JP2895794B2 - ゴルフ練習用マットおよびその製造方法 - Google Patents

ゴルフ練習用マットおよびその製造方法

Info

Publication number
JP2895794B2
JP2895794B2 JP3447496A JP3447496A JP2895794B2 JP 2895794 B2 JP2895794 B2 JP 2895794B2 JP 3447496 A JP3447496 A JP 3447496A JP 3447496 A JP3447496 A JP 3447496A JP 2895794 B2 JP2895794 B2 JP 2895794B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pile
warp
woven
mat
base fabric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3447496A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09225081A (ja
Inventor
敏行 嶋村
博 坂木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHIMAMURA TAAFU SEISAKUSHO KK
Original Assignee
SHIMAMURA TAAFU SEISAKUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SHIMAMURA TAAFU SEISAKUSHO KK filed Critical SHIMAMURA TAAFU SEISAKUSHO KK
Priority to JP3447496A priority Critical patent/JP2895794B2/ja
Publication of JPH09225081A publication Critical patent/JPH09225081A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2895794B2 publication Critical patent/JP2895794B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Woven Fabrics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばアイアンク
ラブ等の練習用として耐久性に優れたゴルフ練習用マッ
トおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来汎用のゴルフ練習用マットを図6に
示す。このゴルフ練習用マットのマット用織物は、緯糸
3と地経糸2とで基布1が織成され、同時に基布1に対
しパイル経糸4が地経糸2の長手方向に織り込まれて構
成されている。パイル経糸4はカットによりU字状に立
毛した状態とされたのち、接着剤で基布1に対して固着
される。更に、このマット用織物は所定寸法毎に裁断さ
れたのち基台5上に固着されて、ゴルフ練習用マットと
なる。このようなゴルフ練習用マットでアイアンクラブ
Cの打球練習をする場合、アイアンクラブCをダウンブ
ローに打ち込めることや、マットが位置ずれしにくいこ
と等の理由から、ボールBは地経糸方向の最外端近傍に
載置されることが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、最外端近傍
のパイル経糸4上にボールBをセットして練習すると、
当該部位のパイル経糸4が他の部位よりも薄くなってく
る。そして、パイル経糸4が薄くなって凹み部を生じる
と、ボールBがセット位置からずれ動いたり、マットか
ら転がり落ちることがある。そのため、従来のゴルフ練
習用マットは、他の部位には問題がない場合であっても
新品マットと交換しなければならず、耐久性に難点があ
った。上記のようにパイル経糸4が薄くなるのは、アイ
アンクラブCによる摩耗よりもむしろ、最外端のパイル
経糸4が抜け落ちてしまうことが主因である。これは、
アイアンクラブCのダフリによる衝撃力やトップによる
ボールBとの摩擦等により、裁断面近傍から基布1のほ
つれやくずれを生じたり、あるいは最外端のパイル経糸
4の固着力が低下するためである。加えて、最外端のパ
イル経糸4が一旦抜け落ちると、その近傍の基布1がゆ
るみ、これにより周辺のパイル経糸4も相乗的に抜けや
すくなる。
【0004】本発明は、上記した従来の問題点に鑑みて
なされたものであって、地経糸方向の最外端のパイル経
糸の抜け落ちを防止して、耐久性の優れたゴルフ練習用
マットおよびその製造方法の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るゴルフ練習用マットは、緯糸と地経糸
とから基布を織成し、この基布にパイル経糸を地経糸方
向に織り込んでなるマット用織物を備えたものにおい
て、基布の地経糸方向最外端に立毛したパイル経糸近傍
から、基布を地経糸方向に延長して基布延長部を織成す
るとともに、一端部が基布の地経糸方向最外端に立毛し
たパイル経糸の他端部を、前記基布延長部に地経糸と並
行して織り込んでマット用織物を構成したものである。
【0006】また、ゴルフ練習用マットの製造方法は、
緯糸と地経糸とから基布を織成し、この基布にパイル経
糸を地経糸方向に織り込んでなるマット用織物を備えた
ゴルフ練習用マットを製造するにあたり、基布から立毛
したパイル経糸を有するパイル立毛部と、パイル経糸を
地経糸と並行して基布に織り込んだパイル織り込み部と
を地経糸方向に交互に形成し、それぞれのパイル織り込
み部を緯糸方向に裁断してマット用織物を得るようにし
たものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。図1は本発明の一実施形態に係
るゴルフ練習用マットを示す外観図であり、図2はゴル
フ練習用マットにおける緯糸,地経糸,パイルの織成状
