JP2893025B2 - 排水板 - Google Patents
排水板Info
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- JP2893025B2 JP2893025B2 JP12082594A JP12082594A JP2893025B2 JP 2893025 B2 JP2893025 B2 JP 2893025B2 JP 12082594 A JP12082594 A JP 12082594A JP 12082594 A JP12082594 A JP 12082594A JP 2893025 B2 JP2893025 B2 JP 2893025B2
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- sheet material
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、土木資材、建築資
材、農業、園芸資材などに供される排水板に関するもの
で、特には、発泡合成樹脂板によって、形成される排水
板に関するものである。
材、農業、園芸資材などに供される排水板に関するもの
で、特には、発泡合成樹脂板によって、形成される排水
板に関するものである。
【0002】
【従前の技術】発泡合成樹脂板によって、形成される排
水板に関しては、従前から各種各様のものが提供されて
いる。例えば、成形体の表裏面に縦横に複数細溝を設
け、その溝の交差部に孔を設けているもの(実開平5−
54649号)、あるいは、成形体の表裏面に、一方向
にのみ複数の細溝を設けたもの(実開平2−87810
号)、また表面に設けられた細溝と、裏面に設けられた
細溝とが交差するように形成されているもの(実開平2
−105417号)、更には、成形体の表裏面に細溝と
孔を設け、これらを貫通せしめているものなど、様々な
形状構成のものがあった。これらの各種、各様の形状
は、その目的とする排水効率を良くするために工夫され
ているものであり、かつ、排水板の使用用途によっては
透水性を良くして、目詰りがしにくいようにするための
形状を考慮していたり、また適便の保水性を求められる
場合もあるので、それに応じることができるように形成
されているものであった。
水板に関しては、従前から各種各様のものが提供されて
いる。例えば、成形体の表裏面に縦横に複数細溝を設
け、その溝の交差部に孔を設けているもの(実開平5−
54649号)、あるいは、成形体の表裏面に、一方向
にのみ複数の細溝を設けたもの(実開平2−87810
号)、また表面に設けられた細溝と、裏面に設けられた
細溝とが交差するように形成されているもの(実開平2
−105417号)、更には、成形体の表裏面に細溝と
孔を設け、これらを貫通せしめているものなど、様々な
形状構成のものがあった。これらの各種、各様の形状
は、その目的とする排水効率を良くするために工夫され
ているものであり、かつ、排水板の使用用途によっては
透水性を良くして、目詰りがしにくいようにするための
形状を考慮していたり、また適便の保水性を求められる
場合もあるので、それに応じることができるように形成
されているものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、各種各様
の形状の排水板があったものであるが、これらの排水板
は、単に、細溝と直線的孔の組合せによってのみ構成さ
れているので、水の流れる距離が短かいため、流速が速
く、かつ、孔が常に直線的に構成されているため、この
孔に流入する水とともに、沈澱物、例えば砂が成形体裏
面に溜り、孔を塞いでしまうという欠点があり、また、
排水量が一定量を超える状態になると、その排水自体に
よって、排水板が浮き上る状態になってしまうという欠
点をも有するものであった。更に、従前の排水板は、保
水機能を有するものもあったが、多くはその保水構成を
平板体上部に形成するため、余部な水の排水ができず、
結果その水が腐ってしまうということとなり、排水機能
が劣るという欠点もあったものである。更にまた、溝の
組合せによっては、各々のブロック体の圧縮強度、切断
面強度が一定でないため、極端に脆い部分があったり、
成形体面にかかる水圧が各々異なるため、成形体の浮上
も不均等になり、そのため排水板が傾いたり、均一化で
きなくなったりするというような欠点もあったし、ま
た、排水板を直接土質面などに施設すると、部分的に欠
損してしまうというような欠点をも有するものであっ
た。
の形状の排水板があったものであるが、これらの排水板
