JP2909953B2 - 引出しの化粧用前面板の取付構造 - Google Patents

引出しの化粧用前面板の取付構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、引出しの化粧用前面板
の取付け技術に関し、主として化粧用前面板の取付け位
置の調整が簡便に且つ繰返し調整ができると共に、併せ
て外観上も良好な化粧用前面板の取付構造を提供する。
【0002】
【従来の技術】一般に組み上がった家具は、微妙な組み
つけソゴや運送或は据えつけの際の歪みなどから、引出
しの化粧用前面板の位置がずれ、外観体裁を著しく損な
うことが少なからずみられる。この場合、従来は引出し
本体の前板部にビス止め手段によって取付けられている
化粧用前面板のビスを緩めてから位置調整を行って後
に、再度ビスを締め直すことで対応されていた。しかし
乍ら、既に化粧用前面板が引出し本体の前板部にしっか
りと取付けてある状態のところへ、敢えてビスを緩め再
度締め直す作業を行うことは、化粧用前面板の素材がそ
れに十分に耐えうるものの場合は別として、従来一般に
多用されている木製の化粧用前面板などではビスの締め
直し後の化粧用前面板の取付け強度の低下は否めない処
である。特に化粧用前面板の素材として近年使用されて
いるMDFやパーチクルボードともなれば一層の強度低
下が懸念され、場合によっては化粧用前面板に取付けら
れた把手による引出しの出入れの繰返しの度に負荷され
る引張応力に対処し得ず耐用期間を著しく損ったり、実
用に供し得ない場合も生ずる。
【0003】図12は、従来の化粧用前面板の一般的な
取付け態様を示す図面であり、本発明の代表的実施態様
の分解斜視図を示す図1におけるE−E断面図の部分図
に相当する図面である。即ち、従来は一般に箱状引出し
本体100の前板部1に直接、化粧用前面板200を接
合させて前板部1の内側面から木ねじやビス等を用いて
固定する態様が採用されていた。この場合、前板部1の
内側面を示した図面である図13に示すように、前板部
1の中央部から左右両端に向けて2分の1乃至3分の2
程度の位置に、左右夫々上下に2本ずつ合計4本の木ね
じやビスを用いて固定されており、これら木ねじやビス
の頭部が箱状引出し本体の内側面に露出し外観体裁上好
しくないと言う問題もあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記現状に
鑑み、化粧用前面板の取付位置の調整作業が簡便に実施
でき、且つ繰り返して調整を行うことができると共に箱
状引出し本体の内側面上にビス頭部が露出することもな
く外観体裁上も良好な化粧用前面板の取付構造を提供す
ることを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために箱状引出し本体の内側面から化粧用前面板
の取付け用のビス止めをするという従来の取付け態様を
根本的に見直し、箱状引出し本体の外側においてビス止
めをするという発想の転換を行うと共に箱状引出し本体
と化粧用前面板の間に位置調整用補助板を特定態様で介
在させて取付けを行うことによってなされたものであ
る。即ち、本発明は、箱状引出し本体の前板部の両端に
左右に延出され、且つ、前方に開口された凹部を有する
鍔部を付設し、該左右夫々の鍔部の凹部内に、左右夫々
に独立した位置調整用補助板を内在させることによっ
て、鍔部と化粧用前面板の間に位置調整用補助板を介在
させ、該補助板を化粧用前面板に固定すると共に、鍔部
にビス直径より大きく穿設された位置調整用孔部を挿通
して鍔部の裏面からビス止め手段によって箱状引出し本
体と位置調整用補助板が固定されてなることを特徴とす
る引出しの化粧用前面板の取付構造である。 また、本発
明は、箱状引出し本体の前板部の両端に左右に延出され
た鍔部を付設し、該左右夫々の鍔部と化粧用前面板の間
に位置調整用補助板を介在させ、該補助板を木ねじを用
いた螺合手段によって化粧用前面板に固定し、且つ、位
置調整用補助板を化粧用前面板に固定する際に、箱状引
出し本体の前板部の両端に付設された鍔部の裏面から木
ねじ止め作業を行うための該木ねじ頭部より大きい固定
作業用孔部が、該鍔部に穿設され、更に、鍔部にビス直
径より大きく穿設された位置調整用孔部を挿通して鍔部
の裏面からビス止め手段によって箱状引出し本体と位置
