JP2894157B2

JP2894157B2 - 電動モータサイクル

Info

Publication number: JP2894157B2
Application number: JP5176107A
Authority: JP
Inventors: 林圭一小
Original assignee: KASHIO KEISANKI KK
Current assignee: KASHIO KEISANKI KK
Priority date: 1993-06-22
Filing date: 1993-06-22
Publication date: 1999-05-24
Anticipated expiration: 2014-05-24
Also published as: JPH0733066A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、電動モータを駆動源
とする電動モータサイクル等の電動車両に関する。

【０００２】

【従来の技術】近来、今までのガソリンエンジンを駆動
源とするモータサイクル（バイク）に代わって、バッテ
リーで駆動する電動モータを駆動源として走行する電動
モータサイクル（電動バイク）等の電動車両が開発され
ている。

【０００３】この電動車両は、排気ガスを出さないの
で、大気汚染等の環境破壊を生じないなどの利点を有し
ており、今後の普及が期待されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ガソリ
ンエンジンを搭載した在来の車両から、電動の車両に乗
り換えようとする場合に、運転者が感覚的に戸惑いや違
和感を覚えることがあった。

【０００５】即ち、ガソリンエンジンを搭載したモータ
サイクルでは、アイドリング時のエンジン音や振動によ
って、スロットルを操作すれば発進可能な状態にあるこ
とを運転者は感覚的に把握することができ、急激なスロ
ットル操作などを行わないように注意を払うことができ
た。

【０００６】ところが、電動モータサイクルでは、電動
モータのメインスイッチ等がオンされてスロットルを操
作すれば発進可能な状態であっても、電動モータはエン
ジンのようなアイドリング（即ち、負荷のない状態での
低速回転）を行うことなく静止し、回転音も振動も全く
しない停止状態となる。

【０００７】そのため、運転者は、この停止状態から不
用意なスロットル操作を行うと急発進するなどの危険が
あることを感覚的に（即ち、聴覚や触覚を介して）知る
ことができないという問題があった。

【０００８】また、電動モータのメインスイッチ等のオ
ン／オフ状態を体感できないため、信号待ちの状態から
即発進可能であるのか否かの判断に戸惑いを生じたり、
或いは、降車時にメインスイッチを切り忘れても判らな
いなどの不都合もあった。

【０００９】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、モータサイクル等の車両の状態を感覚的に
把握することが可能な電動車両を提供することを主な目
的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明の手段は次の通り
である。

【００１１】即ち、上記課題を解決するために、本発明
に係る電動モーターサイクルは、電池と電動モータを駆
動源とする電動モーターサイクルにおいて、電動モータ
ーサイクルの状態を検出する状態検出手段（たとえばメ
インスイッチのオン／オフ状態を検出するセンサや速度
センサ等）と、前記モータサイクルのハンドル部かシー
ト部、またはステップ部に設けられ、振動によって車両
の状態を報知する状態報知手段（振動発生手段等）と、
電動車両の状態に対応して、前記報知手段を駆動するた
めのデータを記憶した記憶手段と、前記状態検出手段に
よって検出された車両の状態に対応して、前記記憶手段
の記憶内容に照らし合わせて前記報知手段を駆動制御す
る制御手段（たとえばＲＯＭに格納されたプログラムデ
ータにしたがって制御を行うマイクロコンピュータ等）
とを有し、少なくとも前記モータサイクルが発進可能な
停止状態であるときに前記状態報知手段により状態報知
する構成となっている。

【００１２】なお、前記状態報知手段は、前記モータサ
イクルのハンドル部に設けられる場合は、その左右の両
方に設けるようにしてもよい。

【００１３】また、前記制御手段は、前記状態検出手段
によって検出される車両の走行速度の変化に基づいて、
前記報知手段の報知状態を３つ以上に変化させることが
できる。

【００１４】

【作用】本発明に係る電動モータサイクル等の電動車両
によれば、状態検出手段によって車両が発進可能な停止
状態にあることが検出された際に、制御手段が状態報知
手段を駆動させて電動車両の状態を報知するので、運転
者はその報知に基づいて急激なスロットル操作を行わな
いようにするなどの注意を払うことができる。

【００１５】特に、前記報知手段が、運転者の身体に接
触する部位、たとえばハンドル部、シート部またはステ
ップ部で電動車両の状態に応じた振動を発生する振動発
生装置で構成されるので、運転者は触覚によって電動モ
ータサイクルの状態を自然に体感できるようになり、従
来のエンジンを搭載したモータサイクルから違和感なく
乗り換えることができるし、同時に振動発生装置も小型
化省電力化できて電動モータサイクルに適したものとす
ることができる。

