JPH083520B2 - 超伝導磁気検出装置 - Google Patents
超伝導磁気検出装置Info
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- JPH083520B2 JPH083520B2 JP62167047A JP16704787A JPH083520B2 JP H083520 B2 JPH083520 B2 JP H083520B2 JP 62167047 A JP62167047 A JP 62167047A JP 16704787 A JP16704787 A JP 16704787A JP H083520 B2 JPH083520 B2 JP H083520B2
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- G01R33/035—Measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux using superconductive devices
- G01R33/0354—SQUIDS
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は,超伝導状態で動作する超伝導量子干渉素
子を用いた高感度の超伝導磁気検出装置に関するもので
ある。
子を用いた高感度の超伝導磁気検出装置に関するもので
ある。
[従来の技術] 第7図は,例えば「島津評論,Vo1.41,No.1・2,1984,
第99頁−第113頁に示された従来の超伝導磁気検出装置
の構成図である。図において,(24)はx軸超伝導シー
ルド,(25)はy軸超伝導シールド,(26)はz軸超伝
導シールド,(27)はx軸超伝導シールド(24)と接続
されるx軸超伝導量子干渉素子(Superc−onducting Qu
antum Int−erference Device,以下,SQUIDという)駆動
回路,(28)はy軸超伝導シールド(25)と接続される
SQUID駆動回路,(29)はz軸超伝導シールド(26)と
接続されるz軸SQUID駆動回路,(30)はx軸超伝導シ
ールド(24)およびx軸ピックアップコイル(33)と接
続されるx軸超伝導より線,(31)はy軸超伝導シール
ド(25)およびy軸ピックアップコイル(34)と接続さ
れるy軸超伝導より線,(32)はz軸超伝導シールド
(26)およびz軸ピックアップコイル(35)と接続され
るz軸超伝導より線,(36)は各ピックアップコイルを
取り付けるピックアップコイル取り付け円柱である。
第99頁−第113頁に示された従来の超伝導磁気検出装置
の構成図である。図において,(24)はx軸超伝導シー
ルド,(25)はy軸超伝導シールド,(26)はz軸超伝
導シールド,(27)はx軸超伝導シールド(24)と接続
されるx軸超伝導量子干渉素子(Superc−onducting Qu
antum Int−erference Device,以下,SQUIDという)駆動
回路,(28)はy軸超伝導シールド(25)と接続される
SQUID駆動回路,(29)はz軸超伝導シールド(26)と
接続されるz軸SQUID駆動回路,(30)はx軸超伝導シ
ールド(24)およびx軸ピックアップコイル(33)と接
続されるx軸超伝導より線,(31)はy軸超伝導シール
ド(25)およびy軸ピックアップコイル(34)と接続さ
れるy軸超伝導より線,(32)はz軸超伝導シールド
(26)およびz軸ピックアップコイル(35)と接続され
るz軸超伝導より線,(36)は各ピックアップコイルを
取り付けるピックアップコイル取り付け円柱である。
第8図はx軸超伝導シールド(24)の内部構成要素を
示す図である。図において,(37)はコンデンサであっ
て,その一端がx軸SQUID駆動回路(27)と接続されて
いて,その他端が接地されている。(38)はコンデンサ
(37)と並列に接続されているインダクタンス,(39)
はx軸rfSQUID,(40)はx軸入力コイルであって,x軸超
伝導より線(30)を介してx軸ピックアップコイル(3
3)と接続されている。x軸入力コイル(40),x軸超伝
導より線(30)およびx軸ピックアップコイル(33)
は,1本の超伝導閉ループから構成されている。また,イ
ンダクタンス(38)およびx軸入力コイル(40)はx軸
rfSQUID(39)と磁気的に結合している。いま,x軸につ
いて述べたが、y軸およびz軸についても同様である。
なお,上記x軸ピックアップコイル(33),y軸ピックア
ップコイル(34)およびz軸ピックアップコイル(35)
は互いに直交する3平面内にそれぞれ位置する。
示す図である。図において,(37)はコンデンサであっ
