JP2896335B2 - ラップ材の貼着装置 - Google Patents

ラップ材の貼着装置

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JP2896335B2
JP2896335B2 JP34359295A JP34359295A JP2896335B2 JP 2896335 B2 JP2896335 B2 JP 2896335B2 JP 34359295 A JP34359295 A JP 34359295A JP 34359295 A JP34359295 A JP 34359295A JP 2896335 B2 JP2896335 B2 JP 2896335B2
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sticking roll
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田中  誠
仁 河北
泰弘 富永
幸康 中野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送されるワーク
に対してラップ材を貼着する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ワークにラップ材を貼着する装置とし
て、ワークを搬送するワーク搬送機構と、ワークの搬送
方向に沿ってラップ材を供給するラップ材供給機構とを
備えると共に、ワークに対する当接方向が異なっている
複数の貼着ロールをワークの搬送方向に沿って並べて設
けたものがある。搬送されるワークに合わせてラップ材
が供給されると、そのラップ材はワークと各貼着ロール
との間を順次に通過する間に各貼着ロールによりワーク
の形状に倣うように徐々に変形させられつつワークの外
面に押し付けられ、もってラップ材がワークの外面に貼
着されるようになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種のラ
ップ材貼着装置においては、貼着作業の開始前に、ワー
クの種類や寸法に応じて各貼着ロールの位置を調節する
という段取り作業が必要になる。しかるに、従来は、こ
の段取りに際しては、多数個の貼着ロールを1つづつ個
別に位置調節する必要があったため、その作業に大いに
手間取り、生産性を低下させるという問題があった。
【0004】本願発明は上記事情に鑑みて創案されたも
のであって、貼着作業開始前の段取り作業を効率よく行
うことができるラップ材の貼着装置を提供することを目
的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ワー
クを搬送するワーク搬送機構と、ワークの搬送方向に沿
ってラップ材を供給するラップ材供給機構と、ワークの
搬送経路に沿って設けられたロール支持部と、このロー
ル支持部に設けられた複数の貼着ロールとを備え、貼着
ロールによりラップ材がワークの形状に倣って曲げられ
つつそのワークの外面に貼着されるようにしたラップ材
の貼着装置において、ロール支持部に設けられて貼着ロ
ールを移動させるロール駆動機構と、その貼着ロールの
位置を検出するロール位置検出手段と、ワークの形状に
応じて配されるべき貼着ロールの位置を記憶するワーク
押圧位置記憶手段と、ロール位置検出手段により検出さ
れた貼着ロールの位置とワーク押圧位置記憶手段に記憶
された貼着ロールの位置との偏差に応じてロール駆動機
構の動作を制御する制御手段とを設けたところに特徴を
有する。
【0006】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、ワーク押圧位置記憶手段に、ワークを搬送経路に置
いて各貼着ロールにより押圧した状態においてロール位
置検出手段により検出された貼着ロールの位置を書き込
む構成としたものである。
【0007】また、請求項3の発明は、請求項1の発明
において、ワークの外形寸法を入力する入力手段と、こ
の入力手段によって入力された外形寸法に応じて貼着ロ
ールを配すべき位置を演算するロール位置演算手段とを
設け、このロール位置演算手段により算出されたロール
