JP2900133B2 - 植生用ネット - Google Patents

植生用ネット

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JP2900133B2
JP2900133B2 JP7168378A JP16837895A JP2900133B2 JP 2900133 B2 JP2900133 B2 JP 2900133B2 JP 7168378 A JP7168378 A JP 7168378A JP 16837895 A JP16837895 A JP 16837895A JP 2900133 B2 JP2900133 B2 JP 2900133B2
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vegetation
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vegetation net
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三千兵 坂手
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Nisshoku Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、緯糸と経糸とで目合い
を形成してなる植生用ネットに関する。
【0002】
【従来の技術】法面の緑化工法の一つに、施工対象であ
る法面に植生ネットを敷設し、その上から植物種子や、
肥料、土壌改良材、保水材等の植物の生育に必要な材料
を混合してなる植生基材を吹付け機によって吹き付ける
方法がある。
【0003】このような法面緑化工法で用いられる植生
用ネットは、いわゆる織機を用いて形成される平織と
か、絡み織りと称されるネットと、ラッセル機を用いて
形成されるラッセル編みと称されるネットとかが広く用
いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、織機を
用いて編み上げられたネットは、植生ネットのように目
合いを粗にして用いる場合、外部から力が加えられると
目合いずれを生じ、ネットとしての機能を維持すること
ができなくなることがあった。
【0005】また、ラッセル機を使用して編み上げられ
るネットは、網全体が鎖編みで形成されるため、ネット
自体が伸び縮みし、ネットが所定の規格寸法を保てない
ことがあった。特に、上記と同様に、粗な目合いとする
場合にはこのような傾向が顕著であった。
【0006】このように、目合いずれや伸び縮みしやす
いネットは、その裏面に水溶性糊材を用いて、種子や、
肥料、土壌改良材、保水材等を貼着した植生マットとし
て用いる場合にも、取り扱いにくく好ましくないことは
いうまでもない。
【0007】本発明はこのような実情に鑑みてなされ、
目合いずれや伸び縮みの少ない植生用ネットを提供する
ことを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するための手段を以下のように構成している。すなわ
ち、緯糸と経糸で目合いを形成する網状の植生用ネット
にあって、複数本の経糸を目合い当り2回以上撚をかけ
るとともに、複数本の緯糸に目合い当り複数個の撚を形
成した後、前記緯糸をその経糸間に挿通させて目合いが
形成されてなることを特徴としている。
【0009】
【作用】目合い当り複数個の撚を形成した複数本の緯糸
が2回以上撚をかけた経糸間に挿通されていることによ
り、各緯糸間の間隔がその経糸の撚により固定されるた
め、目合いずれが発生することはなく、ネットの変形が
免れる。
【0010】
【実施例】以下に本発明の植生用ネットの実施例を図
2、図3および図4に基づいて詳細に説明する。図1は
本発明の植生用ネット1の比較例を示す平面図で、図1
において、符号2は緯糸、3は経糸、4はその緯糸2と
経糸3,3とによって形成される目合いで、その経糸
3,3には1目合い当り、3つの撚5,…がかけられて
おり、緯糸2がその経糸3,3間に挿通されている。
【0011】この比較例では、各緯糸2,2間の間隔d
(目合い間隔)が、経糸3,3の撚5,…によって固定
され、いわゆる目合いずれが発生しにくく、植生用ネッ
トの変形が免れる。
【0012】これに対し、図2は、本発明の実施例を示
す植生用ネット1の斜視図と部分拡大図を示し、の植
生用ネット1の緯糸2複数本(例えば2本)とし、撚
…も目合い当り複数個形成されている。このように撚…
も目合い当り複数個形成されるのが目合いずれ防止上よ
り好ましい。この場合、緯糸2、経糸3共に50デニー
ル〜3万デニールの太さのものを用いることができる。
【0013】また、その材質は、動・植物性繊維(絹、
ジュート、綿、レーヨン等の再生繊維)や合成繊維(ポ
リエチレン、ポリエステル、ナイロン等)を用いること
ができ、あるいは、0.1〜3mmφ程度の鉄、アル
ミ、ステンレス等の金属線を用いることもできる。さら
に、生分解性材料や光分解性材料等よりなる繊維を用い
て環境保全を図ることもできる。
【0014】植生用ネット1の敷設は、例えば図3に示
すように、法面7に対して止め針8を打設することによ
り、地上から若干浮かせた状態とするのが好ましく、そ
の植生用ネット1に対して、吹付け機(図示省略)と接
続された吹付けノズル9から吹付け基材10を吹き付け
ればよい。この植生用ネット1は、目合いずれが発生し
にくく、また、変形しにくいため、敷設時の作業性が良
好で、敷設後の保形性もよく、風雨を受けても変形し難
いものとなり、土壌の凍上やエロージョンが効果的に防
止され、かつ植物種子を整然と健全に生長させることが
できる。
【0015】その吹付け機としては、例えばタンク内で
種子と植生基材と水とを混練して吹付け基材とし、これ
をポンプによって吹付けノズル9の吐出口においてコン
プレッサーからのエアによって前記吹付け基材を散らせ
て法面7に吹付けるスクイズ式ポンプによる有機客土吹
付け機やモルタルガン機等を用いることができる。
【0016】また、このような吹付け用の植生用ネット
1は、緯糸2と同方向に適宜な間隔をおいて収容部(図
示省略)を形成し、その収容部内に植生種子や土壌改良
材、保水材等を収容した植生袋や肥料袋を収納させるよ
うにした植生用マットとしてもよく、あるいは、例えば
図4に示すように、その植生用ネット1の裏面にポリビ
ニルアルコール等の水溶性糊材11によって可溶性素材
12を貼着し、その可溶性素材12の裏面に、水溶性糊
材11で植生種子13を固着させた植生用マットとして
もよい。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の植生用ネ
ットによれば、複数本の経糸を目合い当り2回以上撚を
かけるとともに、複数本の緯糸に目合い当り複数個の撚
を形成した後、前記緯糸をその経糸間に挿通させて目合
いを形成するので、目合いずれやネットの変形がなく、
敷設作業中や敷設後においてもネットの保形性が良好
で、土壌の凍上やエロージョンを効果的に防止すること
ができ、かつ植物種子を整然と健全に生長させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】比較例を示す植生用ネットの模式的平面図であ
る。
【図2】本発明の実施例を示す植生用ネットの斜視図と
部分拡大図である。
【図3】同法面に敷設された状態の植生用ネットの断面
図である。
【図4】同植生用ネットの斜視図と部分拡大図である。
【符号の説明】
1…植生用ネット、2…緯糸、3…経糸、4…目合い。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 緯糸と経糸で目合いを形成する網状の植
    生用ネットにおいて、複数本の経糸を目合い当り2回以
    上撚をかけるとともに、複数本の緯糸に目合い当り複数
    個の撚を形成した後、前記緯糸をその経糸間に挿通させ
    て目合いが形成されてなることを特徴とする植生用ネッ
    ト。
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JPS542465A (en) * 1977-06-07 1979-01-10 Shinichi Hasebe Gauze elastic net obtained by application of s and z twist and producing apparatus
JPH05195536A (ja) * 1992-01-16 1993-08-03 Toyobo Co Ltd 植生用ネツトとその製造法

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