JP2002242424A - 球形タンクの旋回足場装置 - Google Patents
球形タンクの旋回足場装置Info
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- JP2002242424A JP2002242424A JP2001044668A JP2001044668A JP2002242424A JP 2002242424 A JP2002242424 A JP 2002242424A JP 2001044668 A JP2001044668 A JP 2001044668A JP 2001044668 A JP2001044668 A JP 2001044668A JP 2002242424 A JP2002242424 A JP 2002242424A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】移動駆動時・停止時に拘わらず、足場構造物の
風等による不測の移動を防ぐことのできる球形タンクの
旋回足場装置を提供する。 【解決手段】旋回足場装置1は、足場構造物20が球形
タンク10の周囲を旋回可能に設けられ、該足場構造物
20に備えられた駆動固定装置40が球形タンク10の
赤道位置に配索された駆動固定ロープ13をその駆動ド
ラムに卷回して手繰るように足場構造物20を移動駆動
すると共に停止時には固定するように構成されている。
風等による不測の移動を防ぐことのできる球形タンクの
旋回足場装置を提供する。 【解決手段】旋回足場装置1は、足場構造物20が球形
タンク10の周囲を旋回可能に設けられ、該足場構造物
20に備えられた駆動固定装置40が球形タンク10の
赤道位置に配索された駆動固定ロープ13をその駆動ド
ラムに卷回して手繰るように足場構造物20を移動駆動
すると共に停止時には固定するように構成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天然ガス等を供給
経路中において貯蔵する球形のガスホルダー(以下、球
形タンクと称する)の保守点検の際に用いられる旋回足
場装置に関する。
経路中において貯蔵する球形のガスホルダー(以下、球
形タンクと称する)の保守点検の際に用いられる旋回足
場装置に関する。
【従来の技術】天然ガス等をその供給経路中において貯
蔵する球形タンクは、安全性維持のために定期的に検査
が行われる。
蔵する球形タンクは、安全性維持のために定期的に検査
が行われる。
【0002】このような定期検査として、外面側からは
外観検査や溶接部の探傷検査及び塗装の塗り替え等の作
業があり、その際に作業者が作業し得る足場を組む必要
があるが、球形タンク全体を覆う総足場を組むのでは大
がかりな作業となって時間を要し費用も嵩む。このた
め、近時、球形タンクの経線方向に沿う形状の足場構造
物を、球形タンクの周囲に沿って移動するように構成し
た旋回足場装置が提案されている。
外観検査や溶接部の探傷検査及び塗装の塗り替え等の作
業があり、その際に作業者が作業し得る足場を組む必要
があるが、球形タンク全体を覆う総足場を組むのでは大
がかりな作業となって時間を要し費用も嵩む。このた
め、近時、球形タンクの経線方向に沿う形状の足場構造
物を、球形タンクの周囲に沿って移動するように構成し
た旋回足場装置が提案されている。
【0003】旋回足場装置は、図8に概念斜視図を示す
ように、移動機構30′を備えた足場構造物20′が、
その上端で球形タンク10′の頂部に当該球形タンク1
0′の鉛直中心軸を中心とする小円状に配設された案内
部材12′に揺動可能且つ案内部材12′に沿って移動
可能に係合配置されて構成される。
ように、移動機構30′を備えた足場構造物20′が、
その上端で球形タンク10′の頂部に当該球形タンク1
0′の鉛直中心軸を中心とする小円状に配設された案内
部材12′に揺動可能且つ案内部材12′に沿って移動
可能に係合配置されて構成される。
【0004】足場構造物20′は、その自重によって、
上端被支持部(案内部材12′との係合部)を支点とし
て下端が球形タンク10′に近接する側に揺動し、その
揺動付勢力で移動機構30′の車輪31′が球形タンク
10′の外面に圧接され、この移動機構30′の駆動
(車輪31′の回転駆動)によって球形タンク10の周
囲を旋回移動すると共に車輪31′のロックによって旋
回移動不能となって停止状態を保持するようになってい
る。
上端被支持部(案内部材12′との係合部)を支点とし
て下端が球形タンク10′に近接する側に揺動し、その
