JP2900297B2 - 階段昇降機用ガイド装置 - Google Patents
階段昇降機用ガイド装置Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば鉄道の駅や病院
等で人が乗った状態の車椅子を搭載して、階段を安定し
て昇降することができるようにした階段昇降機用ガイド
装置に関するものである。
等で人が乗った状態の車椅子を搭載して、階段を安定し
て昇降することができるようにした階段昇降機用ガイド
装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、駆動輪と遊動輪との間に、接地面
が少なくとも階段の２段以上に跨る長さを有するクロー
ラを巻装し、このクローラを駆動モータにより駆動して
階段を昇降できるように構成した自走体と、この自走体
上に車椅子を搭載するようにした荷台と、を備える車椅
子用階段昇降機が、本出願人により例えば実公平２−３
９８５号により提案されている。
が少なくとも階段の２段以上に跨る長さを有するクロー
ラを巻装し、このクローラを駆動モータにより駆動して
階段を昇降できるように構成した自走体と、この自走体
上に車椅子を搭載するようにした荷台と、を備える車椅
子用階段昇降機が、本出願人により例えば実公平２−３
９８５号により提案されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の車椅子用階
段昇降機においては、階段昇降時における階段の傾斜角
度に対応して車椅子を搭載する荷台を調整して、車椅子
がほぼ水平になるようにして搭乗者が安定した状態で昇
降できるようにしている。そして、自走体においては、
操縦者の操縦により階段の２段以上に跨る長さのクロー
ラにより安定して昇降するようにしている。ところが、
車椅子に座った搭乗者は、階段昇降機の足元が見えない
上、前方視界が階段上で宙に浮いた状態になっているの
で、特に階段を下降するときには心理的に不安に陥り易
い、といった問題点があった。また、階段昇降機が階段
を降り始めるときに、車体が水平状態から傾斜状態に前
後バランス点を中心に傾動して階段に接するまで、車体
が不安定になり易く、操縦者に負担がかかる、といった
問題点もあった。本発明は、上記のような問題点を解決
することを目的になされたものである。
段昇降機においては、階段昇降時における階段の傾斜角
度に対応して車椅子を搭載する荷台を調整して、車椅子
がほぼ水平になるようにして搭乗者が安定した状態で昇
降できるようにしている。そして、自走体においては、
操縦者の操縦により階段の２段以上に跨る長さのクロー
ラにより安定して昇降するようにしている。ところが、
車椅子に座った搭乗者は、階段昇降機の足元が見えない
上、前方視界が階段上で宙に浮いた状態になっているの
で、特に階段を下降するときには心理的に不安に陥り易
い、といった問題点があった。また、階段昇降機が階段
を降り始めるときに、車体が水平状態から傾斜状態に前
後バランス点を中心に傾動して階段に接するまで、車体
が不安定になり易く、操縦者に負担がかかる、といった
問題点もあった。本発明は、上記のような問題点を解決
することを目的になされたものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、 Ａ．駆動輪８と遊動輪９との間に、接地面が少なくとも
階段の２段以上に跨る長さを有するクローラ１０を巻装
し、このクローラ１０を駆動モータ６により駆動して階
段Ｓを昇降できるように構成した自走体２と、この自走
体２上に設けられた保持ハンドル体３を有する荷台４
と、を備える階段昇降機１において、階段昇降機１が階
段Ｓを昇降するときは、上記保持ハンドル体３に対して
車椅子１３を水平位置よりわずかに後傾する姿勢に保持
し、上記クローラ１０から側方に支持軸２５の先端部に
軸支されたガイド輪２２を突出させ、このガイド輪２２
及び支持軸２５を、階段Ｓの始端部から終端部の側部上
方に階段Ｓと平行にレール支持部材２７〜２９により支
持して設けられ、上下両端が解放されて断面がＣ字状を
なすチャンネル部材からなるガイドレール２６に上下解
放端から嵌挿し、ガイド輪２２をガイドレール２６の内
面に転接させ、クローラ１０を駆動させて階段昇降機１
を昇降させるようにしたこと、
めに本発明は、 Ａ．駆動輪８と遊動輪９との間に、接地面が少なくとも
階段の２段以上に跨る長さを有するクローラ１０を巻装
し、このクローラ１０を駆動モータ６により駆動して階
段Ｓを昇降できるように構成した自走体２と、この自走
体２上に設けられた保持ハンドル体３を有する荷台４
と、を備える階段昇降機１において、階段昇降機１が階
段Ｓを昇降するときは、上記保持ハンドル体３に対して
車椅子１３を水平位置よりわずかに後傾する姿勢に保持
し、上記クローラ１０から側方に支持軸２５の先端部に
軸支されたガイド輪２２を突出させ、このガイド輪２２
及び支持軸２５を、階段Ｓの始端部から終端部の側部上
方に階段Ｓと平行にレール支持部材２７〜２９により支
持して設けられ、上下両端が解放されて断面がＣ字状を
なすチャンネル部材からなるガイドレール２６に上下解
放端から嵌挿し、ガイド輪２２をガイドレール２６の内
面に転接させ、クローラ１０を駆動させて階段昇降機１
を昇降させるようにしたこと、
【０００５】Ｂ．上記支持軸２５及びガイド輪２２を、
階段昇降機１の前後バランス点Ｂの近傍前側または後ろ
側に１個または２個設けたこと、
階段昇降機１の前後バランス点Ｂの近傍前側または後ろ
側に１個または２個設けたこと、
【０００６】Ｃ．上記支持軸２５及びガイド輪２２を、
クローラ１０から側方へ突出する使用位置と、自走体２
側に収納される収納位置とに支持軸２５自体が摺動可能
としたこと、をそれぞれ特徴とする。
クローラ１０から側方へ突出する使用位置と、自走体２
側に収納される収納位置とに支持軸２５自体が摺動可能
としたこと、をそれぞれ特徴とする。
【０００７】
【作用】上記の構成により本発明の階段昇降機用ガイド
装置は、以下の作用をする。 ．階段昇降機１が階段Ｓを昇降するときは、上記保持
ハンドル体３に対して車椅子１３を水平位置よりわずか
に後傾する姿勢に保持し、上記クローラ１０から側方に
支持軸２５の先端部に軸支されたガイド輪２２を突出さ
せ、このガイド輪２２及び支持軸２５を、階段Ｓの始端
部から終端部の側部上方に階段Ｓと平行にレール支持部
材２７〜２９により支持して設けられ、上下両端が解放
されて断面がＣ字状をなすチャンネル部材からなるガイ
ドレール２６に上下解放端から嵌挿し、ガイド輪２２を
ガイドレール２６の内面に転接させ、クローラ１０を駆
動させて階段昇降機１を昇降させるので、階段昇降機１
はクローラ１０の駆動により自走しながら、ガイド輪２
２及び支持軸２５がガイドレール２６に案内されてガイ
ド輪２２をガイドレール２６の内面に転接させ、階段Ｓ
の側部に沿って安定して走行し、保持ハンドル体３に水
平位置よりわずかに後傾する姿勢に保持されて荷台４に
載せられた車椅子１３に座った搭乗者は、前方視界が階
段Ｓ上で宙に浮いた状態になっているにもかかわらず心
理的に安定し、安心して階段を昇降できる。
装置は、以下の作用をする。 ．階段昇降機１が階段Ｓを昇降するときは、上記保持
ハンドル体３に対して車椅子１３を水平位置よりわずか
に後傾する姿勢に保持し、上記クローラ１０から側方に
支持軸２５の先端部に軸支されたガイド輪２２を突出さ
せ、このガイド輪２２及び支持軸２５を、階段Ｓの始端
部から終端部の側部上方に階段Ｓと平行にレール支持部
材２７〜２９により支持して設けられ、上下両端が解放
されて断面がＣ字状をなすチャンネル部材からなるガイ
ドレール２６に上下解放端から嵌挿し、ガイド輪２２を
ガイドレール２６の内面に転接させ、クローラ１０を駆
動させて階段昇降機１を昇降させるので、階段昇降機１
はクローラ１０の駆動により自走しながら、ガイド輪２
２及び支持軸２５がガイドレール２６に案内されてガイ
ド輪２２をガイドレール２６の内面に転接させ、階段Ｓ
の側部に沿って安定して走行し、保持ハンドル体３に水
平位置よりわずかに後傾する姿勢に保持されて荷台４に
載せられた車椅子１３に座った搭乗者は、前方視界が階
段Ｓ上で宙に浮いた状態になっているにもかかわらず心
理的に安定し、安心して階段を昇降できる。
【０００８】．支持軸２５及びガイド輪２２を、階段
昇降機１の前後バランス点Ｂの近傍前側または後ろ側に
１個または２個設けたので、特に階段昇降機１が階段Ｓ
を降り始めるときに、車体が水平状態から傾斜状態に前
後バランス点Ｂを中心に傾動して階段Ｓに接するまで、
支持軸２５及びガイド輪２２はすでにガイドレール２６
に嵌挿されており、操縦者は安定した操縦が行える。
昇降機１の前後バランス点Ｂの近傍前側または後ろ側に
１個または２個設けたので、特に階段昇降機１が階段Ｓ
を降り始めるときに、車体が水平状態から傾斜状態に前
後バランス点Ｂを中心に傾動して階段Ｓに接するまで、
支持軸２５及びガイド輪２２はすでにガイドレール２６
に嵌挿されており、操縦者は安定した操縦が行える。
【０００９】．支持軸２５及びガイド輪２２を、クロ
ーラ１０から側方へ突出する使用位置と、自走体２側に
収納される収納位置とに支持軸２５自体が摺動可能とし
たので、支持軸２５及びガイド輪２２を使用するときは
支持軸２５を簡単に引き出して使用位置にし、階段昇降
機１が階段Ｓ以外の場所を走行するときは支持軸２５を
