JP2908260B2 - 端子装置 - Google Patents

端子装置

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JP2908260B2
JP2908260B2 JP32399794A JP32399794A JP2908260B2 JP 2908260 B2 JP2908260 B2 JP 2908260B2 JP 32399794 A JP32399794 A JP 32399794A JP 32399794 A JP32399794 A JP 32399794A JP 2908260 B2 JP2908260 B2 JP 2908260B2
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head
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敬二 高野
勇 米庄
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Waki Seisakusho KK
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Waki Seisakusho KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、通信回線等の配線に
使用するための自己鎖錠式の端子装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電話回線等の通信回線の屋内配線におい
ては、電線の接続にあたり従来のねじ止め式の端子装置
に代わり、逆止作用を有する板バネ状の電線押さえを導
電板に圧接し、両者の間に電線を挟持する自己鎖錠式の
端子装置が種々提案されている(例えば、実開昭55−
135374、実開平5−55455)。
【0003】この発明は、このうち逆止作用を有する板
バネ状の電線押さえを導電板に圧接すると共に、押圧に
より電線押さえを押し拡げて圧接を解除するための解除
杆を装置本体に対して進退自在に支持した形式の自己鎖
錠式の端子装置に有用なものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この種端子装置におい
ては電線の解除にあたっては例えばドライバー等の線状
部材の先端を解除杆の頭部に押し当てて、その押圧を図
っている。
【0005】しかしながら、この場合、往々にして線状
部材の先端が解除杆の装置本体に対する支持箇所より離
れた箇所に押し当てられ、恰も支持箇所を支点として解
除杆が無理な方向に傾きその破損を招来するおそれがあ
った。
【0006】図4はこの現象を説明する図であり、ここ
において図中符号10は端子装置の本体、11は解除
杆、Xは支持箇所、Dはドライバー等の線状部材を示
す。この図においても明らかなように、仮に支持箇所X
より離れた箇所に線状部材Dの先端が押し当てられた場
合、本来下に向かおうとする力は支持箇所Xを支点とし
て解除杆を仮想線で示す方向に傾ける力として作用する
ことがわかる。
【0007】この場合、例えば前掲の公知発明である実
開平5−55455においては解除杆が同時に両側に存
する2つの電線押さえに作用する構造なので、このよう
なおそれが生じる可能性は少ないが、図示のように解除
杆が片側に存する1つの電線押さえにのみ作用する構造
の場合はこのおそれが生じる可能性は高い。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、以上の如き
従来技術の問題点を解消した端子装置を提供することを
目的として創作されたものである。
【0009】この発明の端子装置は、逆止作用を有する
板バネ状の電線押さえを導電板に圧接すると共に、押圧
により電線押さえを押し拡げて圧接を解除するための解
除杆を装置本体に対して進退自在に支持した自己鎖錠式
の端子装置において、解除杆の一側にシャフトを設け、
このシャフトと解除杆の本体との間に設けられるスリッ
トを装置本体の起立片の上端部より摺動自在に嵌通する
ことにより解除杆の装置本体に対する支持箇所とし、線
状部材をもって解除杆を押圧する際に、線状部材の先端
を落とし込むべき溝の開口に対し溝底が巾狭となった
