JP2898521B2 - ループカーの張力制御方法 - Google Patents

ループカーの張力制御方法

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JP2898521B2
JP2898521B2 JP24215493A JP24215493A JP2898521B2 JP 2898521 B2 JP2898521 B2 JP 2898521B2 JP 24215493 A JP24215493 A JP 24215493A JP 24215493 A JP24215493 A JP 24215493A JP 2898521 B2 JP2898521 B2 JP 2898521B2
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tension
loop car
speed
control method
movement
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克尚 早戸
聡 瀬野
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Nippon Steel Corp
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  • Control Of Heat Treatment Processes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ループカーの張力制御
方法に関するものであって、連続体を搬送する設備にお
いて、連続するセクション間の速度差を吸収する目的で
設置されているルーパにおいて、ルーパの入側もしくは
出側速度の変化によるルーパ内のループカーの移動開始
時、及び移動方向反転時に発生する張力変動を抑制する
ことを目的とする。
【0002】
【従来の技術】連続したセクション間に発生した速度差
を吸収するために短端方向、長端方向に移動するループ
カーを駆動している電動機に与える電流指令値として、
ループカーの速度変化時にループカーの慣性を補正し、
張力変動の発生を抑制する目的で速度差の一回微分に補
正ゲインを乗じた張力補正値と張力設定値とを加えた張
力指令値を与えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の課題として
は、ループカーの慣性を補正し張力変動の発生を抑制す
るための補正方法が最適でなく、ループカーが移動を開
始する場合には充分な補正が、またセクション間の速度
差の符合が入れ替わりループカーの移動方向が反転する
場合には全く補正が加えられないため、張力変動が発生
するという問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は従来技術の課題
を有利に解決するものであり、2つのセクション間にお
ける連続体の搬送速度差を吸収するために設置されてい
るルーパ内のループカーの制御装置に関し、張力設定値
と各セクションの速度指令値の差を微分して得られる張
力補正値、さらにはその差速からループカーの移動開始
及び移動方向反転の瞬間を検出して与える張力補正値と
から求められる張力指令値を演算し、ループカーを駆動
している電動機の電動指令に加えて発生する張力変動を
抑制することを特徴とするループカーの張力制御方法で
ある。
【0005】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明を説明する。
【0006】図1は本発明による一実施例を示す図であ
る。
【0007】ループカー、は連続したセクション間
に発生した速度差を吸収するために短端方向、長端方向
に移動するものである。
【0008】電動機1,2はループカー、の位置と
張力を制御するために設置されている。
【0009】搬送される連続体5は、例えば製鉄所にお
いては冷延薄鋼板等である。
【0010】電流指令6は電動機1,2に与えられる指
令値である。
【0011】制御系7は2つのセクション間における連
続体の搬送速度の速度差を吸収するために設置されてい
るループカーを駆動している電動機に対し、張力設定値
と各セクションの速度指令値の差(以後差速と略記)を
微分して得られる張力補正値、さらにその差速からルー
プカーの移動開始及び移動方向の反転の瞬間を検出して
与える張力補正値とから求められる張力指令値を演算し
ている。
【0012】図2は制御系内での本発明の詳細を示す図
である。なお、図中Sはステップを示すものとする。
【0013】補正アルゴリズム開始によって本発明によ
る補正演算が行なわれる(S1)。
【0014】データ取り込みではルーパの出側速度VD
と入側速度VEを取り込む(S2)。
【0015】計算では、VDとVEの差速ΔVと差速の
絶対値|ΔV|、差速の一回微分ΔV′及び差速の絶対
値の一回微分|ΔV|′の演算がなされる(S3)。
【0016】条件判断では|ΔV|<Aと|ΔV|′>
0なる2つの条件の論理積によってループカーの移動開
始と移動方向反転の瞬間の検出を行なう(S4)。
【0017】補正では条件が成立した場合にΔV′に補
正ゲインKを乗じた張力補正値を張力指令値に加えてい
る(S5)。
【0018】このような張力補正により、連続したセク
ション間で発生した速度差によってループカーが移動を
開始する瞬間とループカーの移動方向が反転する瞬間に
発生する張力変動が効率的に抑制可能となり、連続体5
の搬送の安定性向上を図れる。
【0019】図3は本発明の実施例と従来技術の比較を
示す図である。横軸の時間[秒]は連続セクション間で
速度差が発生してループカーが移動を開始してからの時
間を示す。縦軸の張力[t]はその時の張力を示す。
【0020】なお、図2におけるデータ取り込みではV
Dとして300[mpm]程度、VEとして0〜500
[mpm]程度を取り込む。条件判断では|ΔV|<5
[mpm]と|ΔV|′>0なる2つの条件の論理積に
よって移動開始点及び移動方向が反転する瞬間が検出さ
れた場合に、ΔV′に補正ゲイン2.25を乗じた張力
補正値を張力指令値に加えている。
【0021】本発明では、張力が4.0±0.1[t]
で張力制御可能となっているが、従来の制御ではループ
カー移動開始後1〜3秒後に4.0±0.6[t]程度
の張力変動が発生しており、張力制御の安定化が図れな
い。
【0022】
【発明の効果】本発明による張力補正を加えた張力制御
方法により、連続したセクション間で発生した速度差に
よってループカーが移動する瞬間とループカーの移動方
向が反転する瞬間に発生する張力変動を効率的に抑制す
ることが可能となり、連続体5の搬送の安定性向上が図
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一実施例を示す図である。
【図2】制御系内での本発明の詳細を示す図である。
【図3】本発明の一実施例と従来技術の比較を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 電動機1 2 電動機2 3 ループカー 4 ループカー 5 搬送される連続体 6 電流指令(張力→電流換算) 7 制御系
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C21D 9/56,11/00 B65H 20/32,26/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つのセクション間における連続体の搬
    送速度差を吸収するために設置されているルーパ内のル
    ープカーの制御装置に関し、張力設定値と各セクション
    の速度指令値の差を微分して得られる張力補正値、さら
    にはその差速からループカーの移動開始及び移動方向反
    転の瞬間を検出して与える張力補正値とから求められる
    張力指令値を演算し、ループカーを駆動している電動機
    の電動指令に加えて発生する張力変動を抑制すること
    特徴とするループカーの張力制御方法。
JP24215493A 1993-09-03 1993-09-03 ループカーの張力制御方法 Expired - Lifetime JP2898521B2 (ja)

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