JP2898626B1 - 住宅の気密構造および気密住宅 - Google Patents
住宅の気密構造および気密住宅Info
- Publication number
- JP2898626B1 JP2898626B1 JP9255298A JP9255298A JP2898626B1 JP 2898626 B1 JP2898626 B1 JP 2898626B1 JP 9255298 A JP9255298 A JP 9255298A JP 9255298 A JP9255298 A JP 9255298A JP 2898626 B1 JP2898626 B1 JP 2898626B1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- airtight
- joint
- sheet
- main
- joined
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Building Environments (AREA)
Abstract
【要約】
【課題】 簡易な構成によりながら相当隙間面積を2c
m2/m2程度になし得る住宅の気密構造を提供する。 【解決手段】 階間部Mの大梁1の一般部を気密に被覆
する、適度の弾性を有するシート状の主気密シート3
と、前記大梁1の小梁5が接合される個所を気密に被覆
する、適度の弾性を有するシート状の接合部気密シート
4とを備え、前記主気密シート3と前記接合部気密シー
ト4とを気密に接合することにより、階間部Mを所定の
気密状態としてなるものである。
m2/m2程度になし得る住宅の気密構造を提供する。 【解決手段】 階間部Mの大梁1の一般部を気密に被覆
する、適度の弾性を有するシート状の主気密シート3
と、前記大梁1の小梁5が接合される個所を気密に被覆
する、適度の弾性を有するシート状の接合部気密シート
4とを備え、前記主気密シート3と前記接合部気密シー
ト4とを気密に接合することにより、階間部Mを所定の
気密状態としてなるものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は気密住宅に関する。
さらに詳しくは、相当隙間面積が2cm2/m2程度とさ
れてなる気密住宅に関する。
さらに詳しくは、相当隙間面積が2cm2/m2程度とさ
れてなる気密住宅に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の戸建住宅におけるアルミサッシや
プレハブ工法の普及により、戸建住宅の気密性が向上
し、その相当隙間面積が5cm2/m2程度にまで向上し
てきている。
プレハブ工法の普及により、戸建住宅の気密性が向上
し、その相当隙間面積が5cm2/m2程度にまで向上し
てきている。
【0003】しかしながら、戸建住宅におけるより一層
の省エネルギーを図るためや計画換気をなすためには、
その気密度をさらに向上させて相当隙間面積を2cm2
/m2程度とする必要がある。
の省エネルギーを図るためや計画換気をなすためには、
その気密度をさらに向上させて相当隙間面積を2cm2
/m2程度とする必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来技
術の課題に鑑みなされたものであって、簡易な構成によ
りながら相当隙間面積を2cm2/m2程度になし得る住
宅の気密構造を提供することを目的としている。
術の課題に鑑みなされたものであって、簡易な構成によ
りながら相当隙間面積を2cm2/m2程度になし得る住
宅の気密構造を提供することを目的としている。
【0005】
【0006】
【課題を解決するための手段】 本発明の住宅の気密構造
の第1形態は、階間部の主梁の一般部を気密に被覆す
る、適度の弾性を有するシート状の主気密部材と、前記
主梁の他の梁が接合される個所を気密に被覆する、適度
の弾性を有するシート状の接合部気密部材とを備え、前
記主気密部材と前記接合部気密部材とを気密に接合する
ことにより、階間部を所定の気密状態としてなることを
特徴とする。
の第1形態は、階間部の主梁の一般部を気密に被覆す
る、適度の弾性を有するシート状の主気密部材と、前記
主梁の他の梁が接合される個所を気密に被覆する、適度
の弾性を有するシート状の接合部気密部材とを備え、前
記主気密部材と前記接合部気密部材とを気密に接合する
ことにより、階間部を所定の気密状態としてなることを
特徴とする。
【0007】本発明の住宅の気密構造の第1形態におい