態を示す説明図である。但し、図6に示した上記従来の
ゴルフ練習用マットと同一の構成要素には、同一の符号
を付すとともにそれらの詳説は省略する。各図におい
て、符号の1は緯糸3と地経糸2とで平織に織成された
基布、4は地経糸方向に沿って基布1に織成され両端部
が基布1上に立毛している側面視U字状のパイル経糸、
4Aは基布1の地経糸方向最外端に立毛している側面視
L字状のパイル経糸、1aは最外端のパイル経糸4Aの
近傍から基布1を地経糸方向に延長して織成された基布
延長部、5は基布1の底面に接着剤等で固着される合成
ゴム製またはポリウレタン樹脂製の基台である。ここ
で、パイル経糸4Aは一端部が基布1上に立毛した状態
に設けられ、その他端部は立毛していない状態で基布延
長部1aに織り込まれている。また、パイル経糸4,4
Aは、例えばポリ塩化ビニル製フィラメント等のよう
な、弾力性のある合成繊維フィラメントの束で構成され
ている。
【0008】引続き、このゴルフ練習用マットを製造す
る態様につき、図3乃至図5を主に用いて説明する。ま
ず、主に図3で示すように、緯糸3と地経糸2とで長尺
帯布が連続的に織成され、同時に長尺帯布の地経糸方向
に沿ってパイル経糸4も織成される。このとき、パイル
織り用の有線織機によって長尺帯布にループ織りされ直
ちに刃(図示省略)で切断されて立毛したパイル経糸4
を有するパイル立毛部10と、ループ織りにはされずパ
イル経糸が地経糸2と並行して長尺帯布に織り込まれて
いるパイル織り込み部11とが、地経糸方向に交互に形
成される。ここで、パイル立毛部10を構成している長
尺帯布が基布1であり、パイル織り込み部11を構成し
ている長尺帯布が基布1aである。また、パイル立毛部
10の地経糸方向寸法はゴルフ練習用マットの長尺寸法
にほぼ相当している。
【0009】従って、パイル経糸4Aは、両端部がひと
つの基布1と次の基布1とに立毛して設けられ、中央部
は立毛することなく、基布延長部1aに地経糸2に沿っ
て織り込まれていることになる。そうして、基布1およ
び基布延長部1aの底面に接着剤を塗布、乾燥させるこ
とにより、パイル経糸4,4Aは基布1および基布延長
部1aに固着される。そこで、パイル織り込み部11の
ほぼ中央位置となる裁断線12で、パイル織り込み部1
1を緯糸方向に裁断すると、図4に示すように、マット
用織物Mが簡単な工程で容易に得られるのである。
【0010】その後、図5に示すように、基台5がマッ
ト用織物Mの底面に接着剤で接着される。更に、基布延
長部1aが基台5の端面から底面に巻き回されて固着さ
れる。これにより、この実施形態によるゴルフ練習用マ
ットが完成する。
【0011】以上のように製造されたゴルフ練習用マッ
トは、最外端のパイル経糸4Aの他端部が基布延長部1
aに織り込まれているので、図2の2点鎖線で示すよう
に、パイル経糸4A近傍にボールBをセットし、アイア
ンクラブCでダウンブローに打ち込む練習をした場合、
たとえアイアンクラブCのダフリによる衝撃力やトップ
によるボールBとの摩擦等があったとしても、パイル経
糸4Aは基布延長部1aに確りと保持されて容易には抜
け落ちたりしない。また、パイル経糸4Aの他端部が織
り込まれた基布延長部1aは、そのぶん強度が増す。し
かも、裁断面は基台5の底面に折り返されており、最外
端のパイル経糸4Aから離れた位置にあるので、基布1
および基布延長部1aのほつれやくずれを生じにくくな
る。従って、このゴルフ練習用マットは格段に耐久性の
高いものと言える。因みに、過酷なゴルフ練習場での使
用状態とほぼ同じ条件で試験したところ、従来のゴルフ
練習用マットと比べて約3倍長持ちした。
【0012】尚、上記した実施形態では、緯糸と地経糸
を平織した場合を例示したが、本発明はそれに限らず、
例えばウィルトン織等であっても適用できるのは言うま
でもない。
【0013】また、上記では、経緯一重織りでマット用
織物を形成する例を示したが、それには限定されず、例
えば経緯二重織りにより形成したものであってもよい。
【0014】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係るゴルフ
練習用マットによれば、基布の最外端に立毛したパイル
経糸の他端部が、基布延長部に地経糸と並行して織り込
まれているので、例えばアイアンクラブで打球練習をし
たときでも、最外端のパイル経糸は基布延長部で確りと
保持されて抜け落ちたりしない。また、基布延長部を設
けたことによりマット裁断面が最外端のパイル経糸から
離れた位置にあるうえ、パイル経糸の織り込みにより基
布延長部の強度も大きくなっている。そのため、練習時
の衝撃力や摩擦力による基布のほつれやくずれを生じに
くくなる。従って、極めて長寿命のゴルフ練習用マット
を実現することができる。
【0015】また、このゴルフ練習用マットの製造方法
では、基布から立毛したパイル経糸を有するパイル立毛
部と、パイル経糸を地経糸と並行して基布に織り込んだ
パイル織り込み部とを地経糸方向に交互に形成し、それ
ぞれのパイル織り込み部を緯糸方向に裁断してマット用
織物を得るといったような、簡単な工程により、上記の
ような優れたゴルフ練習用マットを容易に、かつ、安価
に製造することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るゴルフ練習用マット
を示す外観図である。
【図2】ゴルフ練習用マットにおける緯糸,地経糸,パ
イルの織成状態を示す説明図である。
【図3】織成された基布およびパイルの状態を示したも
のであって、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図4】裁断直後のゴルフ練習用マットの概略構成を示
す側面図である。
【図5】完成したゴルフ練習用マットの概略構成を示す
側面図である。
【図6】従来のゴルフ練習用マットの概略構成を示す側
面図である。
【符号の説明】
1 基布 1a 基布延長部 2 地経糸 3 緯糸 4 パイル経糸 4A パイル経糸 10 パイル立毛部 11 パイル織り込み部 12 裁断線 M マット用織物