位置を前記ワーク押圧位置記憶手段に書き込むようにし
たところに特徴を有する。
【0008】
【発明の作用及び効果】請求項1の発明においては、貼
着ロールの位置はロール位置検出手段によって検出さ
れ、その結果がワーク押圧位置記憶手段に記憶された位
置に等しくなるようにロールがロール駆動手段によって
駆動される。この結果、作業者が逐一貼着ロールの位置
合わせ作業を行わなくとも、自動的に必要な位置に配置
されることになり、段取り作業が自動化されて作業能率
が著しく高くなる。
【0009】請求項2の発明においては、基準となるよ
うなワークをワーク搬送経路に置き、そのワークの必要
な位置に貼着ロールが接するように貼着ロールの位置を
調節する。そして、その時の貼着ロールの位置がロール
位置検出手段によって検出されるから、これをワーク押
圧位置記憶手段に書き込む。すると、次回からは、貼着
ロールの位置がロール位置検出手段によって検出されつ
つワーク押圧位置記憶手段に記憶された位置に等しくな
るようにロールがロール駆動手段によって駆動されるか
ら、各貼着ロールの位置合わせ作業を行わなくとも、そ
れらが自動的に必要な位置に配置されることになり、や
はり段取り作業が自動化される。
【0010】また、請求項3の発明では、入力手段によ
ってワークの外形寸法を入力する。すると、貼着ロール
を配すべき位置がロール位置演算手段によって演算さ
れ、その結果がワーク押圧位置記憶手段に書き込まれ
る。従って、初回の位置合わせまで行わなくともよくな
り、段取り作業がいっそう簡単になる。
【0011】
【発明の実施の形態】
<実施形態1>以下、本発明を具体化した実施形態1に
ついて図1ないし図14を参照して説明する。まず、ワ
ーク搬送機構10について説明する。基台11の前後両
端には一対の転向スプロケット12、13が配され、後
方(図1の左側)の転向スプロケット13の下方にはモ
ータ14に連結した駆動スプロケット15が配されてお
り、チェーン16が、駆動スプロケット15と後方(図
1の左側)の転向スプロケット13に掛け回され、細長
いチェーン受け17の上を滑り、前方の転向スプロケッ
ト12で転向し、チェーン受け17の下側に沿って配し
たテンションスプロケット18に掛け渡されて駆動スプ
ロケット15に戻る経路で循環走行する。
【0012】チェーン受け17の上方にはチェーン16
と係合された複数の従動スプロケット(図示せず)が配
されていると共に、各従動スプロケットに送材ロール1
9が取り付けられている。従って、チェーン16が走行
すると複数の送材ロール19が一斉に回転され、その上
に載置されたワークWが図1の右から左に向かって搬送
されるようになっている。
【0013】次に、ラップ材供給機構22について説明
する。ワーク搬送機構10の上方には、基台11の両端
から立ち上がる受け柱23、23によって支持したハウ
ジング24が設けられている。後方(図1の左側)の受
け柱23には、ラップ材ロール25と接着剤タンク26
が設けられ、ラップ材ロール25から繰り出された帯状
のラップ材Lは接着剤を塗布されてハウジング24内に
引き込まれ、ラップ材Lがハウジング24内を通過する
間に低温の温風によって接着剤が乾燥される。尚、温風
は、ハウジング24の後部に接続したホース27を介し
て温風圧送源(図示せず)からハウジング24内に供給
される。
【0014】ハウジング24内を通過したラップ材Lは
下向きに転向されて前側の受け柱23に沿って下方へ送
られ、さらに転向ロール28により斜め後方下向きに転
向されてワークWの上面に対応するように供給される。
また、受け柱23には、ラップ材Lを暖めて接着剤をワ
ークWに接着し易くするための加熱器29が設けられて
いる。さらに、ハウジング24の後方部(図1の左側)
にはカッタ30が設けられており、各ワークWへのラッ
プ材Lの貼着が終わる毎にラップ材Lがカッタ30によ
って切断される。
【0015】次に、ワークWにラップ材Lを貼着するた
めの貼着ロール及びその支持構造について説明する。
【0016】基台11には左方向に突出する前後一対の
サイドバー32、32が設けられ、この各サイドバー3
2には前後方向に細長いメインスライダ33が左右方向
の移動可能に支持され、メインハンドル34を回転操作
すると図示しない雄ねじと雌ねじの係合によってメイン
スライダ33の位置を左右方向へ大きく調節することが
できる。また、この各メインハンドル34は、前後に一
対設けた左右駆動モータ35の駆動軸とチェーン36を
介して連結されており、その左右駆動モータ35を駆動
することによってもメインスライダ33を左右方向に移
動させることができる。
【0017】一方、メインスライダ33には計4個のサ
ブスライダ37が左右方向の移動可能に支持され、サブ
ハンドル38を回転操作すると、サブスライダ37の位
置を左右方向に微調節することができるようになってい
る。そして、前後各2個のサブスライダ37には2枚の
支持板39が立設状態で固定され、その各支持板39の
上端中央部に駆動モータ40が固定されるとともに、図
3に示すように各支柱支持板41が案内溝41aと支持
板39の案内突条39aとの係合によって上下移動可能
に支持されている。そして、上記駆動モータ40の駆動
軸には昇降ネジ42が連結され、その昇降ネジ42に支
柱支持板41が螺合することで、駆動モータ40を駆動
することにより支柱支持板41が昇降するようになって
いる。
【0018】なお、上記した支柱支持板41は図1及び
図2に示すように前後に基台11の左右両側に位置して
前後に2本づつ配置され、同様な取付構造及び駆動構造
にて前後に2対(計4本)配置されている。
【0019】さて、各支柱支持板41には、図1に示す
ようにワークWの搬送経路に沿って複数の円柱状或いは
板状のロール支持部31が立設固定されており、例えば
総計20本である。また、図面の簡略化のために詳細に
は図示していないが、支柱支持板41には上記ロール支
持部31の内側(ワークWの搬送路側)に位置して複数
本の押さえロール支柱43(図4参照)が立設され、こ
こにワークWの左右両側面を抑えてワークWのずれを防
止する押さえロール(図示せず)が取り付けられてい
る。
【0020】図4及び図5に示してあるように、円柱状
をなすロール支持部31の上端には取付板44が固定さ
れ、ここに横に長いベースプレート45が固定されてい
る。このベースプレート45の両端には端板46が取り
付けられており、両端板46間にガイドロッド47が掛
け渡してあり、そのガイドロッド47に沿って左右動ブ
ロック48が左右移動可能に支持されている。また、ベ
ースプレート45の左端部にはX軸駆動モータ49が固
定され、その駆動軸に連結した左右駆動ネジ50が上記
左右動ブロック48を貫通してガイドロッド47に沿っ
て左右に掛け渡してある。これにてX軸駆動モータ49
を駆動することによって左右動ブロック48を所望の寸
法だけ左右に移動させることができるX軸駆動機構51
が構成されている。なお、上記左右駆動ネジ50にはロ
ータリエンコーダ52が連結されており、その駆動ネジ
50の回転量、ひいては左右動ブロック48の位置を検
出することができる。また、左右動ブロック48の通過
領域には、支持ロッド53を介して2個のリミットスイ
ッチ54が左右に離して取り付けられ、これにて左右動
ブロック48の移動限界位置を検出するようになってい
る。
【0021】一方、上記左右動ブロック48には上記し
たと同様のY軸駆動機構60が設けられている。すなわ
ち、左右動ブロック48に縦に長いベースプレート61
が取り付けられ、ここに設けた上下両支持板62、62
間に2本のガイドロッド63及び昇降ネジ64が昇降ブ
ロック65を貫通して設けられている。昇降ネジ64に
はY軸駆動モータ66の駆動軸が連結されており、その
モータ66を駆動することによって昇降ブロック65を
所望の寸法だけ上下に移動させることができる。なお、
昇降ブロック65の移動領域には、支持ロッド67を介
して2個のリミットスイッチ68が上下に取り付けら
れ、これにて昇降ブロック65の移動限界位置を検出で
きるようになっており、また、昇降ネジ64の下端部に
はロータリエンコーダ69(図5参照)が連結されてそ
の昇降ネジ64の回転量、ひいては昇降ブロック65の
上下位置を検出することができる。
【0022】そして、上記昇降ブロック65にはL型ブ
ラケット70を介してエアシリンダ71がそのロッド7
2を下向きにして固定されている。このロッド72はエ
アシリンダ71に作動エアを供給することで所定ストロ
ークだけ上下に移動するもので、その下端にはロール支
持ブラケット73を介して貼着ロール80が回転自在に
取り付けてある。このロール支持ブラケット73はロッ
ド72に対して着脱可能に取り付けられるとともに、ロ
ッド72に対して貼着ロール80の支持角度を所定角度
だけ傾ける形状をなす。
【0023】このように上記貼着ロール80は、X軸駆
動機構51及びY軸駆動機構60並びにエアシリンダ7
1からなるロール駆動機構を介してロール支持部31に
取り付けられた形態となり、これらを作動させることに
よって貼着ロール80を所望の位置に移動させることが
でき、ワークWに対して貼着ロール80を支軸が所定角
度傾斜した状態で押し当てることができる。
【0024】なお、図6は上述したものとは別のロール
支持部31に取り付けられた貼着ロール80の支持構造
を示しており、X軸駆動機構51、Y軸駆動機構60及
びエアシリンダ71が同一機構であって貼着ロール80
を取り付けるロール支持ブラケット74の形状が相違
し、貼着ロール80の支軸80aの傾斜角度を異ならせ
ている。
【0025】また、図7及び図8はワークWの左側面か
ら貼着ロール80を宛がう部分の支持構造を示してい
る。これは、板状をなすロール支持部31にY軸駆動機
構60を構成し、このY軸駆動機構60によってX軸駆
動機構51を上下に移動させる構成としてある。ロール
支持ブラケット75は連結シャフト75aの先端にピン
75bを介して貼着ロール80の支軸80aを連結シャ
フト75aと直交するように連結してなる。その他、Y
軸駆動機構60、X軸駆動機構51及びエアシリンダ7
1の構成は前述したものと同様であり、同一部分に同一
符号を付して重複する説明を省略する。
【0026】図9及び図10はワークWの左下面から貼
着ロール80を宛がう部分の支持構造を示している。こ
れは、上記図7及び図8の構造と同一であり、ロール支
持ブラケット75の連結シャフト75aと支軸80aと
の連結角度が相違するのみである。
【0027】また、図11及び図12はワークWの下面
左側から貼着ロール80を宛がう部分の支持構造を示し
ている。これは、図4及び図5を参照して説明した左上
隅用の貼着ロール80のものと同様に、円柱状をなすロ
ール支持部31の上端にX軸駆動機構51を設け、この
X軸駆動機構51によってY軸駆動機構60を左右に移
動させる構成としてある。ここで、ロール支持ブラケッ
ト75は貼着ロール80の支軸80aを受ける軸受75
cをロッド72の下端に連結した構成であり、貼着ロー
ル80の支軸80aはロッド72に対して直角をなして
いる。
【0028】そして、図13はワークWの上面から貼着
ロール80を宛がう部分の支持構造を示しており、これ
も図4及び図5を参照して説明した左上隅用の貼着ロー
ル80のものと同様に、円柱状をなすロール支持部31
の上端にX軸駆動機構51を設け、このX軸駆動機構5
1によってY軸駆動機構60を左右に移動させる構成と
してある。この貼着ロール80は、ワークWの横幅より
も十分に長い横軸寸法を有し、その両軸端をコ字型ブラ
ケット81にて受けるとともに、そのコ字型ブラケット
81の中央でエアシリンダ71のロッド72に連結され
ている。その他、Y軸駆動機構60、X軸駆動機構51
及びエアシリンダ71の構成は前述したものと同様であ
り、同一部分に同一符号を付して重複する説明を省略す
る。
【0029】次に、以上述べたロール駆動機構の制御構
造について図14を参照して説明する。各ロール駆動機
構のロータリエンコーダ52、69は貼着ロール80の
位置を検出するロール位置検出手段に相当するもので、
ここからの信号はCPU(中央制御装置)90に入力さ
れる。CPU90では、メモリ入力スイッチ91がオン
操作されると、ロータリエンコーダ52、69群によっ
て検出された各ロール支持部31毎の貼着ロール80の
X軸及びY軸上の位置を、そのロール支持部31に予め
与えられた番号とともにワーク押圧位置記憶手段に相当
するメモリ92に記憶する。また、CPU90は前述し
