JP2896587B2 - コーンアイスの製造法 - Google Patents

コーンアイスの製造法

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JP2896587B2
JP2896587B2 JP2005802A JP580290A JP2896587B2 JP 2896587 B2 JP2896587 B2 JP 2896587B2 JP 2005802 A JP2005802 A JP 2005802A JP 580290 A JP580290 A JP 580290A JP 2896587 B2 JP2896587 B2 JP 2896587B2
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dough
chocolate
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cone
corn
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克介 小林
貞男 八城
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【発明の詳細な説明】 発明の利用分野 この発明は、コーンアイスの製造法に関するものであ
り、コーンアイスを保存したときコーン容器が吸湿する
のを防ぐことを目的としている。
従来の技術 コーン容器に冷菓生地を充填したコーンアイスは手で
持ちやすく、食べたときコーンのパリパリした食感と冷
菓の食感が合わさり多くの人に好まれている。
しかし、コーンアイスを保存しておくと冷菓の水分が
コーン容器に移行するためかコーン容器が吸湿して湿っ
たものとなった。吸湿したコーン容器は、パリパリした
軽快な食感が失われるだけでなく、ときには食べたとき
グニャリとした不快な食感となることもあった。
このような欠点を解決する方法として、二重ノズル
を用いチョコレート生地と冷菓生地を同時に注入して冷
菓生地の外側のコーン容器との間にチョコレート層を設
ける方法、コーン容器の内部にチョコレート生地をス
プレーしてコーン容器の内部にチョコレート層を設けた
後チョコレート生地を充填する方法などが行われてい
る。
発明が解決しようとする課題 しかし、の二重ノズルを用いる方法は、冷菓生地と
同時に充填するため充填時にチョコレート生地が固化す
るのを防ぐためその融点が低い配合としなければなら
ず、このようなチョコレート生地は吸湿を防ぐには不適
当であった。
また、のスプレーする方法は、冷菓用のチョコレー
トの粘度が低いためチョコレート層を厚くすることが難
しく吸湿を完全に防ぐことができなかった。しかも、ス
プレーした後冷菓生地を充填するまでの間にチョコレー
ト生地が流下してコーン容器の底に溜まり固化するた
め、食べたときチョコレートの塊がガリガリする不快な
ものとなった。
コーン容器の吸湿を完全に防ぐには、チョコレート層
を厚くすればよいが、従来の方法では厚さに限界があ
る。
しかも、従来の方法でチョコレート層を厚くしたとし
ても食べたときチョコレートが堅いものとなり、冷菓生
地と合わなくなり、軽快な食感も失われた。
この発明の発明者は、コーンアイスを保存しておいて
もコーン容器が吸湿しないようにチョコレート層を厚く
し、しかも食べたときチョコレート層が堅くならない方
法を開発すべく研究し、この発明を完成させた。
課題を解決するための手段 この発明の発明者は、コーン容器に冷菓生地を充填し
たコーンアイスを製造する際、コーン容器に気泡を含ん
だチョコレート生地を注入し、次いでコーン容器の内面
と相以の形状をした挿入型を挿入し、コーン容器と挿入
型の間の空隙にチョコレート生地を満たした状態とした
後挿入型を抜き取り、コーン容器の内面に気泡を含んだ
チョコレート生地層を設け、次いで冷菓生地を充填する
ことにより、課題を解決した。
ここに用いるコーン容器とは、ウエハース生地、甘味
せんべいなどの焼成生地を円錐形、コップ形などの容器
状としたものを指す。
また、冷菓生地として、アイスクリーム生地、シャー
ベット生地などの冷菓の生地が用いられる。
さらに、チョコレート生地としてては、カカオマスを
用いたチョコレート生地だけでなく、糖、粉乳に油脂を
混ぜたホワイトチョコレート生地或は糖と油脂を混ぜた
だけの油脂性菓子生地なども利用できる。すなわち、油
脂を基材とし、コーン容器内面に層として付着可能な油
脂性生地が使用できる。
この発明を実施するには、先ず融解しているチョコレ
ート生地をオーバーミキサー、ビーター、フリーザーな
どの公知の方法で処理して気泡を含くませる。
次いで、気泡を含んだチョコレート生地をコーン容器
に注入してからコーン容器の内面と同形の挿入型をチョ
コレート生地に挿入し、コーン容器の内面と挿入型の間
に生じる間隙にチョコレート生地が満たされた状態とし
てから挿入型を抜き取り、コーン容器の内面にチョコレ
ート層を設けるようにする。
このとき挿入型の挿入の程度により、チョコレート層
の厚さを調節することが出来る。すなわち、挿入型を深
く挿入するとコーン容器内面との間の空隙が狭くなり、
薄いチョコレート層となり、浅く挿入すると空隙が広く
なり、厚いチョコレート層とすることができるので、必
要に応じ望ましい厚さのチョコレート層とする。
なお、中空の挿入型を用い、内部に温水を流して挿入
型の温度を暖めることにより、挿入型と接するチョコレ
ート層の表面の粘度を低下させ、挿入型が抜き取りやす
くするのが望ましい。
しかも、暖めた挿入型を用いることにより、チョコレ
ート層の表面の気泡が脱気し、チョコレート層の表面に
気泡がない滑らかな状態となる。その結果、冷菓生地の
水分がコーン容器に移行するのを遮断する効果が増大す
る。
次いで、チョコレート層を設けたコーン容器に、常法
に従って冷菓生地を充填し、コーンアイスとする。
実施例 カカオマス10部、粉乳14部、粉糖38部、植物性油脂38
部からなるチョコレート生地を籠型羽根を付けたオーバ
ーミキサーに入れ、気泡を混入させ、気泡を含んだチョ
コレート生地とした。
この気泡を含んだチョコレート生地を円錐形のコーン
容器の底部に注入し、その中に円錐形をした挿入型を挿
入し、コーン容器の内面と挿入型の間の空隙にチョコレ
ート生地を満たした状態とした後、挿入型を回転させな
がら引き抜き、コーン容器の内面にチョコレート層を設
けた。なお、挿入型の内部に温水を通し、その表面をチ
ョコレート生地の融点より高い温度としてチョコレート
層の表面に気泡がない滑らかな状態とした。このときの
チョコレート層の厚さは、およそ1.5mmであった。ま
た、チョコレート生地が流下してコーン容器の底部に溜
まることもなかった。
次いで、加糖練乳30部、生クリーム15部、牛乳55部に
安定剤、乳化剤、香料を加え、常法により造ったアイス
クリーム生地をチョコレート層を設けたコーン容器に充
填した後、冷却、固化してコーンアイスを得た。
このコーンアイスは、食べたときコーン容器のパリパ
リした食感とアイスクリームが口の中で混ざり、大変お
いしかった。しかも、チョコレートの堅くて不快な食感
は、全く感じられなかった。また、−25℃に調整した冷
菓用ストッカーに8週間保存した後もコーン容器のパリ
パリした食感は、保たれていた。
試験例 比較例のコーンアイス 実施例に用いたチョコレート生地、コーン容器および
アイスクリーム生地を用い、従来の方法でコーンアイス
を造った。
すなわち、チョコレート生地をホイップ処理せずにコ
ーン容器の内部に向けスプレーし、コーン容器の内面を
チョコレート生地で被覆した。このときのチョコレート
被覆層の厚さはおよそ0.3mmであった。
次いで、アイスクリーム生地を充填し、冷却、固化し
て比較例のコーンアイスを得た。
保存試験 実施例のコーンアイス及び比較例のコーンアイスを同
じ冷菓用のストッカーに保存し、経時的にコーン容器部
分の水分を測定した結果、表1のようになった。
なお、試験期間中のストッカー内部の温度は、−25±
2℃であった。
サイクル試験 実施例のコーンアイス及び比較例のコーンアイスを同
じ冷菓用のストッカーに入れ、一日に6時間冷凍機の電
源を切りヒートショックを与えながら保存するサイクル
試験を行った。このときのコーン容器部分の水分を経時
的に測定した結果は、表2のようになった。
なお、ストッカー内部の温度は、毎日−4℃と−18℃
の間を上下した。
発明の効果 この発明では、チョコレート生地に気泡を含ませてか
らコーン容器の内壁に付着させている。気泡を含ませる
ことによりチョコレート生地の粘度が増し、コーン容器
内面での保持性が増加して、より厚い層とすることがで
きる。しかも、冷菓生地を充填するまでに流下して底部
に溜まってチョコレートの塊となり、食べたとき違和感
を与えることがなく、しかも試験例にも見られるよう
に、保存したとき冷菓生地の水分がコーン容器に移行す
るのが防げた。
コーン容器は、水分が7〜8%位になるとパリパリし
た食感が失われ、10%前後より水分が多くなるとグニャ
グニャの食感となる。しかし、保存試験の結果にもみら
れるように8週間後でも水分は7%以下でパリパリした
食感が保たれていた。また、小売店で開けたり閉めたり
される場合を考えたサイクル試験においても4週間保存
してもパリパリした食感が保たれていた。チョコレート
生地に気泡が含まれているためガリガリした堅い食感が
なく、容易に噛み砕け、冷菓生地と混ざるものとなり、
両者の味を同時に楽しめるものとなった。
この発明を実施すると、チョコレート層を任意の厚さ
とすることができ、従来の方法では得られなかった厚い
チョコレート層を設けることができ、それだけコーン容
器の吸湿を防ぐ効果のあるものとなった。
しかも、従来の方法でチョコレート層を厚くできたと
しても、冷菓生地と共に食べたときチョコレート層が堅
くて違和感のあるものとなるが、この発明の方法を実施
した場合、冷菓生地と同じ力で噛み砕かれ、違和感を与
えないものとすることができた。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コーン容器に冷菓生地を充填したコーンア
    イスを製造するに際し、コーン容器に気泡を含んだチョ
    コレート生地を注入し、次いでコーン容器の内面と相以
    の形状をした挿入型を挿入し、コーン容器と挿入型の間
    の空隙にチョコレート生地を満たした状態とした後挿入
    型を抜き出し、コーン容器の内面に気泡を含んだチョコ
    レート生地層を設け、次いで冷菓生地を充填することを
    特徴とするコーンアイスの製造法。
JP2005802A 1990-01-12 1990-01-12 コーンアイスの製造法 Expired - Lifetime JP2896587B2 (ja)

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JPH03210152A JPH03210152A (ja) 1991-09-13
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