JP2901289B2 - 電力ケーブルの接続方法 - Google Patents
電力ケーブルの接続方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、プラスチック電力ケーブルのモールド接
続方法に関するものである。
続方法に関するものである。
[従来の技術と発明が解決しようとする課題] 現在、プラスチック電力ケーブル、特に高電圧のもの
の接続は、信頼性向上のため、架橋ポリエチレンでモー
ルドするので一般的である。
の接続は、信頼性向上のため、架橋ポリエチレンでモー
ルドするので一般的である。
モールド接続方法には、次の2種類があり、それぞれ
一長一短がある。
一長一短がある。
(1)TMJ方式 ペンシリング、導体接続、内部半導電層形成の後、テ
ープを巻いて金型をかぶせ、加熱・架橋して、補強絶縁
体を構成する。
ープを巻いて金型をかぶせ、加熱・架橋して、補強絶縁
体を構成する。
・長所: テープを同心状に巻いていくので、補強絶縁体内にお
ける導体接続部の偏心が起きにくい。
ける導体接続部の偏心が起きにくい。
・短所: テープ巻き時に異物が混入しやすく、またテープとテ
ープとの間にボイドができやすい。
ープとの間にボイドができやすい。
(2)EMJ方式 ペンシリング、導体接続、内部半導電層形成の後、金
型16をかぶせ(第3図)、押出し機18を使用して、内部
に架橋剤入りの絶縁材料を押し出して充満させ、補強絶
縁体20を構成する。
型16をかぶせ(第3図)、押出し機18を使用して、内部
に架橋剤入りの絶縁材料を押し出して充満させ、補強絶
縁体20を構成する。
なお、10は電力ケーブルの全体、12はケーブル絶縁
体、14は内部半導電処理の済んだ導体接続部である。
体、14は内部半導電処理の済んだ導体接続部である。
・長所: 押し出し時にスクリーンメッシュ19(ブレーカープレ
ート)を通すので、異物の混入量を減少させることがで
きる。
ート)を通すので、異物の混入量を減少させることがで
きる。
・短所: 押し出し前は、ケーブル導体接続部14が宙に浮いてい
るので、ケーブル導体接続部14のセンタリング精度が悪
い。そのため、その分だけ補強絶縁体20の外径を大にし
て、補強絶縁体20のマージンを増やさなければならな
い。
るので、ケーブル導体接続部14のセンタリング精度が悪
い。そのため、その分だけ補強絶縁体20の外径を大にし
て、補強絶縁体20のマージンを増やさなければならな
い。
この発明は、異物の混入を低減し、かつケーブル導体
接続部のセンタリング精度を向上させることのできる接
続方法の提供を目的とするものである。
接続部のセンタリング精度を向上させることのできる接
続方法の提供を目的とするものである。
[課題を解決するための手段] 第1a図〜第1e図のように、 (1)前記金型16(従来、架橋剤入り補強絶縁体20のモ
ールドに用いたものと、内面形状が同じもの)を用いて
前記補強絶縁体20と同形・同大の未架橋の絶縁体からな
るモールド絶縁ブロック22を製作し、かつそれを複数の
小ブロック221,222に分割しておき、 (2)それら小ブロックを、内部半導電層を施したケー
ブル導体接続部14およびその付近のケーブル絶縁体12の
上に装着し、かつ前記小ブロック間を、それらと同材質
からなる連結手段(ボルト34など)によって結合し、 (3)その上に金型16をかぶせ、前記小ブロックをその
絶縁材料の架橋温度以下の温度で溶融して未架橋の補強
絶縁体20を形成する。
ールドに用いたものと、内面形状が同じもの)を用いて
前記補強絶縁体20と同形・同大の未架橋の絶縁体からな
るモールド絶縁ブロック22を製作し、かつそれを複数の
小ブロック221,222に分割しておき、 (2)それら小ブロックを、内部半導電層を施したケー
ブル導体接続部14およびその付近のケーブル絶縁体12の
上に装着し、かつ前記小ブロック間を、それらと同材質
からなる連結手段(ボルト34など)によって結合し、 (3)その上に金型16をかぶせ、前記小ブロックをその
絶縁材料の架橋温度以下の温度で溶融して未架橋の補強
絶縁体20を形成する。
[実施例] (1)モールド絶縁ブロック22の製作(第1a図): まず、上記補強絶縁体20と同形・同大の未架橋の絶縁
体からなるモールド絶縁ブロック22を製作する。
体からなるモールド絶縁ブロック22を製作する。
すなわち、モールド絶縁ブロック22の外面24の形状は
補強絶縁体20と同一で、内面26の形状はケーブル導体接
続部14およびその付近のケーブル絶縁体12と同一であ
る。
補強絶縁体20と同一で、内面26の形状はケーブル導体接
続部14およびその付近のケーブル絶縁体12と同一であ