たロール駆動機構のX軸駆動モータ49、Y軸駆動モー
タ66及びエアシリンダ71の駆動信号を出力するよう
になっており、手動操作スイッチ93の各方向ボタンを
オン操作することで所望の方向に貼着ロール80を移動
させることができ、また、後述するようにロール駆動機
構の動作を制御して貼着ロール80を所定の位置に移動
させる制御手段としても機能する。
【0030】その制御手段の具体的内容は、次に述べる
本実施形態の作用説明にて明らかになる。まず、ワーク
Wへのラップ材Lの貼着を行うのに先立ち、各貼着ロー
ル80の位置調整を行う。これには、ワークWをワーク
搬送機構10によってラップ材Lの貼着領域に送りこん
でおき、各ロール駆動機構のエアシリンダ71を進出さ
せた状態で、貼着ロール80とワークWの表面を見なが
ら手動操作スイッチ93を操作してロール駆動機構のX
軸駆動モータ49及びY軸駆動モータ66を作動させる
ことにより貼着ロール80の外表面がワークWに接する
位置(以下、これを「ワーク押圧位置」という)まで移
動させる。このような貼着ロール80の位置決めを全て
の貼着ロール80について完了させたところで、メモリ
入力スイッチ91をオン操作し、テンキー94からワー
ク番号を入力する。すると、そのワーク番号とともに、
各貼着ロール80の番号とワーク押圧位置におけるXY
両軸の位置データがメモリ92に書き込まれる。
【0031】このようにして各貼着ロール80の位置決
め及び位置記憶を行った後、ワークWを取り出し、今度
は同種のワークWをワーク搬送機構10によって次々に
送り込むとともに、ラップ材Lを供給する準備を行って
おく。そして、セットスイッチ95をオン操作するとと
もに、テンキー94によってワーク番号を入力すると、
CPU90は各貼着ロール80の記憶したXY両軸の位
置をその番号とともに読出し、その貼着ロール80を再
びワーク押圧位置に移動させる。これには、CPU90
が、読出したワーク押圧位置のXY座標と、ロータリエ
ンコーダ52、69によって検出されたXY座標とを比
較し、その偏差に応じてX軸駆動モータ49及びY軸駆
動モータ66の動作を制御して偏差が0になるようにす
る。これを全貼着ロール80について行うことにより、
各貼着ロール80が自動的に「ワーク押圧位置」に準じ
た位置(「ワーク押圧位置」からエアシリンダ71の作
動量分だけ後退した位置)に移動されることになる。そ
して、ワーク搬送機構10によって送られたワークWが
ラップ材Lの貼着領域に進入すると、これが図示しない
センサによって検出され、CPU90からの信号によっ
て各エアシリンダ71が所定のタイミングでジャンピン
グ作動を行い、この結果、各貼着ロール80が最終的に
「ワーク押圧位置」に移動される。このため、ラップ材
Lが各貼着ロール80によって順次にガイドされること
になり、ラップ材LがワークWの形状に倣って変形しつ
つ貼着される。
【0032】なお、貼着ロール80がジャンピングを行
うタイミングは、ワークWの先端エッジ部が貼着ロール
80の先端を通過した後に、貼着ロール80の先端がワ
ークWの外面に接触するようにしてあり、これにて貼着
ロール80が先に進出して後からワークWの先端エッジ
部が貼着ロール80の外周面に当接することによってラ
ップ材Lにしわが発生することを防止するようにしてい
る。
【0033】このようにして1個のワークWに対する貼
着工程が完了するとカッタ30が作動してラップ材Lを
切断する。このカッタ30の作動の制御方法について
は、ワークWの後端位置を検出したセンサからの検出信
号が出された後、ワーク搬送機構10が所定距離だけワ
ークWの送ったことを検出してカッタ30の作動が開始
されるようになっている。
【0034】所要個数のワークWに対する貼着工程が終
了したところで、作業終了操作を行うと、ロール駆動機
構のX軸駆動機構51、Y軸駆動機構60及びエアシリ
ンダ71が作動して全貼着ロール80を邪魔にならない
原点位置に退避させ、ワーク搬送機構10やラップ材供
給機構22等が停止する。
【0035】この後、作業を再開する場合には、セット
スイッチ95を再びオン操作してワーク番号をテンキー
94から入力すれば、前述と同様に全貼着ロール80が