調整用補助板が固定されてなることを特徴とする引出し
の化粧用前面板の取付構造も提供する。
【0006】位置調整用補助板を化粧用前面板に固定す
るには、一般に螺合手段が採用されるがその他例えばダ
ボなどを利用した嵌合手段によって固定されてもよい。
螺合手段として木ねじを用い、位置調整用補助板を化粧
用前面板に固定する際には、箱状引出し本体の前板部の
両端に付設された鍔部の裏面から木ねじ止め作業を行う
ために該木ねじ頭部より大きい固定作業用孔部が、該鍔
部に穿設された態様が推奨される。また、位置調整用補
助板には、箱状引出し本体と固定されるビス止め部位
に、雌ねじ機構が設けられている態様が好ましく採用さ
れる。更に、位置調整用補助板と箱状引出し本体の鍔部
の接合面には、これら両者間の位置安定性を良好にする
ために滑り防止処置が施されると良好である。更にまた
ビス止め手段によって箱状引出し本体と位置調整用補助
板を固定するビス止めの方向は、箱状引出し本体の鍔部
の裏面から位置調整用補助板に至るに従って左右中央寄
りの内側に傾斜してなる態様が好適である。
【0007】
【作用】本発明の構造においては、後記するように化粧
用前面板の取付位置の調整を行う場合、緩めて締め直す
ビスの本数は通常2本であり、従来一般に4本であった
ことと対比して簡便に実施できる。また、その際に、緩
めて締め直すビスは、引出し本体と位置調整用補助板を
相互に固定しているビスであり、化粧用前面板には直接
関与していないビスであるために化粧用前面板の素材や
形態に左右されず繰り返して化粧用前面板の取付位置の
調整を行うことができる。更に、本発明は、箱状引出し
本体の前板部の両端に左右に延出して付設した鍔部を利
用してビス止めを行うために、ビス頭部が箱状引出し本
体の内側面上に露出することもなく外観体裁上も良好で
ある。
【0008】
【実施例】以下、添付図面に準じて本発明を具体的に詳
述する。図1は、前記したように本発明の代表的実施態
様の分解斜視図である。また、図2,図3は夫々図1に
おけるA−A端面図、B−B端面図であ。図4は位置調
整用補助板300の正面図、図5,図6は夫々図4にお
けるC−C端面図、D−D端面図である。また、図7は
図1におけるE−E端面図、図8,図9は、箱状引出し
本体100、位置調整用補助板300及び化粧用前面板
200の三者を組合せた部分端面図であって図8は図1
のA−A位置相当端面図の部分図、図9は図1のB−B
位置相当端面図の部分図である。
【0009】これらの図面に示すように、本発明は、ま
ず箱状引出し本体100の前板部1の両端に左右に延出
された鍔部110が付設される。本発明者は、先に平成
3年実用新案登録願第92140号として引出し案内機
構に係わる考案を提出したが、該考案においては箱状引
出し本体の左右側板2の上端が折り返されて形成された
下向きの溝状部内にローラーが取付けられた態様のもの
が使用される。かかる態様の引出し本体の場合は、本発
明における鍔部110は、該溝状部の幅と同程度の長さ
だけ夫々左右に延出させた鍔部として構成する方が、鍔
部の部分だけが突出することがなく取扱いの上で良好で
ある。また、鍔部110の付設は、箱状引出し本体10
0の形成後に、別工程で行なわれてもよいが、合成樹脂
を用いて箱状引出し本体を成形する場合などは、射出成
形法その他によって鍔部が付設された箱状引出し本体を
一体成形する態様が望ましい。
【0010】本発明は、該左右夫々の鍔部110と化粧
用前面板200の間に位置調整用補助板300を介在
せる。図1,図8及び図9などに図示するように、一般
に鍔部110は、前方に開口された凹部を有する鍔部と
して構成され、左右夫々の鍔部110の凹部内に、左右
夫々に独立した位置調整用補助板300を内在させるこ
とによって、鍔部110と化粧用前面板200の間に位
置調整用補助板300を介在させる。位置調整用補助板
300の形状は、箱状引出し本体100の鍔部110と
化粧用前面板200とが互いに向き合う面の態様等に応
じて適宜設計されるが一般には概ね縦に長い長方形板状
のものが良好に使用される。本実施例においても図1,
図4に示すように長方形板状のものが使用されている。
位置調整用補助板300は、化粧用前面板200に固定
的に取付けられ、化粧用前面板の位置調整の際にも両者
の位置関係は不変である。固定的に取付ける方法は、木
ねじやビスなどの螺合手段を用いて固定する態様が好し