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 緯糸と地経糸とから基布を織成し、この
    基布にパイル経糸を地経糸方向に織り込んでなるマット
    用織物を備えたゴルフ練習用マットにおいて、 基布の地経糸方向最外端に立毛したパイル経糸近傍か
    ら、基布を地経糸方向に延長して基布延長部を織成する
    とともに、一端部が基布の地経糸方向最外端に立毛した
    パイル経糸の他端部を、前記基布延長部に地経糸と並行
    して織り込んでマット用織物を構成したことを特徴とす
    るゴルフ練習用マット。
  2. 【請求項2】 緯糸と地経糸とから基布を織成し、この
    基布にパイル経糸を地経糸方向に織り込んでなるマット
    用織物を備えたゴルフ練習用マットを製造するにあた
    り、 基布から立毛したパイル経糸を有するパイル立毛部と、
    パイル経糸を地経糸と並行して基布に織り込んだパイル
    織り込み部とを地経糸方向に交互に形成し、それぞれの
    パイル織り込み部を緯糸方向に裁断してマット用織物を
    得ることを特徴とするゴルフ練習用マットの製造方法。
JP3447496A 1996-02-22 1996-02-22 ゴルフ練習用マットおよびその製造方法 Expired - Fee Related JP2895794B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3447496A JP2895794B2 (ja) 1996-02-22 1996-02-22 ゴルフ練習用マットおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3447496A JP2895794B2 (ja) 1996-02-22 1996-02-22 ゴルフ練習用マットおよびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09225081A JPH09225081A (ja) 1997-09-02
JP2895794B2 true JP2895794B2 (ja) 1999-05-24

Family

ID=12415258

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3447496A Expired - Fee Related JP2895794B2 (ja) 1996-02-22 1996-02-22 ゴルフ練習用マットおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2895794B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013220114A (ja) * 2012-04-12 2013-10-28 House 119:Kk ゴルフ練習用マット

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09225081A (ja) 1997-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7380573B2 (en) Method of producing on needle weaving looms a woven ribbon with the same edges in terms of weaving
JP3492376B2 (ja) 一体に織られたレースコードを有するスリーブ
JP2895794B2 (ja) ゴルフ練習用マットおよびその製造方法
JP4969757B2 (ja) パイプコンベヤ用ベルト
EP0511452B1 (en) Elastic support element or belt for stuffing of furniture pieces or car seats
JP4531172B2 (ja) 消防用ホース
US4376146A (en) Weft insertion knitted secondary carpet backing
JP2002186697A (ja) ゴルフ練習用マット
JPS6022503A (ja) 空気タイヤ
JP3728628B2 (ja) 透水性タフテッドパイル布帛
JPH10179209A (ja) スポーツ・シューズ用の布テープ
JP3010372B2 (ja) 抄紙用プレスフェルト
JP3300667B2 (ja) ギャザー付ストレッチ織物
KR102644161B1 (ko) 원단 제조 장치
JP2952247B1 (ja) ゴルフ練習用マットおよびその製造方法
JP3081091B2 (ja) シート等のジョイント用織物
JP4079402B2 (ja) 工業用織物の接合部
JPH11200275A (ja) 抄紙用シームフェルト
JP2004169215A (ja) 製紙用シーム付きフェルト
JP3829292B2 (ja) 競技場グランド地表
JP3008585U (ja) 毛皮織物地
JPH0152496B2 (ja)
JP2714936B2 (ja) トーションレース機を用いる組み布の組み方法
JP4002417B2 (ja) 製紙用ドライヤーカンバスの継手部
JP2506042B2 (ja) シ―ト繋縛用織物

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees