JP2895745B2 - リボン搬送装置 - Google Patents

リボン搬送装置

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JP2895745B2
JP2895745B2 JP10351994A JP10351994A JP2895745B2 JP 2895745 B2 JP2895745 B2 JP 2895745B2 JP 10351994 A JP10351994 A JP 10351994A JP 10351994 A JP10351994 A JP 10351994A JP 2895745 B2 JP2895745 B2 JP 2895745B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクリボンを正逆自
在に搬送するリボン搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的なサーマルプリンタは、例えば、
横方向に往復移動するシリアルヘッドを縦方向に順次移
動する印刷用紙に対向配置し、インクリボンを一対のリ
ボンリールで張架して内蔵したリボンカセットをシリア
ルヘッドに装着する構造となっている。
【0003】そして、このようなサーマルプリンタで
は、往復移動するシリアルヘッドの発熱素子でインクリ
ボンのインクを加熱して印刷用紙に転写することでドッ
トマトリクスの画像印刷を実現するようになっている。
この時、シリアルヘッドの移動に連動してリボンカセッ
トのリボンリールを回転駆動することで、インクリボン
は印刷用紙に位置不動に密着するようにしている。
【0004】そして、上述のようなインクリボンは、従
来は一回のみ使用する構造となっていたので、そのリボ
ン搬送装置はリボンカセットの一方のリボンリールのみ
を回転駆動してインクリボンを一方向にのみ順次搬送す
るようになっていた。しかし、現在ではインクを厚膜や
多重にするなどして複数回の使用を可能としたインクリ
ボンが開発されており、これに対応したリボン搬送装置
は、リボンカセットの一対のリボンリールを選択的に回
転駆動することでインクリボンを正逆自在に適宜搬送す
るようになっている。
【0005】そして、このようなリボン搬送装置では、
一対のリボンリールの一方のみを回転駆動するので他方
のリボンリールは自在に従動回転することになるが、こ
の従動回転するリボンリールが所定トルクの回転抵抗を
発生しないとインクリボンの張力が不足してジャムが多
発することになる。
【0006】そこで、特開平2-147280号公報に開示され
たリボン搬送装置では、一対のリボンリールの各々に接
離自在に対向配置した一対の揺動レバーをスプリングで
一個の駆動レバーに連結し、この駆動レバーで一方の揺
動レバーを弾発的に引張って従動回転するリボンリール
に押圧するようになっている。
【0007】このようにすることで、従動回転するリボ
ンリールに所定トルクの回転抵抗を発生させて搬送する
インクリボンに適正張力を与えることで、このインクリ
ボンのジャムを防止するようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に開示された
リボン搬送装置は、駆動レバーで弾発的に引張る一対の
揺動レバーをリボンリールに選択的に押圧することで、
従動回転するリボンリールに回転抵抗を発生させてイン
クリボンのジャムを防止するようになっている。
【0009】しかし、上述したリボン搬送装置は、従動
回転するリボンリールに回転抵抗を発生させるために、
揺動レバーや駆動レバーやスプリングなどの専用の機構
を設けているので、その小型軽量化や生産性向上が阻害
されている。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
インクリボンを張架した一対のリボンリールを選択的に
回転駆動して前記インクリボンを正逆自在に搬送するリ
ボン搬送装置において、前記リボンリールが着脱自在に
各々装着される一対の連結シャフトを回転自在に各々軸
支し、駆動電力が印加されない状態で所定トルクの回転
抵抗を示す一対の直流モータを設け、これらの直流モー
タの回転抵抗をインクリボンの搬送時の適正張力とする
減速比の歯車伝動機構で前記駆動モータを前記連結シャ
フトに連結し、前記直流モータに選択的に駆動電力を供
給する駆動回路を設けた。
【0011】
【0012】請求項記載の発明は、インクリボンを張
架した一対のリボンリールを選択的に回転駆動して前記
インクリボンを正逆自在に搬送するリボン搬送装置にお