揺動付勢力で移動機構30′の車輪31′が球形タンク
10′の外面に圧接され、この移動機構30′の駆動
(車輪31′の回転駆動)によって球形タンク10の周
囲を旋回移動すると共に車輪31′のロックによって旋
回移動不能となって停止状態を保持するようになってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ごとき旋回足場装置では、強い横風や下側から吹き上げ
る強風を受けると足場構造物20′が移動することがあ
り、そのような場合には作業の続行が不能になるという
問題があった。即ち、足場構造物20′は、自重による
揺動付勢力で球形タンク10′の外面に圧接する移動機
構30′の車輪31′によってその移動と停止状態の保
持とを行うようになっており、その固定力は車輪31′
とタンク外面との摩擦に依存するため、足場構造物20
が浮き上がる方向に強風を受けると車輪31′のタンク
外面への圧接力が弱まり、その結果、周方向に移動して
しまうことがあるものである。
ごとき旋回足場装置では、強い横風や下側から吹き上げ
る強風を受けると足場構造物20′が移動することがあ
り、そのような場合には作業の続行が不能になるという
問題があった。即ち、足場構造物20′は、自重による
揺動付勢力で球形タンク10′の外面に圧接する移動機
構30′の車輪31′によってその移動と停止状態の保
持とを行うようになっており、その固定力は車輪31′
とタンク外面との摩擦に依存するため、足場構造物20
が浮き上がる方向に強風を受けると車輪31′のタンク
外面への圧接力が弱まり、その結果、周方向に移動して
しまうことがあるものである。
【0006】尚、このような不具合を防ぐために、本出
願人は先に、球形タンクの赤道位置にその周囲を巡る固
定ロープを配設すると共に、足場構造物の固定ロープと
対応する位置に固定ロープを把握・把握解除可能な握索
機構を設け、移動機構による旋回駆動時には握索機構に
よる固定ロープの把握を解除し、停止時には握索機構に
よって固定ロープを把握して移動不能に固定する構成を
提案したが、このような構成でも、移動機構による足場
構造物の旋回移動駆動時には握索機構による固定ロープ
の把握を解除するために強風等による足場構造物の浮き
上がりを防ぐことができず、その結果、移動機構の駆動
によっても移動不能となったり、移動駆動とは無関係に
旋回移動してしまう虞があった。
願人は先に、球形タンクの赤道位置にその周囲を巡る固
定ロープを配設すると共に、足場構造物の固定ロープと
対応する位置に固定ロープを把握・把握解除可能な握索
機構を設け、移動機構による旋回駆動時には握索機構に
よる固定ロープの把握を解除し、停止時には握索機構に
よって固定ロープを把握して移動不能に固定する構成を
提案したが、このような構成でも、移動機構による足場
構造物の旋回移動駆動時には握索機構による固定ロープ
の把握を解除するために強風等による足場構造物の浮き
上がりを防ぐことができず、その結果、移動機構の駆動
によっても移動不能となったり、移動駆動とは無関係に
旋回移動してしまう虞があった。
【0007】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
であって、移動駆動時・停止時に拘わらず、足場構造物
の風等による不測の移動を防ぐことのできる球形タンク
の旋回足場装置を提供することを目的とする。
であって、移動駆動時・停止時に拘わらず、足場構造物
の風等による不測の移動を防ぐことのできる球形タンク
の旋回足場装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の球形タンクの旋回足場装置は、球形タンクの経線方
向に沿う足場構造物が、その上端部で前記球形タンクの
頂部に当該球形タンクの鉛直中心軸を中心とする小円状
に配設された案内部材に沿って移動可能に係合し、前記
球形タンクの周囲を旋回可能に配設されて成る旋回足場
装置において、前記球形タンクには、その赤道付近に周
方向に沿って索部材が配索され、前記足場構造物には、
前記索部材と係合すると共に移動不能に固定し得る係合
固定機構と、当該足場構造物を移動駆動する駆動手段
と、を備えて構成されていることを特徴とする。
明の球形タンクの旋回足場装置は、球形タンクの経線方
向に沿う足場構造物が、その上端部で前記球形タンクの
頂部に当該球形タンクの鉛直中心軸を中心とする小円状
に配設された案内部材に沿って移動可能に係合し、前記
球形タンクの周囲を旋回可能に配設されて成る旋回足場