て,その一端がx軸SQUID駆動回路(27)と接続されて
いて,その他端が接地されている。(38)はコンデンサ
(37)と並列に接続されているインダクタンス,(39)
はx軸rfSQUID,(40)はx軸入力コイルであって,x軸超
伝導より線(30)を介してx軸ピックアップコイル(3
3)と接続されている。x軸入力コイル(40),x軸超伝
導より線(30)およびx軸ピックアップコイル(33)
は,1本の超伝導閉ループから構成されている。また,イ
ンダクタンス(38)およびx軸入力コイル(40)はx軸
rfSQUID(39)と磁気的に結合している。いま,x軸につ
いて述べたが、y軸およびz軸についても同様である。
なお,上記x軸ピックアップコイル(33),y軸ピックア
ップコイル(34)およびz軸ピックアップコイル(35)
は互いに直交する3平面内にそれぞれ位置する。
従来の超伝導磁気検出装置は上記のように構成され,x
軸超伝導シールド(24),x軸超伝導より線(30)および
x軸ピックアップコイル(33)を低温に冷却し,超伝導
に転移させる。x軸入力コイル(40),x軸超伝導より線
(30)およびx軸ピックアップコイル(33)は1つの超
伝導ループを形成するため,この閉ループには超伝導特
有の現象である磁束の量子化が成立し,閉ループに鎖交
する磁束が常に一定に保たれる。このため,x軸ピックア
ップコイル(33)に鎖交する磁束量が超伝導転移時と比
較して増減すると,閉ループ内の磁束を一定に保つよう
に遮蔽電流が閉ループ内に流れ,x軸入力コイル(40)か
らx軸rfSQUID(39)へと磁束の変化量が伝達される。
x軸rfSQUID(39)は,x軸SQUID駆動回路(27),コンデ
ンサ(37)およびインダクタンス(38)により駆動され
ており,x軸ピックアップコイル(33)で獲えた磁束の変
化量をx軸SQUID駆動回路(27)の出力電圧として取り
出す。x軸超伝導シールド(24)は,超伝導特有のマイ
スナー効果により完全反磁性体となり,外来雑音がx軸
rfSQUID(39)に侵入するのを防止する。
軸超伝導シールド(24),x軸超伝導より線(30)および
x軸ピックアップコイル(33)を低温に冷却し,超伝導
に転移させる。x軸入力コイル(40),x軸超伝導より線
(30)およびx軸ピックアップコイル(33)は1つの超
伝導ループを形成するため,この閉ループには超伝導特
有の現象である磁束の量子化が成立し,閉ループに鎖交
する磁束が常に一定に保たれる。このため,x軸ピックア
ップコイル(33)に鎖交する磁束量が超伝導転移時と比
較して増減すると,閉ループ内の磁束を一定に保つよう
に遮蔽電流が閉ループ内に流れ,x軸入力コイル(40)か
らx軸rfSQUID(39)へと磁束の変化量が伝達される。
x軸rfSQUID(39)は,x軸SQUID駆動回路(27),コンデ
ンサ(37)およびインダクタンス(38)により駆動され
ており,x軸ピックアップコイル(33)で獲えた磁束の変
化量をx軸SQUID駆動回路(27)の出力電圧として取り
出す。x軸超伝導シールド(24)は,超伝導特有のマイ
スナー効果により完全反磁性体となり,外来雑音がx軸
rfSQUID(39)に侵入するのを防止する。
今まで,x軸に関して動作を説明してきたが,この動作
はy軸およびz軸についても同様であり,x軸SQUID駆動
回路(27),y軸SQUID駆動回路(28)およびz軸SQUID駆
動回路(29)の各出力から磁界の3軸直交成分を独立に
検出する。
はy軸およびz軸についても同様であり,x軸SQUID駆動
回路(27),y軸SQUID駆動回路(28)およびz軸SQUID駆
動回路(29)の各出力から磁界の3軸直交成分を独立に
検出する。
[発明が解決しようとする問題点] 上記のような従来の超伝導磁気検出装置では,超伝導
シールドが必要であり,この超伝導シールドの近傍にお
いては磁界が歪み,磁界の3軸直交成分を正確に測定す
ることが出来ないという問題点があつた。
シールドが必要であり,この超伝導シールドの近傍にお
いては磁界が歪み,磁界の3軸直交成分を正確に測定す
ることが出来ないという問題点があつた。
また,超伝導シールドによる磁界の歪みの影響を小さ
くするために超伝導シールドとピックアップコイルとの
距離を大きくすると装置が大型化してしまうというなど
の問題点があった。
くするために超伝導シールドとピックアップコイルとの
距離を大きくすると装置が大型化してしまうというなど
の問題点があった。
この発明は,かかる問題点を解決するためになされた
もので,磁界の3軸直交成分を正確に検出できる超伝導
磁気検出装置を得ることを目的とする。
もので,磁界の3軸直交成分を正確に検出できる超伝導
磁気検出装置を得ることを目的とする。
[問題点を解決するための手段] この発明に係る超伝導磁気検出装置は,超伝導シール
ド,入力コイル,ピックアップコイル,入力コイルとピ
ックアップコイルとを接続する超伝導より線を省き,SQI
D本体を互いに平行でない3平面上にそれぞれ配置した
ものである。
ド,入力コイル,ピックアップコイル,入力コイルとピ
ックアップコイルとを接続する超伝導より線を省き,SQI
D本体を互いに平行でない3平面上にそれぞれ配置した
ものである。
[作用] この発明においては,互いに平行でない3平面上にそ
れぞれ配置されたSQUID本体が磁界のx軸,y軸,z軸,3軸
直交成分を直接検出する。
れぞれ配置されたSQUID本体が磁界のx軸,y軸,z軸,3軸
直交成分を直接検出する。
[実施例] 第1図はこの発明の一実施例による超伝導磁気検出装
置を示す見取り図である。図において,(1)は立方
体,(2)はx軸基板,(3)はy軸基板,(4)はz
軸基板,(5)はx軸SQUID,(6)はy軸SQUID,(7)
はz軸SQUIDである。x軸,y軸,z軸基板(2),
(3),(4)は,例えばSiやSiO2等で形成され,例え
ばセラミック等で形成される立方体(1)の互いに直交
する3平面上に固定される。x軸,y軸,z軸SQUID
(5),(6),(7)は,それぞれx軸,y軸,z軸基板
(2),(3),(4)上に形成される。
置を示す見取り図である。図において,(1)は立方
体,(2)はx軸基板,(3)はy軸基板,(4)はz
軸基板,(5)はx軸SQUID,(6)はy軸SQUID,(7)
はz軸SQUIDである。x軸,y軸,z軸基板(2),
(3),(4)は,例えばSiやSiO2等で形成され,例え
ばセラミック等で形成される立方体(1)の互いに直交
する3平面上に固定される。x軸,y軸,z軸SQUID
(5),(6),(7)は,それぞれx軸,y軸,z軸基板
(2),(3),(4)上に形成される。
第2図は第1図に示した超伝導磁気検出装置に用いる
x軸SQUID(5)の平面図である。
x軸SQUID(5)の平面図である。
第3図は第2図中A−Bにおける断面図である。
第4図は第2図中C−Dにおける断面図である。
これらの図において,(8)は主コイル,(9),
(10)は,主コイル(8)上に位置するトンネル接合型
ジョセフソン接合,(11),(12)はシャント抵抗,
(13),(14)はそれぞれトンネル接合型ジョセフソン
接合(9),(10)の上部電極,(15)は絶縁層,(1
6)は上部電極(13),(14)およびシャント抵抗(1
1),(12)と接続する配線である。主コイル(8),
トンネル接合型ジョセフソン接合(9),(10)および
配線(16)は1つの超伝導ループを構成している。シャ
ント抵抗(11),(12)は,それぞれトンネル接合型ジ
ョセフソン接合(9),(10)に対して主コイル(8)
と配線(16)との間で並列に入れられている。(17)
は,主コイル(8)と磁気的に結合し,絶縁層(15)に
より電気的に絶縁された変調コイルである。(18)は主
コイル(8)の一部と接続したパッドI,(19)は配線
(16)と接続したパッドII,(20),(21)はそれぞれ
変調コイル(17)と接続したパッドIII,IVである。主コ
イル(8),変調コイル(17),上部電極(13),(1
4)および配線(16)は,例えばPbやNb等の超伝導材料
が一般に用いられ,その膜厚は使用する材料の磁界侵入
長(例えばNbの場合は760Å)の数倍以上とする。絶縁
層(15)には,例えばSiO,SiO2,Nb2O5等が用いられ
る。シャント抵抗(11),(12)には,例えばMo,Ta,Au
等が用いられる。トンネル接合型ジョセフソン接合
(9),(10)は主コイル(8)と上部電極(13),
(14)との間に例えば厚さ数十Å(オングストローム)
程度のNb2O5やAl2O3等を挟んで構成したものである。一
般に超伝導ループ内に2つのジョセフソン接合を含むSQ
UIDをDC SQUIDと呼び,上記説明では,DC SQUIDの場合に
ついて説明を行った。一方,超伝導ループ内に1つのジ
ョセフソン接合を含みRF電流で駆動するSQUIDをRFSQUID
と呼ぶ公知のものであるが,これをx軸,y軸,z軸SQUID
として用いてもよい。また,y軸SQUID(6),z軸SQUID
(7)についても,y軸SQUID(5)と同じ要素から構成
される。
(10)は,主コイル(8)上に位置するトンネル接合型
ジョセフソン接合,(11),(12)はシャント抵抗,
(13),(14)はそれぞれトンネル接合型ジョセフソン
接合(9),(10)の上部電極,(15)は絶縁層,(1
6)は上部電極(13),(14)およびシャント抵抗(1
1),(12)と接続する配線である。主コイル(8),
トンネル接合型ジョセフソン接合(9),(10)および
配線(16)は1つの超伝導ループを構成している。シャ
ント抵抗(11),(12)は,それぞれトンネル接合型ジ
ョセフソン接合(9),(10)に対して主コイル(8)
と配線(16)との間で並列に入れられている。(17)
は,主コイル(8)と磁気的に結合し,絶縁層(15)に
より電気的に絶縁された変調コイルである。(18)は主
コイル(8)の一部と接続したパッドI,(19)は配線
(16)と接続したパッドII,(20),(21)はそれぞれ
変調コイル(17)と接続したパッドIII,IVである。主コ
イル(8),変調コイル(17),上部電極(13),(1
4)および配線(16)は,例えばPbやNb等の超伝導材料
が一般に用いられ,その膜厚は使用する材料の磁界侵入
長(例えばNbの場合は760Å)の数倍以上とする。絶縁
層(15)には,例えばSiO,SiO2,Nb2O5等が用いられ
る。シャント抵抗(11),(12)には,例えばMo,Ta,Au
等が用いられる。トンネル接合型ジョセフソン接合
(9),(10)は主コイル(8)と上部電極(13),
(14)との間に例えば厚さ数十Å(オングストローム)
程度のNb2O5やAl2O3等を挟んで構成したものである。一
般に超伝導ループ内に2つのジョセフソン接合を含むSQ
UIDをDC SQUIDと呼び,上記説明では,DC SQUIDの場合に
ついて説明を行った。一方,超伝導ループ内に1つのジ
ョセフソン接合を含みRF電流で駆動するSQUIDをRFSQUID
と呼ぶ公知のものであるが,これをx軸,y軸,z軸SQUID
として用いてもよい。また,y軸SQUID(6),z軸SQUID
(7)についても,y軸SQUID(5)と同じ要素から構成
される。
第5図はx軸SQUID(5)の駆動系を示すブロック図
である。図において,(8)〜(21)は第2図〜第4図
と同一または相当部分である。(22)は駆動回路であ
り,その構成要素は例えば,レビュー・オブ・サイエン
ティフィック・インストルメント,第55巻,第6号,198
4年4月,第952〜957頁(Review of Sci−entific Inst
rument,Vo1.55,No.6,June1984,P.952〜957)あるいはジ
ャーナル・オブ・アプライド・フィジックス,第53巻,
第11号,1982年11月,第7592〜7598頁(Jo−urnal of Ap
plied Phys−ics,Vo1.53,No.11,Nove−mber1982,P.7592
〜7598)等に示されて公知のものであり,FLL(Flux−Lo
cked Loop)回路と呼ばれるものである。y軸SQUID
(6),z軸SQUID(7)も,x軸SQUID(5)と同様の駆動
回路に接続する。
である。図において,(8)〜(21)は第2図〜第4図
と同一または相当部分である。(22)は駆動回路であ
り,その構成要素は例えば,レビュー・オブ・サイエン
ティフィック・インストルメント,第55巻,第6号,198
4年4月,第952〜957頁(Review of Sci−entific Inst
rument,Vo1.55,No.6,June1984,P.952〜957)あるいはジ
ャーナル・オブ・アプライド・フィジックス,第53巻,
第11号,1982年11月,第7592〜7598頁(Jo−urnal of Ap
plied Phys−ics,Vo1.53,No.11,Nove−mber1982,P.7592
〜7598)等に示されて公知のものであり,FLL(Flux−Lo
cked Loop)回路と呼ばれるものである。y軸SQUID
(6),z軸SQUID(7)も,x軸SQUID(5)と同様の駆動
回路に接続する。
上記のように構成された超伝導磁気検出装置におい
て,立方体(1),x軸基板(2),y軸基板(3),z軸基
板(4)を冷却し,x軸SQUID(5),y軸SQUID(6),z軸
SQUID(7)を超伝導状態に転移させ,x軸,y軸,z軸の駆
動回路でFLL回路駆動する。
て,立方体(1),x軸基板(2),y軸基板(3),z軸基
板(4)を冷却し,x軸SQUID(5),y軸SQUID(6),z軸
SQUID(7)を超伝導状態に転移させ,x軸,y軸,z軸の駆
動回路でFLL回路駆動する。
この際,x軸については,主コイル(8),トンネル接合
型ジョセフソン接合(9),(10),上部電極(13),
(14),配線(16)から構成される超伝導ループに鎖交
する磁束の変化量△φxに比例した出力電圧△Vxが駆
動回路(22)に出力される。△φxと△Vxとの間の変
換係数αを △φx=α・△Vx (1) により定義し,上記超伝導ループの面積をSxとする
と,△Vxに対応する外部磁界x成分の変化量△B
xは, △Bx=△φx/Sx=α・△Vx/Sx (2) により求めることができる。外部磁界y成分,z成分の変
化量△By,△Bzについても同様に求め,磁界の3軸
直交成分の変化量を独立に検出する。
型ジョセフソン接合(9),(10),上部電極(13),
(14),配線(16)から構成される超伝導ループに鎖交
する磁束の変化量△φxに比例した出力電圧△Vxが駆
動回路(22)に出力される。△φxと△Vxとの間の変
換係数αを △φx=α・△Vx (1) により定義し,上記超伝導ループの面積をSxとする
と,△Vxに対応する外部磁界x成分の変化量△B
xは, △Bx=△φx/Sx=α・△Vx/Sx (2) により求めることができる。外部磁界y成分,z成分の変
化量△By,△Bzについても同様に求め,磁界の3軸
直交成分の変化量を独立に検出する。
なお,上記実施例では互いに直交する3平面上にそれ
ぞれにSQUIDを配置したものを示したが,上記SQUIDを互
いに平行でない3平面上にそれぞれ配置しても良い。こ
の時,3つのSQUIDをSQUID1,SQUID2,SQUID3,これらが位置
する基板x,基板y,基板zと定め,SQUID1,SQUID2,SQUID3
は,それぞれ基板x,基板y,基板zに対して垂直な方向の
磁界に感度を持つものとする。これらの出力から求めた
磁界の変化分を,それぞれ△B1,△B2,△B3とし、x
軸,y軸,z軸と基板x,基板y,基板zとの角度をそれぞれθ
x,θy,θzとすると、外部磁界x成分,y成分,z成分
の変化量△Bx,△By,△Bzは, △B1=△Bx・cosθx (4) △B2=△By・cosθy (5) △B3=△Bz・cosθz (6) として求まり,磁界の3軸直交成分の変化量を独立に検
出する。
ぞれにSQUIDを配置したものを示したが,上記SQUIDを互
いに平行でない3平面上にそれぞれ配置しても良い。こ
の時,3つのSQUIDをSQUID1,SQUID2,SQUID3,これらが位置
する基板x,基板y,基板zと定め,SQUID1,SQUID2,SQUID3
は,それぞれ基板x,基板y,基板zに対して垂直な方向の
磁界に感度を持つものとする。これらの出力から求めた
磁界の変化分を,それぞれ△B1,△B2,△B3とし、x
軸,y軸,z軸と基板x,基板y,基板zとの角度をそれぞれθ
x,θy,θzとすると、外部磁界x成分,y成分,z成分
の変化量△Bx,△By,△Bzは, △B1=△Bx・cosθx (4) △B2=△By・cosθy (5) △B3=△Bz・cosθz (6) として求まり,磁界の3軸直交成分の変化量を独立に検
出する。
第6図はこのような外部磁界x成分と基板と直行する
線分との角度θxを示す図であり,図中,(23)は基板
xである。
線分との角度θxを示す図であり,図中,(23)は基板
xである。
[発明の効果] この発明は以上説明したとおり,磁界の3軸直交成分
を検出するSQUIDの超伝導シールドをなくし,SQUID本体
の超伝導ループで磁界を直接検出するようにしたので,
超伝導シールドの存在による磁界の歪みが無くなり磁界
の3軸直交成分を精度よく測定でき,また,より小型の
超伝導磁気検出装置が得られる効果がある。
を検出するSQUIDの超伝導シールドをなくし,SQUID本体
の超伝導ループで磁界を直接検出するようにしたので,
超伝導シールドの存在による磁界の歪みが無くなり磁界
の3軸直交成分を精度よく測定でき,また,より小型の
超伝導磁気検出装置が得られる効果がある。
第1図はこの発明の一実施例による超伝導磁気検出装置
を示す見取り図,第2図は第1図に示したSQUID超伝導
磁気検出装置に用いるSQUIDの平面図,第3図は第2図
に示したSQUIDの破線A−Bにおける断面図,第4図は
第2図に示したSQUIDの破線C−Dにおける断面図,第
5図はSQUIDの駆動系を示すブロック図,第6図はこの
発明の他の実施例を示す超伝導磁気検出装置の外部磁界
と基板との位置関係を示す図,第7図は従来の超伝導磁
気検出装置を示す図,第8図は第7図のx軸超伝導シー
ルド内部の構成要素を示す図である。 図において,(1)……立方体,(2)……x軸基板,
(3)……y軸基板,(4)……z軸基板,(5)……
x軸SQUID,(6)……y軸SQUID,(7)……z軸SQUID,
(8)……主コイル,(9),(10)……トンネル接合
型ジョセフソン接合,(11),(12)……シャント抵
抗,(13),(14)……上部電極,(15)……絶縁層,
(16)……配線,(17)……変調コイルである。 なお,各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
を示す見取り図,第2図は第1図に示したSQUID超伝導
磁気検出装置に用いるSQUIDの平面図,第3図は第2図
に示したSQUIDの破線A−Bにおける断面図,第4図は
第2図に示したSQUIDの破線C−Dにおける断面図,第
5図はSQUIDの駆動系を示すブロック図,第6図はこの
発明の他の実施例を示す超伝導磁気検出装置の外部磁界
と基板との位置関係を示す図,第7図は従来の超伝導磁
気検出装置を示す図,第8図は第7図のx軸超伝導シー
ルド内部の構成要素を示す図である。 図において,(1)……立方体,(2)……x軸基板,
(3)……y軸基板,(4)……z軸基板,(5)……
x軸SQUID,(6)……y軸SQUID,(7)……z軸SQUID,
(8)……主コイル,(9),(10)……トンネル接合
型ジョセフソン接合,(11),(12)……シャント抵
抗,(13),(14)……上部電極,(15)……絶縁層,
(16)……配線,(17)……変調コイルである。 なお,各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
Claims (1)
- 【請求項1】互いに平行でない3平面上のそれぞれに配
置された3つの基板、 及び 前記基板上に形成され一部切欠きを有する単一のループ
状の主コイルと、 前記主コイルの切欠きの両端上に形成された2つの上部
電極と、 前記主コイルと前記上部電極間に形成された2つのトン
ネル接合型ジョセフソン接合と、 前記2つのトンネル接合型ジョセフソン接合に対しそれ
ぞれ並列に挿入された2つのシャント抵抗と、 前記2つの上部電極を接続するとともに前記2つのシャ
ント抵抗を接続する配線と、 前記主コイル上に形成されて磁気結合された変調コイル
と、 前記主コイルと前記変調コイルの間に形成されるととも
に前記主コイルと前記配線の間に形成された絶縁層と から構成され、前記各基板上に形成された3つの超伝導
量子干渉素子 を備え、 前記超伝導量子干渉素子を冷却して超伝導状態に転移さ
せ、少なくとも前記主コイル、前記2つの上部電極、及
び前記配線は超伝導材料からなり、これらと前記2つの
トンネル接合型ジョセフソン接合とから構成される単一
の超伝導ループで磁界を直接検出することを特徴とする
超伝導磁気検出装置。
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JP62167047A JPH083520B2 (ja) | 1987-07-06 | 1987-07-06 | 超伝導磁気検出装置 |
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Applications Claiming Priority (1)
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JP62167047A JPH083520B2 (ja) | 1987-07-06 | 1987-07-06 | 超伝導磁気検出装置 |
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JPH083520B2 true JPH083520B2 (ja) | 1996-01-17 |
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Family Applications (1)
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JP62167047A Expired - Fee Related JPH083520B2 (ja) | 1987-07-06 | 1987-07-06 | 超伝導磁気検出装置 |
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- 1987-07-06 JP JP62167047A patent/JPH083520B2/ja not_active Expired - Fee Related
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1988
- 1988-06-29 US US07/213,153 patent/US5053706A/en not_active Expired - Fee Related
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Also Published As
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JPS6412281A (en) | 1989-01-17 |
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