いて、前記リボンリールが着脱自在に各々装着される一
対の連結シャフトを回転自在に各々軸支し、これらの連
結シャフトに一対の直流モータを各々連結し、前記直流
モータのコイル部の一端と電源との間に接続された給電
スイッチ回路と、前記直流モータのコイル部の他端とグ
ランドとの間に接続された接地スイッチ回路と、前記直
流モータのコイル部の一端と前記グランドとの間に接続
されたブレーキスイッチ回路と、前記グランドから前記
直流モータのコイル部をその一端から通じて前記電源側
に向かう第一の一方向導通路と、前記グランドから前記
直流モータのコイル部をその他端から通じて前記電源側
に向かう第二の一方向導通路とを有してそれぞれ前記直
流モータを選択的に駆動する一対のモータ駆動制御回路
を設け、リボン搬送時には駆動側として選択した一方の
前記モータ駆動制御回路の前記給電スイッチ回路及び前
記接地スイッチ回路をONにし、リボン搬送直後には従
動側として選択した他方の前記モータ駆動回路の前記接
地スイッチ回路及び前記ブレーキスイッチ回路を一定時
間ONにする制御手段を設けた。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明は、一対の直流モータの一
方が回転駆動するリボンリールでインクリボンを搬送す
る際、休止状態の他方の直流モータの回転抵抗を歯車伝
動機構の減速比によりインクリボンに適正張力として作
用させ、これにより、インクリボンに張力を発生させて
ジャムを防止することができる。
【0014】
【0015】請求項記載の発明は、リボン搬送時に
は、一方のモータ駆動制御回路の給電スイッチ回路及び
接地スイッチ回路をONにして駆動側となる直流モータ
を駆動することにより、駆動側のリボンリールにインク
リボンが巻き取られる。リボン搬送直後には、それまで
ONにしていた一方のモータ駆動制御回路の給電スイッ
チ回路及び接地スイッチ回路をOFFにして駆動側とな
る直流モータを停止させるとともに、それまで従動回転
していた直流モータが接続されている他方のモータ駆動
制御回路のブレーキスイッチ回路及び接地スイッチ回路
をONにすることにより、従動側となる直流モータの両
端をグランドに接続して慣性による回転運動を阻止する
ことが可能となる。さらに、リボン静止時に直流モータ
を手で回したときにコイル部に電圧が発生するが、それ
ぞれグランドから直流モータのコイルをその両端の何れ
か一方から通じて電源側に向かう第一、第二の一方向導
通路が設けられているため、コイル部で発生する電圧が
電源電圧を越えない限り、任意の直流モータを任意の方
向に軽い力で手で回してインクリボンの弛みを取り除く
ことが可能となる。しかも、モータ駆動制御回路を電源
から切り離した場合には、第一、第二の一方向導通路の
電源側の端部の電位が0Vになるため直流モータをリボ
ンリールとともにロックすることが可能となる。
【0016】
【実施例】請求項記載の発明の一実施例を図1に基づ
いて以下に説明する。まず、このリボン搬送装置1は、
リボンカセット2に内蔵されたインクリボン3を正逆方
向に搬送するようになっており、前記リボンカセット2
は、前記インクリボン3を張架した一対のリボンリール
4,5をカセットケース6の内部に回転自在に配置した
構造となっている。
【0017】そして、このリボン搬送装置1では、前記
リボンカセット2の前記リボンリール4,5が着脱自在
に各々装着される一対の連結シャフト7,8を回転自在
に各々軸支し、これらの連結シャフト7,8に一対の歯
車伝動機構9,10で一対の直流モータ11,12を個
々に連結し、これらの直流モータ11,12に、駆動電
力を選択的に出力する駆動回路(図示せず)を共通に接
続した構造となっている。
【0018】ここで、このリボン搬送装置1では、前記
直流モータ11,12は駆動電力が印加されない状態で
所定トルクの回転抵抗を示すものであり、前記歯車伝動
機構9,10は前記直流モータ11,12の回転抵抗を
前記インクリボン3の搬送時の適正張力とする減速比で
形成されている。
【0019】より具体的には、従動回転するリボンリー
ル4,5の連結シャフト7,8に作用する回転抵抗のト
ルクTRWは、前記歯車伝動機構9,10の減速比をi、
前記歯車伝動機構9,10の噛合効率をη、前記直流モ
ータ11,12の回転抵抗のトルクをTM 、総合的な摩
擦付加のトルクをTF としたとき、 TRW=TM ×(1/i)×(1/η)+TF となる。
【0020】そこで、本実施例におけるリボン搬送装置
1では、前記歯車伝動機構9,10の噛合効率η= 0.
8、前記直流モータ11,12の回転抵抗のトルクTM
=12(g-cm)、総合的な摩擦付加のトルクTF =25(g-cm)
の条件下において、前記インクリボン3の適正張力を発
生する前記連結シャフト7,8のトルクTRW≒ 550(g-c
m)を実現するため、前記歯車伝動機構9,10の減速比
iを1/35に設定した。
【0021】このような構成において、このリボン搬送
装置1では、例えば、駆動回路が選択的に出力する駆動
電力で一方の直流モータ11のみを回転駆動すること
で、この直流モータ11に歯車伝動機構9で連結されて
いるリボンリール4が、リボンリール5に巻回されてい
るインクリボン3を巻取ることになる。同様に、駆動回
路が選択的に出力する駆動電力で一方の直流モータ12
のみを回転駆動することで、この直流モータ12に歯車
伝動機構10で連結されているリボンリール5が、リボ
ンリール4に巻回されているインクリボン3を巻取るこ
とになる。
【0022】このようにすることで、このリボン搬送装
置1では、インクリボン3を正逆自在に搬送することが
できるので、インクリボン3を画像印刷に繰返し利用す
ることができる。
【0023】そして、このリボン搬送装置1では、上述
のように直流モータ11,12でリボンリール4,5の
一方を回転駆動してインクリボン3を搬送する際、従動
回転する他方のリボンリール4,5には駆動電力が印加
されない直流モータ11,12の回転抵抗が歯車伝動機
構9,10を介して作用する。この時、このリボン搬送
装置1では、直流モータ11,12の回転抵抗が歯車伝
動機構9,10の減速比によってインクリボン3に適正
張力として作用するようになっているので、搬送される
インクリボン3のジャムを良好に防止することができ
る。
【0024】そして、このリボン搬送装置1では、上述
のようにインクリボン3のジャムを防止するために従動
回転するリボンリール4,5に回転抵抗を付加する機能
を、休止状態の直流モータ11,12で実現するように
なっており、この機能を実現するために専用の機構を設
けることを要しないので、構造が簡易で小型軽量化や生
産性向上に寄与することができる。
【0025】
【0026】次いで、請求項記載の発明の一実施例を
図2ないし図4に基づいて説明する。前記実施例におい
て、図1に示す構造は本実施例においても同一であるた
め同一符号を用いて説明も省略する。図2に示すよう
に、CPU13には、プログラムが記憶されているRO
M14と、可変データが一時的に書き込まれるRAM1
5と、それぞれ前記直流モータ11,12を選択的に駆
動するモータ駆動制御回路16,17とが接続されてい
る。
【0027】ここで、前記モータ駆動制御回路16,1
7の詳細を図3に示す。電源に接続される入力部18に
はベースに反転ON信号Aが入力されたときにONとな
る給電スイッチ回路であるPNP型のトランジスタ19
のエミッタが接続され、このトランジスタ19のコレク
タは前記直流モータ11又は12のコイル部の一端aに
接続されている。これらの直流モータ11又は12のコ
イル部の両端a,bは、ベースにON信号Bが入力され
たときにONとなる接地スイッチ回路であるNPN型の
トランジスタ20、ベースにブレーキ信号が入力された
ときにONとなるNPN型のブレーキスイッチ回路であ
るトランジスタ21を介してGND(グランド)に接続
されている。さらに、直流モータ11,12のコイル部
の両端a,bは、ダイオード22,23を介して前記入
力部18に接続されているとともに、ダイオード24,
25を介してGNDに接続されている。すなわち、リボ
ン駆動制御回路16,17は、GND→ダイオード24
→直流モータ11,12のコイル部の一端a→コイル部
の他端b→ダイオード23→入力部18に向かう第一の
一方向導通路26と、GND→ダイオード25→直流モ
ータ11,12のコイル部の他端b→コイル部の一端a
→ダイオード22→入力部18に向かう第二の一方向導
通路27とを有している。
【0028】このような構成において、リボンリール5
に巻回されたインクリボン3をリボンリール4に巻き取
る場合を例としてインクリボン3の搬送動作について説
明する。この場合、CPU13はモータ駆動制御回路1
6,17のそれぞれを駆動側又は従動側として選択して
両者の動作を制御する制御手段として機能するものであ
る。
【0029】まず、図4におけるt1の時点でCPU1
3がリボン送り信号を受けたときには、モータ駆動制御
