JP2908237B2 - 昇降装置 - Google Patents
昇降装置Info
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- JP2908237B2 JP2908237B2 JP6110715A JP11071594A JP2908237B2 JP 2908237 B2 JP2908237 B2 JP 2908237B2 JP 6110715 A JP6110715 A JP 6110715A JP 11071594 A JP11071594 A JP 11071594A JP 2908237 B2 JP2908237 B2 JP 2908237B2
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- slide
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- displacement
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B66—HOISTING; LIFTING; HAULING
- B66B—ELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
- B66B7/00—Other common features of elevators
- B66B7/02—Guideways; Guides
- B66B7/04—Riding means, e.g. Shoes, Rollers, between car and guiding means, e.g. rails, ropes
- B66B7/047—Shoes, sliders
Landscapes
- Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)
- Cage And Drive Apparatuses For Elevators (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エレベーター乗かごや
自動搬送装置のかごなどの昇降体を案内レールに沿って
昇降させる昇降装置に係り、特に、昇降体を摺動型案内
具を介して案内レールに係合させた昇降装置に関する。
自動搬送装置のかごなどの昇降体を案内レールに沿って
昇降させる昇降装置に係り、特に、昇降体を摺動型案内
具を介して案内レールに係合させた昇降装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、エレベーターの乗かごを案内レ
ールに沿って昇降させる場合、特開平4−350077 号公報
に記載のように、かご枠に防振ゴムを介して摺動具を支
持し、この摺動具を案内レールに係合させて昇降方向に
摺動できるようにしている。この摺動具と乗かご枠間に
は、案内レールに直交する変位のみ防振ゴムで吸収し、
昇降方向には摺動具とかご枠間の位置が変化しないよう
に規制手段が設けられている。
ールに沿って昇降させる場合、特開平4−350077 号公報
に記載のように、かご枠に防振ゴムを介して摺動具を支
持し、この摺動具を案内レールに係合させて昇降方向に
摺動できるようにしている。この摺動具と乗かご枠間に
は、案内レールに直交する変位のみ防振ゴムで吸収し、
昇降方向には摺動具とかご枠間の位置が変化しないよう
に規制手段が設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、上記
規制手段を昇降方向に長いばね板で形成し、このばね板
の昇降方向の両端を摺動具の両端に連結し、中間部を乗
かご枠側に固定している。そのために、摺動具が案内レ
ールによる摩擦力を受けると、ばね板の中間固定部を中
心としてばね板が変形し、摺動具は僅かではあるがかご
枠に対して昇降方向にずれが生じ、これがステックスリ
ップとなって摺動具と案内レール間から異常な振動,騒
音を発生させることになる。
規制手段を昇降方向に長いばね板で形成し、このばね板
の昇降方向の両端を摺動具の両端に連結し、中間部を乗
かご枠側に固定している。そのために、摺動具が案内レ
ールによる摩擦力を受けると、ばね板の中間固定部を中