は、単に、細溝と直線的孔の組合せによってのみ構成さ
れているので、水の流れる距離が短かいため、流速が速
く、かつ、孔が常に直線的に構成されているため、この
孔に流入する水とともに、沈澱物、例えば砂が成形体裏
面に溜り、孔を塞いでしまうという欠点があり、また、
排水量が一定量を超える状態になると、その排水自体に
よって、排水板が浮き上る状態になってしまうという欠
点をも有するものであった。更に、従前の排水板は、保
水機能を有するものもあったが、多くはその保水構成を
平板体上部に形成するため、余部な水の排水ができず、
結果その水が腐ってしまうということとなり、排水機能
が劣るという欠点もあったものである。更にまた、溝の
組合せによっては、各々のブロック体の圧縮強度、切断
面強度が一定でないため、極端に脆い部分があったり、
成形体面にかかる水圧が各々異なるため、成形体の浮上
も不均等になり、そのため排水板が傾いたり、均一化で
きなくなったりするというような欠点もあったし、ま
た、排水板を直接土質面などに施設すると、部分的に欠
損してしまうというような欠点をも有するものであっ
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような従前の不都合
や欠点を解決するためには、成形体の表裏面に、各々縦
横に複数の溝が設けられ、かつ該溝の交差部には、表裏
面に貫通する孔が設けられて成る所定の厚さを有する独
立気泡構造成形体において、前記孔が裏面方向へ末広が
り円錐状に形成され、かつ表面側に設けられる溝の底面
が凸状に形成されて成り、また、成形体ブロック体表裏
面には、前記孔とは異なる、相互に貫通し、表裏面方向
へ末広がりする漏斗状の孔が各々設けられて成ることを
特徴とする排水板及び、排水板の表裏面及び対向する一
対の側面の全面が、透水シート材、あるいは透水シート
材と不透水シート材とによって形成されるシート材で、
鞘状に覆われて成ることを特徴とする排水板を使用する
ことによって、解消されるものである。この発明は、こ
のような排水板を提供しようとするものである。
や欠点を解決するためには、成形体の表裏面に、各々縦
横に複数の溝が設けられ、かつ該溝の交差部には、表裏
面に貫通する孔が設けられて成る所定の厚さを有する独
立気泡構造成形体において、前記孔が裏面方向へ末広が
り円錐状に形成され、かつ表面側に設けられる溝の底面
が凸状に形成されて成り、また、成形体ブロック体表裏
面には、前記孔とは異なる、相互に貫通し、表裏面方向
へ末広がりする漏斗状の孔が各々設けられて成ることを
特徴とする排水板及び、排水板の表裏面及び対向する一
対の側面の全面が、透水シート材、あるいは透水シート
材と不透水シート材とによって形成されるシート材で、
鞘状に覆われて成ることを特徴とする排水板を使用する
ことによって、解消されるものである。この発明は、こ
のような排水板を提供しようとするものである。
【0005】
【作 用】この発明は、成形体の表裏面に縦横に複数の
溝を設け、この溝の交差部に、裏面方向へ末広がりする
円錐状に孔を形成し、かつ表面側に設けられる溝の底面
が凸状に形成されており、また成形体ブロック体の表裏
面に、相互に貫通し、表裏面方向へ末広がりする漏斗状
孔が設けられて成るので、排水板における流速が遅く、
かつ、沈澱物が一所に留まらず四八方に広がるため、溝
に設けられている孔を塞ぐこともなく、また成形体ブロ
ック体に設けられる孔とも相俟って、集水効率もよく、
かつ、この孔及び溝交差部に設けられるラッパ状孔及び
溝から、成形体の裏面に当る水圧が分散されるため、成
形体の浮上を均等に押えることもできるという作用を有
するものである。更に、成形体を透水シート材、あるい
は透水シート材と不透水シート材とによって形成される
シート材によって鞘状に覆うため、排水量の調節が可能
であったり、成形体面を保護することができるという他
に、土・砂・コンクリートなどを濾過し、目詰りを防ぐ
という作用をも有するものである。
溝を設け、この溝の交差部に、裏面方向へ末広がりする
円錐状に孔を形成し、かつ表面側に設けられる溝の底面
が凸状に形成されており、また成形体ブロック体の表裏
面に、相互に貫通し、表裏面方向へ末広がりする漏斗状
孔が設けられて成るので、排水板における流速が遅く、
かつ、沈澱物が一所に留まらず四八方に広がるため、溝
に設けられている孔を塞ぐこともなく、また成形体ブロ
ック体に設けられる孔とも相俟って、集水効率もよく、
かつ、この孔及び溝交差部に設けられるラッパ状孔及び
溝から、成形体の裏面に当る水圧が分散されるため、成