「ワーク押圧位置」に自動的に移動される。従って、作
業再開時に、各貼着ロール80の位置調整を再び行う必
要はない。なお、異なる種類のワークWに対してラップ
材Lの貼着を行うには、そのワークWを前述したと同様
に各貼着ロール80の位置調節作業を行い、そのワーク
に関する各貼着ロール80の「ワーク押圧位置」をワー
ク番号とともにメモリ92に記憶させればよい。
【0036】また、ワークWの形状が大きく異なる等の
理由により貼着ロール80のワークWに対する角度等を
変える必要がある場合には、ロール支持ブラケットとと
もに貼着ロール80を交換する。新たに取り付けた貼着
ロール80の位置調節は上述したと同じ要領で行う。
【0037】このように、本実施形態では、いったん各
貼着ロール80をワークWに対して位置決めすれば、そ
の位置がメモリ92に記憶される。そして、セットスイ
ッチ95を押圧すれば、いつでも全ての貼着ロール80
が記憶された位置に自動的に移動するから、貼着工程の
開始時の段取り作業を極めて迅速に行うことができ、そ
の分、生産性を大きく高めることができる。
【0038】<実施形態2>次に、本発明を具体化した
実施形態2を図15乃至図20を参照して説明する。本
実施形態は、ワークWの外形寸法を入力することによ
り、貼着ロールを配置すべき適切な位置を演算し、ロー
ル駆動機構によってこれを必要な位置に自動的に移動さ
せるようにしたものである。機械的構成は、図1ないし
図13を参照して説明した前記実施形態1のものと基本
的に同様であるが、ロール支持ブラケット76の構造の
みが相違する。すなわち、図15及び図16に示すよう
に、その支持ブラケット76は、ロッド連結基部76a
と、これから下向きに延びて所定角度で屈曲するロール
取付基板部76bとを備え、ロール取付基板部76bに
貼着ロール80の支軸80aが支持されている。また、
ロッド連結基部76aには連結軸部76cが突設され、
これがエアシリンダ71のロッド72の下端に設けた軸
支持部72bにピン72cを中心に回動可能に連結され
ている。この連結部において、図示しないボルトを緩め
ることでロール支持ブラケット76がロッド72に対す
る角度を例えば5度刻みで調節可能となっており、その
ボルトを締めてその角度にロール支持ブラケット76を
固定することができる。
【0039】一方、前記ロール駆動機構の制御構造及び
演算原理は次のようである。装置の前面部には、図17
に示す操作部100が設けられている。この操作部10
0には図18に示すように、入力操作部101と入力値
表示部102とが設けられ、入力操作部101にてワー
クWの種類毎の登録番号、貼着ロール80の識別番号、
ワークWの厚さ寸法d及び幅寸法w、貼着ロール80の
押さえ角度θ並びにジャンピング(エアシリンダ71の
作動)の有無等がそれぞれ入力可能である。これらの入
力値はCPU110を介してメモリ111に書き込まれ
る。ここで、各数値は例えば図17に示す値をいい、貼
着ロール80の角度θは、ワークWの底面と貼着ロール
80の支軸とがなす角度を反時計回り方向を正として定
めた角度をいう。なお、貼着ロール80をロッド72に
取り付けた場合において、ロッド72の先端Aと貼着ロ
ール80の外周面の中央点Rとの間のアーム長rは、各
貼着ロール80毎に特有な値であり、これは予めメモリ
111に記憶されている(これを操作部から入力するこ
とも可能である)。 (基本演算式)さて、上述のように各数値を定義してお
けば、例えば貼着ロール80が図19に示すようにワー
クWの左上隅を押さえ角度θにて押さえる場合には、貼
着ロール80がラップ材Lを押さえるためにロッド72
の先端Aの位置座標(x,y)は、ワークWの底面中央
を原点OとしたXY直交座標系によって次式のように表
すことが可能である。 x=−(w/2+xa )=−(w/2+r・sin θ) y=d+ya =d+r・cos θ (ロール接点補正)また、例えば貼着ロール80の押さ
え角度θが45゜を越えて大きくなった場合や、ワーク
Wの形状によっては、図20に示すように、貼着ロール
80を標準よりも上昇させてワークWに対する接点が貼
着ロール80の中央点Rよりも下になるように設定する