ては、前記接合部気密部材が、被覆する主梁の他の梁が
接合される個所の形状に合わせて成型されていてもよ
い。
ては、前記接合部気密部材が、被覆する主梁の他の梁が
接合される個所の形状に合わせて成型されていてもよ
い。
【0008】本発明の住宅の気密構造の第2形態は、階
間部の主梁の一般部を気密に被覆する適度の弾性を有す
るシート状の主気密部材と、前記主梁の他の梁が接合さ
れた接合部を気密に被覆する、適度の弾性を有するシー
ト状の接合部気密部材とを備え、前記主気密部材と前記
接合部気密部材とを気密に接合することにより、階間部
を所定の気密としてなることを特徴とする。
間部の主梁の一般部を気密に被覆する適度の弾性を有す
るシート状の主気密部材と、前記主梁の他の梁が接合さ
れた接合部を気密に被覆する、適度の弾性を有するシー
ト状の接合部気密部材とを備え、前記主気密部材と前記
接合部気密部材とを気密に接合することにより、階間部
を所定の気密としてなることを特徴とする。
【0009】本発明の住宅の気密構造の第1形態および
第2形態においては、前記主気密部材と前記接合部気密
部材との接合が、主気密部材と前記接合部気密部材との
境界部を気密状態で被覆する、適度の弾性を有するシー
ト状の境界部気密部材を介してなされてもよい。
第2形態においては、前記主気密部材と前記接合部気密
部材との接合が、主気密部材と前記接合部気密部材との
境界部を気密状態で被覆する、適度の弾性を有するシー
ト状の境界部気密部材を介してなされてもよい。
【0010】
【作用】本発明は前記の如く構成されているので、住宅
の階間部の気密を簡易に実現できる。そして、本発明に
より階間部になされた気密構造を、その上およびその下
の外壁部になされている気密構造と気密に接合すること
により、相当隙間面積を2cm2/m2程度になし得る。
の階間部の気密を簡易に実現できる。そして、本発明に
より階間部になされた気密構造を、その上およびその下
の外壁部になされている気密構造と気密に接合すること
により、相当隙間面積を2cm2/m2程度になし得る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明を実施の形態に基づいて説明するが、本発明はかか
る実施の形態のみに限定されるものではない。
発明を実施の形態に基づいて説明するが、本発明はかか
る実施の形態のみに限定されるものではない。
【0012】実施の形態1 本発明の実施の形態1の気密住宅の概略構造を図1に斜
視図で示し、この気密住宅Hは、下の階Lとその上の階
Uとの階間部Mを気密構造Kとしてなるものである。つ
まり、階間部Mの大梁(主梁)1の内側(室内側)1a
を、図2および図3に示すように合成樹脂や合成ゴムな
どの適度の弾力性を有する素材からなる気密シート2に
より被覆し、階間部Mを気密構造Kとしてなるものであ
る。この気密シート2は、大梁内側1aの一般部、つま
り小梁5などが接合されない個所を被覆する主気密シー
ト3と、小梁5などが接合される個所を被覆する接合部
気密シート4と、主気密シート3と接合部気密シート4
との境界部の隙間を被覆する境界部気密シート(図示省
略)とを主要構成要素としてなる。
視図で示し、この気密住宅Hは、下の階Lとその上の階
Uとの階間部Mを気密構造Kとしてなるものである。つ
まり、階間部Mの大梁(主梁)1の内側(室内側)1a
を、図2および図3に示すように合成樹脂や合成ゴムな
どの適度の弾力性を有する素材からなる気密シート2に
より被覆し、階間部Mを気密構造Kとしてなるものであ
る。この気密シート2は、大梁内側1aの一般部、つま
り小梁5などが接合されない個所を被覆する主気密シー
ト3と、小梁5などが接合される個所を被覆する接合部
気密シート4と、主気密シート3と接合部気密シート4
との境界部の隙間を被覆する境界部気密シート(図示省
略)とを主要構成要素としてなる。
【0013】主気密シート3は、中央部3aが大梁内側
1aを覆うように配設され、そしてその上部3bが大梁
1の上フランジ1bに沿って配設されてその上端部3c
が垂直上方に折り曲げられてその上方に位置する外壁部
気密シート6と気密に接合され、またその下部3dが大
梁1の下フランジ1cに沿って配設されてその下端部3
eが垂直下方に折り曲げられてその下方に位置する外壁
部気密シート7と気密に接合される。ここで、主気密シ
ート3の上部3bの上フランジ1bに位置する部分およ
び下部3dの下フランジ1cに位置する部分は、それぞ
れ大梁1の上フランジ1bおよび下フランジ1cに、例
