JP2661975B2 - 架空送電線路の点検方法および装置 - Google Patents

架空送電線路の点検方法および装置

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、架空送電線路の点検方法とそれに用いる装
置に関するものである。
〔従来技術〕
架空送電線路が正常な状態にあるか否かを点検する方
法としては、監視員が歩いて巡視する方法、ヘリコプタ
ーに監視員または監視機器を乗せて巡視する方法、監視
機器を搭載した自走機を架空地線に沿って走行させる方
法、監視機器を搭載した無人飛行船を架空送電線路に沿
って飛行させる方法などが公知である。
〔課題〕
しかし、監視員による方法は多大な労力と時間を必要
とし、ヘリコプターによる方法は多大な費用がかかる欠
点がある。また自走機による方法は自走機が鉄塔部を乗
り越えることが難しく、自走機に鉄塔乗り越え機構を設
けると重量が重くなり、取扱性、架空地線の強度などの
点で問題が生じる。また鉄塔に自走機通過用のレールを
取り付ければ、自走機の重量を軽くできるが、架空送電
線路の全鉄塔にレールを取り付けるには多大な費用がか
かる。さらに無人飛行船による方法は無線操縦であるた
め、操縦者が飛行船を目視できる範囲でしか使用でき
ず、また巡視中は操縦者がつきっきりになるため人手が
かかる欠点がある。
〔課題の解決手段とその作用〕
本発明は、上記のような課題を解決する架空送電線路
の点検方法を提供するもので、その構成は、架空送電線
路の監視機器を取り付けた気球を複数の係留部材によっ
て架空地線にその架空地線の長手方向に移動可能に係留
し、その状態で上記気球を架空地線に沿って移動させつ
つ上記監視機器により架空送電線路を監視し、上記気球
が鉄塔部に来たときは、上記複数の係留部材を順次、そ
れまでの架空地線から鉄塔の先の架空地線に掛け替える
ことにより鉄塔を乗り越えさせることを特徴とする。
この方法は、監視機器を取り付けた気球を架空地線に
沿って移動させるものであるため、架空地線にはほとん
ど荷重がかからず、また操縦の必要もない。そして鉄塔
部の乗り越えは架空地線への係留部材を複数設けておい
て、それらを順次、鉄塔の先の架空地線に掛け替えるこ
とにより行うので、動作が簡単である。
気球は内部にヘリウムガスや水素ガスを充填して浮力
を持たせたもので、その形状は特に限定されないが、球
形よりは線路方向に細長い形状であることが好ましい。
また監視機器としてはテレビカメラ等が使用される。気
球の移動は、飛行船のように気球にプロペラを取り付け
て行うこともできるし、係留部材の架空地線との係合部
に車輪を取り付けてそれを回転駆動することにより行う
こともできる。
本発明はまた、上記の方法を実施するのに好適な架空
送電線路の点検装置を提供するもので、その構成は、架
空送電線路の監視機器を取り付けた気球と、この気球か
ら下方に延びる棒状の第一および第二の脚体と、これら
の脚体の下端部に取り付けられた架空地線抱持部材と、
上記気球を架空地線に沿って移動させる推進装置と、上
記第一および第二の脚体をそれぞれ自己の軸線を中心と
して回転させる回転駆動装置と、上記架空地線抱持部材
を、上記架空地線を抱持する位置と上記架空地線を開放
する位置との間で往復動させる駆動装置とを備えている
ことを特徴とする。
この装置は、気球を架空地線に沿って移動させさせな
がら監視機器により架空送電線路を監視するものである
が、これが鉄塔部に来たときは、後方にある第二の抱持
部材の開放、前方にある第一の脚体の回転駆動(これで
気球が第一の脚体を中心として回転する)、第二の抱持
部材による鉄塔の先の架空地線の抱持、第一の抱持部材
の開放、第二の脚体の回転駆動(ここで気球が第二の脚
体を中心として回転する)、第一の抱持部材による第二
の抱持部材より先の架空地線の抱持、という動作で鉄塔
の乗り越えを行うものである。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明す
る。
図−1(a)(b)は本発明に係る架空送電線路点検
装置の一実施例を示す。11は内部にヘリウムガスや水素
ガスを充填して浮力を持たせた気球で、前後方向に細長
い形をしている。12A・12Bは気球11の前部と後部にそれ
ぞれ回転駆動装置13A・13Bを介して下方に向けて取り付
けられた脚体である。脚体12A・12Bはそれぞれ回転駆動
装置13A・13Bにより自己の軸線を中心として回転できる
ようになっている。14A・14Bは脚体12A・12Bの下端にそ
れぞれ回転駆動装置15A・15Bを介して取り付けられた架
空地線抱持部材である。抱持部材14A・14Bは図−1
(b)の実線のように架空地線21を抱持し、回転駆動装
置15A・15Bにより点線の位置に回転して架空地線21を開
放するようになっている。脚体12A・12Bと抱持部材14A
・14Bは気球11を架空地線21に係留する係留部材を構成
している。
また、16は気球11の下部に取り付けたプロペラ推進装
置、17は同じく架空送電線路監視用のテレビカメラであ
る。
次に上記の点検装置を用いた本発明に係る架空送電線
路点検方法の一実施例を図−2ないし図−7を参照して
詳細に説明する。
点検装置10は図−2のように架空地線21Aに取り付け
られ、気球11の浮力で浮上したままプロペラ推進装置16
の推進力により架空地線21Aに沿って移動しながら、架
空送電線路の状況をテレビカメラ17によって撮影する。
点検装置10が鉄塔22の位置にくると、それを乗り越え
るため、まず図−3に示すように後方にあり第二の抱持
部材14Bを下方に回転させて架空地線21Aを開放する。次
いで前方にある第一の脚体12Aを回転駆動装置13Aにより
回転させると、第一の脚体12Aは抱持部材14Aが架空地線
21に引っ掛かって一定限度以上回転できないため、その
反力で気球11が図−4に示すように第一の脚体12Aを中
心として回転し、後方にあった第二の抱持部材14Bが鉄
塔22の前方にまわる。この状態で図−5に示すように第
二の抱持部材14Bを上方に回転させ、鉄塔22の先の架空
地線21B抱持した後、第一の抱持部材14Aを下方に回転さ
せて架空地線21Aを開放する。次に、前方にまわった第
二の脚体12Bを回転駆動装置13Bにより回転させると、第
二の脚体12Bも一定限度以上回転できないから、その反
力で気球11が図−6に示すように第二の脚体12Bを中心
として回転し、第一の抱持部材14Aが第二の抱持部材14B
の前方にまわる。この状態で図−7に示すように第一の
抱持部材14Aを上方に回転させ、架空地線21Bを抱持す
る。これで鉄塔22の乗り越えが完了するから、その後引
き続き装置10を移動させて架空送電線路の監視を行うこ
とができる。
なお抱持部材14A・14Bには図−8に示すようにローラ
ー31を取り付けておくと、架空地線21に沿っての移動を
よりスムーズに行うことができる。
また抱持部材14A・14Bは、図−9(a)(b)に示す
ように架空地線21を挟みつける構造にすることもでき
る。この例は脚体12の下端に直線駆動装置32と上側ロー
ラー33を取り付け、直線駆動装置32により下側ローラー
34の支持棒35を上下動させるようにしたものである。
このように架空地線をローラーで挟み付ける構造にす
ると、そのローラーを回転駆動することにより装置全体
を架空地線に沿って移動させることができ、プロペラ推
進装置を省略することもできる。
また前記実施例では脚体を回転させる力で気球を回転
させて鉄塔を乗り越えるようにしたが、気球を回転させ
ずに、脚体の伸縮あるいは傾動と気球の前進とを組み合
わせることによっても鉄塔の乗り越えは可能である。こ
の場合は脚体が3本以上になることもある。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、監視機器を気球
に取り付け、この気球を架空地線に係留した状態で架空
地線に沿って移動させるようにしたので、架空地線にほ
とんど荷重をかけることなく、また気球の操縦をする必
要もなく、架空送電線路を点検することができる。また
気球を架空地線に係留する部材が複数設けられているた
め、それらを順次、鉄塔の先の架空地線に掛け替えるこ
とにより簡単に鉄塔部の乗り越えを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
図−1(a)(b)は本発明に係る架空送電線路点検装
置の一実施例を示す側面図および正面図、図−2ないし
図−7は本発明に係る架空送電線路点検方法を示す説明
図、図−8は本発明の装置に用いられる架空地線抱持部
材の他の例を示す正面図、図−9(a)(b)は本発明
の装置に用いられる架空地線抱持部材のさらに他の例を
示す正面図である。 10:架空送電線路点検装置、11:気球、12A・12B:脚体、1
3A・13Bは回転駆動装置、14A・14B:抱持部材、15A・15
B:回転駆動装置、16:プロペラ推進装置、17:テレビカメ
ラ、21A・21B:架空地線、22:鉄塔。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】架空送電線路の監視機器を取り付けた気球
    を複数の係留部材によって架空地線にその架空地線の長
    手方向に移動可能に係留し、その状態で上記気球を架空
    地線に沿って移動させつつ上記監視機器により架空送電
    線路を監視し、上記気球が鉄塔部に来たときは、上記複
    数の係留部材を順次、それまでの架空地線から鉄塔の先
    の架空地線に掛け替えることにより鉄塔を乗り越えさせ
    ることを特徴とする架空送電線路の点検方法。
  2. 【請求項2】架空送電線路の監視機器を取り付けた気球
    と、この気球から下方に延びる棒状の第一および第二の
    脚体と、これらの脚体の下端部に取り付けられた架空地
    線抱持部材と、上記気球を架空地線に沿って移動させる
    推進装置と、上記第一および第二の脚体をそれぞれ自己
    の軸線を中心として回転させる回転駆動装置と、上記架
    空地線抱持部材を、上記架空地線を抱持する位置と上記
    架空地線を開放する位置との間で往復動させる駆動装置
    とを備えていることを特徴とする架空送電線路の点検装
    置。
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