JP2906975B2 - カラー画像処理方法および装置 - Google Patents
カラー画像処理方法および装置Info
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- JP2906975B2 JP2906975B2 JP6014949A JP1494994A JP2906975B2 JP 2906975 B2 JP2906975 B2 JP 2906975B2 JP 6014949 A JP6014949 A JP 6014949A JP 1494994 A JP1494994 A JP 1494994A JP 2906975 B2 JP2906975 B2 JP 2906975B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー原稿を読みとっ
て、画像処理を施し、原稿画像を記録媒体上に再生する
ディジタルフルカラー複写機、カラーファクシミリ、画
像ファイルシステム等に使用される画像処理方法および
装置に関する。
て、画像処理を施し、原稿画像を記録媒体上に再生する
ディジタルフルカラー複写機、カラーファクシミリ、画
像ファイルシステム等に使用される画像処理方法および
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ディジタルフルカラー複写機等で
は高機能化が求められており、イメージスキャナーで読
みとった画像のエッジを適切に補正したり、地図原稿の
場合などにエッジ強調量を多くする適応型エッジ強調処
理が行われている。また、ディジタルフルカラー複写機
等に用いられるカラー原稿は、黒文字部とカラー中間調
写真部が混在することが多く、黒文字部は色づきなくシ
ャープなエッジで再生し、中間調部は色再現性良くなめ
らかな階調特性で再生することが求められており、黒文
字領域を誤識別や識別漏れなく検知し、適切なエッジ処
理を行う領域識別処理が必要である。
は高機能化が求められており、イメージスキャナーで読
みとった画像のエッジを適切に補正したり、地図原稿の
場合などにエッジ強調量を多くする適応型エッジ強調処
理が行われている。また、ディジタルフルカラー複写機
等に用いられるカラー原稿は、黒文字部とカラー中間調
写真部が混在することが多く、黒文字部は色づきなくシ
ャープなエッジで再生し、中間調部は色再現性良くなめ
らかな階調特性で再生することが求められており、黒文
字領域を誤識別や識別漏れなく検知し、適切なエッジ処
理を行う領域識別処理が必要である。
【0003】以下、図6を参照しながらディジタルフル
カラー複写機における従来のエッジ強調処理の一例につ
いてその構成および動作を説明する。図6においてR,
G,Bはカラー原稿を走査して読みとった色信号であ
る。色信号R,G,Bは中間調画像用フィルタ処理回路
601、文字画像用フィルタ処理回路602および領域
識別回路609に並列的に入力される。中間調画像用フ
ィルタ処理回路601は、注目画素領域が中間調画像領
域であると想定して帯域強調処理を行う2次元フィルタ
である。このフィルタの周波数特性は原稿の網点成分を
除去し、かつ画像の鮮鋭度を高めるよう設定する。文字
画像用フィルタ処理回路602は、注目画素領域が文字
画像領域であると想定してエッジ成分の強調処理を行
う。
カラー複写機における従来のエッジ強調処理の一例につ
いてその構成および動作を説明する。図6においてR,
G,Bはカラー原稿を走査して読みとった色信号であ
る。色信号R,G,Bは中間調画像用フィルタ処理回路
601、文字画像用フィルタ処理回路602および領域
識別回路609に並列的に入力される。中間調画像用フ
ィルタ処理回路601は、注目画素領域が中間調画像領
域であると想定して帯域強調処理を行う2次元フィルタ
である。このフィルタの周波数特性は原稿の網点成分を
除去し、かつ画像の鮮鋭度を高めるよう設定する。文字
画像用フィルタ処理回路602は、注目画素領域が文字
画像領域であると想定してエッジ成分の強調処理を行
う。
【0004】以上のように得られる中間調画像用フィル
タ処理回路601と、文字画像用フィルタ処理回路60
2の出力とを以下に述べる領域識別回路609からの判
定信号によって選択回路603により切り換えて、後段
の色処理回路へ出力する。領域識別回路609は、色相
識別回路604、領域判定用の閾値を格納する閾値格納
ROM607、信号合成回路605、エッジ信号生成回
路606、比較器608により構成されている。信号合
成回路605は、色信号R,G,Bより輝度信号を生成
する。エッジ信号生成回路606は輝度信号を入力と
し、注目画素を中心とするN×Nの画素ウインドウ内の
最大値と最小値の差を演算し、それをエッジ信号として
出力する。比較器608では、エッジ信号を、ある特定
の閾値と比較して閾値以上であれば文字画像領域として
1、閾値以下であれば中間調画像領域として0を、選択
回路603に出力する。色相識別回路604は、注目画
素の色相をイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック、レ
ッド、グリーン、ブルーの7色相に識別し、色相信号を
出力する。閾値格納ROM607は色相信号をアドレス
とし、色相に応じた領域識別のための判定閾値が比較器
608に対して出力される。比較器608は、色相毎の
閾値とエッジ信号とを比較する。以上の工程により、中
間調画像か文字画像かが判定され、各々の画像に適した
エッジ強調処理が適宜切替え選択されて、実行される。
しかしながら、上記のようなエッジ強調処理の構成にお
いては、エッジ強調による画像信号中のノイズ分を抑制
する効果は有るが、中間調画像用処理と文字用処理に不
連続性があるため、再生画像に不自然なディフェクトが
現れる。また、上記の領域識別処理の構成では、エッジ
成分のやや小さい文字領域を識別できるように前記閾値
を設定すると、中間調部のエッジ成分のやや大きい領域
を文字領域と誤判別し、中間調画像をなめらかに再現で
きなくなる。また、この誤判別をなくそうとすると、エ
ッジ成分が充分大きな文字領域しか識別できなくなり、
文字の再現性が悪くなってしまう。また、エッジ強調後
の信号が画像信号のダイナミックレンジを越えることに
より、画像信号の色が無彩色化する懸念も有する。
タ処理回路601と、文字画像用フィルタ処理回路60
2の出力とを以下に述べる領域識別回路609からの判
定信号によって選択回路603により切り換えて、後段
の色処理回路へ出力する。領域識別回路609は、色相
識別回路604、領域判定用の閾値を格納する閾値格納
ROM607、信号合成回路605、エッジ信号生成回
路606、比較器608により構成されている。信号合
成回路605は、色信号R,G,Bより輝度信号を生成
する。エッジ信号生成回路606は輝度信号を入力と
し、注目画素を中心とするN×Nの画素ウインドウ内の
最大値と最小値の差を演算し、それをエッジ信号として
出力する。比較器608では、エッジ信号を、ある特定
の閾値と比較して閾値以上であれば文字画像領域として
1、閾値以下であれば中間調画像領域として0を、選択
回路603に出力する。色相識別回路604は、注目画
素の色相をイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック、レ
ッド、グリーン、ブルーの7色相に識別し、色相信号を
出力する。閾値格納ROM607は色相信号をアドレス
とし、色相に応じた領域識別のための判定閾値が比較器
608に対して出力される。比較器608は、色相毎の
閾値とエッジ信号とを比較する。以上の工程により、中
間調画像か文字画像かが判定され、各々の画像に適した
エッジ強調処理が適宜切替え選択されて、実行される。
しかしながら、上記のようなエッジ強調処理の構成にお
いては、エッジ強調による画像信号中のノイズ分を抑制
する効果は有るが、中間調画像用処理と文字用処理に不
連続性があるため、再生画像に不自然なディフェクトが
現れる。また、上記の領域識別処理の構成では、エッジ
成分のやや小さい文字領域を識別できるように前記閾値