イド溝を解除杆の頭部に設けると共に、このガイド溝を
解除杆の頭部のうちの解除杆の装置本体に対する支持箇
所の真上の箇所の近傍に設け、解除杆の頭部のうちの解
除杆の装置本体に対する支持箇所の真上の箇所に近い側
のガイド溝の溝壁を垂直面とすると共に、この溝壁と対
向する溝壁を溝底に向かう傾斜面に構成したことを特徴
とする
【0010】
【作用】よって、この発明によれば第1に線状部材の先
端はガイド溝により解除杆の端子装置の本体への支持箇
所に可及的に近づいた箇所に誘導されるので、下に向か
おうとする力は解除杆を押し下げようとする方向と一致
する作用を生じる。
【0011】又、第2に解除杆の頭部のうちの解除杆の
装置本体に対する支持箇所の真上の箇所に近い側のガイ
ド溝の溝壁を垂直面とすると共に、この溝壁と対向する
溝壁を溝底に向かう傾斜面に構成されているので、線状
部材の先端はこの傾斜面を滑り落ちて自然に解除杆の端
子装置の本体への支持箇所に可及的に近づいた箇所に誘
導され、しかも支持箇所に向かって先端がやや傾斜する
ので上記の作用がより確実に生じることとなる。
【0012】端子装置20はこの実施例では次の構造を
採用している。この端子装置20は所謂ワンタッチ式と
呼ばれる自己鎖錠式の構造を有し、この発明では金属板
等の導電性素材(ここでは半田メッキを施した燐青銅を
採用している)よりなる装置本体に板バネ状の電線押さ
え及び解除杆を設けた構成よりなる(図1及び図2参
照)。
【0013】図中符号30は電線押さえであり、ここで
は板バネを互いに逆方向に湾曲した上下の湾曲部31及
び32の連続よりなるS字状に屈曲し、更に上方の湾曲
部31端をS字の外側下方に向かって傾斜する直線部に
延長してその端部を接触端部とすると共に、下方の湾曲
部32端を上方に起立する直線部に延長した形状として
いる。
【0014】図中符号21は上記の電線押さえ30が設
けられる金属板よりなる装置本体であり、ここでは3つ
の電線押さえ30を設けることにより3連の端子を構成
している。この装置本体21においては、各電線押さえ
30の収容箇所の側端に2つの起立片23及び24を設
けると共に、下端に起立片22を設け、更に他の側端に
も起立片25を設けている。そして、電線押さえ30は
下方の湾曲部32の側方が装置本体21の起立片25
に、同じく下方が起立片22に、同じく直線部が起立片
23に、上方の湾曲部31の側方が起立片24に、同じ
く直線部の端部である接触端部が起立片25に当接した
状態で、装置本体21の各起立片間に挟持される。
【0015】次に、図中符号40は装置本体21に対し
て進退自在に設けられる解除杆である。ここでは、この
解除杆40の一側にシャフト42を設け、このシャフト
42と解除杆の本体との間に設けられるスリット46
を、前記した装置本体21の起立片25の上端部より摺
動自在に嵌通することにより装置本体に対する取付け手
段としており、この箇所がこの実施例における支持箇所
となる。尚、図中符号44は貫通された解除杆40の抜
け止めとするためにシャフト42下端に設けられる突起
であり、先端をL型に折り曲げた起立片25に対しスト
ッパー作用を生じることとなる。
【0016】解除杆40はその端部41により電線押さ
え30を押圧する作用を生じるが、電線押さえの接触端
部が装置本体21との非接触方向に押圧されるように、
進出方向が設定される。
【0017】図中符号43は電線Lが貫通可能な電線通
路であり、解除杆40の頭部より装置本体25と電線押
さえ30の接触端部間に向かって設けられる。
【0018】図中符号45はこの発明の要旨を構成する
ガイド溝であり、図に示すように溝の開口に対し溝底が
巾狭となっている。このガイド溝45は解除杆40の頭
部にして、解除杆の装置本体21に対する支持箇所Xに
可及的に近づけられると共に、ガイド溝の支持箇所Xに
遠い側の溝壁45Bが支持箇所Xに近い側の溝壁45A
の溝底に向かうテーパー面に構成される(図3参照)。
即ち、ガイド溝45は解除杆40の頭部のうちの解除杆
の装置本体に対する支持箇所Xの真上の箇所の近傍に設
けられ、解除杆の頭部のうちの解除杆の装置本体に対す
る支持箇所の真上の箇所に近い側のガイド溝の溝壁45
Aを垂直面とすると共に、この溝壁と対向する溝壁45
Bは溝底に向かう傾斜面に構成される。
【0019】以上の構成より、電線Lを解除杆40の頭
部より電線通路43内に挿入してそのまま下方に進行さ
せれば、電線Lはこの通路43によりガイドされつつ装
置本体21の起立片25と電線押さえ30の接触端部間
に挿入されることとなり、電線押さえ31の逆刃作用に
より接触端部が電線Lに食い込んで引き抜き方向には離
脱できなくなる(図2の右端の端子装置参照)。尚、こ
の場合電線Lは更に進行させることにより電線押さえ3
0の下方の湾曲部32の側方とホルダー21の起立片2
5間に挿入され、上記の接触端部間と併せて2点で接触
することになる。
【0020】そして、挿入された上記の電線Lは、例え
ばドライバー等の線状部材Dにより解除杆40をガイド
溝45位置において押し下げることにより、電線押さえ
31が押圧されて接触端部が装置本体21の起立片25
より離れて、引き抜き方向に離脱できることとなる(図
2の中央の端子装置)。
【0021】
【発明の効果】以上の構成よりなるこの発明の端子台は
次の特有の効果を奏する。 線状部材の先端はガイド溝により解除杆の端子装置の
本体への支持箇所に可及的に近づいた箇所に誘導される
ので、下に向かおうとする力は解除杆を押し下げようと
する方向と一致し、端子装置を破損するおそれが一掃さ
れる。
【0022】解除杆の頭部のうちの解除杆の装置本体
に対する支持箇所の真上の箇所に近い側のガイド溝の溝
壁を垂直面とすると共に、この溝壁と対向する溝壁を溝
底に向かう傾斜面に構成されているので、線状部材の先
端はこの傾斜面を滑り落ちて自然に解除杆の端子装置の
本体への支持箇所に可及的に近づいた箇所に誘導される
ので、暗がりや奥まったところにある端子装置の場合で
も確実な解除作業が実現でき、しかも支持箇所に向かっ
て先端がやや傾斜するので上記の作用がより確実に生じ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の端子装置の分解斜視図。
【図2】同上、一部切り欠き正面図。
【図3】同上、要部の断面図。
【図4】従来技術の端子装置の一部切り欠き正面図。
【符号の説明】
20 端子装置 21 装置本体 30 電線押さえ 40 解除杆 45 ガイド溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−283219(JP,A) 特開 平6−68913(JP,A) 実開 平7−34558(JP,U) 実開 平4−121664(JP,U) 特公 昭60−16069(JP,B2) 実公 昭62−5004(JP,Y2) 実公 平4−4371(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01R 4/48

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 逆止作用を有する板バネ状の電線押さえ
    を導電板に圧接すると共に、押圧により電線押さえを押
    し拡げて圧接を解除するための解除杆を装置本体に対し
    て進退自在に支持した自己鎖錠式の端子装置において、
    解除杆(40)の一側にシャフト(42)を設け、この
    シャフトと解除杆の本体との間に設けられるスリット
    (46)を装置本体(21)の起立片(25)の上端部
    より摺動自在に嵌通することにより解除杆の装置本体に
    対する支持箇所(X)とし、線状部材をもって解除杆を
    押圧する際に、線状部材の先端を落とし込むべき溝開口
    に対し溝底が巾狭となったガイド溝(45)を解除杆の
    頭部に設けると共に、このガイド溝を解除杆の頭部のう
    ちの解除杆の装置本体に対する支持箇所の真上の箇所の
    近傍に設け、解除杆の頭部のうちの解除杆の装置本体に
    対する支持箇所の真上の箇所に近い側のガイド溝の溝壁
    (45A)を垂直面とすると共に、この溝壁と対向する
    溝壁(45B)を溝底に向かう傾斜面に構成したことを
    特徴とする端子装置。
JP32399794A 1994-12-02 1994-12-02 端子装置 Expired - Lifetime JP2908260B2 (ja)

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