニッシャコントローラ29には、AC入力部296を介して供給されるAC電源を電源部295で所定電圧の直流に変化し、フィニッシャ2内での電力源としている。特に、この実施形態では、画像形成装置1からのリレー制御信号に基づき電源部295に設けられたACリレー295aの導通/非導通を制御することで、AC入力部296からの電力供給を画像形成装置1によって遠隔制御できるように構成されている。
【0057】
なお、同図における符号293は、フィニッシャ2の各部を制御するための制御データやCPU290における演算結果などを一時的に記憶するためのRAMである。
【0058】
次に、上記のように構成されたフィニッシャ2の動作について説明した後、画像処理システムの動作について説明する。
【0059】
このフィニッシャ2は、特定サイズ、例えばA4サイズの用紙Pを複数枚単位で連続的にメイントレイ22に排出する場合には、図6に示す自動排出動作を実行する一方、それ以外の場合は図7に示す強制排出動作を実行する。
【0060】
図6は、図2に示すフィニッシャの自動排出動作を示すフローチャートである。このフィニッシャ2は、後のステップST7〜ST11を実行するときを除き、フィニッシャ2内に搬入された用紙PをメインパスPmを介して中間トレイ21に搬送し、一時的に収納する(ステップST1)。この用紙収納処理は、処理単位中の最終紙が中間トレイ21に収納されたことをステップST2で確認するまで連続的に行われ、中間トレイ21に画像形成された用紙Pをスタックしていく。なお、この明細書では、このように中間トレイ21に収納された用紙を「収納済用紙」と称する一方、フィニッシャ2内に搬入しようとする用紙を「未収納用紙」と称する。
【0061】
ステップST2で「YES」と判断したとき、つまり中間トレイ21への最終紙の収納が完了したことを確認すると、画像形成装置1のサブコントローラ18に収納完了信号を送信して、その旨を通知するとともに、次の処理単位を構成するA4サイズの1枚目用紙PをメインパスPmに搬入し、その用紙先端が分岐ローラ253cに到達する直前で分岐ローラ253a,253bに連結されているクラッチをOFF状態に切換えることで分岐ローラ253a,253bを回転停止する。こうすることで、用紙PをメインパスPm内に待機させる。また、これに並行して、ステップST5,ST6を実行して必要に応じて中間トレイ21に一時的に収納されている用紙束に対してステイプル処理を施す。
【0062】
次に、最初の用紙(1枚目用紙)PのメインパスPmへの搬入待機が完了する(ステップST4)と、1枚目に続いて2枚目の未収納用紙Pをフィニッシャ2内に搬入し、図2の破線位置に切換えられた分岐爪252に案内されてサブパスPsに搬送する。また、中間トレイ21に収納されている用紙束を幅方向Xにおいてシフト移動させる必要があるか否かを判断する(ステップST7)。ここで、シフト移動させると判断した場合のみ、ジョガー271,272を幅方向Xに平行移動させてメイントレイ22に整列排出されている用紙束に対してシフトさせる(ステップST8)。このようにシフト移動させる理由は、処理単位ごとに用紙束を互い違いに排出してメイントレイ22において処理単位を明確にするためである。
【0063】
そして、搬入検出センサS21によって2枚目用紙Pの先端部を検出する(ステップST9)と、用紙束の排出処理を行う(ステップS10)。このステップST10では、無端ベルト281を排出方向Yに走行することにより用紙受283を排出方向Yに移動させて中間トレイ21に収納された用紙束の下端部を支持しつつ、用紙束を排出方向Yに移動させて中間トレイ21からメイントレイ22に排出する(ステップST10)。また、これと入れ替えに、分岐ローラ253a,253bに連結されているクラッチをON状態に切換える。これを受けて常時回転している分岐ローラ253c,253dに加えて分岐ローラ253a,253bも回転し始め、サブパスPsに搬送されてきた2枚目用紙Pと、メインパスPmに待機していた1枚目用紙Pとが同時に中間トレイ21に搬送される(ステップST11)。そして、ステップST1に戻って上記一連の処理を繰り返す。
【0064】
以上のように、この実施形態では、A4サイズの用紙Pを複数枚単位で連続的にメイントレイ22に排出する場合には、用紙Pを連続的にフィニッシャ2に搬入しつつ、処理単位ごとに用紙束をメイントレイ22に排出することができ、高スループットが得られる。
【0065】
図7は、図2に示すフィニッシャの強制排出動作を示すフローチャートである。このフィニッシャ2は、同図に示すように、画像形成装置1のサブコントローラ18から排出要求信号を受ける(ステップST21)と、ステップST22でステイプル処理が指定されているか否かを判断し、ステイプル処理が指定されている場合のみ、ステイプル処理を実行する(ステップST23)。
【0066】
また、中間トレイ21に収納されている用紙束を幅方向Xにおいてシフト移動させる必要があるか否かを判断する(ステップST24)。そして、シフト移動させると判断した場合のみ、ジョガー271,272を幅方向Xに平行移動させてメイントレイ22に整列排出されている用紙束に対してシフトさせる(ステップST25)。
【0067】
それらに続いて、無端ベルト281を排出方向Yに走行することにより用紙受283を排出方向Yに移動させて中間トレイ21に収納された用紙束の下端部を支持しつつ、用紙束を排出方向Yに移動させて中間トレイ21からメイントレイ22に排出する(ステップST26)。
【0068】