を設定すると、中間調部のエッジ成分のやや大きい領域
を文字領域と誤判別し、中間調画像をなめらかに再現で
きなくなる。また、この誤判別をなくそうとすると、エ
ッジ成分が充分大きな文字領域しか識別できなくなり、
文字の再現性が悪くなってしまう。また、エッジ強調後
の信号が画像信号のダイナミックレンジを越えることに
より、画像信号の色が無彩色化する懸念も有する。
【0005】一方、特公平5−56068号公報では網
点原稿のモアレを抑制し、文字の再現を保証するために
文字画像用フィルタと中間調画像用フィルタの出力をエ
ッジ検出手段の出力信号に応じて混合する方式が開示さ
れている。そこで、この従来の方式をカラー画像処理に
適用することの適否について考察する。カラー画像処理
方式に上記方式を適用するとすれば、イエロー、マゼン
タ、シアン、ブラックの記録色信号に適用する場合と、
入力画像信号レッド、グリーン、ブルーに適用する場合
と、入力カラー信号を輝度/色度分離信号に変換した
後、輝度信号に適用する場合が考えられる。記録色信号
に適用する場合は、主要色のみならず、不要色について
もエッジ度合いに応じたエッジ強調が行われるため、色
文字における混色や濁り、黒文字におけるブラック以外
の信号増加が生じてしまう。従って、この場合は上記色
相判定を併用することが必要となり、誤判別に起因する
問題は回避できない。レッド、グリーン、ブルーに適用
する場合は、特公平5−56068号公報に開示される
構成が3系統並列に必要となり、コストが高くなってし
まう欠点がある。また、入力カラー信号信号の間にミス
レジストレーションが無視できない場合には、黒文字な
どのレッド、グリーン、ブルー処理信号のピークがずれ
てしまい、出力画像における再現黒文字のエッジに色づ
きが生じてしまう。輝度/色度分離信号に変換した後、
輝度信号に適用する場合は、人間の感覚に応じたエッジ
検出が行える点で、網点原稿のモアレ除去の抑制と文字
の再現性との間のラチチュードを広く取れる利点があ
る。しかしながら、この方式だけによると、黒文字につ
いては、墨一色再現が不可能になり、色文字については
濁りを生じさせてしまう。その理由を図7を用いて説明
する。図7は輝度/色度分離信号の輝度を縦軸に、色度
から算出される彩度を横軸にとったものであり、太線は
記録系の色再現域を表す。一般に、白下地中の黒文字部
や色文字部の入力画像信号は、原稿の本来持つ色座標
(図7中、黒文字は■、色文字は●で示す)に対して、
色文字では白下地と原稿の色座標を結ぶ直線上に位置
し、黒文字では白下地と原稿の色座標を結ぶ直線から若
干彩度のある方向へシフトする(図7中、黒文字は□、
色文字は○で示す)。この特性は画像入力装置のMTF
特性と画素ずれ性能に依存する。一般に、ディジタルフ
ルカラー複写機では、密着型ないしは縮小型のCCD画
像入力装置が用いられ、記録色のサイクル毎に4スキャ
ンする。その各スキャンでの振動およびMTF特性のR
GBバランスの違いにより、本来黒で読みとられるべき
黒文字部は若干の彩度を持つ。また、通常、MTFの絶
対値は4lp/mmで50〜70%であり、その結果、
黒文字、色文字入力信号は、図7のように白下地と原稿
の色座標を結ぶ直線上の内挿点に移動してしまう。この
影響は、特に8ポイント程度以下の文字に対して顕著で
あり、画像処理装置においては入力信号の色座標(図7
中、黒文字は□、色文字は○で示す)を本来の原稿の色
座標(図7中、黒文字は■、色文字は●で示す)に予測
復元するのが望ましい。しかし、特公平5−56068
号公報に開示される方式を輝度信号に適用した場合、入
力信号は輝度方向のみに強調される(図7中、矢印の方
向)。その時、黒文字入力信号は彩度誤差が補正されな
いまま低輝度となり、色文字入力信号も彩度強調が行わ
れずに低輝度となる。その結果、黒文字については、画
像記録時に黒文字再現部に多量のシアン、マジェンタ、
イエローのカラー色材が混入して墨一色再現が不可能に
なり、色文字については不要色色材が増加して濁りを生
じさせてしまう。
点原稿のモアレを抑制し、文字の再現を保証するために
文字画像用フィルタと中間調画像用フィルタの出力をエ
ッジ検出手段の出力信号に応じて混合する方式が開示さ
れている。そこで、この従来の方式をカラー画像処理に
適用することの適否について考察する。カラー画像処理
方式に上記方式を適用するとすれば、イエロー、マゼン
タ、シアン、ブラックの記録色信号に適用する場合と、
入力画像信号レッド、グリーン、ブルーに適用する場合
と、入力カラー信号を輝度/色度分離信号に変換した
後、輝度信号に適用する場合が考えられる。記録色信号
に適用する場合は、主要色のみならず、不要色について
もエッジ度合いに応じたエッジ強調が行われるため、色
文字における混色や濁り、黒文字におけるブラック以外
の信号増加が生じてしまう。従って、この場合は上記色
相判定を併用することが必要となり、誤判別に起因する
問題は回避できない。レッド、グリーン、ブルーに適用
する場合は、特公平5−56068号公報に開示される
構成が3系統並列に必要となり、コストが高くなってし
まう欠点がある。また、入力カラー信号信号の間にミス
レジストレーションが無視できない場合には、黒文字な
どのレッド、グリーン、ブルー処理信号のピークがずれ
てしまい、出力画像における再現黒文字のエッジに色づ
きが生じてしまう。輝度/色度分離信号に変換した後、
輝度信号に適用する場合は、人間の感覚に応じたエッジ
検出が行える点で、網点原稿のモアレ除去の抑制と文字
の再現性との間のラチチュードを広く取れる利点があ
る。しかしながら、この方式だけによると、黒文字につ
いては、墨一色再現が不可能になり、色文字については
濁りを生じさせてしまう。その理由を図7を用いて説明
する。図7は輝度/色度分離信号の輝度を縦軸に、色度
から算出される彩度を横軸にとったものであり、太線は
記録系の色再現域を表す。一般に、白下地中の黒文字部
や色文字部の入力画像信号は、原稿の本来持つ色座標
(図7中、黒文字は■、色文字は●で示す)に対して、
色文字では白下地と原稿の色座標を結ぶ直線上に位置
し、黒文字では白下地と原稿の色座標を結ぶ直線から若
干彩度のある方向へシフトする(図7中、黒文字は□、
色文字は○で示す)。この特性は画像入力装置のMTF
特性と画素ずれ性能に依存する。一般に、ディジタルフ
ルカラー複写機では、密着型ないしは縮小型のCCD画
像入力装置が用いられ、記録色のサイクル毎に4スキャ
ンする。その各スキャンでの振動およびMTF特性のR
GBバランスの違いにより、本来黒で読みとられるべき
黒文字部は若干の彩度を持つ。また、通常、MTFの絶
対値は4lp/mmで50〜70%であり、その結果、
黒文字、色文字入力信号は、図7のように白下地と原稿
の色座標を結ぶ直線上の内挿点に移動してしまう。この
影響は、特に8ポイント程度以下の文字に対して顕著で
あり、画像処理装置においては入力信号の色座標(図7
中、黒文字は□、色文字は○で示す)を本来の原稿の色
座標(図7中、黒文字は■、色文字は●で示す)に予測
復元するのが望ましい。しかし、特公平5−56068
号公報に開示される方式を輝度信号に適用した場合、入
力信号は輝度方向のみに強調される(図7中、矢印の方
向)。その時、黒文字入力信号は彩度誤差が補正されな
いまま低輝度となり、色文字入力信号も彩度強調が行わ
れずに低輝度となる。その結果、黒文字については、画
像記録時に黒文字再現部に多量のシアン、マジェンタ、
イエローのカラー色材が混入して墨一色再現が不可能に
なり、色文字については不要色色材が増加して濁りを生
じさせてしまう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上に考察し
た従来技術の問題点を解決することを課題とする。すな
わち、本発明の目的は、エッジ強調処理による画像ノイ
ズの増長を抑制し、かつ視覚的に自然なエッジ強調を与
えることの可能なカラー画像処理方法および装置を提供
することである。また、本発明の目的は、そのエッジ強
調量を簡便に設定可能なカラー画像処理方法および装置
を提供することである。また、本発明の目的は、エッジ