心としてばね板が変形し、摺動具は僅かではあるがかご
枠に対して昇降方向にずれが生じ、これがステックスリ
ップとなって摺動具と案内レール間から異常な振動,騒
音を発生させることになる。
【0004】本発明の目的は、簡単な構造で摺動具のス
テックスリップを低減し、摺動具と案内レール間から異
常な振動,騒音を低減できる昇降装置を提供することに
ある。
テックスリップを低減し、摺動具と案内レール間から異
常な振動,騒音を低減できる昇降装置を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、昇降体に摺動型案内具を設け、この摺動型
案内具を案内レールに接触させて昇降させるように構成
した昇降装置において、前記摺動型案内具は、前記案内
レールに係合して摺動する摺動具と、この摺動具を防振
体を介して前記昇降体に取付ける摺動具支持体と、一端
が前記摺動具支持体に昇降方向に沿って固定され、他端
が前記摺動具に昇降方向に沿って固定され、板面が昇降
方向に沿って配置され、昇降方向と直交する方向に屈曲
可能な板材とを備え、かつ前記板材の前記摺動具支持体
への固定部と前記摺動具への固定部との中間を、平面的
に奥行き寸法よりも幅方向寸法を大きく形成したのであ
る。
するために、昇降体に摺動型案内具を設け、この摺動型
案内具を案内レールに接触させて昇降させるように構成
した昇降装置において、前記摺動型案内具は、前記案内
レールに係合して摺動する摺動具と、この摺動具を防振
体を介して前記昇降体に取付ける摺動具支持体と、一端
が前記摺動具支持体に昇降方向に沿って固定され、他端
が前記摺動具に昇降方向に沿って固定され、板面が昇降
方向に沿って配置され、昇降方向と直交する方向に屈曲
可能な板材とを備え、かつ前記板材の前記摺動具支持体
への固定部と前記摺動具への固定部との中間を、平面的
に奥行き寸法よりも幅方向寸法を大きく形成したのであ
る。
【0006】
【作用】上記のように、摺動具支持体と摺動具間の板材
を昇降方向に沿って形成したので、摺動具間の案内レー
ルに直交する動きは阻害されずに昇降方向の動きのみ阻
害することができ、その結果、摺動具の昇降方向の変位
が規制される。その結果、摺動具の昇降方向の変位が規
制されるので、ステックスリップの発生、及びそれに伴
う振動,騒音を防止することができる。さらに、板材を
摺動具支持体と摺動具の昇降方向に沿って連結できるの
で、簡単な構造で摺動具のステックスリップを防止する
ことができる。
を昇降方向に沿って形成したので、摺動具間の案内レー
ルに直交する動きは阻害されずに昇降方向の動きのみ阻
害することができ、その結果、摺動具の昇降方向の変位
が規制される。その結果、摺動具の昇降方向の変位が規
制されるので、ステックスリップの発生、及びそれに伴
う振動,騒音を防止することができる。さらに、板材を
摺動具支持体と摺動具の昇降方向に沿って連結できるの
で、簡単な構造で摺動具のステックスリップを防止する
ことができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図6に示す
エレベーターの乗かごの摺動型案内具に適用した場合に
ついて説明する。
エレベーターの乗かごの摺動型案内具に適用した場合に
ついて説明する。
【0008】図6に示すように、エレベーターの乗かご
1は、四角形に形成されたかご枠と、このかご枠に支持
されるかご室と、前記かご枠の上下端部に取付けた摺動
型案内具8とを有している。
1は、四角形に形成されたかご枠と、このかご枠に支持
されるかご室と、前記かご枠の上下端部に取付けた摺動
型案内具8とを有している。
【0009】上記かご枠は、水平に配置された上梁2
と、この上梁2と所定間隔を隔てて下側に配置された床
梁3と、これら上梁2と床梁3の両端部を夫々連結する
左右一対の竪柱4A,4Bとを有している。このように
形成されたかご枠の床梁3の上には、防振ゴム5を介し
てかご室6が支持される。このかご室6の詳細構造の説
明は省略する。かご枠の上梁2の中央部には複数本の吊
りロープ7が弾性的に連結され、乗かご1を吊ってい
る。この吊りロープ7の他端側は図示しない巻上機の駆
動綱車に巻掛けられ釣合錘を連結している。かご枠の上
梁2と床梁3の両端部には、夫々摺動型案内具8が取付
けられ、昇降路(図示せず)に設置された一対の案内レ
ール9A,9Bに係合されて昇降方向(案内レールの長
手方向)のみに乗かご1を摺動案内している。
と、この上梁2と所定間隔を隔てて下側に配置された床
梁3と、これら上梁2と床梁3の両端部を夫々連結する
左右一対の竪柱4A,4Bとを有している。このように
形成されたかご枠の床梁3の上には、防振ゴム5を介し
てかご室6が支持される。このかご室6の詳細構造の説
明は省略する。かご枠の上梁2の中央部には複数本の吊
りロープ7が弾性的に連結され、乗かご1を吊ってい
る。この吊りロープ7の他端側は図示しない巻上機の駆
動綱車に巻掛けられ釣合錘を連結している。かご枠の上
梁2と床梁3の両端部には、夫々摺動型案内具8が取付
けられ、昇降路(図示せず)に設置された一対の案内レ
ール9A,9Bに係合されて昇降方向(案内レールの長
手方向)のみに乗かご1を摺動案内している。
【0010】摺動型案内具8の構成は、図1〜図5に示
すように構成されている。
すように構成されている。
【0011】10は、前記上梁2と床梁3の両端部に固
定される摺動具支持体であり、板材を折曲げて形成され
ている。この摺動具支持体10は、四角形の水平固定部
11と、この水平固定部11の一端から90度折曲げら
れた垂直部12と、この垂直部の両側を前記水平固定部
11とは反対側に90度折曲げられた一対の垂直支持部
13A,13Bとからなる。
定される摺動具支持体であり、板材を折曲げて形成され
ている。この摺動具支持体10は、四角形の水平固定部
11と、この水平固定部11の一端から90度折曲げら
れた垂直部12と、この垂直部の両側を前記水平固定部
11とは反対側に90度折曲げられた一対の垂直支持部
13A,13Bとからなる。
【0012】前記水平固定部11には、前記上梁2と床
梁3に固定するボルト穴11Hが設けられている。前記
一対の垂直支持部13A,13Bには、夫々横方向から
水平に切り込まれた切欠き14が設けられている(図
3)。
梁3に固定するボルト穴11Hが設けられている。前記
一対の垂直支持部13A,13Bには、夫々横方向から
水平に切り込まれた切欠き14が設けられている(図
3)。
【0013】15は、U字状溝15Gを有する断面U字
状の摺動具で、U字状溝15G内に前記案内レール9
A,9Bが係合されて摺動するものである。この摺動具
15は、摺動具保持体16に保持されている。この摺動
具保持体16は前記摺動具15を嵌合するU字状溝16
Gを有して断面U字状に形成されている。この摺動具保
持体16の昇降方向に沿う長さは前記摺動具15と同じ
である。摺動具保持体16に嵌合した摺動具15が摺動
方向に沿って移動しないように、摺動具保持体16の摺
動方向両端にU字状の移動阻止片17,18をボルト1
9で固定し、この移動阻止片18が摺動具15の摺動方
向端部に当接するようにしている。
状の摺動具で、U字状溝15G内に前記案内レール9
A,9Bが係合されて摺動するものである。この摺動具
15は、摺動具保持体16に保持されている。この摺動
具保持体16は前記摺動具15を嵌合するU字状溝16
Gを有して断面U字状に形成されている。この摺動具保
持体16の昇降方向に沿う長さは前記摺動具15と同じ
である。摺動具保持体16に嵌合した摺動具15が摺動
方向に沿って移動しないように、摺動具保持体16の摺
動方向両端にU字状の移動阻止片17,18をボルト1
9で固定し、この移動阻止片18が摺動具15の摺動方
向端部に当接するようにしている。
【0014】20は、前記摺動具支持体10の一対の垂
直支持部13A,13Bに、摺動具保持体16を弾性的
に支持させる防振体である。この防振体20は、柱状の
防振ゴム21と、その両端に焼付けなどにより連結され
た取付金具22,23とで構成されている。防振体20
の一側の取付金具22は、摺動具保持体16の断面U字
状両脚部の外側にボルト24によって固定され、他側の
取付金具23は摺動具支持体10の一対の垂直支持部1
3A,13Bの外側にボルト25,26及びナット27
によって固定されている。このとき、防振ゴム21は垂
直支持部13A,13Bの切欠き14を貫通するので、
防振ゴム21と垂直支持部13A,13Bとが干渉するこ
とはない。ボルト26の先端は前記取付金具22と隙間
