JP2905726B2 - 索道の脱索事前検出装置 - Google Patents

索道の脱索事前検出装置

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JP2905726B2 JP21663595A JP21663595A JP2905726B2 JP 2905726 B2 JP2905726 B2 JP 2905726B2 JP 21663595 A JP21663595 A JP 21663595A JP 21663595 A JP21663595 A JP 21663595A JP 2905726 B2 JP2905726 B2 JP 2905726B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は索道で索条を移動可能に
支承した索受装置から索条が脱索することを事前に防止
するための脱索事前検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】索道の始点と終点との間の索道線路中に
は複数の支柱を配列して立設する。そして、各支柱には
索条を移動可能に支承して誘導するための索受装置が上
り線側と下り線側にそれぞれ装着されている。この索受
装置の構造は索条に当接して回転する受索輪を2輪づつ
2輪ビームに枢着し、さらに、この2輪ビームの中心を
4輪ビームへ左右が対称となる位置に枢着して構成され
たものである。さらに、受索輪の数を6輪、8輪と増や
した場合についても同様に構成した索受装置も供用され
ている。この様な平衡機構を採用することで、索受装置
に作用する荷重を各受索輪で支承するようにしている。
【0003】その他、索受装置には移動する索条が受索
輪から外れた際に、これを電気的に検出して索道の運転
を自動的に停止するための脱索検出装置が各支柱に装着
した索受装置の全部に具えられている。現在最も多用さ
れている脱索検出装置は脱索後の状態を電気的に検出す
るものである。従って、脱索後に索道の運転を自動的に
停止しても慣性により索条がある程度移動するので移送
中の乗客に対しても多少とも危険が残されていた。
【0004】近時、この点を主眼にして索受装置の受索
輪を移動する索条の位置が一定量偏位した場合に、この
索条の偏位を電気的に検出して索条が受索輪から外れる
以前に索道の運転を停止する等の処理を行うことで乗客
に対して、さらに、安全性を向上させた索条位置検出装
置や脱索検出装置が提案されている。
【0005】しかし、索道の場合に索条には握索機や握
索装置で搬器が懸垂されており、従って、索条と共に握
索機あるいは握索装置もこの索条位置検出装置や脱索防
止装置を通過することになるので、握索機や握索装置の
通過を可能にしながら脱索の事前検出が行えるようにし
なければならない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は前記し
た索受装置から索条の脱索を事前に電気的に検出するた
めの装置で、特に索条および索条を握索している握索機
が通過した場合についても適確に脱索の事前検出が行え
るようにした脱索事前検出装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために本発明は、索道の索条を移動可能に支承して誘導
する受索輪を有する索受装置において、前記索条をはさ
んで前記受索輪の反対側に検出輪を配置し、前記検出輪
は回転軸を介して検出ビームに回転可能に枢着していて
周縁部が索条に当接可能であり、前記検出ビームを旋回
アームの前記索条にほぼ平行な方向の長手軸の回りに回
転可能に前記旋回アームに取り付け、前記旋回アームを
前記索条とほぼ直交する方向の軸を介して支持アームに
回転可能に取り付け、前記旋回アームを前記軸の回りに
回転させる方向に押圧するばねを設けてなり前記検出輪
が前記索条の移動に追従して前記回転軸のまわりに回転
すると共に、前記索受装置に対する索条の移動位置偏位
追従して検出ビームを前記長手軸のまわりに遊転
せ、前記遊転を検出することで索受装置からの索条の脱
索を事前に検出するようにする。
【0008】
【作用】索条を移動可能に支承した索受装置には、索条
に周縁部が当接して回転する検出輪と、該検出輪を回転
可能に枢着した回転軸も、さらに、遊転可能に支承して
具えるようにする。このようにして、検出輪が索条の移
動で回転すると共に、索受装置に対する索条の移動位置
偏位にも追従して検出輪と回転軸が遊転偏位することで
索受装置から索条が脱索しそうな状態を事前に検出する
ようにする。
【0009】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の詳細な一実施例を図を用い
て説明する。図1は本発明の実施例1の脱索事前検出装
置1を具えた4輪索受装置30の側面図を示し、図2は
図1の正面図を示す。索道線路中に立設した支柱(図示
していない。)の上端には”T”字型をなして支柱アー
ム90が索道線路上り線側と下り線側とに向けて水平な
状態で固着して延出されている。この支柱アーム90の
両端部には対称をなしてそれぞれ1組づつの計2組の索
受装置が装備されている。図1および図2はこの内の支
柱アーム90に装着した脱索事前検出装置1を具えた4
輪索受装置30の構成について説明をする。正方形角型
鋼管でできた支柱アーム90の端部にはC型鋼材を用い
た索受ブラケット38を上面に乗せ、2枚の挟みプレー
ト40,40を下面に当接して支持アーム90を上下方
向から挟んで首下の長い締付ボルト41,41,…を用
いて締め付けて、支柱アーム90へ強固に密着して固着
させる。その際、索受ブラケット38の両側面にそれぞ
れ2本づつ具えた調節ボルト39,39および調節ボル
ト39,39を突出または引き込みして4輪索受装置3
0全体の索道線路方向に対する向きを調整するようにし
ている。
【0010】つぎに、索受ブラケット38には4輪ビー
ム軸32を固着して延出をする。そして、4輪ビーム軸
32へは2枚の細長の板材または”コ”の字型の型鋼部
材を平行に並べて形成した4輪ビーム31を、その中心
位置で垂直方向に旋回自在に枢着する。つぎに、4輪ビ
ーム31の両端部には4輪ビーム軸32を中心にして左
右の対称となる位置に、それぞれ同様に細長板材を平行
に並べて形成した2輪ビーム33と2輪ビーム33を、
その中心で2輪ビーム軸34と2輪ビーム軸34とで垂
直方向に回動自在に枢着をする。
【0011】そして、このように枢着した2輪ビーム軸
34および34を中心にして左右の対称となる位置にピ
ン36と36およびピン36と36とで2輪の受索輪3
5と35および受索輪35と35を回転可能に枢着す
る。その際、索道線路方向に並べた4輪の受索輪35,
35,35,35の間隔が等しくなるようにする。この
ように、平衡機構を用いることにより4輪索受装置30
に作用する索条100の荷重を4輪の各受索輪35,3
5,35,35で常に均等に支承するようにする。
【0012】また、4輪ビーム31には2輪ビーム軸3
4と34の上部に索受金具37と37がそれぞれ固着さ
れており、受索輪35,35,35,35から循環移動
する索条100が図2に示した図示右側へ外れた際に、
この索受金具37と37で掛止することで4輪索受装置
30から索条100が完全に脱落しないようにしてい
る。また、2輪ビーム33と33についても図2の正面
図に示すように、受索輪35の図示左側にはそれぞれ上
方に向けて防止プレート33aと33aを固着して延出
することで索条100の支柱アーム90側への逸脱を防
止するようにしている。
【0013】つぎに、上記した構造の4輪索受装置30
に装備した本発明の脱索事前検出装置1の構造について
説明する。前記した索受ブラケット38の軸32に枢着
した4輪ビーム32には支持アーム2を該支持アーム2
の下部のベースプレート2Cとブラケット25とで上下
より4輪ビーム31を挟み込み、さらに、首下の長い4
本の締付ボルト26,26,26,26を締め付けて密
着して固着する。この、支持アーム2には上部付近から
受索輪35側に向けて軸6を水平方向に貫通して、軸6
とアーム部2bの間へキープレート7を嵌め込む。さら
に、キープレートをボルト8と8でアーム部2bへ止
め、軸6の端面にフランジ6aを当接して2本のボルト
6a,6aで止めて旋回アーム9の抜け止めをする。
【0014】つぎに、図4で示すように旋回アーム9に
は軸6と直角をなす向き、即ち、索道線路方向にビーム
軸14をアングル部材を用いたばね座9bへ挿入し、端
面を同一面にしてフランジ12を押し当てた後にボルト
13,13,…でフランジ12とばね座9bおよびビー
ム軸14とを一体に固定する。そして、ビーム軸14の
他端はプレート9cを貫通して図示左側に一部分を突出
する。このビーム軸14の突出箇所にはカラー16と検
出ビーム19のボス19aに嵌め込んだ軸受15および
カラー16とを順番に挿入した後、ビーム軸14の軸端
面にフランジ17をボルト18,18で固定する。つぎ
に、検出ビーム19は側面視で鍵型をしており、図示左
端側には回転軸21で受索輪35,35,…と同一構造
でやや小径の検出輪20を回転可能に枢着する。こうし
て、検出輪20を回転可能に枢着した回転軸21も検出
ビーム19を介してビーム軸14に遊転可能に支承する
ようにする。そして、ボス19aからは上方に向けて図
2で示した長溝22aを形成してやや弓形に湾曲したチ
ップバー22が固着して延出されている。
【0015】つぎに、支持アーム2の上端に固着した上
プレート2aからはブラケット23を斜め下方に固着し
て延出し、リミットスイッチ24を前記したチップバー
22で作動するように具えられている。また、図3で示
すように、上プレート2aには押し金具3をねじ部3a
でナット4,4,…により挟み、上下に調節可能に取り
付けて、下端に形成した円筒状のガイド部3bにばね5
の一端側を嵌め込み当接させる。そして、もう一方の端
部は旋回アーム9のばね座9bにボルト11,11で取
り付けた円筒状のばねガイド10に嵌め込み、ばね座9
bへ当接する。
【0016】また、図2で示した4輪索受装置30の受
索輪35.35,…を通過する索条100の中心を通る
垂直線101に対してビーム軸14の軸芯14aが図示
左側に変位するようにする。さらに、ビーム軸14の軸
芯14aに対して、検出輪20の回転中心が下位に位置
させることで検出ビーム19と受索輪20が自重による
復元力で下側に向くようにしている。
【0017】つぎに、前記した構造の4輪索受装置30
に装備した本発明の脱索事前検出装置1の作用について
記述する。索道設備を起動して搬器を運行すると、索道
線路中を循環移動する複数の搬器を懸垂した索条100
は索道線路中に所定の間隔で配列して立設された支柱の
上り線側と下り線側とにそれぞれに備えられた索受装置
で直線上に支承して誘導されている。図2は実施例で4
輪索受装置30の受索輪35,35,…を索条100が
正常な位置を通過している時の脱索事前検出装置1の作
用状態を示したものである。即ち、前記した受索輪3
5,35,…の中心を通る垂直線101と脱索事前検出
装置1のビーム軸14の軸芯14aは正面視で水平方向
に変位しており、このために、検出輪20は受索輪3
5,35,…上を移動する索条100に対して斜め上方
から周縁部20aが当接して傾斜した状態で回転する。
同時に、支持アーム2の上プレート2aの部分にナット
4,4,…で取り付けた押し金具3と旋回アーム9のば
ね座9bの間に上下に圧縮して装着したばね5の弾性復
元力により一定の力で押圧するようにしている。また、
検出ビーム19のボス19aに固着したチップバー22
は垂直な状態で、検出スイッチの1つであるリミットス
イッチ24は作用部24aはチップバー22に形成した
長溝22aの中央に位置しており、リミットスイッチ2
4はこの状態では動作していない。
【0018】つぎに、図5,図6は4輪索受装置30を
索条100を握索した握索機80が通過する時の状況を
示したものである。図示するように握索機80の索条1
00を掴む箇所である握子部81は索条100の上面に
膨出し、その両横には左右が対称形状をした樹脂等の弾
性材を用いたタング82,82がそれぞれ一端側を上下
に回動自在に枢着して延出されている。このタング8
2,82は先端部が先細りで、上部は緩勾配に傾斜をし
ている。こうして、中央の握子部81の両側のタング8
2,82とで山形の連続した転動面が形成されるように
している。
【0019】従って、索条100の移動に伴い、搬器の
握索機80が脱索事前検出装置1の検出輪20を通過す
る時には、始めに、搬器の進行方向の前側にあるタング
82へ周縁部20aが当接して転動すると同時に、タン
グ82に形成した勾配で旋回アーム9と検出ビーム19
および検出輪20が支持アーム2に具えた軸6を中心に
して矢印43方向へ持ち上げられる。さらに、握子部8
1を通過して搬器の進行方向の後側にある下り勾配に傾
斜したタング82の上面を転動して再び索条100にま
で至ると旋回アーム9と検出ビーム19および検出輪2
0は矢印44方向に戻るようになる。その際、支持アー
ム2の上部に具えた押し金具3と旋回アーム9との間に
圧縮して装着されたばね5の弾性復元力で検出輪20を
下方へ押圧することで握索機80が通過する際の検出輪
20の跳上がりを防止するようにしている。
【0020】また、図6で示す通り、検出ビーム19よ
り上方に固着して延出したチップバー22で動作をする
リミットスイッチ24の検出部24aが位置する所は縦
長の長溝22aが形成されているので、図5で示したよ
うに、支持アーム2の軸6を中心にしてチップバー22
も矢印43方向に旋回動作をした状態でもチップバー2
2はリミットスイッチ24の検出部24aと干渉するこ
とはない。このようにして、握索機80は脱索事前検出
装置1の検出輪20を通過できるようにしている。
【0021】つぎに、図7で示すように、強風等の原因
で移動する索条100が受索輪35のほぼ中心を移動し
ている正常位置100aから図示右側の異常位置100
bへ偏位して受索輪35,35,…から脱索しそうにな
ると、索条100に周縁部20aが当接して回転してい
る検出輪20と、該検出輪20を枢着した検出ビーム1
9およびチップバー22も共にビーム軸14を中心にし
て矢印42方向へ遊回する。
【0022】この検出輪20によるチップバー22の遊
転動作で、支持アーム2の上端部に固着したブラケット
23に具えたリミットスイッチ24の作用部24aを回
動して動作させる。このリミットスイッチ24の動作
で、図8に示したシーケンス回路のマグネットMを作動
させて索条100を駆動している主電動機(図示してい
ない。)を停止し、非常制動機(図示していない。)を
作動させることで搬器の運転を自動的に停止するように
する。このように、索条100が4輪索受装置30の受
索輪35,35,…を通過する位置が所定以上に偏位を
した場合には、これを電気的に検出して、索条100が
4輪索受装置30から完全に脱索をする以前に搬器の運
転を停止してするようにする。
【0023】さらに、図3で示したように、支持アーム
2の上端部に取り付けた押し金具3と旋回アーム9との
間に圧縮して装着したばね5の弾性復元力により検出輪
20を斜め上方から索条100を押圧して受索輪35,
35,…のフランジ35a,35a,…を外れないよう
にすることで、索条100の脱索を防止する作用も、前
記した脱索を事前検出する作用と併せて兼ね具えるよう
にして、索道の安全性を向上するようにしたものであ
る。
【0024】(実施例2)実施例2は図9、図10で示
すように、4輪索受装置30へ索条100の移動方向前
後に実施例1で用いた脱索事前検出装置1と同一の動作
をする検出輪69aと検出輪69bとを具えた脱索事前
検出装置50について説明する。
【0025】4輪索受装置30の4輪ビーム31には側
面視で左右が対称形状で角型鋼管を逆三角形のトラス状
に組み合わせた構造の支持アーム51をブラケット76
を用いて上下方向から挟み、首下の長い4本の締付ボル
ト77,77,…で締め付けて4輪ビーム31に強固に
密着して固着をする。
【0026】さらに、図10で示すように、斜め上方に
向けて延出したアーム部51bと51bの上部付近には
受索輪35および35側へ向けて軸55および55を水
平方向に貫通する。アーム部51bおよび51bとの間
にはキープレート56および56を嵌め込んでボルト5
7,57およびボルト57,57を用いてアーム部51
bと51bへ止めることで軸55と55の抜け止めをす
る。
【0027】このようにして、支持アーム51のアーム
部51bと51bに具えた軸55および55には旋回ア
ーム58と58をボス58aと58aの箇所で挿入した
後に軸55と55の端面にフランジ55aと55aを当
接して、それぞれ2本のボルト57、57で止めること
で旋回アーム58および58の抜け止めを行うようにす
る。
【0028】つぎに、旋回アーム58および58には軸
55および55と直角を成す向き、即ち、索道線路方向
にビーム軸63および63をアングル部材を用いたばね
座58bおよび58bへ水平方向から挿入し、端面を同
一面にしてフランジ61および61を押し当てた後にボ
ルト62,62,…およびボルト62,62,…でフラ
ンジ61および61とばね座58bおよび58bとビー
ム軸63および63とを一体となるように固定する。
【0029】そして、ビーム軸63および63の他端は
プレート58cおよび58cを貫通して図示左側に一部
分を突出させる。このビーム軸63および63の突出箇
所にはカラー65および65と検出ビーム68および検
出ビーム68のボス68aおよび68aに装着した軸受
64および64と、つぎに、カラー65および65を順
番に挿入した後、ビーム軸63および63の端面にフラ
ンジ66および66をボルト67,67およびボルト6
7,67とで固定をする。検出ビーム68および68は
側面視で鍵形をしており、さらに、回転軸70および7
0で受索輪35,35,…と同一構造で、やや小径の検
出輪69aおよび69bが回転可能に枢着されている。
こうして、検出輪69aおよび69bと回転軸70およ
び70を検出ビーム68および68を介してビーム軸6
3および63で遊転可能に支承するようにしている。ま
た、ボス58aおよび58aからは上方に向けてチップ
バー58および58が固着延出されている。
【0030】つぎに、支持アーム51のそれぞれのアー
ム部51bと51bの上端に固着した上プレート51a
と51aからはブラケット72と72を斜め下方に固着
して延出し、リミットスイッチ75aと75aを前記し
たチップバー71aと71bで作動する位置に具えられ
ている。さらに、図3で示すように、上プレート51a
と51aには押金52と52をナット53,53,…と
53,53,…により挟み、上下方向に位置調整可能に
取り付けて、下端に形成した円筒状のガイド部52bと
52bにはばね54と54の一端側を嵌め入れて当接さ
せる。そして、もう一方の端部は旋回アーム58と58
のばね座58bと58bにボルト60,60で取り付け
た円筒状のばねガイド59と59に嵌め入れてばね座5
8bと58bへ当接する。
【0031】図2で示した4輪索受装置30の受索輪3
5,35,…を通過する索条100の中心を通る垂直線
101に対してビーム軸63と63の軸芯63aと63
aに対して検出輪69aと69bの自重で下側に向く復
元力が作用するようにしている。
【0032】つぎに、図9、図10で示すように、それ
ぞれの旋回アーム58と58の軸55と軸55へ枢着し
た付近には側面視で”L”字形をしたチップバー74a
と74bとが固着して延出されている。そして、支持ア
ーム51を構成する二つのアーム部51bと51bには
チップバー74aと74bとで作用する検出スイッチの
一種類であるリミットスイッチ75aと75bとをそれ
ぞれ固着して具えて、旋回アーム58と58の上下方向
の旋回動作を検出するようにしておく。
【0033】以下、前記した構造の4輪索受装置30に
装備した脱索事前検出装置50の作用について記述をす
る。実施例1では4輪索受装置30から索条100が脱
索しそうな状態を検出するための検出輪20を1輪だけ
具えていたが、実施例2の脱索事前検出装置50では実
施例1の脱索事前検出装置1と同一の動作をする二組の
検出輪69aと69bとを具える。そして、図9で示す
ように索条100の移動と共に、該索条100を握索し
ている握索機80の握子部81と、その両側に延出した
タング82,82が一方の検出輪69aを通過すると、
一方の軸55へ枢着した旋回アーム58aが矢印78方
向の上方へ回動する。この旋回アーム58aの動作でチ
ップバー74aによりリミットスイッチ75aを作動さ
せる。そして、図11で示したシーケンス回路図ではリ
ミットスイッチ75aをONにすることでマグネットM
aがONになり、握索機80が通過中は脱索を事前検出
するためのリミットスイッチ73aの作用を一時的に回
避するようにする。しかし、この間にもう一方の検出輪
69b側は握索機80は通過していないので旋回アーム
58bは上方に旋回しておらず、従って、リミットスイ
ッチ75bは作動しておらず、索条100が受索輪35
から脱索しそうになると検出輪69bの遊転動作でチッ
プバー71bによりリミットスイッチ73bが作動して
マグネットMbがOFFとなり搬器の運転が停止され
る。
【0034】さらに、握索機80が矢印75方向に進行
して検出輪69b側へ至ると検出輪69bは握索機80
に乗り上げて旋回アーム58bが軸55を中心にして上
方に旋回することでリミットスイッチ75bはONとな
り、図11に示したシーケンス回路図のマグネットMb
がONになり脱索を事前検出するためのリミットスイッ
チ73bの作動を回避するようにする。しかし、検出輪
69a側の旋回アーム85aはばね54の弾性復元力で
索条100へ検出輪69aが当接する状態に戻り、リミ
ットスイッチ75aは復帰してOFFとなり、リミット
スイッチ73aで再び脱索の事前検出動作が行われる。
このようにして、握索機80が検出輪69aまたは検出
輪69bを通過する時には、電気的に検出輪69aまた
は検出輪69bの脱索の事前検出動作を回避して、片側
の検出輪69aまたは69bで索条100の脱索の事前
検出を行うようにすることで、より安定した脱索事前検
出動作が行えるようにしたものである。
【0035】このようにして、脱索を事前に検出するた
めの検出輪を旋回アームを枢着した軸と、さらに、旋回
アームへ枢着した検出ビームの軸の二軸を中心にして索
道線路方向の上下と索道線路方向と直角方向の左右に回
動する構造にすることで検出輪を握索機が通過可能にし
ながら、索受装置から脱索の事前検出を行うことで、搬
器の運行の安全性を確保するようにしたものである。
【0036】また、実施例1と同様に、それぞれの検出
輪69aと検出輪69bは斜め上方からそれぞればね5
4および54で附勢して索条100を押圧することで受
索輪35,35,…のフランジ35a,35a,…から
索条100が外れないようにした脱索を防止する作用
も、脱索の事前検出を行う作用と併せて兼ね具えるよう
にしている。
【0037】
【発明の効果】従来の索道設備で用いていた脱索検出装
置は索受装置から索条が外れた事後に索条の脱索が検出
されて搬器の運転を停止する構造のものであった。しか
し、索受装置から索条が脱索したのちに運転を停止して
も、すぐには止まらず多少の危険が残されていた。本発
明では索条が索受装置を通過する位置を検出輪を索条に
当接させて常時監視するようにして、もし、索受装置に
対する索条の通過位置が所定量以上に偏位した場合には
検出輪が索条の偏位に追従して遊転することでリミット
スイッチ等の検出スイッチを作動させて搬器の運転を停
止するようにしたものである。さらに、旋回アームと検
出ビームを介して検出輪全体が索道線路方向の上下に移
動可能な構造ににすることで握索機が検出輪を通過でき
るようにする。このようにして、検出輪が索条あるいは
握索機と当接して検出することで、索条の索受装置から
の脱索を事前にしかも確実に検出して搬器の運転を止め
ることで、脱索による事故を未然に防止することで、索
道の安全性をさらに高める効果がある。また、検出輪を
斜め上方からばねで附勢して索条を押圧することで索受
装置の受索輪から索条が脱索することを防止する効果も
兼ね具えている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1の脱索事前検出装置を具え
た4輪索受装置を示した側面図である。
【図2】 実施例1の脱索事前検出装置を具えた4輪索
受装置を示した正面図である。
【図3】 実施例1の脱索事前検出装置の旋回アームと
ばねの関係を説明しした一部断面視の正面図である。
【図4】 実施例1の脱索事前検出装置の旋回アームと
検出ビームとの構造を説明した一部断面視の側面図であ
る。
【図5】 実施例1の脱索事前検出装置を搬器の握索機
が通過している状態を説明した正面図である。
【図6】 実施例1の脱索事前検出装置を搬器の握索機
が通過している状態を説明した側面図である。
【図7】 実施例1の脱索事前検出装置で脱索を事前に
検出した状態を説明した正面図である。
【図8】 実施例1の脱索事前検出装置のシーケンス回
路図である。
【図9】 本発明の実施例2の脱索事前検出装置を具え
た4輪索受装置を示した側面図である。
【図10】 実施例2の脱索事前検出装置の旋回アーム
の旋回動作を検出するためのリミットスイッチとチップ
バーの関係を説明した正面図である。
【図11】 実施例2の脱索事前検出装置のシーケンス
回路図である。
【符号の説明】
1 脱索事前検出装置 2 支持アーム 2a 上プレート 2b アーム部 2c ベースプレート 2d ボス 3 押し金具 3a ねじ部 3b ガイド部 4,4,… ナット 5 ばね 6 軸 6a フランジ 7 キープレート 8,8,… ボルト 9 旋回アーム 9a ボス 9b ばね座 9c プレート 10 ばねガイド 11,11 ボルト 12 フランジ 13,13,… ボルト 14 ビーム軸 14a 軸芯 15 軸受 16,16 カラー 17 フランジ 18,18 ボルト 19 検出ビーム 19a ボス 20 検出輪 20a 周縁部 21 回転軸 22 チップバー 22a 長溝 23 ブラケット 24 リミットスイッチ 24a 作用部 25 ブラケット 26,26,… 締付ボルト 30 4輪索受装置 31 4輪ビーム(メインビーム) 32 4輪ビーム軸 33,33 2輪ビーム 33a,33a 防止プレート 34,34 2輪ビーム軸 35,35,35,35 受索輪 35a,35a,… フランジ 36,36,36,36 ピン 37,37 索受金具 38 索受ブラケット 39,39,39,39 調節ボルト 40,40 挟みプレート 41,41,41,41 締付ボルト 42,43 矢印 50 脱索事前検出装置 51 支持アーム 51a,51a 上プレート 51b,51b アーム部 52,52 押し金具 52a,52a ねじ部 52b,52b ガイド部 53,53,… ナット 54,54 ばね 55,55 軸 55a,55a フランジ 56,56 キープレート 57,57,… ボルト 58,58 旋回アーム 58A,58B 旋回アーム 58a,58a ボス 58b,58b ばね座 58c,58c プレート 59,59 ばねガイド 60,60,… ボルト 61,61 フランジ 62,62,… ボルト 63,63 ビーム軸 64,64 軸受 65,65 カラー 66,66 フランジ 67,67,… ボルト 68,68 検出ビーム 68a,68a ボス 69a,69b 検出輪 70,70 回転軸 71a,71b チップバー 72,72 ブラケット 73a,73b リミットスイッチ 74a,74b チップバー 75a,75b リミットスイッチ 76 ブラケット 77,77,… 締付ボルト 78,79 矢印 80 握索機 81 握子部 82,82 タング 90 支柱アーム 100 索条 100a 正常位置 100b 異常位置 101 垂直線 L リミットスイッチ La,Lb,Lc,Ld リミットスイッチ M マグネット Ma,Mb マグネット

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】索道の索条を移動可能に支承して誘導する
    受索輪を有する索受装置において、前記索条をはさんで
    前記受索輪の反対側に検出輪を配置し、前記検出輪は回
    転軸を介して検出ビームに回転可能に枢着していて周縁
    部が索条に当接可能であり、前記検出ビームを旋回アー
    ムの前記索条にほぼ平行な方向の長手軸の回りに回転可
    能に前記旋回アームに取り付け、前記旋回アームを前記
    索条とほぼ直交する方向の軸を介して支持アームに回転
    可能に取り付け、前記旋回アームを前記軸の回りに回転
    させる方向に押圧するばねを設けてなり前記検出輪が前
    記索条の移動に追従して前記回転軸のまわりに回転する
    と共に、前記索受装置に対する索条の移動位置偏位
    従して検出ビームを前記長手軸のまわりに遊転させ、前
    記遊転を検出することで索受装置からの索条の脱索を事
    前に検出するようにしたことを特徴とする索条の脱索事
    前検出装置。
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