強調後の文字信号が、黒文字については無彩色に再現
し、色文字については本来の彩度に再現するよう、所定
の範囲内で輝度および彩度のエッジ強調量を制御する、
カラー画像処理方法および装置を提供することである。
た従来技術の問題点を解決することを課題とする。すな
わち、本発明の目的は、エッジ強調処理による画像ノイ
ズの増長を抑制し、かつ視覚的に自然なエッジ強調を与
えることの可能なカラー画像処理方法および装置を提供
することである。また、本発明の目的は、そのエッジ強
調量を簡便に設定可能なカラー画像処理方法および装置
を提供することである。また、本発明の目的は、エッジ
強調後の文字信号が、黒文字については無彩色に再現
し、色文字については本来の彩度に再現するよう、所定
の範囲内で輝度および彩度のエッジ強調量を制御する、
カラー画像処理方法および装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のカラー画像処理
方法は、輝度/色度分離信号の輝度信号からエッジ量信
号を得るステップと、前記輝度信号から画像を平滑化し
た輝度信号とエッジ部を強調した輝度信号を得るステッ
プと、前記輝度/色度分離信号の色度信号から画像の彩
度信号を得るステップと、前記エッジ量信号に基づき前
記画像を平滑化した輝度信号とエッジ部を強調した輝度
信号を混合するステップと、前記エッジ量信号と前記彩
度信号とを用いて彩度の圧縮ないしは拡張に相当する色
度信号を得るステップとを備えたことを特徴とする。ま
た、上記方法を実施するための本発明のカラー画像処理
装置は、輝度/色度分離信号の輝度信号からエッジ量信
号を得るエッジ検出手段(図1の102)と、前記輝度
信号によって表される画像におけるエッジ部を強調する
処理を行うエッジ強調手段(103b)と、前記輝度信
号を平滑化する平滑化手段(103a)と、前記輝度/
色度分離信号の色度信号から画像の彩度信号を検出する
彩度検出手段(104)と、前記エッジ検出手段により
検出したエッジ量信号に基づき前記エッジ強調手段の出
力と前記平滑化手段の出力を混合することにより輝度変
換を行う手段(105,106)と、前記エッジ検出手
段の出力と彩度検出手段の出力とを用いて彩度の圧縮な
いしは拡張に相当する色度信号を得る色度変換を行う手
段(107,111,110a,110b)とからなる
基本構成を備えたことを特徴とする。
方法は、輝度/色度分離信号の輝度信号からエッジ量信
号を得るステップと、前記輝度信号から画像を平滑化し
た輝度信号とエッジ部を強調した輝度信号を得るステッ
プと、前記輝度/色度分離信号の色度信号から画像の彩
度信号を得るステップと、前記エッジ量信号に基づき前
記画像を平滑化した輝度信号とエッジ部を強調した輝度
信号を混合するステップと、前記エッジ量信号と前記彩
度信号とを用いて彩度の圧縮ないしは拡張に相当する色
度信号を得るステップとを備えたことを特徴とする。ま
た、上記方法を実施するための本発明のカラー画像処理
装置は、輝度/色度分離信号の輝度信号からエッジ量信
号を得るエッジ検出手段(図1の102)と、前記輝度
信号によって表される画像におけるエッジ部を強調する
処理を行うエッジ強調手段(103b)と、前記輝度信
号を平滑化する平滑化手段(103a)と、前記輝度/
色度分離信号の色度信号から画像の彩度信号を検出する
彩度検出手段(104)と、前記エッジ検出手段により
検出したエッジ量信号に基づき前記エッジ強調手段の出
力と前記平滑化手段の出力を混合することにより輝度変
換を行う手段(105,106)と、前記エッジ検出手
段の出力と彩度検出手段の出力とを用いて彩度の圧縮な
いしは拡張に相当する色度信号を得る色度変換を行う手
段(107,111,110a,110b)とからなる
基本構成を備えたことを特徴とする。
【0008】また、本発明の他の特徴は、上記基本構成
において、前記エッジ検出手段の出力を非線形変換する
第1の非線形変換手段105を設けたことである。その
第1の非線形変換手段は、変換出力信号feが0と1の
間で規格化され、複数のパラメータによって制御される
変換特性(図9)を有する。それらの複数のパラメータ
は、fe=0となる変換出力信号の上限値を制御する第
1のパラメータ(図9のe0)と、fe=1となる変換
出力信号の下限値を制御する第2のパラメータ(図9の
e1)とからなる。また、それらのパラメータを調整す
るために調整手段を設けることができる。
において、前記エッジ検出手段の出力を非線形変換する
第1の非線形変換手段105を設けたことである。その
第1の非線形変換手段は、変換出力信号feが0と1の
間で規格化され、複数のパラメータによって制御される
変換特性(図9)を有する。それらの複数のパラメータ
は、fe=0となる変換出力信号の上限値を制御する第
1のパラメータ(図9のe0)と、fe=1となる変換
出力信号の下限値を制御する第2のパラメータ(図9の
e1)とからなる。また、それらのパラメータを調整す
るために調整手段を設けることができる。
【0009】また、本発明の他の特徴は、前記基本構成
において、前記彩度検出手段の出力を非線形変換する第
2の非線形変換手段107を設けたことにある。その第
2の非線形変換手段は、変換出力信号fcが1と−1の
間で規格化され、複数のパラメータによって制御される
変換特性(図5)を有する。それら複数のパラメータ
は、fc=−1となる変換出力信号の上限値を制御する
第1のパラメータと、fc=0となる変換出力信号の下
限値を制御する第2のパラメータと、fc=0となる変
換出力信号の上限値を制御する第3のパラメータと、f
c=1となる変換出力信号の下限値を制御する第4のパ
ラメータとからなることを特徴とする。また、それらの
パラメータを調整するために調整手段を設けることがで
きる。
において、前記彩度検出手段の出力を非線形変換する第
2の非線形変換手段107を設けたことにある。その第
2の非線形変換手段は、変換出力信号fcが1と−1の
間で規格化され、複数のパラメータによって制御される
変換特性(図5)を有する。それら複数のパラメータ
は、fc=−1となる変換出力信号の上限値を制御する
第1のパラメータと、fc=0となる変換出力信号の下
限値を制御する第2のパラメータと、fc=0となる変
換出力信号の上限値を制御する第3のパラメータと、f
c=1となる変換出力信号の下限値を制御する第4のパ
ラメータとからなることを特徴とする。また、それらの
パラメータを調整するために調整手段を設けることがで
きる。
【0010】また、本発明の他の特徴は、前記基本構成
において、前記輝度変換を行う手段は、前記平滑化手段
の出力L*pと前記エッジ強調手段の出力L*cを、前
記第1の非線形変換手段の出力feを重み値として、次
式の演算により加重平均出力L*’を得る加重平均化手
段を有することを特徴とする請求項2記載のカラー画像
処理装置。 L*’=fe・L*c+(1−fe)・L*p
において、前記輝度変換を行う手段は、前記平滑化手段
の出力L*pと前記エッジ強調手段の出力L*cを、前
記第1の非線形変換手段の出力feを重み値として、次
式の演算により加重平均出力L*’を得る加重平均化手
段を有することを特徴とする請求項2記載のカラー画像
処理装置。 L*’=fe・L*c+(1−fe)・L*p
【0011】また、本発明の他の特徴は、前記基本構成
における前記輝度変換を行う手段が、エッジ重み量と彩
度変換信号とに基づき輝度変換出力の最大値を制限する
制限手段を有することにある。
における前記輝度変換を行う手段が、エッジ重み量と彩
度変換信号とに基づき輝度変換出力の最大値を制限する
制限手段を有することにある。
【0012】また、本発明の他の特徴は、前記色度変換
を行う手段が、エッジ重み量feと彩度変換信号fcと
から係数kをk=1+fe・fcの演算により算出する
係数決定手段と、その係数決定手段により算出された係
数kを色度信号に乗ずる係数作用手段とを有することで
ある。
を行う手段が、エッジ重み量feと彩度変換信号fcと
から係数kをk=1+fe・fcの演算により算出する