G1をもって対向するように延長されている。
直支持部13A,13Bに、摺動具保持体16を弾性的
に支持させる防振体である。この防振体20は、柱状の
防振ゴム21と、その両端に焼付けなどにより連結され
た取付金具22,23とで構成されている。防振体20
の一側の取付金具22は、摺動具保持体16の断面U字
状両脚部の外側にボルト24によって固定され、他側の
取付金具23は摺動具支持体10の一対の垂直支持部1
3A,13Bの外側にボルト25,26及びナット27
によって固定されている。このとき、防振ゴム21は垂
直支持部13A,13Bの切欠き14を貫通するので、
防振ゴム21と垂直支持部13A,13Bとが干渉するこ
とはない。ボルト26の先端は前記取付金具22と隙間
G1をもって対向するように延長されている。
【0015】この他、摺動具保持体16の断面U字状の
底部と対向する摺動具支持体10の垂直部12には、例
えばゴム板よりなる弾性体28が隙間G2を確保するよ
うに取付けられている。
底部と対向する摺動具支持体10の垂直部12には、例
えばゴム板よりなる弾性体28が隙間G2を確保するよ
うに取付けられている。
【0016】さらに、摺動具支持体10の一対の垂直支
持部13A,13Bと摺動具保持体16との間に、変位
規制手段30A,30Bが両者に跨って設けられてい
る。これら変位規制手段30A,30Bは、図4,図5
に示すように、一枚のばね板材から形成されており、奥
行き寸法Dよりも幅寸法Wが大きいU字状に形成された
変位規制部31と、その両端に設けられた第1の取付部
32と第2の取付部33とから形成されている。各取付
部32,33の上下方向の両端部には夫々ボルト穴32
H,33Hが設けられており、第1の取付部32のボル
ト穴32Hの間隔H2は、摺動具保持体16の両脚部の
外側にねじ込まれるボルト24の上下間隔と同じく、ま
た第2の取付部33のボルト穴33Hの間隔H3は、垂
直支持部13A,13Bの外側にねじ込まれるボルト2
5,26の上下間隔と同じく形成されている。また、第
1の取付部32の高さは、摺動具保持体16の両脚部の
高さに等しく、第2の取付部33の高さは、垂直支持部
13A,13Bの高さに等しい。この第1の取付部32
の摺動具保持体16への取付けは、防振体20の取付金
具22と共にボルト24によって共締めして取付け、第
2の取付部33の垂直支持部13A,13Bへの取付け
は、防振体20の取付金具23とボルト25,26及び
ナット27で共締めして取付ける。
持部13A,13Bと摺動具保持体16との間に、変位
規制手段30A,30Bが両者に跨って設けられてい
る。これら変位規制手段30A,30Bは、図4,図5
に示すように、一枚のばね板材から形成されており、奥
行き寸法Dよりも幅寸法Wが大きいU字状に形成された
変位規制部31と、その両端に設けられた第1の取付部
32と第2の取付部33とから形成されている。各取付
部32,33の上下方向の両端部には夫々ボルト穴32
H,33Hが設けられており、第1の取付部32のボル
ト穴32Hの間隔H2は、摺動具保持体16の両脚部の
外側にねじ込まれるボルト24の上下間隔と同じく、ま
た第2の取付部33のボルト穴33Hの間隔H3は、垂
直支持部13A,13Bの外側にねじ込まれるボルト2
5,26の上下間隔と同じく形成されている。また、第
1の取付部32の高さは、摺動具保持体16の両脚部の
高さに等しく、第2の取付部33の高さは、垂直支持部
13A,13Bの高さに等しい。この第1の取付部32
の摺動具保持体16への取付けは、防振体20の取付金
具22と共にボルト24によって共締めして取付け、第
2の取付部33の垂直支持部13A,13Bへの取付け
は、防振体20の取付金具23とボルト25,26及び
ナット27で共締めして取付ける。
【0017】以上のように取付けることにより、ばね板
材をU字状に折曲げて形成した変位規制部31は案内レ
ール9A,9Bに沿って平行に配置されることになる。
変位規制部31の板厚は、厚くすると、摺動具保持体1
6と垂直支持部13A,13B間の摺動方向の変位を規制
すると同時に、防振ゴム21の機能を殺して水平方向の
変位も規制してしまう。反対に変位規制部31の板厚を
薄くすると、防振ゴム21の機能を発揮させて摺動具保
持体16と垂直支持部13A,13B間の水平方向の変
