JP6924050B2 - 雨水貯留排水構造 - Google Patents

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本発明は、地盤の水捌けを改善し、かつ灌水の確保を可能とする雨水貯留排水構造に関する。
ゴルフ場、公園、若しくは種々の球技場などの施設、または農地などでは、地盤中の水位を調整し地盤面の水捌けを改善する暗渠排水施設が設けられる場合がある。上記暗渠排水施設の代表的な例としては、例えば下記特許文献1に開示されるように所定の地盤に複数の暗渠排水管を埋設し、地盤中の余剰水を当該暗渠排水管によって外部に排除する技術が知られる。特許文献1に開示された地盤中灌排水システムによれば、暗渠排水管の設置だけでなく、地盤上に防水シートを介して、適当な厚さの芝床土層を形成し、当該芝床土層の地盤中に灌水パイプを埋設する技術が提案されている。上記灌水パイプは、パイプ壁面に微細孔が形成されており、外部から送られてきた水を上記微細孔から地盤中に給水可能である。
また地盤面の水捌けを改善する異なる技術として、複数の中空部を有する樹脂部材を不織布などの透水性の袋体に収容して排水材を形成し、上記排水材を地盤中に埋設して、地盤中の排水を促す技術が知られる。例えば、下記特許文献2には、複数の中空の凸部が形成された凹凸樹脂板を複数枚積層させ、これを、少なくとも一部に透水性を備えた筒状体に収容してなる排水材が提案されている。板状部材である上記排水材は、板の面方向に対し直交する方向に突出する複数の凸部を有している。かかる排水材は、一方の凹凸樹脂板の凸部が、対向する他方の凹凸樹脂板の凸部間の凹部又は中空の凸部に入り込むことがなく積層されることによって、一方の樹脂板と他方の樹脂板との間の空間が確保されている。
特開平11−46605号公報 特開2009−97245号公報
しかしながら特許文献1に開示される暗渠排水管および灌水パイプ(以下、パイプ等ともいう)が設けられた暗渠排水施設、および特許文献2に開示される排水材を用いる排水技術はいずれも問題点があった。
即ち、上記暗渠排水施設は、排水および灌水の機能を発揮し得るものであるが、地盤面を広範に掘り起こし、多量のパイプ等を埋設する必要があるため、設置に多くの費用がかかり問題であった。またパイプ等に形成された孔に土砂が入り込んで目詰まりし、排水機能または灌水機能が低下し易い。その上、上記暗渠排水施設は、地盤上に防水シートが敷かれ、その上に芝床土層が形成されており、地盤と芝床土層とは当該防止シートで透水不能に遮断されている。そのため、芝床土層に浸透した雨水が地盤に吸収され難く、かえって水捌けを悪くする虞があった。
一方、上記排水材を用いた排水技術は、排水材を埋設する地盤領域だけ掘り起こし、樹脂製の排水材を設置すればよく、上記暗渠排水施設に比べて、設置に要する費用を低減させ得る。また、上記排水材は、透水性を有する筒状体に収容されているため、土砂が当該排水材に設けられた中空部に入り込み、目詰まりを起こすことが防止されている。しかし、特許文献2に開示された排水技術は、灌水に関する機能を有していない点で、改善が求められる。また凹凸樹脂板を複数枚積層させてなる上記排水材は、側面において凹部が外部に向かって開口しており水平方向からの力に弱いため、地盤において水平土圧が働いた場合、土砂が筒状体を突き破って当該凹部に入り込む虞があった。
本発明は上述のような課題に鑑みてなされたものである。すなわち、本発明は、設置のためのコストを抑え、地盤面の水捌けを改善するとともに灌水を確保可能であり、かつ土砂による目詰まりが防止された雨水貯留排水構造を提供するものである。
本発明の雨水貯留排水構造は、地盤中において、地盤中の間隙水を内部に浸透させるとともに周囲に排水可能な浸透排水部と、地盤中の間隙水を貯留可能な貯留部と、を有し、上記浸透排水部は、側面が、厚み方向に貫通する貫通孔を複数有する樹脂板により構成された第一枡、および上記第一枡の地盤に対し露出する側面を覆う透水性部材を備え、上記貯留部は、側面が、厚み方向に貫通する貫通孔を複数有する樹脂板により構成された第二枡、および上記第二枡の上記側面のうち少なくとも横側面および底面を覆う不透水性部材を備え、上面から流入した間隙水を貯留する機能を有し、上記浸透排水部と上記貯留部とが上下方向に重ならずに配置されているとともに、上記貯留部の上面には貫通孔と透水性部材とを有し、地盤から直接に上記浸透排水部および上記貯留部に間隙水が流入可能であるか、または、上記浸透排水部の下方に、連続して上記貯留部が配置され、上記浸透排水部は地盤から直接に間隙水が流入可能であり、かつ上記貯留部は当該貯留部の上面に設けられた上記貫通孔を介して上記浸透排水部から間隙水が流入可能であることを特徴とする。
本発明の雨水貯留排水構造は、地盤中に、浸透排水部と貯留部とを有し、地盤面の水捌けを改善するとともに灌水機能を確保可能である。上記浸透排水部は、側面が、厚み方向に貫通する貫通孔を複数有する樹脂板により構成された第一、および上記第一の地盤に対し露出する側面を覆う透水性部材を備える。また上記貯留部は、側面が、厚み方向に貫通する貫通孔を複数有する樹脂板により構成された第二、および上記第二の側面のうち少なくとも横側面および底面を覆う不透水性部材を備える。本発明は、このように簡易な構造である浸透排水部および貯留部を地盤の所定領域に埋設することで構築されるため、従来の暗渠排水施設に比べて設置の費用が抑えられ得る。また、浸透排水部および貯留部は、上面、底面および横側面のいずれにも樹脂板が配置されているため、いずれの方向からの力にも強く、透水性部材または不透水性部材を突き破って土砂が内部に入り込み貫通孔が目詰まりする問題が発生し難い。
本発明の第一実施形態にかかる雨水貯留排水構造の一例を示す断面模式図である。 本発明における樹脂板の一例を示す上面図である。 上下方向に連続する第一枡および第二枡の斜視図である。 (a)は、第一次実施形態に用いられた排水プレートの斜視図であり、(b)は、(a)に示す排水プレートを上下方向に2つ接続した状態を示す側面図である。 (a)は排水プレートの他の例を示す斜視図であり、(b)は(a)に示す排水プレートを上下方向に3つ接続した状態を示す側面図である。 本発明の第二実施形態にかかる雨水貯留排水構造の一例を示す断面模式図である。 本発明の第三実施形態にかかる雨水貯留排水構造の一例を示す断面模式図である。 (a)は、本発明の第四実施形態にかかる雨水貯留排水構造の側面図であり、(b)は、(a)に示す雨水貯留排水構造の上面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は適宜に省略する。
本発明の各種の構成要素は、個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、1つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等を許容する。図示する本発明の実施態様は、理解容易のために、特定の部材を全体において比較的大きく図示する場合、または小さく図示する場合などがあるが、いずれも本発明の各構成の寸法比率を何ら限定するものではない。
本発明または本明細書の記載に関し、特段の断りなく上下という場合には、任意の地点から天方向を上方向とし、上記天方向に対し相対的に下向きの方向を下方という。また本発明に関し、特段の断りなく、第一枡または第二枡の側面という場合には、これらの枡の上面、横側面、および底面のいずれかまたは全部を意図する。
<第一実施形態>
以下に、本発明の雨水貯留排水構造の第一実施形態について図1から図5を用いて説明する。図1は、本発明の第一実施形態にかかる雨水貯留排水構造100の一例を示す断面模式図である。図1において、雨水貯留排水構造100に対する地盤中の雨水の流れを矢印において模式的に示している。図2は、本発明における樹脂板40の一例を示す上面図である。図3は、上下方向に連続する第一枡12および第二枡22の斜視図であり、第一枡12および第二枡22の内部を図示するために、側面を構成する樹脂板40の一部を図示省略している。図4(a)は、第一実施形態に用いられた排水プレート60の斜視図であり、図4(b)は、図4(a)に示す排水プレート60を上下方向に2つ接続した状態を示す側面図である。図5(a)は、排水プレートの他の例(排水プレート61)を示す斜視図であり、図5(b)は図5(a)に示す排水プレート61を上下方向に3つ接続した状態を示す側面図である。
図1に示す通り、雨水貯留排水構造100は、地盤中(即ち地盤面GLの下方)において、浸透排水部10と貯留部20とを有する。
浸透排水部10は、第一12および第一12の地盤に対し露出する側面(本実施形態では上面および横側面)を覆う透水性部材14を備える。図3に示すとおり、第一枡12は、側面として上面、横側面および底面を有し、上面および横側面が、厚み方向に貫通する貫通孔30を複数有する樹脂板40により構成されており、底面が、排水プレート60に設けられ厚み方向に貫通する貫通孔30を複数有する基板62により構成されている。降雨などにより地盤中の間隙水が増大した場合、間隙水は、浸透排水部10に浸透し、一時的に貯留されるとともに、周囲の地盤の間隙水量の低下により、浸透排水部10の外側に排水され得る。また本実施形態では、浸透排水部10に浸透した間隙水の一部は、貯留部20の上面を通過して貯留部20に流入する。
貯留部20は、第二枡22および第二22の側面のうち少なくとも横側面および底面を覆う不透水性部材24を備える。図3に示すとおり、第二枡22は、側面として上面、横側面および底面を有し、横側面が、厚み方向に貫通する貫通孔30を複数有する樹脂板40により構成されており、上面および底面が、排水プレート60に設けられ厚み方向に貫通する貫通孔30を複数有する基板62により構成されている。本実施形態にかかる雨水貯留排水構造100は、第一枡12の底面が第二枡22の上面として兼用されている。かかる貯留部20は、上面から内部に流入した雨水を貯留可能である。
本実施形態では、透水性部材14および不透水性部材24は、いずれも第一枡12または第二枡14の側面を構成する樹脂板40または基板62と、地盤との間に配置されている。これによって、砂利などが、樹脂板40または基板62に設けられた貫通孔30に入り込むことが防止されている。
上述する雨水貯留排水構造100は、所定の地盤を掘り起こし、樹脂部材等で容易に構成することができる。そのため、従来の暗渠排水施設に比べて、設置のコストを抑制することが可能である。また、第一枡12および第二枡22は、地盤に対し露出する側面が、透水性部材14または不透水性部材24により覆われている。そのため、地盤と枡内とを透水可能に貫通する貫通孔30は、土砂による目詰まりが防止される。
雨水貯留排水構造100は、降雨等により地盤の間隙水量が増大したとき、当該間隙水の一部を第一枡12および第二枡22の内部に流入させ、一時的に貯留することができる。そのため、地盤面GLの水捌けを改善することができる。雨水貯留排水構造100は、略平坦な地盤面GLの水捌けを改善するこができることはもちろんであるが、図1に示すとおり、周囲より低い地盤面GLの下方に雨水貯留排水構造100を設けることによって、従来、降雨時等に発生していた水溜り300の発生を防止することができる。
浸透排水部10は、第一枡12の地盤に対し露出する側面を覆って透水性部材14が設けられているため、周囲の地盤の間隙水の減少に伴い第一枡12の内部に一時的に貯留された間隙水を外部(地盤)へと排水することができる。
一方、貯留部20は、第二枡22の横側面および底面に不透水性部材24が設けられているため、上面から流入した間隙水は貯留状態が維持される。そのため、必要に応じて貯留部20に貯留された貯留水を灌水として有効に利用することができる。貯留水の利用方法は特に限定されず、たとえば、貯留部20と図示省略する放水設備等を排水可能に連結し、適宜ポンプアップして周囲の地盤面GLに放水してもよい。また何ら付加的な設備を設けず貯留部20に貯留水を溜めた状態を維持する雨水貯留排水構造100であっても、地盤中温度の上昇に伴い貯留水が蒸発することで、周囲の地盤の湿度を高く維持することができる。
本実施形態は、浸透排水部10の下方に、貯留部20が配置されている態様について説明する。本実施形態にかかる雨水貯留排水構造100は、より具体的には、第一枡12の底面と第二枡22の上面とが共通しており、浸透排水部10の下方に連続して貯留部20が配置されている。
かかる態様によれば、雨水貯留排水構造100の全体構造がコンパクトになり、構築時に掘り起こす地盤の面積を小さく抑えることができる。尚、本実施形態において、浸透排水部10の下方に貯留部20が配置されるとは、上面視において、本実施形態のように、浸透排水部10に対し貯留部20が上下方向に完全に重なっている態様だけでなく、浸透排水部10に対し貯留部20の一部が上下方向に重なっている態様も含む。
本実施形態における第一枡12および第二枡22は、樹脂板40および排水プレート60の基板62により構成された側面を有する多面体であり、たとえば図3に示すようにそれぞれ直方体である。このように、第一枡12および第二枡22の側面が略平坦な部材で構成されている雨水貯留排水構造100によれば、土砂が、第一枡12および第二枡22の周囲に配置される透水性部材14および不透水性部材24を突き破って内部に侵入することを良好に防止することができる。尚、本発明において樹脂板とは、樹脂部材で構成された板状体を意味し、単独で構成された樹脂板(たとえば本実施形態では樹脂板40)と、非板状態で構成された部材に設けられた板状部(本実施形態では基板62)のいずれも包含する。
樹脂板40および基板62は所定形状の小片であって、複数の小片を面方向に配列して第一枡12および第二枡22の側面が構成されている。樹脂板40は、適度な厚みを有し樹脂部材からなる板状体であって、厚み方向に貫通する複数の貫通孔30が設けられており、貫通孔30を通じて第一枡12の内部と地盤との間で流水可能である。第一枡12の底面は基板62から構成されており、基板62に設けられた貫通孔30を通じて、第一枡12から第二枡22に流水可能に構成されている。そのため雨水貯留排水構造100の周囲の地盤の間隙水量が多い場合には、第一枡12は、一時的に間隙水の一部を貯留し、当該周囲の間隙水量が減少した場合には、第一枡12に貯留された間隙水が周囲の地盤に排水される。
第二枡22は、貫通孔30を有する樹脂板40および基板62を用いて側面が構成されているものの、第二枡22の横側面および底面には不透水性部材24が設けられているため、上記横側面および底面では第二枡22の内部と地盤との間で間隙水が流水することが回避されている。そのため、第二枡22では、上面から流入した間隙水を貯留する機能を発揮する。
換言すると、第二枡22は、横側面および底面において不透水性部材24が配置されることで不透水性が確保されているため、側面を構成する部材は、第一枡12と同様に貫通孔30を有し透水性のものを用いることができる。このように、使用部材の種別数を少なくすることで、製造上のメリットがある。また同様の部材を用いて第一枡12および第二枡22が構成されるので、それぞれの枡を覆う透水性部材14および不透水性部材24の被覆面積を変更するだけで、容易にこれらの升の容積の設計変更が可能である。