係数決定手段と、その係数決定手段により算出された係
数kを色度信号に乗ずる係数作用手段とを有することで
ある。
【0013】
【作用】本発明において、エッジ検出手段は輝度/色度
分離信号の輝度信号から画像におけるエッジ部のエッジ
属性の程度を表すエッジ量を検出する。たとえば輝度/
色度分離信号の輝度信号中の注目画素と、該注目画素か
ら所定の距離範囲内にある複数の周辺画素を用いて該注
目画素と該周辺画素との差を算出することにより、注目
画素のエッジ量eを検出する。該エッジ量を外部から調
整可能な非線形関数を用いて0から1の間に規格化した
連続量feとして変換する。このエッジ信号feは、画
像の周波数特性とその濃淡のコントラストの情報を定量
化した連続的な量である。
分離信号の輝度信号から画像におけるエッジ部のエッジ
属性の程度を表すエッジ量を検出する。たとえば輝度/
色度分離信号の輝度信号中の注目画素と、該注目画素か
ら所定の距離範囲内にある複数の周辺画素を用いて該注
目画素と該周辺画素との差を算出することにより、注目
画素のエッジ量eを検出する。該エッジ量を外部から調
整可能な非線形関数を用いて0から1の間に規格化した
連続量feとして変換する。このエッジ信号feは、画
像の周波数特性とその濃淡のコントラストの情報を定量
化した連続的な量である。
【0014】また、彩度検出手段は、輝度/色度分離信
号の色度信号から注目画素ないしは注目画素周辺の彩度
C*を検出する。
号の色度信号から注目画素ないしは注目画素周辺の彩度
C*を検出する。
【0015】平滑化手段は輝度信号を平滑化する。この
平滑化手段は予め中間調画像処理用に設定されたフィル
タ特性を有し、中間調画像部分に適した処理を行う。エ
ッジ強調手段は文字画像処理用に設定されたフィルタ特
性を有し、輝度信号によって表される画像のエッジ部を
強調し、文字画像に適した処理を行う。
平滑化手段は予め中間調画像処理用に設定されたフィル
タ特性を有し、中間調画像部分に適した処理を行う。エ
ッジ強調手段は文字画像処理用に設定されたフィルタ特
性を有し、輝度信号によって表される画像のエッジ部を
強調し、文字画像に適した処理を行う。
【0016】輝度変換を行う手段は、エッジ量信号に基
づき前記エッジ強調手段の出力と前記平滑手段の出力を
混合する。具体的には、エッジ量信号を規格化したエッ
ジ重み信号feを重みとして用いて、平滑化手段の出力
すなわち予め中間調画像処理用に設定されたフィルタ出
力Pとエッジ強調手段の出力すなわち文字画像処理用に
設定されたフィルタ出力Cを、次式により混合する。 T=fe・C+(1−fe)・P (1)
づき前記エッジ強調手段の出力と前記平滑手段の出力を
混合する。具体的には、エッジ量信号を規格化したエッ
ジ重み信号feを重みとして用いて、平滑化手段の出力
すなわち予め中間調画像処理用に設定されたフィルタ出
力Pとエッジ強調手段の出力すなわち文字画像処理用に
設定されたフィルタ出力Cを、次式により混合する。 T=fe・C+(1−fe)・P (1)
【0017】輝度信号の制限手段(108,109)
は、(1)式により得られた輝度信号は、彩度C*とエ
ッジ信号feで決定される制限値L(fe,C*)によ
り、次式(2)により制限する IF T>L(fe,C*) THEN T=L(fe,C*) (2) 制限値L(fe,C*)はエッジ信号fe、彩度信号C
*がともに大きくなるほど、明るい値となるように設定
される。すなわち、エッジ信号が小さい場合、写真画像
のような場合には、制限値L(fe,C*)は作用しな
い。エッジ信号が大きくても、彩度信号C*が小さい場
合、黒文字の場合には制限値L(fe,C*)は作用し
ない。エッジ信号が大きく彩度信号C*も大きい場合、
色文字のような場合には、制限値L(fe,C*)は最
も作用し、輝度信号が一定値以下にならないように制限
する。このことは、色文字に不要色が混入することを防
止する。
は、(1)式により得られた輝度信号は、彩度C*とエ
ッジ信号feで決定される制限値L(fe,C*)によ
り、次式(2)により制限する IF T>L(fe,C*) THEN T=L(fe,C*) (2) 制限値L(fe,C*)はエッジ信号fe、彩度信号C
*がともに大きくなるほど、明るい値となるように設定
される。すなわち、エッジ信号が小さい場合、写真画像
のような場合には、制限値L(fe,C*)は作用しな
い。エッジ信号が大きくても、彩度信号C*が小さい場
合、黒文字の場合には制限値L(fe,C*)は作用し
ない。エッジ信号が大きく彩度信号C*も大きい場合、
色文字のような場合には、制限値L(fe,C*)は最
も作用し、輝度信号が一定値以下にならないように制限
する。このことは、色文字に不要色が混入することを防
止する。
【0018】一方、色度信号に対しては、色度変換を行
う手段(107,110A,110b,111)は、彩
度信号C*を非線形変換し、−1から1の間に規格化し
た信号fcとエッジ信号feを用いて、係数kを k=1+fe・fc (3) で算出し、これを次式のように色度信号Qi(i=1,
2)に乗ずることにより色度信号Qi ’を得る。 Qi’=k・Qi (4) 彩度変換信号fcは彩度信号C*に対して単調に−1か
ら1へ変化する。すなわち、低彩度部ではfcは−1付
近にあり、高彩度になるに従い、1へ変化する。エッジ
信号が小さい場合、写真画像のような場合には、fe◆
0となるため、彩度変換信号fcによらずk◆1とな
り、この場合、色度信号は処理前後で変化しない。エッ
ジ信号が大きく彩度信号C*も大きい場合、すなわち色
文字のような場合には、fcが正でk>1となる。その
結果、処理後の色度信号Qi ’は彩度強調される。エ
ッジ信号が大きく彩度信号C*が小さい場合、すなわち
黒文字のような場合には、fcが負となり、0≦k<1
となる。その結果、処理後の色度信号Qi ’は彩度が
圧縮され、無彩色に引き寄せられる。従って、図7の色
文字の入力色座標(第7図中○)は輝度が制限された範
囲内で強調されつつ、彩度方向にも強調され、本来の原
稿の色座標(第7図中●)になる。また、図7の黒文字
の入力色座標(図7中□)は輝度が強調されつつ、彩度
方向に圧縮され、本来の原稿の色座標(図7中■)にな
る。この際の輝度信号の混合と制限、および彩度方向の
圧縮および強調の度合いはエッジ検出手段と彩度検出手
段の非線形変換手段のパラメータにより制御され、該変
換パラメータは外部から変更可能に設定される。
う手段(107,110A,110b,111)は、彩
度信号C*を非線形変換し、−1から1の間に規格化し
た信号fcとエッジ信号feを用いて、係数kを k=1+fe・fc (3) で算出し、これを次式のように色度信号Qi(i=1,
2)に乗ずることにより色度信号Qi ’を得る。 Qi’=k・Qi (4) 彩度変換信号fcは彩度信号C*に対して単調に−1か
ら1へ変化する。すなわち、低彩度部ではfcは−1付
近にあり、高彩度になるに従い、1へ変化する。エッジ
信号が小さい場合、写真画像のような場合には、fe◆
0となるため、彩度変換信号fcによらずk◆1とな
り、この場合、色度信号は処理前後で変化しない。エッ
ジ信号が大きく彩度信号C*も大きい場合、すなわち色
文字のような場合には、fcが正でk>1となる。その
結果、処理後の色度信号Qi ’は彩度強調される。エ
ッジ信号が大きく彩度信号C*が小さい場合、すなわち
黒文字のような場合には、fcが負となり、0≦k<1
となる。その結果、処理後の色度信号Qi ’は彩度が
圧縮され、無彩色に引き寄せられる。従って、図7の色
文字の入力色座標(第7図中○)は輝度が制限された範
囲内で強調されつつ、彩度方向にも強調され、本来の原
稿の色座標(第7図中●)になる。また、図7の黒文字
の入力色座標(図7中□)は輝度が強調されつつ、彩度
方向に圧縮され、本来の原稿の色座標(図7中■)にな
る。この際の輝度信号の混合と制限、および彩度方向の
圧縮および強調の度合いはエッジ検出手段と彩度検出手
段の非線形変換手段のパラメータにより制御され、該変
換パラメータは外部から変更可能に設定される。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照しながら実施例に基ずいて
本発明の特徴を具体的に説明する。図1は本発明のカラ
ー画像処理装置を実施するための構成の一例を示すもの
である。入力信号としては輝度色度分離信号が用いられ
る。YIQ、Yxy、YES、L*u*v*、L*a*
b*などのカラー信号がこれに該当し、本実施例ではL
*a*b*を代表例として説明する。
本発明の特徴を具体的に説明する。図1は本発明のカラ
ー画像処理装置を実施するための構成の一例を示すもの
である。入力信号としては輝度色度分離信号が用いられ
る。YIQ、Yxy、YES、L*u*v*、L*a*
b*などのカラー信号がこれに該当し、本実施例ではL
*a*b*を代表例として説明する。
【0020】輝度信号L*はエッジ検出器102、平滑
化回路103a、エッジ強調器103bに並列に入力さ
れる。一方、色度信号a*b*は平滑化回路101a,
bに並列に入力される。エッジ検出器102は1次元の
ディジタルフィルタ2個で構成され、輝度信号L*のエ
ッジ量eを出力する。エッジ量eは非線形変換器105
に入力され、0から1の間に規格化されたエッジ重み量
feを出力する。
化回路103a、エッジ強調器103bに並列に入力さ
れる。一方、色度信号a*b*は平滑化回路101a,
bに並列に入力される。エッジ検出器102は1次元の
ディジタルフィルタ2個で構成され、輝度信号L*のエ
ッジ量eを出力する。エッジ量eは非線形変換器105
に入力され、0から1の間に規格化されたエッジ重み量
feを出力する。
【0021】一方、平滑化回路101a,bから出力さ
れる平滑化色度信号a’*b’*は、彩度生成回路10
4に入力され、定義式 C*={a’*2+b’*2} (5) に相当する変換により、彩度信号C*が生成される。こ
の彩度生成回路104は乗算器と加算器により構成して
もよいし、ルックアップテーブルで構成してもよい。こ
のようにして、入力信号L*a*b*の注目画素に対す
るエッジ重み量feと彩度C*が算出され、この両信号
により輝度色度信号が制御される。
れる平滑化色度信号a’*b’*は、彩度生成回路10
4に入力され、定義式 C*={a’*2+b’*2} (5) に相当する変換により、彩度信号C*が生成される。こ
の彩度生成回路104は乗算器と加算器により構成して
もよいし、ルックアップテーブルで構成してもよい。こ
のようにして、入力信号L*a*b*の注目画素に対す
るエッジ重み量feと彩度C*が算出され、この両信号
により輝度色度信号が制御される。
【0022】図8にエッジ検出器102の構成の例を示
す。エッジ検出部は主走査方向、副走査方向に検出感度
をもつ2個のディジタルフィルタ102−1、102−
2で構成され、ディジタルフィルタ102−1のフィル
タ係数は 「 −0.25 0 0.5 0 −0.25 −0.25 0 0.5 0 −0.25 −0.25 0 0.5 0 −0.25 −0.25 0 0.5 0 −0.25 −0.25 0 0.5 0 −0.25 」 に設定し、ディジタルフィルタ102−2のフィルタ係
数は 「 −0.25 −0.25 −0.25 −0.25 −0.25 0 0 0 0 0 0.50 0.50 0.50 0.50 0.50 0 0 0 0 0 −0.25 −0.25 −0.25 −0.25 −0.25 」 に設定した。
す。エッジ検出部は主走査方向、副走査方向に検出感度
をもつ2個のディジタルフィルタ102−1、102−
2で構成され、ディジタルフィルタ102−1のフィル
タ係数は 「 −0.25 0 0.5 0 −0.25 −0.25 0 0.5 0 −0.25 −0.25 0 0.5 0 −0.25 −0.25 0 0.5 0 −0.25 −0.25 0 0.5 0 −0.25 」 に設定し、ディジタルフィルタ102−2のフィルタ係
数は 「 −0.25 −0.25 −0.25 −0.25 −0.25 0 0 0 0 0 0.50 0.50 0.50 0.50 0.50 0 0 0 0 0 −0.25 −0.25 −0.25 −0.25 −0.25 」 に設定した。
【0023】両者のディジタルフィルタ出力efs、ess
は絶対値化回路102−3を介した後、比較器102−
4に入力され、いずれか大きい方がエッジ量eとして出
力される。この際、ディジタルフィルタ係数は400d
piのデータで4lp/mmに最大検出感度をもつよう
設計されており、特に8ポイント以下の文字のエッジの
検出を重視している。また、ディジタルフィルタは各々
一方向に4lp/mmで最大検出感度をもち、他の方向
では平均化の効果を与えるため、2次元的にエッジが分
布する網点印刷画像のエッジ量を抑制する効果をもち、
更に比較器102−4での最大値選択で、細かい文字と
網点印刷画像のエッジ量検出ラチチュードを広げてい
る。
は絶対値化回路102−3を介した後、比較器102−
4に入力され、いずれか大きい方がエッジ量eとして出
力される。この際、ディジタルフィルタ係数は400d
piのデータで4lp/mmに最大検出感度をもつよう
設計されており、特に8ポイント以下の文字のエッジの
検出を重視している。また、ディジタルフィルタは各々
一方向に4lp/mmで最大検出感度をもち、他の方向
では平均化の効果を与えるため、2次元的にエッジが分
布する網点印刷画像のエッジ量を抑制する効果をもち、
更に比較器102−4での最大値選択で、細かい文字と
網点印刷画像のエッジ量検出ラチチュードを広げてい
る。
【0024】図9はエッジ量eの非線形変換器105の
変換特性を示す。非線形変換器105の変換特性は外部
から設定可能なパラメータe0、e1で決定され、本実施
例ではe0を0、e1を100に設定した。出力画像の不
自然なディフェクトを防止するためにはe0とe1の距離
を出来るだけ拡大することが望ましく、その設定はエッ
ジ検出器102の構成と設定パラメータに依存する。本
実施例では、エッジ検出器102の構成を前記の如く構
成することにより、e0とe1の距離を充分問題のない範
囲まで拡大することが可能となっている。
変換特性を示す。非線形変換器105の変換特性は外部
から設定可能なパラメータe0、e1で決定され、本実施
例ではe0を0、e1を100に設定した。出力画像の不
自然なディフェクトを防止するためにはe0とe1の距離
を出来るだけ拡大することが望ましく、その設定はエッ
ジ検出器102の構成と設定パラメータに依存する。本
実施例では、エッジ検出器102の構成を前記の如く構
成することにより、e0とe1の距離を充分問題のない範
囲まで拡大することが可能となっている。
【0025】また、色度信号a*b*の平滑化回路10
1a,bは必ずしも必要ではないが、入力装置にスキャ
ン毎の位置づれやMTFのRGBバランスの悪さがわか
っている場合には、必要である。本実施例では主走査方
向、副走査方向に等方な平滑化フィルタを用い、そのフ
ィルタ係数は 「0 0.125 0 0.125 0.5 0.125 0 0.125 0 」 に設定した。
1a,bは必ずしも必要ではないが、入力装置にスキャ
ン毎の位置づれやMTFのRGBバランスの悪さがわか
っている場合には、必要である。本実施例では主走査方
向、副走査方向に等方な平滑化フィルタを用い、そのフ
ィルタ係数は 「0 0.125 0 0.125 0.5 0.125 0 0.125 0 」 に設定した。
【0026】以下に、前記エッジ重み量feと彩度C*
を用いて行った、輝度信号L*の変換形態を述べる。輝
度信号L*はエッジ検出器102に入力されるのと並行
に、平滑化回路103aとエッジ強調器103bに入力
される。平滑化回路103a、エッジ強調器103bは
共に位相保存型の2次元のディジタルフィルタで構成さ
れる。平滑化回路103a は網点画像の入力に対して
もモアレが発生しないよう、空間周波数特性はほぼ2l
p/mmにピークをもち、4lp/mm以上では充分ゲ
インが落ちるように設計され、実施例では7x5のサイ
ズを用いた。エッジ強調器103bは主に8ポイント以
下の文字を充分強調できるように、4lp/mmにピー