位を吸収できるが、摺動方向の変位まで許してしまって
ステックスリップを発生することになるので、0.3〜
0.5mmの板厚が望ましい。勿論、最適な板厚は、乗か
ご1の大きさや用途に応じて決められるので、上記範囲
に特定されるものではない。
材をU字状に折曲げて形成した変位規制部31は案内レ
ール9A,9Bに沿って平行に配置されることになる。
変位規制部31の板厚は、厚くすると、摺動具保持体1
6と垂直支持部13A,13B間の摺動方向の変位を規制
すると同時に、防振ゴム21の機能を殺して水平方向の
変位も規制してしまう。反対に変位規制部31の板厚を
薄くすると、防振ゴム21の機能を発揮させて摺動具保
持体16と垂直支持部13A,13B間の水平方向の変
位を吸収できるが、摺動方向の変位まで許してしまって
ステックスリップを発生することになるので、0.3〜
0.5mmの板厚が望ましい。勿論、最適な板厚は、乗か
ご1の大きさや用途に応じて決められるので、上記範囲
に特定されるものではない。
【0018】変位規制部31の高さ寸法H1は、摺動具
保持体16の高さ寸法H4の半分以下であると、摺動具
保持体16の摺動方向の動きによって生じるねじりモー
メントに対する剛性が弱くなって摺動具15の案内レー
ル9A,9Bとの摩擦によりステックスリップを引き起
こすので、H1≧0.7・H4 が望ましい。同時に各取
付部32,33のボルト穴32H,33Hは少なくとも
2つ昇降方向に間隔を隔てて設けた方が変位規制手段3
0A,30Bに作用するねじりに対して強くなるので、
ボルト穴32H,33Hの間隔は変位規制部31の高さ
寸法H1より大きくすることが望ましい。尚、溶接によ
り取付ける場合にも上記ボルト穴の位置で溶接したり、
ボルト穴の間隔に相当する分昇降方向に沿って連続溶接
してもよい。
保持体16の高さ寸法H4の半分以下であると、摺動具
保持体16の摺動方向の動きによって生じるねじりモー
メントに対する剛性が弱くなって摺動具15の案内レー
ル9A,9Bとの摩擦によりステックスリップを引き起
こすので、H1≧0.7・H4 が望ましい。同時に各取
付部32,33のボルト穴32H,33Hは少なくとも
2つ昇降方向に間隔を隔てて設けた方が変位規制手段3
0A,30Bに作用するねじりに対して強くなるので、
ボルト穴32H,33Hの間隔は変位規制部31の高さ
寸法H1より大きくすることが望ましい。尚、溶接によ
り取付ける場合にも上記ボルト穴の位置で溶接したり、
ボルト穴の間隔に相当する分昇降方向に沿って連続溶接
してもよい。
【0019】変位規制手段30A,30Bの取付けは、
摺動具保持体16の摺動方向中間を中心として上下対称
となるように配置するのが望ましい。
摺動具保持体16の摺動方向中間を中心として上下対称
となるように配置するのが望ましい。
【0020】上記構成の摺動型案内具8を、かご枠の上
梁2と床梁3の両端部に取付けることにより、乗かご1
は、一対の案内レール9A,9Bに沿って昇降できるよ
うになる。
梁2と床梁3の両端部に取付けることにより、乗かご1
は、一対の案内レール9A,9Bに沿って昇降できるよ
うになる。
【0021】次に、上記構成の摺動型案内具8の動作を
説明する。
説明する。
【0022】乗かご1の昇降時に例えば案内レール9
A,9Bの曲がり部通過により発生する水平方向の変位
に対しては、防振ゴム21の伸縮によって水平方向の変
位を吸収するので、乗かご1が水平方向に変位すること
はなくなる。この時、変位規制手段30A,30Bの変
位規制部31も変位するので、防振ゴム21の伸縮を妨
げることはない。
A,9Bの曲がり部通過により発生する水平方向の変位
に対しては、防振ゴム21の伸縮によって水平方向の変
位を吸収するので、乗かご1が水平方向に変位すること
はなくなる。この時、変位規制手段30A,30Bの変
位規制部31も変位するので、防振ゴム21の伸縮を妨
げることはない。
【0023】上記水平方向の変位が、例えば地震や風圧
による建屋の揺れによって通常運転時に生じる変位より
大きくなった場合には、ボルト26のねじ込み部先端が
隙間G1を狭めて摺動具保持体16に固定された取付金
具22に当接し、また摺動具保持体16が水平固定部1
2の隙間G2を狭めて弾性体28に当接して、それ以上