【００１６】また、速度の少なくとも３つ（停止／低速
／高速）以上の状態、あるいはバッテリー電圧レベルの
少なくとも３つ（低／中／高）以上の状態に対応させ
て、前記報知手段による報知を３つ以上に変化させれ
ば、従来のエンジンを搭載した車両と似た走行感覚を運
転者に与えたり、あるいは運転の妨げにならない報知が
できる。

【００１７】

【実施例】以下、図１乃至図５を参照して本発明の実施
例を説明する。

【００１８】ここに、図１は、本発明の第１実施例およ
び第２実施例に係る電動モータサイクル１の概要を示す
外観図である。

【００１９】この電動モータサイクル１は、外観上、従
来のエンジン搭載型のモータサイクルと概ね変わりない
が、運転者が足を載せるステップ部２の内部には、バッ
テリー収納部２ａが形成され、充電式のバッテリー３が
収納されている。

【００２０】尚、前記バッテリー３には、充電電圧を検
出するバッテリー電圧検出手段たる電圧センサ６が設け
られている。

【００２１】また、ヘッドライト４等を収納するフロン
トカバー部５の内部には、制御手段たる制御装置Ｓ等が
配設されている。

【００２２】尚、図には現れないが、前記フロントカバ
ー部５の前面側には、速度計等と並んで、電源をオン／
オフするメインスイッチＭＳが配設されている。

【００２３】前輪７を支持するフロントフォーク８の下
端部には、状態検出手段として電動モータサイクル１の
速度を検出（尚、速度がゼロの場合は、停止状態を検出
できる）する速度センサ９が配設されている。

【００２４】シート１０の下方のカウル１１内には、前
記バッテリー３によって駆動される電動モータ（図示省
略）や変速機構等から成る駆動系が配設されている。

【００２５】また、前記カウル１１の側部の所定位置に
は、報知手段１２の第１実施例としての報音装置（スピ
ーカー）１２Ａが配設されている。

【００２６】また、電動モータサイクル１の速度を調節
するスロットル・グリップ１３の内部には、報知手段１
２の第２実施例としての振動発生装置１２Ｂ（尚、詳細
な構造は後述する）が設けられている。

【００２７】次に、図２に示す構成ブロック図を参照し
て、前記各手段および装置等の接続状態を説明する。

【００２８】前記制御手段たる制御装置Ｓは、例えばワ
ンチップのマイクロコンピュータ等で構成されており、
該制御装置Ｓには、前記メインスイッチＭＳ、前記バッ
テリー電圧検出手段としての電圧センサ６、状態検出手
段としての前記速度センサ９、報知手段１２としての報
音装置１２Ａおよび振動発生装置１２Ｂ、読み出し専用
メモリとしてのＲＯＭ１４が接続されている。

【００２９】前記報音装置１２Ａは、例えばアンプを備
えたスピーカー等で構成されており、制御装置Ｓから出
力される音信号に基づいて、例えばエンジン音を模した
報知音を鳴らすようになっている。

【００３０】前記ＲＯＭ１４の所定記憶領域には、前記
制御装置Ｓを制御するプログラムデータや、メモリ・マ
ップとして記憶される音データＤ等が格納されている。

【００３１】前記音データＤは、図３のメモリ・マップ
に示すように、前記電圧センサ６によって検出されるバ
ッテリー電圧レベルと、前記速度センサ９によって検出
される速度との間に所定の相関関係をもって格納されて
いる。

【００３２】即ち、例えば、速度がゼロ（つまり、電動
モータサイクル１が停止してる状態）で、且つバッテリ
ー３の電圧レベルが高いフル充電に近い場合に対応し
て、エンジンのアイドリング状態の音を模した大音量の
連続音データＤ１が格納され、また、電圧レベルが低く
なるにつれて除々に音量が小さくなる同音質の連続音デ
ータが複数段階（Ｄ２〜Ｄ６）に亘って格納されてい
る。

【００３３】また、同一の電圧レベルであっても、速度
が除々に上がるにつれて、例えばフル充電に近い場合に
対応して、Ｄ１→Ｄ７→Ｄ１３→Ｄ１９→・・・・→Ｄ
４３の複数段階で音データを格納して、除々に音質が変
わるようにしたり（例えば、エンジン音が除々に高まる
ように変化させる）、或いは、音量が変わるように（例
えば、速度の上昇と共に音量を小さくする）してメモリ
・マップが構成されている。

