JP2859374B2 - 高架線移動装置 - Google Patents

高架線移動装置

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JP2859374B2
JP2859374B2 JP13544090A JP13544090A JP2859374B2 JP 2859374 B2 JP2859374 B2 JP 2859374B2 JP 13544090 A JP13544090 A JP 13544090A JP 13544090 A JP13544090 A JP 13544090A JP 2859374 B2 JP2859374 B2 JP 2859374B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、高圧送電線や架空ケーブルなどの高架線の
保守点検に使用される高架線移動装置に関するものであ
る。
(従来の技術) 従来、高架線の保守点検は、例えばヘリコプターまた
は自動車等で修理箇所を発見し、別途地上から修理箇所
に接近して保守作業を実施している。
また、別の方法としてはロープウェイまたはスキーリ
フトのような鋼索を高架線に沿って張設し、この鋼索に
支持アームを介して保守点検装置を吊り下げ、鋼索の牽
引操作により保守点検装置を移動させて保守点検を行な
う方法もある。
しかし、前者の方法ではヘリコプターまたは自動車か
ら高架線までの距離が遠く、しかも一方向からの偏った
観察になるため、正確な点検ができないという欠点があ
る。また、後者の場合は高架線に沿って鋼索を張設しな
ければならないため、設備費が膨大なものとなり、経済
的でないという欠点がある。
そこで、この問題を解決するために高架線上を無人で
移動する自走式の保守点検装置が考えられている。
第29図はその一例を示すものであり、高架線104に懸
垂された牽引器101にはバッテリ106が搭載されていると
ともに、2つの走行輪103が設けられている。これらの
走行輪103の下方にはクランプ輪105が設けられており、
このクランプ輪105と走行輪103との間に高架線104を挟
んで移動するようになっている。また、上記牽引器101
にはセンサ本体および記録装置108を搭載した探傷器102
が連結されており、この探傷器102で高架線104の点検を
行なうようになっている。
(発明が解決しようとする課題) ところで、送電線等の高架線は通常鉄塔に支えられて
おり、高架線の保守点検を上述した自走式の保守点検装
置で行なう場合には、高架線を支えている鉄塔が障害物
となる。しかしながら、上記のような従来装置では走行
輪103とクランプ輪105との間に高架線104を挟んで移動
するため、鉄塔を回避することができなかった。また、
高架線には碍子、クランプ等のケーブル保持金具が取り
付けられており、これらのケーブル保持金具を乗り越え
ることもできなかった。このため、従来では短い直線区
間毎に移動装置を吊り換えながら移動するなど繁雑な作
業が必要とされ、高架線の保守点検作業を効率的に行な
うことができなかった。
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたもので、
高架線に取つ付けられた碍子やクランプなどの金具を乗
り越えられると共に鉄塔を回避することができ、テレビ
カメラ等の点検監視機器を高架線に沿って連続的に移動
することのできる高架線移動装置を提供することを目的
とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 上記課題を解決するために本発明は、本体と、この本
体に相対移動可能に設けられたアームと、このアームの
両端部に設けられ上記アームを高架線に懸垂させるフッ
ク機構と、上記本体内を上下方向に貫通させて旋回動作
及び上下動自在に設けられた上下旋回シャフトと、この
上下旋回シャフトの上端部に揺動自在に設けられ、前記
上下旋回シャフトの延長線軸線上に揺動の中心軸を配し
た走行車輪支持アームと、この走行車輪支持アームの両
端部に上記上下旋回シャフトの延長軸線を挟んでほぼ水
平に配設された一対の走行車輪と、これらの走行車輪を
上記高架線上にクランプするクランプ機構とを具備した
ものである。
(作 用) 本発明では、走行車輪支持アームを上下方向に揺動さ
せることにより高架線に取り付けられた碍子やクランプ
などの金具を乗り越えることができる。また、アームと
その両端部に設けられたフック機構を利用して鉄塔を回