の変位を防止し、防振ゴム21の損傷を防止する。
による建屋の揺れによって通常運転時に生じる変位より
大きくなった場合には、ボルト26のねじ込み部先端が
隙間G1を狭めて摺動具保持体16に固定された取付金
具22に当接し、また摺動具保持体16が水平固定部1
2の隙間G2を狭めて弾性体28に当接して、それ以上
の変位を防止し、防振ゴム21の損傷を防止する。
【0024】一方、乗かご1の昇降に伴い、かご枠に固
定された垂直支持部13A,13Bは乗かご1と同じ速
度で昇降する。この垂直支持部13A,13Bに対して
摺動具保持体16は、防振ゴム21を介して支持され、
案内レール9A,9Bと接触摺動しているので、防振ゴ
ム21を変形させながら垂直支持部13A,13Bの動
きに遅れて動こうとする。しかし、垂直支持部13A,
13Bと摺動具保持体16とは変位規制手段30A,3
0Bによって連結され、変位規制手段30A,30Bが
昇降方向に沿って垂直支持部13A,13Bや摺動具保
持体16と平行に配置されているので、変位規制手段3
0A,30Bは変形することなく摺動具保持体16を垂
直支持部13A,13Bに追従させることができる。
定された垂直支持部13A,13Bは乗かご1と同じ速
度で昇降する。この垂直支持部13A,13Bに対して
摺動具保持体16は、防振ゴム21を介して支持され、
案内レール9A,9Bと接触摺動しているので、防振ゴ
ム21を変形させながら垂直支持部13A,13Bの動
きに遅れて動こうとする。しかし、垂直支持部13A,
13Bと摺動具保持体16とは変位規制手段30A,3
0Bによって連結され、変位規制手段30A,30Bが
昇降方向に沿って垂直支持部13A,13Bや摺動具保
持体16と平行に配置されているので、変位規制手段3
0A,30Bは変形することなく摺動具保持体16を垂
直支持部13A,13Bに追従させることができる。
【0025】以上説明したように本実施例によれば垂直
支持部13A,13Bに対して摺動具保持体16を水平
方向には変位を許し、昇降方向には変位を規制できるの
で、案内レール9A,9Bと摺動具15との間にステッ
クスリップを引き起こすことはなく、両者間から異常な
振動,騒音をなくすことができる。
支持部13A,13Bに対して摺動具保持体16を水平
方向には変位を許し、昇降方向には変位を規制できるの
で、案内レール9A,9Bと摺動具15との間にステッ
クスリップを引き起こすことはなく、両者間から異常な
振動,騒音をなくすことができる。
【0026】また、変位規制手段30A,30Bは単に
U字状に折曲げるだけでよいので、単純な形状であり、
また変位規制手段30A,30Bの取付けも防振ゴム2
1の取付部に共締めさせるだけでよいので、取付け構造
も極めて簡単である。
U字状に折曲げるだけでよいので、単純な形状であり、
また変位規制手段30A,30Bの取付けも防振ゴム2
1の取付部に共締めさせるだけでよいので、取付け構造
も極めて簡単である。
【0027】図7は他の実施例を示すもので、図1〜図
6に示す実施例と異なるところは、変位規制手段30
A,30Bの第2の取付部32の垂直支持部13A,1
3Bへの取付け位置を取付金具23の内側としたもの
で、その他の構成は上記実施例と同じである。このよう
に、変位規制手段30A,30Bの取付け位置を変える
ことにより、変位規制部31の幅寸法W1を小さくし、
奥行き寸法D1を大きくすることができ、屈曲性を調整
することができる。
6に示す実施例と異なるところは、変位規制手段30
A,30Bの第2の取付部32の垂直支持部13A,1
3Bへの取付け位置を取付金具23の内側としたもの
で、その他の構成は上記実施例と同じである。このよう
に、変位規制手段30A,30Bの取付け位置を変える
ことにより、変位規制部31の幅寸法W1を小さくし、
奥行き寸法D1を大きくすることができ、屈曲性を調整
することができる。
【0028】図8は別の実施例を示すもので、上記二つ
の実施例と異なるところは、防振ゴム21の両端に取付
けた取付金具22,23と一体に変位規制手段34を形
成したもので、部品数を低減すると共に、組立時には単
に取付金具22,23を固定するだけでよいので、共締
めする必要はなく、作業が簡単となる。
の実施例と異なるところは、防振ゴム21の両端に取付