装置において、前記球形タンクには、その赤道付近に周
方向に沿って索部材が配索され、前記足場構造物には、
前記索部材と係合すると共に移動不能に固定し得る係合
固定機構と、当該足場構造物を移動駆動する駆動手段
と、を備えて構成されていることを特徴とする。
【0009】また、上記索部材は上記球形タンクの周囲
に回転軸を略鉛直として配設された複数の支持プーリー
に掛けられて配索され、上記係合固定機構は、上記索部
材が卷回される卷回ドラム部材と、該卷回ドラム部材を
回転不能に固定するブレーキ手段と、を備えて構成され
ていることを特徴とする。
に回転軸を略鉛直として配設された複数の支持プーリー
に掛けられて配索され、上記係合固定機構は、上記索部
材が卷回される卷回ドラム部材と、該卷回ドラム部材を
回転不能に固定するブレーキ手段と、を備えて構成され
ていることを特徴とする。
【0010】また、上記係合固定機構は、上記卷回ドラ
ム部材を回転駆動する駆動手段を備え、上記駆動手段を
兼ねて構成されていることを特徴とする。
ム部材を回転駆動する駆動手段を備え、上記駆動手段を
兼ねて構成されていることを特徴とする。
【0011】更に、上記索部材の端部は、張力調節手段
を介して固定されていることを特徴とする。
を介して固定されていることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本願発
明の実施の形態について説明する。図1は本願発明に係
る球形タンクの旋回足場装置の一構成例を適用した球形
タンクを概念的に示す斜視図,図2はその足場構造物部
位の縦断面図である。
明の実施の形態について説明する。図1は本願発明に係
る球形タンクの旋回足場装置の一構成例を適用した球形
タンクを概念的に示す斜視図,図2はその足場構造物部
位の縦断面図である。
【0013】図示旋回足場装置1は、球形タンク10の
上半球の経線に沿う形状の足場構造物20が、球形タン
ク10の周囲を旋回可能に設けられて構成されている。
上半球の経線に沿う形状の足場構造物20が、球形タン
ク10の周囲を旋回可能に設けられて構成されている。
【0014】球形タンク10は、周方向に所定間隔で複
数立設された支持柱11によって地上に支持されてお
り、頂部には案内部材としてのガイドレール12が当該
球形タンク10の鉛直中心軸を中心とする小円状に配設
されると共に、鉛直中心線と直交する大円位置(赤道位
置)に索部材としての駆動固定ロープ13が周囲を巡っ
て配索されている。
数立設された支持柱11によって地上に支持されてお
り、頂部には案内部材としてのガイドレール12が当該
球形タンク10の鉛直中心軸を中心とする小円状に配設
されると共に、鉛直中心線と直交する大円位置(赤道位
置)に索部材としての駆動固定ロープ13が周囲を巡っ
て配索されている。
【0015】駆動固定ロープ13は、所定径のワイヤロ
ープであって、支持柱11の先端部にそれぞれ配設され
たロープ支持機構30(31,32,33)によって支
持されて、球形タンク10の外周面から所定距離離れて
当該外周面に略沿うように配索されており、その両端は
概念的な平面図である図3及びそのA矢視図である図4
に示すように、球形タンク10を一周した後、支持柱1
1の間隔で複数スパン(図では2スパン)重合し、それ
ぞれ該当する支持柱11に配設された端部ロープ支持機
構33から支持柱11に沿って垂下されて、当該支持柱
11のベースプレート11Aに固定された結束金具11
Bに張力調節手段としてのチェーンブロック14と張力
計15を介して結合されている。
ープであって、支持柱11の先端部にそれぞれ配設され
たロープ支持機構30(31,32,33)によって支
持されて、球形タンク10の外周面から所定距離離れて
当該外周面に略沿うように配索されており、その両端は
概念的な平面図である図3及びそのA矢視図である図4
に示すように、球形タンク10を一周した後、支持柱1
1の間隔で複数スパン(図では2スパン)重合し、それ
ぞれ該当する支持柱11に配設された端部ロープ支持機
構33から支持柱11に沿って垂下されて、当該支持柱
11のベースプレート11Aに固定された結束金具11
Bに張力調節手段としてのチェーンブロック14と張力
計15を介して結合されている。
【0016】ロープ支持機構30は、中間部位のロープ
支持機構31の平面図である図5(A)及びそのB矢視
図である(B)に示すように、支持柱11の外面に固定
されたプラケット30Aによって、駆動固定ロープ13
を卷回支持する支持プーリー30Bを鉛直な回転軸で回
転自在に支持して構成されており、その支持プーリー3
0Bによって駆動固定ロープ13を周方向の移動を許容
しつつ支持し得るようになっている。図示ロープ支持機
構31は、駆動固定ロープ13が一重の部位(重合配索
されない部位)に用いられるものであり、図4に示す駆
動固定ロープ13が重合配索される部位のロープ支持機
構32,33は支持プーリー30Bを二重に備える。ま
た、駆動固定ロープ13の端部に位置する端部ロープ支
持機構33には、図4中に示すように垂下プーリー30
Cが支持プーリー30Bと直交する水平な回転軸で回転
自在に設けられており、駆動固定ロープ13の端部はこ
の垂下プーリー30Cを掛け回して支持柱11に沿って
垂下配索されているものである。
支持機構31の平面図である図5(A)及びそのB矢視
図である(B)に示すように、支持柱11の外面に固定
されたプラケット30Aによって、駆動固定ロープ13
を卷回支持する支持プーリー30Bを鉛直な回転軸で回
転自在に支持して構成されており、その支持プーリー3
0Bによって駆動固定ロープ13を周方向の移動を許容
しつつ支持し得るようになっている。図示ロープ支持機
構31は、駆動固定ロープ13が一重の部位(重合配索
されない部位)に用いられるものであり、図4に示す駆
動固定ロープ13が重合配索される部位のロープ支持機
構32,33は支持プーリー30Bを二重に備える。ま
た、駆動固定ロープ13の端部に位置する端部ロープ支
持機構33には、図4中に示すように垂下プーリー30
Cが支持プーリー30Bと直交する水平な回転軸で回転
自在に設けられており、駆動固定ロープ13の端部はこ
の垂下プーリー30Cを掛け回して支持柱11に沿って
垂下配索されているものである。
【0017】上記のごときロープ支持機構30により支
持された駆動固定ロープ13は、周方向に移動可能であ
り、両端の固定部位に介設されたチェーンブロック14
の操作によって張力を調節でき、その張力は張力計によ
って知ることができる。
持された駆動固定ロープ13は、周方向に移動可能であ
り、両端の固定部位に介設されたチェーンブロック14
の操作によって張力を調節でき、その張力は張力計によ
って知ることができる。
【0018】足場構造物20は、作業者が搭乗して作業
し得るように鋼材を組んで所定幅で所定厚さに形成さ
れ、その上縁部でトロリー21を介して球状タンク10
のガイドレール11に当該ガイドレール11に沿って移
動可能、且つ、当該部を支点として下端側が球形タンク
10と離接する方向に揺動可能に設置されている。その
略中緯度位置の左右両側には、それぞれ支持車輪22が
緯線方向の回転軸で回転自在に配設されており、この支
持車輪22が足場構造物20のガイドレール11を支点
とした下向きの揺動によって球形タンク10の外面に当
接し、その回転によって当該足場構造物20の旋回を許
容するようになっている。また、その駆動固定ロープ1
3と対応する位置(即ち、球形タンク10の赤道部と対
応する位置)には、係合固定機構と駆動手段を兼ねる駆
動固定装置40が設けられている。
し得るように鋼材を組んで所定幅で所定厚さに形成さ
れ、その上縁部でトロリー21を介して球状タンク10
のガイドレール11に当該ガイドレール11に沿って移
動可能、且つ、当該部を支点として下端側が球形タンク
10と離接する方向に揺動可能に設置されている。その
略中緯度位置の左右両側には、それぞれ支持車輪22が
緯線方向の回転軸で回転自在に配設されており、この支
持車輪22が足場構造物20のガイドレール11を支点
とした下向きの揺動によって球形タンク10の外面に当
接し、その回転によって当該足場構造物20の旋回を許
容するようになっている。また、その駆動固定ロープ1
3と対応する位置(即ち、球形タンク10の赤道部と対
応する位置)には、係合固定機構と駆動手段を兼ねる駆
動固定装置40が設けられている。
【0019】駆動固定装置40は、図2のX部拡大図で
ある図6及び図2のD−D断面図である図7に示すよう
に、回転軸を水平且つ球形タンク10の中心に向けて配
設された卷回ドラム部材としての駆動ドラム41に、ブ
レーキ手段としてのブレーキ装置43を備えた駆動手段
としてのギアモーター42が接続されると共に、駆動ド
ラム41の前後両側に回転軸を鉛直として配設された一
対のガイドプーリー44を備えて構成されており、ロー
プ支持機構30の外周側に所定間隔離れた干渉しない位
置に設置されている。この駆動固定装置40には、ロー
プ支持機構30から離間する側に伸張された駆動固定ロ
ープ13が、前後のガイドプーリー44の間に掛けられ
ると共に駆動ドラム41に一回又は複数回卷回されて装
着されており、ギアモーター42による駆動ドラム41
の回転駆動によって駆動固定ロープ13の駆動ドラム4
1への巻き付き位置が移動し、その結果、足場構造物2
0を球形タンク10の周方向に移動駆動し得るようにな
っている。
ある図6及び図2のD−D断面図である図7に示すよう
に、回転軸を水平且つ球形タンク10の中心に向けて配
設された卷回ドラム部材としての駆動ドラム41に、ブ
レーキ手段としてのブレーキ装置43を備えた駆動手段
としてのギアモーター42が接続されると共に、駆動ド
ラム41の前後両側に回転軸を鉛直として配設された一
対のガイドプーリー44を備えて構成されており、ロー
プ支持機構30の外周側に所定間隔離れた干渉しない位
置に設置されている。この駆動固定装置40には、ロー
プ支持機構30から離間する側に伸張された駆動固定ロ
ープ13が、前後のガイドプーリー44の間に掛けられ
ると共に駆動ドラム41に一回又は複数回卷回されて装
着されており、ギアモーター42による駆動ドラム41
の回転駆動によって駆動固定ロープ13の駆動ドラム4
1への巻き付き位置が移動し、その結果、足場構造物2
0を球形タンク10の周方向に移動駆動し得るようにな
っている。
【0020】而して、上記のごとく構成された旋回足場
装置1では、球形タンク10の周囲を周回可能に設置さ
れた足場構造物20が、駆動固定装置40によって移動
駆動されると共に移動不能に固定される。
装置1では、球形タンク10の周囲を周回可能に設置さ
れた足場構造物20が、駆動固定装置40によって移動
駆動されると共に移動不能に固定される。
【0021】即ち、駆動固定装置40のギアモーター4
2による駆動ドラム41の回転駆動によって駆動固定ロ
ープ13の駆動ドラム41への巻き付き位置が移動し、
駆動固定ロープ13を手繰るようにして足場構造物20
を駆動固定ロープ13に対して移動駆動する。
2による駆動ドラム41の回転駆動によって駆動固定ロ
ープ13の駆動ドラム41への巻き付き位置が移動し、
駆動固定ロープ13を手繰るようにして足場構造物20
を駆動固定ロープ13に対して移動駆動する。
【0022】ここで、駆動固定ロープ13は伸張されて
ロープ支持機構30より外周側に位置する駆動固定装置
40に係合しており、駆動固定装置40はロープ支持機
構30と対応する部位では図7に示すように駆動固定ロ
ープ13を外周側に離間させることで通過し得るもので
ある。駆動固定装置40が通過した後、係合固定ロープ
13はロープ支持機構30の支持プーリー30Aによっ
て支持された状態に戻る。
ロープ支持機構30より外周側に位置する駆動固定装置
40に係合しており、駆動固定装置40はロープ支持機
構30と対応する部位では図7に示すように駆動固定ロ
ープ13を外周側に離間させることで通過し得るもので
ある。駆動固定装置40が通過した後、係合固定ロープ
13はロープ支持機構30の支持プーリー30Aによっ
て支持された状態に戻る。
【0023】また、停止時には、ギアモーター42に設
けられたブレーキ装置43の作用によって駆動ドラム4
1が回転不能となり、足場構造物20を駆動固定ロープ
13に対して移動不能に固定するものである。
けられたブレーキ装置43の作用によって駆動ドラム4
1が回転不能となり、足場構造物20を駆動固定ロープ
13に対して移動不能に固定するものである。
【0024】上記のごとき駆動固定装置40を備えた足
場構造物20では、駆動固定ロープ13が駆動ドラム4
1に卷回されているため、移動駆動及び停止時の何れの
状態においても不意の強風等によっても足場構造物20
が旋回移動することを防ぐことができ、且つ、球状タン
ク10の周囲に移動させることができるものである。
場構造物20では、駆動固定ロープ13が駆動ドラム4
1に卷回されているため、移動駆動及び停止時の何れの
状態においても不意の強風等によっても足場構造物20
が旋回移動することを防ぐことができ、且つ、球状タン
ク10の周囲に移動させることができるものである。
【0025】尚、上記構成例は、駆動ドラム41をギア
モーター42によって回転駆動することで足場構造物2
0を移動駆動するように構成されているものであるが、
足場構造物20を球形タンク10の外面に支持する支持
車輪22を回転駆動することで足場構造物20を移動駆
動するように構成しても良いものである。その場合、駆
動固定装置40のギアモーター42を省略しても良い
が、両者を備えて協動させればより安定した駆動が可能
となるものである。
モーター42によって回転駆動することで足場構造物2
0を移動駆動するように構成されているものであるが、
足場構造物20を球形タンク10の外面に支持する支持
車輪22を回転駆動することで足場構造物20を移動駆
動するように構成しても良いものである。その場合、駆
動固定装置40のギアモーター42を省略しても良い
が、両者を備えて協動させればより安定した駆動が可能
となるものである。
【0026】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る球形タ
ンクの旋回足場装置によれば、球形タンクには、その赤
道付近に周方向に沿って索部材が配索され、足場構造物
には、索部材と係合すると共に移動不能に固定し得る係
合固定機構と、当該足場構造物を移動駆動する駆動手段
と、を備えて構成されていることにより、移動駆動及び
停止時の何れの状態においても係合固定機構が索部材と
係合しているため、不意の強風等によっても足場構造物
が旋回移動することを防ぐことができるものである。
ンクの旋回足場装置によれば、球形タンクには、その赤
道付近に周方向に沿って索部材が配索され、足場構造物
には、索部材と係合すると共に移動不能に固定し得る係
合固定機構と、当該足場構造物を移動駆動する駆動手段
と、を備えて構成されていることにより、移動駆動及び
停止時の何れの状態においても係合固定機構が索部材と
係合しているため、不意の強風等によっても足場構造物
が旋回移動することを防ぐことができるものである。
【0027】また、上記索部材は上記球形タンクの周囲
に回転軸を略鉛直として配設された複数の支持プーリー
に掛けられて配索され、上記係合固定機構は、上記索部
材が卷回される卷回ドラム部材と、該卷回ドラム部材を
回転不能に固定するブレーキ手段と、を備えて構成され
ていることにより、索部材を卷回した卷回ドラム部材が
支持プーリーと干渉することなく球形タンクの周囲を移
動できるものである。
に回転軸を略鉛直として配設された複数の支持プーリー
に掛けられて配索され、上記係合固定機構は、上記索部
材が卷回される卷回ドラム部材と、該卷回ドラム部材を
回転不能に固定するブレーキ手段と、を備えて構成され
ていることにより、索部材を卷回した卷回ドラム部材が
支持プーリーと干渉することなく球形タンクの周囲を移
動できるものである。
【0028】また、上記係合固定機構は、上記卷回ドラ
ム部材を回転駆動する駆動手段を備え、上記駆動手段を
兼ねて構成されていることにより、駆動機構と係合固定
機構を合理的に構成できるものである。
ム部材を回転駆動する駆動手段を備え、上記駆動手段を
兼ねて構成されていることにより、駆動機構と係合固定
機構を合理的に構成できるものである。
【0029】更に、上記索部材の端部は、張力調節手段
を介して固定されていることにより、索部材に適正な張
力を付与することができ、安定した足場構造物の移動が
可能となるものである。
を介して固定されていることにより、索部材に適正な張
力を付与することができ、安定した足場構造物の移動が
可能となるものである。
【図1】本願発明に係る球形タンクの旋回足場装置の一
構成例を適用した球形タンクを概念的に示す斜視図であ
る。
構成例を適用した球形タンクを概念的に示す斜視図であ
る。
【図2】その足場構造物部位の縦断面図である。
【図3】駆動固定ロープの配索構造を示す概念平面図で
ある。
ある。
【図4】図3のA矢視図である。
【図5】(A)はロープ支持機構の平面図,(B)はそ
のB矢視図である。
のB矢視図である。
【図6】図2のX部拡大図である。
【図7】図2のD−D断面図である。
【図8】従来構成としての旋回足場装置を備えた球形タ
ンクを概念的に示す斜視図である。
ンクを概念的に示す斜視図である。
1 旋回足場装置 10 球形タンク 12 ガイドレール(案内部材) 13 駆動固定ロープ(索部材) 14 チェーンブロック 20 足場構造物 40 駆動固定装置(係合固定機構) 41 駆動ドラム(卷回ドラム部材) 42 ギアモーター(駆動手段) 43 ブレーキ装置(ブレーキ手段)
フロントページの続き (72)発明者 ニ村 勝広 愛知県名古屋市熱田区桜田町19−18 東邦 瓦斯株式会社内 (72)発明者 黒部 高之 愛知県名古屋市熱田区桜田町19−18 東邦 瓦斯株式会社内 (72)発明者 古田 裕之 愛知県名古屋市熱田区桜田町19−18 東邦 瓦斯株式会社内 (72)発明者 大沢 輝男 東京都江東区豊洲三丁目2番16号 石川島 播磨重工業株式会社東京エンジニアリング センター内 (72)発明者 内藤 潔 東京都江東区豊洲三丁目2番16号 石川島 播磨重工業株式会社東京エンジニアリング センター内 (72)発明者 松岡 明 東京都江東区東陽6丁目3番2号 イース ト21タワー 石川島プラント建設株式会社 内 (72)発明者 東 正広 東京都江東区東陽6丁目3番2号 イース ト21タワー 石川島プラント建設株式会社 内
Claims (4)
- 【請求項1】球形タンクの経線方向に沿う足場構造物
が、その上端部で前記球形タンクの頂部に当該球形タン
クの鉛直中心軸を中心とする小円状に配設された案内部
材に沿って移動可能に係合し、前記球形タンクの周囲を
旋回可能に配設されて成る旋回足場装置において、 前記球形タンクには、その赤道付近に周方向に沿って索
部材が配索され、 前記足場構造物には、前記索部材と係合すると共に移動
不能に固定し得る係合固定機構と、当該足場構造物を移
動駆動する駆動手段と、を備えて構成されていることを
特徴とする球形タンクの旋回足場装置。 - 【請求項2】上記索部材は上記球形タンクの周囲に回転
軸を略鉛直として配設された複数の支持プーリーに掛け
られて配索され、 上記係合固定機構は、上記索部材が卷回される卷回ドラ
ム部材と、該卷回ドラム部材を回転不能に固定するブレ
ーキ手段と、を備えて構成されていることを特徴とする
請求項1に記載の球形タンクの旋回足場装置。 - 【請求項3】上記係合固定機構は、上記卷回ドラム部材
を回転駆動する駆動手段を備え、上記駆動手段を兼ねて
構成されていることを特徴とする請求項2に記載の球形
タンクの旋回足場装置。 - 【請求項4】上記索部材の端部は、張力調節手段を介し
て固定されていることを特徴とする請求項1,2又は3
に記載の球形タンクの旋回足場装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001044668A JP2002242424A (ja) | 2001-02-21 | 2001-02-21 | 球形タンクの旋回足場装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001044668A JP2002242424A (ja) | 2001-02-21 | 2001-02-21 | 球形タンクの旋回足場装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002242424A true JP2002242424A (ja) | 2002-08-28 |
Family
ID=18906619
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001044668A Pending JP2002242424A (ja) | 2001-02-21 | 2001-02-21 | 球形タンクの旋回足場装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002242424A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008184819A (ja) * | 2007-01-30 | 2008-08-14 | Ishii Iron Works Co Ltd | 円筒形構造物の側壁の回転更新施工法に使用する足場装置 |
CN105257007A (zh) * | 2015-10-21 | 2016-01-20 | 中国建筑第八工程局有限公司 | 用于球形钢结构的旋转操作平台及其施工方法 |
KR102426266B1 (ko) | 2021-08-11 | 2022-07-29 | (주)대도시스템 | 구형탱크용 외부시스템비계 시공방법 |
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JP2000320135A (ja) * | 1999-05-13 | 2000-11-21 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 球形タンクの旋回足場装置 |
-
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- 2001-02-21 JP JP2001044668A patent/JP2002242424A/ja active Pending
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