JP2897827B2 - 半導体装置の多層配線構造 - Google Patents
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Description
配線構造に関し、特に、スルーホールを介して、異なる
層の配線を接続する多層配線構造に関する。
1つとして配線の多層化がある。これまでの多層配線構
造を有する半導体装置意においては、異なる配線層間を
接続するスルーホールを、図8に示すように、下層配線
幅よりも小さくして、位置合わせ誤差やプロセスが変動
してもスルーホール560が下層配線53からはみ出す
ことがないようにし、信頼性が低下したり、歩留が低下
しないようにしていた。
60が下層配線63からずれて形成されてしまうと、層
間絶縁膜であるシリコン酸化膜66が下層配線63の横
までエッチングされるだけでなく、下層配線63の下の
シリコン酸化膜62までエッチングされてしまい、その
下のシリコン基板61、あるいは図示はしていないが、
多結晶シリコンやシリケイドからなる配線との間でリー
ク電流が発生したり、ひどい場合には短絡してしまうと
いう問題が発生してしまうからである。
ると、それらに伴ない配線ピッチを小さくしなければな
らず、スルーホールよりも配線幅を大きく形成する余裕
度が無くなり、今後の半導体装置においてはスルーホー
ルと配線幅を全く同じくすることが必要となってくる。
その場合には、配線とスルーホールとの位置合わせの余
裕度は全くないため、スルーホールが配線からはみ出し
やすく、上述したようにスルーホール形成時に下層配線
の横及びその下のシリコン酸化膜がエッチングされて信
頼性の低下や歩留の低下をまねきやすい。
線73の横に保護膜74を形成し、スルーホール760
が下層配線73から多少ずれてもスルーホール760の
エッチング時には保護膜74でエッチングが停止され、
下層配線73の横はもちろん、その下層がエッチングさ
れることが全く無いようにする手段が提案されている。
例えば、特開平4−226054号公報においては保護
膜74としては非晶質シリコンが用いられている。保護
膜としては非晶質シリコンに限らず、WやMoなどの高
融点金属又はそれらのシリケイドでも良く、これらは下
層配線がAl合金の場合、ストレスマイブレーションや
エレクトロスイグレーション耐性向上の手段として用い
られることがある。このように保護膜として高融点金属
やその化合物を用いる例は、たとえば特開平2−582
28号公報がある。
点は、スルーホールが、下層配線からはみ出さないよう
な構造の場合、接続抵抗が高い。
て、スルーホールの断面積がどんどん小さくなってきて
いるからである。
に保護膜を形成すると、配線間隔が狭い所ではリーク電
流が発生したり、ひどい場合には短絡しやすいことであ
る。
保護膜を形成しているために、実質的には保護膜の厚さ
分、配線幅が狭いことと変わりがないためである。
んでスルーホールのサイズが微細となり、さらに、スル
ーホールと配線幅がほぼ同じとなっても、配線からスル
ーホールがはみ出し、信頼性や歩留を低下させることな
く、スルーホールでの接続抵抗を小さく形成することで
ある。
れば、側壁を順テーパー形状に加工した主となる配線金
属を有する第1の配線と、該第1の配線を覆う層間絶縁
膜と、前記第1の配線の上面と側壁の少なくとも一部が
露出するように前記層間絶縁膜に形成された開口部と、
該開口部を埋込むように形成した導電体層と、該導電体
層と接続された第2の配線とを有することを特徴とする
半導体装置の多層配線構造が得られる。
ーパー形状に加工した主となる配線金属を有する第1の
配線と、該第1の配線を覆う層間絶縁膜と、前記第1の
配線の上面と側壁の少なくとも一部が露出するように前
記層間絶縁膜に形成された開口部と、該開口部を通して
前記第1の配線と接続する第2の配線とを有することを
特徴とする半導体装置の多層配線構造が得られる。
配線の主となる配線金属の側壁を高融点金属又は高融点
金属化合物で覆い、前記第1の配線の全体の幅が、前記
主となる配線金属の底部での幅とほぼ同じくなるように
したことを特徴とする請求項1又は2記載の半導体装置
の多層配線構造が得られる。
配線の主となる配線金属の上部での配線幅をl(エ
ル)、底部での配線幅をL、前記層間絶縁膜に形成され
た開口部の底部での配線幅方向のサイズをSとすると、
l<S<Lの関係に有ることを特徴とする請求項1乃至
3のいずれか一つの請求項に記載の半導体装置の多層配
線構造が得られる。
配線層の主となる配線金属が、Al若しくはAl合金、
又は銅若しくは銅合金であることを特徴とする請求項1
乃至4のいずれか一つの請求項に記載の半導体装置の多
層配線構造が得られる。
金属が、Ti、W、Mo、Crの内から選ばれ、前記高
融点金属化合物がTiN、WN、MoN、TiW、WS
ix、TiSix 、MoSix 、TaSix の内から選
ばれることを特徴とする請求項3記載の半導体装置の多
層配線構造が得られる。
と、該第1の配線を覆うと共に該第1の配線に通じるス
ルーホールを有する層間絶縁膜と、該層間絶縁膜上に形
成され、前記スルーホールを通じて前記第1の配線に接
続された第2の配線とを含む半導体装置において、前記
第1の配線は、主の配線金属と、該主の配線金属の側面
を覆う副の配線金属とを有し、前記主の配線金属は、そ
の厚さ方向で上に行くほど窄まるように、その側面を順
テーパー形状に加工され、前記副の配線金属は、前記側
面を覆うと共にその外側面が前記スルーホールの深さ方
向と実質的に平行になるように形成され、更に、前記第
1の配線の全体の幅が、前記主の配線金属の下端部の幅
と実質的に同じであることを特徴とする半導体装置が得
られる。
配線が、前記スルーホール内に形成された導電体層によ
って前記第1の配線に接続されていることを特徴とする
請求項7記載の半導体装置が得られる。
配線の一部分が、前記スルーホール内に埋め込まれ、該
第2の配線のスルーホール内に埋め込まれた部分を通じ
て、前記第2の配線が、前記第1の配線に接続されてい
ることを特徴とする請求項7記載の半導体装置が得られ
る。
体層の一部が、前記副の配線金属の少なくとも一部を兼
ねていることを特徴とする請求項8記載の半導体装置が
得られる。
の配線のスルーホール内に埋め込まれた部分が、前記副
の配線金属の少なくとも一部を兼ねていることを特徴と
する請求項9記載の半導体装置が得られる。
配線金属の上端部での配線幅をl(エル)、前記主の配
線金属の下端部での配線幅をL、前記スルーホールの下
端部での配線幅方向のサイズをSとすると、l<S<L
の関係に有ることを特徴とする請求項7乃至11のいず
れか一つの請求項に記載の半導体装置が得られる。
配線金属が、Al若しくはAl合金、又は銅若しくは銅
合金であることを特徴とする請求項7乃至12のいずれ
か一つの請求項に記載の半導体装置が得られる。
配線金属が、高融点金属と高融点金属化合物の内の少な
くとも一方で形成されていることを特徴とする請求項7
乃至13のいずれか一つの請求項に記載の半導体装置が
得られる。
点金属が、Ti、W、Mo、Crの内から選ばれ、前記
高融点金属化合物が、TiN、WN、MoN、TiW、
WSix 、TiSix 、MoSix 、TaSix の内か
ら選ばれることを特徴とする請求項14記載の半導体装
置が得られる。
工した第1の配線を覆う層間絶縁膜に第1の配線の上面
と側壁の一部が露出するように形成された開口部を通し
て第2の配線と接続するようにしている。そのため、開
口部底部での接触面積が広がり、接続抵抗を小さく出来
る。
壁を高融点金属又は高融点金属化合物で覆い、第1の配
線全体の幅が、主となる配線金属の底部での幅とほぼ同
となるようにしてもよい。
での幅と同じであるため、配線の側面を高融点金属等で
覆いストレスマイブレーション耐性を強くしても、配線
間隔は小さくならないため配線間でリークしたり、短絡
したりすることがない。
配線幅をl(エル)、底部での配線幅をLとし、層間絶
縁膜に形成された開口部の底部での配線幅方向のサイズ
をSとすると、l<S<Lとすることにより、第1の配
線の側壁でも確実に接続されるとともに、L−S/2ま
では位置合わせがずれても、開口部が第1の配線からは
み出すことはない。
て図面を用いて詳細に説明する。図1は本発明の最良の
(第1の)実施の形態例の断面図である。
れ、シリコン酸化膜12で表面が覆われたシリコン基板
11上に順テーパー形状に加工されたAl合金13と、
その側壁に設けた高融点金属あるいは高融点金属化合物
14とにより、側壁ががほぼ垂直形状となるように第1
の配線15が形成され、この第1の配線15の側面及び
上面を覆い表面が平坦化された、シリコン酸化膜16で
層間絶縁膜を形成する。このシリコン酸化膜16の所望
の位置に第1の配線15に達するスルーホール160を
形成するが、スルーホール160の配線幅方向のサイズ
は、Al合金13の上部の幅よりも大きく、Al合金1
3の底部の幅よりも小さくし、スルーホール160が第
1の配線15からはみ出さないようにする。その後、ス
ルーホール160を高融点金属17で埋込んだ後、Al
合金で第2の配線18を形成している。
て図面を用いて説明する。図2、3がその主要工程断面
図である。
面が覆われたシリコン基板11上に、第1の配線15の
配線膜厚と同じ厚さにシリコン酸化膜161を形成後、
このシリコン酸化膜161の第1の配線15となる位置
に溝161aを形成する。溝161aの断面形状は、長
方形となるように側壁は垂直形状とする(図2
(a))。溝161aのエッチングの際、エッチングが
ストップするように図面には示してはいないが、シリコ
ン酸化膜161の下にシリコン窒化膜等を形成してもよ
い。次にスパッタリング法により高融点金属14を形成
するが、その際、ターゲットに対して基板を斜に配置す
ることにより、溝161aの底部付近にはあまり膜が形
成されないようにすることにより、溝161aの側壁に
形成される高融点金属14の膜厚は、溝161aの上部
で厚く、溝161aの底に近づくにつれ薄くなるように
する(図2(b))。
より形成するが、その際、基板温度を高温とすることに
より、スパッタ成膜中にAl合金13を流動化させて溝
161aを埋め込む(図2(c))。
よりシリコン酸化膜161上のAl合金13と高融点金
属14を研磨して溝161aの内部のみを残すようにし
て表面を平坦化し、Al合金13と高融点金属14とか
ら成る第1の配線15を形成する(図2(d))。
間絶縁膜として、シリコン酸化膜162を化学気相成長
法(CVD法)により形成し(図2(e))、このシリ
コン酸化膜162の所望の位置にAl合金13に達する
スルーホール160を形成する。スルーホール160の
配線幅方向の大きさは、Al合金13の上部の幅より大
きくし、Al合金13の底部の幅よりも小さくし、スル
ーホール160が第1の配線15からは、はみ出ないよ
うにする(図3(f))。
融点金属171を薄く形成し、その上に段差被覆性に優
れた減圧CVD法(LPCVD法)により第3の高融点
金属172を形成し、スルーホール160内を埋込んだ
後(図3(g))、ドライエッチング法により、第3の
高融点金属172と第2の高融点金属171をシリコン
酸化膜162の表面が露出するまで全面エッチングし、
スルーホール160内にのみ高融点金属17(171,
172)を残す(図3(h))。
り形成した後、Al合金181を所望の形状にパターニ
ングして第2の配線18を形成し、Al2層配線を完成
する。
て説明する。
においては、Al合金13の上部で主に電流が流れる
が、高融点金属14を介してAl合金13の側面部でも
電流が流れる。Al合金13の表面にはアルミナや、ス
ルーホール形成時のドライエッチング時の堆積等によ
り、接続抵抗が高くなる場合があるが、高融点金属1
4,17間どうしの接続抵抗は特に高くなることはな
く、高融点金属14を介してAl合金13の側面での接
続抵抗は安定している。つまり、Al合金13の側壁に
高融点金属が無くAl合金13の上部でのみ高融点金属
17と接続する場合に比べ、本実施形態ではAl合金1
3の側面でも高融点金属14と接続するため、第1の配
線15と高融点金属17とのトータルでの接続抵抗は低
く安定している。
ル)、Al合金13の底部での幅をLとし、スルーホー
ル160の配線幅方向の底部でのサイズをSとすると、
l<Sとすることで確実に高融点金属14を介してAl
合金13の側面と接続し、L>Sとすることで、L−S
/2だけスルーホール160の位置合わせがずれても、
第1の配線15からスルーホール160がはみでること
はない。
を用いて説明する。本実施形態は、第1の実施形態の変
形例である。第1の配線15を形成し、シリコン酸化膜
162の所望の位置に第1の配線15に達するスルーホ
ール160を形成するまでは、先に説明した図2(a)
から図3(f)までと同様である。その後、チタニウム
182をスパッタ法により10〜50nmの厚さに形成
後、大気にさらすことなく続けて、Al合金183をス
パッタ法により100〜200nmの厚さに成膜速度1
μm/mm程度、100℃以下の低温で形成した後、基
板温度を350〜400℃に加熱し、成膜速度0.1〜
0.2μm/minで0.5〜0.8μmの厚さに形成
する。最後のAl合金183の形成の温度が高いため、
成膜中、Al合金183は流動化し、Al合金183に
よりスルーホール160は埋め込まれる(図4
(a))。
2を、通常のリソグラフィ技術及びドライエッチング技
術を用いてパターニングして、第2の配線18を形成す
る(図4(b))。
は、低抵抗のAl合金183で埋め込まれていること
と、チタニウム182はAl合金13ともタングステン
14とも低接続抵抗であるため、第1の実施形態のよう
に、タングステン171,172で、スルーホール16
0を埋込んだ場合に比べ、さらに低抵抗で第1の配線1
5と第2の配線18とを接続することが可能である。
例)を図面を参照して詳細に説明する。実施の形態の説
明と同様に、図2、3を用いて説明する。
面が覆われた、シリコン基板11上に第1の配線15の
膜厚と同じ厚さとして、0.5μm程度の厚さにシリコ
ン酸化膜161を形成後、このシリコン酸化膜161の
第1の配線15となる位置に溝161aを形成する。溝
161aの形状は長方形となるように、側壁は基板表面
に対して垂直形状となるようにする(図2(a))。
化膜161の下に、図示はしていないが、薄いシリコン
窒化膜を設け、C4 F8 とCOガスでシリコン酸化膜1
61をドライエッチングすることで、エッチングはシリ
コン窒化膜で停止するため、制御性よく溝161aを形
成可能である。
してタングステンをスパッタ法により100nmの厚さ
に形成する。その際、ターゲットに対して基板を45%
程度傾斜させ、基板を回転させながら形成する。これに
より、溝161aの底は影になりやすく、薄くしか形成
されないが、溝161aの側壁は、上部においては10
0nm程度の膜厚であるが、底に行くほど薄くなり、溝
161aの幅を0.4μmとすると、溝161aの側壁
の底部での膜厚は10nm以下とほとんど成膜されない
(図2(b))。
uをAlに添加したAlCu合金を形成する。その際、
基板温度100℃以下の低温で0.2μm程度形成した
後、基板温度を400℃程度に加熱した後、成膜速度を
0.2μm/minに下げて、0.4μm形成する。こ
の時AlCu合金13は流動化して溝161a内が完全
に埋込まれる(図2(c))。
により、タングステン14が露出するまでAlCu合金
13をCMPにより研磨した後、アルミナの微粒子を含
んだスラリーによりタングステン14をシリコン酸化膜
161の表面が露出するまで研磨して、溝161aの内
部のみにAlCu合金13とタングステン14を残して
第1の配線15を形成する(図2(d))。
膜162を形成する。シリコン酸化膜162の膜厚は、
第1の配線15と上層の第2の配線18の間の層間絶縁
膜として必要な膜厚でここでは0.8μmとする(図2
(e))。
イエッチング技術により、第1の配線15に達するスル
ーホール160を形成する。スルーホール160の底で
の配線幅方向のサイズは0.3μmとする。配線長辺方
向のサイズは、特に限定されない。これにより、位置合
わせがぴったり合った場合は、AlCu合金13の横に
タングステン14が両側に0.05μm露出する(図3
(f))。
融点金属171として再びタングステンを50nmの厚
さに形成後、第3の高融点金属172として、タングス
テンを六フッ化タングステン(WF6 )を水素で還元す
るLPCDV法で0.4μmの厚さに形成してスルーホ
ール160の内部を埋込む(図3(g))。
りタングステン171,172をシリコン酸化膜162
の表面が露出するまで全面エッチングして、スルーホー
ル160内にのみタングステン171,172を残す
(図3(h))。
71,172の除去は、ドライエッチング法でなく、ア
ルミナの微粒子を含んだスラリーによるCMPで行なっ
ても良い。
合金181をスパッタ法により0.8μm程度の厚さに
形成した後、通常のリソグラフィ技術及びドライエッチ
ング技術により所望の形状にパターニングして第2の配
線18を形成し、Al2層配線を完成する。
(i)を用いて説明する。
15との接続部においては、正常であればAlCu合金
13の上部で主に電流が流れるが、AlCu合金13の
側面部でもタングステン14を通して電流が流れる。タ
ングステン171とタングステン14は、同一メタルの
接続のため、その接続抵抗は小さく、AlCu合金13
とタングステン14との接続面積が大きいぶん全体の接
続抵抗を小さくできる。たとえば、スルーホールサイズ
を0.3μm□とすると、従来のように第1の配線とし
てのAlCu合金の上のみでタングステンで接続する場
合、約4Ωの接続抵抗であるが、本実施例では約3Ωと
接続抵抗を小さくすることが可能である。
金が露出している場合、表面にアルミナが形成された
り、スルーホール形成時のシリコン酸化膜16のオーバ
ーエッチング時に堆積物が形成されたりして、AlCu
合金13とのみで接続する場合は、抵抗が高くなった
り、ひどい場合は断線したりするが本実施例ではAlC
u合金13と上面での接続抵抗が高くても、タングステ
ン14を介してAlCu合金13の側面で接続するので
断線にいたることはない。
であり、スルーホール160は、0.3μm□であるた
め、スルーホール160の位置合わせのずれ0.05μ
mまではスルーホール160が第1の配線15からはみ
出すことはない。
ステン14を形成しているが、タングステン14の側壁
が垂直であり、配線全体の幅がAlCu合金13の幅と
変わりないため配線間が短絡することはない。
べ、AlCu合金13の断面積は小さくなり、配線抵抗
は、本実施例においては10〜15%程度増大するが、
0.4μm幅で厚さ0.5μmの配線抵抗が1Ω以上増
大するには、50μm以上の配線長であり、配線長50
μmに1個以上のスルーホールがある場合には全体の抵
抗が、本実施例のほうが低くなる。さらに配線幅や厚み
が大きい場合には、より本実施例のほうが、抵抗の増大
は少なく有利である。
は、局所的なものではなく、配線長にわたり、均一に増
大するものであり、従来技術のようにスルーホール部で
局所的に増大するものに比べ半導体装置の動作を阻害し
にくい。
絶縁膜の応力により、欠陥が発生するストレスマイグレ
ーションは、配線上部の角に応力が集中して欠陥が発生
しやすいが、本実施例では、配線側壁特に側壁上部ほど
厚いタングステン14があるため、タングステン14が
応力を緩和してストレスマイグレーションによる欠陥が
AlCu合金15には形成されない。
の実施例)について図5を用いて説明する。第1の実施
形態の一実施例(第1の実施例)においては、高融点金
属14としてタングステンを用いたが、本実施例におい
ては窒化チタニウム14′を用いる点を除き、スルーホ
ール160を形成する前(図2(e))までは、第1の
実施例とほぼ同様である。第1の実施例において、Al
合金13をCMP後、タングステン14をCMPする
際、スラリーを変化させていたが、本実施例においては
スラリーを変化させることなくAl合金13のCMPを
続けることで窒化チタニウム14′も研磨可能である。
るスルーホール160を通常の条件で形成するが、窒化
チタニウム14′は、シリコン酸化膜162のエッチン
グ条件でエッチングされるため、オーバーエッチングの
際にAl合金13の横までエッチングされる(図5
(a))。
モノシラン(SiH4 )で還元させて、タングステン1
73をスルーホール160の中のみに成長させて埋め込
む(図5(b))。
力10〜30mTow、SiH4 /WF6 を0.6〜
1.0、基板温度200〜250℃とすることでシリコ
ン酸化膜162上には成長せず、Al合金13や窒化チ
タニウム14′上には成長するため、スルーホール16
0内のみを埋込むことが可能である。
した後、通常の方法でパターニングして、第2の配線1
8を形成する(図5(c))。
グステン173との接触面積は、約2倍となるためスル
ーホール160での接続抵抗を確実に小さくすることが
可能である。
し、その側面に高融点金属やその化合物を形成する別の
実施例(第3の実施例)について図6を用いて以下に説
明する。表面がシリコン酸化膜32を覆われたシリコン
基板31上にAl合金33をスパッタ法により0.4〜
1.0μmの厚さに形成後、プラズマCVD法によりシ
リコン酸化膜39を0.2〜0.3μmの厚さに形成す
る。その後、シリコン酸化膜39を、下層配線の形状に
通常のリソグラフィ技術とドライエッチング技術により
パターニングし、このシリコン酸化膜39をエッチング
マスクとして、Al合金33をドライエッチングする。
Al合金33のエッチングガスとして、塩素(Cl2 )
と窒素(N2 )を用いると、エッチング時、側壁に膜堆
積が行なわれるので、エッチング側面は80〜85度の
順テーパー形状となる(図6(a))。
点金属合金、ここではTiW34を形成する。異方性の
強いスパッタ方法としては、ターゲットと、基板の間に
多数の開孔を設けた板(コリメート板)を設置して、基
板に対して斜めに入射するスパッタ粒子を、このコリメ
ート板でとらえ、基板に対して垂直に近い方向から入射
する粒子のみを通過させるコリメートスパッタ法や、タ
ーゲットと基板間の距離を通常のスパッタ法より離し
て、たとえばターゲットの直径とほぼ同等の距離とし、
スパッタ圧力を0.5mTow以下とすることにより基
板にスパッタ粒子が入射するまでほとんど散乱されず、
基板に対してほぼ垂直に入射するようにした、ロングス
ロースパッタ法などがある。このように異方性の強いス
パッタ法によりTiW34を形成すると、Al合金33
の順テーパー部には最初膜が形成されるが徐々にオーバ
ーハングに近い形状となり、ひとたびオーバーハング形
状となると、その下にはほとんど膜が形成されず、順テ
ーパーのテーパー角度によるが、TiW34を0.1〜
0.3μmの厚さに形成することにより、側壁の形状は
垂直か若干オーバーハング形状となる(図6(b))。
ドライエッチング法で異方性エッチングを行ない、平坦
部のTiW34を除去し、Al合金33の側壁のみにT
iW34を残す。この時TiW34の側壁はほぼ垂直形
状となり、第1の配線35が構成される。
を形成後、Al合金33に達するスルーホール360を
形成する(図6(c))。その後は、他の例と同様に、
スルーホール開口部をタングステン等で埋込んだ後、A
l合金で上層配線を形成しても良いし、Al合金を高温
スパッタ法で形成して、スルーホール360を埋込み、
そのAl合金で上層配線を形成しても良い(図示せ
ず)。
る配線金属の側壁に高融点金属やその化合物を形成して
いたが、必ずしも側壁に高融点金属等を形成する必要は
無い。つまり、図7に示すように、シリコン基板41を
覆うシリコン酸化膜42の上にAl合金43をその側壁
が順テーパー形状となるように形成した後(図7
(a))、シリコン酸化膜46で層間絶縁膜を形成後、
スルーホール460を、Al合金43の上面と、側壁の
一部が露出するように形成し、スルーホール460内部
をAl合金48で埋込んだ後、Al合金48をパターニ
ングして上層配線を形成する。
おける接続は、Al合金43の上面だけでなく、側壁で
も行なっているので低抵抗に確実に形成可能である。た
だし、本実施例においては、Al合金43の側壁に、高
融点金属等からなる保護膜は無いので、ストレスマイグ
レーション耐性が特に向上することはない。
となる配線金属としてAl合金を用いた場合について説
明してきたが、Al合金に限るものではなく、純Al、
銅、あるいは銅合金を用いても良い。
融点金属としては、Wの他、Ti、Mo、Crなどでも
良く、高融点金属化合物としては、TiN、TiWの
他、WN、MoN、WSix 、TiSix 、TaSix
などを用いても同様の効果が得られる。
微細化してきても、スルーホール部での接続抵抗を低く
且つ安定させることができるということである。これに
よりスルーホールの微細化を進めることが可能である。
テーパー形状として、その上面と側壁の少なくとも一部
で接続するようにスルーホールを形成しているためであ
る。
の側壁に保護膜として、高融点金属やその化合物を形成
しても配線間でリークしたり、短絡したりすることは無
い。これにより配線ピッチを縮少可能である。
ー形状とし、その底面とほぼ同じ幅となるように保護膜
を形成しているから、保護膜により配線間隔が狭くなる
ことがないためである。
部の断面図である。
面図である。
面図である。
要工程断面図である。
半導体装置の主要工程断面図である。
工程断面図である。
工程断面図である。
る。
の断面図である。
ある。
Claims (15)
- 【請求項1】 側壁を順テーパー形状に加工した主とな
る配線金属を有する第1の配線と、該第1の配線を覆う
層間絶縁膜と、前記第1の配線の上面と側壁の少なくと
も一部が露出するように前記層間絶縁膜に形成された開
口部と、該開口部を埋込むように形成した導電体層と、
該導電体層と接続された第2の配線とを有することを特
徴とする半導体装置の多層配線構造。 - 【請求項2】 側壁を順テーパー形状に加工した主とな
る配線金属を有する第1の配線と、該第1の配線を覆う
層間絶縁膜と、前記第1の配線の上面と側壁の少なくと
も一部が露出するように前記層間絶縁膜に形成された開
口部と、該開口部を通して前記第1の配線と接続する第
2の配線とを有することを特徴とする半導体装置の多層
配線構造。 - 【請求項3】 前記第1の配線の主となる配線金属の側
壁を高融点金属又は高融点金属化合物で覆い、前記第1
の配線の全体の幅が、前記主となる配線金属の底部での
幅とほぼ同じくなるようにしたことを特徴とする請求項
1又は2記載の半導体装置の多層配線構造。 - 【請求項4】 前記第1の配線の主となる配線金属の上
部での配線幅をl(エル)、底部での配線幅をL、前記
層間絶縁膜に形成された開口部の底部での配線幅方向の
サイズをSとすると、l<S<Lの関係に有ることを特
徴とする請求項1乃至3のいずれか一つの請求項に記載
の半導体装置の多層配線構造。 - 【請求項5】 前記第1の配線層の主となる配線金属
が、Al若しくはAl合金、又は銅若しくは銅合金であ
ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つの請
求項に記載の半導体装置の多層配線構造。 - 【請求項6】 前記高融点金属が、Ti、W、Mo、C
rの内から選ばれ、前記高融点金属化合物がTiN、W
N、MoN、TiW、WSix 、TiSix、MoSi
x 、TaSix の内から選ばれることを特徴とする請求
項3記載の半導体装置の多層配線構造。 - 【請求項7】 第1の配線と、該第1の配線を覆うと共
に該第1の配線に通じるスルーホールを有する層間絶縁
膜と、該層間絶縁膜上に形成され、前記スルーホールを
通じて前記第1の配線に接続された第2の配線とを含む
半導体装置において、前記第1の配線は、主の配線金属
と、該主の配線金属の側面を覆う副の配線金属とを有
し、前記主の配線金属は、その厚さ方向で上に行くほど
窄まるように、その側面を順テーパー形状に加工され、
前記副の配線金属は、前記側面を覆うと共にその外側面
が前記スルーホールの深さ方向と実質的に平行になるよ
うに形成され、更に、前記第1の配線の全体の幅が、前
記主の配線金属の下端部の幅と実質的に同じであること
を特徴とする半導体装置。 - 【請求項8】 前記第2の配線が、前記スルーホール内
に形成された導電体層によって前記第1の配線に接続さ
れていることを特徴とする請求項7記載の半導体装置。 - 【請求項9】 前記第2の配線の一部分が、前記スルー
ホール内に埋め込まれ、該第2の配線のスルーホール内
に埋め込まれた部分を通じて、前記第2の配線が、前記
第1の配線に接続されていることを特徴とする請求項7
記載の半導体装置。 - 【請求項10】 前記導電体層の一部が、前記副の配線
金属の少なくとも一部を兼ねていることを特徴とする請
求項8記載の半導体装置。 - 【請求項11】 前記第2の配線のスルーホール内に埋
め込まれた部分が、前記副の配線金属の少なくとも一部
を兼ねていることを特徴とする請求項9記載の半導体装
置。 - 【請求項12】 前記主の配線金属の上端部での配線幅
をl(エル)、前記主の配線金属の下端部での配線幅を
L、前記スルーホールの下端部での配線幅方向のサイズ
をSとすると、l<S<Lの関係に有ることを特徴とす
る請求項7乃至11のいずれか一つの請求項に記載の半
導体装置。 - 【請求項13】 前記主の配線金属が、Al若しくはA
l合金、又は銅若しくは銅合金であることを特徴とする
請求項7乃至12のいずれか一つの請求項に記載の半導
体装置。 - 【請求項14】 前記副の配線金属が、高融点金属と高
融点金属化合物の内の少なくとも一方で形成されている
ことを特徴とする請求項7乃至13のいずれか一つの請
求項に記載の半導体装置。 - 【請求項15】 前記高融点金属が、Ti、W、Mo、
Crの内から選ばれ、前記高融点金属化合物が、Ti
N、WN、MoN、TiW、WSix 、TiSix 、M
oSix 、TaSix の内から選ばれることを特徴とす
る請求項14記載の半導体装置。
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