けた取付金具22,23と一体に変位規制手段34を形
成したもので、部品数を低減すると共に、組立時には単
に取付金具22,23を固定するだけでよいので、共締
めする必要はなく、作業が簡単となる。
【0029】図9〜図11はさらに別の実施例を示すも
ので、上記三つの実施例と異なるところは、変位規制手
段35の形状とその取付け位置である。変位規制手段3
5の展開形状は、図5に示す変位規制手段30A,30
Bと同じであるが、変位規制部38の平面的な形状がS
字状となっている。そしてS字状の変位規制部38であ
るために、第1の取付部36は上記実施例と同じ位置に
取付けられるが、第2の取付部37は摺動具保持体16
のU字状の開口部近傍に取付けられている。その他の構
成は前述の実施例と同じである。
ので、上記三つの実施例と異なるところは、変位規制手
段35の形状とその取付け位置である。変位規制手段3
5の展開形状は、図5に示す変位規制手段30A,30
Bと同じであるが、変位規制部38の平面的な形状がS
字状となっている。そしてS字状の変位規制部38であ
るために、第1の取付部36は上記実施例と同じ位置に
取付けられるが、第2の取付部37は摺動具保持体16
のU字状の開口部近傍に取付けられている。その他の構
成は前述の実施例と同じである。
【0030】以上の各実施例において、変位の規制とし
て変位規制手段30A,30B,34,35を用いてい
るが、弾性体でなくても同じ効果が得られるのであれ
ば、ばね板材を用いた変位規制手段に特定されるもので
はない。
て変位規制手段30A,30B,34,35を用いてい
るが、弾性体でなくても同じ効果が得られるのであれ
ば、ばね板材を用いた変位規制手段に特定されるもので
はない。
【0031】図12は、上記に変る変位規制手段40
で、両取付部41,42は上記実施例と同じであるが、
その中間部の変位規制部43が昇降方向に沿って長く案
内レールと平行な複数の小片44を設け、これら小片4
4を隣接して隣接部分をピン45でヒンジ結合したので
ある。各小片44は隣接部に複数の凹部46と凸部47
とを有し、これらが隣接小片44間で互いに相手側に入
り込んでおり、この入り込んだ部分にピン45を貫通さ
せて連結したのである。このため、昇降方向にはお互い
に相手側に入り込んだ凹凸の端部48が干渉しあって昇
降方向の変位を規制し、水平方向にはピン45を中心と
して互いに回転するので自由に変位することができるの
である。
で、両取付部41,42は上記実施例と同じであるが、
その中間部の変位規制部43が昇降方向に沿って長く案
内レールと平行な複数の小片44を設け、これら小片4
4を隣接して隣接部分をピン45でヒンジ結合したので
ある。各小片44は隣接部に複数の凹部46と凸部47
とを有し、これらが隣接小片44間で互いに相手側に入
り込んでおり、この入り込んだ部分にピン45を貫通さ
せて連結したのである。このため、昇降方向にはお互い
に相手側に入り込んだ凹凸の端部48が干渉しあって昇
降方向の変位を規制し、水平方向にはピン45を中心と
して互いに回転するので自由に変位することができるの
である。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
簡単な構造で摺動具のステックスリップを低減でき、摺
動具と案内レール間から異常な振動,騒音を低減できる
昇降装置を得ることができる。
簡単な構造で摺動具のステックスリップを低減でき、摺
動具と案内レール間から異常な振動,騒音を低減できる
昇降装置を得ることができる。
【図1】本発明による昇降装置の摺動型案内具の一実施
例を示す正面図。
例を示す正面図。
【図2】図1の平面図。
【図3】図1の左側面図。
【図4】図1の摺動型案内具の変位規制手段を示す斜視
図。
図。
【図5】図4の摺動型案内具の展開図。
【図6】エレベーター乗かごにおける摺動型案内具の取
付け位置関係を示す概略図。
付け位置関係を示す概略図。
【図7】本発明による昇降装置の摺動型案内具の他の実
施例を示す平面図。
施例を示す平面図。
【図8】本発明による昇降装置の摺動型案内具の別の実
施例を示す平面図。
施例を示す平面図。
【図9】本発明による昇降装置の摺動型案内具のさらに
別の実施例を示す平面図。
別の実施例を示す平面図。
【図10】図9の摺動型案内具の変位規制手段を示す斜
