JP2894226B2 - 橋梁の架設方法 - Google Patents

橋梁の架設方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、工場またはヤードで
製作された橋桁ブロックを1径間分ごと架設ガーダー上
に載せて架設するサポート方式のスパンバイスパンプレ
キャストブロック工法による橋梁の架設方法の改良に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】プレキャストブロック工法は、工場ある
いは製作ヤードで橋軸方向または橋軸直角方向に分割し
て構造物を製作し、架設現場に搬入し、プレストレスを
導入して一体構造物に作り上げる工法であり、橋梁の施
工等に用いられている。
【0003】プレキャストブロック工法を橋梁の架設に
適用した場合の利点としては、以下のようなものが挙げ
られる。
【0004】 プレキャストブロックを下部工の施工
中に製作し、ストックできるので、製作工程と架設工程
を別々に設定でき、工期が大幅に短縮できる。
【0005】 プレキャストブロックの製作は、工場
または製作ヤードでの繰り返し作業となり、品質の安定
した構造物を造ることができる。また、機械化施工を行
うことで合理化、省力化が可能である。
【0006】 ストックヤードでブロックを保管する
ことにより、架設後の乾燥収縮、クリープによる変形が
小さくなる。
【0007】上述の点からして、プレキャストブロック
工法は、PC橋工事の分野で最も急速施工、省力化施工
が期待できる工法であるが、そのためにはブロックの製
作では型枠設備等の自動化、ブロックの架設では架設機
械の大型化を前提とし、大規模な橋梁工事において有利
な工法となる。
【0008】なお、プレストレスの導入に関し、諸外国
では外ケーブルを使用する例が多く、それにより施工
性、経済性の向上が図られている。
【0009】また、プレキャストブロック工法の代表的
な架設方法としては、工場またはヤードで製作された1
径間分のブロックを架設ガーダー上に運搬して、所定の
位置決め後、接合し、プレストレスを与えながら1径間
ずつ架設して行くスパンバイスパン工法と、橋脚を中心
にバランスを取り、左右交互または同時にブロックを接
合してプレストレスを与えながら張り出して行く片持ち
架設工法があり、前者は支間40〜60m、後者は支間
60〜100m程度のPC桁橋に適している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本願発明が対象とする
スパンバイスパンプレキャストブロック工法では、架設
ガーダーによるブロックの支持方法に関し、ブロックを
架設ガーダー上に載せて架設するサポート方式と、ブロ
ックを架設ガーダーに吊り下げて架設するハンガー方式
があり、前者は支点上の主桁(柱頭部)をプレキャスト
ブロックとする場合、後者は支点上の主桁を場所打ちす
る場合に適している。
【0011】このうち、サポート方式のスパンバイスパ
ンプレキャストブロック工法の場合、従来の方法では、
例えば1径間分の橋桁ブロックを、架設完了した橋桁上
の橋型クレーン等の揚重装置により先方のブロックから
順次架設ガーダー上のブロック移動台車に搭載し、ブロ
ック移動台車を連結しながら移動台車送り装置により前
方へ送り出し、最後部のブロック搭載後、順次ブロック
を接合して単径間の施工を完了し、架設ガーダーを1径
間ずつ送り出しながら、橋桁ブロックを1径間ずつ架設
するといった手順で架設作業が行われることになる。
【0012】その場合、橋桁上の揚重設備の他、ブロッ
ク移動台車、移動台車送り装置等が必要であり、架設設
備に費用がかかるだけでなく、ブロック移動台車へのブ
ロック積込み時や架設ガーダーの移動時における空のブ
ロック移動台車の格納、保管スペースが必要であり、ま
たブロック移動台車の連結、引寄せ、間隔調整等、作業
も煩雑となる。
【0013】本願発明はこのようなサポート方式のスパ
ンバイスパンプレキャストブロック工法による橋梁の架
設方法において、架設ガーダー上を走行する橋型クレー
ンを利用することで、架設設備の簡略化、施工作業の簡
略化による経済性および施工性の向上を図ったものであ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本願発明は、工場または
ヤードで製作された1径間分の橋桁ブロックを架設ガー
ダー上に順次運搬して接合し、プレストレスを与えなが
ら1径間の施工を行った後、架設ガーダーを1径間ずつ
送り出し、1径間ごと橋桁の架設を繰り返すサポート方
式のスパンバイスパンプレキャストブロック工法による
橋梁の架設方法において、架設ガーダー上でのブロック
の運搬方法を工夫したものである。
【0015】すなわち、本願発明においては、架設ガー
ダーを構成する平行な2本の桁間に跨がる橋型クレーン
を設置し、橋型クレーンの下部に架設ガーダーに沿って
橋軸方向に走行させるための走行装置を設け、架設が完
了した径間の橋桁上を運搬してきたブロックを順次この
橋型クレーンで吊り上げ、橋型クレーンを架設ガーダー
に沿って走行させ、所定位置でブロックを架設ガーダー
上に吊り下ろす作業と、所定位置に吊り下ろしたブロッ
クを接合する作業を1径間ごと繰り返すようにしたこと
を特徴としている。
【0016】橋型クレーンの走行に関しては、架設ガー
ダーを構成する桁の上面または側面にレールを敷設し、
レール上を走行するような形式が考えられるが、特に限
定されない。
【0017】1径間分接合されたブロックについては、
必要に応じ、外ケーブルまたは内ケーブルを橋軸方向に
配置して緊張し、プレストレスを導入することができ
る。
【0018】
【実施例】以下、図示した具体的な実施例について説明
する。
【0019】図1(a),(b) は本願発明の架設方法の一実
施例における施工の概要を、図2(a),(b) は橋型クレー
ン位置の詳細を示したものである(ブロックについて
は、左右で異なる位置のブロックの断面を示してい
る)。また、図3(a) 〜(d) は架設ガーダーの移動手順
を示したものである。
【0020】なお、以下に述べる実施例はあくまで一実
施例であり、本願発明は実施例に限定されるものではな
い。
【0021】(1) 本実施例における施工方針は以下の通
りである。
【0022】 施工支間は、40〜60m程度とす
る。
【0023】 ブロック3単体の重量は100t程度
までとする。
【0024】 架設可能なブロック3単位長さ当たり
の重量は、30t/mを標準とする。
【0025】 架設ガーダー11は、手延桁方式にて
単スパンごとに架設し、移動する。
【0026】 ブロック3は、ブロック製作ヤードか
ら架設地点まで、架設完了した橋桁2上をトレーラー2
4またはレール走行式の自動搬送車を用いて運搬する。
【0027】(2) 本実施例における機械構成は以下の通
りである。
【0028】 架設ガーダー11 2径間をまたぐ2本の桁11aで構成され、橋脚に設け
たガーダー受支柱4上のローラー12aの駆動によって
橋軸方向に送り出される。ブロック3架設時はガーダー
受支柱4上のジャッキでローラー12aと離して支持さ
れる。
【0029】 橋型クレーン14 架設完了した橋桁2上をトレーラー24等で運搬してき
たブロック3を吊り上げ、架設ガーダー11に敷設した
レール16に沿って走行する。
【0030】(3) 本実施例におけるブロック3の架設作
業は、以下のように行う。
【0031】 架設ガーダー11上の橋型クレーン1
4を、架設完了した径間側の橋脚1近傍のブロック吊り
上げ位置に待機させる。
【0032】 工場または製作ヤードからトレーラー
24でブロック3を架設完了した橋桁2上のブロック吊
り上げ位置まで運搬する。
【0033】 橋型クレーン14でトレーラー24か
らブロック3を吊り上げる。
【0034】 橋型クレーン14を走行装置15の駆
動により、架設ガーダー11のレール16に沿って走行
させ、ブロック3を架設ガーダー11上の所定位置に吊
り下ろす。
【0035】 ブロック3を吊り下ろした後、走行装
置15の駆動により橋型クレーン14をブロック吊り上
げ位置まで戻し、順次、ブロック3の吊り上げ、移動、
吊り下ろしを行う。
【0036】 ブロック3は、順次、手前側から接着
剤を塗布し、引寄せ鋼棒を用いて接合する。
【0037】 間詰め部分のコンクリート打設後、外
ケーブルの敷設、緊張を行い、径間の施工を完了する。
【0038】(4) 本実施例における架設ガーダー11の
移動は、以下のように行う。
【0039】単径間の架設作業(図3(a) 参照)完了
後、橋脚1のガーダー受支柱4上に設置したガーダー送
り出し装置(図示省略)の固定ジャッキを下げ、送り出
しローラー12bに架設ガーダー11をあずける。
【0040】架設ガーダー11の左右の桁11aをガー
ダー送り出し装置により同時に手延べ桁方式により1径
間送り出す(図3(b) 参照)。平面線形の半径のきつい
径間については送り出し途中で水平移動調整を行う。送
り出し完了後、上下、左右、前後の調整を行い、架設ガ
ーダー11を固定する。
【0041】次径間の橋桁2の架設完了後、架設ガーダ
ー11をさらに1径間送り出す(図3(c) 参照)。同様
の作業を1径間ずつ繰り返す(図3(d) 参照)。
【0042】
【発明の効果】本願発明は、サポート方式のスパンバイ
スパンプレキャストブロック工法による橋梁の架設方法
において、架設ガーダー上でブロックを運搬する多数の
ブロック移動台車を用いる代わりに、架設ガーダー上を
走行する橋型クレーンを利用してブロックを運搬するも
のであり、架設設備の簡略化、施工作業の簡略化によ
り、経済性および施工性の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明の架設方法の一実施例を示したもの
で、(a) は架設作業中の平面図、(b) は側面図である。
【図2】 図1の実施例における橋型クレーン位置の詳
細を示したもので、(a) は側面図、(b) はそのA−A断
面図である。
【図3】 (a) 〜(d) は図1の実施例における架設ガー
ダーの移動の様子を示す側面図である。
【符号の説明】
1…橋脚、2…橋桁、3…ブロック、4…ガーダー受支
柱、11…架設ガーダー、14…橋型クレーン、15…
走行装置、16…レール、23…移動足場、24…トレ
ーラー

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工場またはヤードで製作された1径間分
    の橋桁ブロックを架設ガーダー上に順次運搬して接合
    し、プレストレスを与えながら1径間の施工を行った
    後、前記架設ガーダーを1径間ずつ送り出し、1径間ご
    と橋桁の架設を繰り返すサポート方式のスパンバイスパ
    ンプレキャストブロック工法による橋梁の架設方法にお
    いて、前記架設ガーダーを構成する平行な2本の桁間に
    跨がる橋型クレーンを設置し、橋型クレーンの下部に架
    設ガーダーに沿って橋軸方向に走行させるための走行装
    置を設け、架設が完了した径間の橋桁上を運搬してきた
    ブロックを順次前記橋型クレーンで吊り上げ、橋型クレ
    ーンを架設ガーダーに沿って走行させ、所定位置でブロ
    ックを架設ガーダー上に吊り下ろす作業と、所定位置に
    吊り下ろしたブロックを接合する作業を1径間ごと繰り
    返すことを特徴とする橋梁の架設方法。
  2. 【請求項2】 前記橋型クレーンは、架設ガーダーを構
    成する桁の上面または側面に敷設したレール上を走行す
    る請求項1記載の橋梁の架設方法。
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