JP2893891B2 - シクロヘキサノン誘導体及びその製造方法 - Google Patents

シクロヘキサノン誘導体及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電気光学的表示材料として有用なアルコキシ
アルキルシクロヘキサン環を有する化合物の合成中間体
及びその製造方法に関する。
〔従来の技術〕
液晶表示セルの代表的なものにエム・シャット(M.Sc
hadt)等〔APPLIED PHYSICS LETTERS18,127〜128(197
1)〕によって提案された電界効果型セル(フィールド
・エフェクト・モード・セル)又はジー・エイチ・ハイ
ルマイヤー(G.H.Heilmeier)等〔PROCEEDING OF THE
I.E.E.E.561162〜1171(1968)〕によって提案された動
的光散型セル(ダイミック・スキャッタリング・モード
・セル)又はジー・エイチ・ハイルマイヤー(G.H.Heil
meier)等〔APPLIED PHYSICS LETTERS13,91(1968)〕
あるいはディー・エル・ホワイト(D.L.White)等[JOU
RNAL OF APPLIED PHYSICS45,4718(1974)]によって提
案されたゲスト・ホスト型セルなどがある。
これらの液晶表示セルには種々の特性が要求されてい
るが、高速応答性と低いしきい値電圧(Vth)は特に重
要な要求特性である。低いしきい値電圧を有する液晶表
示セルは低電圧駆動が可能となる。
応答時間(τ)は液晶材料の粘度(η)と比例関係
(τ∝η)にあることから、粘度の低い液晶材料を使用
すれば、高速応答の液晶表示セルを作製することができ
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
現在、このような目的で用いられている優れた粘度低
下剤には、式 で表わされる化合物等が知られている。
しかしながら、上記の式(a)の化合物は、粘度を低
下させるが、一方に於てしきい値電圧を上昇させるとい
う欠点をもっていた。
本発明が解決しようとする課題は、母体液晶に添加し
た場合、母体液晶のしきい値電圧を効果的に低下せしめ
る化合物群、例えば、式 で表わされる化合物の如きアルコキシアルキルシクロヘ
キサン環を有する化合物の製造に有用な合成中間体及び
合成中間体の製造方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、上記課題を解決するために、 一般式(I) (式中、Rは炭素原子数1〜5の直鎖状アルキル基を表
わし、nは2〜7の整数を表わす。) で表わされる化合物を提供する。
本発明に係わる一般式(I)で表される化合物は、例
えば、次の製造方法に従って製造することができる。
〔上記反応式中、Rは炭素原子数1〜5の直鎖状アルキ
ル基を表わし、nは2〜7の整数を表わす。〕 第1段階:式(III)の化合物をテトラヒドロフラン
中、カリウム−t−ブトキサイドの如き強塩基で処理
し、イリドを形成した後、式(II)の化合物と反応さ
せ、式(IV)の化合物を製造する。
第2段階:式(IV)の化合物を酢酸エチル中、ラネー・
ニッケルを触媒として接触還元し、式(V)の化合物を
製造する。
第3段階:式(V)の化合物をトルエン−希硫酸中で加
水分解し本発明に係わる式(I)の化合物を製造する。
斯くして製造された本発明に係わる式(I)の化合物
の代表的なものの沸点を第1表に掲げる。
本発明に係わる一般式(I)で表わされる化合物を用
いたエーテル系化合物(特願平1−26225号に記載)の
合成例を以下に示す。
第2表は時分割駆動特性の優れたネマチック液晶材料
として現在汎用されている母体液晶(A)90重量%と、
優れた粘度低下剤として一般的に使用されている下記の
式(a)の化合物、及び、本発明に係わる一般式(I)
で表わされる化合物より得られる式(b)の化合物の各
々10重量%とから成る混合液晶について測定されたVth
を掲示したものである。
尚、母体液晶(A)は、 40重量%の 30重量%の 及び 30重量%の から成るものであり、式(a)及び式(b)の化合物
は、各々次式で表わされるものである。