視図。
視図。
【図11】図10の摺動型案内具の展開図。
【図12】摺動型案内具の変位規制手段の他の実施例を
示す斜視図。
示す斜視図。
1…乗かご、8…摺動型案内具、10…摺動具支持体、
13A,13B…垂直支持部、15…摺動具、16…摺
動具保持体、20…防振体、30A,30B,40…変
位規制手段。
13A,13B…垂直支持部、15…摺動具、16…摺
動具保持体、20…防振体、30A,30B,40…変
位規制手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渥美 佳也 茨城県勝田市市毛1070番地 株式会社 日立製作所 水戸工場内 (72)発明者 島田 通利 茨城県勝田市堀口832番地の2 日立シ ステムプラザ勝田 日立水戸エンジニア リング株式会社内 (72)発明者 渡辺 浩嗣 茨城県勝田市堀口832番地の2 日立シ ステムプラザ勝田 日立水戸エンジニア リング株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−350077(JP,A) 特開 平6−80344(JP,A) 特開 平6−32559(JP,A) 特開 平6−144742(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B66B 7/04 B66B 11/02
Claims (1)
- 【請求項1】昇降体に摺動型案内具を設け、この摺動型
案内具を案内レールに接触させて昇降させるように構成
した昇降装置において、前記摺動型案内具は、前記案内
レールに係合して摺動する摺動具と、この摺動具を防振
体を介して前記昇降体に取付ける摺動具支持体と、一端
が前記摺動具支持体に昇降方向に沿って固定され、他端
が前記摺動具に昇降方向に沿って固定され、板面が昇降
方向に沿って配置され、昇降方向と直交する方向に屈曲
可能な板材とを備え、かつ前記板材の前記摺動具支持体
への固定部と前記摺動具への固定部との中間を、平面的
に奥行き寸法よりも幅方向寸法を大きく形成したことを
特徴とする昇降装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6110715A JP2908237B2 (ja) | 1994-05-25 | 1994-05-25 | 昇降装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6110715A JP2908237B2 (ja) | 1994-05-25 | 1994-05-25 | 昇降装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07315720A JPH07315720A (ja) | 1995-12-05 |
JP2908237B2 true JP2908237B2 (ja) | 1999-06-21 |
Family
ID=14542646
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6110715A Expired - Lifetime JP2908237B2 (ja) | 1994-05-25 | 1994-05-25 | 昇降装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2908237B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4797814B2 (ja) * | 2006-06-09 | 2011-10-19 | 株式会社日立製作所 | エレベーターガイド装置 |
JP5070938B2 (ja) * | 2007-05-28 | 2012-11-14 | 三菱電機株式会社 | エレベータのガイド装置 |
-
1994
- 1994-05-25 JP JP6110715A patent/JP2908237B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07315720A (ja) | 1995-12-05 |
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