回路16のトランジスタ19はベースにLレベルの反転
ON信号Aを受けてONとなり、トランジスタ20はベ
ースにHレベルのON信号Bを受けてONとなる。これ
により、直流モータ11が電圧24Vにより駆動されて
リボンリール4を回転するため、リボンリール4がリボ
ンリール5に巻回されているインクリボン3を巻き取る
ことになる。このとき、従動側のリボンリール5には電
圧が印加されない直流モータ12の回転抵抗が歯車伝動
機構10を介して作用する。すなわち、従動側のリボン
リール5には制動力が作用するため、インクリボン3に
は適正張力が与えられる。
【0030】リボン送りを停止するときは、図4におけ
るt2の時点において、トランジスタ19がベースへの
反転ON信号AがHレベルに切り替わるためOFFとな
り、トランジスタ20がベースへのON信号BがLレベ
ルに切り替わるためOFFとなるため、駆動側となる直
流モータ11が停止する。また、t2の時点では、それ
まで従動側となる直流モータ12が接続されているモー
タ駆動制御回路17のトランジスタ21がベースにHレ
ベルのブレーキ信号受けてONとなり、トランジスタ2
0がベースにHレベルのON信号Bを受けてONとな
る。これにより、それまで従動回転していた直流モータ
12は、そのコイル部の両端a,bがGNDに接続され
るため慣性による回転が阻止されてブレーキとしての機
能を果たす。これにより、停止時におけるインクリボン
3の弛みを防止することもできる。
【0031】以上のように、リボンリール4側にインク
リボン3を巻き取る様子について説明したが、リボンリ
ール5側にインクリボン3を巻き取る場合には、図4に
示すタイミングチャートに従って、モータ駆動制御回路
17を駆動側として制御し、モータ駆動制御回路16を
従動側として制御することにより、前述した作用と同様
の作用によってインクリボン3をリボンリール5側に巻
き取ることができる。
【0032】さらに、請求項記載の発明によれば、直
流モータ11又は12を何れの方向に手で回してインク
リボン3の弛みを除去することができる。すなわち、直
流モータ11,12は、電圧を印加していない状態で手
で回すと発電機のようにコイル部に電圧を発生するが、
そのコイル部の両端a,bにおける電圧の極性は回転方
向によって異なる。しかし、そのコイル部の両端a,b
がダイオード22,23を介して入力部18に接続され
ているとともにダイオード24,25を介してGNDに
接続され、これにより、GND→ダイオード24→直流
モータ11,12のコイル部の一端a→コイル部の他端
b→ダイオード23→入力部18に向かう第一の一方向
導通路26と、GND→ダイオード25→直流モータ1
1,12のコイル部の他端b→コイル部の一端a→ダイ
オード22→入力部18に向かう第二の一方向導通路2
7とが確保されているため、そのときに発電する電圧が
電源24Vとダイオード22〜25の電位との和を越え
ない限り、直流モータ11,12を所望の方向に手で軽
く回してインクリボン3の弛みを除去することができ
る。
【0033】さらに、入力部18を電源から切り離した
場合には、第一、第二の一方向導通路26,27の端部
における入力部18の電位が0Vになるため、直流モー
タ11,12を手で回そうとしても、一組のダイオード
23,24又はダイオード22,25の順電圧(0.6V〜
0.8V)にてブレーキ作用を得ることができる。したがっ
て、運搬等に際して電源を切り離した場合には、直流モ
ータ11,12をロックすることができる。これによ
り、運搬等によりインクリボン3が弛み過ぎてにダメー
ジを受けることがない。
【0034】ここで、直流モータ11,12を個々に駆
動する先行技術としてのモータ駆動制御回路28,29
を図5に示し、本実施例のモータ駆動制御回路16,1
7と比較する。先行技術としてのモータ駆動制御回路2
8,29は、請求項2記載の発明を実現するため一手段
として考えられるものである。すなわち、電源に接続さ
れる入力部18と直流モータ11又は12のコイル部の
一端aとの間にはベースに反転ON信号Aが入力された
ときにONとなるPNP型のトランジスタ19のエミッ
タが接続され、直流モータ11又は12のコイル部の他
端bはGNDに接続されている。また、直流モータ11
又は12のコイル部の一端aは、ベースにブレーキ信号
が入力されたときにONとなるNPN型のトランジスタ
21を介してGND(グランド)に接続されている。さ
らに、GNDから直流モータ11,12のコイル部の一
端aを経て入力部18に向かう一方向導通路30がダイ
オード22,24の直列回路により形成されている。
【0035】したがって、一方のモータ駆動制御回路2
8のトランジスタ19をONにすることにより、直流モ
ータ11が駆動されてリボンリール4を回転させる。こ
れにより、リボンリール4がリボンリール5に巻回され
ているインクリボン3を巻き取ることになる。リボン送
りを停止するときは、それまでONとなっていた一方の
モータ駆動制御回路28のトランジスタ19をOFFに
して駆動側となる直流モータ11を停止させる。この停
止時にそれまで従動側となる直流モータ12が接続され
ていた他方のモータ駆動制御回路29のトランジスタ2
1をONにすることにより、それまで従動回転していた
直流モータ12は、そのコイル部の両極a,bがGND
に接続されるため慣性による回転が阻止されてブレーキ
としての機能を果たす。これにより、停止時におけるイ
ンクリボン3の弛みを防止する。
【0036】しかしながら、インクリボン3の弛みを取
り除くために、そのコイル部の一端aがプラスの電位に
なる方向に直流モータ11又は12を手で回そうとする
場合には軽い力で回すことができるが、逆にコイル部の
他端bがプラスの電位になる方向に回そうとした場合に
は、その電位がGNDに流れるために手で回すことは大
変である。すなわち、弛んだインクリボン3を巻き取る
方向が限られてしまう。これに対して、図3に示すモー
タ駆動制御回路16,17を用いる場合には、前述した
ように、直流モータ11,12を何れの方向にも軽い力
で手で回すことができる。
【0037】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、インクリボンを
張架した一対のリボンリールを選択的に回転駆動して前
記インクリボンを正逆自在に搬送するリボン搬送装置に
おいて、前記リボンリールが着脱自在に各々装着される
一対の連結シャフトを回転自在に各々軸支し、駆動電力
が印加されない状態で所定トルクの回転抵抗を示す一対
の直流モータを設け、これらの直流モータの回転抵抗を
インクリボンの搬送時の適正張力とする減速比の歯車伝
動機構で前記駆動モータを連結シャフトに連結し、前記
直流モータに選択的に駆動電力を供給する駆動回路を設
けたことにより、休止状態の直流モータの回転抵抗でイ
ンクリボンに張力を発生させてジャムを防止することが
できるので、簡易な構造でインクリボンのジャムを極め
て良好に防止することができる等の効果を有するもので
ある。
【0038】
【0039】請求項記載の発明は、一対のリボンリー
ルが個々に連結される一対の直流モータのコイル部の一
端と電源との間に接続された給電スイッチ回路と、前記
直流モータのコイル部の他端とグランドとの間に接続さ
れた接地スイッチ回路と、前記直流モータのコイル部の
一端と前記グランドとの間に接続されたブレーキスイッ
チ回路と、前記グランドから前記直流モータのコイル部
をその一端から通じて前記電源に向かう第一の一方向導
通路と、前記グランドから前記直流モータのコイル部を
その他端から通じて前記電源に向かう第二の一方向導通
路とを有してそれぞれ前記直流モータを選択的に駆動す
る一対のモータ駆動制御回路を設け、リボン搬送時に
は、一方のモータ駆動制御回路の給電スイッチ回路及び
接地スイッチ回路をONにして駆動側となる直流モータ
を駆動するようにしたので、駆動側のリボンリールにイ
ンクリボンが巻き取ることができ、リボン搬送直後に
は、駆動側の直流モータを停止させるとともに、それま
で従動回転していた直流モータが接続されている他方の
モータ駆動制御回路のブレーキスイッチ回路及び接地ス
イッチ回路をONにすることにより、従動側となる直流
モータの両端をグランドに接続して慣性による回転運動
を阻止してその従動側となる直流モータブレーキとして
機能させることができ、これにより、インクリボンに適
正な張力を与えることができ、さらに、リボン静止時に
直流モータを手で回したときにコイル部に電圧が発生す
るが、それぞれグランドから直流モータのコイルをその
両端の何れか一方から通じて電源に向かう第一、第二の
一方向導通路が設けられているため、コイル部で発生す
る電圧が少なくとも電源電圧を越えない限り任意の直流
モータを任意の方向に軽い力で手で回してインクリボン
の弛みを取り除くことができ、しかも、モータ駆動制御