摺動して収納位置にして走行の邪魔にならない。
ーラ１０から側方へ突出する使用位置と、自走体２側に
収納される収納位置とに支持軸２５自体が摺動可能とし
たので、支持軸２５及びガイド輪２２を使用するときは
支持軸２５を簡単に引き出して使用位置にし、階段昇降
機１が階段Ｓ以外の場所を走行するときは支持軸２５を
摺動して収納位置にして走行の邪魔にならない。
【００１０】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付の図面を参照
して具体的に説明する。図１において、符号１は車椅子
用階段昇降機で、この階段昇降機１は、自走体２、保持
ハンドル体３、車椅子１３を載せる荷台４を具備してい
る。自走体２は、側面視ソリ状に上向くアルミダイキャ
スト製の左右一対の軌道フレーム５を有し、この軌道フ
レーム５の前部に駆動モータ６を設け、また、軌道フレ
ーム５の後部に駆動モータ６及び後述する電動シリンダ
１８の電源となるバッテリ７を搭載している。
して具体的に説明する。図１において、符号１は車椅子
用階段昇降機で、この階段昇降機１は、自走体２、保持
ハンドル体３、車椅子１３を載せる荷台４を具備してい
る。自走体２は、側面視ソリ状に上向くアルミダイキャ
スト製の左右一対の軌道フレーム５を有し、この軌道フ
レーム５の前部に駆動モータ６を設け、また、軌道フレ
ーム５の後部に駆動モータ６及び後述する電動シリンダ
１８の電源となるバッテリ７を搭載している。
【００１１】上記軌道フレーム５の前端部には駆動輪８
が取り付けられ、この駆動輪８と、軌道フレーム５のソ
リ状に屈曲した後端部に取り付けた遊動輪９との間に、
ベルトクローラ１０が巻装されている。このベルトクロ
ーラ１０は、階段Ｓの角部に２段以上に跨って接して階
段Ｓを昇降するようになっている。また、ベルトクロー
ラ１０は、その駆動時における階段Ｓ等の保護及び緩衝
作用を考慮して合成ゴム等の弾性材で構成され、その外
周面には階段昇降に適するよう台形状断面を有するラグ
（図示せず）が所定ピッチで配列して形成され、その内
周面には、駆動輪８及び遊動輪９の外周に形成した駆動
歯に係合する突起列が形成され（図示せず）、ベルトク
ローラ１０を駆動するようにしてある。ベルトクローラ
１０の上面はクローラ押えローラ１１により押さえら
れ、緊張されている。
が取り付けられ、この駆動輪８と、軌道フレーム５のソ
リ状に屈曲した後端部に取り付けた遊動輪９との間に、
ベルトクローラ１０が巻装されている。このベルトクロ
ーラ１０は、階段Ｓの角部に２段以上に跨って接して階
段Ｓを昇降するようになっている。また、ベルトクロー
ラ１０は、その駆動時における階段Ｓ等の保護及び緩衝
作用を考慮して合成ゴム等の弾性材で構成され、その外
周面には階段昇降に適するよう台形状断面を有するラグ
（図示せず）が所定ピッチで配列して形成され、その内
周面には、駆動輪８及び遊動輪９の外周に形成した駆動
歯に係合する突起列が形成され（図示せず）、ベルトク
ローラ１０を駆動するようにしてある。ベルトクローラ
１０の上面はクローラ押えローラ１１により押さえら
れ、緊張されている。
【００１２】上記荷台４の後端部は、軌道フレーム５の
基端側でソリ状部の屈曲部位の上部位置に軸１２を介し
て枢支され、保持ハンドル体３と共に前後回動自在にな
っている。また、荷台４上には、手動式または電動式の
車椅子１３の左右一対の後輪１４が接して位置決めさ
れ、左右一対の前輪１５を載せるようにして搭載され、
荷台４の下側には、車椅子１３を荷台４に載せる際、ま
たは降ろす際に用いられるランプ（図示せず）が出し入
れ可能に設けられている。さらに、荷台４の下面には、
機体前端中央部に位置して１輪のキャスタ１６が、後端
部に位置して左右一対の車輪１７が、それぞれクローラ
１０より下方に突出するように設けられて平坦地走行用
車輪となっている。
基端側でソリ状部の屈曲部位の上部位置に軸１２を介し
て枢支され、保持ハンドル体３と共に前後回動自在にな
っている。また、荷台４上には、手動式または電動式の
車椅子１３の左右一対の後輪１４が接して位置決めさ
れ、左右一対の前輪１５を載せるようにして搭載され、
荷台４の下側には、車椅子１３を荷台４に載せる際、ま
たは降ろす際に用いられるランプ（図示せず）が出し入
れ可能に設けられている。さらに、荷台４の下面には、
機体前端中央部に位置して１輪のキャスタ１６が、後端
部に位置して左右一対の車輪１７が、それぞれクローラ
１０より下方に突出するように設けられて平坦地走行用
車輪となっている。
【００１３】荷台４の下面の幅方向中央部と、自走体２
の幅方向中央部との間に電動シリンダ１８を設け、該シ
リンダ１８の伸縮作動により荷台４及び保持ハンドル体
