JP2897926B2 - 記録媒体読取ビデオ信号のノイズ低減回路 - Google Patents

記録媒体読取ビデオ信号のノイズ低減回路

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JP2897926B2 JP1210484A JP21048489A JP2897926B2 JP 2897926 B2 JP2897926 B2 JP 2897926B2 JP 1210484 A JP1210484 A JP 1210484A JP 21048489 A JP21048489 A JP 21048489A JP 2897926 B2 JP2897926 B2 JP 2897926B2
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、ノイズ低減回路に関し、特にビデオディス
クプレーヤ等において得られる読取ビデオ信号のノイズ
低減回路に関する。
背景技術 ビデオ信号は、フレーム間の自己相関性が強い一方、
ビデオ信号に含まれるノイズ成分は、一般にその自己相
関性がほとんどない点に着目してビデオ信号を時間的に
フレーム周期ごとに平均化することにより、信号成分の
エネルギーをほとんど変化させず、ノイズ成分のエネル
ギーのみを低下させるようにしたノイズ低減回路が公知
となっている。
かかる従来のノイズ低減回路は、入力ビデオ信号と被
混合処理信号とを係数kに応じた混合比で混合する混合
手段を設け、この混合手段の出力をフレームメモリ等に
よって1フレーム期間だけ遅延して上記被混合処理信号
として混合手段に供給し、この混合手段から出力された
ビデオ信号を出力とする構成となっている。
かかる従来のノイズ低減回路の持つ本質的な問題とし
て、静止画像に対しては有効であるが、動画部分では残
像効果が発生する等の欠点がある。そこで、動画部分を
検出して係数kの値を変化させるようにした回路も既に
考案されている。
また、フィルムスキャナ等の画像信号発生装置から出
力されるビデオ信号のノイズ低減をなす場合は、同一フ
レームのビデオ信号が繰り返し供給される場合があり、
そのような場合はノイズ相関が生じ、ノイズ低減効果が
低下する。そこで、同一フレームのビデオ信号が繰り返
して供給されるモードの場合は、補正係数kを1に設定
してフレームメモリに記憶された信号成分のみを読み出
し出力するようにした回路が特開昭59−66273号に開示
されている。
かかる従来の回路においては、同一フレームのビデオ
信号が繰り返して供給される場合は、フレームメモリに
蓄積されている1フレーム前までの平均化された信号の
みが出力されるので、画像の解像度が低下するという欠
点があった。また、フレームメモリに代えて1フィール
ド分の信号のみを格納できる記憶容量のフィールドメモ
リを使用した場合は、垂直解像度が低下するという問題
点があった。
発明の概要 [発明の目的] 本発明は、上記した点に鑑みてなされたものであっ
て、記録媒体の同一位置すなわち同一領域に記録されて
いるビデオ信号を繰り返して読み取る場合において画像
の解像度の低下を防止することができる記録媒体読取ビ
デオ信号のノイズ低減回路を提供することを目的とす
る。
[発明の構成] 本発明による記録媒体読取ビデオ信号のノイズ低減回
路は、記録媒体から読み取られたビデオ信号のノイズを
低減し、出力ビデオ信号を得るノイズ低減回路であっ
て、前記記録媒体から読み取られて得られる読取ビデオ
信号と被混合ビデオ信号とを前記読取ビデオ信号と前記
被混合ビデオ信号との瞬時レベル差に応じた混合比で混
合する混合手段と、メモリと、前記混合手段の混合出力
信号を前記メモリに順次書き込むと共に1フィールド期
間のN倍(Nは自然数)の期間だけ遅れたタイミングで
順次読み出して前記被混合ビデオ信号として出力するメ
モリ制御手段と、前記記録媒体の略同一領域に記録され
ているビデオ信号が繰り返し読み取られることにより前
記読取ビデオ信号が得られるモードにおいて前記混合出
力信号の前記メモリへの書き込みを禁止する禁止手段と
を有し、前記モードにおいて前記混合出力信号を前記出
力ビデオ信号として導くことを特徴としている。
[発明の作用] 本発明の記録媒体読取ビデオ信号のノイズ低減回路に