クをもつ特性に設計され、実施例では5x5のサイズを
用いた。そのフィルタの空間周波数特性の一例を図2に
示す。図2に示すような2種の空間周波数変換を行うこ
とにより、平滑化回路103aからは中間調画像の再現
に適した出力(L*p)が得られ、エッジ強調器103
bからは文字画像の再現に適した出力(L*c)が得ら
れる。その両者の出力信号とエッジ重み量feは荷重平
均化回路106に入力され、エッジ重み量feによる両
者の出力信号の混合が行われ、混合信号L*’ L*’=fe・L*c+(1−fe)・L*p (6) が出力される。式(6)から明らかなように、エッジ重
み量feが小さな中間調画像の如き場合には、混合信号
L*’は殆どL*pに等しくなり、中間調画像に最適な
信号が出力される。また、エッジ重み量feが大きな文
字画像の如き場合には、混合信号L*’は殆どL*cに
等しくなり、文字画像に最適な信号が出力される。ま
た、エッジ重み量feは連続量であることから、エッジ
量の推移に対して不連続に出力が切り替わることがな
く、従来例のように再生画像に不自然なディフェクトが
現れることはない。
を用いて行った、輝度信号L*の変換形態を述べる。輝
度信号L*はエッジ検出器102に入力されるのと並行
に、平滑化回路103aとエッジ強調器103bに入力
される。平滑化回路103a、エッジ強調器103bは
共に位相保存型の2次元のディジタルフィルタで構成さ
れる。平滑化回路103a は網点画像の入力に対して
もモアレが発生しないよう、空間周波数特性はほぼ2l
p/mmにピークをもち、4lp/mm以上では充分ゲ
インが落ちるように設計され、実施例では7x5のサイ
ズを用いた。エッジ強調器103bは主に8ポイント以
下の文字を充分強調できるように、4lp/mmにピー
クをもつ特性に設計され、実施例では5x5のサイズを
用いた。そのフィルタの空間周波数特性の一例を図2に
示す。図2に示すような2種の空間周波数変換を行うこ
とにより、平滑化回路103aからは中間調画像の再現
に適した出力(L*p)が得られ、エッジ強調器103
bからは文字画像の再現に適した出力(L*c)が得ら
れる。その両者の出力信号とエッジ重み量feは荷重平
均化回路106に入力され、エッジ重み量feによる両
者の出力信号の混合が行われ、混合信号L*’ L*’=fe・L*c+(1−fe)・L*p (6) が出力される。式(6)から明らかなように、エッジ重
み量feが小さな中間調画像の如き場合には、混合信号
L*’は殆どL*pに等しくなり、中間調画像に最適な
信号が出力される。また、エッジ重み量feが大きな文
字画像の如き場合には、混合信号L*’は殆どL*cに
等しくなり、文字画像に最適な信号が出力される。ま
た、エッジ重み量feは連続量であることから、エッジ
量の推移に対して不連続に出力が切り替わることがな
く、従来例のように再生画像に不自然なディフェクトが
現れることはない。
【0027】次に、混合信号L*’はエッジ重み量fe
と彩度信号C*から決定される制限値L*maxにより
制限される。その課程を図3および図4を用いて説明す
る。図3は、図1の制限値決定回路108の詳細構成図
である。図3によれば、彩度信号C*は最大制限値決定
回路108−1に入力され、最大制限値L*aを出力す
る。最大制限値L*aと彩度信号C*の関係は図4に示
すように、彩度が増加するにつれて最大制限値L*aは
明るい値に線形に変化し、一定値C*1を越えるとL*1
に固定となる。この際、(C*1,L*1)は外部から変
更可能に設定され、本実施例では(50,100)を用
いた。最大制限値決定回路108−1は乗算器とリミッ
ターの組合せで構成しても、ルックアップテーブルで構
成しても実現可能である。
と彩度信号C*から決定される制限値L*maxにより
制限される。その課程を図3および図4を用いて説明す
る。図3は、図1の制限値決定回路108の詳細構成図
である。図3によれば、彩度信号C*は最大制限値決定
回路108−1に入力され、最大制限値L*aを出力す
る。最大制限値L*aと彩度信号C*の関係は図4に示
すように、彩度が増加するにつれて最大制限値L*aは
明るい値に線形に変化し、一定値C*1を越えるとL*1
に固定となる。この際、(C*1,L*1)は外部から変
更可能に設定され、本実施例では(50,100)を用
いた。最大制限値決定回路108−1は乗算器とリミッ
ターの組合せで構成しても、ルックアップテーブルで構
成しても実現可能である。
【0028】次に、最大制限値L*aとエッジ重み量f
eは制限値混合回路108−2に入力されて、制限値L
*maxが、 L*max=fe・L*a+(1−fe)・255 (7) で算出される。なお、固定値255とは制限を付けない
場合にとりうる輝度最大値である。制限値混合回路10
8−2は乗算器とリミッターの組合せで構成しても、ル
ックアップテーブルで構成しても実現可能である。以上
から、制限値決定回路108によって、エッジ重み量f
eと彩度信号C*から決定される制限値L*maxが出
力される。この際、エッジ重み量feが小さな中間調画
像の如き場合には、L*maxは255となり、制限値
は作用しない。エッジ重み量feが大きな文字画像の如
き場合には、その画素の彩度信号C*に応じて、制限値
L*maxは変化する。図4の設定では、彩度が増加す
るに従って、制限値L*maxは明るい値に線形に変化
する。すなわち、この作用はエッジ重み量feが大き
く、かつ彩度の高い色文字に対して、輝度の強調を制限
するものである。次に、混合信号L*’と制限値L*m
axは最大値制限器109に入力され、制限値L*ma
xで制限された輝度変換出力L*oが、 IF L*’>L*max THEN L*o=L*max ELSEIF L*’≦L*max THEN L*o=L*’ (8) で、制限されて出力される。
eは制限値混合回路108−2に入力されて、制限値L
*maxが、 L*max=fe・L*a+(1−fe)・255 (7) で算出される。なお、固定値255とは制限を付けない
場合にとりうる輝度最大値である。制限値混合回路10
8−2は乗算器とリミッターの組合せで構成しても、ル
ックアップテーブルで構成しても実現可能である。以上
から、制限値決定回路108によって、エッジ重み量f
eと彩度信号C*から決定される制限値L*maxが出
力される。この際、エッジ重み量feが小さな中間調画
像の如き場合には、L*maxは255となり、制限値
は作用しない。エッジ重み量feが大きな文字画像の如
き場合には、その画素の彩度信号C*に応じて、制限値
L*maxは変化する。図4の設定では、彩度が増加す
るに従って、制限値L*maxは明るい値に線形に変化
する。すなわち、この作用はエッジ重み量feが大き
く、かつ彩度の高い色文字に対して、輝度の強調を制限
するものである。次に、混合信号L*’と制限値L*m
axは最大値制限器109に入力され、制限値L*ma
xで制限された輝度変換出力L*oが、 IF L*’>L*max THEN L*o=L*max ELSEIF L*’≦L*max THEN L*o=L*’ (8) で、制限されて出力される。
【0029】次に、色度信号a*b*の変換形態を述べ
る。前記彩度信号C*は非線形変換器107に入力さ
れ、−1から1の間に規格化した彩度変換信号fcに変
換される。図5は信号fcの変換形態の一例を示す。該
変換形態は4コのパラメータC*1〜C*4で制御され、
C*1がfc=−1となるC*の上限値、C*2がfc=
0となるC*の下限値、C*3がfc=0となるC*の
上限値、C*4がfc=1となるC*の下限値を表し、
これらは外部から変更可能に設定され、本実施例では
(10,15,20,50)に設定した。このような非
線形変換器107はルックアップテーブルで構成して実
現可能である。エッジ重み量feと彩度変換信号fcは
係数決定回路111に入力され、係数kが、 k=1+fe・fc (9) で算出される。係数決定回路111は乗算器と加算器の
組合せで実現可能である。係数kはエッジ重み量feが
小さな中間調画像の如き場合にはぼ1となり、エッジ重
み量feが大きく、かつ彩度の低い黒文字の如き場合に
ははぼ0となり、エッジ重み量feが大きく、かつ彩度
の高い色文字の如き場合にははぼ2となる。係数kは係
数作用回路110a,bにおいて注目画素の色度信号a
*,b*に作用し、 a*o=a*・k, b*o= b*・k (10) のように、a*o,b*oに変換される。従って、入力
色度信号a*,b*は中間調画像の如き場合には変換を
受けずに出力され、黒文字の如き場合には彩度圧縮さ
れ、無彩色になる。また、色文字の如き場合には、もと
もとの彩度に応じて度合いが異なる彩度強調が作用さ
れ、最大2倍に強調される。
る。前記彩度信号C*は非線形変換器107に入力さ
れ、−1から1の間に規格化した彩度変換信号fcに変
換される。図5は信号fcの変換形態の一例を示す。該
変換形態は4コのパラメータC*1〜C*4で制御され、
C*1がfc=−1となるC*の上限値、C*2がfc=
0となるC*の下限値、C*3がfc=0となるC*の
上限値、C*4がfc=1となるC*の下限値を表し、
これらは外部から変更可能に設定され、本実施例では
(10,15,20,50)に設定した。このような非
線形変換器107はルックアップテーブルで構成して実
現可能である。エッジ重み量feと彩度変換信号fcは
係数決定回路111に入力され、係数kが、 k=1+fe・fc (9) で算出される。係数決定回路111は乗算器と加算器の
組合せで実現可能である。係数kはエッジ重み量feが
小さな中間調画像の如き場合にはぼ1となり、エッジ重
み量feが大きく、かつ彩度の低い黒文字の如き場合に
ははぼ0となり、エッジ重み量feが大きく、かつ彩度
の高い色文字の如き場合にははぼ2となる。係数kは係
数作用回路110a,bにおいて注目画素の色度信号a
*,b*に作用し、 a*o=a*・k, b*o= b*・k (10) のように、a*o,b*oに変換される。従って、入力
色度信号a*,b*は中間調画像の如き場合には変換を
受けずに出力され、黒文字の如き場合には彩度圧縮さ
れ、無彩色になる。また、色文字の如き場合には、もと
もとの彩度に応じて度合いが異なる彩度強調が作用さ
れ、最大2倍に強調される。
【0030】以上の工程により、本実施例では、エッジ
強調処理による中間調画像のノイズの増長を抑制し、か
つ視覚的に自然なエッジ強調を与え、不自然な画像ディ
フェクトを生じさせない。また、エッジ強調量を簡便な
形で設定可能である。また、エッジ強調後の文字信号
が、黒文字については無彩色に再現し、色文字について
は本来の彩度に再現するよう、輝度および彩度が制御さ
れ、図7の場合の入力色度を本来の原稿の色度に近づけ
ることが可能となる。
強調処理による中間調画像のノイズの増長を抑制し、か
つ視覚的に自然なエッジ強調を与え、不自然な画像ディ
フェクトを生じさせない。また、エッジ強調量を簡便な
形で設定可能である。また、エッジ強調後の文字信号
が、黒文字については無彩色に再現し、色文字について
は本来の彩度に再現するよう、輝度および彩度が制御さ
れ、図7の場合の入力色度を本来の原稿の色度に近づけ
ることが可能となる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
エッジ強調および平滑化処理が入力信号のエッジ強度に
応じて連続的に変化するため、視覚的に自然なエッジ強
調処理が行えると同時に、入力装置での黒文字の色づき
と色文字の彩度低下を適応的に補正することができる。
また、そのためのパラメータはエッジ強調量に対して高
々2つ、彩度強調量に対して高々4つの簡単なパラメー
タで設定されるため、簡便に調整可能である。
エッジ強調および平滑化処理が入力信号のエッジ強度に
応じて連続的に変化するため、視覚的に自然なエッジ強
調処理が行えると同時に、入力装置での黒文字の色づき
と色文字の彩度低下を適応的に補正することができる。
また、そのためのパラメータはエッジ強調量に対して高
々2つ、彩度強調量に対して高々4つの簡単なパラメー
タで設定されるため、簡便に調整可能である。
【図1】 本発明のカラー画像処理装置の実施例の全体
構成図である。
構成図である。
【図2】 輝度信号平滑化回路103a、輝度信号エッ
ジ強調器103bの空間周波数特性の一例を示す図であ
る。
ジ強調器103bの空間周波数特性の一例を示す図であ
る。
【図3】 輝度信号制限値決定回路108の構成例を示
す図である。
す図である。
【図4】 輝度信号制限値決定回路108の一部である
最大制限値決定回路108−1(図3)の特性の一例を
表す説明図である。
最大制限値決定回路108−1(図3)の特性の一例を
表す説明図である。
【図5】 彩度信号非線形変換器107の変換特性の一
例を表す説明図である。
例を表す説明図である。
【図6】 従来のエッジ強調処理方式の構成図である。
【図7】 従来のエッジ強調処理方式での黒文字、色文
字処理における問題を説明する説明図である。
字処理における問題を説明する説明図である。
【図8】 輝度信号エッジ検出器102の構成の一例で
ある。
ある。
【図9】 輝度信号エッジ量の非線形変換器105の変
換特性の一例を表す説明図である。
換特性の一例を表す説明図である。
101a、101b…平滑化回路、102…エッジ検出
器、103a…平滑化回路、103b…エッジ強調器、
104…彩度生成回路、105…非線形変換器、106
…加重平均化回路、107…非線形変換器、108…制
限値決定回路、109…最大値制限器、110a、11
0b…係数作用回路、111…係数決定回路。
器、103a…平滑化回路、103b…エッジ強調器、
104…彩度生成回路、105…非線形変換器、106
…加重平均化回路、107…非線形変換器、108…制
限値決定回路、109…最大値制限器、110a、11
0b…係数作用回路、111…係数決定回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 1/46 Z (72)発明者 鈴木 讓 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼ ロックス株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−277978(JP,A) 特開 昭63−182785(JP,A) 特開 昭62−185466(JP,A) 特開 平4−342370(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 1/40 - 1/409 H04N 1/46 H04N 1/60
Claims (11)
- 【請求項1】 輝度/色度分離信号の輝度信号からエッ
ジ量信号を得るエッジ検出手段と、 前記輝度信号によって表される画像におけるエッジ部を
強調する処理を行うエッジ強調手段と、 前記輝度信号を平滑化する平滑化手段と、 前記輝度/色度分離信号の色度信号から画像の彩度信号
を検出する彩度検出手段と、 前記エッジ検出手段により検出したエッジ量信号に基づ
き前記エッジ強調手段の出力と前記平滑化手段の出力を
混合することにより輝度変換を行う手段と、 前記エッジ検出手段の出力と彩度検出手段の出力とを用
いて彩度の圧縮ないしは拡張に相当する色度信号を得る
色度変換を行う手段とを備えたことを特徴とするカラー
画像処理装置。 - 【請求項2】 前記エッジ検出手段の出力を非線形変換
する第1の非線形変換手段105を設けたことを特徴と
する請求項1記載のカラー画像処理装置。 - 【請求項3】 前記第1の非線形変換手段は、変換出力
信号feが0と1の間で規格化され、複数のパラメータ
によって制御される変換特性を有し、 前記複数のパラメータは、fe=0となる変換出力信号
の上限値を制御する第1のパラメータと、fe=1とな
る変換出力信号の下限値を制御する第2のパラメータと
を含むことを特徴とする請求項2記載のカラー画像処理
装置。 - 【請求項4】 前記第1の変換手段における変換特性の
パラメータを調整する調整手段を設けたことを特徴とす
る請求項2記載のカラー画像処理装置。 - 【請求項5】 前記彩度検出手段の出力を非線形変換す
