JP2903051B2 - ドレスギヤの製造方法 - Google Patents

ドレスギヤの製造方法

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JP2903051B2 JP28086592A JP28086592A JP2903051B2 JP 2903051 B2 JP2903051 B2 JP 2903051B2 JP 28086592 A JP28086592 A JP 28086592A JP 28086592 A JP28086592 A JP 28086592A JP 2903051 B2 JP2903051 B2 JP 2903051B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は歯車の仕上げ研削加工に
使用する砥石の目立て,整形を行うためのドレスギヤに
関する。
【0002】
【従来の技術】歯車の仕上げ研削加工に使用する内歯車
型砥石の目立て,整形のための研削には、例えば特開昭
64ー71620号公報に記載されているような歯切り
加工後の歯車とほぼ同形状の台金の歯面にダイヤモンド
砥粒を電着したドレスギヤが用いられる。
【0003】ところで、ドレスギヤは通常つぎのような
方法で製造されている。すなわち、まず、歯切り加工後
の歯車とほぼ同形状の鋼製の台金の表面を下地メッキの
厚さと砥粒粒径を見込んでマーグ歯研機により研磨す
る。そして、研磨した台金の歯面に数ミクロンの厚さの
下地メッキを施した後、台金の周囲にダイヤモンド砥粒
を配置し、ニッケルメッキにより砥粒を台金に保持させ
る。そして、肉盛りメッキを施し、その後、ダイヤホィ
ールによるツルーイングによって不完全電着砥粒や粒径
の不揃いによる面粗度を修正し所要の精度を出す。
【0004】歯車の加工精度は、砥石を目立て,整形す
るドレスギヤの精度によって決定される。そのため、ド
レスギヤは歯車のねらい精度と同等の精度を有する必要
があり、そのため、上記のようなツルーイング工程が不
可欠であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のドレスギヤの製
造方法は上記のとおりであって、最終的にはツルーイン
グによって精度をだすことが不可欠である。しかし、こ
の場合のツルーイングはダイヤモンドとダイヤモンドの
研磨であるため、時間がかかるという問題があった。
【0006】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であって、ツルーイングなしでドレスギヤの砥粒先端を
均一に揃え所要のギヤ精度をだすことのできるドレスギ
ヤの製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、表面にダイヤ
モンド等の超硬砥粒を有するドレスギヤの製造方法に係
るものであって、ギヤ形状の台金の歯面にはんだメッキ
低融合金形成した後、該低融合金
した歯面を所要精度に研磨し、次いで、研磨後の前記
歯面低融合金の上に白金メッキ形成し、その
後、前記低融合金を溶融除去し、その低融合金
を除去した後の空間にダイヤモンド等の超硬砥粒を充填
し、次いで、前記超硬砥粒を例えば台金と白金メッキ層
とを電極とするメッキ処理により前記台金の歯面に結合
させ、その後、前記白金メッキを取り除くことを特徴
とする。
【0008】
【作用】本発明によれ、歯切り加工後の歯車とほぼ同
じギヤ形状の台金の表面に、はんだメッキ層等の低融
合金形成されて、その低融合金を形成した台金
の歯面が所要精度に研磨され、この研磨された台金の歯
の低融点合金層の上に白金メッキ形成された後、
低融合金が除去されて、その除去後の空間にダイヤ
モンド等の超硬砥粒が充填され、例えば台金と白金メッ
キ層とを電極とするメッキ処理によって超硬砥粒が台金
の表面に結合される。そして、このようにして超硬砥粒
が結合された後、白金メッキが取り除かれることによ
り、表面に超硬砥粒を有するドレスギヤが得られる。こ
うした製造方法によれば、白金メッキ層の内面が所要精
度を確保する。そして、この白金メッキ層の内側に充填
され結合された超硬砥粒の先端が該白金メッキ層の内面
に接することにより、各砥粒の先端を結ぶラインが所要
精度を満足し、したがって、ツルーイング等の後処理を
施さなくてもドレスギヤの精度がだせる。
【0009】
【実施例】つぎに、本発明の一実施例を工程順に説明す
る。
【0010】台金の製作 図1に示すように、歯切り加工後の歯車とほぼ同形状の
鋼製の台金1を製作する。
【0011】台金歯面への低融合金の積層 図2に示すように、台金1の歯面に融点が200゜C以
下のはんだメッキ層2を膜厚200〜250μmで均一
に設ける。
【0012】台金歯面の研磨 図3に示すように、はんだメッキされた台金1の歯面を
マーグ歯研機3によって歯車のねらい精度と同等に研磨
する。
【0013】白金メッキ 図4に示すように、研磨後のはんだメッキされた歯面に
白金メッキ層4を積層する。
【0014】台金周囲への低融合金の流し込み 図5に示すように、底に穴のあいた円筒状の型5をセッ
トし、型5の底に治具6をセットして台金1を固定す
る。上記治具6は、図6に示すように上面中央に台金セ
ット用の溝7が設けられ、また、その周囲には上面から
下面に貫通する複数の穴8が設けられている。そして、
各穴8の上端にはステンレス製のメッシュ9(砥粒径1
20μmの砥粒が抜けないメッシュサイズ)が取り付け
られ、さらに、治具6の表面には導電性のないセラミッ
クコート層10が設けられている。そして、この状態で
型5の中にはんだより融点の高い低融合金11を流し
込み、型5と治具6と台金1を一体化させる。
【0015】歯面側低融合金の除去 図5の状態に一体化されたものを上下逆さまにし、真空
炉にいれて200゜Cに加熱し、はんだメッキ層2を溶
かし出す。これにより、はんだは完全に除去され、白金
メッキ層4の内側にはんだ膜厚分の空間ができる。この
とき、白金メッキ層4は内面が所定ギヤ精度のメス型と
して残る。
【0016】下地メッキ ダイヤ砥粒充填の前に、ニッケルメッキのための前処理
としてアルカリ脱脂,酸洗い(HCl),電解陽極脱脂
(台金(+)極),酸洗い(HCl)を順次行った後、
図7に示すように、上側にも上記治具6と同様の治具1
2をかぶせ、浴槽13に入れて上方から矢印で示す方向
にスルフォミン酸ニッケル液を流し込む。そして、台金
1を−極とし、白金メッキ層4を+極として電流を流
し、台金1の表面にニッケルの下地メッキを施す。この
とき、白金メッキ層4と台金1は上下の治具6,12の
表面のセラミックコーティングによって導通が遮断され
る。
【0017】ダイヤ砥粒の充填・結合 図8に示すように、はんだメッキ層を除去した後の空間
にダイヤモンド砥粒14を充填する。ダイヤモンド砥粒
14の径は120μm前後であり、上記空間は幅が20
0〜250μmであるので、時々振動を与えながら挿入
して充填を均一にする。そして、再び図7の状態にして
ニッケルメッキ処理を行い、ダイヤ砥粒14を台金1の
歯面に結合させる。図9はこのニッケルメッキ処理を示
す拡大図である。図9で15は下地メッキ層であり、矢
印はスルフォミン酸ニッケルの注入方向を示す。16が
ニッケルメッキ層である。このニッケルメッキ層16の
厚さが150μmに達したところでメッキ処理を停止す
る。これで、ダイヤ砥粒14の電着結合が完了する。そ
の後、台金1を取り出す。
【0018】白金の除去 台金1から白金メッキ層4を取り除く。
【0019】上記のようにして電着されたダイヤモンド
砥粒14の先端は、ギヤ精度を保った白金メッキ層4の
内面に接するため、白金メッキ層4を取り除いた後のダ
イヤモンド砥粒14の先端を結ぶラインはツルーイング
なしでも所要精度を満たすものとなる。しかも、ニッケ
ルメッキ中、図10に矢印で示すようにダイヤ砥粒14
に押し上げ作用が働くため、白金メッキ層4に接する側
の砥粒密度が高まる。
【0020】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、ツルーイングなしでドレスギヤの砥粒先端を均一に
揃えて所要のギヤ精度をだすことができ、ドレスギヤの
製造が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の工程(台金の製作)の説
明図
【図2】本発明の一実施例の工程(台金歯面への低融
合金の積層)の説明図
【図3】本発明の一実施例の工程(台金歯面の研磨)
の説明図
【図4】本発明の一実施例の工程(白金メッキ)の説
明図
【図5】本発明の一実施例の工程(台金周囲への低融
合金の流し込み)を説明する平面図(a)および断面
図(b)
【図6】本発明の一実施例の工程で使用する治具の平
面図(a)および断面図(b)
【図7】本発明の一実施例の工程(下地メッキ)を説
明する断面図
【図8】本発明の一実施例の工程(ダイヤ砥粒の充填
・結合)を説明する平面図(a)および断面図(b)
【図9】本発明の一実施例の工程を説明する拡大図
【図10】本発明の一実施例のニッケルメッキのよる砥
粒押し上げ作用の説明図
【符号の説明】
1 台金 2 はんだメッキ層 4 白金メッキ層 14 ダイヤモンド砥粒 16 ニッケルメッキ層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B24D 3/00 340 B24D 3/06 B24D 7/18 B24D 18/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面にダイヤモンド等の超硬砥粒を有す
    るドレスギヤの製造方法であって、ギヤ形状の台金の歯
    面に低融合金形成した後、該低融合金形成
    した歯面を所要精度に研磨し、次いで、研磨後の前記歯
    前記低融合金層の白金メッキ形成し、そ
    の後、前記低融合金を溶融除去し、その低融合金
    を除去した後の空間にダイヤモンド等の超硬砥粒を充
    填し、次いで、前記超硬砥粒をメッキ処理により前記歯
    面に結合させ、その後、前記白金メッキを取り除くこ
    とを特徴とするドレスギヤの製造方法。
  2. 【請求項2】 台金と白金メッキ層とを電極として電流
    を流し、ニッケルメッキ処理を行って前記台金の歯面に
    超硬砥粒を結合させる請求項1記載のドレスギヤの製造
    方法。
  3. 【請求項3】 低融点合金層として、はんだメッキ層を
    形成する請求項1記載のドレスギヤの製造方法。
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