形体の浮上を均等に押えることもできるという作用を有
するものである。更に、成形体を透水シート材、あるい
は透水シート材と不透水シート材とによって形成される
シート材によって鞘状に覆うため、排水量の調節が可能
であったり、成形体面を保護することができるという他
に、土・砂・コンクリートなどを濾過し、目詰りを防ぐ
という作用をも有するものである。
【0006】
【実施例】以下、この発明の実施例を、図面に基づいて
説明する。図1は、この発明の全体斜視図、図2は、裏
面の正面図、図3は、図1のA−A’線断面図、図4
は、図1のB−B’線断面図、図5は、シート材に覆わ
れた排水板の全体図である。(1)は、この発明に係る
排水板である。この排水板(1)は、その大きさを、縦
20cm〜200cm、横20cm〜200cm、厚さ
2cm〜50cmの範囲のものとして成形することがで
きる。この排水板(1)は、合成樹脂材、例えば、発泡
ポリスチレン、発泡ポリプロピレンなどより成り、所定
の厚味を有する四角形の独立気泡構造の成形体として形
成されるものである。もっともこの排水板(1)の成形
体の形状として、必ずしも四角形状である必要はなく、
円形状でも、その他の形状でも形成することができるも
のである。この実施例は四角形の成形体によるものであ
る。この実施例の排水板(1)の大きさは、縦30c
m、横5cm、厚さ5cmのものである。
説明する。図1は、この発明の全体斜視図、図2は、裏
面の正面図、図3は、図1のA−A’線断面図、図4
は、図1のB−B’線断面図、図5は、シート材に覆わ
れた排水板の全体図である。(1)は、この発明に係る
排水板である。この排水板(1)は、その大きさを、縦
20cm〜200cm、横20cm〜200cm、厚さ
2cm〜50cmの範囲のものとして成形することがで
きる。この排水板(1)は、合成樹脂材、例えば、発泡
ポリスチレン、発泡ポリプロピレンなどより成り、所定
の厚味を有する四角形の独立気泡構造の成形体として形
成されるものである。もっともこの排水板(1)の成形
体の形状として、必ずしも四角形状である必要はなく、
円形状でも、その他の形状でも形成することができるも
のである。この実施例は四角形の成形体によるものであ
る。この実施例の排水板(1)の大きさは、縦30c
m、横5cm、厚さ5cmのものである。
【0007】(2)は、溝である。この溝(2)は、排
水板(1)成形体の表面側に所定の深さを有して複数形
成されている。この溝(2)は、排水板(1)成形体表
面側に各々、所定の間隔を有して、縦方向及び横方向に
平行して、各々複数設けられ、各々交差するように形成
されている。(3)も溝である。この溝(3)は、排水
板(1)成形体の裏面側に所定の深さを有して、複数形
成されている。この溝(3)もまた、排水板(1)成形
体裏面側に各々所定の間隔を有して、縦方向及び横方向
に、平行して、各々複数設けられ、各々交差するように
形成されている。この溝(2)と溝(3)とは、各々排
水板(1)成形体の表裏面に、各々対応するように形成
されるものであり、また溝(2)と溝(3)とは、各々
接触することはなく、成形体の所定の厚味によって、隔
てられているものである。また溝(2)の底面は、底面
の中央部が凸状に成るように形成される。即ち、溝
(2)の底面の両側に側溝(2’)を設けた状態に形成
されているものである。溝(2)の底面の側溝(2’)
は、排水板(1)成形体の表面に設けられる縦及び横方
向の全ての溝(2)に設けられているものである。この
側溝(2’)を、溝(2)の底面を設けることによっ
て、排水の流速を緩める効果を有するものである。即
ち、側溝(2’)を形成することによって、溝(2)底
面に凹凸が生じ、流水に抵抗が生じることとなるし、ま
た溝(2)に集まる水が少なくとも、その流入する水が
更に細い側溝(2’)に入ることにより、スムースに側
溝(2’)を流れて行くこととなるものである。一方、
溝(3)には、この溝(2)の底面に設けられているよ
うな側溝(2’)は設けられていない。これら溝(2)
(3)の大きさは、幅は0.5cm〜5cm、深さは
0.5cm〜5cmほどの範囲に形成することができ
る。この実施例では、幅も深さも1cmに形成されてい
るものである。
水板(1)成形体の表面側に所定の深さを有して複数形
成されている。この溝(2)は、排水板(1)成形体表
面側に各々、所定の間隔を有して、縦方向及び横方向に
平行して、各々複数設けられ、各々交差するように形成
されている。(3)も溝である。この溝(3)は、排水
板(1)成形体の裏面側に所定の深さを有して、複数形
成されている。この溝(3)もまた、排水板(1)成形
体裏面側に各々所定の間隔を有して、縦方向及び横方向
に、平行して、各々複数設けられ、各々交差するように
形成されている。この溝(2)と溝(3)とは、各々排
水板(1)成形体の表裏面に、各々対応するように形成
されるものであり、また溝(2)と溝(3)とは、各々
接触することはなく、成形体の所定の厚味によって、隔
てられているものである。また溝(2)の底面は、底面
の中央部が凸状に成るように形成される。即ち、溝
(2)の底面の両側に側溝(2’)を設けた状態に形成
されているものである。溝(2)の底面の側溝(2’)
は、排水板(1)成形体の表面に設けられる縦及び横方
向の全ての溝(2)に設けられているものである。この
側溝(2’)を、溝(2)の底面を設けることによっ
て、排水の流速を緩める効果を有するものである。即
ち、側溝(2’)を形成することによって、溝(2)底
面に凹凸が生じ、流水に抵抗が生じることとなるし、ま
た溝(2)に集まる水が少なくとも、その流入する水が
更に細い側溝(2’)に入ることにより、スムースに側
溝(2’)を流れて行くこととなるものである。一方、
溝(3)には、この溝(2)の底面に設けられているよ
うな側溝(2’)は設けられていない。これら溝(2)
(3)の大きさは、幅は0.5cm〜5cm、深さは
0.5cm〜5cmほどの範囲に形成することができ
る。この実施例では、幅も深さも1cmに形成されてい
るものである。
【0008】(4)は孔である。この孔(4)は、排水
板(1)成形体の表裏面に、各々に縦横に設けられてい
る溝(2)(3)の各々の交差部に表裏面に貫通するよ
うに設けられているものである。従って、この孔(4)
は、排水板(1)成形体全体には、複数設けられている
こととなる。この孔(4)は、溝(2)(3)の交差部
に設けられているもので、溝(2)を流れる水を、排水
板(1)成形体の裏面側に落下させるために設けられて
いるものである。この発明におけるこの孔(4)は、排
水板(1)成形体の裏面方向に、広く開いた形状、即
ち、末広がり円錐状に形成されているものである。この
孔(4)は、排水板(1)成形体の裏面に設けられる溝
(3)の交差部の四隅を、4分の1円錐状に、削ぐこと
によって形成されるものである。このように、孔(4)
を、排水板(1)成形体の裏面方向へ円錐状に形成する
ことによって、孔(4)から排水も極めて容易であり、
また、孔(4)の下側に溜る沈澱物質も拡散し、孔
(4)の直下に溜ることもなく、流水の進路を妨げるこ
ともないものである この孔(4)は、その形状におい
て、大径2cm〜10cm、小径1cm〜5cmの範囲
で形成することができる。この実施例では、大径4c
m、小径2cmで形成されているものである。
板(1)成形体の表裏面に、各々に縦横に設けられてい
る溝(2)(3)の各々の交差部に表裏面に貫通するよ
うに設けられているものである。従って、この孔(4)
は、排水板(1)成形体全体には、複数設けられている
こととなる。この孔(4)は、溝(2)(3)の交差部
に設けられているもので、溝(2)を流れる水を、排水
板(1)成形体の裏面側に落下させるために設けられて
いるものである。この発明におけるこの孔(4)は、排
水板(1)成形体の裏面方向に、広く開いた形状、即
ち、末広がり円錐状に形成されているものである。この
孔(4)は、排水板(1)成形体の裏面に設けられる溝
(3)の交差部の四隅を、4分の1円錐状に、削ぐこと
によって形成されるものである。このように、孔(4)
を、排水板(1)成形体の裏面方向へ円錐状に形成する
ことによって、孔(4)から排水も極めて容易であり、
また、孔(4)の下側に溜る沈澱物質も拡散し、孔
(4)の直下に溜ることもなく、流水の進路を妨げるこ
ともないものである この孔(4)は、その形状におい
て、大径2cm〜10cm、小径1cm〜5cmの範囲
で形成することができる。この実施例では、大径4c
m、小径2cmで形成されているものである。
【0009】(5)は、排水板(1)成形体を形成する
ブロック体である。このブロック体(5)は、溝(2)
(3)によって、1つのブロック体(5)を形成するよ
うに構成されているが、これらのブロック体(5)は、
全て連結・結合しているものであって、各々分離・分散
することのできるものではない。このブロック体(5)
の表面及び裏面は、平板状に形成されているものであ
る。即ち、このブロック体(5)の表面には、水は溜ら
ないように形成されているものである。ブロック体
(5)の表面に水を溜めるようにすれば、この排水板
(1)の使用態様によっては、その溜めた水を腐らせる
こととなり、例えば、植物などには悪影響を与えること
となる場合もあるからである。従って、この発明では、
ブロック体(5)の表面は、全て平板状に形成されてい
るものである。(6)は、縦横の溝(2)(3)によっ
て区画されるブロック体(5)の中央部に設けられた孔
である。この孔(6)は、排水板(1)成形体の表裏面
に各々対応するようにかつ縦横に設けられる溝(2)
(3)の各々の交差部に設けられる孔(4)とは異なる
ものである。この孔(6)は、各々のブロック体(5)
の中央部に設けられており、ブロック体(5)の表面か
ら裏面へ貫通しており、かつブロック体(5)の表裏面
方向へ末広がりで、あたかも漏斗を対称に置いた形状に
形成されているものである。即ち、ブロック体(5)表
面の開口部は、若干広く、ブロック体(5)中心部に行
くに従って、細くなり、更に、ブロック体(5)裏面方
向へは広がり、裏面での開口部は表面側の開口部と同一
になるような形状に形成されているものである。こうす
ることによって、集水効率が上り、かつ、排水能率も上
るものである。もっとも、各ブロック体(5)の表面の
孔(6)の周囲に凹部を設け、その凹部中央部に孔
(6)を設けてもよいものである。この孔(6)は、表
裏面上に表われるもっとも広い大径で2cm〜10c
m、ブロック体(5)内部における小径で1cm〜5c
mの範囲で形成することができる。この実施例では、大
径で4cm、小径で2cmの孔(6)として形成されて
いるものである。
ブロック体である。このブロック体(5)は、溝(2)
(3)によって、1つのブロック体(5)を形成するよ
うに構成されているが、これらのブロック体(5)は、
全て連結・結合しているものであって、各々分離・分散
することのできるものではない。このブロック体(5)
の表面及び裏面は、平板状に形成されているものであ
る。即ち、このブロック体(5)の表面には、水は溜ら
ないように形成されているものである。ブロック体
(5)の表面に水を溜めるようにすれば、この排水板
(1)の使用態様によっては、その溜めた水を腐らせる
こととなり、例えば、植物などには悪影響を与えること
となる場合もあるからである。従って、この発明では、
ブロック体(5)の表面は、全て平板状に形成されてい
るものである。(6)は、縦横の溝(2)(3)によっ
て区画されるブロック体(5)の中央部に設けられた孔
である。この孔(6)は、排水板(1)成形体の表裏面
に各々対応するようにかつ縦横に設けられる溝(2)
(3)の各々の交差部に設けられる孔(4)とは異なる
ものである。この孔(6)は、各々のブロック体(5)
の中央部に設けられており、ブロック体(5)の表面か
ら裏面へ貫通しており、かつブロック体(5)の表裏面
方向へ末広がりで、あたかも漏斗を対称に置いた形状に
形成されているものである。即ち、ブロック体(5)表
面の開口部は、若干広く、ブロック体(5)中心部に行
くに従って、細くなり、更に、ブロック体(5)裏面方
向へは広がり、裏面での開口部は表面側の開口部と同一
になるような形状に形成されているものである。こうす
ることによって、集水効率が上り、かつ、排水能率も上
るものである。もっとも、各ブロック体(5)の表面の
孔(6)の周囲に凹部を設け、その凹部中央部に孔
(6)を設けてもよいものである。この孔(6)は、表
裏面上に表われるもっとも広い大径で2cm〜10c
m、ブロック体(5)内部における小径で1cm〜5c
mの範囲で形成することができる。この実施例では、大
径で4cm、小径で2cmの孔(6)として形成されて
いるものである。
【0010】また、このように形成される排水板(1)
の表裏面及び対向する一対の側面の全面をシート材で覆
って形成することもできる。(7)はシート材である。
このシート材(7)は、例えば不織布の如き透水性のあ
るものによってのみ形成される透水シート材でもあり、
また透水シート材と、不透水シート材とを、半々に粘着
接合して、半分は透水シート材、半分は不透水シート材
となるように形成することもできるものである。このシ
ート材(7)を、例えば透水シート材のみから形成され
るシート材(7)を、排水板(1)の表裏面及び対向す
る一対の側面の全面を覆うように鞘状に、排水板(1)
に装着して、排水板(1)を構成することもできるし、
また、透水シート材と不透水シート材とから形成される
シート材(7)を、例えば、排水板(1)の表面及び対
向する一対の側面半分面を透水シート部で、かつ排水板
(1)の裏面及び対向する一対の側面半分面を不透水シ
ート部で、鞘状に覆って、排水板(1)に装着して、排
水板(1)を形成することもできるものである。このよ
うにすることによって透水性を調整することができる
し、また排水板(1)の脆み及び不陸性を調整し、更に
排水板(1)の保護をすることができるのみならず、溝
(2)(3)、円錐状孔(4)及び漏斗状孔(6)等へ
進入する土・砂・コンクリートなどを濾過し、それらの
目詰りを防ぐこともできるものである。
の表裏面及び対向する一対の側面の全面をシート材で覆
って形成することもできる。(7)はシート材である。
このシート材(7)は、例えば不織布の如き透水性のあ
るものによってのみ形成される透水シート材でもあり、
また透水シート材と、不透水シート材とを、半々に粘着
接合して、半分は透水シート材、半分は不透水シート材
となるように形成することもできるものである。このシ
ート材(7)を、例えば透水シート材のみから形成され
るシート材(7)を、排水板(1)の表裏面及び対向す
る一対の側面の全面を覆うように鞘状に、排水板(1)
に装着して、排水板(1)を構成することもできるし、
また、透水シート材と不透水シート材とから形成される
シート材(7)を、例えば、排水板(1)の表面及び対
向する一対の側面半分面を透水シート部で、かつ排水板
(1)の裏面及び対向する一対の側面半分面を不透水シ
ート部で、鞘状に覆って、排水板(1)に装着して、排
水板(1)を形成することもできるものである。このよ
うにすることによって透水性を調整することができる
し、また排水板(1)の脆み及び不陸性を調整し、更に
排水板(1)の保護をすることができるのみならず、溝
(2)(3)、円錐状孔(4)及び漏斗状孔(6)等へ
進入する土・砂・コンクリートなどを濾過し、それらの
目詰りを防ぐこともできるものである。
【0011】このように形成されるこの発明の排水板
は、孔(6)によって集水及び排水能力を高め、側溝
(2’)を設け及びラッパ状孔(4)を形成することに
より迅速な排水ができるのみならず、この排水板(1)
成形体の裏面は、溝(3)や、ラッパ状孔(4)及び漏
斗状孔(6)等々が設けられているため、表面積及び体
積が少なく形成されている。このため、排水板(1)成
形体の裏面に掛る水圧が少なく、この排水板(1)が水
圧によって、押し上げられるということがないものであ
る。また、シート材(7)によって鞘状にこの排水板
(1)を覆うことにより、透水性の調整、排水板の脆み
及び不陸調整並びに目詰り防止にも優れた作用を有する
ものである。この発明は、このような排水板(1)をも
提供しようとするものである。この発明の排水板(1)
は、土木用にあるいは、建築また農園芸用に、適便に使
用することができるものである。
は、孔(6)によって集水及び排水能力を高め、側溝
(2’)を設け及びラッパ状孔(4)を形成することに
より迅速な排水ができるのみならず、この排水板(1)
成形体の裏面は、溝(3)や、ラッパ状孔(4)及び漏
斗状孔(6)等々が設けられているため、表面積及び体
積が少なく形成されている。このため、排水板(1)成
形体の裏面に掛る水圧が少なく、この排水板(1)が水
圧によって、押し上げられるということがないものであ
る。また、シート材(7)によって鞘状にこの排水板
(1)を覆うことにより、透水性の調整、排水板の脆み
及び不陸調整並びに目詰り防止にも優れた作用を有する
ものである。この発明は、このような排水板(1)をも
提供しようとするものである。この発明の排水板(1)
は、土木用にあるいは、建築また農園芸用に、適便に使
用することができるものである。
【0012】
【発明の効果】この発明の排水板は、溝に側溝を設け、
かつラッパ状孔を形成し、またブロック体に漏斗状孔を
設けたことにより、集水及び排水能率を高め、かつ沈澱
物質の拡散が容易であり、また、水圧による浮力を減少
させることができるという効果を有するものであるし、
シート材によって排水板を鞘状に覆うことにより、透水
調整、排水板の脆み及び不陸調整並びに目詰り防止にも
優れた効果を有するものである。更に発泡合成樹脂を使
用するため、経済的にも安価に提供できるという効果を
も有するものである。
かつラッパ状孔を形成し、またブロック体に漏斗状孔を
設けたことにより、集水及び排水能率を高め、かつ沈澱
物質の拡散が容易であり、また、水圧による浮力を減少
させることができるという効果を有するものであるし、
シート材によって排水板を鞘状に覆うことにより、透水
調整、排水板の脆み及び不陸調整並びに目詰り防止にも
優れた効果を有するものである。更に発泡合成樹脂を使
