JP2891130B2 - Vtrにおけるトラッキング誤差情報の検出装置とトラッキング誤差情報の検出装置を備えたvtr - Google Patents

Vtrにおけるトラッキング誤差情報の検出装置とトラッキング誤差情報の検出装置を備えたvtr

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JP2891130B2
JP2891130B2 JP7023380A JP2338095A JP2891130B2 JP 2891130 B2 JP2891130 B2 JP 2891130B2 JP 7023380 A JP7023380 A JP 7023380A JP 2338095 A JP2338095 A JP 2338095A JP 2891130 B2 JP2891130 B2 JP 2891130B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は隣接配置されていてアジ
マス角を異にしている2個の磁気ヘッドからの再生信号
の内の良好な信号を選択的に使用するようにしたVTR
におけるトラッキング誤差情報の検出装置及び前記のト
ラッキング誤差情報の検出装置を備えたVTRに関す
る。
【0002】
【従来の技術】上ドラムと下ドラムとからなるドラムの
周面の一部へ巻回された状態の磁気テープを所定の走行
速度で走行させて、回転磁気ヘッドを用いて記録再生動
作を行なうようにしているビデオ・テープ・レコーダ
(VTR)では、高密度記録を達成するための一手段とし
て、磁気テープ上の順次の記録跡の相隣るものが、アジ
マス角の異なる回転磁気ヘッドによって記録再生される
ようにしている。すなわち、前記のVTRにおいては、
180度対称の位置に互に逆アジマス角を有して対をな
す回転磁気ヘッドが設けてある回転ドラムを所定の回転
数で回転させておき、前記のドラムの周面の少なくとも
一部へ斜めに巻付けた磁気テープの基準縁の位置がドラ
ムに設けられた案内部によって規制された状態で所定の
走行速度Vで走行する磁気テープを、前記の1対の回転
磁気ヘッドによって順次交互にヘリカルスキャンさせた
ときに、前記した1対の回転磁気ヘッドにおける各回転
磁気ヘッドの180度毎の回転と対応して、記録対象の
映像信号における順次の1フィールド期間の映像信号に
よる順次の記録跡が、磁気テープ上に隣接した状態で順
次に形成されたり、記録跡中の記録情報が再生される。
【0003】ところで、前記の回転磁気ヘッドによっ
て、磁気テープに形成される記録跡のパターンは、回転
磁気ヘッドと磁気テープとの相対線速度と、回転磁気へ
ッドの回転軌跡の面と磁気テープの基準縁とのなす角に
よって定まる。そして、VTRの使用に当っては、記録
時と同一の磁気テープ走行速度で記録情報の再生動作を
行なう通常再生(ノーマル再生)の他に、記録時の磁気
テープの走行速度や走行方向とは異なる走行速度や走行
方向で磁気テープを走行させて再生動作を行なうトリッ
クプレイも行なわれるが、回転磁気ヘッドの回転軌跡
が、磁気テープの走行速度が異なるのにつれて異なるこ
とは周知のとおりである。
【0004】すなわち、通常記録再生時(ノーマル記録
再生時)におけるVTRの回転磁気ヘッドによって磁気
テープ上に描かれる回転磁気ヘッドの回転軌跡と、トリ
ックプレイ時に回転磁気ヘッドによって磁気テープ上に
描かれる回転磁気ヘッドの回転軌跡とは、例えば図12
に例示されているように交叉した状態になる。図12中
の実線図示の枠で示してある記録トラックは通常記録再
生時(ノーマル記録再生時)に、回転磁気ヘッドによっ
て磁気テープ上に描かれる回転磁気ヘッドの回転軌跡と
対応し、また、図12中の点線図示の枠で示してある記
録トラックはトリックプレイ時に、回転磁気ヘッドによ
って磁気テープ上に描かれる回転軌跡であって、図中の
ハッチングを施してある領域が、磁気テープ上の記録跡
の形成に用いられた回転磁気ヘッドと同一のアジマス角
を有する回転磁気ヘッドから再生信号が生じる領域を示
している。
【0005】前記のように、トリックプレイ時には回転
磁気ヘッドの回転軌跡が記録跡を横切るから、回転磁気
ヘッドから再生される再生信号の周波数被変調波信号の
信号レベルは、回転磁気ヘッドが記録跡を横切る毎に大
きく変化している状態となるが、磁気テープに形成され
ている記録跡に対して、回転ヘッドの軌跡が例えば図6
の(a)に例示されているように傾斜している場合にお
ける1垂直走査期間の再生信号の周波数被変調波信号の
エンベロープは、例えば図6(b)のPBFMの波形で
示されているように1垂直走査期間中で大きな起伏を示
しているものになり、トリックプレイ時における再生画
像のS/Nが悪化して品質の悪い再生画像となる。さら
にS/Nが悪化すると画像中にノイズバーが現われる。
【0006】それで、再生動作時における磁気テープの
走行速度が記録動作時の磁気テープの走行速度と異なる
ような再生動作時においても、再生時に画像中へノイズ
バーを生じさせないようにするために、従来から[1]
磁気テープにおける追跡の対象にされている記録跡を磁
気テープ上に形成させた回転磁気ヘッドと同一のアジマ
ス角を有する回転磁気ヘッドによって、磁気テープ上の
記録跡を良好に追跡できるような構成をVTRに採用す
る。[2]隣接配置されていてアジマス角を異にしてい
る2個の回転磁気ヘッドの回転軌跡が磁気テープ上の記
録跡を横切るような状態で再生を行なわせて得た被変調
波信号形態のヘッド再生信号の内で、信号レベルの大き
なヘッド再生信号を選択して再生信号として用いるよう
にする構成をVTRに採用する。 等の手段が提案され
