JP3760071B2 - 端子台 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、照明器具などに用いられる端子台に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の端子台としては、図5乃至図7に示されるように、ケース1の内部に複数個の速結端子板4を収納して構成されるものがあった(例えば特開平3−59924号公報参照)。
【0003】
ケース1は、絶縁性を有する合成樹脂からそれぞれ形成されたボディ2とカバー3とを結合して構成される。ボディ2は上面が開口した略箱状であって、ボディ2には複数個の速結端子板4が一列に並べて取り付けられる。一方、カバー3は下面が開口した略箱状であって、速結端子板4a〜4cを覆うようにしてボディ2に被着される。
【0004】
カバー3の上面3aには電線挿入口10が複数形成され、この電線挿入口10に臨むようにして速結端子板4がケース1の内部に配設されており、この電線挿入口10に被覆の剥かれた電線の芯線を挿入すると、速結端子板4の鎖錠片24及び接触片33と当接片22との間に芯線の導体が挟持され、鎖錠片24の先端が芯線の導体に食い込むことによって、電線の脱落が防止されるようになっている。
【0005】
ここで、速結端子板4による電線接続状態を解除するため、カバー3の上面3aに切り溝3cを形成することによって、基部がカバー3に結合されカバー3に揺動自在に支持された略T字状の解除アーム17が形成されており、解除アーム17の先端部には速結端子板4の解除片24aに対向配置され、解除アーム17の揺動に応じて鎖錠片24を当接片22から遠ざかる向きに押圧する解除片17cが設けられている。而して、マイナスドライバーなどの工具の先端で解除アーム17の押圧部17aをボディ2側に押し込むと、解除アーム17の解除片17cによって速結端子板4の解除片24aがボディ2側に押圧され、鎖錠片24が当接片22から遠ざかる向きに押し撓められるので、電線の接続状態が解除され、当接片22と鎖錠片24との間に接続された電線を容易に引き抜くことが出来る(図6参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成の端子台では、解除アーム17が押圧されていない場合(初期状態)、解除アーム17の押圧部17a表面とカバー3の上面3aとが略平行になっているので、電線の接続状態を解除する際に例えばマイナスドライバー90の先端で解除アーム17の押圧部17aをボディ2側に押圧すると、解除アーム17がカバー3との連結部を支点として揺動し、押圧部17aがボディ2側に傾くため、押圧部17aの先端部と切り溝3cの端面との間の隙間が広くなっていた。ここで、図6に示す状態からマイナスドライバー90をさらに押し下げていくと、解除アーム17の押圧部17a表面の傾きと、マイナスドライバー90の押し込み力とによって、マイナスドライバー90が押圧部17aと切り溝3cの端面との間の隙間に入り込むと共に、解除アーム17の押圧部17aが図7中に破線で示すような状態に変形して、電線接続状態を解除できなくなるという問題があった。
【0007】
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、電線接続状態の解除操作を確実に行える端子台を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明では、電線の導体と当接する当接片及び前記当接片との間に電線の導体を弾性挟持する鎖錠片からなる速結部を備える速結端子板と、絶縁性を有する合成樹脂から形成され内部に速結端子板が納装されるケースとを具備し、ケースの表面に切り溝を形成することによって、表面から見た形状が略T字状に形成され縦棒部分の基部がケースに結合されてケースに揺動自在に支持された解除アームを形成し、解除アームの先端部に、鎖錠片に対向配置され解除アームの揺動に応じて鎖錠片を当接片から遠ざかる向きに押圧する解除片を設け、解除アームの先端部を押圧した状態で、解除アームの基部側から先端部側に行くに従ってケースの表面側への突出量が大きくなるように傾斜する傾斜面を解除アームに形成したことを特徴とし、速結部に接続された電線を取り外す際に、解除アームの先端部を工具で押圧した場合、解除アームを押圧する工具は、解除アームに形成された傾斜面に沿って解除アームの基部側に移動するから、解除アームの先端部と切り溝の端面との間の隙間に工具が入り込むことはなく、工具によって解除アームの先端部を確実に押圧させ、解除アームの解除片によって鎖錠片を当接片から遠ざかる向きに押圧させることができ、速結部に接続された電線の接続状態を確実に解除することができる。しかも、解除アームを押圧する工具が、解除アームの傾斜面に沿って基部側へ移動すると、解除アームの先端部において工具の力が加えられる力点が、解除アームの支点側に移動し、鎖錠片の変位する方向に近付くため、鎖錠片を変位させるのに要する力を低減することができる。