以上のように、このフィニッシャ2では、サブコントローラ18からの排出要求信号に応じて中間トレイ21に収納されている用紙束をメイントレイ22に排出することができるように構成されているので、適切なタイミングで用紙束をメイントレイ22に排出して中間トレイ21などに用紙が長時間滞留するのを防止することができる。より具体的には、中間トレイ21に収納されている収納済用紙Pに続いてフィニッシャ2に搬入しようとする未収納用紙Pのサイズが収納済用紙Pと異なっていること、画像形成装置1側で用紙切や用紙ジャムなどが発生している等の原因によって中間トレイ21内の収納済用紙Pをメイントレイ22に排出することが制限されるおそれがある。そこで、この実施形態では、次に説明するように画像形成装置1のサブコントローラ18がそのような現象を検出し、排出要求信号をフィニッシャ2に送信し、適切なタイミングで用紙束を強制的にメイントレイ22に排出している。
【0069】
図8〜図10は、図1に示す画像形成装置の動作を示すフローチャートである。この画像形成装置1は、中間トレイ21に収納されている収納済用紙Pに続いて画像形成し、フィニッシャ2に搬入する未収納用紙Pに関する情報に基づきフィニッシャ2における排出タイミングを制御している。
【0070】
より具体的には、画像形成装置1では、メインコントローラ17がホストコンピュータ5からの画像形成指令(印字要求内容を示す信号)を受信すると、1または複数のジョブデータ(印字情報)に変換してサブコントローラ18に順次与える。例えば、ホストコンピュータからA4サイズ4枚の文書とA3サイズ2枚の文書とで構成されたサイズ混在文書を印字する旨の画像形成指令がメインコントローラ17に送信されると、本実施形態にかかる画像形成装置1では、メインコントローラ17は画像形成指令を装置各部の動作指示に適した形式とすべく、次の5つのジョブデータに変換する。
【0071】
(1)A4サイズの文書を2頁分印字するジョブ;
(2)A4サイズの文書を2頁分印字するジョブ;
(3)空転処理して用紙間隔を広げるジョブ;
(4)A3サイズの文書を1頁分印字するジョブ;
(5)A3サイズの文書を1頁分印字するジョブ;
これらのジョブには印字内容を示す種々の情報、例えば用紙サイズ、片面/両面モード、連続印字する際の最終紙を示す最終紙指定などが含まれており、各ジョブを示すジョブデータが順次サブコントローラ18に与えられる。そして、ジョブデータを受け取ったサブコントローラ18は装置各部を次のように制御しながら、適切なタイミングでフィニッシャ2に排出要求を出力してフィニッシャ2での排出タイミングの適正化を図っている。以下、その制御動作を図8〜図10を参照しつつ詳述する。
【0072】
サブコントローラ18では、与えられたジョブに最終紙指定が含まれているか否かを判断し(ステップST31)、最終紙指定が含まれていない間、ジョブデータにしたがって連続的に画像形成処理を行い、フィニッシャ2に画像形成した用紙Pを順次搬入する。一方、これを受けたフィニッシャ2も次々の搬入されてくる用紙Pを中間トレイ21に収納していく。
【0073】
ステップST31で最終紙指定が含まれていることを確認すると、次のジョブがあるか否か(ステップST32)、次の印字サイズが前回の印字サイズと同一であるか否か(ステップST33)および印字枚数は2枚以上か否か(ステップST34)を判断し、これら3つの要件がすべて満足される場合には第2排出処理を実行する(ステップST36)一方、それ以外の場合には第1排出処理を実行する(ステップST35)。
【0074】
この第1排出処理では、フィニッシャ2から送信される収納完了信号に基づき最終紙が中間トレイ21に収納されたことを検出する(ステップST351)と、フィニッシャ2に対して排出要求信号を送信する(ステップST352)。これによって、フィニッシャ2は図7に示す強制排出動作を実行して中間トレイ21に一時的に収納されている用紙束をメイントレイ22に排出する。そして、メイントレイ22への用紙束の排出が完了したことがフィニッシャ2からサブコントローラ18に送信される(ステップST353)と、この第1排出処理を完了して図8のステップST31に戻る。
【0075】
このように、この実施形態では、中間トレイ21に収納されている収納済用紙Pに続いてフィニッシャ2に搬入しようとする未収納用紙Pが存在しない場合(ステップST32で「NO」と判断される場合)、後述する第1〜第3実施例(図11〜図13)で説明するように中間トレイ21への最終紙の収納完了と同時に用紙束がメイントレイ22に排出されることとなる。したがって、用紙がフィニッシャ2の内部に長時間滞留するのを防止することができる。
【0076】
また、収納済用紙Pに続いて搬入しようとする未収納用紙Pのサイズが収納済用紙Pのサイズと異なるとき(ステップST33で「NO」と判断される場合)、未収納用紙Pの中間トレイ21への搬送に先立って、第1排出処理(ステップST35)が実行されて収納済用紙Pが中間トレイ21からメイントレイ22に排出されて、中間トレイ21が空となり、次の別サイズの用紙Pを中間トレイ21に収納する準備が行われる。したがって、後述する第1実施例(図11)で説明するように処理単位(1部)に複数の用紙サイズが含まれる場合であっても、すべての用紙を確実にメイントレイ22に排出することができる。また、中間トレイ21に互いに異なるサイズの用紙が混在することなく、フィニッシャ2内での用紙ジャムの発生を防止することができる。
【0077】