えば接着剤により接着されているのが気密性の向上を図
る観点から望ましい。なお、図3および図4において、
斜線を施した部分は小梁5の接合面を示す。
1aを覆うように配設され、そしてその上部3bが大梁
1の上フランジ1bに沿って配設されてその上端部3c
が垂直上方に折り曲げられてその上方に位置する外壁部
気密シート6と気密に接合され、またその下部3dが大
梁1の下フランジ1cに沿って配設されてその下端部3
eが垂直下方に折り曲げられてその下方に位置する外壁
部気密シート7と気密に接合される。ここで、主気密シ
ート3の上部3bの上フランジ1bに位置する部分およ
び下部3dの下フランジ1cに位置する部分は、それぞ
れ大梁1の上フランジ1bおよび下フランジ1cに、例
えば接着剤により接着されているのが気密性の向上を図
る観点から望ましい。なお、図3および図4において、
斜線を施した部分は小梁5の接合面を示す。
【0014】接合部気密シート4は、図3あるいは図4
に示すように、大梁1に接合されている小梁取付金具8
を覆う幅を有するシートとされ、そして中央部4aが小
梁取付金具8を覆うように配設され、上部4bが大梁1
の上フランジ1bに沿って配設され、その上端部4cが
垂直上方に折り曲げられてその上方に位置する外壁部気
密シート(図示省略)と気密に接合され、かつその中央
部が柱Cに貼付され、下部4dが大梁1の下フランジ1
cに沿って配設され、その下端部4eが垂直下方に折り
曲げられてその下方に位置する外壁部気密シート(図示
省略)と気密に接合され、かつその中央部が柱Cに貼付
されている。ここで、接合部気密シート4の上部4bの
上フランジ1bに位置する部分および下部4dの下フラ
ンジ1cに位置する部分は、それぞれ大梁1の上フラン
ジ1bおよび下フランジ1cに、例えば接着剤により接
着され、かつ、接合部気密シート4の中央部は小梁取付
金具8に、例えば接着剤により接着されるのが気密性の
向上を図る観点から望ましい。
に示すように、大梁1に接合されている小梁取付金具8
を覆う幅を有するシートとされ、そして中央部4aが小
梁取付金具8を覆うように配設され、上部4bが大梁1
の上フランジ1bに沿って配設され、その上端部4cが
垂直上方に折り曲げられてその上方に位置する外壁部気
密シート(図示省略)と気密に接合され、かつその中央
部が柱Cに貼付され、下部4dが大梁1の下フランジ1
cに沿って配設され、その下端部4eが垂直下方に折り
曲げられてその下方に位置する外壁部気密シート(図示
省略)と気密に接合され、かつその中央部が柱Cに貼付
されている。ここで、接合部気密シート4の上部4bの
上フランジ1bに位置する部分および下部4dの下フラ
ンジ1cに位置する部分は、それぞれ大梁1の上フラン
ジ1bおよび下フランジ1cに、例えば接着剤により接
着され、かつ、接合部気密シート4の中央部は小梁取付
金具8に、例えば接着剤により接着されるのが気密性の
向上を図る観点から望ましい。
【0015】この接合部気密シート4には、図5に示す
ように、小梁取付金具8に設けられたボルト挿通用透孔
に対応させて透孔4fが形成されているが、この透孔4
fは工場にてあらかじめ設けられていてもよく、あるい
は施工現場にてシノなどの先のとがった工具により設け
られてもよい。
ように、小梁取付金具8に設けられたボルト挿通用透孔
に対応させて透孔4fが形成されているが、この透孔4
fは工場にてあらかじめ設けられていてもよく、あるい
は施工現場にてシノなどの先のとがった工具により設け
られてもよい。
【0016】なお、図3に示す例においては、この接合
部気密シート4は、大梁1側に配設された状態で小梁5
が接合されるようにされているが、図6に示すように、
大梁1に接合されれる小梁5の端面に、例えば接着剤に
より仮留めされた状態にしておき、そして小梁5が大梁
1に接合された後に、その上部4bが前述したように大
梁1の上フランジ1bに配設され、その下部4dが同様
に大梁1の下フランジ1cに配設されてもよい。
部気密シート4は、大梁1側に配設された状態で小梁5
が接合されるようにされているが、図6に示すように、
大梁1に接合されれる小梁5の端面に、例えば接着剤に
より仮留めされた状態にしておき、そして小梁5が大梁
1に接合された後に、その上部4bが前述したように大
梁1の上フランジ1bに配設され、その下部4dが同様
に大梁1の下フランジ1cに配設されてもよい。
【0017】また、この接合部気密シート4の形状は図
3および図4に示す形状のものに限定されるものではな
く、大梁1と小梁5との接合形態あるいは大梁1と柱C
との接合形態に応じて適宜形状とされる。
3および図4に示す形状のものに限定されるものではな
く、大梁1と小梁5との接合形態あるいは大梁1と柱C
との接合形態に応じて適宜形状とされる。
【0018】例えば、図7に示すように、柱Cに大梁1
と小梁5とが十文字状に接合される場合、柱Cの室内側
に面する部分に対応させてL字状とされてもよく、ある
いは図8に示すように、柱Cの大梁1および小梁5の接
合部に対応させて、主気密シート3との接合部4gを設
けて成型された成型品とされてもよい。
と小梁5とが十文字状に接合される場合、柱Cの室内側
に面する部分に対応させてL字状とされてもよく、ある
いは図8に示すように、柱Cの大梁1および小梁5の接
合部に対応させて、主気密シート3との接合部4gを設
けて成型された成型品とされてもよい。
【0019】境界部気密シートは、図示はされていない
が、柔軟性を有する帯状部材、例えば軟質性合成樹脂製
の帯状部材とされ、そして一側端部が主気密シート3の
側端部に接着され、他側端部が接合部気密シート4の側
端部に接着され、中央部の上部および下部がそれぞれ大
梁1の上フランジ1bおよび下フランジ1cに接着され
ている。これにより主気密シート3と接合部気密シート
4との隙間が塞がれ、階間部Mが気密とされる。また、
この境界部気密シートの上部上端部および下部下端部
は、それぞれ接合部気密シート4の上部上端部4cおよ
び下部下端部4eに対応させて垂直上方および垂直下方
に折り曲げられ、その上方および下方に位置する外壁部
気密シート(図示省略)と気密に接合されている。
が、柔軟性を有する帯状部材、例えば軟質性合成樹脂製
の帯状部材とされ、そして一側端部が主気密シート3の
側端部に接着され、他側端部が接合部気密シート4の側
端部に接着され、中央部の上部および下部がそれぞれ大
梁1の上フランジ1bおよび下フランジ1cに接着され
ている。これにより主気密シート3と接合部気密シート
4との隙間が塞がれ、階間部Mが気密とされる。また、
この境界部気密シートの上部上端部および下部下端部
は、それぞれ接合部気密シート4の上部上端部4cおよ
び下部下端部4eに対応させて垂直上方および垂直下方
に折り曲げられ、その上方および下方に位置する外壁部
気密シート(図示省略)と気密に接合されている。
【0020】なお、この実施の形態1では、主気密シー
ト3と接合部気密シート4との接合は、境界部気密シー
トによりなされているが、図9に示すように、接合部気
密シート4の表面周縁部4hに接着剤9を塗布し、その
塗布された接着剤9をリケイ紙4iにより保護してお
き、小梁5が大梁1に接合された後、そのリケイ紙4i
をはがして接合部気密シート4と主気密シート3とを直
接接合するようにしてもよい。
ト3と接合部気密シート4との接合は、境界部気密シー
トによりなされているが、図9に示すように、接合部気
密シート4の表面周縁部4hに接着剤9を塗布し、その
塗布された接着剤9をリケイ紙4iにより保護してお
き、小梁5が大梁1に接合された後、そのリケイ紙4i
をはがして接合部気密シート4と主気密シート3とを直
接接合するようにしてもよい。
【0021】このように、この実施の形態1によれば、
大梁1に小梁5が接合されているため、形状が複雑とな
る階間部Mを容易に気密にできるので、住宅の高気密化
が簡易に実現される。また、このように階間部Mをも気
密構造とすることにより、住宅の相当隙間面積を2cm
2/m2程度とすることができる。すなわち、住宅の高気
密化が図られる。
大梁1に小梁5が接合されているため、形状が複雑とな
る階間部Mを容易に気密にできるので、住宅の高気密化
が簡易に実現される。また、このように階間部Mをも気
密構造とすることにより、住宅の相当隙間面積を2cm
2/m2程度とすることができる。すなわち、住宅の高気
密化が図られる。
【0022】実施の形態2 本発明の実施の形態2の気密住宅の要部構造を図10お
よび図11に斜視図で示し、この実施の形態2は、実施
の形態1の接合部気密シート4を改変してなるものであ
って、小梁5の大梁1への接合部を接合部気密シート4
Aにより外方から覆ってなる構成とされている。
よび図11に斜視図で示し、この実施の形態2は、実施
の形態1の接合部気密シート4を改変してなるものであ
って、小梁5の大梁1への接合部を接合部気密シート4
Aにより外方から覆ってなる構成とされている。
【0023】具体的には、接合部気密シート4Aは、図
12に示すように、小梁5を外方から覆った状態におい
て小梁5の断面形状に対応させた形状となる切り込み
(第1切り込み)4jが設けられるとともに、小梁5が
大梁1に接合された後に、この接合部気密シート4Aを
小梁5に取り付けるための一側端から前記第1切り込み
4jに接続している切り込み(第2切り込み)4kが設
けられている。また、この接合部気密シート4Aは、小
梁5を外方から覆った状態で第2切り込み部の気密性確
保するため、図13に示すように、第2切り込み部にお
いて所定幅の重ね合わせがなし得るよう重ね代(図13
における斜線部分)4mが設けられ、その重ね代4mを
重ねた状態でほぼ長方形となるようにされている。そし
て、そのほぼ長方形となった状態で、前述したように第
1切り込み4jが小梁5の断面形状に対応した形状とな
り、その個所の気密性が確保される。
12に示すように、小梁5を外方から覆った状態におい
て小梁5の断面形状に対応させた形状となる切り込み
(第1切り込み)4jが設けられるとともに、小梁5が
大梁1に接合された後に、この接合部気密シート4Aを
小梁5に取り付けるための一側端から前記第1切り込み
4jに接続している切り込み(第2切り込み)4kが設
けられている。また、この接合部気密シート4Aは、小
梁5を外方から覆った状態で第2切り込み部の気密性確
保するため、図13に示すように、第2切り込み部にお
いて所定幅の重ね合わせがなし得るよう重ね代(図13
における斜線部分)4mが設けられ、その重ね代4mを
重ねた状態でほぼ長方形となるようにされている。そし
て、そのほぼ長方形となった状態で、前述したように第
1切り込み4jが小梁5の断面形状に対応した形状とな
り、その個所の気密性が確保される。
【0024】なお、図10〜図13に示す例においては
小梁5はH型鋼とされているが、溝型鋼やその他の形状
の型鋼とされてもよい。図14に小梁5が溝型鋼とされ
た場合の接合部気密シート4Bが示されている。なお、
図14において斜線を施した部分4mは重ね代を示す。
小梁5はH型鋼とされているが、溝型鋼やその他の形状
の型鋼とされてもよい。図14に小梁5が溝型鋼とされ
た場合の接合部気密シート4Bが示されている。なお、
図14において斜線を施した部分4mは重ね代を示す。
【0025】このように、この実施の形態2において
も、実施の形態1と同様に大梁1に小梁5が接合されて
いるため、形状が複雑となる階間部Mを容易に気密にで
きるので、住宅の高気密化が手軽に実現される。
も、実施の形態1と同様に大梁1に小梁5が接合されて
いるため、形状が複雑となる階間部Mを容易に気密にで
きるので、住宅の高気密化が手軽に実現される。
【0026】以上、本発明を実施の形態に基づいて説明
してきたが、本発明はかかる実施の形態のみに限定され
るものではなく、種々改変が可能である。例えば、実施
の形態1および実施の形態2においては鉄骨構造住宅を
例に取り説明されているが、図15に示すように木造住
宅とされてもよい。なお、図15において符号4Cは接
合部気密シートを示す。
してきたが、本発明はかかる実施の形態のみに限定され
るものではなく、種々改変が可能である。例えば、実施
の形態1および実施の形態2においては鉄骨構造住宅を
例に取り説明されているが、図15に示すように木造住
宅とされてもよい。なお、図15において符号4Cは接
合部気密シートを示す。
【0027】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば簡
易な構成により住宅の相当隙間面積を2cm2/m2程度
とすることができ、住宅の高気密化が図られるという優
れた効果が得られる。したがって、本発明の住宅の気密
構造を用いれば住宅の高気密化が手軽に実現できるとい
う優れた効果も得られる。
易な構成により住宅の相当隙間面積を2cm2/m2程度
とすることができ、住宅の高気密化が図られるという優
れた効果が得られる。したがって、本発明の住宅の気密
構造を用いれば住宅の高気密化が手軽に実現できるとい
う優れた効果も得られる。
【図1】本発明の実施の形態1に係る気密住宅の概略構
造を示す斜視図である。
造を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態1の住宅の気密構造の要部
断面図である。
断面図である。
【図3】本発明の実施の形態1の住宅の気密構造におけ
る小梁の大梁への接合部の斜視図であって、小梁を分離
した状態を示す。
る小梁の大梁への接合部の斜視図であって、小梁を分離
した状態を示す。
【図4】本発明の実施の形態1の住宅の気密構造におけ