ている。
【0007】ここで、従来提案の内の[1]についての
具体例を示すと、例えば自動トラッキング制御系中に
設けたアクチュエータ(動電型、圧電型、電磁型の何れ
の構成形態のものでもよい)によって回転磁気ヘッドを
駆動変位して、回転磁気ヘッドを記録跡に追跡させるよ
うにする(例えば、特開平5ー110973号公報参
照)、 磁気テープの走行速度と対応してドラムの傾
斜を変化させて、磁気テープの走行方向と、回転磁気ヘ
ッドの回転軌跡面の方向とを相対的に変化させることに
より、回転磁気ヘッドを記録跡に追跡させるようにする
(例えば、特開平6ー162456号公報参照)、 磁
気テープの走行速度と対応してドラムへの入口側や出口
側に設けられている磁気テープのガイドローラの高さを
磁気テープの走行速度と対応させて変化して、磁気テー
プの走行方向と、回転磁気ヘッドの回転軌跡面の方向と
を相対的に変化させることにより、回転磁気ヘッドを記
録跡に追跡させるようにしたり(例えば、特願平5ー2
25128号明細書参照)、磁気テープの走行速度と
対応してドラムの傾斜を変化させるとともに、磁気テー
プの走行速度と対応してドラムへの入口側や出口側に設
けられている磁気テープのガイドローラの高さを磁気テ
ープの走行速度と対応して変化させて、磁気テープの走
行方向と、回転磁気ヘッドの回転軌跡面の方向とを相対
的に変化させることにより、回転磁気ヘッドを記録跡に
追跡させるようにする(例えば、特願平5ー75252
号明細書、特願平5ー93593号明細書参照)という
ような各種の具体的な手段が提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】さて民生用のVTRに
おける各種のトリックプレイの動作時には、前記のよう
に再生動作時における磁気テープの走行速度が、記録動
作時の磁気テープの走行速度とを異にしている再生動作
を行なうことになるが、従来の民生用のVTRではコス
ト上の問題から、前記した[2」のような手段、すなわ
ち隣接配置されていてアジマス角を異にしている2個の
回転磁気ヘッドの回転軌跡が磁気テープ上の記録跡を横
切るような状態で再生を行なわせて得た被変調波信号形
態のヘッド再生信号の内で、信号レベルの大きなヘッド
再生信号を選択して再生信号として用いるようにする構
成をVTRに採用して、低コストで各種のトリックプレ
イの動作時における再生画像の改善を図るようにしてい
るのが一般的であった。
【0009】ところが、民生用のVTRについても、近
年来、各種のトリックプレイの再生画像の画質をより一
層良好なものにしようという試みが行なわれるようにな
り、民生用のVTRにも、既述した従来提案の内の
[1]に属する各種の具体例のような手段の採用が考慮
されるようになった。本出願人会社でも、磁気テープの
走行速度と対応してドラムの傾斜や磁気テープの基準縁
の通路を変化させて、磁気テープの走行方向と、回転磁
気ヘッドの回転軌跡面の方向とを相対的に変化させ、回
転磁気ヘッドを記録跡に追跡させるようにした、例え
ば、特開平6ー208701号公報、特開平6ー318
351号公報、特願平6ー23406号明細書等に提案
してあるような構成のVTRの実用化研究を進めてい
る。
【0010】ところで、磁気テープの走行速度と対応し
てドラムの傾斜や磁気テープの基準縁の通路を変化させ
て、磁気テープの走行方向と、回転磁気ヘッドの回転軌
跡面の方向とを相対的に変化させるようにして回転磁気
ヘッドの回転軌跡面の方向とを相対的に変化させ、回転
磁気ヘッドを記録跡に追跡させようとして、回転磁気ヘ
ッドの回転軌跡と記録跡とのずれ量を検出し、前記のず
れ量が零となるように前記したドラムの傾斜の状態や磁
気テープの基準縁の通路の位置を自動制御によって行な
おうとした場合には、前記した回転磁気ヘッドの回転軌
跡と記録跡とのずれ量の情報の検出が必要とされる。そ
して、前記した回転磁気ヘッドの回転軌跡と記録跡との
ずれ量の情報は、回転磁気ヘッドで再生される被変調波
信号形態のヘッド再生信号の大きさを知ることによって
検出できる。
【0011】しかしながら既述もしたように民生用のV
TRでは、トリックプレイの動作時に、隣接配置されて
いてアジマス角を異にしている2個の回転磁気ヘッドか
ら再生された被変調波信号形態のヘッド再生信号の内
で、信号レベルの大きなヘッド再生信号を選択して再生
信号として出力させるような構成とされている集積回路
基板を使用しているために、隣接配置されていてアジマ
ス角を異にしている2個の回転磁気ヘッドから再生され
た被変調波信号形態のヘッド再生信号を集積回路基板か
ら個別に取出すことはできないから、民生用のVTRか
らは回転磁気ヘッドの回転軌跡と記録跡とのずれ量の情
報を示している回転磁気ヘッドから個別に再生されてい
る被変調波信号形態のヘッド再生信号を取出すことがで
きない。それで、従来の民生用のVTRにおける各種の
トリックプレイの再生画像の画質をより一層良好なもの
にしようとして、民生用のVTRに対して既述した提案
の内の[1]に属する各種の具体例のような手段を採用
しようとしても、できなかったので、それの解決策が求
められた。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、ドラムの周面
の一部へ巻回された状態の磁気テープに、回転磁気ヘッ
ドを用いて記録再生動作が行なわれるようにされてお
り、記録動作時における磁気テープの走行速度と異なる
走行速度で磁気テープを走行させた状態で再生動作を行
なう場合に、磁気テープに形成されている記録跡に対し
て回転磁気ヘッドの回転軌跡面を一致させるように機能
する構成部材の動作の下に、隣接配置されていてアジマ
ス角を異にしている2個の回転磁気ヘッドによって再生
された被変調波信号形態のヘッド再生信号の内で、信号
レベルの大きなヘッド再生信号が選択的に集積回路から
出力されてヘッド再生信号として用いられるVTRにお
けるトラッキング誤差情報の検出装置であって、集積回
路から出力されたヘッド再生信号を検波して検波再生信
号を得る手段と、1垂直走査期間をN(ただしNは1以
上の自然数)分割して得た各区間毎に、前記した検波再
生信号の信号レベルと対応するレベル信号を発生させる
手段と、前記したレベル信号を前記の各区間長にわたっ
て保持するピークホールド回路と、2個の回転磁気ヘッ
ドからのヘッド再生信号の内で信号レベルの大きなヘッ
ド再生信号を選択するのに用いられているヘッド選択信
号によって、予め定められた一方の回転磁気ヘッドが選
択されている期間中には前記したレベル信号の発生を許
容させる手段と、前記のヘッド選択信号によって、予め
定められた一方の回転磁気ヘッドではない方の回転磁気
ヘッドが選択されている期間中には前記したレベル信号
の発生動作を停止させる手段とを備えてなるVTRにお
けるトラッキング誤差情報の検出装置、及び前記したV
TRにおけるトラッキング誤差情報の検出装置におい
て、集積回路から出力されたヘッド再生信号を検波して
検波再生信号を得る手段と、前記した検波再生信号につ
いて積分動作を行なう積分器と、2個の回転磁気ヘッド
からのヘッド再生信号の内で信号レベルの大きなヘッド
再生信号を選択するのに用いられているヘッド選択信号
によって、予め定められた一方の回転磁気ヘッドが選択
されている期間中には前記した積分器における検波再生
信号の積分動作を許容させる手段と、前記のヘッド選択
信号によって、予め定められた一方の回転磁気ヘッドで
はない方の回転磁気ヘッドが選択されている期間中には
前記の積分器における検波再生信号の積分動作を停止さ
せる手段と、1垂直走査期間をN(ただしNは2以上の
自然数)分割して得た各区間の終了の時点毎に、その時
点における検波再生信号の積分値をピークホールド回路
によって保持させるとともに、積分器の積分値をリセッ
トする手段とを備えてなるVTRにおけるトラッキング
誤差情報の検出装置、ならびに前記した隣接配置されて
いてアジマス角を異にしている2個の回転磁気ヘッドに
よって再生された被変調波信号形態のヘッド再生信号の
内で、信号レベルの大きなヘッド再生信号が選択的に集
積回路から出力されてヘッド再生信号として用いられる
VTRにおけるトラッキング誤差情報の検出装置を備え
ているVTRにおいて、集積回路から出力されたヘッド
再生信号を検波して検波再生信号を得る手段と、1垂直
走査期間をN(ただしNは1以上の自然数)分割して得
た各区間毎に、前記した検波再生信号の信号レベルと対
応するレベル信号を発生させる手段と、前記したレベル
信号を前記の各区間長にわたって保持するピークホール
ド回路と、2個の回転磁気ヘッドからのヘッド再生信号
の内で信号レベルの大きなヘッド再生信号を選択するの
に用いられているヘッド選択信号によって、予め定めら
れた一方の回転磁気ヘッドが選択されている期間中には
前記したレベル信号の発生を許容させる手段と、前記の
ヘッド選択信号によって、予め定められた一方の回転磁
気ヘッドではない方の回転磁気ヘッドが選択されている
期間中には前記したレベル信号の発生動作を停止させる
手段と、磁気テープの走行速度の変更と対応してドラム
の中心軸の傾斜角を変化させる手段と、ドラムの中心軸
の傾斜角が変更された後における前記したレベル信号の
値が所定の相対的な関係となるように、前記したドラム
の中心軸の傾斜角を適正な状態に変化させる手段と、前
記したドラムの中心軸の傾斜角が適正な状態にされた後
に、ドラムモータの回転基準信号に対するキャプスタン
モータの回転位相の制御によるトラッキング調整が行な
われるようにする手段とを備えてなるVTR、及び前記
のようなVTRにおいて集積回路から出力されたヘッド
再生信号を検波して検波再生信号を得る手段と、1垂直
走査期間をN(ただし、Nは1以上の自然数)分割して
得た各区間毎に、前記した検波再生信号の信号レベルと
対応するレベル信号を発生させる手段と、前記したレベ
ル信号を前記の各区間長にわたって保持するピークホー
ルド回路と、2個の回転磁気ヘッドからのヘッド再生信
号の内で信号レベルの大きなヘッド再生信号を選択する
のに用いられているヘッド選択信号によって、予め定め
られた一方の回転磁気ヘッドが選択されている期間中に
は前記したレベル信号の発生を許容させる手段と、前記
のヘッド選択信号によって予め定められた一方の回転磁
気ヘッドではない方の回転磁気ヘッドが選択されている
期間中には前記したレベル信号の発生動作を停止させる
手段と、磁気テープの走行速度の変更と対応してドラム
の中心軸の傾斜角を変化させる手段と、ドラムの中心軸
の傾斜角が変更された後における前記したレベル信号の
値が所定の相対的な関係となるように、前記したドラム
の中心軸の傾斜角を適正な状態に変化させる手段と、前
記したドラムの中心軸の傾斜角が適正な状態にされた後
に、ドラムモータの回転基準信号に対するキャプスタン
モータの回転位相の制御によるトラッキング調整が行な
われるようにする手段と、前記したドラムの中心軸の傾
斜角の変化手段によるドラムの中心軸の傾斜角の変化動
作とドラムモータの回転基準信号に対するキャプスタン
モータの回転位相の制御によるトラッキング調整動作と
が順次交互に行なわれるようにする手段とを備えてなる
VTRを提供する。
【0013】
【作用】ドラムの周面の一部へ巻回された状態の磁気テ
ープを、記録動作時における磁気テープの走行速度と異
なる走行速度で磁気テープを走行させた状態での再生動
作を行なうに当って、記録跡に回転磁気ヘッドの回転軌
跡面が一致する状態となるように、ドラムの中心軸の傾
斜角が設定されるようにする。磁気テープに形成されて
いる記録跡からの記録情報の再生動作は、隣接配置され
ていてアジマス角を異にしている2個の回転磁気ヘッド
によって行なわれる。前記した2個の磁気ヘッドより個
別に再生された被変調波信号形態のヘッド再生信号は、
集積回路化された回路基板に供給される。前記の回路基
板では前記した2個の回転磁気ヘッドから個別に再生さ
れた被変調波信号形態のヘッド再生信号の内で、信号レ
ベルの大きな方のヘッド再生信号を、ヘッド選択信号に
よって行なわれる選択動作により選択して集積回路から
出力する。
【0014】集積回路から出力された前記のヘッド再生
信号、すなわち、2個の回転磁気ヘッドから個別に再生
された被変調波信号形態のヘッド再生信号の内で、信号
レベルの大きな方のヘッド再生信号が順次に選択されて
時間軸上に直列に配列された状態の被変調波信号形態の
ヘッド再生信号は、振幅検波器で検波されてから、サン
プラーを経てピークホールド回路に供給されたり、ある
いは積分器を経てピークホールド回路に供給される。振
幅検波器からの出力信号がサンプラーに供給された場合
には、サンプラーでは予め定められたサンプリング期間
毎に、信号RSTにより標本抽出動作を行なってレベル
信号を発生させるが、前記のサンプラーは、既述のヘッ
ド選択信号により、2個の回転磁気ヘッドの内で、予め
定められた一方の回転磁気ヘッドが選択されている期間
中だけに、前記の標本抽出動作で得たレベル信号をピー
クホールド回路に与えることができるようにされてい
る。
【0015】また、前記の振幅検波器からの出力信号が
供給される前記の積分器は、2個の回転磁気ヘッドから
のヘッド再生信号の内で信号レベルの大きなヘッド再生
信号を選択するのに用いられているヘッド選択信号によ
って、予め定められた一方の回転磁気ヘッドが選択され
ている期間中には前記した積分器における検波再生信号
の積分動作が許容され、また、前記のヘッド選択信号に
よって、予め定められた一方の回転磁気ヘッドではない
方の回転磁気ヘッドが選択されている期間中には前記の
積分器における検波再生信号の積分動作が停止されるよ
うに動作して、積分器出力として得られるレベル信号を
ピークホールド回路に与える。前記のピークホールド回
路及び前記の積分器は、信号RSTによってリセットさ
れる。
【0016】前記した信号RSTは、1垂直走査期間を
N(ただしNは1以上の自然数)分割して得た各区間毎
に発生される。前記のNが2以上に設定された場合に
は、回転磁気ヘッドによって磁気テープから再生される
被変調波信号形態のヘッド再生信号(再生周波数被変調
波信号)を振幅検波して得た検波再生信号に基づいて得
られる順次の各レベル信号の大きさが等しくなる状態
に、ドラムの中心軸の傾斜角を制御部の制御の下に変更
させる。前記したドラムの中心軸の傾斜角が適正な状態
にされた後に、制御部の制御の下にドラムモータの回転
基準信号に対するキャプスタンモータの回転位相の制御
によるトラッキング調整を行なう(この場合に前記のN
の値は1であってもよい)。前記のドラムの中心軸の傾
斜角の変更動作と、ドラムモータの回転基準信号に対す
るキャプスタンモータの回転位相の制御によるトラッキ
ング調整動作とを順次交互に行ない、磁気テープに形成
されている記録跡と回転磁気ヘッドの回転軌跡面とが一
致した状態となるようにして、高速再生時におけるノイ
ズレス再生の状態とさせることができる。
【0017】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の隣接配置
されていてアジマス角を異にしている2個の磁気ヘッド
からの再生信号の内の良好な信号を選択的に使用するよ
うにしたVTRにおけるトラッキング誤差情報の検出装
置、及び前記のトラッキング誤差情報の検出装置を備え
たVTRの具体的な内容を詳細に説明する。図1及び図
2はそれぞれ本発明の隣接配置されていてアジマス角を
異にしている2個の磁気ヘッドからの再生信号の内の良
好な信号を選択的に使用するようにしたVTRにおける
トラッキング誤差情報の検出装置を含むVTRの構成部
分の概略構成を示すブロック図、図3乃至図5は本発明
装置の一部の構成態様を示すブロック図、図6乃至図9
は動作説明のための波形図、図10はVTRの一部の機
構部分の断面図と斜視図、図11はドラムの傾斜の状態
を説明するための図、図12及び図13は磁気テープの
記録跡と回転磁気ヘッドの回転軌跡との関係を説明する
ための平面図である。
【0018】本発明の隣接配置されていてアジマス角を
異にしている2個の磁気ヘッドからの再生信号の内の良
好な信号を選択的に使用するようにしたVTRにおける
トラッキング誤差情報の検出装置、及び前記のトラッキ
ング誤差情報の検出装置を備えたVTRの説明に入る前
に、ドラムの周面の一部へ巻回された状態の磁気テープ
に、回転磁気ヘッドを用いて記録再生動作を行なうVT
Rにおいて、記録動作時における磁気テープの走行速度
と異なる走行速度で磁気テープを走行させた状態で再生
動作が行なわれる際に、再生時における回転磁気ヘッド
の回転軌跡面を磁気テープに形成されている記録跡に一
致させてノイズレスの状態での再生状態を実現できるよ
うにさせる際に適用できる既述した複数の解決手段の内
の一つを具体化した機構の一例として、磁気テープの摺
接面を備えているドラムの中心軸や磁気テープの通路