回路を電源から切り離した場合には、第一、第二の一方
向導通路の電源側の端部の電位が0Vになるため直流モ
ータをリボンリールとともにロックすることが可能とな
る等の効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項記載の発明の一実施例におけるリボン
搬送装置とリボンカセットとの関係を示す分解斜視図で
ある。
【図2】請求項記載の発明の一実施例におけるモータ
駆動制御回路を制御するための回路構成図である。
【図3】モータ駆動制御回路を示す回路構成図である。
【図4】モータ駆動制御回路の動作を示すタイミングチ
ャートである。
【図5】先行技術としてのモータ駆動制御回路の回路構
成図である。
【符号の説明】
1 リボン搬送装置 3 インクリボン 4,5 リボンリール 7,8 連結シャフト 9,10 歯車伝動機構 11,12 流モータ 13 制御手段 16,17 モータ駆動制御回路 19 給電スイッチ回路 20 接地スイッチ回路 21 ブレーキスイッチ回路 26 第一の一方向導通路 27 第二の一方向導通路 a コイル部の一端 b コイル部の他端
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤原 勉 静岡県田方郡大仁町大仁570番地 東京 電気株式会社大仁工場内 (72)発明者 鈴木 久雄 静岡県田方郡大仁町大仁570番地 東京 電気株式会社大仁工場内 (56)参考文献 特開 昭52−78517(JP,A) 特開 昭50−102420(JP,A) 特開 昭57−51481(JP,A) 特開 平2−102084(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 32/00 - 32/02 B41J 33/16 - 33/28 B41J 33/40 - 33/44 B41J 33/52 B41J 17/02 - 17/12 B41J 17/22 - 17/26 B41J 17/32

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクリボンを張架した一対のリボンリ
    ールを選択的に回転駆動して前記インクリボンを正逆自
    在に搬送するリボン搬送装置において、前記リボンリー
    ルが着脱自在に各々装着される一対の連結シャフトを回
    転自在に各々軸支し、駆動電力が印加されない状態で所
    定トルクの回転抵抗を示す一対の直流モータを設け、こ
    れらの直流モータの回転抵抗をインクリボンの搬送時の
    適正張力とする減速比の歯車伝動機構で前記駆動モータ
    を前記連結シャフトに連結し、前記直流モータに選択的
    に駆動電力を供給する駆動回路を設けたことを特徴とす
    るリボン搬送装置。
  2. 【請求項2】 インクリボンを張架した一対のリボンリ
    ールを選択的に回転駆動して前記インクリボンを正逆自
    在に搬送するリボン搬送装置において、前記リボンリー
    ルが着脱自在に各々装着される一対の連結シャフトを回
    転自在に各々軸支し、これらの連結シャフトに一対の直
    流モータを各々連結し、前記直流モータのコイル部の一
    端と電源との間に接続された給電スイッチ回路と、前記
    直流モータのコイル部の他端とグランドとの間に接続さ
    れた接地スイッチ回路と、前記直流モータのコイル部の
    一端と前記グランドとの間に接続されたブレーキスイッ
    チ回路と、前記グランドから前記直流モータのコイル部
    をその一端から通じて前記電源側に向かう第一の一方向
    導通路と、前記グランドから前記直流モータのコイル部
    をその他端から通じて前記電源側に向かう第二の一方向
    導通路とを有してそれぞれ前記直流モータを選択的に駆
    動する一対のモータ駆動制御回路を設け、リボン搬送時
    には駆動側として選択した一方の前記モータ駆動制御回
    路の前記給電スイッチ回路及び前記接地スイッチ回路を
    ONにし、リボン搬送直後には従動側として選択した他
    方の前記モータ駆動回路の前記接地スイッチ回路及び前
    記ブレーキスイッチ回路を一定時間ONにする制御手段
    を設けたことを特徴とするリボン搬送装置。
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