JP3754098B2 - 空調設備を具えた索道搬器 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、索道設備の分野に於いて、特に空調設備を具えた索道の客車式搬器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
索道設備は主に山岳傾斜地で観光客やスキーヤー輸送のために多用されている設備である。索道設備は索条に懸垂した各搬器へ電車等の鉄道設備の如く電力を供給することが難しく、その為に空調設備が具えられず、客車式の搬器では車内が夏は暑く、冬は寒いという環境が従来から容認されてきた。しかしながら、索道設備は他の交通機関と比較して建設経費が安価な点が評価されて、比較的短距離で少量輸送用の一般交通機関としても注目されている。しかしながら、索道設備が日常的な交通機関として導入される場合には、他の交通機関と同等の乗りごこちや快適性が求められることは必至である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記した索道設備の客車式搬器に求められる客車内を適温に保つための空調ユニットを各搬器に具えて、これを運転する動力を供給するための装置ないし構造を提供することにある。
【0004】
【問題を解決するための手段】
この目的に対応して、本発明は、索道線路中に張架した索条に搬器を懸垂して輸送を行う索道設備において、索道線路中には前記索条に沿って前記索条から独立して張架した静止索と、搬器の懸垂機に前記静止索と接する位置に回転可能に枢着した動力輪と、該動力輪に流体継手を介して軸接された発電手段とフライホイールと、前記懸垂機に懸垂した客車には空調ユニットを具えてなり、前記発電手段から空調ユニットに電源を供給するようになす。
【0005】
【作用】
客車式搬器は、索道線路中では循環移動する索条を握索して高速で移動され、両端の停留場では索条を放索して低速で回送移送されて、乗客の乗降が行われる自動循環式索道や、固定して張架した支索上を搬器の走行機が別の循環移動する索条に曳行されて交互に往復運行される交走式索道で多く用いられている。
【0006】
前記した内の一方の自動循環式索道の場合については、搬器の握索機が握索する索条とは別に、該索条に沿って独立した静止索を張架する。つぎに、搬器は前記した循環移動する索条を握索するための握索機へ懸垂機を枢着し、吊り金具を介して客車を吊り下げて構成したものである。
【0007】
上記した構成の握索機に一端が枢着された懸垂機には、静止索と接触して搬器の移動に伴って回転する動力輪を枢着し、さらに、発電手段として流体継手を介して発電機とフライホイールを軸接する。つぎに、客車の天井には空調ユニットを装備する。この様にして、搬器が索道線路中を高速で運行されると、静止索と搬器間の相対速度に比例した回転数で静止索と接触して動力輪が回転する。つぎに、発電手段として構成されている流体継手を介して動力輪の回転が発電機とフライホイールへ伝達されることによって発電機で電力が発生する。これを、客車側に具えた空調ユニットへ給電することで空調ユニットを運転するようにする。
【0008】
その際に搬器が進行方向へ揺動したり、あるいは、索道線路中の索受装置を具えた支柱を通過する際に生じる静止索との間の相対的な速度変動に起因する回転変動を緩和して発電機を安定して回転することで空調ユニットに対して一定の電力を供給するようにする。
【0009】
前記は自動循環式索道に適用したものであるが、他の索道設備にも勿論応用可能である。
【0010】
【実施例】
図1は空調設備を具えた搬器1が索道線路中を移動する状態の正面図を示す。索道線路中に立設した支柱31には支柱アーム30が水平に延出されており、両端には対称をなして四輪の索受装置20,20がそれぞれ装着されている。この索受装置20の構造は図2の側面図に示されている通りであって、始めに、二輪ビーム22には二輪の受索輪21,21を軸24,24で回転可能に枢着する。つぎに、二組の二輪ビーム22,22を更に四輪ビーム23の両端に上下に揺動可能に枢着する。さらに、二輪ビーム22,22を枢着した四輪ビーム23を中央でセンターピン28で索受ブラケット25に揺動可能に枢着する。こうして構成された索受装置20を支柱アーム30の端部へ索受ブラケット25と押えプレート26,26で挟み、ボルト27,27,…により圧着固着する。上記は四輪の索受装置20の構造について説明したが、同様の構造の二輪から八輪の受索輪で構成した索受装置を索条40の屈曲角度に応じて索道線路中に立設した支柱へ装着し、索道線路中を循環移動する索条40を下方から受索または上方から圧索して支承誘導するようにする。
【0011】
つぎに、図3、図4に示す様に、索条40とは別に静止索15を索道線路中に張架する。また、支柱31には中間部より支柱アーム30と平行に支持アーム32を固着延出する。そして、この支持アーム32の先端部には搬器ガイド33を具えて、索受装置20に枢着した受索輪21の沿直線上の下方に当たる部分には静止索15を支承するための別の受索輪34を回転可能に枢着する。
【0012】
つぎに、搬器1の構成は前記した索条40を握索するための握索機2へ中空角型鋼を湾曲して形成した懸垂機3を搬器1の進行方向へ揺動可能に枢着する。さらに、懸垂機3の下端には懸垂ピン5により吊り金具4を搬器1の進行方向と直角方向へ揺動可能に枢着し、吊り金具4には吊り部材6,6,6,6を用いて密閉箱型をした定員が4〜8人程度の小型の客車7を4箇所で吊り下げる。この様に、搬器1は主に握索機2と懸垂機3および客車7とで構成されている。
【0013】
つぎに、本発明の空調設備に係わる構成について記す。懸垂機3へは握索機2と客車7の中間位置に動力輪9を垂直方向に回転可能に枢着する。さらに、動力輪9の駆動軸13には流体継手10を介して発電機11を軸接する。これとは別に、懸垂機3を挟み動力輪9の反対側の駆動軸13にはフライホイール12を嵌着する。この様に、懸垂機3へ動力輪9と発電手段8として流体継手10および発電機11とフライホイール12を駆動軸13の同一軸芯上に配列して軸接する。つぎに、懸垂機3は吊り金具4で懸垂した客車7の天井には空調ユニット14を装備する。また、懸垂機3側の発電手段8から客車17側の空調ユニット14へ電力を供給するための電線を繋ぎ合わせる。
【0014】
この様にして、前記した構成の搬器1の握索機2が索条40を握索して索道線路中を高速で移動すると、懸垂機3へ回転可能に枢着した動力輪9が索条40に沿って、独立して張架した静止索15と接触しながら搬器1の運行速度に比例した回転数で回転する。この様にして、搬器1の移動で動力輪9が回転すると、流体継手10を介して発電機11とフライホイール12へ伝達される。これにより、発電機11では電力が発生すると同時に、フライホイール12の慣性により回転が持続される。また、前記した流体継手10と共働して動力輪9の急激な回転変動が発電機11へ伝達されないようにする緩衝作用も兼ねている。
【0015】
つぎに、図4に示す様に、搬器1が支柱31以外の場所を通過している際には、静止索15が自重により垂下すると支柱31の中間部より延出された支持アーム32の先端部に具えた索条ガイド33と受索輪34とで移動可能に支承されるようにすることで搬器1の静止索15による過度な走行抵抗を軽減するようにしている。
【0016】
こうして、搬器1が索道線路中を移動中に風で振れたり、支柱の索受装置を通過する際に揺動することによる搬器1と静止索15との間の相対的な速度変動で動力輪9の回転が変動してもフライホイール12と流体継手10で緩和して発電機11を一定速度で回転することにより安定した電力を客車7の空調ユニット14へ供給する。この様にして、本発明では各搬器1,1,…に独立して発電手段8,8,…と空調ユニット14,14,…を具えて客車7,7,…内の空調を行うようにする。
【0017】
この実施例においては単線自動循環式索道の場合について記したが、同様に、搬器を懸垂する索条を2条用いた複式単線自動循環式索道の場合にも用いることができるのは勿論である。
【0018】
つぎに、図5は交走式索道に本発明の空調設備を適用した場合を示したものである。搬器50の構成は走行機51に懸垂機52を枢着し、さらに、懸垂機52には定員が100人を超える大型の客車53が吊り下げられたものである。この内の懸垂機52には自動循環式索道の搬器1の場合と同様にして静止索60に接触する動力輪56を枢着し、発電手段54を軸接し、また、客車53の天井には空調ユニット55を具える。こうして、支柱59のサドル58で支持された固定索である支索57,57上を走行機51が走行して搬器50が運行されると、支索57,57に沿って張架されている静止索60に接した動力輪56が回転することで発電手段54で電力を発生して、これを空調ユニット55へ給電することで運転を行うようにする。
【0019】
【発明の効果】
先ず、索道線路中には搬器が運行される索条とは別に、単独の静止索を前記索条に沿うように張架する。つぎに、搬器の懸垂機には前記した静止索と接触する位置には動力輪を回転可能に枢着し、さらに、該動力輪と同芯上には発電手段として流体継手と発電機およびフライホイールを軸接する。この様にして、動力輪の回転は流体継手を仲介して発電機とフライホイールへ伝達する。これとは別に、懸垂機に吊り下げた客車の天井には空調ユニットを装着する。
【0020】
このようにして、搬器が索道線路中を高速で運行されると搬器の運転移動により、静止索と接触している動力輪が摩擦力によって回転する。この回転を流体継手を介して発電機を回して電力を発生して客車側の空調ユニットへ給電することで運転するようにする。また、同時に発電機側の駆動軸に嵌着したフライホイールも回転するので、搬器が索道線路を移動中に風の影響で振れたり、支柱の索受装置を通過する際の速度変動によって動力輪が回転変動しても流体継手とフライホイールで回転変動を緩和して発電機を一定の回転数で回わすことで、客車側の空調ユニットへ安定した電力を供給する。また、回転変動を少なくすることで発電機本体の損傷も予防することができる。こうして、各搬器毎に発電手段と空調ユニットを具えて客車内の空調を行うようにすることで索道線路に送電するための電気設備が不要になり建設経費が削減できる。また、空調設備の保守点検をする際には該当搬器だけを抽出して行うことができるので、保守点検のために索道設備を運休せずに済む効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の空調設備を具えた搬器が索道線路中の支柱を通過する際の正面図を示す。
【図2】 図1の空調設備を具えた搬器が索道線路中の支柱を通過する際の側面図を示す。
【図3】 支柱で静止索を支承する構造を説明した支柱の正面図を示す。
【図4】 搬器が索道線路中を移動している際のい静止索の垂下状況を説明した側面図を示す。
【図5】 本発明の空調設備を交走式索道に適用した場合の支柱を通過する搬器の正面図を示す。
【符号の説明】
1 搬器
2 握索機
3 懸垂機
4 吊り金具
5 懸垂ピン
6,6,… 吊り部材
7 客車
8 発電手段
9 動力輪
10 流体継手
11 発電機
12 フライホイール
13 駆動軸
14 空調ユニット
15 静止索
20 索受装置
21,21,… 受索輪
22,22,… 二輪ビーム
23 四輪ビーム
24,24,… 軸
25 索受ブラケット
26 押えプレート
27,27,… ボルト
28 センターピン
30 支柱アーム
31 支柱
32 支持アーム
33 索条ガイド
34 受索輪
40 索条
50 搬器
51 走行機
52 懸垂機
53 客車
54 発電手段
55 空調ユニット
56 動力輪
57,57 支索
58 サドル
59 支柱
60 静止索

Claims (1)

  1. 索道線路中に張架した索条に搬器を懸垂して輸送を行う索道設備において、
    索道線路中には前記索条に沿って前記索条から独立して張架した静止索と、
    搬器の懸垂機に前記静止索と接する位置に回転可能に枢着した動力輪と、
    該動力輪に流体継手を介して軸接された発電手段とフライホイールと、
    前記懸垂機に懸垂した客車には空調ユニットを具えてなり、
    前記発電手段から空調ユニットに電源を供給するようになしたことを特徴とする空調設備を具えた索道設備。
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