JP2897059B2 - 自動変速機のシフト制御装置 - Google Patents

自動変速機のシフト制御装置

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JP2897059B2
JP2897059B2 JP8123390A JP8123390A JP2897059B2 JP 2897059 B2 JP2897059 B2 JP 2897059B2 JP 8123390 A JP8123390 A JP 8123390A JP 8123390 A JP8123390 A JP 8123390A JP 2897059 B2 JP2897059 B2 JP 2897059B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は,運転席からの電気信号によってレンジ切替
えを行う自動変速機のシフト制御装置に関する。
(従来の技術) 一般に,従来の車両用自動変速機は,運転席に設けら
れたシフトレバーに連動して作動するマニュアルバルブ
を油圧制御部に備えており,このマニュアルバルブがシ
フトレバーとケーブルまたはリンクによって連結されて
切り替えられることにより,各変速レンジに切り替えら
れるようになっている。
しかし,近年,自動変速機の車両への搭載性を向上さ
せるために,シフトレバーとマニュアルバルブとを連結
するケーブルまたはリンクの機構を廃止し,マニュアル
バルブを用いず,運転席からの電気信号によって直接レ
ンジ切替えを行うような自動変速機が用いられて来てい
る。
この種の従来の自動変速機のシフト制御装置として
は,ZF6HP500の製品説明書に記載された第11図に示すよ
うなシフト制御装置がある。
この第11図において,A〜Fが選択的に組み合せられて
各変速段を構成する摩擦係合要素であり,また,VA〜VF
が各々摩擦係合要素の係合油圧の供給と排出を切り替え
て行う切替バルブ,SA〜SFが切替バルブVA〜VFに各々接
続されてこの切替バルブVA〜VFの切り替えを行うソレノ
イドバルブである。
このシフト制御装置は,運転席に設けられた操作ボタ
ンからの電気信号によってシフトレンジが設定され,個
々のソレノイドバルブSA〜SFが各々の切替バルブVA〜VF
を切り替えることによって,摩擦係合要素A〜Fを選択
的に係合し変速を行う。なお,各変速段における各摩擦
係合要素A〜Fの係合は,下記の表に示す通りであり,
第1表はこのシフト制御装置を前進5速の自動変速機に
使用した場合を,また第2表は,前進6速の自動変速機
に使用した場合を示している。
(発明が解決しようとする課題) しかし,上記のような従来のシフト制御装置は,摩擦
係合要素A〜Fの係合が,各々の摩擦係合要素に個々に
設けられたソレノイドバルブSA〜SFおよび切替バルブVA
〜VFによって制御されるようになっていたため,何れか
のソレノイドバルブに異常が生じたりバルブスティック
が発生じたりすると,摩擦係合要素のいわゆる二重係合
が生じ,自動変速機が焼き付いたり破損したりしてしま
う虞れがあった。
また,ソレノイドバルブの数が多く,自動変速機が大
型化してしまうという問題もあった。
本発明は,上記のような従来の自動変速機のシフト制
御装置の有していた欠点を解消するために為されたもの
である。すなわち,本発明は,ソレノイドバルブにバル
ブスティック等の異常が生じても,自動変速機の破損の
虞れが無く,しかも自動変速機の小型化を図ることの出
来る自動変速機のシフト制御装置を提供することを目的
とする。
(課題を達成するための手段) 本発明は,上記目的を達成するために,第1位置にあ
るとき第2クラッチ要素および第3ブレーキ要素への係
合油圧およびライン圧油路から第2シフトバルブへの係
合油圧を導通し,第2位置にあるとき第3ブレーキ要素
への係合油圧を導通する第1シフトバルブと,第1位置
にあるとき第1シフトバルブから第3シフトバルブへの
係合油圧,第3シフトバルブから第1シフトバルブへの
係合油圧およびライン圧油路から第1シフトバルブへの
この第1シフトバルブを第1位置方向へ付勢するための
制御油圧を導通し,第2位置にあるとき第1シフトバル
ブから第3シフトバルブへの係合油圧およびライン圧油
路から第3シフトバルブへのこの第3シフトバルブを第
1位置方向に付勢するための制御油圧を導通する第2シ
フトバルブと,第1位置にあるとき第2シフトバルブか
ら第4シフトバルブへの係合油圧,第4シフトバルブか
ら第2シフトバルブへの係合油圧を導通し,第2位置に
あるとき第2シフトバルブから第4シフトバルブへの係
合油圧および第2シフトバルブから第3クラッチ要素へ
の係合油圧を導通する第3シフトバルブと,第1位置に
あるときライン圧油路から第1クラッチ要素への係合油
圧,ライン圧油路から第5シフトバルブへのこの第5シ
フトバルブを第1位置方向に付勢するための制御油圧お
よび第3シフトバルブから第5シフトバルブへの係合油
圧を導通し,第2位置にあるとき第3シフトバルブから
第5シフトバルブへの係合油圧,ライン圧油路から第3
シフトバルブへの係合油圧およびライン圧油路から第2
シフトバルブへのこの第2シフトバルブを第1位置方向
に付勢するための制御油圧を導通する第4シフトバルブ
と,第1位置にあるとき第4シフトバルブから第1ブレ
ーキ要素への係合油圧,第4シフトバルブから第2ブレ
ーキ要素への係合油圧を導通し,第2位置にあるとき第
3シフトバルブから第1シフトバルブへの係合油圧を導
通する第4シフトバルブと,第1シフトバルブおよび第
3シフトバルブのスプール制御用油室に接続され,第1
シフトバルブおよび第3シフトバルブを第2位置方向に
付勢するための制御油圧の各スプール制御用油室の入力
をオン・オフする第1ソレノイドバルブと,第4シフト
バルブのスプール制御用油室に接続され,この第4シフ
トバルブを第2位置方向に付勢するための制御油圧のス
プール制御用油室の入力をオン・オフする第2ソレノイ
ドバルブと,第2シフトバルブおよび第5シフトバルブ
のスプール制御用油室に接続され,第2シフトバルブお
よび第5シフトバルブを第2位置方向に付勢するための
制御油圧の各スプール制御用油室の入力をオン・オフす
る第3ソレノイドバルブと,第1位置にあるときレンジ
がニュートラルとなるようにライン圧油路からレンジを
リバース又はドライブにするための油圧を導通せず、第
2位置にあるときライン圧油路からこのレンジをリバー
ス又はドライブにするための油圧を導通するレンジチェ
ンジバルブと、レンジチェンジバルブのスプール制御用
油室に接続され、このレンジチェンジバルブを第2位置
方向に付勢するためのライン圧のこのスプール制御用油
室への入力をオン・オフする第4ソレノイドバルブと、
これら第1、第2、第3および第4ソレノイドバルブを
選択的にオン・オフする制御手段とを備えていることを
特徴としている。
(作用) 上記本発明によるシフト制御装置は,第1シフトバル
ブおよび第3シフトバルブへの各スプールコントロール
用の制御油圧の入力が第1ソレノイドバルブのオン・オ
フによって制御され,第4シフトバルブへのスプールコ
ントロール用の制御油圧の入力が第2ソレノイドバルブ
のオン・オフによって制御され,第2シフトバルブおよ
び第5シフトバルブへの各スプールコントロール用の制
御油圧の入力が第3シフトバルブのオン・オフによって
制御されるものであり,これらのソレノイドバルブのオ
ン・オフを組合せることによって摩擦係合要素を選択的
に係合して,前進5段の自動変速機の各変速段を成立さ
せる。
そしてさらに上記シフト制御装置は,各シフトバルブ
が,相互に摩擦係合要素(クラッチ要素,ブレーキ要
素)への係合油圧および他のシフトバルブへのそのシフ
トバルブを第1位置方向に付勢するための制御油圧を,
その第1位置または第2位置に応じて導通するようにな
っているので,各ソレノイドバルブが各々どの位置をと
っていても何れかの変速段が必ず構成される。また、第
1〜第3ソレノイドバルブが故障した場合でも、第4ソ
レノイドバルブ及びレンジチェンジバルブによってレン
ジを強制的にニュートラルにチェンジすることができ
る。
(実施例) 以下,この発明を,図面に示す実施例に基づいてさら
に詳細に説明する。
第1図は,本発明の実施例を前進5段と6段の自動変
速機に兼用で用いられる油圧制御回路において示した図
であり,また第2図は,第1図の油圧制御回路が接続さ
れる前進5段の自動変速機のギアトレンである。
この第2図のギアトレンにおけるクラッチC1〜C3,ブ
レーキB1〜B3の各変速段における作動は,下記の第3表
に示す通りである。
なお,第2図中,P1はフロントプラネタリギア,P2はセ
ンタプラネタリギア,P3はリヤプラネタリギアである。
第1図において,1はトルクコンバータ,2はマニュアル
バルブ,3はプライマリレギュレータバルブ,4はセカンダ
リレギュレータバルブ,5はスロットルバルブ,6はロック
アップコントロールバルブ,7はモジュレータバルブ,8は
インヒビタバルブ,9はレデューシングバルブ,10はオイ
ルポンプ,V1は1−2シフトバルブ,V2は2−3シフトバ
ルブ,V3は3−4シフトバルブ,V4は4−5シフトバル
ブ,V5は5−6シフトバルブである。
なお,第1図中,マニュアルバルブ2は緊急時に使用
するものであり,通常は図示のニュートラル位置に固定
されて油路L1とL2,L3とL4を接続しているものである。
従って,このマニュアルバルブ2は,油路L1とL2および
油路L3とL4を直接接続することによって,省略すること
も出来る。
この油圧制御回路はオイルポンプ10からのライン圧油
路L10と1−2シフトバルブV1のスプール制御用油室V1a
とを接続する油路L11に,ノーマルクローズタイプのソ
レノイドバルブS1(第1ソレノイドバルブ)が接続され
ており,ソレノイドバルブS1がオンされるとオイルポン
プ10からの油室V1aへのライン圧が遮断されるようにな
っている。また,この1−2シフトバルブV1の油室V1a
は,3−4シフトバルブV3のスプール制御用油室V3aと連
通されている。
ライン圧油路L10と,インヒビタバルブ8を介して,4
−5シフトバルブV4のスプール制御用油室V4aとを接続
する油路L12には,ノーマルオープンタイプのソレノイ
ドバルブS2(第2ソレノイドバルブ)が接続され,この
ソレノイドバルブS2がオンしたとき,オイルポンプ10か
ら油室V4aへライン圧が入力されるようになっている。
また,ライン圧油路L10と2−3シフトバルブV2のス
プール制御用油室V2aとを連通する油路L13,およびライ
ン圧油路L10と5−6シフトバルブV5のスプール制御用
油室V5aとを接続する油路L14に,ノーマルオープンタイ
プのソレノイドバルブS3(第3ソレノイドバルブ)が接
続され,このソレノイドバルブS3がオンしたとき,オイ
ルポンプ10から2−3シフトバルブの油室V2aとおよび
5−6シフトバルブの油室V5aへライン圧が入力される
ようになっている。
この油圧制御回路には,更にレンジチェンジバルブ11
およびノーマルオープンタイプのソレノイドバルブS4が
接続されている。
このレンジチェンジバルブ11は,ポート11aが油路L15
によってライン圧油路L10に接続され,ポート11bが油路
L3およびニュートラル位置にあるマニュアルバルブ2を
介して油路L4に接続されている。そして,このレンジチ
ェンジバルブ11のポート11aとポート11bとは,スプール
11Aがスプリング11Bに付勢されて図面上位置(図面左側
の状態)にあるときにはスプールランドによって互いの
連通を遮断され,スプール11Aがスプリング11Bに抗して
図面下位置(図面右側の状態)にスライドされたときに
は互いに連通されるようになっている。
又,このレンジチェンジバルブ11のスプール制御用油
室11Cとライン圧油路L10とを接続する油路L16には,ノ
ーマルオープンタイプのソレノイドバルブS4が接続さ
れ,このソレノイドバルブS4がオンしたとき,ライン圧
油路L10から油路L16を介して,ライン圧がレンジチェン
ジバルブの油室11Cに入力されて,スプール11Aがスプリ
ング11Bに抗して図面下位置にスライドするようになっ
ている。なお,第1図中,S5はロックアップコントロー
ルバルブ6の制御用デューティソレノイドバルブ,S6は
スロットルバルブ5の制御用リニアソレノイドバルブで
ある。
この第3図の油圧回路におけるソレノイドバルブS1〜
S4およびシフトバルブV1〜V5の各変速段における作動
は,下記の第4表に示す通りである。
次に,各レンジにおける油圧制御回路の油圧供給経路
を,第3ないし9図を参照しながら説明する。なお,以
下の説明において,各シフトバルブV1〜V5およびレンジ
チェンジバルブ11が,各々スプリングに付勢されて図面
上位置にあるときの状態を第1位置,各々スプール制御
用油室に油圧を入力されることによってスプリングに抗
してスプールが図面下位置にあるときの状態を第2位置
ということとする。また,第3ないし9図において,各
バルブが第1位置をとるときは↑,第2位置をとるとき
は↓で示してあり,さらに各ソレノイドバルブS1〜S4が
オンのときは○印,オフのときは×印が各々付してあ
る。
また,上記第4表から分る通り,ソレノイドバルブS4
はRレンジおよびDレンジのときにオンされる。そし
て,これによってレンジチェンジバルブ11のスプール制
御用油室11Cにライン圧が入力され,レンジチェンジバ
ルブ11が第2位置をとり,ライン圧を導通させるよう作
動する。レンジチェンジバルブ11の作動は以上のようで
あるので,以下の説明ではレンジチェンジバルブ11につ
いての説明は省略する。
リバースレンジ状態を示す第3図において,ソレノイ
ドバルブS1〜S4の全てがオンされ,シフトバルブV2,V4,
V5のスプール制御用油室にライン圧が入力され,シフト
バルブV4,V5が第2位置に切り替えられる。シフトバル
ブV2は,レンジチェンジバルブ11および第2位置をとる
シフトバルブV4を介してスプール制御用油室V2bに入力
されたライン圧が,スプール制御用油室V2aに入力され
たライン圧と対向することによって,第1位置に維持さ
れる。シフトバルブV1,V3は第1位置のままである。
シフトバルブV1〜V5が以上の位置をとることによっ
て,ライン圧油路L10からのライン圧が,油路L2−シフ
トバルブV4−V3−V2−V1を介してブレーキB3OUTに,ま
た油路L2−シフトバルブV4−V3−V5−V1を介してクラッ
チC2およびブレーキB3INに供給されて,リバースレンジ
が達成される。
ニュートラルレンジ状態を示す第4図において,ソレ
ノイドバルブS1およびS2がオンされ,シフトバルブV4の
スプール制御用油室V4aにライン圧が入力され,シフト
バルブV4が第2位置に切り替えられる。シフトバルブV
1,V2,V3,V5は第1位置のままである。
シフトバルブV1〜V5が以上の位置をとることによっ
て,ライン圧油路L10からのライン圧が,油路L2−シフ
トバルブV4−V3−V2−V1を介してブレーキB3OUTに供給
されて,ニュートラルレンジが達成される。
Dレンジ1速状態を示す第5図において,ソレノイド
バルブS3およびS4がオンされ,シフトバルブV1,V2,V3,V
5のスプール制御用油室にライン圧が入力され,シフト
バルブV1,V2が第2位置に切り替えられる。シフトバル
ブV3は,レンジチェンジバルブ11および第2位置をとる
シフトバルブV2を介してスプール制御用油室V3bに入力
されたライン圧が,スプール制御用油室V3aに入力され
たライン圧と対向することによって,また,シフトバル
ブV5は,レンジチェンジバルブ11および第1位置をとる
シフトバルブV4を介してスプール制御用油室V5bに入力
されたライン圧が,スプール制御用油室V5aに入力され
たライン圧と対向することによって,各々第1位置に維
持される。シフトバルブV4は第1位置のままである。
シフトバルブV1〜V5が以上の位置をとることによっ
て,ライン圧油路L10からのライン圧が,シフトバルブV
1を介してブレーキB3OUTに,またレンジチェンジバルブ
11−シフトバルブV4を介してクラッチC1に供給されて,D
レンジ1速が達成される。
Dレンジ2速状態を示す第6図において,ソレノイド
バルブS1,S3,S4がオンされ,シフトバルブV2,V5のスプ
ール制御用油室にライン圧が入力され,シフトバルブV2
が第2位置に切り替えられる。シフトバルブV5は,レン
ジチェンジバルブ11および第1位置をとるシフトバルブ
V4を介してスプール制御用油室V5bに入力されたライン
圧が,スプール制御用油室V5aに入力されたライン圧と
対向することによって,第1位置に維持される。シフト
バルブV1,V3,V4は第1位置のままである。
シフトバルブV1〜V5が以上の位置をとることによっ
て,ライン圧油路L10からのライン圧が,レンジチェン
ジバルブ11−シフトバルブV1−V2−V3−V4−V5を介して
ブレーキB2に,またレンジチェンジバルブ11−シフトバ
ルブV4を介してクラッチC1に供給されて,Dレンジ2速が
達成される。
Dレンジ3速状態を示す第7図において,ソレノイド
バルブS1およびS4がオンされ,シフトバルブV1,V2,V4,V
5の何れのスプール制御用油室にもライン圧が入力され
ず,シフトバルブV1〜V5は何れも第1位置をとる。
シフトバルブV1〜V5が以上の位置をとることによっ
て,ライン圧油路L10からのライン圧が,レンジチェン
ジバルブ11−シフトバルブV1−V2−V3−V4−V5を介して
ブレーキB1に,またレンジチェンジバルブ11−シフトバ
ルブV4を介してクラッチC1に供給されて,Dレンジ3速が
達成される。
Dレンジ4速状態を示す第8図において,ソレノイド
バルブS4のみがオンされ,シフトバルブV2,V3のスプー
ル制御用油室にライン圧が入力され,シフトバルブV3が
第2位置に切り替えられる。シフトバルブV1は,レンジ
チェンジバルブ11および第1位置をとるシフトバルブV2
を介してスプール制御用油室V1bに入力されたライン圧
がスプール制御用油室V1aに入力されたライン圧と対向
することによって,第1位置に維持される。シフトバル
ブV2,V4,V5は第1位置のままである。
シフトバルブV1〜V5が以上の位置をとることによっ
て,ライン圧油路L10からのライン圧が,レンジチェン
ジバルブ11−シフトバルブV4を介してクラッチC1に,ま
たレンジチェンジバルブ11−シフトバルブV1−V2−V3を
介してクラッチC3に供給されて,Dレンジ4速が達成され
る。
Dレンジ5速状態を示す第9図において,ソレノイド
バルブS2およびS4がオンされ,シフトバルブV1,V3,V4の
スプール制御用油室にライン圧が入力され,シフトバル
ブV3,V4が第2位置に切り替えられる。シフトバルブV1
は,レンジチェンジバルブ11および第1位置をとるシフ
トバルブV2を介してスプール制御用油室V1bに入力され
たライン圧がスプール制御用油室V1aに入力されたライ
ン圧と対向することによって,第1位置に維持される。
シフトバルブV1,V5は第1位置のままである。
シフトバルブV1〜V5が以上の位置をとることによっ
て,ライン圧油路L10からのライン圧が,レンジチェン
ジバルブ11−シフトバルブV1−V2−V3−V4−V5を介して
ブレーキB1に,またレンジチェンジバルブ11−シフトバ
ルブV1−V2−V3を介してクラッチC3に供給されて,Dレン
ジ5速が達成される。
ここで,下記の第5−A表および第5−B表は,シフ
トバルブV1〜V5が各々第1位置と第2位置をとった場合
の全ての組み合せと,そのときの各係合要素の係合状態
を示した表である。
以上の表において,何れの組み合せ状態においても,
そのときに係合される係合要素の組合せが何れかの変速
段を構成するので,各シフトバルブV1〜V5がどんな状態
にあっても,摩擦係合要素にいわゆる二重係合が発生し
ていない。
第10図は,以上の油圧経路の各ソレノイドバルブS1〜
S4を切り替えて変速を行うための変速制御装置を示して
いる。
この第10図において,100は運転席に設けられたレンジ
切替操作スイッチであって,各レンジスイッチに対応す
るレンジ信号をECUのレンジ切替え制御部110に出力す
る。そして,このレンジ切替え制御部110から変速制御
部120に制御信号が出力される。
この変速制御部120には,車速センサ130,スロットル
センサ140およびシフトポジションセンサ150からの検出
信号が入力され,これらの検出信号とレンジ切替え制御
部110からの制御信号に基づいて,変速制御部120から変
速用のソレノイドバルブS1〜S3およびレンジチェンジバ
ルブ用のソレノイドバルブS4に作動信号が出力される。
この作動信号によって,ソレノイドバルブS1〜S4が選
択的に組み合せられてオン・オフ制御されることによ
り,油圧制御部160の各シフトバルブV1〜V5およびレン
ジチェンジバルブ11が切り替えられて,各変速段が構成
される。
(発明の効果) 以上のように本発明は,従来のようにシフトバルブ毎
に変速用ソレノイドバルブを1個づつ設ける必要がな
く,変速用ソレノイドバルブの使用個数を従来のものに
比べて減らすことが出来,製品のコストダウンや変速機
の小型化を図ることが出来る。また,故障の確率が下が
るため,信頼性の向上につながる。
さらに,ソレノイドバルブにバルブスティック等の異
常が発生しても摩擦係合要素のいわゆる二重係合が発生
しないため,自動変速機(特に運転席からの電気信号に
よって直接レンジ切替えを行うような自動変速機)の破
損の可能性が少なく安全である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す油圧制御回路図,第2
図は第1図の油圧制御回路によって作動される自動変速
機のギアトレンを示すスケルトン図,第3図は第1図の
油圧制御回路のRレンジでの油圧の供給経路を示す油圧
制御回路図,第4図は同ニュートラルレンジでの油圧制
御回路図,第5図は同Dレンジ1速での油圧制御回路
図,第6図は同Dレンジ2速での油圧制御回路図,第7
図は同Dレンジ3速での油圧制御回路図,第8図は同D
レンジ4速での油圧制御回路図,第9図は同Dレンジ5
速での油圧制御回路図,第10図は同実施例における変速
制御装置を示す回路図,第11図は従来例を示す油圧制御
回路図である。 V1……1−2シフトバルブ(第1シフトバルブ) V2……2−3シフトバルブ(第2シフトバルブ) V3……3−4シフトバルブ(第3シフトバルブ) V4……4−5シフトバルブ(第4シフトバルブ) V5……5−6シフトバルブ(第5シフトバルブ) S1,S2,S3,S4……ソレノイドバルブ C1,C2,C3……クラッチ(クラッチ要素) B1,B2,B3……ブレーキ(ブレーキ要素)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1位置にあるとき第2クラッチ要素およ
    び第3ブレーキ要素への係合油圧およびライン圧油路か
    ら第2シフトバルブへの係合油圧を導通し、第2位置に
    あるとき第3ブレーキ要素への係合油圧を導通する第1
    シフトバルブと、 第1位置にあるとき第1シフトバルブから第3シフトバ
    ルブへの係合油圧、第3シフトバルブから第1シフトバ
    ルブへの係合油圧およびライン圧油路から第1シフトバ
    ルブへのこの第1シフトバルブを第1位置方向へ付勢す
    るための制御油圧を導通し、第2位置にあるとき第1シ
    フトバルブから第3シフトバルブへの係合油圧およびラ
    イン圧油路から第3シフトバルブへのこの第3シフトバ
    ルブを第1位置方向に付勢するための制御油圧を導通す
    る第2シフトバルブと、 第1位置にあるとき第2シフトバルブから第4シフトバ
    ルブへの係合油圧および第4シフトバルブから第2シフ
    トバルブへの係合油圧を導通し、第2位置にあるとき第
    2シフトバルブから第4シフトバルブへの係合油圧およ
    び第2シフトバルブから第3クラッチ要素への係合油圧
    を導通する第3シフトバルブと、 第1位置にあるときライン圧油路から第1クラッチ要素
    への係合油圧、ライン圧油路から第5シフトバルブへの
    この第5シフトバルブを第1位置方向に付勢するための
    制御油圧および第3シフトバルブから第5シフトバルブ
    への係合油圧を導通し、第2位置にあるとき第3シフト
    バルブから第5シフトバルブへの係合油圧、ライン圧油
    路から第3シフトバルブへの係合油圧およびライン圧油
    路から第2シフトバルブへのこの第2シフトバルブを第
    1位置方向に付勢するための制御油圧を導通する第4シ
    フトバルブと、 第1位置にあるとき第4シフトバルブから第1ブレーキ
    要素への係合油圧、第4シフトバルブから第2ブレーキ
    要素への係合油圧を導通し、第2位置にあるとき第3シ
    フトバルブから第1シフトバルブへの係合油圧を導通す
    る第5シフトバルブと、 第1シフトバルブおよび第3シフトバルブのスプール制
    御用油室に接続され、第1シフトバルブおよび第3シフ
    トバルブを第2位置方向に付勢するための制御油圧の各
    スプール制御用油室への入力をオン・オフする第1ソレ
    ノイドバルブと、 第4シフトバルブのスプール制御用油室に接続され、こ
    の第4シフトバルブを第2位置方向に付勢するための制
    御油圧のスプール制御用油室への入力をオン・オフする
    第2ソレノイドバルブと、 第2シフトバルブおよび第5シフトバルブのスプール制
    御用油室に接続され、第2シフトバルブおよび第5シフ
    トバルブを第2位置方向に付勢するための制御油圧の各
    スプール制御用油室への入力をオン・オフする第3ソレ
    ノイドバルブと、 第1位置にあるときレンジがニュートラルとなるように
    ライン圧油路からレンジをリバース又はドライブにする
    ための油圧を導通せず、第2位置にあるときライン圧油
    路からこのレンジをリバース又はドライブにするための
    油圧を導通するレンジチェンジバルブと、 レンジチェンジバルブのスプール制御用油室に接続さ
    れ、このレンジチェンジバルブを第2位置方向に付勢す
    るためのライン圧のこのスプール制御用油室への入力を
    オン・オフする第4ソレノイドバルブと、 これら第1、第2、第3および第4ソレノイドバルブを
    選択的にオン・オフする制御手段と、 を備えていることを特徴とする運転席からの電気信号に
    よってレンジ切替えを行う自動変速機のシフト制御装
    置。
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