３を、軸１２を中心に前後回動させるようにしている。
そして、電動シリンダ１８が収縮しているときは、キャ
スタ１６、車輪１７からなる平坦地走行用車輪を接地さ
せると共に、車椅子１３をほぼ水平に保持し、電動シリ
ンダ１８を伸張させたときは、平坦地走行用車輪１６，
１７が揚上してクローラ１０が階段Ｓの角部に接し、階
段Ｓを昇降すると共に車椅子１３を水平よりわずか後傾
状態に保持するようにしてある。
の幅方向中央部との間に電動シリンダ１８を設け、該シ
リンダ１８の伸縮作動により荷台４及び保持ハンドル体
３を、軸１２を中心に前後回動させるようにしている。
そして、電動シリンダ１８が収縮しているときは、キャ
スタ１６、車輪１７からなる平坦地走行用車輪を接地さ
せると共に、車椅子１３をほぼ水平に保持し、電動シリ
ンダ１８を伸張させたときは、平坦地走行用車輪１６，
１７が揚上してクローラ１０が階段Ｓの角部に接し、階
段Ｓを昇降すると共に車椅子１３を水平よりわずか後傾
状態に保持するようにしてある。
【００１４】上記車椅子１３は、シートベルト１９を介
して保持ハンドル体３に保持するようにしてあり、この
シートベルト１９の連結金具（図示せず）に駆動モータ
６及び電動シリンダ１８の電源回路が組み込んであり、
連結金具が外れている状態では駆動モータ６及び電動シ
リンダ１８が作動せず、また電動シリンダ１８にはリミ
ットスイッチが設けられていて、電動シリンダ１８が伸
張しないと馳動モータ６が作動しないように構成されて
いる。また、保持ハンドル体３の上端部には左右両側に
突出する握り部２０が設けられ、この握り部２０の近傍
に操作部２１が設けられていて、駆動モータ６を正逆回
転操作してベルトクローラ１０を正逆回転駆動させ、階
段Ｓを昇降するようにし、また、電動シリンダ１８を伸
縮操作するようにしてある。
して保持ハンドル体３に保持するようにしてあり、この
シートベルト１９の連結金具（図示せず）に駆動モータ
６及び電動シリンダ１８の電源回路が組み込んであり、
連結金具が外れている状態では駆動モータ６及び電動シ
リンダ１８が作動せず、また電動シリンダ１８にはリミ
ットスイッチが設けられていて、電動シリンダ１８が伸
張しないと馳動モータ６が作動しないように構成されて
いる。また、保持ハンドル体３の上端部には左右両側に
突出する握り部２０が設けられ、この握り部２０の近傍
に操作部２１が設けられていて、駆動モータ６を正逆回
転操作してベルトクローラ１０を正逆回転駆動させ、階
段Ｓを昇降するようにし、また、電動シリンダ１８を伸
縮操作するようにしてある。
【００１５】上記自走体２には、図２ないし図５に示す
ように、階段昇降機１の前後バランス点Ｂよりやや前方
に位置して軌道フレーム５から左右側方に突出するガイ
ド輪２２を設けている。このガイド輪２２は、軌道フレ
ーム５に設けたメタル部材２３及びゴムＯリング２４に
より左右方向に摺動可能に支持された支持軸２５の先端
部に軸支されている。そしてガイド輪２２は、支持軸２
５を摺動させて自走体２から側方に突出する使用位置
と、自走体２側に収納される収納位置とに変位可能にな
っている。このガイド輪２２は、自走体２の左右の一
方、あるいは両方に設けてもよく、また、階段昇降機１
の前後バランス点Ｂよりもやや後方に設けるようにして
もよいものである。即ち、階段昇降機１の前後バランス
点Ｂの近傍に１個または２個設けられる。
ように、階段昇降機１の前後バランス点Ｂよりやや前方
に位置して軌道フレーム５から左右側方に突出するガイ
ド輪２２を設けている。このガイド輪２２は、軌道フレ
ーム５に設けたメタル部材２３及びゴムＯリング２４に
より左右方向に摺動可能に支持された支持軸２５の先端
部に軸支されている。そしてガイド輪２２は、支持軸２
５を摺動させて自走体２から側方に突出する使用位置
と、自走体２側に収納される収納位置とに変位可能にな
っている。このガイド輪２２は、自走体２の左右の一
方、あるいは両方に設けてもよく、また、階段昇降機１
の前後バランス点Ｂよりもやや後方に設けるようにして
もよいものである。即ち、階段昇降機１の前後バランス
点Ｂの近傍に１個または２個設けられる。
【００１６】一方、階段昇降機１が昇降する階段Ｓの左
右側部（左右の一方、あるいは両方でもよい）には、階
段Ｓの始端部から終端部の上方に階段Ｓと平行に、両端
が開放され、断面がＣ字状をしたチャンネル部材からな
るガイドレール２６が、レール支持部材２７，２８，２
９により所定高さ（ガイド輪２２の高さ）に支持されて
配設されている。このガイドレール２６は、階段昇降機
１が階段Ｓを昇降するとき、機体の進行（自走体２によ
る走行）に伴ってガイド輪２２及び支持軸２５を一端部
から嵌挿させて階段昇降機１をガイドレール２６に沿っ
て案内して昇降させ、他端部から抜け出せるようになっ
ている。また、ガイドレール２６は、階段Ｓの側部に設
けられた手摺の下方に階段Ｓ側に突出しない状態で設け
られるものであり、一般歩行者の階段昇降に邪魔になる
ことがないものである。
右側部（左右の一方、あるいは両方でもよい）には、階
段Ｓの始端部から終端部の上方に階段Ｓと平行に、両端
が開放され、断面がＣ字状をしたチャンネル部材からな
るガイドレール２６が、レール支持部材２７，２８，２
９により所定高さ（ガイド輪２２の高さ）に支持されて
配設されている。このガイドレール２６は、階段昇降機
１が階段Ｓを昇降するとき、機体の進行（自走体２によ
る走行）に伴ってガイド輪２２及び支持軸２５を一端部
から嵌挿させて階段昇降機１をガイドレール２６に沿っ
て案内して昇降させ、他端部から抜け出せるようになっ
ている。また、ガイドレール２６は、階段Ｓの側部に設
けられた手摺の下方に階段Ｓ側に突出しない状態で設け
られるものであり、一般歩行者の階段昇降に邪魔になる
ことがないものである。
【００１７】このような構成の車椅子用階段昇降機１に
おいては、荷台４上に搭乗者の乗った車椅子１３を搭載
して、平坦面または階段の踊り場Ｆを移動するときは、
電動シリンダ１８を収縮させてキャスタ１６、車輪１７
を走行用車輪として接地させた状態にして操縦者は握り
部２０を持って車体を押しながら人力により移動させ
る。このとき、ガイド輪２２は、支持軸２５を摺動させ
て収納位置（図５の仮想線位置）にしておくことで、車
椅子用階段昇降機１の走行の際に側方に張り出していな
いところから邪魔にならない。また、支持軸２５はゴム
Ｏリング２４により支持されているので、その摩擦抵抗
によりみだりに左右移動することがなく、ガイド輪２２
は収納位置に保持されている。
おいては、荷台４上に搭乗者の乗った車椅子１３を搭載
して、平坦面または階段の踊り場Ｆを移動するときは、
電動シリンダ１８を収縮させてキャスタ１６、車輪１７
を走行用車輪として接地させた状態にして操縦者は握り
部２０を持って車体を押しながら人力により移動させ
る。このとき、ガイド輪２２は、支持軸２５を摺動させ
て収納位置（図５の仮想線位置）にしておくことで、車
椅子用階段昇降機１の走行の際に側方に張り出していな
いところから邪魔にならない。また、支持軸２５はゴム
Ｏリング２４により支持されているので、その摩擦抵抗
によりみだりに左右移動することがなく、ガイド輪２２
は収納位置に保持されている。
【００１８】階段昇降機１が階段Ｓを昇降するときに
は、階段Ｓの手前の平坦面または階段の踊り場Ｆにおい
て電動シリンダ１８を伸張させ、保持ハンドル体３及び
車椅子１３を載せた荷台４を自走体２に対して後傾状に
傾斜させる。そして、握り部２０を持った操縦者は、ガ
イド輪２２及び支持軸２５を使用位置（図５の実線位
置）に引き出した状態で車体を階段Ｓの一側部寄りに位
置させ、ガイド輪２２及び支持軸２５をガイドレール２
６の側端部と対向させた状態で自走体２のベルトクロー
ラ１０を駆動させて階段Ｓに対して移動させる。このと
き、階段Ｓを昇る際には車体を後進状態にし、下降する
際には車体を前進状態にする（図１及び図２参照）。
は、階段Ｓの手前の平坦面または階段の踊り場Ｆにおい
て電動シリンダ１８を伸張させ、保持ハンドル体３及び
車椅子１３を載せた荷台４を自走体２に対して後傾状に
傾斜させる。そして、握り部２０を持った操縦者は、ガ
イド輪２２及び支持軸２５を使用位置（図５の実線位
置）に引き出した状態で車体を階段Ｓの一側部寄りに位
置させ、ガイド輪２２及び支持軸２５をガイドレール２
６の側端部と対向させた状態で自走体２のベルトクロー
ラ１０を駆動させて階段Ｓに対して移動させる。このと
き、階段Ｓを昇る際には車体を後進状態にし、下降する
際には車体を前進状態にする（図１及び図２参照）。
【００１９】図２の下部に示すように、自走体２が階段
Ｓを昇るときは、ベルトクローラ１０のソリ状部が最初
の階段Ｓの角部と係合して自走体２を階段Ｓ上に押し上
げ、続いてベルトクローラ１０が上方の階段Ｓの角部と
２段以上に跨って順に係合しながら階段Ｓを昇ってい
く。その過程で、ガイド輪２２及び支持軸２５がガイド
レール２６の一端部から嵌挿（図４参照）され、ガイド
輪２２がガイドレール２６内を転動しながら車体を安定
して上昇させる。このとき、車椅子１３はほぼ水平に保
持され、車椅子１３に座った搭乗者は、後向きになって
低い場所から順に上昇するのと、ガイド輪２２及び支持
軸２５がガイドレール２６に嵌挿されて移動することに
より、ほとんど不安感を覚えない。階段昇降機１が階段
Ｓの上昇を終了すると、ガイド輪２２及び支持軸２５は
ガイドレール２６の他端部から抜け出して車体は平坦面
または階段の踊り場Ｆに達する。
Ｓを昇るときは、ベルトクローラ１０のソリ状部が最初
の階段Ｓの角部と係合して自走体２を階段Ｓ上に押し上
げ、続いてベルトクローラ１０が上方の階段Ｓの角部と
２段以上に跨って順に係合しながら階段Ｓを昇ってい
く。その過程で、ガイド輪２２及び支持軸２５がガイド
レール２６の一端部から嵌挿（図４参照）され、ガイド
輪２２がガイドレール２６内を転動しながら車体を安定
して上昇させる。このとき、車椅子１３はほぼ水平に保
持され、車椅子１３に座った搭乗者は、後向きになって
低い場所から順に上昇するのと、ガイド輪２２及び支持
軸２５がガイドレール２６に嵌挿されて移動することに
より、ほとんど不安感を覚えない。階段昇降機１が階段
Ｓの上昇を終了すると、ガイド輪２２及び支持軸２５は
ガイドレール２６の他端部から抜け出して車体は平坦面
または階段の踊り場Ｆに達する。
【００２０】自走体２が階段Ｓを下降するときは、図２
の上部に示すように、自走体２のベルトクローラ１０の
前部が、まず平坦面または階段の踊り場Ｆから階段Ｓ上
に突き出るようにして突出し、次いで階段昇降機１の前
後バランス点Ｂが階段角部に来たとき、ベルトクローラ
１０は車体の重量バランスから前方に傾動して階段Ｓの
角部に２段以上に跨って接して階段Ｓを下降する。この
とき、ガイド輪２２及び支持軸２５はすでにガイドレー
ル２６に嵌挿しており、車椅子１３はほぼ水平に保持さ
れた状態で安定して移動する。従って、車椅子１３に座
った搭乗者は、前方視界が階段上で宙に浮いた状態にな
っているにもかかわらず心理的に安定し、安心して階段
を下降することができる。また、階段昇降機１が階段Ｓ
を降り始めるときには、ガイド輪２２及び支持軸２５は
ガイドレール２６に嵌挿されていて、階段昇降機１はガ
イドレール２６に沿って安定して移動し、操縦者は安定
した操縦が行える。
の上部に示すように、自走体２のベルトクローラ１０の
前部が、まず平坦面または階段の踊り場Ｆから階段Ｓ上
に突き出るようにして突出し、次いで階段昇降機１の前
後バランス点Ｂが階段角部に来たとき、ベルトクローラ
１０は車体の重量バランスから前方に傾動して階段Ｓの
角部に２段以上に跨って接して階段Ｓを下降する。この
とき、ガイド輪２２及び支持軸２５はすでにガイドレー
ル２６に嵌挿しており、車椅子１３はほぼ水平に保持さ
れた状態で安定して移動する。従って、車椅子１３に座
った搭乗者は、前方視界が階段上で宙に浮いた状態にな
っているにもかかわらず心理的に安定し、安心して階段
を下降することができる。また、階段昇降機１が階段Ｓ
を降り始めるときには、ガイド輪２２及び支持軸２５は
ガイドレール２６に嵌挿されていて、階段昇降機１はガ
イドレール２６に沿って安定して移動し、操縦者は安定
した操縦が行える。
【００２１】なお、上記実施例においては、階段昇降機
を車椅子用階段昇降機１として説明したが、本発明によ
る階段昇降機用ガイド装置は、階段昇降機に車椅子１３
を搭載するものに限らず、他の重量物を積載して階段Ｓ
を昇降するようにした形式の階段昇降機にも同様に適用
できるものである。
を車椅子用階段昇降機１として説明したが、本発明によ
る階段昇降機用ガイド装置は、階段昇降機に車椅子１３
を搭載するものに限らず、他の重量物を積載して階段Ｓ
を昇降するようにした形式の階段昇降機にも同様に適用
できるものである。
【００２２】
【発明の効果】以上説明したように本発明の階段昇降機
用ガイド装置によれば、以下の効果を奏することができ
る。 ．階段昇降機１が階段Ｓを昇降するときは、上記保持
ハンドル体３に対して車椅子１３を水平位置よりわずか
に後傾する姿勢に保持し、上記クローラ１０から側方に
支持軸２５の先端部に軸支されたガイド輪２２を突出さ
せ、このガイド輪２２及び支持軸２５を、階段Ｓの始端
部から終端部の側部上方に階段Ｓと平行にレール支持部
材２７〜２９により支持して設けられ、上下両端が解放
されて断面がＣ字状をなすチャンネル部材からなるガイ
ドレール２６に上下解放端から嵌挿し、ガイド輪２２を
ガイドレール２６の内面に転接させ、クローラ１０を駆
動させて階段昇降機１を昇降させるので、階段昇降機１
は自走体２の駆動により自走しながら、ガイド輪２２及
び支持軸２５がガイドレール２６に案内されて階段Ｓの
側部に沿って安定して走行することができる。そして、
保持ハンドル体３に対して車椅子１３を水平位置よりわ
ずかに後傾する姿勢に保持荷台４に載せられた車椅子１
３に座った搭乗者は、前方視界が階段Ｓ上で宙に浮いた
状態になっているにもかかわらず心理的に安定し、安心
して階段Ｓを昇降することができる。
用ガイド装置によれば、以下の効果を奏することができ
る。 ．階段昇降機１が階段Ｓを昇降するときは、上記保持
ハンドル体３に対して車椅子１３を水平位置よりわずか
に後傾する姿勢に保持し、上記クローラ１０から側方に
支持軸２５の先端部に軸支されたガイド輪２２を突出さ
せ、このガイド輪２２及び支持軸２５を、階段Ｓの始端
部から終端部の側部上方に階段Ｓと平行にレール支持部
材２７〜２９により支持して設けられ、上下両端が解放
されて断面がＣ字状をなすチャンネル部材からなるガイ
ドレール２６に上下解放端から嵌挿し、ガイド輪２２を
ガイドレール２６の内面に転接させ、クローラ１０を駆
動させて階段昇降機１を昇降させるので、階段昇降機１
は自走体２の駆動により自走しながら、ガイド輪２２及
び支持軸２５がガイドレール２６に案内されて階段Ｓの
側部に沿って安定して走行することができる。そして、
保持ハンドル体３に対して車椅子１３を水平位置よりわ
ずかに後傾する姿勢に保持荷台４に載せられた車椅子１
３に座った搭乗者は、前方視界が階段Ｓ上で宙に浮いた
状態になっているにもかかわらず心理的に安定し、安心
して階段Ｓを昇降することができる。
【００２３】．支持軸２５及びガイド輪２２を、階段
昇降機１の前後バランス点Ｂの近傍前側または後ろ側に
１個または２個設けたので、階段昇降機１が階段Ｓを降
り始めるときに、車体が水平状態から傾斜状態に前後バ
ランス点Ｂを中心に傾動して自走体２が階段Ｓに接する
まで、ガイド輪２２及び支持軸２５はすでにガイドレー
ル２６に嵌挿されており、操縦者は安定した操縦を行う
ことができる。
昇降機１の前後バランス点Ｂの近傍前側または後ろ側に
１個または２個設けたので、階段昇降機１が階段Ｓを降
り始めるときに、車体が水平状態から傾斜状態に前後バ
ランス点Ｂを中心に傾動して自走体２が階段Ｓに接する
まで、ガイド輪２２及び支持軸２５はすでにガイドレー
ル２６に嵌挿されており、操縦者は安定した操縦を行う
ことができる。
【００２４】．支持軸２５及びガイド輪２２を、クロ
ーラ１０から側方へ突出する使用位置と、自走体２側に
収納される収納位置とに支持軸２５自体が摺動可能とし
たので、支持軸２５及びガイド輪２２を使用するときは
支持軸２５を簡単に引き出して使用位置にしてガイドレ
ール２６に嵌挿させ、階段昇降機１が階段以外の場所を
走行するときは支持軸２５を摺動させてガイド輪２２を
収納位置にすることで走行の邪魔になることがない。
ーラ１０から側方へ突出する使用位置と、自走体２側に
収納される収納位置とに支持軸２５自体が摺動可能とし
たので、支持軸２５及びガイド輪２２を使用するときは
支持軸２５を簡単に引き出して使用位置にしてガイドレ
ール２６に嵌挿させ、階段昇降機１が階段以外の場所を
走行するときは支持軸２５を摺動させてガイド輪２２を
収納位置にすることで走行の邪魔になることがない。
【図１】本発明による階段昇降機用ガイド装置の部分側
面図である。
面図である。
【図２】ガイドレール及び階段昇降機の自走体の動作を
示す側面図である。
示す側面図である。
【図３】ガイドレールの端面図である。
【図４】ガイドレールにガイド車輪を嵌挿させた状態の
端面図である。
端面図である。
【図５】ガイド車輪の平面図である。
１ 車椅子用階段昇降機 ２ 自走体 ３ 保持ハンドル体 ４ 荷台 ５ 軌道フレーム ６ 駆動モータ ７ バッテリ ８ 駆動輪 ９ 遊動輪 １０ ベルトクローラ １１ クローラ押えローラ １２ 軸 １３ 車椅子 １４ 後輪 １５ 前輪 １６ キャスタ １７ 車輪 １８ 電動シリンダ １９ シートベルト ２０ 握り部 ２１ 操作部 ２２ ガイド車輪 ２３ メタル部材 ２４ ゴムＯリング ２５ 支持軸 ２６ ガイドレール ２７〜２９ レール支持部材 Ｓ 階段 Ｆ 平坦面または階段の踊り場 Ｂ 階段昇降機の前後バランス点
Claims (3)
- 【請求項１】 駆動輪（８）と遊動輪（９）との間に、
接地面が少なくとも階段の２段以上に跨る長さを有する
クローラ（１０）を巻装し、このクローラ（１０）を駆
動モータ（６）により駆動して階段（Ｓ）を昇降できる
ように構成した自走体（２）と、この自走体（２）上に
設けられた保持ハンドル体（３）を有する荷台（４）
と、を備える階段昇降機（１）において、 階段昇降機（１）が階段（Ｓ）を昇降するときは、上記
保持ハンドル体（３）に対して車椅子（１３）を水平位
置よりわずかに後傾する姿勢に保持し、上記クローラ
（１０）から側方に支持軸（２５）の先端部に軸支され
たガイド輪（２２）を突出させ、このガイド輪（２２）
及び支持軸（２５）を、階段（Ｓ）の始端部から終端部
の側部上方に階段（Ｓ）と平行にレール支持部材（２７
〜２９）により支持して設けられ、上下両端が解放され
て断面がＣ字状をなすチャンネル部材からなるガイドレ
ール（２６）に上下解放端から嵌挿し、ガイド輪（２