る。
これは、上記第3図におけるケーブル導体接続部14お
よびその付近のケーブル絶縁体12と同形・同大の中子を
持つ金型16を使用し、押し出し成形により製作する。製
作は、工場において十分な管理下で行う。
よびその付近のケーブル絶縁体12と同形・同大の中子を
持つ金型16を使用し、押し出し成形により製作する。製
作は、工場において十分な管理下で行う。
なお、第1a図の28は切欠きで、後記のボルトを通すた
めのものであり、成型時に同時に作製される。
めのものであり、成型時に同時に作製される。
(2)モールド絶縁ブロック22の分割(第1b図): モールド絶縁ブロック22を、たとえば中心軸を通る平
面によって2分割して、小ブロック221および222とす
る。
面によって2分割して、小ブロック221および222とす
る。
そして、小ブロック221にボルト孔30を設け、小ブロ
ック222には、ねじ孔32を設ける。
ック222には、ねじ孔32を設ける。
(3)小ブロックの装着(第1c図): 内部半導電層を施したケーブル導体接続部14およびそ
の付近のケーブル絶縁体12上に、小ブロック221,222を
装着し、ボルト34で連結する。
の付近のケーブル絶縁体12上に、小ブロック221,222を
装着し、ボルト34で連結する。
ボルト34は、モールド絶縁ブロック22と同一材料(未
架橋ポリエチレンなど)で作られている。
架橋ポリエチレンなど)で作られている。
以上の処置により、ケーブル導体接続部14は、モール
ド絶縁ブロック22の中心軸上に、正しく保持される。
ド絶縁ブロック22の中心軸上に、正しく保持される。
(4)モールド絶縁ブロック22の一体化(第1d図): 上記のように連結した小ブロック221,222の上に、金
型16をかぶせる。なお、ボルト34に出っ張り部分がある
ときは、削って金型16の内面に合わせるようにする。
型16をかぶせる。なお、ボルト34に出っ張り部分がある
ときは、削って金型16の内面に合わせるようにする。
そして、温度調節可能なヒーター36により、小ブロッ
ク221,222をその絶縁材料の架橋温度以下の温度で溶融
する。すると、ボルト34も同時に溶融し、全体が一体化
する。
ク221,222をその絶縁材料の架橋温度以下の温度で溶融
する。すると、ボルト34も同時に溶融し、全体が一体化
する。
その後は、従来同様に、冷却し、金型16を取り外し
て、未架橋の補強絶縁体20を得る(第1e図)。
て、未架橋の補強絶縁体20を得る(第1e図)。
(5)さらにその後も、従来同様に、補強絶縁体20を加
熱・加圧して架橋させる。
熱・加圧して架橋させる。
[別の実施態様](第2図) 金型16の外に流体通路38を設け、溶融した溶融絶縁材
料220をポンプ40を用いて強制的に循環させる。
料220をポンプ40を用いて強制的に循環させる。
またそのとき、流体通路38の途中にスクリーンメッシ
ュ42を設けておいて、異物を金型16内に戻さないように
する。
ュ42を設けておいて、異物を金型16内に戻さないように
する。
このようにすると、小ブロック221,222の合わせ部分
の界面が確実に消滅する。
の界面が確実に消滅する。
また異物の除去が、より完全になる。
[発明の効果] (1)補強絶縁体20におけるケーブル導体接続部14のセ
ンタリング精度が向上する。
ンタリング精度が向上する。
そのため、絶縁厚のマージンを減少させることがで
き、接続部の小型化が図られる。
き、接続部の小型化が図られる。
(2)小ブロックと同材質からなる連結手段は、加熱に
より溶融して補強絶縁体の一部となる。
より溶融して補強絶縁体の一部となる。
(3)テープ巻きに比べて異物の混入するチャンスが少
ない。
ない。
第1a図〜第1e図はこの発明の実施例に関するもので、 第1a図はモールド絶縁ブロック22を、矢印で示した3箇
所の断面と共に示した説明図、 第1b図は小ブロック221,222を、矢印で示した部分の断
面と共に示した説明図、 第1c図は、小ブロック221,222をケーブル上に装着した
状態の説明図、 第1d図は金型16をかぶせた状態の説明図、 第1e図は補強絶縁体20を形成した状態の説明図、 第2図はこの発明の別の実施例の説明図、 第3図は従来のEMJの説明図。 10:ケーブル全体、12:ケーブル絶縁体 14:ケーブル導体接続部、16:金型 18:押出し機、19:スクリーンメッシュ 20:補強絶縁体 22:モールド絶縁ブロック 220:溶融絶縁材料 221,222:小ブロック 24:外面、26:内面 28:切欠き、30:ボルト孔 32:ねじ孔、34:ボルト 36:ヒーター、38:流体通路 40:ポンプ 42:スクリーンメッシュ