さらに、フィニッシャ2はA4サイズの用紙Pを複数枚単位で連続的にメイントレイ22に排出する場合には図6に示す自動排出動作を実行するが、後に実行する処理単位が1枚である場合には、そのまま自動排出動作を実行すると、中間トレイ21に用紙束が残るとともに、メインパスPmに未収納用紙Pが残ってしまうという不具合が発生してしまう。しかしながら、この実施形態では、次のジョブの印字枚数が搬送経路の個数(n=2)未満である場合(ステップST34で「NO」と判断される場合)、後述する第5実施例(図15)で説明するように中間トレイ21への最終紙の収納完了と同時に用紙束がメイントレイ22に排出されるとともに、次の処理単位を構成する未収納用紙Pをフィニッシャ2に搬入するのを遅延させて排出処理との干渉を防止している。したがって、用紙がフィニッシャ2の内部に長時間滞留するのを防止することができる。
【0078】
次に、第2排出処理について図10を参照しつつ説明する。この第2排出処理では、フィニッシャ2から送信される収納完了信号に基づき最終紙が中間トレイ21に収納されたことを検出する(ステップST361)と、次の処理単位における最初の印字処理を実行するにあたって、画像形成装置1内で用紙切れ、または用紙ジャムが発生しているか否かを判断する(ステップST362)。ここで、用紙切れ、または用紙ジャムを検出したとき、ステップST363に進んで排出要求信号をフィニッシャ2に送信する。これによって、フィニッシャ2は図7に示す強制排出動作を実行して中間トレイ21に一時的に収納されている用紙束をメイントレイ22に排出する。
【0079】
一方、ステップST362で用紙切れ等が発生していないと判断した場合には、最初の用紙Pに対して画像を形成し、フィニッシャ2に搬入する。この用紙PはメインパスPmに搬入待機される。
【0080】
次のステップST364では、2枚目の印字処理を実行するにあたって、画像形成装置1内で用紙切れ、または用紙ジャムが発生しているか否かを判断する。ここで、用紙切れ、または用紙ジャムを検出したとき、上記と同様に、ステップST363に進んで排出要求信号をフィニッシャ2に送信し、図7に示す強制排出動作を実行して中間トレイ21に一時的に収納されている用紙束をメイントレイ22に排出する。
【0081】
一方、ステップST364で用紙切れ等が発生していないと判断した場合には、2枚目の用紙Pに対して画像を形成し、フィニッシャ2に搬入する。このとき、フィニッシャ2は図6に示す自動排出動作を実行する。つまり、中間トレイ21に収納されている用紙束をメイントレイ22に排出し、これと入れ替えにサブパスPsに搬送されてきた2枚目用紙Pと、メインパスPmに待機していた1枚目用紙Pとを同時に中間トレイ21に搬送する。
【0082】
そして、メイントレイ22への用紙束の排出が完了したことがフィニッシャ2からサブコントローラ18に送信される(ステップST365)と、この第2排出処理を完了して図8のステップST31に戻る。
【0083】
以上のように、この実施形態では、A4サイズの用紙からなる処理単位に続いて同じく複数枚のA4サイズの用紙からなる処理単位を実行する場合には、第2排出処理を実行して、用紙がフィニッシャ2の内部に長時間滞留するのを防止することができる。その詳細について以下に説明する。
【0084】
例えば、収納済用紙に続いてフィニッシャ2に搬入しようとする第m枚目(m=1,2)の未収納用紙が存在しないとき、次のような不具合が発生する。まず、1枚目の用紙が用紙切れや用紙ジャムとなった場合、このような装置ステイタスが解消されるまで、中間トレイ21に用紙束が残ってしまうという不具合が発生してしまう。また、2枚目の用紙が用紙切れや用紙ジャムとなった場合には、このような装置ステイタスが解消されるまで、中間トレイ21に用紙束が残るとともに、メインパスPmに未収納用紙Pが残ってしまうという不具合が発生してしまう。
【0085】
これに対し、この実施形態では、1枚目または2枚目について用紙切れや用紙ジャムが発生した場合、後述する第5実施例(図15)で説明するように用紙切れ等の検出と同時に用紙束がメイントレイ22に排出される。用紙がフィニッシャ2の内部に長時間滞留するのを防止することができる。
【0086】
なお、用紙切れ等が生じていない場合には、サブコントローラ18から排出要求信号は出力されず、中間トレイ21に収納されている収納済用紙の排出タイミングは、フィニッシャコントローラ29による決定制御される。
【0087】
ところで、上記実施形態では、フィニッシャ2は未収納用紙を中間トレイ21に搬送する搬送経路として2つのパスPm,Psを設けているが、パスの数はこれに限定されるものではなく、3以上のパスを設けるようにしてもよい。すなわち、画像形成装置1から搬入されてきた未収納用紙を中間トレイ21に導く搬送経路として互いに異なるn個(n≧2)のパスを設け、画像形成装置1から順次搬入されてくる(n−1)枚の用紙のそれぞれを互いに異なる(n−1)個のパスに1枚ずつ搬入して待機させながら、n枚目の未収納用紙が搬入された時点で中間トレイ21に一時的に収納されている収納済用紙Pを自動的にメイントレイ22に排出するのと入れ替わりに、各パスにある未収納用紙を中間トレイ21に搬送するフィニッシャに対して本発明を適用することができる。
【0088】
また、搬送経路を1つしか有していないフィニッシャに対して本発明を適用することができる。このようなフィニッシャでは、搬送経路が1つしか存在しないため、図7に示す自動排出処理を実行することができない。したがって、後で説明する第2および第3実施例の如くメイントレイ22への用紙束の排出と並行して次の処理単位を構成する未収納用紙の搬入を行うことはできない。しかしながら、画像形成装置1において、次に画像形成してフィニッシャに搬入しようとしている用紙のサイズが中間トレイ21に収納された収納済用紙のサイズと同一でないと判断したときに、フィニッシャに対して排出要求信号を送信するよう構成すると、上記実施形態と同様に次のような作用効果が得られる。
【0089】
すなわち、収納済用紙Pに続いて搬入しようとする未収納用紙Pのサイズが収納済用紙Pのサイズと異なるとき、未収納用紙Pの中間トレイ21への搬送に先立って、図9に示す第1排出処理が実行されて収納済用紙Pが中間トレイ21からメイントレイ22に排出されて、中間トレイ21が空となり、次の別サイズの用紙Pを中間トレイ21に収納する準備が行われる。したがって、後述する第1実施例(図11)で説明するように処理単位(1部)に複数の用紙サイズが含まれる場合であっても、すべての用紙を確実にメイントレイ22に排出することができる。また、中間トレイ21に互いに異なるサイズの用紙が混在することなく、フィニッシャ2内での用紙ジャムの発生を防止することができる。
【0090】
また、上記実施形態では、フィニッシャ2は図6に示すフローチャートにしたがって用紙の自動排出タイミングを制御し、強制排出タイミングについてはサブコントローラ18から与えられる排出要求信号にしたがって制御されている。しかしながら、画像形成装置1からフィニッシャコントローラ29にフィニッシャ2に搬入する用紙に関する情報(用紙サイズや最終紙指定など)を与え、フィニッシャコントローラ29がこの情報に基づき排出タイミングを制御するように構成してもよい。
【0091】
逆に、フィニッシャ2から各センサS21〜S24の出力信号などを画像形成装置1側に送信し、画像形成装置1のサブコントローラ18がフィニッシャ2での自動排出タイミングおよび強制排出タイミングを一括して制御するようにしてもよい。
【0092】
また、上記実施形態では、画像形成装置1とフィニッシャ2とを連結した画像形成システムについて説明したが、画像形成装置1にフィニッシャを組み込んだ画像形成システムに対しても本発明を適用することができ、本発明の適用によって上記実施形態と同一の作用効果が得られる。また、この画像形成システムでは、フィニッシャコントローラを設けずに、サブコントローラで画像形成システム全体を制御するように構成してもよい。
【0093】
また、上記実施形態では、A4サイズの用紙Pを複数枚単位で連続的にメイントレイ22に排出する場合のみ、自動排出動作を実行しているが、自動排出動作の対象サイズはA4サイズに限定されるものではなく、メインパスPmで他のサイズ、例えばレターサイズの用紙を待機させることができるように構成すれば、レターサイズの用紙を複数枚単位で連続的にメイントレイ22に排出する場合にも、自動排出動作を実行させることができる。また、メインパスPmにおいてA4サイズ以外に別のサイズ、例えばレターサイズ、A3サイズ、B4サイズあるいはB5サイズなどの用紙を待機させることができるのであれば、中間トレイ21に一時的に収納している用紙サイズと異なるサイズを有する用紙をメインパスPmで待機させて自動排出動作を実行することができる。例えば、A4サイズの複数枚の用紙からなる用紙束をメイントレイ22に排出するのと入れ替わりに、B5サイズの用紙を2枚同時に空になった中間トレイ21に収納させることも可能となる。
【0094】
また、上記実施形態では、感光体121上のトナー像を中間転写ベルト141に転写しているが、中間転写ベルト以外の転写媒体(転写ドラム、転写ベルト、転写シート、中間転写ドラム、中間転写シート、反射型記録シートあるいは透過性記憶シートなど)にトナー像を転写する画像形成装置にも本発明を適用することができる。また、画像形成方式として、いわゆるタンデム方式を採用する画像形成装置に対しても本発明を適用することができる。また、画像形成装置1はプリンタであるが、画像形成装置としては複写機やファクシミリ装置などの画像形成装置全般が含まれる。さらに、電子写真方式以外の画像形成方式、例えばインクジェット方式や熱転写方式などによって画像を形成する画像形成装置に対しても本発明を適用することができる。
【0095】
【実施例】
次に本発明の実施例を示すが、本発明はもとより下記実施例によって制限を受けるものではなく、前後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に含まれる。
【0096】
<第1実施例:図11>
この第1実施例は、図11(a)に示すように、A4サイズ4枚の文書とA3サイズ2枚の文書とで構成されたサイズ混在文書を処理単位(1部)として1部印字することを印字要求内容とするものである。このような印字内容を実行すべく、ホストコンピュータ5からメインコントローラ17に画像形成指令が送信されると、メインコントローラ17は画像形成指令を装置各部の動作指示に適した形式とすべく、次の5つのジョブデータに変換する。
【0097】
(1)A4サイズの文書を2頁分印字するジョブ;
(2)A4サイズの文書を2頁分印字するジョブ;
(3)空転処理して用紙間隔を広げるジョブ;
(4)A3サイズの文書を1頁分印字するジョブ;
(5)A3サイズの文書を1頁分印字するジョブ;
なお、ジョブ(2)、(5)では、最終紙指定がなされている。それを示すため、同図(および後の図12〜図15)では、黒三角印で示している。
【0098】
まず、ジョブデータ(1)にしたがってサブコントローラ18は装置各部を制御して中間転写ベルト141上に同図(b)に示すようにトナー像I11,I12を形成しつつ、2次転写領域に連続して搬送される用紙P11,P12にトナー像I11,I12をそれぞれ転写し、フィニッシャ2に搬送する。そして、フィニッシャ2では、メインパスPmを介して用紙P11,P12を中間トレイ21に搬送し、収納する。なお、この実施例では、このときメイントレイ22に既に用紙束B0が排出されている。