ことが好ましいことが経験的に知られている。このよう
に接点を中央点Rからずらした場合のXY両軸方向への
補正値x1,y1は、ずれ量をmとすれば、理論的には次
式にて表される。 x1 =m・cos θ y1 =m・sin θ しかし、適切なずれ量mは押さえ角度θにより変化する
ことがあるので、実験的に補正値x1,y1を求めること
が最も好ましく。この実施形態では、例えば次表のよう
であった。 θ 30゜ 35゜ 40゜ 45゜ 50゜ 55゜ 60゜ x1 -8 -5 -2.3 0 +1.9 +3.3 +4.3 y1 +13.3 +8.9 +4.5 0 -4.9 -9.7 -15 そこで、これらの値はルックアップテーブルとしてメモ
リ92に書き込んであり、入力された押さえ角度θに応
じてこれを読出すようになっている。 (ジャンピング補正)また、ジャンピングを行う場合、
そのジャンピング量(エアシリンダ71の作動ストロー
ク)はjとし(上から下へ移動する場合を正とする)、
ジャンピングを行わない場合にはj=0となる。このジ
ャンピングに基づくXY両軸方向への補正値x2,y2
は、例えば左上隅の貼着ロール80に関しては次式にて
表される。 x2=0 y2=j
【0040】従って、上記した基本演算式に対して各補
正を行うと、貼着ロール80がラップ材Lを押さえるた
めにロッド72の先端Aが位置すべき座標(x0,y0)
は、次のように表される。 x0=−(w/2+r・sin θ)+x1+x2 y0=d+r・cos θ+y1+y2 そして、ジャンピング前ではY軸座標に関して最終項y
2 を除いた座標位置(xj,yj)にロッド72の先端
が位置すべきである。 xj=−(w/2+r・sin θ)+x1+x2 yj=d+r・cos θ+y1 そこで、CPU110は、入力されたワークWの外形寸
法d,wや貼着ロール80の押さえ角度θ等に応じて前
述した各演算を行い、ジャンピング前の座標位置(x
j,yj)をメモリ111に記憶する。そして、セット
スイッチ112をオン操作するとともに、入力操作部1
01によってワーク番号を入力すると、CPU110は
ワーク番号に対応する各貼着ロール80の座標位置(x
j,yj)をそのロール番号とともに読出し、前記実施
形態と同様にして各貼着ロール80をその位置に移動さ
せる。そして、ワーク搬送機構10によって送られたワ
ークWがラップ材Lの貼着領域に進入すると、これが図
示しないセンサによって検出され、CPU110からの
信号によって各エアシリンダ71が所定のタイミングで
ジャンピング作動を行い、この結果、各貼着ロール80
が最終的に「ワーク押圧位置(x0,y0)」に移動され
ることになる。
【0041】従って、この実施形態によれば、ワークW
の外形寸法等を入力しておけば、貼着ロール80を配す
べき位置がCPU110によって演算され、その結果が
メモリ111に記憶されるから、貼着ロール80の位置
調節は全く行わなくともよくなり、段取り作業がいっそ
う簡単になるという効果が得られる。
【0042】なお、以上の自動演算、自動移動によって
は各貼着ロール80を適切な位置に設定できない場合に
は、入力操作部101においてロール中心移動の移動量
を設定して調整することもできる。
【0043】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。
【0044】(1)上記実施形態では、ワークが方形断
面である場合について説明したが、本発明はワークが他
の断面形状である場合にも適用することができる。
【0045】(2)上述の実施形態2では、ロール支持
ブラケット76のロッド72に対する取付角度を手動調
整することにより貼着ロール80の押さえ角度θを調整
するようにしたが、これに限らず、ロール支持ブラケッ
トに貼着ロールの支持角度を変化させるためのモータを
備えた支軸傾動機構を設け、これにて押さえ角度θを調
整するようにしてもよい。この場合には、その押さえ角
度θを例えばロータリエンコーダにて検出してその角度
に応じて前記基本演算式の演算を行ってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の側面図
【図2】同じく正面図
【図3】同じく図2のIII−III線での断面図
【図4】同じく左上隅用の貼着ロールのロール駆動機構
を示す正面図
【図5】同じく左上隅用の貼着ロールのロール駆動機構
を示す側面図
【図6】同じく別の左上隅用の貼着ロールのロール駆動
機構を示す正面図
【図7】同じく左側面用の貼着ロールのロール駆動機構
を示す正面図
【図8】同じく左側面用の貼着ロールのロール駆動機構
を示す側面図
【図9】同じく左下隅用の貼着ロールのロール駆動機構
を示す正面図
【図10】同じく左下隅用の貼着ロールのロール駆動機
構を示す側面図
【図11】同じく左下面用の貼着ロールのロール駆動機
構を示す正面図
【図12】同じく左下面用の貼着ロールのロール駆動機
構を示す側面図
【図13】同じく上面用の貼着ロールのロール駆動機構
を示す正面図
【図14】同じく制御装置を示すブロック図
【図15】実施形態2における左上隅用の貼着ロールの
ロール駆動機構を示す正面図
【図16】同じく左上隅用の貼着ロールのロール駆動機
構を示す側面図
【図17】同じく操作部の正面図
【図18】同じく制御装置を示すブロック図
【図19】同じくワークWと貼着ロールとの位置関係を
示す概略正面図
【図20】同じくワークWと貼着ロールとの位置関係を
示す概略正面図
【符号の説明】
10…ワーク搬送機構 22…ラップ材供給機構 31…ロール支持部 51…X軸駆動機構 60…Y軸駆動機構 52、69…ロータリエンコーダ 80…貼着ロール 92、111…メモリ(ワーク押圧位置記憶手段) 90、110…CPU L…ラップ材 W…ワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中野 幸康 名古屋市瑞穂区内浜町31番25号 アミテ ック株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−14420(JP,A) 実開 昭64−39364(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65B 11/00 B65B 33/00 B65H 37/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークを搬送するワーク搬送機構と、ワ
    ークの搬送方向に沿ってラップ材を供給するラップ材供
    給機構と、前記ワークの搬送経路に沿って設けられたロ
    ール支持部と、このロール支持部に設けられた複数の貼
    着ロールとを備え、前記貼着ロールにより前記ラップ材
    がワークの形状に倣って曲げられつつそのワークの外面
    に貼着されるようにしたラップ材の貼着装置において、 前記ロール支持部に設けられ前記貼着ロールを所要の位
    置に移動させるロール駆動機構と、その貼着ロールの位
    置を検出するロール位置検出手段と、前記ワークの形状
    に応じて配されるべき前記貼着ロールの位置を記憶する
    ワーク押圧位置記憶手段と、前記ロール位置検出手段に
    より検出された貼着ロールの位置と前記ワーク押圧位置
    記憶手段に記憶された貼着ロールの位置との偏差に応じ
    て前記ロール駆動機構の動作を制御する制御手段とを設
    けたことを特徴とするラップ材の貼着装置。
  2. 【請求項2】 ワーク押圧位置記憶手段には、ワークを
    前記搬送経路に置いて各貼着ロールにより押圧した状態
    において前記ロール位置検出手段により検出された貼着
    ロールの位置が書き込み可能に構成されていることを特
    徴とする請求項1記載のラップ材の貼着装置。
  3. 【請求項3】 ワークの外形寸法を入力する入力手段
    と、この入力手段によって入力された外形寸法に応じて
    前記貼着ロールを配すべき位置を演算するロール位置演
    算手段とを備え、このロール位置演算手段により算出さ
    れたロール位置が前記ワーク押圧位置記憶手段に書き込
    まれることを特徴とする請求項1記載のラップ材の貼着
    装置。
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