よれば、記録媒体の略同一領域に記録されているビデオ
信号が繰り返し読み取られることにより読取ビデオ信号
が得られるモードにおいて、混合出力信号のメモリへの
書き込みが禁止されるとともに、当該モードにおいて得
られた読取ビデオ信号とメモリに保持された被混合ビデ
オ信号との混合出力信号が出力ビデオ信号として導かれ
る。
実 施 例 以下、本発明の実施例につき添附図面を参照して詳細
に説明する。
第1図において、ディスク1はスピンドルモータ2に
よって回転駆動される。ディスク1の回転を伴ってディ
スク1に記録されている信号がピックアップ3によって
読み取られる。ピックアップ3は、スライダモータ4に
よってディスク1の半径方向に移動するスライダ(図示
せず)に担持され、ピックアップ3の情報検出点(情報
読取用光スポット)がディスク1の半径方向において自
在に位置決めされる。また、スピンドルサーボ系、フォ
ーカスサーボ系、トンラッキングサーボ系、スライダサ
ーボ系等の諸サーボ系が設けられているが、よく知られ
ていることなので図示しない。
スピンドルモータ2,スライダモータ4は、スピンドル
サーボ系、スライダサーボ系又は演奏部制御回路5によ
って駆動される。演奏部制御回路5は、システムコント
ローラ7からの指令に応じてスピンドルモータ2及びス
ライダモータ4の駆動、上記図示せぬサーボ系のオンオ
フ制御、ジャンプ制御等を行なう構成となっている。
ピックアップ3から出力されるいわゆるRF信号は、RF
アンプ8を介してFM復調器等からなる復調回路9に供給
され、ビデオ信号が復調される。復調されたビデオ信号
は、信号分離回路10に供給されると同時にA/D(アナロ
グ・ディジタル)変換回路11に供給されてディジタル信
号に変換される。A/D変換回路11によってディジタル化
されたビデオ信号は、ノイズ低減回路12における混合回
路13に供給される。
混合回路13において、A/D変換回路11の出力は、減算
回路14,15に供給される。減算回路14には、メモリ16か
ら読み出されたビデオ信号が供給される。このメモリ16
から読み出されたビデオ信号は、後述する如く混合回路
13から出力されたビデオ信号を1フィールド期間遅延し
て得られる信号と同等の信号である。減算回路14におい
ては、A/D変換回路11の出力からメモリ16の出力が差し
引かれる。この減算回路14の出力は、非線形回路17に供
給される。非線形回路17は、例えば減算回路14の出力が
アドレス入力端子に供給され、かつ減算回路14の出力
(A−B)によって指定される各番地には第2図に示す
如き入出力特性に対応するデータk(A−B)が予め格
納されているROMからなっている。
非線形回路17の出力データは、減算回路15に供給され
る。減算回路15においては、A/D変換回路11の出力デー
タから非線形回路17の出力データが差し引かれる。これ
ら減算回路14,15及び非線形回路17によって形成されて
いる混合回路13において、A/D変換回路11から出力され
たビデオ信号とメモリ16から読み出されたビデオ信号と
を、両信号の瞬時値間の差(動き)に応じた混合比で混
合して得られる信号が形成されて減算回路15から出力さ
れる。すなわち、動きの大きいときはA/D変換回路11か
ら出力されたビデオ信号Aを支配的にし、動きの小さい
ときはメモリ16から読み出された1フィールド期間前の
ビデオ信号Bをビデオ信号Aに混合してノイズを目立た
なくしてノイズ低減されたビデオ信号が、減算回路15か
ら出力されるのである。
減算回路15の出力は、Y/C分離回路18に供給されて輝
度信号Yと色信号Cとが分離される。輝度信号Yは、加
算回路19に供給される。また、色信号Cはクロマインバ
ータ20によって位相反転されたのち加算回路19に供給さ
れて輝度信号Yと加算合成される。
この加算回路19から出力されたビデオ信号は、メモリ
16に供給される。メモリ16は、少なくとも1フィールド
分のビデオ信号を記憶し得る記憶容量を有している。メ
モリ16のアドレス制御等は、メモリ制御回路21によって
なされる。メモリ制御回路21にはアドレス発生回路22か
ら出力される書込アドレスデータ及び読出アドレスデー
タが供給されている。
アドレス発生回路22には、クロック発生回路23から出
力されたアドレスカウントクロックが供給されている。
アドレス発生回路22は、アドレスカウントクロックによ
ってカウントアップするカウンタを有し、このカウンタ
の出力データを書込アドレスデータとして出力すると共
に書込アドレスデータと1フィールドに対応する値だけ
異なる読出アドレスデータを生成して出力するように構
成されている。また、クロック発生回路23は、アドレス
カウントクロックと同一周波数の書込クロック及び読出
クロックを発生するように構成されており、このクロッ
ク発生回路23から出力された読出クロックは、メモリ制
御回路21に供給されている。また、クロック発生回路23
から出力された書込クロックはANDゲート24を介してメ
モリ制御回路21に供給されている。ANDゲート24にはシ
ステムコントローラ7から低レベルの書き込み禁止指令
信号が供給される。
メモリ制御回路21は、書き込みクロックによって加算
回路19の出力データがメモリ16の書込アドレスデータに
よって指定されている番地に順次書き込まれ、読み出し
クロックによってメモリ16の読出アドレスデータによっ
て指定されている番地に書き込まれているデータが順次
読み出されるように制御する構成となっている。このメ
モリ16によって加算回路19の出力が1フィールド期間だ
け遅延される。
一方、信号分離回路10においては、復調回路9から出
力されたビデオ信号から水平及び垂直同期信号h,v並び
にフィリップスコード等の制御データdが分離抽出され
てシステムコントローラ7に供給される。システムコン
トローラ7は、例えばプロセッサ、ROM、RAM等からなる
マイクロコンピュータで構成されており、操作部25から
供給されるキー操作に応じた指令によりRAM、ROM等に記
憶されているデータ或いはプログラムに基づいて演算動
作をなしたのち演奏部制御回路5に対してプレイ、ジャ
ンプ等の命令信号を送出する。
以上の構成におけるシステムコントローラ7における
プロセッサの動作を第3図のフローチャートを参照して
説明する。
メインルーチン等の実行によってプレイ動作がなされ
ているときに、操作部25から静止画再生指令が発せられ
ると、プロセッサはステップS1に移行してカウント値n
として使用するRAMの所定番地の内容を0にする。ステ
ップS1の実行後、プロセッサは垂直同期信号vが出力さ
れたか否かの判定を繰り返して行ない(ステップS2)、
垂直同期信号vが出力されたと判定されたときのみ書き
込み禁止指令を送出すると共に演奏部制御回路5に読取
方向において遡る方向に1トラックだけジャンプする指
令を送出する(ステップS3,S4)。
ステップS4の実行後、プロセッサは垂直同期信号vが
出力されたか否かの判定を繰り返して行ない(ステップ
S5)、垂直同期信号vが出力されたと判断されたときの
みカウント値nに1を加算し(ステップS6)、カウント
値nが2に等しくなったか否かを判定する(ステップS
7)。ステップS7においてカウント値nが2に等しくな
ってないと判定されたときは、プロセッサは再びステッ
プS5に移行する。ステップS7においてカウント値nが2
に等しくなったと判定されたときは、プロセッサは演奏
部制御回路5に読取方向において遡る方向に1トラック
だけジャンプする指令を送出し(ステップS8)、カウン
ト値を0にする(ステップS9)。
ステップS9の実行後、プロセッサは操作部25から静止
画再生の解除指令が発せられたか否かを判定する(ステ
ップS10)。ステップS10において静止画再生の解除指令
が発せられてないと判定されたときは、プロセッサは再
びステップS5に移行する。ステップS10において静止画
再生の解除指令が発せられたと判定されたときは、プロ
セッサは書き込み禁止指令の送出を停止し(ステップS1
1)、ステップS1に移行する直前に実行していたルーチ
ンの実行を再開する。
以上の動作におけるステップS4〜S10によって1フレ
ーム分のビデオ信号が記録されている部分の読み取りが
なされる毎に読取方向において遡る方向に1トラックだ
けジャンプがなされて同一フレームの読み取りを繰り返
して行なう静止画再生がなされる。この静止画再生に先
立ってステップS3によって書き込み禁止指令が発せられ
るので、メモリ16には新たなデータは書き込みはなされ
ず、読み出しのみがなされる。メモリ16から読み出され
た信号は、混合回路13に供給されてディスク1から読み
取られた信号と混合される。このため、メモリ16から読
み出された平均化された信号のみが出力されるのではな
く、ディスク1から読み取られた信号がそのまま混合さ
れて出力されるので水平方向の解像度の低下が少ないの
である。また、メモリ16の記憶容量が1フィールド分の
ビデオ信号を記憶できる大きさであるにもかかわらず、
1フレーム分のビデオ信号を出力することができ、垂直
方向の解像度の低下を防止することができるのである。
尚、上記実施例においては、メモリ16から読み出され
た信号中のカラーサブキャリヤの位相とA/D変換回路11
の出力の位相とが一致しないときメモリ16から読み出さ
れた信号を1水平同期期間だけ遅延する遅延回路を設け
ることが考えられる。
発明の効果 以上詳述したように、本発明の記録媒体読取ビデオ信
号のノイズ低減回路によれば、記録媒体の略同一領域に
記録されているビデオ信号が繰り返し読み取られること
により読取ビデオ信号が得られるモードにおいて、混合
出力信号のメモリへの書き込みが禁止されるとともに、
当該モードにおいて得られた読取ビデオ信号とメモリに
保持された被混合ビデオ信号との混合出力信号が出力ビ
デオ信号として導かれるので、当該モードの1フィール
ド前までのビデオ信号が平均化されている被混合ビデオ
信号成分だけではなく当該モードにおいて逐次記録媒体
から読み取られるビデオ信号成分をも加味され、これら
両成分が混合されたノイズ低減回路の出力ビデオ信号が
得られる。故にメモリの出力すなわち被混合ビデオ信号
だけを情報再生する場合に比べ、水平方向の解像度の低
下が少なくて済むのである。また、メモリの記憶容量が
1フィールド分のビデオ信号のみを記憶できる大きさで
あっても、その1フィールド分の被混合ビデオ信号に、
当該モードにおいて逐次得られる1フレームを構成する
偶奇フィールドのビデオ信号を順次混合しているので、
これにより得られる出力ビデオ信号は1フレームに相当
する形をとり得、この出力ビデオ信号から得られる画像
において垂直方向の解像度の低下も防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例を示すブロック図、第2図
は、非線形回路17の入出力特性を示すグラフ、第3図
は、第1図の回路におけるプロセッサの動作を示すフロ
ーチャートである。 主要部分の符号の説明 7……システムコントローラ 13……混合回路 16……メモリ 21……メモリ制御回路 24……ANDゲート

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録媒体から読み取られたビデオ信号のノ
    イズを低減し、出力ビデオ信号を得るノイズ低減回路で
    あって、 前記記録媒体から読み取られて得られる読取ビデオ信号
    と被混合ビデオ信号とを前記読取ビデオ信号と前記被混
    合ビデオ信号との瞬時レベル差に応じた混合比で混合す
    る混合手段と、メモリと、前記混合手段の混合出力信号
    を前記メモリに順次書き込むと共に1フィールド期間の
    N倍(Nは自然数)の期間だけ遅れたタイミングで順次
    読み出して前記被混合ビデオ信号として出力するメモリ
    制御手段と、前記記録媒体の略同一領域に記録されてい
    るビデオ信号が繰り返し読み取られることにより前記読
    取ビデオ信号が得られるモードにおいて前記混合出力信
    号の前記メモリへの書き込みを禁止する禁止手段とを有
    し、前記モードにおいて前記混合出力信号を前記出力ビ
    デオ信号として導くことを特徴とする記録媒体読取ビデ
    オ信号のノイズ低減回路。
  2. 【請求項2】前記メモリは、1フィールド分のビデオ信
    号を記憶する容量を有することを特徴とする請求項1記
    載のノイズ低減回路。
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JPH083520B2 (ja) * 1987-07-06 1996-01-17 三菱電機株式会社 超伝導磁気検出装置

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