用するため、経済的にも安価に提供できるという効果を
も有するものである。
【図1】 全体斜視図
【図2】 裏面正面図
【図3】 A−A’断面図
【図4】 B−B’断面図
【図5】 全体図
(1) − 排水板 (2) − 溝 (2’) − 側溝 (3) − 溝 (4) − 円錐状孔 (5) − ブロック体 (6) − 漏斗状孔 (7) − シート材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平5−54649(JP,U) 実開 平5−16845(JP,U) 実公 平6−29211(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02D 31/02 E02B 11/00 E04B 1/64
Claims (2)
- 【請求項1】成形体の表裏面に、各々縦横に複数の溝が
設けられ、かつ該溝の交差部には、表裏面に貫通する孔
が設けられて成る所定の厚さを有する独立気泡構造成形
体において、前記孔が裏面方向へ末広がり円錐状に形成
され、かつ表面側に設けられる溝の底面が凸状に形成さ
れて成り、また、成形体ブロック体表裏面には、前記孔
とは異なる、相互に貫通し、表裏面方向へ末広がりする
漏斗状の孔が各々設けられて成ることを特徴とする排水
板。 - 【請求項2】排水板の表裏面及び対向する一対の側面の
全面が透水シート材、あるいは透水シート材と不透水シ
ート材とによって形成されるシート材で、鞘状に覆われ
て成ることを特徴とする請求項1記載の排水板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12082594A JP2893025B2 (ja) | 1994-04-22 | 1994-04-22 | 排水板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12082594A JP2893025B2 (ja) | 1994-04-22 | 1994-04-22 | 排水板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07292701A JPH07292701A (ja) | 1995-11-07 |
JP2893025B2 true JP2893025B2 (ja) | 1999-05-17 |
Family
ID=14795901
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12082594A Expired - Lifetime JP2893025B2 (ja) | 1994-04-22 | 1994-04-22 | 排水板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2893025B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101948662B1 (ko) * | 2018-08-23 | 2019-05-21 | (주)덕신씨앤오 | 지하 주차장 콘크리트 바닥 구조의 시공 방법 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002266362A (ja) * | 2001-03-06 | 2002-09-18 | Dow Kakoh Kk | 排水パネル、それを用いた排水性構造体及びその施工方法 |
DE102018211667A1 (de) | 2018-07-12 | 2020-01-16 | SKZ - Testing GmbH | Verfahren zur Fertigung einer Kunststoffdränbahn und Kunststoffdränbahn |
-
1994
- 1994-04-22 JP JP12082594A patent/JP2893025B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101948662B1 (ko) * | 2018-08-23 | 2019-05-21 | (주)덕신씨앤오 | 지하 주차장 콘크리트 바닥 구조의 시공 방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07292701A (ja) | 1995-11-07 |
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