２）をガイドレール（２６）の内面に転接させ、クロー
ラ（１０）を駆動させて階段昇降機（１）を昇降させる
ようにしたことを特徴とする階段昇降機用ガイド装置。 - 【請求項２】 上記支持軸（２５）及びガイド輪（２
２）を、階段昇降機（１）の前後バランス点（Ｂ）の近
傍前側または後ろ側に１個または２個設けたことを特徴
とする請求項１記載の階段昇降機用ガイド装置。 - 【請求項３】 上記支持軸（２５）及びガイド輪（２
２）を、クローラ（１０）から側方へ突出する使用位置
と、自走体（２）側に収納される収納位置とに支持軸
（２５）自体が摺動可能としたことを特徴とする請求項
１又は２記載の階段昇降機用ガイド装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5069849A JP2900297B2 (ja) | 1993-03-29 | 1993-03-29 | 階段昇降機用ガイド装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5069849A JP2900297B2 (ja) | 1993-03-29 | 1993-03-29 | 階段昇降機用ガイド装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06278665A JPH06278665A (ja) | 1994-10-04 |
| JP2900297B2 true JP2900297B2 (ja) | 1999-06-02 |
Family
ID=13414676
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5069849A Expired - Fee Related JP2900297B2 (ja) | 1993-03-29 | 1993-03-29 | 階段昇降機用ガイド装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2900297B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0982259B1 (en) | 1998-08-24 | 2004-11-03 | Daido-Kogyo Kabushiki Kaisha | Self-propelled stair-climbing unit |
| GB0510455D0 (en) * | 2005-05-21 | 2005-06-29 | Stannah Stairlifts Ltd | Improvements in or relating to stairlifts |
| US8146713B2 (en) | 2006-09-28 | 2012-04-03 | Rosenthal Harry J | Lifting apparatus and method for transporting people and objects |
| JP7145493B2 (ja) * | 2018-09-25 | 2022-10-03 | 株式会社池戸熔接製作所 | 昇降台車 |
Family Cites Families (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5820271U (ja) * | 1981-08-01 | 1983-02-08 | 中野 秀孝 | 車椅子等の階段昇降装置 |
| JPS6277279A (ja) * | 1985-09-30 | 1987-04-09 | 新明和工業株式会社 | 階段走行装置 |
| JPS62258871A (ja) * | 1986-05-01 | 1987-11-11 | Mitsubishi Electric Corp | 移動機械 |
| JP2551862B2 (ja) * | 1990-10-18 | 1996-11-06 | 株式会社サンワ | 車椅子用階段昇降機 |
| JPH04361749A (ja) * | 1991-06-06 | 1992-12-15 | Kanto Auto Works Ltd | 電動車椅子 |
-
1993
- 1993-03-29 JP JP5069849A patent/JP2900297B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06278665A (ja) | 1994-10-04 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
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