樹脂板40は、たとえば図2に示すとおり、外縁に連続する凸部42および凹部44を備える。樹脂板40として、上面視において略四角形である態様を例示するが、樹脂板40の形状はこれに限定されない。樹脂板40は、任意の多角形であることが好ましい。一の樹脂板40の凸部42と、これに隣り合う他の樹脂板40の凹部44と嵌合させることで両者の接続状態を安定させることができる。このようにして上下左右方向に複数の樹脂板40が接続されることで、第一枡12および第二枡22の側面の一部が構成されている。ただし、一の樹脂板40と、これに隣り合う他の樹脂板40とを接続させる態様はこれに限定されず、両者の側面を接着剤等で接合し、あるいは、針金等の接続部材で両者を接続固定させる等、他の接続の態様を適宜採用してよい。したがって、接続の態様により、適宜凸部42と凹部44が省略されてもよい。尚、図示省略するが、本発明は、第一枡12または第二枡22の少なくとも一方の側面の一部または全部を、一枚構成の板状部材で構成する態様を包含する。
樹脂板40を構成する樹脂としては、たとえば、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、またはポリウレタン系樹脂等が挙げられるがこれに限定されない。
貫通孔30は、間隙水を流水させるための孔である。当該孔の形状や開口面積等は特に限定されない。図2に示す樹脂板40に設けられた貫通孔30は、所定の径を有する円形状の孔に統一されているが、図4(a)に示す排水プレート60における基板62に設けられた貫通孔30のように、複数の貫通孔30の大きさおよび形状は、それぞれ異なっていてもよい。貫通孔30の開口径の寸法は、特に限定されない。たとえば例えば数mm〜数cm程度とすることができる。間隙水をスムーズに通過させるという観点からは、上記開口径の下限は、1mm以上が好ましく、3mm以上がより好ましく、5mm以上がさらに好ましい。また開口部分(即ち、貫通孔30)を覆う透水性部材14および不透水性部材24が、外部からの力によって突き破られ難くするという観点からは、上記開口径の上限は、6.5cm以下であることが好ましく、5.5cm以下であることがより好ましく、4.5cm以下であることがさらに好ましい。ここでいう開口径とは、貫通孔30が円形である場合には、当該円形の直径を意味し、貫通孔30が非円形である場合には、開口の長径を意味する。尚、開口径の好適な寸法範囲において、上述する下限と上限は、適宜組合せることができる。
第一枡12および第二枡22の内部は、間隙水を貯留可能とするため、中空となっている。ここでいう中空とは、第一枡12の側面の内側が完全に空間である場合と、任意の部材を有し、当該部材間に適度な空隙を有している場合のいずれも含む。たとえば第一枡12および第二枡22は、図3に示すように、内部に複数の排水プレート60が整列配置されており、上下に配置された排水プレート60、60間または排水プレート60と樹脂板40との間において空隙(空間)が形成されている。
本実施形態に用いられた排水プレート60を図4(a)に示す。排水プレート60は、略平坦であって所定厚みを有する基板62と、基板62の一方側の面から面直方向に起立する中空筒状の支柱64を備える。基板62は、厚み方向に貫通する貫通孔30を複数備える。支柱64の突出側に設けられた上面には、上記突出側に突出する接続用凸部66および貫通孔30が設けられている。一方、支柱64の上記上面と対向する底面には、貫通孔30および接続用凹部68が設けられている。排水プレート60は、上述のとおり、基板62、上面、底面のいずれにおいても貫通孔30を有しているため、上下方向に水を流通させることが可能である。
一の排水プレート60に設けられた接続用凹部68は、2つの排水プレート60を上下方向に重ねた際に、他の排水プレート60に設けられた接続用凸部66と対向する位置に設けられている。接続用凹部68に接続用凸部66を嵌合させることで、図4(b)に示すように、一の排水プレート60と、これに対し上下方向に隣り合う他の排水プレート60との接続状態を安定させることができる。第一枡12の内部において最上段に配置された排水プレート60の上面は、第一枡12の上面を構成する樹脂板40と当接しており、かつ、第二枡22の内部において最下段に配置された排水プレート60の基板62は、第二枡22の底面を構成している。これにより、第一枡12の上面から第二枡22の下面まで、樹脂板40と排水プレート60とが、物理的に当接して連続し、上下方向の強度向上が図られている。尚、第一枡12の内部において最上段に配置された排水プレート60の上面に設けられた接続用凸部66に対応する凹部を第一枡12の上面に配置された樹脂板40に設けてもよいし、あるいは、第一枡12の内部において最上段に配置された排水プレート60の接続用凸部66を除去し、排水プレート60の上面と樹脂板40とを単に面接触させてもよい。
本実施形態における第一枡12および第二枡22は、図3に示すとおり、内部に、基板62と、基板62の一方側の面から面直方向に起立する中空筒状の支柱64を備える排水プレート60が配置されており、上記内部の空間が、基板62により上下方向において多段に区画されるとともに各段を構成する底面と上面とが支柱64により支持されている。ここで支柱64に支持されるとは、支柱64が、各段を構成する上面および底面に物理的に当接することによって、上下方向に対する圧力に抵抗可能に配置されていることを意味する。これによって、第一枡12および第二枡22は、強度が付与され、土圧による変形または破壊が生じることが良好に防止される。プレート60は、横方向(即ち上下方向に交差する方向)にも並列されており、隣り合う基板62同士が横方向に連続することにより各段の底面または上面の面積が拡張されている。
本実施形態では、上下方向において同方向に配列された複数の排水プレート60を有して枡内に段が構成されている。当該段の底面(即ち、基板62)から面直方向に延在する支柱64の上端が、当該段の上面(即ち、上方に配置された他の排水プレート60の基板62の下面または樹脂板40の下面)と当接している。そのため、支柱64は、雨水貯留排水構造100に対する上下方向からの圧力に抵抗可能である。
他の例としては、後述する図5(b)に示すように、一の排水プレート61に対し、上下方向を逆向きに配置された他の排水プレート61を対向させて枡内に段を構成してもよい。この場合には、一の排水プレート61における基板62と、他の排水プレート61における基板62が、当該段の上下面をなし、この間において、上下に対向する支柱64同士が当接することで、当該上下面が支持される。
上述のとおり、第一枡12および第二枡22は、内部に排水プレート60が配置されるとともに、これらを覆うように、樹脂板40または排水プレート60の基板62で側面が構成されている。このように6面全面に側面が設けられた本実施形態の雨水貯留排水構造100は、横方向および上下方向からの圧力に対し強度が高く、地盤中に埋設された状態で、土圧により破損し、あるいは形状が変形しにくい。本実施形態では、排水プレート60の基板62の底面から支柱64の上面までの寸法が、樹脂板40の縦方向の寸法と略等しい。尚、本実施形態では、支柱64を1本有する排水プレート60の例を示したが、支柱64は、1つの排水プレート60に2本以上設けられていてもよい。
図5(a)に、排水プレート60の変形例である排水プレート61を示す。排水プレート61は、排水プレート60と同様に、基板62、および支柱64を備える。排水プレート61における支柱64の上面には、接続用凸部66と、接続用凹部68が設けられている。2つの排水プレート61の上面同士を対向させた際に、一の排水プレート61における接続用凸部66と、他の排水プレート61における接続用凹部68とが、対向する位置にあるとともに、一の排水プレート61における接続用凹部68と、他の排水プレート61における接続用凸部66とが対向する位置にある。尚、支柱64の上面に設けられる接続用凸部66は1つである必要はなく、2以上であってもよい。図5では当該上面に2つの接続用凸部66と2つの接続用凹部68が設けられている。排水プレート61は、図5(b)に示すとおり、第一の排水プレート61の支柱64の上面に対し、上下方向を逆にした第二の排水プレート61の支柱64の上面を対向させて上下方向に2つ排水プレート61を接続するとともに、逆さに重ねられた第二の排水プレート61の基板62の裏面と、第三の排水プレート61の基板62の裏面とを対向させて積み上げることができる。尚、ここでいう逆さとは、図5(a)に示す排水プレート61の姿勢を上下方向に180度回転させたときの状態をいう。また支柱64の上面とは、基板62を下方にみた場合の支柱64の上端面を指す。たとえば上面同士を対向させて重ねられた2つの排水プレート61の基板62間の距離は、樹脂板40の縦方向の寸法と略等しい。
上述する排水プレート60、61を構成する部材は特に限定されないが、たとえば上述する樹脂板40を構成する樹脂と同様の樹脂を用いることができる。排水プレート60、61と、樹脂板40とは、同一の部材から構成されてもよい。
第一枡12の地盤に対し露出する側面を覆う透水性部材14は、地盤中の間隙水が通過可能であるとともに、砂、砂利、礫等が通過できない程度の目のシート状部材が好ましく、たとえば、不織布、布織物、樹脂製の適度なメッシュの網などを挙げることができる。上述する樹脂板40と任意で用いる排水プレート60とで構成される枡であって、地盤に対し露出する側面を透水性部材14で覆われた部分が第一枡12を構成する。
第二枡22の側面のうち少なくとも横側面および底面を覆う不透水性部材24は、地盤中の間隙水が通過できないシート状部材が好ましく、一般的には防水性の樹脂製シートが好ましい。上述する樹脂板40と任意で用いる排水プレート60とで構成される枡であって、少なくとも横側面および底面を不透水性部材24で覆われた部分が第二枡22を構成する。
<第二実施形態>
以下に、本発明の第二実施形態について図6を用いて説明する。図6は、本発明の第二実施形態にかかる雨水貯留排水構造200の一例を示す断面模式図である。本実施形態は、上面視において、浸透排水部10と貯留部20とが上下方向に重ならない態様を示す。
雨水貯留排水構造200は、地盤中において、雨水を内部に浸透させるとともに周囲に排水可能な浸透排水部10と雨水を貯留可能な貯留部20とを有している。本実施形態において、浸透排水部10と、貯留部20とは、地盤中において独立して設けられている。
浸透排水部10における第一枡12は、底面を構成する排水プレート60の基板62が、第二枡22の上面と兼用されていない点、および側面全面が透水性部材14で覆われている点で、第一実施形態における第一枡12と異なっており、その他の構成は同様である。上述する第一枡12を備える浸透排水部10は、多面体であって、実質的に全ての側面において間隙水の出入りが可能であり、浸透性および排水性に優れる。
貯留部20に設けられた第二枡22は、上面が樹脂板40で構成されている点、および当該上面が透水性部材14で覆われている点で、第一実施形態における第二枡22と異なっており、その他の構成は同様である。雨水貯留排水構造200に関し、雨水排水構造100と同様の構成については上述する第一実施形態の説明が適宜参酌される。
雨水貯留排水構造200は、上面視上、浸透排水部10と貯留部20とが、横並びに配列されている。このように互いに独立する浸透排水部10と貯留部20とを、横並びに配列することで、地盤領域の起伏形状や土地活用に併せて雨水貯留排水構造200を自由に設計することができる。ここでいう横並びとは、隣り合う浸透排水部10と貯留部20とが、上面視において、重なっていないことを意味し、互いの高さ位置が同じである場合と異なる場合とを包含する。また図示する雨水貯留排水構造200は、複数の浸透排水部10および貯留部20がそれぞれ地盤中において物理的に離間して配置されているが、互いの横側面が当接するよう配置される態様を本実施形態は包含する。
たとえば、図6に示すとおり、地盤面GLに起伏のある土地において、相対的に地盤面GLが隆起した領域に浸透排水部10を配置し、これより地盤面GLが低い領域に貯留部20を配置することで、貯留部20に貯留される貯留水の量を充分に確保しやすい。
雨水貯留排水構造200は、浸透排水部10の第一12の底面から地盤面GLまでの距離A1と、貯留部20の第二22の底面から地盤面GLまでの距離A2が、略等しくなるよう埋設されることが好ましい。これによって、各枡に略等しい量の雨水を浸透させ一時的に貯留することが可能であり、降雨時に地盤面GLの水捌けが均等に改善され得る。ここで、距離A1と距離A2とが略等しいとは、距離A1と距離A2との差が、0cm以上50cm以下の範囲であることが好ましく、上記差が0cm以上30cm以下であることがより好ましい。
本実施形態にかかる雨水貯留排水構造200では、貯留部20が排水管50を介して別途設けられた放水設備52に排水可能に接続されている。そのため、貯留部20に貯留された貯留水を、排水管50を介して放水設備52に送り、放水設備52から放水することで貯留水を有効利用することができる。放水設備52は、たとえば、スプリンクラーなどの散水装置、浄水装置、またはトイレなどの排水施設等の、貯留水を直接または間接に利用可能な設備であればよい。排水管50には適宜ポンプと弁を設け、所望の際に所望の量を貯留部20から放水設備52に送ることもできる。
貯留部20と放水設備52との位置関係は特に限定されないが、たとえば貯留部20が配置された位置よりも放水設備52が低い位置になるよう設けられることで、貯留部20から放水設備52に対し貯留水を導きやすく、排水のための電力の削減になり好ましい。ここで、上記位置とは、貯留部20および放水設備52が設けられた領域の地盤面GLの高さ位置、または貯留部20および放水設備52と排水管50との連結部の高さ位置(図6における連結部55、56の高さ位置)を意味する。本実施形態では、貯留部20と排水管50とを連結する連結部55よりも、放水施設52と排水管50とを連結する連結部56の方が、低い位置にある。
また図6に示すとおり、雨水貯留排水構造200は、複数の浸透排水部10が設けられてなる浸透排水部10の集合エリア120を備えるとともに、集合エリア120の外側に貯留部20が1または2以上配置されている。かかる配置によれば、ゴルフ場や運動場などの種々の施設において、当該施設の利用環境を考慮して雨水貯留排水構造200を設計することができる。たとえば、貯留部20に対し放水設備52が接続して設けられる場合に、施設利用者の邪魔にならない箇所に貯留部20と放水設備52を配置しやすい。
<第三実施形態>
以下に、本発明の第三実施形態について図7を用いて説明する。図7は、本発明の第三実施形態にかかる雨水貯留排水構造300の一例を示す断面模式図である。本実施形態は、上面視において、浸透排水部10と貯留部20とが上下方向に重ならず、かつ水平方向において互いに当接して配置された態様を示す。
雨水貯留排水構造300は、両端に貯留部20を有し、その間に浸透排水部10が配置されている。貯留部20は、第二枡22を備える。第二枡22の横側面および底面に不透水性部材24が配置されており、上面には、透水性部材14が配置されている。一方、貯留部20、20の間に配置された浸透排水部10は、第一枡12を備える。第一枡12の上面および底面には、透水性部材14が配置されている。一方、第一枡12の第二枡14と対面する横側面は、貯留部20と隙間なく隣接しており、地盤に対し露出していないため、透水性部材14の配置は省略されている。
貯留部20の横側面は、第一実施形態にて説明した構造と同様に、樹脂板40(図7において図示省略)と、これを覆う不透水性部材24とにより構成される。ここで、本実施形態では、貯留部20の浸透排水部10側の横側面を構成する樹脂板40は、浸透排水部10の横側面を構成する樹脂板40と兼用されてもよい。これによって、雨水貯留排水部300の全体の構成をよりコンパクトにすることができる。
雨水貯留排水構造300は、両端に配置された貯留部20において雨水などにより増大した間隙水を貯留可能であるとともに、中央に配置された浸透排水部10にも間隙水が流入し一時的に貯留可能である。そして周囲の地盤における間隙水の量が減少するとともに、浸透排水部10に一時的に貯留された間隙水が、重力方向(即ち、下方)にスムーズに排水される。尚、本実施形態の変形例として、両端に浸透排水部10が配置され、浸透排水部10、10の間に貯留部20が配置されてもよい。
<第四実施形態>
以下に、本発明の第四実施形態について図8(a)(b)を用いて説明する。図8(a)は、第四実施形態にかかる雨水貯留排水構造400の側面図であり、図8(b)は、雨水貯留排水構造400の上面図である。
雨水貯留排水構造400は、図8(b)に示すとおり、上面視において、外周の一部または全部(図8(b)では外周全部)に貯留部20が配置されており、これより内側に浸透排水部10が配置されている。したがって、雨水貯留排水構造400は、外周において貯留部20に地盤中の間隙水を貯留するとともに、中央領域では浸透排水部20に間隙水を入流させ、地盤中の間隙水の減少とともに重量方向(即ち、下方)に排水可能である。
雨水貯留排水構造400において、浸透排水部10は、図8(a)に示すとおり、隆起する地盤面GLに沿って、上方に向かって凸状に構成されている。本実施形態では、浸透排水部10は、側面の一部が上方に向かって階段状に構成されることで凸状をなしている。たとえば、ゴルフ場のプレイエリアであって地盤面が隆起する領域では、雨水貯留排水構造400を実施することが好ましい。具体的には、雨水貯留排水構造400の実施において、プレイエリアの主たる領域において地盤面に沿って浸透排水部10を配置し、増大した間隙水の一部を流入させ、周囲の地盤の間隙水の減少に伴い重量方向(即ち下方)にスムーズに排水させるとともに、プレイエリアの端領域に貯留部20を配置し、間隙水を貯留するとよい。これにより、当該プレイエリアの水捌けを良好な状態に維持するとともに、プレイエリアの端領域で、プレイの邪魔にならないよう放水施設を設置するなどして、貯留部20に貯留された間隙水を有効に利用することが容易である。尚、本実施形態において、浸透排水部10と貯留部20との境界26は、たとえば、第三実施形態の雨水貯留排水構造300に倣って、貯留部20の横側面を構成する樹脂板40を、浸透排水部10の横側面を構成する樹脂板40として兼用してもよい。
以上に本発明の第一実施形態から第四実施形態までを説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。たとえば本発明において、第二枡の側面を覆う不透水性部材は、地盤の砂利等が第二枡を構成する樹脂板に設けられた貫通孔を塞がないよう、地盤と樹脂板との間に配置されることが好ましい。しかしながら、第三実施形態のように、第一枡と第二枡とが隙間なく隣接する場合には、第二枡の第一枡と対面する横側面においては砂利などが上記貫通孔に入り込む可能性がないため、第二枡の当該横側面において、樹脂板の外側(即ち、樹脂板より第一枡側)に不透水性部材が配置される態様、および樹脂板の内側(即ち、樹脂板を介して第一枡とは反対側)に不透水性部材が配置される態様のいずれを採用することもできる。
以上における本発明は、ゴルフ場、公園、若しくは種々の球技場などの施設、または農地等の任意の環境において実施することができる。たとえばゴルフ場において本発明を実施することは好ましい一例である。即ち、本発明の雨水貯留排水構造は、ゴルフ場の地盤に浸透排水部および貯留部が設けられ当該ゴルフ場の地盤面の水捌け改善用として実施されることは好ましい。ここでゴルフ場の地盤とは、ゴルフ場のグリーン、フェアウェイ、またはバンカーなどを含むゴルフ場の内の適宜のプレイエリアの一部または全部を意味する。ゴルフ場は、コース内に芝が育成されているエリアが多く地盤面の水捌けが悪いと芝の状態が悪くなる虞があり、またコース内の地盤面は起伏に富んでいるエリアが多いため水溜りができやすい等の特殊な事情がある。加えて、上記芝は、乾燥が続くと枯れる虞があるので、こまめに水を撒く必要もある。これに対し本発明であれば、降雨時または降雨後の水捌けを改善するとともに、乾燥時には、貯留部に貯留された貯留水で地盤の乾燥を防止することが可能である。そのため芝を良好な状態に維持し易い。またコース内において水たまりのできやすかった窪地にて本発明を実施することで、水たまりの発生を防止することも可能である。たとえば、本発明が実施されたゴルフ場であれば、水捌けがよく水溜まりもでき難いので、大会中に雨が降ってもプレイを中断せずに済み、あるいは降雨によりプレイが中断された場合であっても雨がやむことで速やかにプレイを再開できる。
上記実施形態は、以下の技術思想を包含するものである。
(1)地盤中において、雨水を内部に浸透させるとともに周囲に排水可能な浸透排水部と、雨水を貯留可能な貯留部と、を有し、前記浸透排水部は、側面が、厚み方向に貫通する貫通孔を複数有する樹脂板により構成された第一、および前記第一の地盤に対し露出する側面を覆う透水性部材を備え、前記貯留部は、側面が、厚み方向に貫通する貫通孔を複数有する樹脂板により構成された第二、および前記第二の前記側面のうち少なくとも横側面および底面を覆う不透水性部材を備えることを特徴とする雨水貯留排水構造。
(2)前記浸透排水部の下方に、前記貯留部が配置されている上記(1)に記載の雨水貯留排水構造。
(3)上面視上、前記浸透排水部と前記貯留部とが、横並びに配列されている上記(1)に記載の雨水貯留排水構造。
(4)前記浸透排水部の前記第一の底面から地盤面まで距離と、前記貯留部の前記第二の底面から地盤面までの距離が、略等しい上記(3)に記載の雨水貯留排水構造。
(5)複数の前記浸透排水部が設けられてなる浸透排水部の集合エリアを備えるとともに、前記集合エリアの外側に前記貯留部が1または2以上配置されている上記(3)または(4)に記載の雨水貯留排水構造。
(6)前記第一枡および前記第二枡の内部において、基板と、前記基板の一方側の面から面直方向に起立する中空筒状の支柱とを備える排水プレートが配置されており、前記内部の空間が、上下方向において、前記基板により多段に区画されるとともに各段を構成する底面と上面とが前記支柱により支持されている上記(1)から(5)のいずれか一項に記載の雨水貯留排水構造。
(7)ゴルフ場の地盤に前記浸透排水部および前記貯留部が設けられ当該ゴルフ場の地盤面の水捌け改善用である上記(1)から(6)のいずれか一項に記載の雨水貯留排水部。
10 浸透排水部
12 第一
14 透水性部材
20 貯留部
22 第二
24 不透水性部材
26 境界
30 貫通孔
40 樹脂板
50 排水管
52 放水設備
54 流水管
55、56 連結部
60、61 排水プレート
62 基板
64 支柱
66 接続用凸部
68 接続用凹部
100、200、300、400 雨水貯留排水構造
120 集合エリア
300 水溜り
A1、A2 距離
GL 地盤面

Claims (6)

  1. 地盤中において、地盤中の間隙水を内部に浸透させるとともに周囲に排水可能な浸透排水部と、地盤中の間隙水を貯留可能な貯留部と、を有し、
    前記浸透排水部は、側面が、厚み方向に貫通する貫通孔を複数有する樹脂板により構成された第一枡、および前記第一枡の地盤に対し露出する側面を覆う透水性部材を備え、
    前記貯留部は、側面が、厚み方向に貫通する貫通孔を複数有する樹脂板により構成された第二枡、および前記第二枡の前記側面のうち少なくとも横側面および底面を覆う不透水性部材を備え、上面から流入した間隙水を貯留する機能を有し、
    前記浸透排水部と前記貯留部とが上下方向に重ならずに配置されているとともに、前記貯留部の上面には貫通孔と透水性部材とを有し、地盤から直接に前記浸透排水部および前記貯留部に間隙水が流入可能であるか、または、
    前記浸透排水部の下方に、連続して前記貯留部が配置され、前記浸透排水部は地盤から直接に間隙水が流入可能であり、かつ前記貯留部は当該貯留部の上面に設けられた前記貫通孔を介して前記浸透排水部から間隙水が流入可能であることを特徴とする雨水貯留排水構造。
  2. 前記浸透排水部と前記貯留部とが上下方向に重ならずに配置されているとともに、前記貯留部の上面には貫通孔と透水性部材とを有し、地盤から直接に前記浸透排水部および前記貯留部に間隙水が流入可能であり、
    上面視上、前記浸透排水部と前記貯留部とが、横並びに配列されており、前記貯留部の上面が透水性部材で覆われている請求項1に記載の雨水貯留排水構造。
  3. 前記浸透排水部の前記第一枡の底面から地盤面まで距離と、前記貯留部の前記第二枡の底面から地盤面までの距離が、略等しい請求項に記載の雨水貯留排水構造。
  4. 複数の前記浸透排水部が設けられてなる浸透排水部の集合エリアを備えるとともに、前記集合エリアの外側に前記貯留部が1または2以上配置されている請求項2または3に記載の雨水貯留排水構造。
  5. 前記第一枡および前記第二枡の内部において、
    基板と、前記基板の一方側の面から面直方向に起立する中空筒状の支柱とを備える排水プレートが配置されており、前記内部の空間が、上下方向において、前記基板により多段に区画されるとともに各段を構成する底面と上面とが前記支柱により支持されている請求項1からのいずれか一項に記載の雨水貯留排水構造。
  6. ゴルフ場の地盤に前記浸透排水部および前記貯留部が設けられ当該ゴルフ場の地盤面の水捌け改善用である請求項1からのいずれか一項に記載の雨水貯留排水部。
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