る梁の柱への接合部の斜視図であって、梁取付部に接合
部気密シートを取付けた状態を示す。
る梁の柱への接合部の斜視図であって、梁取付部に接合
部気密シートを取付けた状態を示す。
【図5】本発明の実施の形態1の住宅の気密構造におけ
る接合部気密シートの一例の斜視図である。
る接合部気密シートの一例の斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態1の住宅の気密構造におけ
る接合部気密シートが仮留めされた小梁の斜視図であ
る。
る接合部気密シートが仮留めされた小梁の斜視図であ
る。
【図7】本発明の実施の形態1の住宅の気密構造におけ
る梁の柱への接合部の斜視図であって、梁が十文字状に
接合される個所を示す。
る梁の柱への接合部の斜視図であって、梁が十文字状に
接合される個所を示す。
【図8】本発明の実施の形態1の住宅の気密構造におけ
る梁の柱への接合部の斜視図であって、接合部気密シー
トが予め成形されて取付けられる場合を示す。
る梁の柱への接合部の斜視図であって、接合部気密シー
トが予め成形されて取付けられる場合を示す。
【図9】本発明の実施の形態1の住宅の気密構造におけ
る接合部気密シートの他の例の斜視図であって、接合部
気密シートの周縁部にリケイ紙で覆われた接着剤が塗布
されているものを示す。
る接合部気密シートの他の例の斜視図であって、接合部
気密シートの周縁部にリケイ紙で覆われた接着剤が塗布
されているものを示す。
【図10】本発明の実施の形態2の住宅の気密構造の要
部斜視図であって、大梁へ小梁が接合された状態を示
す。
部斜視図であって、大梁へ小梁が接合された状態を示
す。
【図11】本発明の実施の形態2の住宅の気密構造の要
部斜視図であって、小梁の大梁への接合部が接合部気密
シートにより被覆された状態を示す。
部斜視図であって、小梁の大梁への接合部が接合部気密
シートにより被覆された状態を示す。
【図12】本発明の実施の形態2の住宅の気密構造にお
ける接合部気密シートの一例の斜視図である。
ける接合部気密シートの一例の斜視図である。
【図13】同接合部気密シートの正面図である。
【図14】本発明の実施の形態2の住宅の気密構造にお
ける接合部気密シートの他の例の斜視図である。
ける接合部気密シートの他の例の斜視図である。
【図15】本発明の接合部気密シートを木造住宅に適用
した場合の斜視図である。
した場合の斜視図である。
1 大梁 2 気密シート 3 主気密シート 4 接合部気密シート 5 小梁 6,7 外壁部気密シート 8 小梁取付金具 9 接着剤 H 気密住宅 K 気密構造 M 階間部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 1/66 - 1/68 E04B 2/56
Claims (5)
- 【請求項1】 階間部の主梁の一般部を気密に被覆す
る、適度の弾性を有するシート状の主気密部材と、前記
主梁の他の梁が接合される個所を気密に被覆する、適度
の弾性を有するシート状の接合部気密部材とを備え、 前記主気密部材と前記接合部気密部材とを気密に接合す
ることにより、階間部を所定の気密状態としてなること
を特徴とする住宅の気密構造。 - 【請求項2】 前記接合部気密部材が、被覆する主梁の
他の梁が接合される個所の形状に合わせて成型されてな
ることを特徴とする請求項1記載の住宅の気密構造。 - 【請求項3】 階間部の主梁の一般部を気密に被覆す
る、適度の弾性を有するシート状の主気密部材と、前記
主梁の他の梁が接合された接合部を気密に被覆する、適
度の弾性を有するシート状の接合部気密部材とを備え、 前記主気密部材と前記接合部気密部材とを気密に接合す
ることにより、階間部を所定の気密としてなることを特
徴とする住宅の気密構造。 - 【請求項4】 前記主気密部材と前記接合部気密部材と
の接合が、主気密部材と前記接合部気密部材との境界部
を気密状態で被覆する、適度の弾性を有するシート状の
境界部気密部材を介してなされることを特徴とする請求
項1または3記載の住宅の気密構造。 - 【請求項5】 請求項1ないし請求項4記載の住宅の気
密構造を備えてなることを特徴とする気密住宅。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9255298A JP2898626B1 (ja) | 1998-03-19 | 1998-03-19 | 住宅の気密構造および気密住宅 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9255298A JP2898626B1 (ja) | 1998-03-19 | 1998-03-19 | 住宅の気密構造および気密住宅 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2898626B1 true JP2898626B1 (ja) | 1999-06-02 |