第2表から本発明に係わる一般式(I)で表わされる
化合物より得られる化合物は、母体液晶(A)のしきい
値電圧を顕著に低下させることが理解できる。
また、式(b)で表わされる化合物以外に、以下に示
すような一連の化合物も本発明に係わる化合物を用いて
合成することができる。
(式中、Rはアルキル基を表わし、Xは弗素原子又は水
素原子を表わし、nは4〜7の整数を表わす。) また本発明に係わる一般式(I)で表わされる化合物
と反応させる反応種は、臭化マグネシウム誘導体に限ら
ず、ヨウ化マグネシウム誘導体あるいはリチウム誘導体
でもよい。
以上、本発明に係わる一般式(I)で表わされる化合
物を中間体として用いることにより、種々の有用なアル
コキシアルキルシクロヘキサン環を有する化合物を合成
できることが明らかである。
〔実施例〕
実施例1 式 CH3OCH2CH2CH2P+(C6H53I-の化合物100g(0.22
モル)をテトラヒドロフラン350mlに加え、−4℃に冷
却した。この溶液に、カリウム−t−ブトキシサイド3
3.6g(0.3モル)を10分間かけて加えた後、同温度で10
分間、次いで室温で1時間反応させた。反応溶液を−5
℃に冷却した後、この溶液に、式 の化合物23.4g(0.15モル)をテトラヒドロフラン70ml
に溶解した溶液を15分間かけて加え、同温度で10分間、
次いで室温で2時間反応させた。反応終了後、反応混合
物に水300mlを加え、酢酸エチル200mlで2回抽出し、抽
出液を、水洗、乾燥した。抽出液から溶媒を減圧留去し
て得た残渣をトルエン200mlに加熱溶解した後、n−ヘ
キサン200mlを加え、一晩放置した。析出した結晶を濾
別し、濾液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用
いて精製して下記化合物21g(0.1モル)を得た。
上記化合物21g(0.1モル)を酢酸エチル250mlに溶解
し、ラネー・ニッケルを触媒として接触還元を行った。
反応終了後、反応液から触媒を濾別した後、濾液から溶
媒を減圧留去して、下記化合物20g(0.094モル)を得
た。
上記化合物20g(0.094モル)をトルエン200mlに溶解
し、この溶媒に16%硫酸100mlを加えた後、14時間加熱
還流した。反応終了後、反応液を分液し、有機層を水
洗、乾燥した。有機層から溶媒を減圧留去して得た残渣
を減圧蒸留を行ない、下記化合物14g(0.082モル)を得
た。
〔発明の効果〕 本発明に係わる一般式(I)で表わされる化合物は、
しきい値電圧の低下効果の大きいアルコキシアルキルシ
クロヘキサン環を有する化合物の合成中間体として有用
である。
本発明に係わる一般式(I)で表わされる化合物を用
いて合成されたアルコキシアルキルシクロヘキサン環を
有する化合物は、TN−LCDあるいはSTN−LCD用の材料の
製造に極めて有用である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I) (式中、Rは炭素原子数1〜5の直鎖状アルキル基を表
    わし、nは2〜7の整数を表わす。) で表わされる化合物。
  2. 【請求項2】(1)一般式(III) RO(CH2nP+(C6H
    53Hal- (式中、Rは炭素原子数1〜5の直鎖状アルキル基を表
    わし、Halはハロゲン原子を表わす。) で表わされる化合物を強塩基で処理して得られる化合物
    を式(II) で表わされる化合物と反応させて、一般式(IV) (式中、Rは炭素原子数1〜5の直鎖状アルキル基を表
    わし、nは2〜7の整数を表わす。) で表わされる化合物を製造する第1工程、 (2)第1工程で得た化合物を接触還元して一般式
    (V) (式中、Rは炭素原子数1〜5の直鎖状アルキル基を表
    わし、nは2〜7の整数を表わす。) で表わされる化合物を製造する第2工程及び (3)第2工程で得た化合物を加水分解する第3工程か
    ら成る請求項1記載の一般式(I)で表わされる化合物
    の製造方法。
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