く採用されるが、その他ダボ状脚の挿入などを初めとす
る嵌合手段或は接着剤などを用いて固定されてもよい。
本実施例においては図1,図8に示すように左右夫々の
位置調整用補助板300が2本ずつの木ねじ4を用いて
固定されている。
【0011】また一般に、化粧用前面板200は、種々
のデザインのものが使用されるがその裏面は通常平面で
ある。一方、鍔部110は箱状引出し本体100の仕様
によってその表面が必ずしも平面でなく種々の形態のも
のが存する。そのため位置調整用補助板300の両面の
うち化粧用前面板200に対面する面は、通常、平面仕
様でよいが、鍔部110に対面する面は、個々の鍔部に
対応した仕様に製作する必要がある。従って製作工程と
しては、箱状引出し本体の鍔部の形態に対応した位置調
整用補助板が予め鍔部に仮取付け(該仮取付けは、通常
後記する箱状引出し本体の鍔部110と位置調整用補助
板300を相互に固定するビス3によって行われる)さ
れた後に、納入先の要望や一般需要者の好み或は用途に
応じた各種デザインの化粧用前面板が取付けられるのが
一般的である。
【0012】このため位置調整用補助板300を化粧用
前面板200に木ねじ4を用いて固定する場合も仮取付
けされた位置調整用補助板300を箱状引出し本体10
0の鍔部110から取りはずして行うのではなく、鍔部
に仮取付けされたままの状態で位置調整用補助板300
を化粧用前面板200に固定することができれば作業能
率上有利である。本発明においては、かかる配慮のもと
に、鍔部110に上記の木ねじ4が位置する対応部位に
固定作業用孔部5が穿設される態様が推奨される。該固
定作業用孔部5は木ねじ頭部より大きく穿設され、木ね
じを固定作業用孔部を通してドライバーで締めつけて位
置調整用補助板300を化粧用前面板200に固定する
ものである。
【0013】本発明における化粧用前面板200の取付
位置の調整は、鍔部110と位置調整用補助板300の
相互位置関係を調整することによって、位置調整用補助
板300に固定的に取付けられている化粧用前面板20
0の位置を間接的に調整する。このため鍔部110に位
置調整用孔部6を穿設し、該位置調整用孔部を挿通して
鍔部110の裏面からビス止め手段によって箱状引出し
本体100と位置調整用補助板300が固定される。位
置調整用孔部6は、ビス3(図1においては左右のビス
の一方のみを図示し他は省略した)の直径より大きく穿
設されており、化粧用前面板200の取付位置の調整
は、まず該ビス3を緩め、次いで位置調整用孔部6の穿
孔大きさの範囲内で上下左右に化粧用前面板200の位
置を調整した後に、再度ビス3を締め直すことによって
なされる。従って位置調整用孔部6の大きさは、予想さ
れる化粧用前面板200の位置調整範囲に充分に対応で
きる程度に大きく穿設されることが望まれ必要に応じて
適宜設計すればよい。なお、本明細書においてビス止め
手段とは、螺合方式によって固定できるものを総称し、
一般のビスのほかボルトナット等も用いられ繰り返し緩
め締め直して固定できる態様のものが好しい。
【0014】また、位置調整用補助板300の材質は、
該補助板を箱状引出し本体100に固定するビス3が、
繰り返して緩め締め直されても、元の取付け強度を保持
できることが望ましく、具体的には鉄、アルミニウムな
どの金属が好ましい。合成樹脂その他で製作される場合
にもビスが挿入される部位に、金属製ナットなどの雌ね
じ機構を設けるとか裏づけするなどして取付け強度を充
分に確保することが望まれる。本実施例においては、図
9に示すようにビス3を用いて雌ねじ機構として金属製
ナット7を利用して締め付け固定されている。なお、雌
ねじ機構は位置調整用補助板300自体に設けられても
よい。
【0015】また、位置調整用補助板300と箱状引出
し本体の鍔部110とは、化粧用前面板200の位置調
整の際に、ビスを緩めて締め直し相互に固定するもので
あるが、いったん締めつけた後は、安定的に固定される
ことが望ましい。このために座付きビスを使用すると
か、ビス3に座金8を挿入すると効果的である。更に、
位置調整用補助板300と鍔部110との接合面を滑り
にくくするために、相互の接合面にギザやシボを付けた
り、ゴムなどの滑りにくい材質のものを貼付乃至塗布す
るなどの滑り防止処置を施すことも、より効果的であ
る。本実施例では、図4に示すように位置調整用補助板
300の接合面にギザ9が施されている。
【0016】また、箱状引出し本体100の鍔部110
の裏面からドライバーを用いてビス止め作業を行う際
に、鍔部110が箱状引出し本体の側板2に隣接してお
り、ドライバーグリップが側板壁面にあたり易く作業上
支障を生ずることを防止するために箱状引出し本体10
0と位置調整用補助板300を固定するビス止めの方向
が、箱状引出し本体の鍔部110の裏面から位置調整用
補助板300に至るに従って左右中央寄りの内側に傾斜
している態様が推奨される。本実施例においても図2,
図3,図8及び図9に示すように鍔部110が傾斜して
いる仕様とされ、ビス止めの方向が、箱状引出し本体の
鍔部110の裏面から位置調整用補助板300に至るに
従って左右中央寄りの内側に傾斜するように設計されて
いる。また、これにともなって該鍔部110と接合する
位置調整用補助板300の接合面も図8,図9に示すよ
うに鍔部110の傾斜に応じた傾斜を有するように設計
されている。
【0017】図10は、化粧用前面板200への把手1
0の取付け態様を示す図面であり図1においてE−E端
面図の部分図である。図10に示すように把手10は化
粧用前面板200を箱状引出し本体100の鍔部110
に位置調整用補助板300を介在させて取付ける前に予
め化粧用前面板200にビス等を用いて取付けられても
よい。図11は、把手10の取付け態様の別態様を示す
図面であり図10に相当する図面である。一般に化粧用
前面板200は引出しの出入れの繰り返しや反り等によ
り経時的に箱状引出し本体100の前板部1からの前方
への離散現象がみられる場合もある。かかる現象を防止
するには、図11に示すように前板部1の内側面からビ
ス等により化粧用前面板200に把手10を取付ける態
様が有効である。かかる態様の場合、化粧用前面板20
0の取付位置調整を容易にする観点から、箱状引出し本
体100の前板部1に穿設されるビス用孔部は、ビス直
径よりも大き目に設計されることが好ましい。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明の引出しの化
粧用前面板の取付構造を採用することにより、化粧用前
面板の取付位置の調整作業が簡便に実施でき、且つ繰り
返して調整を行うことができる。具体的には例えば化粧
用前面板の取付位置の調整作業についてみれば、従来は
図13に示す4本のビスを緩め締め直す必要があったが
本発明では化粧用前面板の取付位置調整としてわずか2
本のビスを緩め締め直すだけで調整を行うことができ
る。
【0019】また、図13に示すように従来は引出し本
体の前板部の内側面に4本のビス頭部が露出しており外
観体裁上好しくなかったが、本発明では鍔部を利用して
いるため引出し本体の内側面にビス頭部が露出すること
なく外観体裁上も良好である。なお、図11に示すよう
な把手の取付け態様を採用した場合も、露出するビス頭
部は1本に過ぎず、ビス頭部の被覆作業を行う場合も容
易である。また、例えば鍔部を設けず位置調整用補助板
を引出し本体の前板部の中央部から左右両端に向けて2
分の1前後に位置させて化粧用前面板を取付ける態様も
考えられるが、かかる態様の場合もビス頭部が4本露出
することになる。また該露出を避けるために、位置調整
用補助板を予め化粧用前面板に固定して後に、引出し本
体の前板部の内側面から位置調整用補助板を介在させて
化粧用前面板をビス止めによって取付ける態様を採用し
た場合にも左右夫々の位置調整用補助板を固定するため
のビスが2本露出することとなる。
【0020】更に、前記したように一般に位置調整用補
助板は引出し本体に仮取付けしておく方が便宜であるこ
とより、上記のように位置調整用補助板を前板部に位置
させて行う態様では、仮取付けされた位置調整用補助板
をいったん引出し本体の前板部から取りはずして化粧用
前面板に固定した後に再度、前板部に取付けるという二
重の手数を要するが、本発明においては前記したように
位置調整用補助板を取りはずすことなく鍔部の裏面から
固定作業用孔部を通して取付けを行うことができる利点
も存する。
【0021】更にまた、上記の鍔部を設けずに且つ位置
調整用補助板を予め化粧用前面板に固定する態様では、
化粧用前面板に左右の位置調整用補助板を固定する際の
位置調整用補助板の位置決め作業が必ずしも容易でない
