JP2722170B2 - 空調設備を具えた索道システム - Google Patents
空調設備を具えた索道システムInfo
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Description
て、空調設備を具えた索道システムに関するものであ
る。
送用や、スキーヤー輸送用等に多用されているが、その
ほかに近時は地域の中、少量輸送用の一般交通機関とし
ても注目されている。索道設備は一般の電車等の鉄道設
備と異なって搬器内に電源を供給することが難しく、そ
のため搬器に空調設備を設備することが困難であり、従
って冬季には低温となり、また、特に夏季には暑熱とな
る不満が以前から指摘されているが、従来から止むお得
ないこととして容認されてきた。しかし、前記のように
索道設備が、一般交通用の用途に志向されるようになっ
て、より快適な乗車環境が一層、希求されるようになっ
ている。
快適な乗車が希求されていたにも拘わらず、索道搬器は
一般に比較的小型軽量構造が用いられており、これに対
して空調設備は比較的大きい電力容量を必要とするの
で、電源設備、例えば発電機、蓄電池等を設けるための
所要スペースが大きく、また、重量も大きくなるため、
実用的、経済的に成立させることがが困難という事情が
あった。
てなされたもので、索道設備のうち、パルス循環式索道
の場合において、空調設備を設けるのに好適な索道シス
テムの提供を目的としてなされたものである。
明は、両端の滑車と滑車との間に巻掛け張架された索条
に、複数の搬器よりなる搬器グループを懸垂して輸送を
行う索道設備において、前記搬器グループを形成する搬
器の少なくとも一は電源設備を具えた電源搬器であり、
他の搬器は空調設備を具えた乗客用搬器であり、かつ、
前記電源設備から搬器グループ内の乗客用搬器の各々に
到る給電ケーブルを張架してなる、空調設備を具えた索
道システム、として形成したものである。
ルス循環式索道に適用される。パルス循環式索道設備は
次のように構成されている。即ち、両端の停留場に枢設
された滑車と滑車間に無端状の索条を巻回し循環させ、
索条には複数の搬器よりなる搬器グループを複数群配設
固着し、索条の循環移動と共にこれらの搬器グループを
運行して輸送を行う設備である。搬器グループは乗車ま
たは降車ゾーン付近においては緩速に減速されて運行し
て乗客の乗降客扱いを行い、その他の箇所においては定
常運行速度に加速し、このような運行様式を繰り返して
輸送が行われる。
て、本発明においては、各搬器グループを形成する複数
の搬器のうち少なくとも一の搬器は電源搬器とし、これ
には電源設備を搭載して具えさせ、また、その他の乗客
用搬器にはそれぞれ空調設備を具えさせている。かつ、
電源用搬器から、同一搬器グループ内の各乗客用搬器の
各々に到る給電ケーブルを張架して、各空調設備に電源
を供給し空調設備の運転を行うようにしている。
て各乗客用搬器には電源設備が不要となり、各搬器の重
量の増加や、乗客スペースの狭隘化が回避され、乗客に
快適な乗車を提供することができる。また、給電ケーブ
ルは搬器グループが停留場における滑車の位置に於いて
も支障なく周回通過することができる。
ステムの一例として、グループ循環式索道、ないしパル
ス循環式索道と称されている索道設備の場合における全
体配設関係を示したものである。
それぞれ滑車2aまたは2bが枢設されており、これら
のうち一方の、例えば滑車2aは駆動装置3を具えた原
動滑車であり、他の滑車2bは緊張装置4を具えた緊張
滑車である。滑車2aと滑車2bとの間には無端状の索
条5が巻回され索道線路6中に張架されている。索条5
には複数の搬器グループ10,10…が索条5の所定の
位置に懸垂されている。搬器グループ10は複数台の搬
器11,11…が群をなして形成したもので、後記のよ
うにそれぞれ握索機12または12…を用いて前記の索
条5を握索して該索条5に対して固定位置関係とし、ま
た、それぞれの搬器11,11…の相互間にはそれぞれ
間隙15,15…を有して離隔している。
て乗車ゾーン7a及び降車ゾーン8aが設けられてお
り、同様に停留場2bにも索条5の通過経路に沿って乗
車ゾーン7bおよび降車ゾーン8bが設けられている。
本実施例においては、各搬器グループ10または10は
それぞれ5台の搬器11,11,11,11,11より
形成されている場合を示し、また、索条5の無端状ルー
プ中に搬器グループ10,10の2群が用いられた場合
を示している。また、図示において、一の搬器グループ
10は停留場2aの乗車ゾーン7a付近に位置している
ものが示されており、他の一の搬器グループ10は停留
場2bの乗車ゾーン7b付近に位置しているものが示さ
れている。
を具えて原動滑車である滑車2aを駆動すると索条5は
矢印9方向に循環し、これに伴って搬器グループ11,
11も矢印9の方向に循環運行する。図示の如く、搬器
グループ10,10がそれぞれ乗車ゾーン7aまたは7
b付近を通過するときは索条5を緩速に減速して運転
し、従って搬器グループ10,10は緩速運行となり、
この間に乗車ゾーン7aまたは7bから各搬器11,1
1…または11,11…への乗客の乗車が行われる。乗
客の乗車が完了すると、索条5の運転を加速し、各搬器
グループ10,10は索道線路6中を所定運行速度で相
手方の停留場1bまたは1a向かって運行する。こうし
て、搬器グループ10,10が相手方の停留場1bまた
は1aに到達し、降車ゾーン8bまたは8a付近に到る
と索条5の運転を緩速に減速し、搬器グループ10,1
0の搬器11,11…、または11,11…から降車ゾ
ーン8bまたは8aへの乗客の降車が行われる。降車が
終了すると搬器グループ10,10は滑車2bまたは2
aの位置を周回して乗車ゾーン7bまたは7a付近の位
置に到り、ここで先の乗車の場合の説明と同様に乗客の
乗車が行われるのである。こうして乗車が終了すると、
索条5の速度は緩速から所定運行速度に加速され、搬器
グループ10,10は索条5の移動と共に前記の場合と
と同様に再び相手方停留場に向かって運行し、このよう
な運行様式が繰り返して実行される。
0,10を用いた場合を示したが、3群以上でもよく、
また一の搬器グループ10の構成は搬器11,11,1
1,11,11の5台の場合を示したが、構成する搬器
の台数は5台のみに限定されるものでなく必要によって
定めることができる。
れているパルス循環式索道の一般構成と均等である。こ
こで本発明の場合には搬器グループ10を構成する搬器
11,11,11,11,11のうち、1台の搬器11
は電源搬器20であり、他の搬器11,11,11,1
1はそれぞれ乗客用搬器30を以て構成されている。
の具体的構成について説明する。図2は、搬器グループ
10の構成を示す斜視図であり、また、図3は、搬器グ
ループ10の構成を示す側面図である。
の搬器11,11,11,11,11を以て構成されて
いる。搬器11は、それぞれ握索機12または12…を
用いて索条5を握索させている。この握索機12,12
…には、索条5を咬着握索する固定式握索機を用いてい
る。握索機12の下部には懸垂機13が連結されて垂下
しており、この懸垂機13の下部には搬器本体14が連
結され懸垂されている。これらの搬器11,11,1
1,11,11の相互間にはそれぞれ間隙15または1
5…が付与されており、各々の搬器11,11…は加減
速時等の振動、動揺時にも相互に衝突することがないよ
うになされている。
実施例の場合においては搬器グループ10の端部ないし
先頭の1台の搬器11は電源設備21を搭載して具えた
電源搬器20であり、この電源搬器20には乗客は乗車
させないこととしている。電源設備21としては、内燃
機関式発電機例えば運転騒音が少ないユニット型のガス
タービン式発電機等が好適であるが、その他に蓄電池等
を用いることも可能である。
1は、乗客用搬器30であり、椅子32,32等の乗客
用設備をそれぞれ具えていると共に、天井部付近にはユ
ニット式の空調設備31を具えている。
30,30,30,30との相互間に亙っては給電ケー
ブル22または22…で接続され、電源搬器20から各
乗客用搬器30,30…のそれぞれの空調設備31,3
1…に電源を供給できるようになされている。給電ケー
ブル22,22…はそれぞれ多少の撓み23または23
…を付与して張架されており、搬器11,11…の多少
の前後揺動に対して祐度をもたせるようにしている。
を具えた索道システムの運行の基本的様式は、従来のパ
ルス循環式索道設備の場合と基本的に共通である。即
ち、索条5の循環運行と共に、これに懸垂されている搬
器グループ10,10…が循環運行し、搬器グループ1
0または10…が停留場1aまたは1bの降車ゾーン8
a,8bまたは乗車ゾーン7a,7b位置に到達したと
きには減速運行が行われ、この間に乗客の降車、乗車が
行われる。
0…のそれぞれは少なくとも1台の電源搬器20と他の
乗客用搬器30,30…とより搬器群を形成してなって
いる。空調設備の稼働が必要な季節においては運転開始
時に係員が予め電源搬器20の電源設備21を起動して
おくようにする。該電源搬器20から搬器グループ内の
各乗客用搬器30,30…の空調設備31,31…に到
る給電ケーブル22が連結されているので電源が供給さ
れ、各乗客用搬器30,30…においては空調設備31
または31…を必要に応じて運転し、または停止するこ
とができる。
は電源搬器20を乗客用搬器30,30…とは別にして
電源設備21を乗客とは隔離しているので、乗客用搬器
30,30…の重量が増加せず、また電源設備21の運
転に伴う振動騒音等も乗客に伝達されず、乗客は快適な
乗車環境を享受することができる。また給電ケーブル2
2は、各搬器11,11…の相互間において多少の撓み
23または23…を付与して張架しているので加減速時
等に各搬器11,11…がピッチング揺動等を生じても
支障なく許容され、また搬器11,11…が滑車2aま
たは2bを周回するときも支障なく通過可能である。
異なって搬器内に電源を供給することが困難なため、搬
器に空調設備を設備することが著しく困難であった。従
って冬季には低温となり、また、特に夏季には暑熱とな
る不満が以前から指摘されていた。更に、索道設備が一
般交通用の用途に志向されるようになって、より快適な
乗車が一層、希求されている。
において、各搬器グループを形成する複数の搬器のうち
少なくとも一の搬器は電源搬器としてこれには電源設備
を具えさせ、また、その他の乗客用搬器にはそれぞれ空
調設備を具えさせている。かつ、電源用搬器から、同一
搬器グループ内の各乗客用搬器の各々に到る給電ケーブ
ルを張架して、各空調設備に電源を供給するようにし、
このように電源の設備を一か処の搬器にに集中すること
によって各乗客用搬器には電源設備が不要となり、各搬
器の重量の増加や、乗客スペースの狭隘化が回避され、
電源設備の運転に伴う振動騒音等も乗客に伝達されず、
乗客は快適な乗車環境を享受することができる。また給
電ケーブルは搬器が前後揺動等を生じても支障なく、ま
た搬器が滑車位置を周回するときも支障なく通過可能で
ある。
システムは、搬器重量増加やスペースの狭隘化を生ずる
ことなく空調設備を施すことが可能で、乗客に快適な乗
車環境を提供することができる。
係を示す平面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】両端の滑車と滑車との間に巻掛け張架され
た索条に、複数の搬器よりなる搬器グループを懸垂して
輸送を行う索道設備において、前記搬器グループを形成
する搬器の少なくとも一は電源設備を具えた電源搬器で
あり、他の搬器は空調設備を具えた乗客用搬器であり、
かつ、前記電源設備から搬器グループ内の乗客用搬器の
各々に到る給電ケーブルを張架してなる、空調設備を具
えた索道システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7416894A JP2722170B2 (ja) | 1994-03-17 | 1994-03-17 | 空調設備を具えた索道システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7416894A JP2722170B2 (ja) | 1994-03-17 | 1994-03-17 | 空調設備を具えた索道システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07257363A JPH07257363A (ja) | 1995-10-09 |
JP2722170B2 true JP2722170B2 (ja) | 1998-03-04 |
Family
ID=13539364
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7416894A Expired - Lifetime JP2722170B2 (ja) | 1994-03-17 | 1994-03-17 | 空調設備を具えた索道システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2722170B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7301361B2 (ja) * | 2019-09-26 | 2023-07-03 | 日本ケーブル株式会社 | 索道の空調装置付き搬器 |
-
1994
- 1994-03-17 JP JP7416894A patent/JP2722170B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07257363A (ja) | 1995-10-09 |
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Legal Events
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