【0099】
次に、ジョブデータ(2)にしたがってサブコントローラ18は装置各部を制御して中間転写ベルト141上に同図(b)に示すようにトナー像I13,I14を形成しつつ、2次転写領域に連続して搬送される用紙P13,P14にトナー像I13,I14をそれぞれ転写し、フィニッシャ2に搬送する。そして、フィニッシャ2では、メインパスPmを介して用紙P13,P14を中間トレイ21に搬送し、収納する。これによって、中間トレイ21には、4枚の収納済用紙P11〜P14がこの順序でスタックされている。
【0100】
ここで、用紙P14は最終紙指定されているため、サブコントローラ18は次に画像形成してフィニッシャ2に搬入しようとする用紙に関する情報に基づき排出タイミングを決定する。この実施例では、当該用紙はA3サイズの用紙であり、収納済用紙P11〜P14と異なるサイズであるため、サブコントローラ18はフィニッシャコントローラ29に対して排出要求信号を送信する。そして、これを受けてフィニッシャ2側では、メイントレイ22に排出されている用紙束B0に対してシフト量Δだけ用紙束B1(用紙P11〜P14)をシフトさせるのに続いて、メイントレイ22に強制排出する。こうすることで、メイントレイ22上は、用紙束B0,B1は相互にシフトして重ね合わせており、処理単位を明確にすることができる。なお、この実施例では、ステイプル処理が不要とされているため、この排出タイミングでステイプル処理は実行されないが、ステイプル処理が必要な場合には、シフト移動に先立ってステイプル処理が実行される。
【0101】
一方、画像形成装置1側では、上記一連の排出処理と並行してジョブデータ(3)にしたがって空転処理しており、次の用紙P15のフィニッシャ2への搬入は行われず、排出処理との干渉が防止されている。
【0102】
そして、この空転処理に続いて、ジョブデータ(4)にしたがってサブコントローラ18は装置各部を制御して中間転写ベルト141上に同図(b)に示すようにトナー像I15を形成しつつ、2次転写領域に搬送される用紙P15にトナー像I15を転写し、フィニッシャ2に搬送する。そして、フィニッシャ2では、メインパスPmを介して用紙P15を中間トレイ21に搬送し、収納する。
【0103】
それに続いて、ジョブデータ(5)にしたがってサブコントローラ18は装置各部を制御して中間転写ベルト141上に同図(b)に示すようにトナー像I16を形成しつつ、2次転写領域に搬送される用紙P16にトナー像I16を転写し、フィニッシャ2に搬送する。そして、フィニッシャ2では、メインパスPmを介して用紙P16を中間トレイ21に搬送し、収納する。これによって、中間トレイ21には、2枚のA3サイズの収納済用紙P15,P16がこの順序でスタックされている。
【0104】
ここで、用紙P16は最終紙指定されているため、サブコントローラ18は次に画像形成してフィニッシャ2に搬入しようとする用紙に関する情報に基づき排出タイミングを決定する。この実施例では、次の用紙は存在しないため、サブコントローラ18はフィニッシャコントローラ29に対して排出要求信号を送信する。そして、これを受けてフィニッシャ2側では、メイントレイ22に排出されている用紙束B1(用紙P11〜P14)に対してシフトさせることなく、またステイプル処理することなく、メイントレイ22に強制排出する。こうすることで、メイントレイ22上は、処理単位を構成する用紙P11〜P16を整列したまま重ね合わせることができる。また、最終紙P16の中間トレイ21への収納と同時に、用紙P15,P16を排出しているため、これらの用紙P15,P16がフィニッシャ2の内部に長時間滞留するのを防止することができる。
【0105】
<第2実施例:図12>
この第2実施例は、図12(a)に示すように、A4サイズ2枚の文書を処理単位(1部)として2部、またA3サイズ2枚の文書を処理単位(1部)として1部印字することを印字要求内容とするものである。このような印字内容を実行すべく、ホストコンピュータ5からメインコントローラ17に画像形成指令が送信されると、メインコントローラ17は画像形成指令を装置各部の動作指示に適した形式とすべく、次の5つのジョブデータに変換する。
【0106】
(1)A4サイズの文書を2頁分印字するジョブ;
(2)A4サイズの文書を2頁分印字するジョブ;
(3)空転処理して用紙間隔を広げるジョブ;
(4)A3サイズの文書を1頁分印字するジョブ;
(5)A3サイズの文書を1頁分印字するジョブ;
なお、ジョブ(1)、(2)、(5)では、最終紙指定がなされている。
【0107】
まず、ジョブデータ(1)にしたがってサブコントローラ18は装置各部を制御して中間転写ベルト141上に同図(b)に示すようにトナー像I11,I12を形成しつつ、2次転写領域に連続して搬送される用紙P11,P12にトナー像I11,I12をそれぞれ転写し、フィニッシャ2に搬送する。そして、フィニッシャ2では、メインパスPmを介して用紙P11,P12を中間トレイ21に搬送し、収納する。なお、この実施例では、このときメイントレイ22に既に用紙束B0が排出されている。
【0108】
ここで、用紙P12は最終紙指定されているため、サブコントローラ18は次に画像形成してフィニッシャ2に搬入しようとする用紙に関する情報に基づき排出タイミングを決定する。この実施例では、当該用紙はA4サイズの用紙であり、収納済用紙P11,P12と同じサイズであるため、サブコントローラ18はそのまま次のジョブデータ(2)にしたがって装置各部を制御して中間転写ベルト141上に同図(b)に示すようにトナー像I21,I22を形成しつつ、2次転写領域に連続して搬送される用紙P21,P22にトナー像I21,I22をそれぞれ転写し、フィニッシャ2に搬送する。
【0109】
そして、フィニッシャ2では、自動排出処理を実行する。すなわち、メインパスPmに1枚目の用紙P21を搬送待機させるのに続いて、2枚目の用紙P22をフィニッシャ2に搬入する。また、中間トレイ21に収納されている用紙束B1(用紙P11,P12)をメイントレイ22に排出されている用紙束B0に対してシフト量Δだけシフトさせる。そして、搬入検出センサS21によって2枚目用紙P22の先端部を検出すると、シフト済みの用紙束B1をメイントレイ22に強制排出する。なお、この実施例では、ステイプル処理が不要とされているため、この排出タイミングでステイプル処理は実行されないが、ステイプル処理が必要な場合には、シフト移動に先立ってステイプル処理が実行される。また、これと入れ替えに、サブパスPsに搬送されてきた2枚目用紙P22と、メインパスPmに待機していた1枚目用紙P21とを同時に中間トレイ21に搬送収納する。
【0110】
このように、A4サイズの複数の用紙からなる処理単位を連続して実行する場合には、自動排出動作を行うことができる。つまり、中間トレイ21に収納されている収納済用紙をメイントレイ22に排出しつつ、画像形成装置1において画像形成およびフィニッシャ2への搬入動作を連続的に行うことができるため、スループットを向上させることができる。
【0111】
なお、その後の動作については、第1実施例と全く同一であり、同一の作用効果が得られる。したがって、それらの説明については省略する。
【0112】
<第3実施例:図13>
この第3実施例が第2実施例と相違する点は、各用紙束B1〜B3にステイプル処理を施している点であり、その他の構成については同一である。このようにステイプル処理を実行する場合には、各排出タイミングでステイプル処理を施した後、シフト移動させることなく、先の用紙束に重ね合わせてメイントレイ22に排出している。
【0113】
なお、ステイプル処理を施した後、第1および第2実施例と同様に、処理単位ごとにシフトさせるようにしてもよいことはいうまでもない。
【0114】
<第4実施例:図14>
この第4実施例は、図14(a)に示すように、A4サイズ4枚の文書を処理単位(1部)として1部、またA4サイズ1枚の文書を処理単位(1部)として1部印字することを印字要求内容とするものである。このような印字内容を実行すべく、ホストコンピュータ5からメインコントローラ17に画像形成指令が送信されると、メインコントローラ17は画像形成指令を装置各部の動作指示に適した形式とすべく、次の5つのジョブデータに変換する。
【0115】
(1)A4サイズの文書を2頁分印字するジョブ;
(2)A4サイズの文書を2頁分印字するジョブ;
(3)空転処理して用紙間隔を広げるジョブ;
(4)A4サイズの文書を1頁分印字するジョブ;
なお、ジョブ(2)では、最終紙指定がなされている。
【0116】
まず、第1実施例と同様に、ジョブデータ(1)および(2)にしたがってサブコントローラ18は装置各部を制御して中間転写ベルト141上に同図(b)に示すようにトナー像I11〜I14を形成しつつ、2次転写領域に連続して搬送される用紙P11〜P14にトナー像I11〜I14をそれぞれ転写し、フィニッシャ2に搬送する。そして、フィニッシャ2では、メインパスPmを介して用紙P11〜P14を中間トレイ21に順次搬送し、収納する。なお、この実施例では、このときメイントレイ22に既に用紙束B0が排出されている。
【0117】
ここで、用紙P14は最終紙指定されているため、サブコントローラ18は次に画像形成してフィニッシャ2に搬入しようとする用紙に関する情報に基づき排出タイミングを決定する。この実施例では、当該用紙はA4サイズの用紙であり、収納済用紙P11〜P14と同一サイズであるが、ジョブには1枚しか含まれていないため、サブコントローラ18はフィニッシャコントローラ29に対して排出要求信号を送信する。そして、これを受けてフィニッシャ2側では、メイントレイ22に排出されている用紙束B0に対してシフト量Δだけ用紙束B1(用紙P11〜P14)をシフトさせるのに続いて、メイントレイ22に強制排出する。こうすることで、メイントレイ22上は、用紙束B0,B1は相互にシフトして重ね合わせており、処理単位を明確にすることができる。なお、この実施例では、ステイプル処理が不要とされているため、この排出タイミングでステイプル処理は実行されないが、ステイプル処理が必要な場合には、シフト移動に先立ってステイプル処理が実行される。
【0118】
一方、画像形成装置1側では、上記一連の排出処理と並行してジョブデータ(3)にしたがって空転処理しており、次の用紙P15のフィニッシャ2への搬入は行われず、排出処理との干渉が防止されている。
【0119】
そして、この空転処理に続いて、ジョブデータ(4)にしたがってサブコントローラ18は装置各部を制御して中間転写ベルト141上に同図(b)に示すようにトナー像I21を形成しつつ、2次転写領域に搬送される用紙P21にトナー像I21を転写し、フィニッシャ2や標準排出トレイなど適切な排出位置に排出する。
【0120】
このように、中間トレイ21に収納されている用紙束B1(用紙P11〜P14)の次に画像形成し、フィニッシャ2に搬入しようとする用紙P21のサイズが収納済用紙P11〜P14と同様にA4サイズであるが、1枚のみであるため、そのまま自動排出動作を実行すると、当該用紙P21がメインパスPmに搬入待機されたまま、中間トレイ21に用紙束(収納済用紙P11〜P14)が残ってしまう。しかしながら、この実施例では、中間トレイ21への最終紙P14の収納完了と同時に用紙束B1をメイントレイ22に排出しているので、用紙束B1がフィニッシャ2の内部に長時間滞留するのを防止することができる。
【0121】
<第5実施例:図15>
この第5実施例は、図15(a)に示すように、A4サイズ4枚の文書を処理単位(1部)として2部印字することを印字要求内容とするものである。このような印字内容を実行すべく、ホストコンピュータ5からメインコントローラ17に画像形成指令が送信されると、メインコントローラ17は画像形成指令を装置各部の動作指示に適した形式とすべく、次の5つのジョブデータに変換する。
【0122】
(1)A4サイズの文書を2頁分印字するジョブ;
(2)A4サイズの文書を2頁分印字するジョブ;
(3)A4サイズの文書を2頁分印字するジョブ;
(4)A4サイズの文書を2頁分印字するジョブ;
なお、ジョブ(2)では、最終紙指定がなされている。
【0123】
まず、第1実施例と同様に、ジョブデータ(1)および(2)にしたがってサブコントローラ18は装置各部を制御して中間転写ベルト141上に同図(b)に示すようにトナー像I11〜I14を形成しつつ、2次転写領域に連続して搬送される用紙P11〜P14にトナー像I11〜I14をそれぞれ転写し、フィニッシャ2に搬送する。そして、フィニッシャ2では、メインパスPmを介して用紙P11〜P14を中間トレイ21に順次搬送し、収納する。なお、この実施例では、このときメイントレイ22に既に用紙束B0が排出されている。
【0124】
ここで、用紙P14は最終紙指定されているため、サブコントローラ18は次に画像形成してフィニッシャ2に搬入しようとする用紙に関する情報に基づき排出タイミングを決定する。この実施例では、当該用紙はA4サイズの用紙であり、収納済用紙P11〜P14と同一サイズであり、しかも次の処理単位でも4枚印字するため、サブコントローラ18はそのまま次のジョブデータ(3)にしたがって装置各部を制御して中間転写ベルト141上に同図(b)に示すようにトナー像I21,I22を形成しつつ、2次転写領域に連続して搬送される用紙P21,P22にトナー像I21,I22をそれぞれ転写し、フィニッシャ2に搬送しようとする。また、フィニッシャ2では、自動排出動作が実行される。
【0125】
ここで、用紙ジャムや用紙切れが発生すると、1枚目の画像形成を行うことができず、画像形成装置1は表示パネル(図示省略)に用紙切れや用紙ジャムが発生した旨を表示し、それが解消されるまで画像形成を中断する。したがって、このままではこのような装置ステイタス(用紙切れまたは用紙ジャム)が解消されるまで、中間トレイ21に用紙束が残ってしまうという不具合が発生してしまう。また、2枚目の用紙P22が用紙切れや用紙ジャムとなった場合には、1枚目の用紙P21は既にフィニッシャ2のメインパスPmに搬入待機されているため、このような装置ステイタスが解消されるまで、中間トレイ21に用紙束B1(用紙P11〜P14)が残るとともに、メインパスPmに未収納用紙P21が残ってしまうという不具合が発生してしまう。
【0126】
これに対し、この実施例では、1枚目または2枚目について用紙切れや用紙ジャムが発生した場合、用紙切れ等の検出と同時にサブコントローラ18はフィニッシャ2に向けて排出要求信号を出力して用紙束B1(用紙P11〜P14)をメイントレイ22に排出する。こうすることで、用紙がフィニッシャ2の内部に長時間滞留するのを防止することができる。
【0127】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、中間トレイに収納されている収納済用紙の排出タイミングを、それに続いて用紙後処理装置内に搬送しようとする用紙のサイズに関する情報に基づき制御するように構成しているので、用紙サイズが変更されるという態様に対しても適正な排出タイミングで中間トレイに収納されている収納済用紙を一括してメイントレイに排出することができる。
【0128】
互いに異なるサイズの用紙を中間トレイを介してメイントレイに排出する場合には、中間トレイに収納された収納済用紙に続いて用紙後処理装置に搬送しようとする用紙のサイズが収納済用紙のサイズと異なるときがある。この発明では、サイズ変更に基づき、画像形成装置からの用紙を中間トレイに搬送するのに先立って該中間トレイに収納されている複数枚の収納済用紙を用紙束としてメイントレイに排出するので、中間トレイが空となり、次の別サイズの用紙を中間トレイに収納する準備が行われる。したがって、互いに異なるサイズの用紙を連続的に処理する場合であっても、すべての用紙を確実にメイントレイに排出することができる。また、中間トレイに互いに異なるサイズの用紙が混在することなく、用紙後処理装置内での用紙ジャムの発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる画像形成システムの一例を示す図である。
【図2】図1の画像形成システムを構成するフィニッシャを示す図である。
【図3】図2のフィニッシャに設けられた位置調整機構およびステイプラを示す斜視図である。
【図4】図1の画像形成システムの電気的構成を示す図である。
【図5】フィニッシャコントローラの電気的構成を示す図である。
【図6】図2に示すフィニッシャの自動排出動作を示すフローチャートである。
【図7】図2に示すフィニッシャの強制排出動作を示すフローチャートである。
【図8】図1に示す画像形成装置の動作を示すフローチャートである。
【図9】図1に示す画像形成装置の動作を示すフローチャートである。
【図10】図1に示す画像形成装置の動作を示すフローチャートである。
【図11】第1実施例を説明するための動作模式図である。
【図12】第2実施例を説明するための動作模式図である。
【図13】第3実施例を説明するための動作模式図である。
【図14】第4実施例を説明するための動作模式図である。
【図15】第5実施例を説明するための動作模式図である。
【符号の説明】
1…画像形成装置
2…フィニッシャ(用紙後処理装置)
17…メインコントローラ(制御手段)
18…サブコントローラ(制御手段、タイミング決定部、強制排出指令部)
21…中間トレイ
22…メイントレイ
26…ステイプラ(ステイプル手段)
29…フィニッシャコントローラ(制御手段)
262…ステイプラ本体
290…CPU(タイミング決定部、強制排出指令部)
B0〜B3…用紙束
I11〜I16,I21,I22…トナー像
P11〜P16,P21,P22…用紙
Pm…メインパス
Ps…サブパス
Claims (3)
- 用紙に画像を印字する画像形成装置と、
前記画像形成装置に隣接配置されており、前記画像形成装置によって画像が印字されるとともに前記画像形成装置から搬送される用紙を複数枚一時的に中間トレイに収納した後、それら複数枚の収納済用紙を一括して用紙束としてメイントレイに排出する用紙後処理装置と、
前記画像形成装置および前記用紙後処理装置を制御する制御装置とを備え、
前記用紙後処理装置は、前記画像形成装置から搬送される用紙を前記中間トレイに案内する経路として互いに異なるメインパスとサブパスが設けられ、該メインパスにおいて用紙の搬送方向長さに応じて前記中間トレイへの用紙の搬入方向を切り換える搬送機構を有し、
前記制御装置は、前記画像形成装置で印字された用紙を連続的に前記用紙後処理装置に搬送させるとともに、用紙のサイズに関する情報に基づき前記収納済用紙に続いて前記画像形成装置から前記用紙後処理装置に搬送しようとする用紙のサイズが前記収納済用紙のサイズと異なると判断したとき、該判断時点において前記用紙後処理装置に搬送する第1用紙の搬送方向長さに応じて搬入方向を切り換えるとともに該第1用紙を前記メインパスに待機させ、さらに前記第1用紙に続いて同一サイズの第2用紙が前記画像形成装置から前記サブパスを介して搬送されるのを待っている間に前記中間トレイに収納されている複数の収納済用紙を前記用紙束として前記メイントレイに排出することを特徴とする画像形成システム。 - 用紙に画像を印字する画像形成装置と、
前記画像形成装置に組み込まれ、前記画像形成装置によって画像が印字されて搬送されてくる用紙を複数枚一時的に中間トレイに収納した後、それら複数枚の収納済用紙を一括して用紙束としてメイントレイに排出する用紙後処理装置と、
前記画像形成装置および前記用紙後処理装置を制御する制御装置とを備え、
前記用紙後処理装置は、前記画像形成装置から搬送される用紙を前記中間トレイに案内する経路として互いに異なるメインパスとサブパスが設けられ、該メインパスにおいて用紙の搬送方向長さに応じて前記中間トレイへの用紙の搬入方向を切り換える搬送機構を有し、
前記制御装置は、前記画像形成装置で印字された用紙を連続的に前記用紙後処理装置に搬送させるとともに、用紙のサイズに関する情報に基づき前記収納済用紙に続いて前記画像形成装置から前記用紙後処理装置に搬送しようとする用紙のサイズが前記収納済用紙のサイズと異なると判断したとき、該判断時点において前記用紙後処理装置に搬送する第1用紙の搬送方向長さに応じて搬入方向を切り換えるとともに該第1用紙を前記メインパスに待機させ、さらに前記第1用紙に続いて同一サイズの第2用紙が前記画像形成装置から前記サブパスを介して搬送されるのを待っている間に前記中間トレイに収納されている複数の収納済用紙を前記用紙束として前記メイントレイに排出することを特徴とする画像形成システム。 - 画像形成装置と、互いに異なるメインパスとサブパスが設けられ、該メインパスにおいて用紙の搬送方向長さに応じて前記中間トレイへの用紙の搬入方向を切り換える搬送機構を有する用紙後処理装置とを備えた画像形成システムにおいて、前記画像形成装置によって用紙に画像を印字した後に該用紙を前記用紙後処理装置に搬送するとともに、前記用紙後処理装置では前記画像形成装置から搬送される用紙を中間トレイに複数枚一時的に収納した後、それら複数枚の収納済用紙を一括して用紙束としてメイントレイに排出する画像形成方法であって、
前記画像形成装置で印字された用紙を連続的に前記用紙後処理装置に搬送させながら、用紙のサイズに関する情報に基づき前記収納済用紙に続いて前記画像形成装置から前記用紙後処理装置に搬送しようとする用紙のサイズが前記収納済用紙のサイズと異なるか否かを判断する第1工程と、
前記第1工程で用紙サイズが異なると判断した際には、該判断時点において前記用紙後処理装置に搬送する第1用紙の搬送方向長さに応じて前記中間トレイへの用紙の搬入方向を切り換えるとともに該第1用紙を前記メインパスに待機させ、さらに前記第1用紙に続いて同一サイズの第2用紙が前記画像形成装置から前記サブパスを介して搬送されるのを待つ第2工程と、
前記第2工程と並行して前記中間トレイに収納されている複数の収納済用紙を前記用紙束として前記メイントレイに排出する第3工程と
を備えたことを特徴とする画像形成方法。
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