場合もあり、慎重に行う必要があるが、本発明では、位
置決めの容易な引出しの前板部と化粧用前面板との位置
関係のみを考慮して化粧用前面板を左右両端の鍔部に予
め仮取付けされた位置調整用補助板に取付ければよく作
業能率上も優れて有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的実施態様の分解斜視図である。
【図2】図1におけるA−A端面図である。
【図3】図1におけるB−B端面図である。
【図4】位置調整用補助板の正面図である。
【図5】図4におけるC−C端面図である。
【図6】図4におけるD−D端面図である。
【図7】図1におけるE−E端面図である。
【図8】箱状引出し本体、位置調整用補助板及び化粧用
前面板の三者を組合せた部分端面図であって、図1のA
−A位置相当端面図の部分図である。
【図9】図8と同様に三者を組合せた部分端面図であっ
て、図1のB−B位置相当端面図の部分図である。
【図10】化粧用前面板への把手の取付け態様を示す図
面である。
【図11】把手の取付け態様の別態様を示す図面であ
る。
【図12】従来の化粧用前面板の一般的な取付け態様を
示す図面である。
【図13】図12における前板部の内側面を示した図面
である。
【符号の説明】
100 箱状引出し本体 200 化粧用前面板 300 位置調整用補助板 110 鍔部 1 前板部 2 側板 3 ビス 4 木ねじ 5 固定作業用孔部 6 位置調整用孔部 7 金属製ナット 8 座金 9 ギザ 10 把手
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47B 88/00 A47B 95/04 502

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 箱状引出し本体の前板部の両端に左右に
    延出され、且つ、前方に開口された凹部を有する鍔部を
    付設し、該左右夫々の鍔部の凹部内に、左右夫々に独立
    した位置調整用補助板を内在させることによって、鍔部
    と化粧用前面板の間に位置調整用補助板を介在させ、該
    補助板を化粧用前面板に固定すると共に、鍔部にビス直
    径より大きく穿設された位置調整用孔部を挿通して鍔部
    の裏面からビス止め手段によって箱状引出し本体と位置
    調整用補助板が固定されてなることを特徴とする引出し
    の化粧用前面板の取付構造。
  2. 【請求項2】 位置調整用補助板が、螺合手段又は嵌合
    手段によって化粧用前面板に固定されてなる請求項1に
    記載の引出しの化粧用前面板の取付構造。
  3. 【請求項3】 箱状引出し本体の前板部の両端に左右に
    延出された鍔部を付設し、該左右夫々の鍔部と化粧用前
    面板の間に位置調整用補助板を介在させ、該補助板を木
    ねじを用いた螺合手段によって化粧用前面板に固定し、
    且つ、位置調整用補助板を化粧用前面板に固定する際
    に、箱状引出し本体の前板部の両端に付設された鍔部の
    裏面から木ねじ止め作業を行うための該木ねじ頭部より
    大きい固定作業用孔部が、該鍔部に穿設され、更に、鍔
    部にビス直径より大きく穿設された位置調整用孔部を挿
    通して鍔部の裏面からビス止め手段によって箱状引出し
    本体と位置調整用補助板が固定されてなることを特徴と
    する引出しの化粧用前面板の取付構造。
  4. 【請求項4】 ビス止め手段によって箱状引出し本体と
    固定される位置調整用補助板のビス止め部位に、雌ねじ
    機構が設けられてなる請求項1又は3に記載の引出しの
    化粧用前面板の取付構造。
  5. 【請求項5】 位置調整用補助板と箱状引出し本体の鍔
    部の接合面に滑り防止処置が施されてなる請求項1又は
    に記載の引出しの化粧用前面板の取付構造。
  6. 【請求項6】 ビス止め手段によって箱状引出し本体と
    位置調整用補助板を固定するビス止めの方向が、箱状引
    出し本体の鍔部の裏面から位置調整用補助板に至るに従
    って左右中央寄りの内側に傾斜してなる請求項1又は3
    に記載の引出しの化粧用前面板の取付構造。
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