【００３４】ここで、本発明の第１実施例として前記報
音装置１２Ａを設けた電動モータサイクル１の動作につ
いて説明する。

【００３５】まず、運転者が始動キー（図示省略）を差
し込んだ状態から、前記メインスイッチＭＳを操作して
オン状態とすると、前記制御装置Ｓ並びに前記電圧セン
サ６、速度センサ９等が作動を開始する。

【００３６】そして、前記速度センサ９によって、例え
ば速度がゼロの状態（即ち、電動モータサイクル１が発
進可能な停止状態）を示す信号が制御装置Ｓに対して出
力され、前記電圧センサ６から例えばバッテリー３の電
圧レベルが高い状態（即ち、フル充電に近い状態）を示
す検出信号が制御装置Ｓに対して出力された場合には、
前記制御装置Ｓを構成するマイクロコンピュータは所定
のプログラムデータに従って、前記ＲＯＭ１４の所定記
憶領域のメモリ・マップからその状態に対応する音デー
タＤ１を読み出して、前記報音装置１２Ａを構成するス
ピーカーに出力する。

【００３７】そして、報音装置１２Ａは、その音データ
Ｄ１に基づいて、エンジンのアイドリング状態の音を模
した大音量の連続音を鳴らすこととなる。

【００３８】これにより、運転者は、電動モータサイク
ル１が発進可能な状態であり、しかも、バッテリー３の
電圧が十分に高く、スピードが出る状態であることを聴
覚を通して体感できるため、急激なスロットル操作など
を行わないように注意を払うことができる。

【００３９】また、本実施例のようにエンジン音を模し
た音を出力する場合には、従来のエンジンを搭載したモ
ータサイクルから乗り換えた場合であっても、違和感な
く運転することが可能となる。

【００４０】また、バッテリー３の電圧が下がるにつれ
て、前記ＲＯＭ１４のメモリ・マップから読み出される
音データ（Ｄ１〜Ｄ６）が代わり、例えば除々に音量が
小さくなるので、遊技者は聴覚を通してバッテリー３の
消耗状態を把握することも可能となる。

【００４１】また、降車時には、メインスイッチＭＳが
オンされている限りエンジン音が出力され続けるので、
メインスイッチＭＳを切り忘れることを防止することも
できる。

【００４２】一方、電動モータサイクル１の停止状態か
ら運転者がスロットル・グリップ１３を操作すると、電
動モータが駆動して走行を開始する。

【００４３】そして、前記速度センサ９からの速度検出
信号と、前記電圧センサ６からの電圧レベル信号とに基
づいて、前記制御装置Ｓはその状態に対応する音データ
をＲＯＭ１４のメモリ・マップから読み出して、報音装
置１２Ａに出力する。

【００４４】これにより、速度の変化とバッテリー３の
消耗状態に応じて出力される音質や音量が変化するの
で、運転者は聴覚を通して走行状態や走行中のバッテリ
ーの消耗状態を把握することも可能となる。

【００４５】特に、走行速度が上昇するにつれて、回転
数が上昇した状態のエンジン音を模した音を出力するよ
うにした場合には、エンジンを搭載したモータサイクル
と似た走行感覚を得ることができる。

【００４６】尚、走行速度が上昇するにしたがって、除
々に音量を低下させるようにした場合には、停止状態に
おいては大音量で電動モータサイクル１の状態を明確に
報知すると共に、走行状態においては運転の妨げとなら
ないよう小さな音量で報知することができる。

【００４７】また、本実施例では、報音装置１２Ａから
エンジン音を模した音を出力する場合について述べた
が、これに限られず、運転者に電動モータサイクル１の
状態を報知できる音質であればどのようなものでも良
い。

【００４８】また、報音装置（スピーカー）１２Ａは、
本実施例のようにシート１０の下方のカウル１１の側面
に設ける場合に限られず、例えば、前記フロントカバー
部５等に配設しても良いし、その他、運転者が音を聴き
取れる位置であればどこに設けても良い。

【００４９】また、報音装置１２Ａは、スピーカーで構
成される場合に限られず、ブザー等であっても良い。

【００５０】次に、図４、図５を参照して、本発明の第
２実施例としての振動発生装置１２Ｂの構成例を説明す
る。

【００５１】ここに、図４は振動発生装置１２Ｂの側方
断面図、図５はそのＡ−Ａ線断面図である。

【００５２】本実施例において、報知手段１２たる振動
発生装置１２Ｂは、前記スロットル・グリップ１３内に
組み込まれている。

【００５３】図中、２０は金属パイプからなるハンドル
バーであり、その外周には滑り止めのグリップラバー２
１が設けられいる。

【００５４】ハンドルバー２０内には、モーター支持部
材２２を介して電動モータ２３が配設されている。

【００５５】その電動モータ２３の回転軸２４には、偏
心した金属製または樹脂製の錘（ウエイト）２５が固定
されており、回転軸２４の他端は軸受部材２６によって
軸支されている。

【００５６】尚、この電動モータ２３は、前記制御装置
Ｓに接続されている。

【００５７】そして、電動モータ２３は、制御装置Ｓか
らの駆動信号に基づいて回転し、前記偏心した錘２５を
回転させる。

【００５８】これにより、スロットル・グリップ１３に
は、偏心した錘２５の回転速度に応じた振動が発生す
る。

【００５９】尚、図示は省略するが、前記ＲＯＭ１４内
の所定記憶領域に、図３のメモリ・マップと同様に、バ
ッテリー３の電圧レベルと速度に相関関係をもたせた振
動発生装置１２Ｂの駆動データをメモリ・マップに格納
し、そのメモリ・マップにしたがって振動発生装置１２
Ｂの振動状態を変化させるようにできる。

【００６０】ここで、上記のように構成された振動発生
装置１２Ｂを設けた電動モータサイクル１の動作を説明
する。

【００６１】まず、第１実施例の場合と同様に、運転者
が始動キーを差し込んだ状態から、前記メインスイッチ
ＭＳを操作してオン状態とすると、前記制御装置Ｓ並び
に前記電圧センサ６、速度センサ９等が作動を開始す
る。

【００６２】そして、前記速度センサ９から、例えば電
動モータサイクル１が発進可能な停止状態を示す信号が
出力され、前記電圧センサ６から、例えばバッテリー３
の電圧レベルが高い状態を示す検出信号が制御装置Ｓに
対して出力された場合には、前記制御装置Ｓは、前記Ｒ
ＯＭ１４の所定記憶領域のメモリ・マップからその状態
に対応する駆動データを読み出して、前記電動モータ２
３を所定の回転速度で回転させる。

【００６３】これにより、前記偏心した錘２５が回転し
て、スロットル・グリップ１３に振動を発生し、運転者
は、電動モータサイクル１が発進可能な状態であり、し
かも、バッテリー３の電圧が十分に高くスピードが出る
状態であることを触覚を介して体感できるため、急激な
スロットル操作を行わないように注意を払うことが可能
となる。

【００６４】また、バッテリー電圧レベルの少なくとも
３つ（低／中／高）以上の状態に対応させ、バッテリー
３の電圧が下がるにつれて、例えば徐々に電動モータ２
３の回転速度が遅くなるように駆動データのメモリ・マ
ップを構成するならば、振動も徐々に小さくなるので、
運転者は触覚を通してバッテリー３の消耗状態を把握す
ることが可能となる。

【００６５】また、降車時には、メインスイッチＭＳが
オンされている限り振動が発生し続けるので、メインス
イッチＭＳの切り忘れを防止することもできる。

【００６６】尚、本実施例では、スロットル・グリップ
１３のみに振動発生装置１２Ｂを組み込む場合について
説明したが、反対側のグリップに同様の振動発生装置１
２Ｂを組み込むようにして、両手で振動を感じることが
できるようにしても良い。

【００６７】また、同様の原理の振動発生装置１２Ｂ
を、前記シート１０内や、前記ステップ部２内などに設
けるようにしても良い。

【００６８】また、振動発生装置としては、本実施例に
示した機械的に振動を発生するものほか、例えば圧電素
子等にパルス電圧を印加して振動を発生させるようにし
てもよい。

【００６９】また、図１に示すように、報知手段１２と
して、報音装置１２Ａと振動発生装置１２Ｂの両方を配
設することもでき、その場合には聴覚と触覚の双方を介
してより確実に電動モータサイクル１の状態を体感的に
把握することが可能となる。また、報知手段１２は、本
実施例に示した報音装置１２Ａや振動発生装置１２Ｂに
限られず、電動モータサイクル１の状態に対応してラン
プやＬＥＤ等を点灯させて視覚的に報知できる構成とす
ることも可能である。

【００７０】尚、本実施例は、電動モータサイクルに関
するものであるが、本発明を四輪の電動自動車に適用し
て同様の効果を得ることも可能である。

【００７１】

【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る電動モ
ーターサイクルによれば、状態検出手段によってモータ
ーサイクルが発進可能な状態にあることが検出された際
に、制御手段が車両のハンドル部、シート部、またはス
テップ部に設けられる状態報知手段を駆動させてモータ
ーサイクルの状態を報知するので、運転者はその報知に
基づいてあたかも通常のモーターサイクルの如くモータ
サイクルの状態を認識できるので急激なスロットル操作
を行なわないようにするなどの注意を払うことができ
る。

【００７２】特に、前記報知手段が、運転者の身体に接
触する部位、たとえばハンドル部、シート部またはステ
ップ部で電動モーターサイクルの状態に応じた振動を発
生する振動発生装置で構成されるので、運転者は触覚に
よって電動モーターサイクルの状態を従来のモーターサ
イクル同様にごく自然に体感できるようになり、従来の
エンジンを搭載したモーターサイクルから違和感なく乗
り換えることができるため、両車種を併用する場合や移
行期に特に大きな安全性を発揮する。そしてまた、確実
に報知でき同時に振動発生装置も小型化省電力化できて
電動モーターサイクルに適したものとできる。

【００７３】また、前記状態検出手段によって検出され
る電動モータサイクルの走行速度の変化に基づいて、前
記報知手段の振動の大きさを３つ以上に変化させれば、
従来のエンジンを搭載したモータサイクルと似た走行感
覚を運転者に与えたり、あるいは運転の妨げにならない
報知ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の係る電動モータサイクルの概略構成を
示す外観図である。

【図２】本発明に係る電動モータサイクルの概略構成を
示す構成ブロック図である。

【図３】本発明の第１実施例に係る報音装置１２Ａの音
データＤのメモリ・マップの構成例を示す図である。

【図４】本発明の第２実施例に係る振動発生装置１２Ｂ
の概略構成を示す側方断面図である。

【図５】そのＡ−Ａ線断面図である。

【符号の説明】

１電動モータサイクル２ステップ部２ａバッテリー収納部３バッテリー５フロントカバー部ＭＳメインスイッチＳ制御装置（制御手段）６バッテリー電圧検出手段（電圧センサ）８フロントフォーク８ＲＯＭ（Read Only Memory）９速度センサ（状態検出手段）１１カウル１２報知手段１２Ａ報音装置（スピーカー）１２Ｂ振動発生装置１３スロットル・グリップ１４ＲＯＭ２０ハンドルバー２３電動モータ２４回転軸２５偏心した錘

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】電池と電動モータを駆動源とする電動モー
ターサイクルにおいて、前記電動モーターサイクルの状態を検出する状態検出手
段と、前記モータサイクルのハンドル部かシート部、またはス
テップ部に設けられ、振動によってモーターサイクルの
状態を報知する状態報知手段と、前記電動モーターサイクルの状態に対応して、前記報知
手段を駆動するためのデータを記憶した記憶手段と、前記状態検出手段によって検出された前記モーターサイ
クルの状態に対応して、前記記憶手段の記憶内容に照ら
し合わせて前記報知手段を駆動制御する制御手段とを有
し、少なくとも前記電動モータサイクルが発進可能な停止状
態であるときに前記状態報知手段により状態報知するこ
とを特徴とする電動モーターサイクル。
【請求項２】前記状態報知手段は、前記モーターサイク
ルのハンドル部に設けられる場合は、その左右の両方に
設けたことを特徴とする前記請求項１記載の電動モータ
ーサイクル。
【請求項３】前記記憶手段は電動モータサイクルの状態
における３以上の変化にそれぞれ対応した、前記状態報
知手段を駆動制御するためのデータを記憶した記憶手段
で構成されることを特徴とする前記請求項１記載の電動
モーターサイクル。
【請求項４】前記状態検出手段は速度センサを含み、前
記記憶手段によって記憶されたデータは、電動モーター
サイクルの速度に対応して、徐々に前記報知手段の報知
状態が変化するように前記報知手段を駆動するためのデ
ータであることを特徴とする前記請求項３記載の電動モ
ーターサイクル。