【0009】
請求項2の発明では、請求項1の発明において、解除アームの先端部に対向する切り溝の端面に、解除アームの先端部側に突出する突起を形成したことを特徴とし、速結部に接続された電線を取り外す際に、解除アームの先端部を工具で押圧した場合、工具が突起に当たることによって、工具が切り溝の端面側に移動するのを規制することができるから、請求項1の発明と同様、解除アームの先端部と切り溝の端面との間の隙間に工具が入り込むことはなく、工具によって解除アームの先端部を確実に押圧させ、解除アームの解除片によって鎖錠片を当接片から遠ざかる向きに押圧させることができるので、速結部に接続された電線の接続状態を確実に解除することができる。
【0012】
請求項3の発明では、請求項2の発明において、前記突起と対向する解除アームの部位に凹所を設けたことを特徴とし、突起と対向する解除アームの部位に凹所を設けているので、解除アームの先端部と突起が干渉するのを防止できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本実施形態の端子台について図1乃至図4を参照して説明する。この端子台は例えば天井面に取着される照明器具に取り付けられ、屋内配線された給電線と器具内の電線とを接続するために用いられる。この端子台のケース1は、絶縁性を有する合成樹脂からそれぞれ形成されたボディ2とカバー3とを結合して構成され、内部に3個の速結端子板4a〜4cが納装される。尚、3個の速結端子板4a〜4cの内、2個の速結端子板4a,4bは電源線接続用の端子板であり、速結端子板4cはアース線接続用の端子板である。
【0014】
ボディ2は上面が開口した略箱状であって、底面2aには速結端子板4a〜4cを位置決めするためのリブ5が複数突設されており、ボディ2のリブ5に速結端子板4a〜4cを嵌め込むと、3個の速結端子板4a〜4cは一列に配置される。一方、カバー3は下面が開口した略箱状であって、速結端子板4a〜4cを覆うようにしてボディ2に被着される。
【0015】
カバー3の上面3a及び一側面3bには、外部より電線の芯線を挿入するための電線挿入口10,13が開口し、電線挿入口13が形成されたカバー3の側面3bと対向するボディ2の側面2bには、電線挿入口13に連通する電線挿入口12が開口しており、この電線挿入口10,13に臨むようにして速結端子板4a〜4cがケース1の内部に収納されている。尚、上面3aに設けた電線挿入口10には屋内配線された給電線が接続され、側面3bに設けた電線挿入口13には器具内の電線が接続される。
【0016】
ここで、速結端子板4a〜4cの配列方向と略直交する方向において対向するカバー3の一対の側面3bにはそれぞれ複数個の係止孔8が穿設され、係止孔8の設けられたカバー3の側面3bと対向するボディ2の側面2bには、係止孔8に対応する部位に外側に向かって突出する係止突起7が突設されている。而して、ボディ2に速結端子板4a〜4cを取り付けた状態で、カバー3の開口をボディ2側にしてカバー3をボディ2に押し込むと、ボディ2の係止突起7がカバー3の側面3b内面に当接し、係止突起7によって側面3bが外側に押し撓められ、さらにカバー3をボディ2側に押し込むと、カバー3の側面3bが係止突起7を乗り越えて、側面3bに形成された係止孔8と係止突起7とが凹凸嵌合し、ボディ2とカバー3とが結合される。係止突起7は、カバー3の上面3aから遠ざかるにつれて外方への突出量が大きくなるような断面形状に形成されており、係止突起7の表面はカバー3の上面3a側から遠ざかるにつれて外方への突出量が大きくなるように傾斜しているので、ボディ2とカバー3とを結合する際に、カバー3の開口縁が係止突起7の表面に沿って案内され、係止突起7と係止孔8との嵌合をスムーズに行うことができる。
【0017】
また、ボディ2の側面2bには下方に突出する係止爪14が突設されており、照明器具の取付板(被固定部)100に設けられた取付孔101に係止爪14を係止させることによって、ケース1は取付板100に取り付けられる。尚、ボディ2の底面2aには下方に突出する位置決め用の突起15が設けられており、ケース1を取付板100に取り付ける際に、突起15を取付板100に設けた孔102に挿入することにより、ケース1の位置決めが行われる。
【0018】
次にケース1の内部に収納される速結端子板4a〜4cの構造について簡単に説明する。先ず電源線接続用の速結端子板4a,4bについて説明する。速結端子板4a,4bは、それぞれ、2個の導電部材20,30をかしめ固定して形成され、速結端子板4aと速結端子板4bとは左右対称な形状に形成される。導電部材20は導電性を有する板金を折曲加工して形成され、略矩形状の中央片21と、中央片21の長手方向における両側辺に突設された断面略円弧状の当接片22,22と、中央片21の短幅方向における一側辺から中央片21と略直交する方向に突出する突出片23と、突出片23の両側縁からそれぞれ当接片22,22側に向かって突出する鎖錠片24,24と、中央片21の短幅方向における他側辺に一端が結合された器具線接続部25とで構成され、導電部材20は、器具線接続部25が結合された中央片21の側辺をボディ2の底面2a側とし、中央片21をボディ2の底面2aに対して略直交させた状態でボディ2に固定される。尚、鎖錠片24の先端は当接片22に近付くにつれてボディ2の底面2a側に近付く向きに傾斜しており、鎖錠片24の先端には鎖錠片24よりも幅狭の解除片24aが連続一体に形成されている。
【0019】
器具線接続部25は、ボディ2の底面2aと略平行に配置され連結片26aを介して中央片21に連結される当接片26と、当接片26の端縁から当接片26と略直交する方向に突出する突出片27と、突出片27の一部を切り起こして形成され当接片26との間に電線の芯線を弾性挟持する一対の鎖錠片28とで構成される。ここに、当接片26と鎖錠片28とで構成される速結部はカバー3の側面3bに設けた電線挿入口13に臨むように配置されている。
【0020】
また、導電部材30は導電性を有する板金を折曲加工して形成され、導電部材20の中央片21にかしめ固定される固定片31と、固定片31と一体に形成され固定片31と略直交する方向に突出する突出片32と、突出片32の両側縁から当接片22,22側に向かってそれぞれ突出する接触片33,33とで構成される。尚、接触片33は当接片22に近付くにつれてボディ2の底面2a側に近付く向きに傾斜しており、接触片33の先端の断面形状は当接片22側に凸となるような円弧状に形成されている。而して、導電部材30の固定片31を導電部材20の中央片21にかしめ固定すると、導電部材20と導電部材30とが電気的に接続され、導電部材20の当接片22に導電部材30の接触片33が対向配置され、当接片22と鎖錠片24と接触片33とで構成される速結部はカバー3の上面3aに設けた電線挿入口10に臨むように配置される。
【0021】
一方、アース用の速結端子板4cは、導電性を有する板金を折曲加工して形成された導電部材40を有し、この導電部材40は、略矩形状の中央片41と、中央片41の長手方向における両側辺に突設された断面略円弧状の当接片42,42と、中央片41の短幅方向における一側辺から中央片41と略直交する方向に突出する突出片43と、突出片43の両側縁からそれぞれ当接片42,42側に向かって突出する鎖錠片44,44とで構成され、導電部材40は、突出片43が結合される中央片41の一側辺をカバー3の上面3a側とし、中央片41をボディ2の底面2aに対して略直交させた状態でボディ2に固定される。尚、鎖錠片44は当接片42に近付くにつれてボディ2の底面2a側に近付く向きに傾斜しており、鎖錠片44の先端には鎖錠片44よりも幅狭の解除片44aが連続一体に形成される。また、当接片42,42に対向配置され、当接片42,42との間で電線の芯線を保持する接触片(図示せず)が中央片41の一部を切り起こして形成されており、この接触片と当接片42と鎖錠片44とで構成される速結部は、カバー3の上面に設けた電線挿入口10に臨むように配置される。
【0022】
また、ボディ2の底面2aにはアース端子6が裏面から取り付けられており、アース端子6の弾接片6aはボディ2の底面2aに設けた開口(図示せず)からボディ2の内部に挿入され、導電部材40の中央片41に弾接し、速結端子板4cとアース端子6とが電気的に接続される。尚、ケース1を照明器具の取付板100に固定すると、アース端子6は金属板からなる取付板100に電気的に接続され、取付板100が接地される。
【0023】
速結端子板4a〜4cに給電用の電線を接続する際は、カバー3の上面3aに設けた電線挿入口10に被覆の剥かれた電線の芯線を挿入すると、鎖錠片24,44のばね力によって鎖錠片24,44及び接触片33と当接片22,42との間に芯線の導体が挟持され、鎖錠片24,44の先端が芯線の導体に食い込むことによって、芯線の脱落が防止されるようになっている。
【0024】
ここで、カバー3の上面3aに切り溝3cを形成することによって、基部がカバー3に結合されカバー3に揺動自在に支持された略T字状の解除アーム17が形成されており、解除アーム17の先端部には、速結端子板4a〜4cの解除片24a,44aに対向配置され、解除アーム17の揺動に応じて鎖錠片24,44を当接片22,42から遠ざかる向きに押圧する解除片17cが設けられている。而して、例えばマイナスドライバー90の先端で解除アーム17の先端部に設けた押圧部17aをボディ2側に押し込むと、解除アーム17によって解除片24a,44aがボディ2側に押圧され、鎖錠片24,44が当接片22,42から遠ざかる向きに押し撓められるので、電線80の接続状態が解除され、当接片22,42と鎖錠片24,44との間に接続された電線80を容易に引き抜くことが出来る。
【0025】
ところで、本実施形態では、押圧部17aの先端面に対向する切り溝3cの端面に押圧部17a側に突出する突起3dを突設している。また、押圧部17aの表面を解除アーム17の基部側から先端側に行くに従って、カバー3の上面3a側への突出量が大きくなるように形成しており、解除アーム17が押圧されていない初期状態では、押圧部17aの表面は、基部側から先端側に行くに従ってカバー3の上面3aに近付くように傾斜している。
【0026】
したがって、電線80の接続状態を解除する際に、例えばマイナスドライバー90の先端で解除アーム17の押圧部17aをボディ2側に押圧して、解除アーム17をボディ2側に押し込んだ場合でも、マイナスドライバー90の先端が切り溝3cの端面に突設された突起3dと当接し、切り溝3c側へ移動するのを防止でき、押圧部17aと切り溝3cの端面との間の隙間内にマイナスドライバー90が入り込むことはない。しかも押圧部17aの表面は基部側から先端側に行くに従ってカバー3の上面3aに近付くように傾斜しているので、マイナスドライバー90の先端で押圧部17aを押圧すると、押圧部17a表面の傾斜によってマイナスドライバー90の先端が押圧部17aの先端側から基部側に移動するから、マイナスドライバー90が押圧部17aと切り溝3cの端面との間の隙間に入り込むのを確実に防止できる。さらに、マイナスドライバー90の先端が押圧部17aの先端側から基部側に移動すると、押圧部17aにおいてマイナスドライバー90の力が加えられる力点が解除アーム17の支点側に移動し、解除片24a,44aの変位する方向(図3中の矢印A)にマイナスドライバー90の力が加えられるから、鎖錠片24,44を変位させるのに要する力を低減できる。尚、突起3dに対応する押圧部17aの部位には凹所17bを形成しているので、解除アーム17が揺動する際に、解除アーム17の押圧部17aと突起3dとが干渉するのを防止できる。
【0027】
また、速結端子板4a,4bに器具内の電線を接続する際は、ボディ2及びカバー3に形成された電線挿入口12,13に被覆の剥かれた電線の芯線を挿入すると、鎖錠片28のばね力によって当接片26と鎖錠片28との間に芯線の導体が挟持され、鎖錠片28の先端が芯線の導体に食い込むことによって、芯線の脱落が防止されるようになっている。
【0028】
ここで、カバー3の側面3bにおける鎖錠片28の略中央に対応する部位には側面3bを貫通する貫通孔16が穿設されており、この貫通孔16に棒状の工具を挿入して鎖錠片28を押圧すると、鎖錠片28の先端が当接片26から遠ざかる方向に鎖錠片28が押し撓められ、電線の接続状態が解除されるので、当接片26と鎖錠片28との間に接続された電線を容易に引き抜くことが出来る。
【0029】
【発明の効果】
上述のように、請求項1の発明は、電線の導体と当接する当接片及び前記当接片との間に電線の導体を弾性挟持する鎖錠片からなる速結部を備える速結端子板と、絶縁性を有する合成樹脂から形成され内部に速結端子板が納装されるケースとを具備し、ケースの表面に切り溝を形成することによって、表面から見た形状が略T字状に形成され縦棒部分の基部がケースに結合されてケースに揺動自在に支持された解除アームを形成し、解除アームの先端部に、鎖錠片に対向配置され解除アームの揺動に応じて鎖錠片を当接片から遠ざかる向きに押圧する解除片を設け、解除アームの先端部を押圧した状態で、解除アームの基部側から先端部側に行くに従ってケースの表面側への突出量が大きくなるように傾斜する傾斜面を解除アームに形成したことを特徴とし、速結部に接続された電線を取り外す際に、解除アームの先端部を工具で押圧した場合、解除アームを押圧する工具は、解除アームに形成された傾斜面に沿って解除アームの基部側に移動するから、解除アームの先端部と切り溝の端面との間の隙間に工具が入り込むことはなく、工具によって解除アームの先端部を確実に押圧させ、解除アームの解除片によって鎖錠片を当接片から遠ざかる向きに押圧させることができ、速結部に接続された電線の接続状態を確実に解除できるという効果がある。しかも、解除アームを押圧する工具が、解除アームの傾斜面に沿って基部側へ移動すると、解除アームの先端部において工具の力が加えられる力点が、解除アームの支点側に移動し、鎖錠片の変位する方向に近付くため、鎖錠片を変位させるのに要する力を低減できるという効果もある。
【0030】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、解除アームの先端部に対向する切り溝の端面に、解除アームの先端部側に突出する突起を形成したことを特徴とし、速結部に接続された電線を取り外す際に、解除アームの先端部を工具で押圧した場合、工具が突起に当たることによって、工具が切り溝の端面側に移動するのを規制することができるから、請求項1の発明と同様、解除アームの先端部と切り溝の端面との間の隙間に工具が入り込むことはなく、工具によって解除アームの先端部を確実に押圧させ、解除アームの解除片によって鎖錠片を当接片から遠ざかる向きに押圧させることができるので、速結部に接続された電線の接続状態を確実に解除できるという効果がある。
【0033】
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記突起と対向する解除アームの部位に凹所を設けたことを特徴とし、突起と対向する解除アームの部位に凹所を設けているので、解除アームの先端部と突起が干渉するのを防止できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の端子台を示し、(a)は上面図、(b)は要部拡大図である。
【図2】同上の側断面図である。
【図3】同上の側断面図である。
【図4】同上の分解斜視図である。
【図5】従来の端子台を示し、(a)は上面図、(b)は要部拡大図である。
【図6】同上の側断面図である。
【図7】同上の側断面図である。
【符号の説明】
1 ケース
3 カバー
3a 上面
3c 切り溝
3d 突起
10 電線挿入口
17 解除アーム
17a 押圧部
Claims (3)
- 電線の導体と当接する当接片及び前記当接片との間に電線の導体を弾性挟持する鎖錠片からなる速結部を備える速結端子板と、絶縁性を有する合成樹脂から形成され内部に速結端子板が納装されるケースとを具備し、ケースの表面に切り溝を形成することによって、表面から見た形状が略T字状に形成され縦棒部分の基部がケースに結合されてケースに揺動自在に支持された解除アームを形成し、解除アームの先端部に、鎖錠片に対向配置され解除アームの揺動に応じて鎖錠片を当接片から遠ざかる向きに押圧する解除片を設け、解除アームの先端部を押圧した状態で、解除アームの基部側から先端部側に行くに従ってケースの表面側への突出量が大きくなるように傾斜する傾斜面を解除アームに形成したことを特徴とする端子台。
- 解除アームの先端部に対向する切り溝の端面に、解除アームの先端部側に突出する突起を形成したことを特徴とする請求項1記載の端子台。
- 前記突起と対向する解除アームの部位に凹所を設けたことを特徴とする請求項2記載の端子台。
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1999
- 1999-12-10 JP JP35181799A patent/JP3760071B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
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