JP4146043B2 - フィルム支柱の打ち込み装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、畑上にマルチフィルムを支持するフィルム支柱を打ち込むための打ち込み装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図14に示すように、フィルム支柱の打ち込み装置70は、牽引台車71に車幅方向に離間して設けられ車軸72と平行な軸回りに回転する一対のメインアーム73,73と、それぞれのメインアーム73,73の先端に設けられフィルム支柱材5を受け取ると共にそのメインアーム73,73の先端が地表に回転したときにフィルム支柱材5をアーチ状に湾曲させて地中へ打ち込む支柱打ち込み手段74とからなる。
【0003】
支柱打ち込み手段74は、フィルム支柱材5を車幅方向に横倒しにして載置するためのピン状のせり台75と、せり台75上に載置したフィルム支柱材5の先端側を下方へ押し下げてフィルム支柱材5をアーチ状に湾曲させるクランピングアーム76とを備え、メインアーム73,73が上方へ回動されたときにせり台75,75上にフィルム支柱材5を受け取り、メインアーム73,73の下方への回動に連動してクランピングアーム76を下方へ回動させてフィルム支柱材5を湾曲させ、地中に打ち込むようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このフィルム支柱の打ち込み装置70は、一対のせり台75,75上に載せたフィルム支柱材5の両端近傍の一点をクランピングアーム76で下方へ押し込んで湾曲させるものであるため、せり台75に接する点とクランピングアーム76に接する点に偏って大きな力がかかってしまい、フィルム支柱材5が破損してしまうという課題があった。
【0005】
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、フィルム支柱材を傷めることなく地中に打ち込むことのできるフィルム支柱の打ち込み装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、牽引台車に、車軸と平行な軸回りに回転自在に設けられると共に牽引台車の移動に連動して回転する一対のメインアームを、車幅方向に離間して設け、これらメインアームの先端で、上部でフィルム支柱材を受け取ると共にそのメインアームの先端が地表に回転したときに上記フィルム支柱材をアーチ状に湾曲させて地中へ打ち込むためのフィルム支柱の打ち込み装置において、上記メインアームの先端に、そのメインアームの回転に応じて上記フィルム支柱材を挟んで把持すると共にこれを湾曲させて地表に打ち込むための支柱打ち込み手段を設けたものである。
【0007】
また、上記支柱打ち込み手段は、上記メインアームに車幅方向で回動自在で、かつ開閉自在なホルダアームからなるものとするとよい。
【0008】
そして、上記メインアームの先端に、そのアームの回転で公転する公転軸を設け、その公転軸に、直交する直交軸に対して回転自在に上記フィルム支柱材を挟んで把持するためのホルダアームを設け、上記メインアームの先端に、上記メインアームが上方回転位置のときにホルダアームを開いた状態から閉じてフィルム支柱材を受け取ると共に把持し、メインアームの先端を地表に回動するときにホルダアームを直交軸に対して回動させてフィルム支柱材をアーチ状に湾曲させつつその把持を開放して地表に打ち込むためのホルダアーム回動カム手段を設けたものとするとよい。
【0009】
また、上記ホルダアームが、直交軸から車幅方向に延びるように設けられた固定アーム板と、その固定アーム板に対して開閉自在に設けられた可動アーム板とからなり、これらアーム板の回動先端側に上記フィルム支柱材を挟むためのホルダ部を形成したものとするとよい。
【0010】
そして、上記ホルダ部には、上記フィルム支柱材に当接してフィルム支柱材を保護するための弾性材を取り付けるとよい。
【0011】
また、ホルダアームの可動アーム板は、固定アーム板に対して常時開放するようにスプリングで付勢され、ホルダアーム回動カム手段は、可動アームに設けられたカムローラと、メインアームに設けられ、そのカムローラを、そのメインアームの回転に連動して押圧するカムプレートとからなるものとするとよい。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の好適実施の形態を添付図面に基づいて詳述する。
【0013】
図1及び図2に示すように、フィルム支柱の打ち込み装置1は、トラクタなどの牽引車(図示せず)に牽引される牽引台車2と、牽引台車2に車軸3と平行な軸回りに回転自在に、かつ、車幅方向に離間して設けられ牽引台車2の移動に連動して回転する一対のメインアーム4,4と、メインアーム4,4の先端に設けられメインアーム4,4の回転に応じてフィルム支柱材5を挟んで把持すると共にフィルム支柱材5を湾曲させて地表6に打ち込む支柱打ち込み手段7とからなる。
【0014】
牽引台車2は、進行方向前端に牽引車に連結するための連結具8を有し、後端両側に回転自在な従動輪9,9を有する。連結具8は、牽引台車2の前部荷重を牽引車側にかけるようにして牽引車に連結されるようになっている。
【0015】
また、牽引台車2の前後中央の位置には、フィルム支柱材5を手動供給するための支柱供給部10が設けられており、支柱供給部10から支柱打ち込み手段7にフィルム支柱材5を受け渡すようになっている。
【0016】
図1、図2及び図7に示すように、支柱供給部10は、フィルム支柱材5を載置するための複数本の載置ロッド11と、載置ロッド11上のフィルム支柱材5に当接して支柱打ち込み手段7への受け渡しを補助するために載置ロッド11の側方に前後方向揺動自在に吊下される押さえ金具12と、側板62に揺動自在に吊下される押さえ金具63と、フィルム支柱材5を載置ロッド11上に上方から案内するための支柱ガイド13とからなる。
【0017】
載置ロッド11は、前後方向に延びる水平なロッドを車幅方向に並べてなるものであり、それぞれ離間されて配置されている。押さえ金具12,63間には、後述する支柱打ち込み手段7のホルダアーム14が後方から前方へ向けて通過できるようになっており、ホルダアーム14が押さえ金具12,63間を通過する際にフィルム支柱材5を受け渡すようになっている。
【0018】
押さえ金具12,63は、上下方向に長い板状に形成されており、上端近傍を回動自在に枢支されている。そして、ホルダアーム14が押さえ金具12,63間を前方へ移動しながらフィルム支柱材5を受け取る際、ホルダアーム14に押されて前方へ移動するフィルム支柱材5を前方から押さえてフィルム支柱材5の受け渡しを補助するようになっている。
【0019】
支柱ガイド13は、牽引台車2の前後中央から上方へ延びる複数本の縦フレーム15と、縦フレーム15に設けられ縦フレーム15の上方から人手で供給されるフィルム支柱材5を縦フレーム15間を落下させるようにガイドして載置ロッド11上に案内するレール部材16とからなる。
【0020】
支柱ガイド13の後方には、支柱ガイド13にフィルム支柱材5を供給する作業員が着座するための椅子17が設けられている。
【0021】
図1、図2及び図4に示すように、従動輪9,9は、牽引台車2のフレーム18から幅方向内側へ突出する車軸3に回転自在に取り付けられてなる。一方の従動輪9には、後述する第1伝動手段19の第1スプロケット20が同軸上に一体に設けられており、牽引台車2が走行されることで従動輪9と共に回転されるようになっている。
【0022】
図4及び図5に示すように、メインアーム4は、牽引台車2に車幅方向に延びて設けられた第1回転軸22に一体に設けられている。メインアーム4,4は、それぞれ一対のアームロッド21,21からなる。第1回転軸22は、従動輪9の前方に配されており、両端を牽引台車2の両側近傍のフレーム18,18に回転自在に支持されている。
【0023】
アームロッド21,21は、それぞれ第1回転軸22から径方向に、かつ、互いに平行に延びるように設けられており、互いに所定の間隔を隔てて配置されている。それぞれのアームロッド21は、第1回転軸22に固定される基端側ロッド23と、基端側ロッド23の先端側にボルト24及びナット(図示せず)を介して連結される先端側ロッド25とからなる。
【0024】
基端側ロッド23と先端側ロッド25には、ボルト24を通すためのボルト孔26が形成されいる。ボルト孔26は、アーム長を微調節できるようにアームロッド21の延長方向に長く形成されており、双方のボルト孔26を重ね合わせて任意の位置でボルト24を締めることによりアームロッド21の長さを調節できるようになっている。
【0025】
また、図1及び図4に示すように、第1回転軸22は、後述する第1伝動手段19を介して回転駆動されるようになっている。第1伝動手段19は、従動輪9に固定された第1スプロケット20と、第1回転軸22の一端に固定された第2スプロケット27と、第1スプロケット20及び第2スプロケット27間に張られた第1無端チェーン28と、第1無端チェーン28を押圧して第1無端チェーン28の弛みを吸収するチェーンテンショナー29とからなる。
【0026】
そして、第1回転軸22の回転動力は、第2伝動手段30を介して後述する支柱打ち込み手段7に伝達されるようになっている。
【0027】
図4及び図5に示すように、支柱打ち込み手段7は、メインアーム4の先端に公転軸31を介して設けられたホルダアーム14からなる。
【0028】
公転軸31は、アームロッド21の先端に形成された筒状の第1軸受け32にアームロッド21,21と交差してアームロッド21,21間に跨るようにして枢支されており、ここには第2伝動手段30が設けられている。
【0029】
第2伝動手段30は、第1回転軸22と同一軸心となるように、フレーム18に固定して設けられた第3スプロケット33と、公転軸31に設けられた第4スプロケット34と、第3スプロケット33及び第4スプロケット34間に掛け渡された第2無端チェーン35とからなり、公転軸31を第1回転軸22と逆向きに同じ回転数で回転させるようになっている。そして、これにより、メインアーム4の回転に連動させて公転軸31を第1回転軸22に対して公転させるようになっている。
【0030】
ホルダアーム14は、フィルム支柱材5を挟んで把持するためのものであり、公転軸31と直交する水平な直交軸36回り回転自在に、公転軸31に設けられている。直交軸36は、公転軸31に一体に形成された第2軸受け37に回転自在に支持されている。ホルダアーム14は、これにより車幅方向で回動自在となっている。
【0031】
ホルダアーム14は、直交軸36から車幅方向に延びるように設けられた固定アーム板38と、固定アーム板38に対して開閉自在に設けられた可動アーム板39とからなり、開閉自在に形成されている。
【0032】
固定アーム板38と可動アーム板39の先端側にはフィルム支柱材5を挟むためのホルダ部40,40がそれぞれ形成されている。ホルダ部40,40は、固定アーム板38及び可動アーム板39の先端近傍を所定の長さに亘って牽引方向前方へ延長させてなるものである。
【0033】
図8に示すように、ホルダ部40,40には、フィルム支柱材5に当接してフィルム支柱材5を保護するための弾性材たるゴム板41,41が取り付けられており、フィルム支柱材5を柔らかく保持して破損させないようになっている。
【0034】
そして、図10、図12及び図13に示すように、可動アーム板39と固定アーム板38の間には、スプリングたるねじりコイルバネ42が設けられており、可動アーム板39は、固定アーム板38に対して常時開放するようにねじりコイルバネ42で付勢されている。
【0035】
また、図7及び図10に示すように、固定アーム板38には、フィルム支柱材5を挟んで把持する際にフィルム支柱材5をメインアーム4の回転方向後方から押して把持を補助するための補助板部43が形成されている。補助板部43は、ホルダ部40の直交軸36側に可動アーム板39側へ延びる板部を形成してなる。
【0036】
図4及び図5に示すように、固定アーム板38は、公転軸31から上方へ延びる吊りフレーム44に一端を連結されたスプリングたるコイルバネ45に連結されており、可動アーム板39を上側に位置させて先端を上方へ回動させるように弾性付勢されている。コイルバネ45は、ねじりコイルバネ42よりも十分に硬く形成されている。
【0037】
固定アーム板38には固定アーム板38の上方への回動を規制するための上限ストッパ46が設けられている。上限ストッパ46は、固定アーム板38の基端側を直交軸36の反対側へ延ばしてなるものであり、公転軸31に設けられた突起部50に当接して固定アーム板38の回動を水平姿勢で止めるようになっている。
【0038】
また、メインアーム4の先端には、メインアーム4が上方回転位置のときにホルダアーム14を開いた状態から閉じてフィルム支柱材5を受け取ると共に把持し、メインアーム4の先端を地表6に回動するときにホルダアーム14を直交軸36に対して回動させてフィルム支柱材5をアーチ状に湾曲させつつその把持を開放して地表6に打ち込むためのホルダアーム回動カム手段47が設けられている。
【0039】
ホルダアーム回動カム手段47は、可動アーム板39の開閉方向外側に設けられたカムローラ48と、メインアーム4に設けられ、カムローラ48をメインアーム4の回転に連動して押圧するカムプレート49とからなる。
【0040】
図8及び図9に示すように、カムローラ48は、ホルダアーム14が水平となっているときにローラ面51を上方へ向け、かつ、回転中心を公転軸31に対して捻れの位置にするように可動アーム板39に設けられている。カムローラ48は、可動アーム板39の板面52から突起して形成された支持板53の両側にローラ54を回転自在に設けてなる。
【0041】
カムプレート49は、側面視ほぼ矩形のものであり、メインアーム4の第1軸受け32の先端側にカム面55を直交軸36側へ向けて取り付けられている。そして、カムローラ48が公転軸31と共に第1回転軸22の回りを公転するのに対し、カムプレート49は常にメインアーム4の先端側に位置されており、公転するカムローラ48がメインアーム4に対して静止しているカムプレート49に当たるようになっている。
【0042】
より具体的には、図13に示すように、カムプレート49は、メインアーム4の第1軸受け32に固定される筒状の固定金具56に一体に溶接固定されている。また、固定金具56には、フィルム支柱材5を地中に打ち込んでフィルム支柱材5の把持を解除したときに、固定アーム板38を移動させないように保持するための戻りストッパ57が設けられている。
【0043】
戻りストッパ57は、固定金具56のメインアーム回動方向後側の直交軸36に隣接する部位を径方向に突起させてなるものであり、ホルダアーム14が下方を向き、かつ、メインアーム4が下方を向いたときに、固定アーム板38の戻り方向への回動を止めるように固定アーム板38の板面58に当接するようになっている。
【0044】
次に作用を述べる。
【0045】
地中にフィルム支柱材5を打ち込む場合、トラクタなどの牽引車に打ち込み装置1を連結し、支柱ガイド13上にフィルム支柱材5を供給する。フィルム支柱材5は、図3に示すように、レール部材16に案内されて載置ロッド11上に移動される。
【0046】
この状態で牽引車を走行させると、牽引台車2の従動輪9が転動し、第1スプロケット20が回転される。この回転は、第1無端チェーン28を介して第2スプロケット27に伝達され、第1回転軸22が回転される。
【0047】
これにより、第1回転軸22の両側に設けられたそれぞれのメインアーム4,4が回転され、第3スプロケット33に掛け渡されたそれぞれの第2無端チェーン35を介して公転軸31に設けられた第4スプロケット34は第1回転軸22と逆方向に回転する。
【0048】
そして、メインアーム4それぞれの先端に枢支された公転軸31が回転され、公転軸31は、第1回転軸22と逆方向に同回転数で第1回転軸22の回りを公転する。
【0049】
メインアーム4が回転して先端を上端近傍に移動させるとき、図8に示すように、カムローラ48とカムプレート49は離間しており、ホルダアーム14はコイルバネ45の付勢力によって水平姿勢に保たれると共に、ねじりコイルバネ42の付勢力によって開放された状態になっている。
【0050】
この状態から更にメインアーム4が回転すると、ホルダアーム14のホルダ部40,40間にフィルム支柱材5が位置され、カムローラ48に対してカムプレート49が相対的に近づいて直交軸36から遠い側の前稜59を上方からローラ面51に当てる。
【0051】
そして、カムプレート49が、ねじりコイルバネ42の付勢力に抗してカムローラ48を下方へ押し下げる。これにより、可動アーム板39は固定アーム板38に対して回動し、図9に示すようにホルダ部40,40の間にフィルム支柱材5を挟んで把持する。
【0052】
このとき、コイルバネ45はねじりコイルバネ42よりも十分に硬く形成されているため、フィルム支柱材5を把持する前に固定アーム板38が直交軸36回りに回転されることはない。また、第1回転軸22の両側に設けられたメインアーム4,4は左右対称に回転し、カムプレート49、カムローラ48及びホルダアーム14も左右対称に作動する。
【0053】
このようにしてフィルム支柱材5が把持されると、メインアーム4の回転に伴ってカムローラ48が更にカムプレート49によって押し込まれる。コイルバネ45はカムプレート49による押圧力に屈して伸長を始め、図10に示すように固定アーム板38が直交軸36を中心に下方へ回動を始める。
【0054】
カムローラ48はホルダアーム14の回転に伴って姿勢を変え、直交軸36から遠い側の前稜59から離れて直交軸36側の前稜60に接触され、そのまま押し込まれる。
【0055】
ホルダ部40,40間に把持されたフィルム支柱材5は、図6に示すように、ホルダアーム14,14の下方への回動に伴って左右対称なアーチ状に湾曲される。
【0056】
メインアーム4が所定角度回転してそれぞれのホルダアーム14,14がほぼ鉛直下方へ向く頃、フィルム支柱材5は所定の径に湾曲され、図11及び図12に示すように、カムローラ48はカムプレート49の直交軸36側の前稜60から離れて直交軸36側のカム面55に当接する。これにより、カムローラ48はカムプレート49の移動経路上から外れ、ホルダアーム14の回動が止まる。
【0057】
このとき、フィルム支柱材5の両端はほぼ鉛直下方を向いており、メインアーム4の下方への回動に伴って下方へ移動される。ホルダアーム14が設けられる公転軸31は、回転軸と逆の向きに同じ回転数で公転されているため、ホルダアーム14に把持されたフィルム支柱材5は両端をほぼ鉛直下方へ向けた姿勢を変えることなく下方へ移動し地中への打ち込みが始まる。
【0058】
そして、メインアーム4が鉛直下方を向く頃、カムローラ48はカムプレート49のカム面55から離れてカムプレート49の後稜61に当接され、固定金具56に形成された戻りストッパ57が固定アーム板38の板面58に当接される。
【0059】
この後、フィルム支柱材5の両端は地中に所定深さ打ち込まれ、カムプレート49がカムローラ48から完全に離れる。これにより可動アーム板39は、ねじりコイルバネ42の弾性付勢力によってホルダアーム14を解放する方向に回動され、図13に示すようにフィルム支柱材5の把持は解除される。
【0060】
このとき、固定アーム板38は、戻りストッパ57に戻り方向への回動を止められているため、カムプレート49がカムローラ48から離れても戻り方向へ回動することはなく、フィルム支柱材5に当たることなく安定してフィルム支柱材5を打ち込むことができる。
【0061】
メインアーム4が更に回動されると、戻りストッパ57が固定アーム板38の板面58から離れ、固定アーム板38は、可動アーム板39ごと直交軸36を中心に上方へ回動される。
【0062】
この後、固定アーム板38は、上限ストッパ46を突起部50に当て、水平姿勢で止まる。このとき、可動アーム板39は固定アーム板38に対して開いており、ホルダ部40,40間を開いた状態でほぼ水平となる。
【0063】
そして、再び上述のように支柱ガイド13上にフィルム支柱材5を供給すると、フィルム支柱材5は再びホルダアーム14のホルダ部40,40間に把持され、上述と同様にアーチ状に湾曲されて地中に打ち込まれる。
【0064】
このように、一対のメインアーム4,4の先端に、メインアーム4の回転に応じてフィルム支柱材5を挟んで把持すると共にこれを湾曲させて地表6に打ち込むための支柱打ち込み手段7,7を設けたため、フィルム支柱材5に局部的な力がかかるのを防ぐことができ、フィルム支柱材5を傷めることなく地中に打ち込むことができる。
【0065】
また、支柱打ち込み手段7を、メインアーム4に車幅方向で回動自在で、かつ開閉自在なホルダアーム14で構成したため、水平に載置されたフィルム支柱材5を容易に把持することができると共に、そのフィルム支柱材5を把持した状態のまま湾曲させることができる。
【0066】
そして、メインアーム4の先端に、メインアーム4の回転で公転する公転軸31を設け、公転軸31に、直交する直交軸36に対して回転自在にフィルム支柱材5を挟んで把持するためのホルダアーム14を設け、メインアーム4の先端に、メインアーム4が上方回転位置のときにホルダアーム14を開いた状態から閉じてフィルム支柱材5を受け取ると共に把持し、メインアーム4の先端を地表6に回動すときにホルダアーム14を直交軸36に対して回動させてフィルム支柱材5をアーチ状に湾曲させつつその把持を開放して地表6に打ち込むためのホルダアーム回動カム手段47を設けたため、容易にフィルム支柱材5を把持して湾曲させることができ、フィルム支柱材5をほぼ鉛直上方から良好に地中に打ち込むことができる。
【0067】
また、ホルダアーム14を、直交軸36から車幅方向に延びるように設けられた固定アーム板38と、固定アーム板38に対して開閉自在に設けられた可動アーム板39とで構成し、固定アーム板38及び可動アーム板39の回動先端側にフィルム支柱材5を挟むためのホルダ部40を形成したため、フィルム支柱材5に緩やかに曲げ方向の力をかけることができ、フィルム支柱材5を傷めることなく湾曲させることができる。
【0068】
そして、それぞれのホルダ部40,40に、フィルム支柱材5に当接してフィルム支柱材5を保護するための弾性材たるゴム板41,41を取り付けたため、フィルム支柱材5を柔らかく、かつ、確実に把持することができ、フィルム支柱材5が傷むのを防ぐことができる。
【0069】
また、ホルダアーム14の可動アーム板39は、固定アーム板38に対して常時開放するようにねじりコイルバネ42で付勢され、ホルダアーム回動カム手段47は、可動アーム板39に設けられたカムローラ48と、メインアーム4に設けられメインアーム4の回転に連動してカムローラ48を押圧するカムプレート49とからなるものとしたため、簡易な構造で容易にフィルム支柱材5を把持することができ、メインアーム4の回動動作に容易に同期させることができ、安定して作動させることができる。
【0070】
そして、メインアーム4を従動輪9の回転に連動させ、メインアーム4がほぼ鉛直下方に向いたときにフィルム支柱材5を打ち込むようにしたため、フィルム支柱材5をほぼ等間隔に打ち込むことができる。
【0071】
また、ホルダアーム14でフィルム支柱材5の所定の位置を把持して地中へ打ち込むため、フィルム支柱材5を常に一定の深さに打ち込むことができる。
【0072】
そして、ホルダアーム14は、回動先端を車幅方向外側へ向け、かつ、回動先端側にホルダ部40,40を有するため、フィルム支柱材5の両端近傍を把持することができ、全体的に湾曲させることができ、フィルム支柱材5に局部的な力がかかるのを防ぐことができる。
【0073】
また、載置ロッド11上のフィルム支柱材5に当接して支柱打ち込み手段7への受け渡しを補助するために載置ロッド11の側方に揺動自在に吊下される押さえ金具12と、側板62に揺動自在に吊下される押さえ金具63とを設け、固定アーム板38にフィルム支柱材5を後方から押す補助板部43を形成したため、フィルム支柱材5を把持する際に、予めフィルム支柱材5を押さえ金具12,63と補助板部43の間に挟んで保持しておくことができ、フィルム支柱材5を確実に把持することができる。
【0074】
【発明の効果】
以上要するに本発明によれば、次のような優れた効果を奏する。
【0075】
(1)フィルム支柱を傷めることなく地中に打ち込むことができる。
【0076】
(2)簡易な構造で容易にフィルム支柱材を把持でき、フィルム支柱材を確実に地中に打ち込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適実施の形態を示す打ち込み装置の側面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】フィルム支柱材を把持するときの打ち込み装置の正面図である。
【図4】図3の要部拡大図である。
【図5】図4の要部拡大図である。
【図6】ホルダアームがフィルム支柱材を把持してから地中へ打ち込むまでの状態を示す説明図である。
【図7】ホルダアームがフィルム支柱材を把持する直前の斜視図である。
【図8】図7の要部の他の斜視図である。
【図9】ホルダアームがフィルム支柱材を把持した瞬間の斜視図である。
【図10】図9の他の斜視図である。
【図11】ホルダアームが直交軸回りに回動された状態の斜視図である。
【図12】図11の他の斜視図である。
【図13】フィルム支柱材の把持を開放した状態の斜視図である。
【図14】従来の打ち込み装置の正面図である。
【符号の説明】
1 打ち込み装置
2 牽引台車
3 車軸
4 メインアーム
5 フィルム支柱材
6 地表
7 支柱打ち込み手段
14 ホルダアーム
31 公転軸
36 直交軸
38 固定アーム板
39 可動アーム板
40 ホルダ部
41 ゴム板
42 ねじりコイルバネ(スプリング)
47 ホルダアーム回動カム手段
48 カムローラ
49 カムプレート
Claims (6)
- 牽引台車に、車軸と平行な軸回りに回転自在に設けられると共に牽引台車の移動に連動して回転する一対のメインアームを、車幅方向に離間して設け、これらメインアームの先端で、上部でフィルム支柱材を受け取ると共にそのメインアームの先端が地表に回転したときに上記フィルム支柱材をアーチ状に湾曲させて地中へ打ち込むためのフィルム支柱の打ち込み装置において、上記メインアームの先端に、そのメインアームの回転に応じて上記フィルム支柱材を挟んで把持すると共にこれを湾曲させて地表に打ち込むための支柱打ち込み手段を設けたことを特徴とするフィルム支柱の打ち込み装置。
- 上記支柱打ち込み手段は、上記メインアームに車幅方向で回動自在で、かつ開閉自在なホルダアームからなる請求項1に記載のフィルム支柱の打ち込み装置。
- 上記メインアームの先端に、そのアームの回転で公転する公転軸を設け、その公転軸に、直交する直交軸に対して回転自在に上記フィルム支柱材を挟んで把持するためのホルダアームを設け、上記メインアームの先端に、上記メインアームが上方回転位置のときにホルダアームを開いた状態から閉じてフィルム支柱材を受け取ると共に把持し、メインアームの先端を地表に回動するときにホルダアームを直交軸に対して回動させてフィルム支柱材をアーチ状に湾曲させつつその把持を開放して地表に打ち込むためのホルダアーム回動カム手段を設けた請求項2記載のフィルム支柱の打ち込み装置。
- 上記ホルダアームが、直交軸から車幅方向に延びるように設けられた固定アーム板と、その固定アーム板に対して開閉自在に設けられた可動アーム板とからなり、これらアーム板の回動先端側に上記フィルム支柱材を挟むためのホルダ部を形成した請求項3に記載のフィルム支柱の打ち込み装置。
- 上記ホルダ部に、上記フィルム支柱材に当接してフィルム支柱材を保護するための弾性材を取り付けた請求項4に記載のフィルム支柱の打ち込み装置。
- ホルダアームの可動アーム板は、固定アーム板に対して常時開放するようにスプリングで付勢され、ホルダアーム回動カム手段は、可動アームに設けられたカムローラと、メインアームに設けられ、そのカムローラを、そのメインアームの回転に連動して押圧するカムプレートとからなる請求項4または5に記載のフィルム支柱の打ち込み装置。
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