避することができる。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を第1図〜第28図を参照して
説明する。
第1図〜第3図は本発明の一実施例を示す高架線移動
装置の平面図、正面図および側面図であり、この高架線
移動装置はテレビカメラ等の点検監視機器が搭載される
本体1と、この本体1に相対移動可能に設けられたアー
ム2とから構成されている。
上記本体1は本体部3とバランサ4とで構成され、本
体部3の中心部には上下旋回シャフト5が本体部3内を
上下方向に貫通して回転かつ昇降自在に設けられてい
る。この上下旋回シャフト5には第4図に示すようにね
じ部6及びスプライン7が形成されており、これらのね
じ部6及びスプライン7に係合するナット8及びボス9
をそれぞれギヤ等の伝達機構を介してモータ10,11で駆
動することにより、上下旋回シャフト5が旋回動作する
とともに軸方向に昇降動作するようになっている。
なお、上記ナット8及びボス9を本体1に対して同じ
速度で回転させると上下旋回シャフト5は本体1に対し
て上下動せずに旋回動作のみし、ナット8のみを回転さ
せると上下旋回シャフト5は本体1に対して旋回動作せ
ずに昇降動作のみするようになっている。そして、これ
らの動きは本体1が高架線に懸垂されているときには上
下旋回シャフト5は逆に動かず、本体1およびアーム2
が上下旋回シャフト5に対して旋回したり上下動したり
することになる。
また、上記上下旋回シャフト5の上端部には揺動機構
12が設けられている。この揺動機構12にはU字状または
半円状の走行車輪支持アーム13が揺動自在に保持されて
おり、第4図に示すようにモータ14と連結したギヤ機構
15により点O1を中心に揺動するようになっている。
上記走行車輪支持アーム13の両端部には走行車輪16,1
7が上下旋回シャフト5の延長軸線Lを挟んでほぼ水平
に回転自在に設けられており、これらの走行車輪16,17
を走行車輪駆動機構18,19で駆動して高架線上を走行す
るようになっている。また、上記走行車輪支持アーム11
の両端部には走行車輪16,17との間に高架線をクランプ
するクランプ機構20,21が設けられている。これらのク
ランプ機構20,21は第5図及び第6図に示すように、軸2
2を中心に揺動するリンク機構23と、このリンク機構23
に回転自在に支持されたクランプローラ24,25とから構
成され、これらのクランプローラ24,25を走行車輪18に
押し付けて高架線をクランプするようになっている。
上記リンク機構23は四辺形を形成する4つのリンク2
6,27,28,29から構成されており、上記軸22に固定された
リンク26には係止部30が設けられている。この係止部30
には軸22に回転自在に支持されたリンク29がバネ31の付
勢力により当接しており、係止部30によってリンク29に
対してリンク26が所定角度以上、時計方向へ回動するこ
とを規制している。したがって、ギヤ等の伝達機構を介
して駆動装置32により軸22を反時計方向に回転させる
と、リンク機構23はリンク26〜29によって形成される四
辺形の形状を一定に保ちながら軸22を中心に揺動するよ
うになっている。
また、上記クランプ機構20,21にはリンク29の回動範
囲を規制するストッパ33が設けられており、このストッ
パ33にリンク29が当接すると、第6図に示すようにテコ
の作用でクランプローラ24,25が上方に押し上げられ、
高架線を介して走行車輪18に当接するようになってい
る。なお、リンク27は中間部にバネ34を介在させて軸方
向に伸縮可能となっており、高架線をクランプした後の
リンクの動きを上記バネ34で吸収してクランプ力を一定
に保つようになっている。また、上記リング29には案内
棒35が一体に設けられており、この案内棒35は高架線を
走行車輪18の下に案内する時に用いるものである。
したがって、上記リンク機構23のリンク26は駆動装置
32を起動すると、軸22を中心に揺動する。リンク29は軸
22を中心に回動自在で、リンク26よりバネ31を介して押
されるが、所定の角度で係止部30により回動範囲を規制
されている。これらリンク26とリンク29のなす角度は通
常一定となり、リンク26〜29によって形成される四辺形
は一定形状に保たれている。このような動作をしている
ときには、クランプローラ24,25は軸22を中心に揺動す
る。この状態でリンク26が回転を始めると、所定の角度
でリンク29がストッパ33に当接し、さらにリンク26が回
転すると、リンク29が停止状態のままバネ31の力に勝
ち、リンク26は回転する。この場合、リンク29は停止し
ているので、軸38の位置も固定となるが、さらにリンク
26が回転すると、その先端の軸36はリンク27を介して軸
37を押す。すると、軸37はリンク28を軸38を支点として
下に押すので、リンク28の反対側はテコの作用でクラン
プローラ24,25を上に押すようになる。
このような動作をしているときには、クランプローラ
24,25は軸38を中心に揺動するようになる。そして、リ
ンク26が回転すると、クランプローラ24,25は高架線を
介して走行車輪18に当接し、リンク28は動きを停止す
る。リンク29とリンク28の動きが停止した状態で、さら
にリンク26が回転すると、リンク27のバネ34が圧縮さ
れ、その圧縮分だけの力はリンク28を介してクランプロ
ーラ24,25に伝える。
このようにして、走行車輪18が高架線の上に乗ってい
るときには、上述の一連の動作により高架線を把持す
る。また、把持状態で走行車輪18が回転するとクランプ
ローラ24,25は転動する。このとき、リンク26は停止し
ていても、バネ34がリンク28の揺動分を圧縮吸収する。
一方、リンク26を逆に回転すると、リンク29は係止部30
に当接したまま軸22を中心に回動する。
次に第7図を用いてバランサ4について説明する。上
記バランサ4は本体部3からのアーム2の送り出しに際
して、本体1のバランスを保つものである。アーム2は
本体1を静止座標系として、みかけ上、アーム2の弧の
中心に中心軸S1があり、アーム2の送り出しにより、こ
の中心軸S1を中心としてアーム2の重心G1が移動する。
そこで、アーム2の重心G1の移動に対応して、図示しな
い駆動機構によりバランサ4を揺動させ、バランサ4の
重心G2を移動させてバランスをとる。ここで、この重心
G2の移動に際しての仮想揺動中心軸S2は、図に示すよう
に、バランサ4の重心G2とアーム1の重心G1とが上下旋
回シャフト5に対してG1・L1=G2・L2(L1:アーム2の
中心軸S1から上下旋回シャフト5までの距離)となるよ
うに、バランサ4の仮想揺動中心軸S2を上下旋回シャフ
ト5に対してL1と反対側のL2の距離を設定する。例え
ば、第1図に示すように半円盤状のバランサ4の場合は
弧の中心O2が仮想揺動中心軸S2となる。また、バランサ
4には第8図に示すようにアーム2全体の重心G1をバラ
ンサ4の重心G2とが上下旋回シャフト5に対してG1・l1
=G2・l2(l1:重心G1から上下旋回シャフト5まで距
離、l2:重心G2から上下旋回シャフト5までの距離)と
なるように制御機器や動力源などが配置されるようにな
っている。
一方、上記アーム2は一定の曲率で円弧状に湾曲して
おり、アーム2の側面にはラックギヤ39(第13図参照)
が形成されている。このラックギヤ39は本体部3に設け
られた駆動ギヤ40(第4図参照)と係合しており、この
駆動ギヤ40をモータ等の駆動装置41で回転させることに
よりアーム2が本体1に対して相対移動するようになっ
ている。なお、ラックギア39は弾性材で形成されてい
る。
また、上記アーム2の両端部にはフック機構41,42が
設けられており、これらのフック機構41,42を高架線に
引っ掛けて鉄塔などの障害物を回避するようになってい
る。上記フック機構41,42は第9図に示すように立上げ
部43と、この立上げ部43の上端にアーム2と平行に設け
られた水平部44と、この水平部44の先端に設けられたフ
ック45とから構成され、フック45の入口部には、外側か
ら入りやすく内側から抜けないテーパ形状の抜け止め部
材46が軸47を中心に回動自在に設けられている。この抜
け止め部材46はバネ48によりフック45の入口部を閉じる
方向に付勢されており、これによりフック45の内側から
高架線が抜けるのを防止している。また、上記抜け止め
部材46にはワイヤロープ49の一端が連結されており、こ
のワイヤロープ49を本体部3に設けられた操作ロッド50
で牽引操作することにより抜け止め部材46が軸47を中心
に回動し、フック45の入口部を開放するようになってい
る。
また、上記アーム2には関節51,52が設けられてお
り、これらの関節51,52により両端部分を折り畳めるよ
うになっている。上記関節51,52は第10図に示すように
構成されており、両端部分のアーム2a,2b(2bは図示せ
ず)と本体側のアーム2cとを連結する連結軸53には、ア
ーム2a,2bを折り畳み方向に付勢するばね54が設けられ
ている。したがって、アーム2を拡げる場合には、第11
図に示すように本体部3に支持アーム55を介して取り付
けられた先行ローラ56をアーム2a,2bの側面に当接さ
せ、ばね54のばね力に打ち勝つことによってアーム2a,2
bが押し拡げられるようになっている。
また、上記アーム2cの両端にはアーム2a,2bに設けら
れた爪部57と係合するフック58が軸59を中心に回動自在
に設けられている。このフック58は軸60を中心に回動自
在に設けられたロック解除レバー61と連結部材62を介し
て連結しており、第12図に示すように本体部3に設けら
れたロック解除機構63により図中時計方向に回動させる
ことにより上記フック58と爪部57との係合状態が外れる
ようになっている。なお、上記ロック解除レバー61はば
ね64により図中反時計方向に回動付勢されている。
また、上記アーム2は駆動装置を必要としないので、
アーム2には電線がなく、アーム2の材質に絶縁材(ケ
プラー製のFRP)を使用し、さらに検出器も光ファイバ
を用いたものを使用することで、アーム2を完全に電気
絶縁体にすることができ、送電線の上に張られた避雷用
のアース線を走行する場合に、送電線を活線状態にして
おいても長いアーム2は安全である。また、上記本体1
には鉄塔との接触を防止するバンパ65が取り付けられて
いる。
次に上記のように構成される高架線移動装置の作用を
第14図〜第28図を参照して説明する。
第14図は本体1を高架線70に懸垂させた状態を示す図
であり、同図に示すように本体1は走行車輪支持アーム
13の両端部に設けられた走行車輪16,17によって高架線7
0に懸垂される。この状態から本体1を移動させる場合
には、まずクランプ機構20,21により高架線70を走行車
輪16,17との間にクランプする。そして、この状態で走
行車輪駆動機構18,19により走行車輪16,17を回転させる
ことにより本体1が移動する。
このようにして本体1が移動中にケーブル保持金具等
の障害物に接近した場合には、まず第15図に示すように
本体1を障害物71の直前で停止させる。次にクランプ機
構20により走行車輪16と高架線70とのクランプを外した
後、揺動機構12により走行車輪支持アーム13を時計方向
に揺動させる。これにより本体1の重心が後方に移動
し、第16図に示すように走行車輪16が障害物71を乗り越
えられる高さ位置まで持ち上がる。
次にこの状態で本体1を前方に移動させ、走行車輪16
が障害物71を完全に乗り越えたところで本体1の移動を
停止させる。そして、走行車輪16を高架線70上に戻し、
クランプ機構21により走行車輪17と高架線70とのクラン
プを外した後、揺動機構12により走行車輪支持アーム13
を反時計方向に揺動させる。これにより本体1の重心が
前方に移動し、第17図に示すように走行車輪17が障害物
71を乗り越えられる高さ位置まで持ち上がる。したがっ
て、この状態で本体1を前方に移動させることにより、
高架線70上に取り付けられているケーブル保持金具など
のの障害物71を乗り越えることができる。なお、上述し
た一連の動作フローを第18図に示す。
また、本体1が移動中に鉄塔に接近した場合には、ま
ず第19図に示すように本体1を鉄塔72から十分離れた位
置で停止させる。次に鉄塔72の支持脚がどの方向から高
架線70を支持しているかの情報を用いて、アーム2が支
持脚に接触しない側から本体1の上下旋回シャフト5に
よりアーム2の向きを決める。
例えば、第19図に示すように高架線70が下から支えら
れている場合は左右いずれかに上下旋回シャフト5を1/
4回転させてアーム2の向きを鉄塔72に反対させる。次
に第20図に示すようにアーム2の両端部分を拡げ、この
状態で本体1を鉄塔72に接近させる。そして、本体1が
鉄塔72から所定距離の位置まで移動したならば本体1を
停止させ、アーム2を本体1に対して相対移動させる。
そして、アーム2の片側のフック機構41が鉄塔72の向こ
う側に届いた後に、本体1が高架線70に懸垂しているの
で、揺動機構12によりアーム2を上下に揺動させる。こ
れによりアーム2の先端のフック機構41も前後上下さ
れ、鉄塔72を挟んで向こう側の高架線70に掛けられるよ
うになる。
フック機構41の掛け動作を行なっているのが第21図で
ある。つまり、高架線の情報を用いてフック機構41が高
架線70の下を潜るまで送り出す。そして、フック機構41
の上昇はアーム2が高架線70に当接したことを検知(ア
ーム2上側の接触検出、揺動機構12の駆動力限界検出な
ど)するまで続ける。次にフック機構41の引き戻しは立
上がり部43の内側が高架線70に当接したことを検知(立
上がり部内側の接触検出、旋回機構の駆動力限界検出な
ど)するまで続ける。さらに、フック機構41の下降は水
平部43が高架線70に当接したことを検知(水平部43の接
触検出、揺動機構の駆動力限界検出など)するまで続け
る。最後にアーム2の送り出しはフック機構41が高架線
70に掛かるまで続ける。
このようにして鉄塔72を挟んで向こう側の高架線70に
フック機構41を引っ掛かったならば、次にアーム2の送
り出しによりフック機構42を上下旋回シャフト5上に位
置させる。そして、上下旋回シャフト5による上下動を
用いるが、この場合揺動機構12により上部が懸垂してい
るので、本体1はアーム2とともに上下する。これによ
り、フック機構42を前後上下し、走行車輪16,17に挟ま
れた位置で鉄塔72のこちら側の高架線70に掛けられる
(第21図及び第22図参照)。
その後、フック機構41,42を高架線70に掛けた状態
で、クランプ機構20,21により走行車輪16,17と高架線70
とのクランプを解除する。
この場合、第22図に示すようにアーム2の振り出し方
向に対して、すでに走行車輪支持アーム13が高架線70を
越えて本体1の進行方向に位置している場合には、本体
1はそのままアーム2上を移動する。また、逆にアーム
2の振り出し方向に対して、走行車輪支持アーム13が高
架線70を越えないで位置しているときには、本体1を一
旦進行方向とは逆にアーム2上を移動させ、走行車輪1
6,17を上下旋回シャフト5により下げて高架線70を潜ら
せ本体1の進行方向側に位置させるようにする。
ところで、アーム2上を本体1が移動する際には、フ
ック機構41,42を結ぶ下層線を軸にして本体1が水平の
バランスを大きく崩すことがあるが、フック機構41側に
くると姿勢は戻る。これによりバランスを崩した中間地
点ではアーム2は鉄塔72の支持脚等に衝突するおそれが
ある。ところが、本装置では本体1の走行軌道面だけ残
してアーム2にバンパ65を設けているので、バンパ65が
先に支持脚等に当接するようになり、アーム2と支持脚
との間にはバンパの突出分だけ距離が保たれるようにな
り、衝突のおそれは回避される。
次に鉄塔72の向こう側に到着した本体1は、上下旋回
シャフト5により走行車輪支持アーム13を高架線70に対
して所望の側に向けるとともに、2つの走行車輪16,17
を持ち上げる。この場合、走行車輪支持アーム13が高架
線70に干渉してその姿勢のままで近付けないときは、走
行車輪16,17を一旦下げて高架線70の下を潜ってから持
ち上げるようにする。そして、高架線70に掛けられたフ
ック機構41の真下に本体1を移動させる。この後、案内
棒35を走行車輪16,17の近傍で下向きに突き出しておく
と、位置を決めるまでに2本の案内棒35は両方とも高架
線70に当接する。この2か所の当接により上下旋回シャ
フト5の向きが倣う。倣った向きでは、走行車輪16,17
の並びの向きが、高架線70の向きに一致している。この
状態から本体1は上下旋回シャフト5の上下移動で走行
車輪16,17を高架線70上に載置する。
次に高架線70上に走行車輪16,17が乗ったことを確認
した後、ワイヤロープ48を操作してフック44の入口部を
開き、フック機構41,42から高架線70を取り外す。そし
て、アーム2を引き戻し、上下旋回シャフト5によりア
ーム2を進行方向に対して所望の向きに旋回して、一連
の回避動作が終了する。
以上の鉄塔回避動作は支持脚を境にして高架線が進行
方向に対して左右上下のいかなる方向に折れ曲がってい
る場合も、アーム2の振り出し方向(旋回角度及び傾
き)が異なるだけで基本的には同じである。なお、上述
した一連の動作フローを第23図に示す。
次に本発明の高架線移動装置を地上から高架線に取り
付ける場合の動作について説明する。
まず、第24図に示すように鉄塔72を昇降する昇降装置
73に高架線70とほぼ同じ太さの止まり木74を設け、この
止まり木74の水平部74aに本体1を懸垂させる。次にこ
の状態で昇降装置73を上昇させ、止まり木74の延長線75
が高架線70と水平に交わる位置にきたならば昇降装置73
を停止させる。そして、第25図に示すようにアーム2を
拡げた後、アーム2を送り出してフック機構41,42の一
方を高架線70に引っ掛け、さらにフック機構41,42の他
方を止まり木74に引っ掛ける。なお、上記止まり木74は
昇降装置73に回動可能に設けられており、高架線70との
交差角度を任意に調整できるようになっている。
次にクランプ機構20,21により走行車輪16,17と止まり
木74とのクランプを外した後、本体1をアーム2に対し
て相対移動させる。これにより本体1は第26図に示すよ
うに止まり木74側から高架線70側へ移動する。
このようにして本体1が高架線70側に移動したなら
ば、次に走行車輪16,17を高架線70の上に乗せ、クラン
プ機構20,21により高架線70を走行車輪16,17との間にク
ランプする。その後、フック機構41,42を止まり木74及
び高架線70から取り外すことにより、本体1が止まり木
74から高架線70へ乗り移ることになる。
なお、アーム2が鉄塔72を挟んで向こう側の高架線70
に届かない場合には、第27図に示すように鉄塔72に高架
線70と同じ太さの止まり木76を設けておけば、この止ま
り木76を利用して鉄塔72を回避することができる。ま
た、昇降装置73に設けられる止まり木74は第24図に示す
ものに限られるものではなく、第28図に示すように昇降
装置73に対して水平に取り付けられた止まり木77を利用
しても良い。さらに、懸垂している高架線から他の高架
線、例えば上または下側の高架線あるいは同じ高さの隣
の高架線に移動する場合、昇降装置設けられた止まり木
74あるいは止まり木77を高架線の乗換えに際しての中継
場所として利用することも可能である。なお、昇降装置
は前記のようなものに限らず、鉄塔若しくは高架線に滑
車を取り付け、ワイヤを使いウィンチで止まり木を引き
上げるようなものでもよい。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、高架線に取り付
けられている碍子やクランプなどのケーブル保持金具を
乗り越えることができるととともに、鉄塔を回避するこ
とができるので、テレビカメラ等の点検監視機器を高架
線に沿って連続的に移動させることができる。したがっ
て、従来のように短い区間毎に装置を吊り換える必要が
なく、高架線の保守点検作業を効率的に行なうことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第28図は本発明の一実施例を説明するためのも
ので、第1図は高架線移動装置の平面図、第2図はその
正面図、第3図は同じくその側面図、第4図は本体部の
概略構成を示す図、第5図及び第6図はクランプ機構の
構成図、第7図及び第8図はバランサの説明図、第9図
〜第13図はアームの構成を示す図、第14図〜第18図は高
架線上の障害物を乗り越えるための作用説明図、第19図
〜第23図は鉄塔を回避する場合の作用説明図、第24図〜
第28図は本体を地上から高架線に懸垂させる場合の作用
説明図、第29図は従来の高架線移動装置を示す図であ
る。 1……本体、2……アーム、4……バランサ、5……上
下旋回シャフト、12……揺動機構、13……走行車輪支持
アーム、16,17……走行車輪、20,21……クランプ機構、
41,42……フック機構、50,51……関節、70……高架線、
71……ケーブル保持金具、72……鉄塔。
フロントページの続き (72)発明者 小林 義賢 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東 芝府中工場内 (56)参考文献 特開 平1−248918(JP,A) 特開 平1−248919(JP,A) 特開 平1−259709(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体と、この本体に相対移動可能に設けら
    れたアームと、このアームの両端部に設けられ上記アー
    ムを高架線に懸垂させるフック機構と、上記本体内を上
    下方向に貫通させて旋回動作及び上下動自在に設けられ
    た上下旋回シャフトと、この上下旋回シャフトの上端部
    に揺動自在に設けられ、前記上下旋回シャフトの延長線
    軸線上に揺動の中心軸を配した走行車輪支持アームと、
    この走行車輪支持アームの両端部に上記上下旋回シャフ
    トの延長軸線を挟んでほぼ水平に配設された一対の走行
    車輪と、これらの走行車輪を上記高架線上にクランプす
    るクランプ機構とを具備したことを特徴とする高架線移
    動装置。
JP13544090A 1989-06-30 1990-05-28 高架線移動装置 Expired - Fee Related JP2859374B2 (ja)

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