る第2の非線形変換手段を設けたことを特徴とする請求
項1記載のカラー画像処理装置。 - 【請求項6】 前記第2の非線形変換手段は、変換出力
信号fcが1と−1の間で規格化され、複数のパラメー
タによって制御される変換特性を有し、 前記複数のパラメータは、fc=−1となる変換出力信
号の上限値を制御する第1のパラメータと、fc=0と
なる変換出力信号の下限値を制御する第2のパラメータ
と、fc=0となる変換出力信号の上限値を制御する第
3のパラメータと、fc=1となる変換出力信号の下限
値を制御する第4のパラメータとを含むことを特徴とす
る請求項5記載のカラー画像処理装置。 - 【請求項7】 前記第2の非線形変換手段における変換
特性のパラメータを調整する調整手段を設けたことを特
徴とする請求項6記載のカラー画像処理装置。 - 【請求項8】 前記輝度変換を行う手段は、前記平滑化
手段の出力L*pと前記エッジ強調手段の出力L*c
を、前記第1の非線形変換手段の出力feを重み値とし
て、次式の演算により加重平均出力L*’を得る加重平
均化手段を有することを特徴とする請求項2記載のカラ
ー画像処理装置。 L*’=fe−L*c+(1−fe)・L*p - 【請求項9】 前記輝度変換を行う手段は、エッジ重み
量と彩度変換信号とに基づき輝度変換出力の最大値を制
限する制限手段を有することを特徴とする請求項1記載
のカラー画像処理装置。 - 【請求項10】 前記色度変換を行う手段は、エッジ重
み量feと彩度変換信号fcとから係数kをk=1+f
e・fcの演算により算出する係数決定手段と、その係
数決定手段により算出された係数kを色度信号に乗ずる
係数作用手段とを有することを特徴とする請求項1記載
のカラー画像処理装置。 - 【請求項11】 輝度/色度分離信号の輝度信号からエ
ッジ量信号を得るステップと、 前記輝度信号から画像を平滑化した輝度信号とエッジ部
を強調した輝度信号を得るステップと、 前記輝度/色度分離信号の色度信号から画像の彩度信号
を得るステップと、 前記エッジ量信号に基づき前記画像を平滑化した輝度信
号とエッジ部を強調した輝度信号を混合するステップ
と、 前記エッジ量信号と前記彩度信号とを用いて彩度の圧縮
ないしは拡張に相当する色度信号を得るステップとを備
えたことを特徴とするカラー画像処理方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6014949A JP2906975B2 (ja) | 1994-01-14 | 1994-01-14 | カラー画像処理方法および装置 |
US08/371,982 US5729360A (en) | 1994-01-14 | 1995-01-13 | Color image processing method and system |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6014949A JP2906975B2 (ja) | 1994-01-14 | 1994-01-14 | カラー画像処理方法および装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07212611A JPH07212611A (ja) | 1995-08-11 |
JP2906975B2 true JP2906975B2 (ja) | 1999-06-21 |
Family
ID=11875235
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6014949A Expired - Fee Related JP2906975B2 (ja) | 1994-01-14 | 1994-01-14 | カラー画像処理方法および装置 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2906975B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7227990B2 (en) | 2001-02-20 | 2007-06-05 | Nec Corporation | Color image processing device and color image processing method |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6449060B1 (en) | 1996-07-22 | 2002-09-10 | Canon Kabushiki Kaisha | Image processing apparatus and method |
US6351558B1 (en) | 1996-11-13 | 2002-02-26 | Seiko Epson Corporation | Image processing system, image processing method, and medium having an image processing control program recorded thereon |
JP3726653B2 (ja) | 2000-07-27 | 2005-12-14 | ノーリツ鋼機株式会社 | 画像処理方法、画像処理装置および画像処理方法を実行するプログラムを記録した記録媒体 |
JP3818098B2 (ja) | 2001-08-17 | 2006-09-06 | ソニー株式会社 | 画像信号処理方法及び画像信号処理装置 |
KR100542365B1 (ko) | 2004-05-07 | 2006-01-10 | 삼성전자주식회사 | 영상 화질 개선 장치 및 그 방법 |
JP4937852B2 (ja) * | 2007-07-10 | 2012-05-23 | オリンパス株式会社 | 画像処理装置、画像処理プログラム及び撮像装置 |
JP2009238202A (ja) * | 2008-03-03 | 2009-10-15 | Dainippon Screen Mfg Co Ltd | 輪郭抽出装置、輪郭抽出方法および輪郭抽出プログラム |
JP2010193515A (ja) * | 2010-05-06 | 2010-09-02 | Fujitsu Ltd | 画像処理方法 |
JP5743918B2 (ja) | 2012-01-31 | 2015-07-01 | 株式会社東芝 | 画像処理装置 |
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---|---|---|---|---|
JPS62185466A (ja) * | 1986-02-10 | 1987-08-13 | Canon Inc | 画像処理装置 |
JPS63182785A (ja) * | 1987-01-26 | 1988-07-28 | Canon Inc | カラ−画像処理装置 |
JPH04277978A (ja) * | 1991-03-06 | 1992-10-02 | Canon Inc | 画像処理装置 |
JPH04342370A (ja) * | 1991-05-20 | 1992-11-27 | Minolta Camera Co Ltd | 画像形成装置 |
-
1994
- 1994-01-14 JP JP6014949A patent/JP2906975B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7227990B2 (en) | 2001-02-20 | 2007-06-05 | Nec Corporation | Color image processing device and color image processing method |
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JPH07212611A (ja) | 1995-08-11 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |