JP2905272B2 - 鋼帯の連続電気めっき方法 - Google Patents
鋼帯の連続電気めっき方法Info
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- JP2905272B2 JP2905272B2 JP19384890A JP19384890A JP2905272B2 JP 2905272 B2 JP2905272 B2 JP 2905272B2 JP 19384890 A JP19384890 A JP 19384890A JP 19384890 A JP19384890 A JP 19384890A JP 2905272 B2 JP2905272 B2 JP 2905272B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、鋼帯に連続的に電気めっきを施す鋼帯の連
続電気めっき方法に関するものである。
続電気めっき方法に関するものである。
〈従来の技術〉 従来、鋼帯を複数のめっき浴槽に通過させて連続的に
電気めっきを行う際に、電気めっき鋼板の外観を向上す
るために、最後段のめっき浴槽を通過した直後に、電気
めっきした鋼帯を水洗することが行われている。
電気めっきを行う際に、電気めっき鋼板の外観を向上す
るために、最後段のめっき浴槽を通過した直後に、電気
めっきした鋼帯を水洗することが行われている。
第3図は、従来のめっき装置の説明図であり、1は最
後段のめっき浴槽、2はめっき液、3は入側の液面調整
ロール、4は電極、5はめっき液ノズル、6は出側のダ
ムロール、7はコンダクトロールである。
後段のめっき浴槽、2はめっき液、3は入側の液面調整
ロール、4は電極、5はめっき液ノズル、6は出側のダ
ムロール、7はコンダクトロールである。
めっき液槽1から溢れためっき液2は受槽8に貯り、
ポンプ9によって、フィルタ10を経てめっき浴槽1へ送
り、循環使用する。
ポンプ9によって、フィルタ10を経てめっき浴槽1へ送
り、循環使用する。
そして、出側のダムロール6とコンダクトロール7と
の間に、鋼帯11の表裏面を水洗する水を噴射するノズル
12が設置されている。
の間に、鋼帯11の表裏面を水洗する水を噴射するノズル
12が設置されている。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかし、上記従来の水噴射による水洗は、大量の水
(例えば5m3/Hr)を必要とし、この洗浄水がめっき液
中に浸入し、めっき液量の増加やめっき液の成分変化
(濃度低下)を引き起こし、液量調整のために増加分の
液を廃棄したり、めっき液中成分調整のための稼動停止
等種々のロスを発生していた。更に、本来のめっき外観
についても、洗浄水の不均一な水洗による汚れムラ等を
しばしば発生していた。
(例えば5m3/Hr)を必要とし、この洗浄水がめっき液
中に浸入し、めっき液量の増加やめっき液の成分変化
(濃度低下)を引き起こし、液量調整のために増加分の
液を廃棄したり、めっき液中成分調整のための稼動停止
等種々のロスを発生していた。更に、本来のめっき外観
についても、洗浄水の不均一な水洗による汚れムラ等を
しばしば発生していた。
本発明は、このような問題を解決した鋼帯の連続電気
めっき方法を提供することを目的とする。
めっき方法を提供することを目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 本発明は、鋼帯を複数のめっき浴槽に通過させて連続
的に電気めっきを行う鋼帯の連続電気めっき方法におい
て、最後段のめっき浴槽の出側のダムロールとコンダク
トロールとの間かつめっき液受槽内に、鋼帯の表裏面に
高圧洗浄ミストを噴霧するノズルを設け、該ノズルに高
圧水と高圧空気を供給すると共に、前記ノズルから噴霧
する水量をめっき中の蒸発量以下とし、噴霧した高圧ミ
ストを前記めっき液受槽を経由してめっき浴槽内に流入
せしめることを特徴とする鋼帯の連続電気めっき方法で
ある。
的に電気めっきを行う鋼帯の連続電気めっき方法におい
て、最後段のめっき浴槽の出側のダムロールとコンダク
トロールとの間かつめっき液受槽内に、鋼帯の表裏面に
高圧洗浄ミストを噴霧するノズルを設け、該ノズルに高
圧水と高圧空気を供給すると共に、前記ノズルから噴霧
する水量をめっき中の蒸発量以下とし、噴霧した高圧ミ
ストを前記めっき液受槽を経由してめっき浴槽内に流入
せしめることを特徴とする鋼帯の連続電気めっき方法で
ある。
前記した本発明においては、前記したノズルに、例え
ば圧力が3〜5kg/cm2の高圧水と圧力が3〜7kg/cm2の高
圧空気を供給し、ノズルから洗浄水の高圧ミストを鋼帯
の表裏面に噴射する。
ば圧力が3〜5kg/cm2の高圧水と圧力が3〜7kg/cm2の高
圧空気を供給し、ノズルから洗浄水の高圧ミストを鋼帯
の表裏面に噴射する。
〈作用〉 最後段のめっき浴槽の直後で、汚れが乾燥して固着す
る前に、めっきした鋼帯の表裏面に高圧ミストを噴霧す
ることにより、めっき中にジュール熱等により蒸発する
水量以下の水量で従来と同等以上の洗浄効果が得られ
る。これにより、洗浄水によるめっき液の濃度低下を引
き起こすことがなくなり、また汚れムラ等を発生するこ
となく均一な洗浄が可能となる。
る前に、めっきした鋼帯の表裏面に高圧ミストを噴霧す
ることにより、めっき中にジュール熱等により蒸発する
水量以下の水量で従来と同等以上の洗浄効果が得られ
る。これにより、洗浄水によるめっき液の濃度低下を引
き起こすことがなくなり、また汚れムラ等を発生するこ
となく均一な洗浄が可能となる。
〈実施例〉 本発明に係る一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は、本発明の連続電気めっき装置の一実施例を
示し、複数のめっき浴槽のうちの最後段のめっき浴槽の
縦断面図である。
示し、複数のめっき浴槽のうちの最後段のめっき浴槽の
縦断面図である。
第1図において、1は最後段のめっき浴槽、2はめっ
き液、3は入側の液面調整ロール、4は電極、5はめっ
き液ノズル、6は出側のダムロール、7はコンダクトロ
ールである。
き液、3は入側の液面調整ロール、4は電極、5はめっ
き液ノズル、6は出側のダムロール、7はコンダクトロ
ールである。
そして、出側のダムロール6とコンダクトロール7と
の間に、鋼帯11の表裏面を水洗するための高圧洗浄ミス
トを噴霧するノズル13が設置されている。ノズル13は、
第2図のように、鋼帯11の幅方向に複数個、この実施例
では6個配置されている。ノズル13には、第2図のよう
に、配管14、ノズルヘッダ15を経由して高圧水(例えば
3〜5kg/cm2)と高圧空気(例えば3〜7kg/cm2)を供給
し、ノズル13から洗浄水の高圧ミストを鋼帯11の表裏面
に噴霧する。
の間に、鋼帯11の表裏面を水洗するための高圧洗浄ミス
トを噴霧するノズル13が設置されている。ノズル13は、
第2図のように、鋼帯11の幅方向に複数個、この実施例
では6個配置されている。ノズル13には、第2図のよう
に、配管14、ノズルヘッダ15を経由して高圧水(例えば
3〜5kg/cm2)と高圧空気(例えば3〜7kg/cm2)を供給
し、ノズル13から洗浄水の高圧ミストを鋼帯11の表裏面
に噴霧する。
しかして、この高圧ミストが鋼帯の汚れを確実に除去
する。このときの水量は例えば0.5〜1.5l/min程度であ
る。この水量は従来の水噴射方式の1/3〜1/4程度であ
る。
する。このときの水量は例えば0.5〜1.5l/min程度であ
る。この水量は従来の水噴射方式の1/3〜1/4程度であ
る。
次に、めっき液槽1から溢れためっき液2は受槽8に
貯り、ポンプ9によって、フィルタ10を経てめっき浴槽
1へ送り、循環使用するが、このサイクル中に水分がジ
ュール熱等により蒸発して減少するので、受槽8に戻さ
れるめっき液の水分量が減少している。本発明では、こ
の減少した水分量を補充するために、第1図のように、
ノズル13を受槽8内に設置して、高圧ミストを受槽8に
流入させる。
貯り、ポンプ9によって、フィルタ10を経てめっき浴槽
1へ送り、循環使用するが、このサイクル中に水分がジ
ュール熱等により蒸発して減少するので、受槽8に戻さ
れるめっき液の水分量が減少している。本発明では、こ
の減少した水分量を補充するために、第1図のように、
ノズル13を受槽8内に設置して、高圧ミストを受槽8に
流入させる。
したがって、ノズル13から噴出する水量を蒸発する量
以下にしておけば従来技術に見られるような廃液するこ
とを抑止できる。なお、不足分は別途水を補給すればよ
い。
以下にしておけば従来技術に見られるような廃液するこ
とを抑止できる。なお、不足分は別途水を補給すればよ
い。
このようにすれば、洗浄に使われた水はすべて蒸発損
分の補充として使用されるので、排水処理設備も不要に
することができる。
分の補充として使用されるので、排水処理設備も不要に
することができる。
〈発明の効果〉 以上説明したように、本発明により、洗浄水によるめ
っき液の濃度低下が発生しなくなり、また汚れむら等を
発生することなく均一な洗浄が可能となり、電気めっき
鋼板の外観を向上することができる。
っき液の濃度低下が発生しなくなり、また汚れむら等を
発生することなく均一な洗浄が可能となり、電気めっき
鋼板の外観を向上することができる。
第1図は本発明に係る連続めっき装置の一実施例の縦断
面図、第2図は同じく横断面図、第3図は従来の連続め
っき装置の縦方向断面図である。 1……めっき浴槽、2……めっき液、3……液面調整ロ
ール、4……電極、5……めっき液ノズル、6……ダム
ロール、7……コンダクトロール、8……受槽、9……
ポンプ、10……フィルタ、11……鋼帯、12……ノズル、
13……ノズル、14……配管、15……ノズルヘッダ。
面図、第2図は同じく横断面図、第3図は従来の連続め
っき装置の縦方向断面図である。 1……めっき浴槽、2……めっき液、3……液面調整ロ
ール、4……電極、5……めっき液ノズル、6……ダム
ロール、7……コンダクトロール、8……受槽、9……
ポンプ、10……フィルタ、11……鋼帯、12……ノズル、
13……ノズル、14……配管、15……ノズルヘッダ。
Claims (2)
- 【請求項1】鋼帯を複数のめっき浴槽に通過させて連続
的に電気めっきを行う鋼帯の連続電気めっき方法におい
て、最後段のめっき浴槽の出側のダムロールとコンダク
トロールとの間かつめっき液受槽内に、鋼帯の表裏面に
高圧洗浄ミストを噴霧するノズルを設け、該ノズルに高
圧水と高圧空気を供給すると共に、前記ノズルから噴霧
する水量をめっき中の蒸発量以下とし、噴霧した高圧ミ
ストを前記めっき液受槽を経由してめっき浴槽内に流入
せしめることを特徴とする鋼帯の連続電気めっき方法。 - 【請求項2】前記したノズルに、圧力が3〜5kg/cm2の
高圧水と圧力が3〜7kg/cm2の高圧空気を供給し、ノズ
ルから洗浄水の高圧ミストを鋼帯の表裏面に噴射するこ
とを特徴とする請求項1記載の鋼帯の連続電気めっき方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19384890A JP2905272B2 (ja) | 1990-07-24 | 1990-07-24 | 鋼帯の連続電気めっき方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19384890A JP2905272B2 (ja) | 1990-07-24 | 1990-07-24 | 鋼帯の連続電気めっき方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0480398A JPH0480398A (ja) | 1992-03-13 |
JP2905272B2 true JP2905272B2 (ja) | 1999-06-14 |
Family
ID=16314757
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19384890A Expired - Fee Related JP2905272B2 (ja) | 1990-07-24 | 1990-07-24 | 鋼帯の連続電気めっき方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2905272B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20160014885A (ko) * | 2014-07-30 | 2016-02-12 | 주식회사 포스코 | 전기 도금 장치의 도금액 세척 기구 및 세척 방법 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002212797A (ja) * | 2001-01-19 | 2002-07-31 | Nippon Mining & Metals Co Ltd | 金属材料のリンス方法 |
JP3741683B2 (ja) | 2002-12-13 | 2006-02-01 | 三井金属鉱業株式会社 | 電子部品実装用フィルムキャリアテープの製造方法およびこの方法に使用できる鍍金装置 |
CN102286771B (zh) * | 2011-08-22 | 2015-12-30 | 无锡鼎亚电子材料有限公司 | 连续电镀专用滤水轮 |
CN103103600B (zh) * | 2013-01-16 | 2016-01-20 | 金苹果国际有限公司 | 一种电镀工件清洗方法及其所产生废水的处理方法 |
JP6558418B2 (ja) * | 2016-10-19 | 2019-08-14 | Jfeスチール株式会社 | 電気めっき鋼板の製造方法および電気めっき鋼板の製造装置 |
-
1990
- 1990-07-24 JP JP19384890A patent/JP2905272B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20160014885A (ko) * | 2014-07-30 | 2016-02-12 | 주식회사 포스코 | 전기 도금 장치의 도금액 세척 기구 및 세척 방법 |
KR101598361B1 (ko) | 2014-07-30 | 2016-03-14 | 주식회사 포스코 | 전기 도금 장치의 도금액 세척 기구 및 세척 방법 |
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JPH0480398A (ja) | 1992-03-13 |
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