JPH11270004A JPH11270004A (ja) | 1999-10-05 |
Family
ID=14057576
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9255298A Expired - Lifetime JP2898626B1 (ja) | 1998-03-19 | 1998-03-19 | 住宅の気密構造および気密住宅 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2898626B1 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001123550A (ja) * | 1999-10-25 | 2001-05-08 | Sekisui House Ltd | 梁と床パネルの気密構造 |
JP2001123551A (ja) * | 1999-10-25 | 2001-05-08 | Sekisui House Ltd | 建物の乾式気密構造 |
JP5019796B2 (ja) * | 2006-06-14 | 2012-09-05 | 旭化成ホームズ株式会社 | 梁の接合構造 |
JP2009052326A (ja) * | 2007-08-28 | 2009-03-12 | Sumitomo Forestry Co Ltd | 気密住宅の縦材脚部気密構造 |
-
1998
- 1998-03-19 JP JP9255298A patent/JP2898626B1/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11270004A (ja) | 1999-10-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2898626B1 (ja) | 住宅の気密構造および気密住宅 | |
JP2000104362A (ja) | 建築物の外壁における断熱パネルの取り付け具及び外壁構造 | |
JP2873444B2 (ja) | 建築用パネル | |
JP3821289B2 (ja) | 梁の接続隅部における気密構造 | |
JP3759361B2 (ja) | 入隅部又は出隅部における気密構造 | |
JP3912590B2 (ja) | 断熱気密構造 | |
JP3047904U (ja) | 建築物用壁体 | |
JP3060210B2 (ja) | 構造断熱パネルとこれを用いた木造住宅壁構造並びにその施工方法 | |
JP3078949B2 (ja) | 建物の気密・防湿構造 | |
JP3038471B2 (ja) | 高気密式内外二重断熱パネルと、これに用いる外断熱パネル部品、及びこの高気密式内外二重断熱パネルを用いた高気密高断熱パネル工法 | |
JP2598999Y2 (ja) | 建物の気密・断熱構造 | |
JP3763511B2 (ja) | 梁の接続部における断熱気密構造 | |
JP3276203B2 (ja) | 外壁パネル | |
JP2605417Y2 (ja) | 建物の気密・断熱構造 | |
JP2922854B2 (ja) | パネル材、木造建築物およびその施工方法 | |
JP3862221B2 (ja) | 断熱気密構造 | |
JPH10205028A (ja) | 壁パネル目地構造 | |
JP4271333B2 (ja) | 建物の階間胴差部における気密構造 | |
JP2575466Y2 (ja) | 断熱パネル | |
JPH10140691A (ja) | 構造用パネル | |
JPH09203127A (ja) | 建物の気密構造 | |
JP3256875B2 (ja) | 鉄骨製のサッシ取付用開口部 | |
JP2002004451A (ja) | 梁の接続部における断熱気密構造 | |
JPH0810095Y2 (ja) | 断熱壁パネル | |
JPH0452331Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19990302 |