所の断面と共に示した説明図、 第1b図は小ブロック221,222を、矢印で示した部分の断
面と共に示した説明図、 第1c図は、小ブロック221,222をケーブル上に装着した
状態の説明図、 第1d図は金型16をかぶせた状態の説明図、 第1e図は補強絶縁体20を形成した状態の説明図、 第2図はこの発明の別の実施例の説明図、 第3図は従来のEMJの説明図。 10:ケーブル全体、12:ケーブル絶縁体 14:ケーブル導体接続部、16:金型 18:押出し機、19:スクリーンメッシュ 20:補強絶縁体 22:モールド絶縁ブロック 220:溶融絶縁材料 221,222:小ブロック 24:外面、26:内面 28:切欠き、30:ボルト孔 32:ねじ孔、34:ボルト 36:ヒーター、38:流体通路 40:ポンプ 42:スクリーンメッシュ
Claims (1)
- 【請求項1】内部半導電層を施したケーブル導体接続部
およびその付近のケーブル絶縁体上に金型を装着し、当
該金型を利用して未架橋の補強絶縁体を形成し、その後
当該補強絶縁体の架橋を行う、モールド方式の電力ケー
ブルの接続方法において、前記金型を用いて、前記補強
絶縁体と同形・同大の未架橋の絶縁体からなるモールド
絶縁ブロックを製作し、かつそれを複数の小ブロックに
分割しておき、それら小ブロックを、前記内部半導電層
を施したケーブル導体接続部およびその付近のケーブル
絶縁体の上に装着し、かつ前記小ブロック間を、それら
と同材質からなる連結手段によって結合し、その上に前
記金型をかぶせ、前記小ブロックをその絶縁材料の架橋
温度以下の温度で溶融して、前記未架橋の補強絶縁体を
形成する、電力ケーブルの接続方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1298449A JP2901289B2 (ja) | 1989-11-16 | 1989-11-16 | 電力ケーブルの接続方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1298449A JP2901289B2 (ja) | 1989-11-16 | 1989-11-16 | 電力ケーブルの接続方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03159084A JPH03159084A (ja) | 1991-07-09 |
JP2901289B2 true JP2901289B2 (ja) | 1999-06-07 |
Family
ID=17859855
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1298449A Expired - Fee Related JP2901289B2 (ja) | 1989-11-16 | 1989-11-16 | 電力ケーブルの接続方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2901289B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4908616B2 (ja) | 2010-07-28 | 2012-04-04 | 日本航空電子工業株式会社 | コネクタ及び照明装置 |
US20130201696A1 (en) | 2010-09-27 | 2013-08-08 | Toshiba Lighting & Technology Corporation | Bulb-shaped lamp and lighting device |
EP2848857B1 (en) | 2010-11-08 | 2017-03-08 | LG Innotek Co., Ltd. | Lighting device |
JP5591726B2 (ja) | 2011-01-27 | 2014-09-17 | 三菱電機照明株式会社 | 照明装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60246577A (ja) * | 1984-05-19 | 1985-12-06 | 株式会社フジクラ | 架橋ポリエチレンケ−ブルの接続方法 |
-
1989
- 1989-11-16 JP JP1298449A patent/JP2901289B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03159084A (ja) | 1991-07-09 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |