JP2896790B2 - 塗膜の形成方法 - Google Patents

塗膜の形成方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、自動車用途の如き美粧性、塗膜性能及び耐
候性に優れ、常温若しくは加熱によつて硬化可能な新規
の塗膜の形成方法に関するものである。
〔従来の技術およびその問題点〕
美粧的外観が重要視される自動車車体等の塗膜形成方
法は、現在、着色顔料及び/又はメタリツク顔料を配合
したベース塗料を塗装後クリアー塗料を塗装し、二層同
時に硬化せしめる2コート1ベーク方式が主流になりつ
つある。この方法は、優れた塗膜性能を形成し易すいと
いうことで有用であるが、架橋剤としてアミノ樹脂やポ
リイソシアネートを用いるため、美粧性が十分でなく、
かつ暴露時の熱冷、酸性雨等により架橋の劣化が進行し
塗膜欠陥を生じるという問題点があつた。
本発明の目的は、上述した如き不都合がなく、自動車
用途の如き、より高度の美粧性、耐候性等を有し、常温
もしくは加熱によつて硬化可能な新規の塗膜の形成方法
を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、着色顔料及び/又はメタリツク顔料を配合
したベースコート用塗料を塗装し、次いで該塗面に (a)一分子中に不飽和基を1個以上含有する反応性オ
リゴマー及び/又はラジカル重合性ビニル系単量体 65
〜90重量%、 (b)構造式 A:カルボン酸、アルコール性ヒドロキシル、チオール、
アミドおよび第二アミンから選ばれた活性水素含有化合
物の活性水素原子を除く残基部分 B:カルボキシル基、水酸基、メルカプト基及びアミドか
ら選ばれた活性水素含有基の活性水素原子を除く残基部
分 R1,R2,R3,R4:水素原子または炭素数1〜3のアルキル
基 R5:水素原子または炭素数1〜10のアルキル基 l:Aにおいて活性水素を含有した場合の活性水素基の数 m:0または1 n:1以上の整数 で表される化合物 10〜35重量% (c)金属ドライヤー 0〜1.0重量% (d)重合開始剤 0.1〜3.0重量% からなる組成物(1)と アミノ樹脂と水酸基価50〜150mg KOH/g、酸価2〜40m
g KOH/gのアクリル系共重合体との混合物(2) からなる組成物とを混合してなるクリヤー塗料組成物
を塗装し、二層同時に架橋硬化せしめることを特徴とす
る塗膜の形成方法にある。
以下、本発明の塗膜の形成方法について具体的に説明
する。
ベースコート塗料は、特に制限はなく、公知の方法で
調整すればよい。即ち、基体樹脂にアクリル樹脂、ポリ
エステル樹脂、熱可塑性樹脂等を用い、架橋剤としてア
ミノ樹脂、ポリイソシアネート等を用いるのが一般であ
る。
アミノ樹脂の具体例としては、アミノトリアジン、尿
素、ジシアンジアミド、N,N−エチレン尿素のメチロー
ル化物をシクロヘキサノールまたは炭素数1〜6個のア
ルカノールでアルキルエーテル化したものであり、特に
アミノトリアジンより得られたもの、例えば、メチルエ
ーテル化メラミン樹脂、ブチルエーテル化メラミン樹脂
等が好適である。
次に、ポリイソシアネート化合物は、1分子中に2個
以上のイソシアネート基を有する化合物であつて、具体
的には、ジ(又はトリ)イソシアネート化合物、例え
ば、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレン
ジイソシアネート、デカメチレンジイソシアネート、エ
チレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、リジンジイソシアネート等の脂肪族系イソシアネー
ト、キシリレンジイソシアネート、メチルキシリレンジ
イソシアネート、フエニレンジイソシアネート、トリレ
ンジイソシアネート、4,4′−メチレンビス(フエニル
イソシアネート)、3,3′−ジイソシアネート1,4ジメチ
ルベンゼン、トリフエニルメタンジイソシアネート等の
芳香族系イソシアネート及び1−メチル−2,4ジイソシ
アネートシクロヘキサノン、4,4−メチレンビス(シク
ロヘキシルイソシアネート)、シクロヘキサンジイソシ
アネート等の脂環族系イソシアネート、ヘキサメチレン
ジイソシアネートイソシアヌレート等が挙げられる。
クリヤーコート塗料において使用される組成物(1)
の(a)反応性オリゴマーは、使用範囲が65〜90重量%
であり、65重量%未満では耐溶剤性が低下し、又、90重
量%を超えると硬化塗膜の架橋密度が低く、充分な塗膜
密度が得られない。反応性オリゴマーとして具体的に
は、トリメチロールプロパントリメタクリレート、テト
ラエチレングリコールジメタクリレート、1,3−ブチレ
ングリコールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオール
ジアクリレート、ペンタエリスリトールテトラメタクリ
レート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、
水添ビスフエノールAエポキシジメタクリレート、ビス
フエノールAジグリシジルエーテルジアクリレート、ト
リプロピレングリコールジアクリレート等が挙げられ、
特に構造的に限定されるものではない。
又、ラジカル重合性ビニル系単量体は、例えば、(メ
タ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、ア
クリル酸2−エチルヘキシル、スチレン、酢酸アリル、
酢酸ビニル等が挙げられ特に限定しない。実際には、ラ
ジカル重合性ビニル系単量体は、オリゴマーの60重量%
まで置換することができる。60重量%を超えると耐水
性、耐溶剤性等の塗膜性能が低下する。
次に、(b)の構造式(I)の化合物は、カルボン
酸、アルコール性ヒドロキシル、水酸基、チオール、ア
ミドおよび第二アミンから選ばれた活性水素含有基の複
数個を有する化合物と、活性化された二重結合及びエポ
キシ基を有する化合物とを反応させることによつて合成
される。該化合物は使用範囲が10〜35重量%であり、10
重量%未満では、硬化塗膜の架橋密度が低く、充分な塗
膜密度が得られず、35重量%を超えると耐水性が低下す
る。
活性水素含有基の複数個を有する化合物として具体的
には、低分子量ポリオール例えば、エチレングリコー
ル、ソルビトール、又はマンニトール等であり、ポリオ
ールとしては例えば、ポリエチレングリコール、ポリグ
リセロール、ポリグリシドール、ポリビニルアルコール
等があり、アルコールとして例えば、アリルアルコー
ル、アリルチオール及びジカルボン酸としては例えば、
マレイン酸、フマル酸、マロン酸、フタル酸等がある。
このうち、2〜6個の炭素原子を有する多価アルコール
が好ましい。
二重結合及びエポキシ基を有する化合物は、 一般式 B:カルボキシル基、水酸基、メルカプト基及びアミドか
ら選ばれた活性水素含有基の活性水素原子を除く残基部
分 R1,R2,R3,R4:水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基
m:0または1 で表わされ、好ましいものは、ブタジエンモノオキサ
イド、ソルビトールグリシジルエーテル、アリルグリシ
ジルエーテル、ビニルシクロヘキセンモノオキサイドが
挙げられる。
(c)の金属ドライヤーは、共重合を顕著に加速さ
せ、その使用範囲は0.〜1.0重量%である。1.0重量%を
超えると美粧性が低下するため好ましくない。具体的に
は、鉛、ジルコニウム、カルシウム、コバルト及びマン
ガンの塩並びに可溶性錯体である。例えば、第一コバル
トアセテート、サイトレート、アセチルアセテート2−
エチルヘキサノエート、及び相当する第一マンガン塩又
は錯体である金属ドライヤーは通常それが反応混合物全
体に分散することを目的として適当な溶媒中の溶液で加
えられる。
(d)の重合開始剤の使用範囲は0.1〜3.0重量%であ
る。0.1重量%未満であると十分な塗膜硬度が得られ
ず、3.0重量%を超えると塗料の安定性が低下し好まし
くない。塗膜形成時の硬化機構は完全に究明されていな
いが、金属ドライヤーのみの場合、平滑性に乏しい塗面
状態となるため重合開始剤が不可欠である。ここで用い
る重合開始剤として例えば、ベンゾイルパーオキサイ
ド、クメンヒドロパーオキサイド、ジ−t−ブチルハイ
ドロパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、t−ブ
チルパーアセテート、t−ブチルパーベンゾエート、t
−ブチルハイドロパーオキサイド等が挙げられ、又、ア
ゾ系化合物として、アゾビスイソブチロニトリル、2,2
−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、2,2−アゾ
ビス(2−メチルプロパン)等があり、特に限定される
ものではない。
次に、組成物(2)について説明する。塗膜形成にお
いて上記組成物単独では、たれ制御、ベース層中の着色
顔料及び/又はメタリツク顔料の配列、ベース、クリヤ
ー層間の付着性等において不十分であり、以下に述べる
組成物(2)を組成物(1)と混合させることによつて
この問題点を効果的に改善することができる。
組成物(2)のアクリル系共重合体は水酸基価50〜15
0mg KOH/gである。50mg KOH/g未満であると、メラミン
樹脂との架橋反応による硬化塗膜の架橋密度が低く、十
分な塗膜性能が得られず、150mg KOH/gを超えると塗膜
の耐水性が低下し好ましくない。又、酸価は2〜40mg K
OH/gであつて、2mg KOH/g未満であると酸性基の触媒効
果が不十分であるため塗膜性能が低下し、40ml KOH/gを
超えると美粧性が低下すると共に耐水性も低下する。ア
クリル系共重合体を構成するモノマーは、水酸基含有ビ
ニルモノマーとして2−ヒドロキシエチル(メタ)アク
リレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4
−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等のヒドロキ
シアルキル(メタ)アクリレート類、2−ヒドロキシエ
チル(メタ)アクリレートとエチレンオキシドの付加
物、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートとプロ
ピレンオキシドの付加物、2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレートとε−カプロラクトンの付加物等の2
−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートと有機ラクト
ン類の付加物を挙げることができる。カルボキシル基含
有ビニルモノマーとしては、(メタ)アクリル酸、イタ
コン酸、フマル酸、クロトン酸、マレイン酸、イタコン
酸モノメチル、イタコン酸モノブチル、マレイン酸モノ
メチル、マレイン酸モノブチル等を選択できる。更に、
他の共重合可能なビニルモノマーとしては、スチレン、
α−メチルスチレン、ビニルトルエン等のスチレン誘導
体、(メタ)アクロイルニトリル等の重合性不飽和ニト
リル類、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエ
ステル類、N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミ
ド、N−エトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−
ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド等のN−アルコ
キシ置換アミド類、グリシジル(メタ)アクリレート、
(メタ)アリルグリシジルエーテル、メタグリシジル
(メタ)アクリル酸エステル等のエポキシ基含有モノマ
ー、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリル酸、ジエチ
ルアミノエチル(メタ)アクリル酸等の塩基性モノマ
ー、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アク
リレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、n−ブ
チル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリ
レート、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メ
タ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ドデシ
ル、(メタ)アクリル酸ステアリル等の(メタ)アクリ
ル酸エステルが挙げられる。
組成物(1)と組成物(2)との混合してなるクリヤ
ーコート塗料組成物は、重量比で90:10〜20:80の範囲の
ものを使用することができる。この比は、十分な硬化速
度と塗膜性能を得るため、80:20〜50:50にある方が好ま
しい。(1)/(2)が90/10より大きくなるとベース
層のクリヤー層への戻りが生じ、20/80より小さくなる
と、外観、耐酸性等が低下する。
更に、該クリヤーコート塗料用組成物には、必要に応
じて表面調整剤、ハジキ防止剤、紫外線吸収剤、酸化防
止剤、有機溶剤、その他の添加剤等を添加することもで
きる。
塗膜の形成方法:本発明において上記ベースコートお
よびクリヤーコートを塗り重ねて形成される両塗膜は常
温若しくは加熱によつて硬化することができるので、約
120℃以上に加熱すると変形変質するようなプラスチツ
ク製品にも塗装することができ、これ以上に金属性被塗
物に上記の両コートを塗装すると高温加熱の必要がない
ことから省エネルギーが可能となり、更に、木、ガラ
ス、無機材料等にも適用でき、自動車外板等の金属とプ
ラスチツクとの一体塗装も実現できる。
本発明の塗膜形成法は被塗物に直接、又は下塗り塗装
若しくは更に中塗り塗装した被塗物に適用することがで
きる。下塗り塗装および中塗り塗装にはすでに公知のも
のが使用でき、例えば下塗り塗装としてはカチオン型若
しくはアニオン型の電着塗料、常温乾燥性若しくは加熱
硬化型の水性若しくは有機溶剤型下塗り塗装等があり、
中塗り塗装としては、ポリエステル樹脂系若しくは脂肪
酸変性アルキド樹脂系の塗料等が挙げられる。
これら被塗面へのベースコートの塗装方法は特に制限
されず、例えば、ハケ塗り、噴霧塗装、ロール塗装等が
ある。このうち、噴霧塗装する場合には該ベースコート
の粘度を10〜20秒(フオードカツプ#4/20℃)に調整し
ていくことが好ましい。塗装膜厚は乾燥塗膜にもとづい
て10〜20μ、特に、15〜20μが適している。クリアーコ
ートの塗装方法も制限されず、前記の塗装方法で行え
る。このうち、噴霧塗装する場合には、該トツプコート
の粘度を10〜30秒(フオードカツプ#4/20℃)に調整し
ておくことが望ましい。塗装膜厚は乾燥塗膜に基づいて
10〜100μ、特に、30〜60μが適している。ベースコー
ト塗面へのトツプコートの塗装は任意の時点で行うこと
ができ、特にベースコート塗膜を、例えば室温では1分
以上、特に3〜10分間放置させた後にトツプコートを塗
装することが好ましい。トツプコート塗装後、室温ない
し140℃以下の温度で放置すると架橋反応が進行し、外
観、耐候性等が著しく改良された架橋塗膜が形成され
る。
次に、本発明を実施例を用いて説明する。
<ベースコート用塗料の製造例> 攪拌器、温度制御装置、コンデンサーを備えた容器に
トルエン40重量部、酢酸n−ブチル10重量部を仕込み、
攪拌しながら加熱して温度を100℃に上昇させた。次い
で、下記組成の溶液101.5重量部を4時間で滴下し、続
いて過酸化ベンゾイル0.6重量部とトルエン20重量部か
らなる溶液を30分間で滴下した。
スチレン 5 重量部 メタクリル酸 2 重量部 メタクリル酸メチル 45 重量部 エチルアクリレート 36 重量部 2−ヒドロキシエチルアクリレート 12 重量部 過酸化ベンゾイル 1.5重量部 反応溶液を更に100℃で2時間加熱攪拌し、反応率を
上昇させた後、トルエンを30重量部添加し反応を終了さ
せ、固形分50重量%重量、平均分子量60000のアクリル
樹脂ワニスを得た。
下記組成物を容器に秤量し、十分攪拌した。
ベースコート用塗料(1)〜(3)は、下記の混合溶
剤にて13秒(フオードカツプ#4/20℃)に希釈した。
トルエン 40重量部 ソルベツソ#150(シエル化学(株)製) 20重量部 酢酸エチル 40重量部 <構造式(I)の化合物の製造例> エチレングリコールを反応器に仕込、三フツ化ホウ素
触媒の存在下に約70℃でアリルグリシジルエーテルと1:
12のモル比で反応させた。アリルグリシジルエーテルは
5時間かけて滴下し、水酸化ナトリウム水溶液で中和さ
せ、水層を除去、脱水後構造式(I)の化合物を得た。
<組成物(2)の製造例> 攪拌器、温度制御装置、コンデンサーを備えた容器に
ソルベツソ#100 53.3重量部を仕込んだ。攪拌しながら
温度を120℃に上昇させ、次いで下記のモノマー混合物1
00重量部にアゾビスイソブチロニトリル2重量部とt−
ブチルペルオキシイソプロピルカーボネート2重量部を
添加し、3時間で滴下した。次いでアゾビスイソブチロ
ニトリル0.1重量部を30分間隔で4回、計0.4重量部を添
加した。更に2時間120℃で加熱攪拌し、反応率を上昇
させた後、酢酸n−ブチル3.3重量部を添加し反応を終
了させアクリル樹脂ワニスをえた。
スチレン 25重量部 メタクリル酸 3重量部 n−ブチルメタクリレート 20重量部 t−ブチルメタクリレート 5重量部 2−エチルヘキシルメタクリレート 29重量部 2−ヒドロキシエチルメタクリレート 18重量部 このアクリル樹脂ワニス 70重量部にユーバン20SE 3
0重量部を混合し、組成物(2)とした。
<実施例1〜6,比較例1〜7> 予め下塗り塗装、中塗り塗装、サンデイング、水研し
てある鋼板を脱脂した後、前記ベースコート塗料(1)
〜(3)を15μの乾燥膜厚で塗装し、3分間放置した
後、クリアコート塗料を膜厚35μで塗装し、室温で10分
間放置した後、表−1に示す硬化条件で焼きつけた。こ
うして得られた2コート1ベーク系積層被膜の仕上がり
外観及び塗膜性能評価結果は表−2に示した通りであ
り、実施例は比較例よりも硬度、外観、耐候性、耐水性
においていずれも優れていた。
〔発明の効果〕 以上詳述したように、本発明の方法により常温でも硬
化が可能となり、又、形成される塗膜は優れた外観、平
滑性、耐酸性、耐候性、耐水性を示すことからその工業
的意義は極めて高いものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09D 151/08 C09D 151/08 161/28 161/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】着色顔料及び/又はメタリツク顔料を配合
    したベースコート用塗料を塗装し、次いでこの塗面に (a)一分子中に不飽和基を1個以上含有する反応性オ
    リゴマー及び/又はラジカル重合性ビニル系単量体 65
    〜90重量%及び (b)構造式 A:カルボン酸、アルコール性ヒドロキシル、チオール、
    アミドおよび第二アミンから選ばれた活性水素含有化合
    物の活性水素原子を除く残基部分 B:カルボキシル基、水酸基、メルカプト基及びアミドか
    ら選ばれた活性水素含有基の活性水素原子を除く残基部
    分 R1,R2,R3,R4:水素原子または炭素数1〜3のアルキル
    基 R5:水素原子または炭素数1〜10のアルキル基 l:Aにおいて活性水素を含有した場合の活性水素基の数 m:0または1 n:1以上の整数 で表される化合物 10〜35重量% (c)金属ドライヤー 0〜1.0重量% (d)重合開始剤 0.1〜3.0重量% からなる組成物(1)と アミノ樹脂と水酸基価50〜150mg KOH/g、酸価2〜40mg
    KOH/gのアクリル系共重合体との混合物 からなる組成物(2)とを混合してなるクリヤー塗料組
    成物を塗装し、二層同時に架橋硬化せしめることを特徴
    とする塗膜の形成方法。
  2. 【請求項2】組成物(1)と組成物(2)との重量比が
    約90:10〜約20:80の範囲にある特許請求の範囲第1項に
    記載された塗膜の形成方法。
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