JP2690204B2 - 人工地盤および人工地盤の通排水層構成用ブロック部材 - Google Patents
人工地盤および人工地盤の通排水層構成用ブロック部材Info
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- Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
Description
の床面上に構築される庭園等に使用される人工地盤およ
び人工地盤の通排水層構成用ブロック部材に関するもの
である。
目的として建物の屋上等に植物を植えることのできる庭
園の造成技術が注目されている。植物を植えることので
きる庭園のための人工地盤に於いては、植物の育成上、
適度の保水性と排水(通水)性とを有する土壌条件が必
要であり、このためこの種の庭園のための人工地盤は、
建物の床面に略水平方向に排水管を配管すると共に通水
性の高い砂利、ぐり石、砕石等をある厚さに敷き詰めて
通排水層を設け、その上に保水性の高い客土を盛ること
により構築されている。
ぐり石、砕石は、小石であるから、これを所定の形態に
敷き詰める施工作業は、面倒で、経験を要し、また砂
利、ぐり石、砕石等よりなる通排水層は、構造的に不安
定であるばかりでなく、全体として重量物になり、荷重
制限により建物の屋上等に設置することが不適当である
場合がある。
雨、散水等により徐々に上層の客土や植物の根が下層
(通排水層)の砂利の隙間等に入り込み、通排水層が目
詰まりすることにより排水性が低下すると云う問題もあ
る。本発明は、従来の庭園用の人工地盤に於ける上述の
如き問題点に着目してなされたものであり、特別に排水
管等を配管する必要がなく、軽量で、施工作業性、構造
的な安定性に優れ、しかも保水性及び通水性、排水性に
ついて経時変化を生じることがない人工地盤および人工
地盤の通排水層構成用ブロック部材を提供することにあ
る。
明によれば、構造物の床面上に設けられる通排水層と、
前記通排水層を覆う客土層とを有する人工地盤に於て、
前記通排水層は樹脂発泡体製の複数個の通排水層構成用
ブロック部材の組合せにより構成され、前記各通排水層
構成用ブロック部材は下底部にこれを略水平方向に横切
って延在する排水溝を有していると共に上面部と前記排
水溝とを連通接続する略垂直方向の通水孔を有している
ことを特徴とする人工地盤によって達成される。
用ブロック部材は、構造物の床面上に構築される人工地
盤の通排水層を構成する通排水層構成用ブロック部材で
あって、樹脂発泡体により構成され、下底部にこれを略
水平方向に横切って延在する排水溝を有していると共に
上面部と前記排水溝とを連通接続する略垂直方向の通水
孔を有していることを特徴としている。
ック部材が複数個互いに横方向に接合して組合わされる
ことにより各通排水層構成用ブロック部材の排水溝同士
が互いに整合し、これが略水平方向に延在する排水路を
なし、また通水孔により水が通排水層構成用ブロック部
材を上下に通過して前記排水路へ流れる。これにより各
通排水層構成用ブロック部材に形成される排水溝及び通
水孔の大きさ、形状に応じて所望の排水性、通水性を有
する排水路および通排水層が形成される。
ついて詳細に説明する。図1は、本発明による人工地盤
が適用された屋上庭園の断面図である。図1に於いて、
符号1は建物の屋上のスラブコンクリートを示してい
る。スラブコンクリート1上には、モルタル層2、ポリ
エチレンフィルム等による防水層3及び押さえモルタル
層4が順に積層されており、押さえモルタル層4の上表
面が床面5をなしている。
ており、この立上がり部6にもモルタル層2、防水層3
及び押さえモルタル層4が順に積層されている。立上が
り部6の下部には水抜き通路7が穿設されており、水抜
き通路7は床面5と立上がり部6の外壁部とを連通し、
床面5に溜まった水を外部へ排出するようになってい
る。
ック部材10の組合せよりなる通排水層8と、通排水層
8の上面を覆う目開き5mm以上の不織布等からなる流土
防止用の透水性シート11と、透水性シート11の上面
を覆う表土、人工土壌等による客土層13とが順に積層
されている。尚、必要に応じ、透水性シート11と客土
層13との間には、ぐり石、砕石、30〜5mm程度の大
きさの硬質樹脂発泡体発泡体粒等により、厚さ10〜1
5cm程度の薄い通水濾過層が設けられてよい。
向に互いに接合して列べられ、また上下方向に積み重ね
式に組合わされて所定の立体形状の通排水層8を構成し
ている。通排水層構成用ブロック部材10は、図2及び
図3に示されている如く、全体を樹脂発泡体の発泡材に
より構成されて概ね方形状をなし、その下底部にはこれ
を略水平方向に横切って延在し且つ互いに直交する2本
の排水溝15が形成されている。また通排水層構成用ブ
ロック部材10の上面部にはこれを略水平方向に横切っ
て延在し且つ互いに直交する4本の連通溝16が井形に
形成されている。更に通排水層構成用ブロック部材10
には連通溝16の部分にて通排水層構成用ブロック部材
10の上面部と排水溝15とを互いに連通接続する略垂
直方向の通水孔17が貫通形成されている。
0が横方向に互いに接合して列べられることにより、各
通排水層構成用ブロック部材10の排水溝15同士が互
いに整合し、これにより略水平方向に延在する排水路が
構成される。最下段の通排水層構成用ブロック部材10
の排水溝15よりなる排水路は建物側の水抜き通路7と
連通し、排水路の水は水抜き通路7より外部へ流出す
る。
ブロック部材10を上下に通過して排水溝15による排
水路へ流れ、通排水層構成用ブロック部材10が排水路
構成部材と通排水層構成部材を兼ねるようになる。図1
の右側部分に示されるように、通排水層構成用ブロック
部材10が上下方向に積重ねられ、その上に他の部分と
同様な厚みの客土層13が積層されることにより、空洞
構造の築山が構成される。この場合、上下に積重ねられ
た各通排水層構成用ブロック部材10の通水孔17が各
段の通排水層構成用ブロック部材10の排水溝15、連
通溝16を介して連通することから、この積重ね部分の
通水性、排水性は他の部分と変わることがない。
成用ブロック部材10の数により調節することができる
が、実際には通排水層構成用ブロック部材10の個々の
高さを変えることにより一層微妙な形状を描くことがで
きる。また、全体に通排水層構成用ブロック部材10が
積重ねられる代わりに、築山部分の内側に補助支柱等が
用いられることにより築山部分に於けるの通排水層構成
用ブロック部材10の使用個数が削減される。
材10の上面部に連通溝16を設けたが、実際にはブロ
ック上面部には通水孔17が開口しているのみであって
よく、或いはテーパ状に通水孔17の開口が広がってい
てもよい。図4は本発明の別の実施例が示された図2と
同様な斜視図である。この実施例では、通排水層構成用
ブロック部材20の下底部の排水溝25と上面側の連通
孔26が互いに略直交する方向に延在すると共に両溝2
5、26の深さの合計がブロック部材20の厚み(高
さ)よりも大きくなっている。
る位置では、これら両溝25、26が互いに連通して通
水通路27をなすようになっている。この実施例に於け
る通排水層構成用ブロック部材20は上述の実施例に於
ける通排水層構成用ブロック部材10と実質的に同一構
造であり、これは上述の実施例と同様に使用されて上述
の実施例と同様の作用、効果を生じる。
その端部同志を合決り結合することにより、互いに水平
に移動しなくなり全体の積み重ねが安定する。
による人工地盤および人工地盤の通排水層構成用ブロッ
ク部材によれば、通排水層構成用ブロック部材が複数個
互いに横方向に接合して組合わされることにより各通排
水層構成用ブロック部材の排水溝同士が互いに整合し、
これが略水平方向に延在する排水路をなし、また通水孔
により水が通排水層構成用ブロック部材を上下に通過し
て前記排水路へ流れるから、各通排水層構成用ブロック
部材に形成される排水溝及び通水孔の大きさ、形状に応
じて、特別に排水管等を配管する必要とすることなく、
所望の排水性、通水性を有し、これらについて経時変化
を生じることがない排水路および通排水層が形成され
る。
により構成されているから、これは石等に比して軽量で
あり、強度の低いの屋上等にも人工地盤を設置すること
が可能になる。また通排水層構成用ブロック部材は、軽
量でブロック状をなしているから、これの組立による施
工作業性が砂利等に敷詰に比して良好なものになり、し
かも構造の安定性が向上し、施工性、耐久性、安全性に
優れた人工地盤が得られるようになる。
排水層が透水性シートにより覆われるだけで、客土が通
水孔、排水溝に侵入することがなく、長期間の使用によ
ってもこれらが詰まるこがないことから、長期間に亘っ
て所望の通水性、排水性が安定して確保されるようにな
る。
一実施例を示す断面図。
実施例を示す斜視図。
ロック部材の平面図。
の実施例を示す斜視図。
Claims (2)
- 【請求項1】 構造物の床面上に設けられる通排水層
と、前記通排水層を覆う客土層とを有する人工地盤に於
て、 前記通排水層は樹脂発泡体製の複数個の通排水層構成用
ブロック部材の組合せにより構成され、前記各通排水層
構成用ブロック部材は下底部にこれを略水平方向に横切
って延在する排水溝を有していると共に上面部と前記排
水溝とを連通接続する略垂直方向の通水孔を有している
ことを特徴とする人工地盤。 - 【請求項2】 構造物の床面上に構築される人工地盤の
通排水層を構成する通排水層構成用ブロック部材であっ
て、樹脂発泡体により構成され、下底部にこれを略水平
方向に横切って延在する排水溝を有していると共に上面
部と前記排水溝とを連通接続する略垂直方向の通水孔を
有していることを特徴とする通排水層構成用ブロック部
材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4996191A JP2690204B2 (ja) | 1991-03-14 | 1991-03-14 | 人工地盤および人工地盤の通排水層構成用ブロック部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4996191A JP2690204B2 (ja) | 1991-03-14 | 1991-03-14 | 人工地盤および人工地盤の通排水層構成用ブロック部材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06316918A JPH06316918A (ja) | 1994-11-15 |
JP2690204B2 true JP2690204B2 (ja) | 1997-12-10 |
Family
ID=12845628
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4996191A Expired - Lifetime JP2690204B2 (ja) | 1991-03-14 | 1991-03-14 | 人工地盤および人工地盤の通排水層構成用ブロック部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2690204B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
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KR100457834B1 (ko) * | 2002-02-20 | 2004-11-18 | 삼정건설 주식회사 | 압출 성형 경량 콘크리트 패널을 이용한 연약지반 보강체및 시공 공법 |
JP4494959B2 (ja) * | 2004-12-27 | 2010-06-30 | アキレス株式会社 | 盛土用発泡樹脂ブロック体 |
KR101034445B1 (ko) * | 2009-12-11 | 2011-05-12 | 박정혁 | 인공 조경 시스템 |
JP2013083144A (ja) * | 2011-08-25 | 2013-05-09 | Sekisui Plastics Co Ltd | 液状化防止構造 |
-
1991
- 1991-03-14 JP JP4996191A patent/JP2690204B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06316918A (ja) | 1994-11-15 |
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