を、磁気テープに形成されている記録跡と回転磁気ヘッ
ドの回転軌跡面とが一致した状態となるように傾斜させ
るようにした機構部の構成例について図10を参照して
説明する。
【0019】図10の(a)において、DBはドラムベ
ース、DAは上ドラムDuと下ドラムDdとリードリン
グLrとからなるドラム構体DAであり、前記したドラ
ム構体DAを構成している上ドラムDuと下ドラムDd
とリードリングLrとはドラム構体の中心軸に対して同
心的に構成されている。図10の(a)においては構成
の理解を容易にするために、ドラムモータ、ドラム構体
の中心軸、後述されているドラム構体DAの90度−2
70度の方向{図10中の中心線を含み紙面に垂直な面
内における上ドラムDuの径方向}に設けられている傾
斜支点等の図示説明は省略されている。なお、ドラムモ
ータの回転軸に上ドラムDuが固着されているような構
成態様のドラム構体DAの場合には、ドラムモータの回
転軸がドラム構体DAの中心軸(上ドラムDu、下ドラ
ムDd、リードリングLr等の中心軸)となり、また上
ドラムDAがドラムモータのロータに固着されていて、
ドラムモータのステータの中心位置に固着されている軸
に設けられている軸受によって上ドラムDuが回転自在
に支持されているような構成態様のドラム構体DAの場
合には、前記したドラムモータのステータの中心位置に
固着されている軸が、ドラム構体DAの中心軸(上ドラ
ムDu、下ドラムDd、リードリングLr等の中心軸)
となる。さて、図10の(a)中に示されているHa,
Hbは、上ドラムDuの外周方向で互いに180度対称
の位置に設けられている回転磁気ヘッド部であって、前
記の回転磁気ヘッド部Ha,Hbは、それぞれアジマス
角を異にしている2個の回転磁気ヘッドが隣接配置され
た状態の構成態様(ダブルアジマスヘッド)とされてい
る。図示が省略されているドラムモータが所定の回転数
で回転すると、ドラムモータによって回転される上ドラ
ムDuは、上ドラムDuに固着されている回転磁気ヘッ
ド部Ha,Hbを所定の回転数で回転させる。
【0020】図10の(a)に示されている上ドラムD
uと同心的に、かつ、回転しない状態に設けられている
下ドラムDdとは、下ドラムDdの下面38に対して、
先端部39aが当接している第1の傾斜度変化用ねじ3
9の進退動作に応じて、前記したドラム構体DAの90
度−270度の方向{図10中の中心線を含み紙面に垂
直な面内における上ドラムDuの径方向、}に設けられ
ている傾斜支点を中心にして、紙面内で回動するような
態様でドラムの中心軸が傾斜状態を変化するのに応じて
傾斜状態を変化させる。前記した第1の傾斜度変化用ね
じ39には歯車40,43が固着されている。前記の歯
車40は歯車41と回転軸42とを介してモータ11
(回転軸42は減速器によって減速された状態で回転さ
れている)によって駆動される。また、前記の歯車43
は第2の傾斜度変化用ねじ45に固着されている歯車4
4に噛合わされている。前記した第1の傾斜度変化用ね
じ39と、前記した第2の傾斜度変化用ねじ45とは、
VTRの固定部に固着されているドラムベースDBに設
けられているねじ孔に噛合わされている。
【0021】前記した第2の傾斜度変化用ねじ45の先
端部45aは、リードリングLrの下面53に当接して
いる。また、前記の第2の傾斜度変化用ねじ45に設け
られている歯車46には、歯車47が噛合わされてお
り、前記の歯車47は基準位置検出器PSの回転軸48
に固着されている。モータ11の単位の回転量に対して
前記した第1の傾斜度変化用ねじ39の進退に伴って生
じるドラムの傾斜角の変化量Δθ1と、モータ11の単
位の回転量に対して前記した第2の傾斜度変化用ねじ4
5の進退に伴って生じるドラムの傾斜角の変化量Δθ2
とは、Δθ1≒2Δθ2(変化の方向は同一)の関係とな
るようにされている。図示のように第1の傾斜度変化用
ねじ39と、第2の傾斜度変化用ねじ45との間の結合
が歯車43と歯車44とによって行なわれる場合には、
前記した第1の傾斜度変化用ねじ39と、第2の傾斜度
変化用ねじ45との2つの傾斜度変化用ねじにおける一
方のものとしては右ねじを用い、他方のものとしては左
ねじを用いる。図10の(a)中に示してあるモータ1
1、ロータリエンコーダRE、基準位置検出器PSなど
は、図1及び図2中に示されているモータ11、ロータ
リエンコーダRE、基準位置検出器PSなどと対応して
いる。
【0022】リードリングLrの外周上縁部54は、磁
気テープの基縁縁の案内面とされている。またリードリ
ングLrの内周先端部55は、それを固定ドラムDdの
下方突出部56の外周に嵌合させることによって、リー
ドリングLrと上ドラムDu,下ドラムDdとが同心的
に結合されるようにする。モータ11からの駆動力はロ
ータリエンコーダREを駆動するとともに、モータ11
からの駆動力が回転軸42に固着された歯車41を駆動
すると、前記したモータ11の駆動力は、歯車41→歯
車40→第1の傾斜度変化用ねじ39及び歯車43→歯
車44→第2の傾斜度変化用ねじ45及び歯車46→歯
車47→基準位置検出器PSの回転軸48に伝達される
から、ロータリエンコーダREや基準位置検出器PSな
どは、図1,図2及び図10の(a)中に示されている
ように、モータ11の回転力によって駆動されるのであ
る。
【0023】前記した第1の傾斜度変化用ねじ39が、
ドラムベースDBに設けられているねじ孔中を進退する
ことにより、下ドラムDdと上ドラムDuとは、ドラム
構体DAの90度−270度の方向(図10中の中心線
を含み紙面に垂直な面内における上ドラムDuの径方
向)に設けられている既述した傾斜支点を回動中心にし
て、下ドラムDdと上ドラムDuの中心軸(回転軸の中
心軸)を、もとの中心軸に対してドラム構体DAの0度
−180度の方向{図10の(a)及び図11における
紙面の左右方向}で傾斜されることになる。また、前記
した第2の傾斜度変化用ねじ45が、ドラムベースDB
に設けられているねじ孔中を進退することにより、リー
ドリングLrは既述した傾斜支点を回動中心にして、リ
ードリングLrの中心軸(回転軸の中心軸)を、もとの中
心軸に対してドラム構体DAの0度−180度の方向
{図10の(a)及び図11における紙面の左右方向}
で傾斜されることになる。
【0024】例えば、VTRが早送り再生モード(F
F)で動作している場合には、上ドラムDuは図11中
の点線で位置を示し、角度小として表示してある例のよ
うに、VTRがノーマル再生モードで動作している場合
における図11中に示されている実線図示の上ドラムD
uの位置に対して右下がりに傾斜している状態のものに
なる。また、VTRが例えば巻戻し再生モード(FB)
で動作している場合には、上ドラムDuは図11中の破
線で位置を示し、角度大として表示してある例のよう
に、VTRがノーマル再生モードで動作している場合に
おける図11中に示されている実線図示の上ドラムDu
の位置に対して左下がりに傾斜している状態のものにな
る。
【0025】図10の(b)は位置センサPS{図1,
図2及び図10の(a)中の図面符号12で示されてい
る構成部分中に含まれている}の具体的な構成例であっ
て、図中に示す位置センサPSは、対向して配置されて
いる発光素子51と受光素子52との間の光路中を、円
弧状の遮光板49が移動できるような構成態様のフォト
インタラプタ50を使用することができる。前記した円
弧状の遮光板49は、既述した歯車47が固着されてい
る回転軸48に固着されている。ドラムの中心軸の基準
の位置及びリードリングLrの中心軸の基準の位置は、
前記した位置センサPSの回転軸48に設けられている
遮光板49が、対向して配置されている発光素子51と
受光素子52との間の光路中から外れて、発光素子51
の光が受光素子52に受光されるようになる瞬間の遮光
板49の位置とする。
【0026】それで、ドラムの中心軸の傾斜角の大きさ
と傾斜の方向及びリードリングLrの中心軸の傾斜角の
大きさと傾斜の方向とは、前記したドラムの中心軸の基
準の位置から遮光板49の回動量を知ることによって知
ることができる。また、前記した円弧状の遮光板49の
回動量は、モータ11に設けてあるロータリーエンコー
タREの出力パルスの個数によって知ることができる。
したがって、前記したドラムの中心軸の傾斜角の大きさ
と傾斜の向き及びリードリングLrの中心軸の傾斜角の
大きさと傾斜の向きとは、前記したドラムの中心軸及び
リードリングLrの中心軸が基準位置にある場合に、位
置センサPSとして用いられているフォトインタラプタ
50の出力信号によって所定の数値にプリセットされる
カウンタによって、前記したロータリーエンコータRE
から出力された回転パルスの個数を計数することにより
検出できることになる。
【0027】本発明の隣接配置されていてアジマス角を
異にしている2個の磁気ヘッドからの再生信号の内の良
好な信号を選択的に使用するようにしたVTRにおける
トラッキング誤差情報の検出装置を含むVTRの構成部
分の概略構成を示すブロック図を示す図1及び図2にお
いて、1は再生信号(再生FM信号)の入力端子、2は
ヘッド選択信号HDSWの入力端子、3はドラム回転基
準信号DFFの入力端子、4はモード信号MODの入力
端子、5はコントロールパルスCTLPの入力端子であ
る。前記した入力端子1に供給された再生FM信号{図
6〜図9の(b)の信号PBFM参照}は、隣接配置さ
れていてアジマス角を異にしている2個の回転磁気ヘッ
ドから個別に再生された被変調波信号形態のヘッド再生
信号の内で、信号レベルの大きな方のヘッド再生信号が
振幅検波器6において検波されて、振幅検波器6からは
図6〜図9の(c)中でSaとして例示されているよう
な再生FM信号PBFMのエンベロープ信号Saが出力
される。そして、前記のように振幅検波器6から出力さ
れた再生FM信号PBFMのエンベロープ信号Saは、
図1に示すブロック図ではサンプラー7sに供給され、
図2に示すブロック図では積分器7iに供給される。
【0028】まず、図1のブロック図のように、振幅検
波器6から出力された再生FM信号PBFMのエンベロ
ープ信号Saが、サンプラー7sに供給されるような構
成態様の場合における前記のサンプラー7sでは、タイ
ミング信号発生器13で発生されたリセット信号RST
{図6の(d),図7の(d)参照}をサンプリングパ
ルス(標本抽出信号)として用いて前記のエンベロープ
信号Saから標本抽出を行なう。サンプラー7sにおい
て、リセット信号RSTの時点で前記のエンベロープ信
号Saから抽出された標本(サンプル)Sb{図6の
(e),図7の(f)参照}は、前記したリセット信号
RSTの時点でピークホールド動作を行なうピークホー
ルド回路7pでピークホールドされて、ピークホールド
回路7pからは図6の(f),図7の(g)に示される
ような信号Scがアナログデジタル変換器8に供給され
る。
【0029】図6(図2のブロック図について後述され
ている図8も同じ)に例示してある具体例は、磁気テー
プ上に形成されていた記録跡と、再生動作時における回
転磁気ヘッドの移動軌跡との関係が図6の(a),図8
の(a)に示されているような状態、すなわち、再生動
作時にヘッド選択信号HDSWによる回転磁気ヘッドの
切換えが行なわれていない状態で回転磁気ヘッドが1本
の記録跡を横切って再生信号を発生している状態の場合
の再生信号についてのものである。また図7(図2のブ
ロック図について後述されている図9も同じ)に例示し
てある具体例は、磁気テープ上に形成されていた記録跡
と、再生動作時における回転磁気ヘッドの移動軌跡との
関係が図7の(a),図9の(a)に示されているような
状態、すなわち再生時に回転磁気ヘッドが複数本の記録
跡を横切って再生信号を発生している状態の場合の例で
あり、ヘッド選択信号HDSWによって回転磁気ヘッド
の切換えが行なわれている状態での再生信号についての
ものである。
【0030】図1のブロック図中に示されているサンプ
ラー7sの具体的な構成例を示している図5の(a)に
おいて、SWaはサンプリングパルスとして供給されて
いるリセット信号RSTのハイレベルの期間にオンの状
態にされるスイッチであり、また、SWbは選択信号H
DSWのハイレベルの期間にオフの状態にされるスイッ
チである。それで、図1中の入力端子1に対して図6の
(b)に示すような再生FM信号PBFMが入力された
場合に、再生FM信号PBFMが振幅検波器6で検波さ
れて振幅検波器6から出力された図6の(c)に例示さ
れている再生FM信号PBFMのエンベロープ信号Sa
が、サンプラー7sにおいて各リセット信号RSTの時
点毎に標本抽出された図6の(e)に示されている順次
の標本値の信号Sbは、ヘッド選択信号HDSWによっ
て回転磁気ヘッドの切換えが行なわれていない状態の設
例を説明している図6の場合には、スイッチSWbがオ
ンの状態を保持しているために、順次の標本値のすべて
のものがピークホールド回路7pに供給される。
【0031】したがって、図1中の入力端子1に対して
図6の(b)に示すような再生FM信号PBFMが入力
された場合に、ピークホールド回路7pによって、順次
の標本値が保持されて、ピークホールド回路7pからア
ナログデジタル変換器8に供給される信号Sc、すなわ
ち、隣接配置されていてアジマス角を異にしている2個
の回転磁気ヘッドから個別に再生されたヘッド再生信号
の内で、予め定められた一方の回転磁気ヘッドからのヘ
ッド再生信号と対応して得られた信号Scは図6の
(f)に例示されているようなものになる。次に、図1
中の入力端子1に対して図7の(b)に示すような再生
FM信号PBFMが入力された場合にも、再生FM信号
PBFMを振幅検波器6で検波して振幅検波器6から出
力された図7の(c)に例示されている再生FM信号P
BFMのエンベロープ信号Saについて、サンプラー7
sでは各リセット信号RSTの時点毎に標本抽出を行な
う。
【0032】しかしながら、図7の設例においては図7
の(e)に示されているように、ヘッド選択信号HDS
Wにより回転磁気ヘッドの切換えが行なわれているか
ら、サンプラー7sからピークホールド回路7pに供給
される標本値の信号Sbは、前記したヘッド選択信号H
DSWによって、隣接配置されていてアジマス角を異に
している2個の回転磁気ヘッドの内で、予め定められた
一方の回転磁気ヘッドからの再生信号と対応して得られ
た標本値の信号Sbだけが、スイッチSWbを介してピ
ークホールド回路7pに供給されるようにされる。それ
で、前記の場合にピークホールド回路7pによって、標
本値が保持されてピークホールド回路7pからアナログ
デジタル変換器8に供給される信号Sc、すなわち、隣
接配置されていてアジマス角を異にしている2個の回転
磁気ヘッドから個別に再生されたヘッド再生信号の内
で、予め定められた一方の回転磁気ヘッドからの再生信
号と対応して得られた信号Scは図7の(g)に例示さ
れているようなものになる。
【0033】次に、図2のブロック図のように、振幅検
波器6から出力された再生FM信号PBFMのエンベロ
ープ信号Saが、積分器7iに供給されるような構成態
様の場合に、磁気テープ上に形成されていた記録跡と、
再生動作時における回転磁気ヘッドの移動軌跡との関係
が図8の(a)に示されているような関係、すなわち、
再生動作時にヘッド選択信号HDSWによる回転磁気ヘ
ッドの切換えが行なわれず、回転磁気ヘッドが1本の記
録跡を横切って再生信号を発生している状態と、磁気テ
ープ上に形成されていた記録跡と、再生動作時における
回転磁気ヘッドの移動軌跡との関係が図9の(a)に示
されているような関係、すなわち、再生時に回転磁気ヘ
ッドが複数本の記録跡を横切って再生信号を発生してい
て、ヘッド選択信号HDSWによって回転磁気ヘッドの
切換えが行なわれている状態とにおける積分器7iから
ピークホールド回路7pを介してアナログデジタル変換
器8に供給される信号Sciについての説明を行なう。
【0034】図2中に示されている積分器7iの具体的
な構成例を示している図5の(b)において、V/Iは
電圧電流変換器、SWcは選択信号HDSWがハイレベ
ルの期間にオフの状態にされるスイッチ、SWdはリセ
ット信号RSTがハイレベルの期間にオンの状態にされ
るスイッチ、Cはコンデンサであって、この積分器7i
は、電圧電流変換器V/Iから出力された電流の内で、
スイッチSWcがオンの期間の電流をコンデンサCに蓄
積し、また、リセット信号RSTによってオンの状態に
されたスイッチSWdによってコンデンサCの蓄積電荷
(積分値)がリセットされるような動作を行なう。それ
で積分器7iは、2個の回転磁気ヘッドからのヘッド再
生信号の内で信号レベルが大きなヘッド再生信号を選択
するのに用いられているヘッド選択信号HDSWによっ
て、予め定められた一方の回転磁気ヘッドが選択されて
いる期間中においては、検波再生信号の積分動作が許容
され、他方、前記のヘッド選択信号HDSWによって、
前記した予め定められた一方の回転磁気ヘッドでない方
の回転磁気ヘッドが選択されている期間中には、積分器
7iにおける検波再生信号の積分動作が停止され、ま
た、リセット信号RST(信号RST)によって積分値
(積分値の信号)として得られるレベル信号がリセット
されるというような動作を行なう。前記の積分器7iか
ら出力されるレベル信号は、ピークホールド回路7pに
与えられる。
【0035】まずヘッド選択信号HDSWによって回転
磁気ヘッドの切換えが行なわれていない状態における積
分器7iの動作について、図8を参照しながら説明する
と次のとおりである。すなわち、図2中の入力端子1に
対して図8の(b)に示すような再生FM信号PBFM
が入力されると、前記の再生FM信号PBFMは振幅検
波器6で検波される。振幅検波器6から出力された図8
の(c)に例示されている再生FM信号PBFMのエン
ベロープ信号Saは、積分器7iに供給されてコンデン
サCを充電し、前記のコンデンサCの蓄積電荷(前記し
たエンベロープ信号Saの積分値)が、再生FM信号P
BFMのエンベロープ信号Saの積分値とされる。前記
したコンデンサCの蓄積電荷(前記したエンベロープ信
号Saの積分値)は、図8の(d)に示されている各リ
セット信号RST毎に、オンの状態にされるスイッチS
Wdによってリセットされながら、前記の各リセット信
号RST相互間の区間毎にエンベロープ信号Saが積分
された図8の(e)に示されている順次の積分値の信号
Sbiがピークホールド回路7pに供給される。
【0036】前記のように、図2中の入力端子1に対し
て図8の(b)に示すような再生FM信号PBFMが入
力された場合に、ピークホールド回路7pにより順次の
区間毎の積分値の信号Sbi値が保持されて、ピークホ
ールド回路7pからアナログデジタル変換器8に供給さ
れる信号Sci、すなわち、隣接配置されていてアジマ
ス角を異にしている2個の回転磁気ヘッドから個別に再
生されたヘッド再生信号の内で、予め定められた一方の
回転磁気ヘッドからのヘッド再生信号と対応して得られ
た信号Sciは、図8の(f)に例示されているような
ものとなる。
【0037】次に、ヘッド選択信号HDSWによって回
転磁気ヘッドの切換えが行なわれている状態における積
分器7iの動作について、図9を参照しながら説明する
と次のとおりである。すなわち、図2中の入力端子1に
対して図9の(b)に示すような再生FM信号PBFM
が入力されると、前記の再生FM信号PBFMは振幅検
波器6で検波される。振幅検波器6から出力された図9
の(c)に例示されている再生FM信号PBFMのエン
ベロープ信号Saは、積分器7iに供給されてコンデン
サCを充電し、前記のコンデンサCの蓄積電荷(前記し
たエンベロープ信号Saの積分値)が、再生FM信号P
BFMのエンベロープ信号Saの積分値とされる。前記
したコンデンサCの蓄積電荷(前記したエンベロープ信
号Saの積分値)は、図9の(d)に示されている各リ
セット信号RST毎に、オンの状態にされるスイッチS
Wdによってリセットされるとともに、積分器7iは図
9の(e)に示されているヘッド選択信号HDSWがロ
ーレベルの期間だけに積分動作を行ない、前記のヘッド
選択信号HDSWがハイレベルの期間には、ヘッド選択
信号HDSWがローレベルの期間からハイレベルの期間
に変化する直前の積分値を、次に現われるリセット信号
の時点まで保持するというように、図9の(f)に例示
されているような動作を行なう。
【0038】前記のように、図2中の入力端子1に対し
て図9の(b)に示すような再生FM信号PBFMが入
力された場合に、ピークホールド回路7pに保持される
順次の積分値の信号Sbiのピーク値の信号Sci、す
なわち、隣接配置されていてアジマス角を異にしている
2個の回転磁気ヘッドから個別に再生されたヘッド再生
信号の内で、予め定められた一方の回転磁気ヘッドから
のヘッド再生信号と対応して得られた信号Sciは図9
の(g)に例示されているようなものになり、この信号
Sciがピークホールド回路7pからアナログデジタル
変換器8に供給される。
【0039】前記したリセット信号RST(信号RS
T)は、入力端子3を介して供給されているドラム回転
基準信号DFFに基づいて、1垂直走査期間に再生され
た再生FM信号と対応するエンベロープ信号Saにおけ
る予め定められた部分から標本抽出できるような時間位
置にタイミング信号発生器13で発生される。すなわち
前記した信号RSTは1垂直走査期間をN(ただしNは
1以上の自然数)分割して得た各区間毎に発生されるの
であるが、前記のNが2以上に設定された場合におい
て、回転磁気ヘッドにより磁気テープから再生される被
変調波信号形態のヘッド再生信号(再生周波数被変調波
信号)を振幅検波して得た検波再生信号に基づいて得ら
れる順次の各レベル信号は、前記した順次の各レベル信
号の大きさが等しくなる状態に、ドラムの中心軸の傾斜
角やリードリングLrの中心軸の傾斜角を制御部の制御
の下に変更させる際に使用できる。
【0040】そして、前記した順次の各レベル信号の大
きさが等しくなる状態に、ドラムの中心軸の傾斜角やリ
ードリングLrの中心軸の傾斜角を制御部の制御の下に
変更させることにより、前記したドラムの中心軸の傾斜
角やリードリングLrの中心軸の傾斜角が適正な状態に
された後に、制御部の制御の下にドラムモータの回転基
準信号に対するキャプスタンモータの回転位相の制御に
よるトラッキング調整を行なう(この場合に前記のNの
値は1であってもよい)。前記のドラムの中心軸の傾斜
角やリードリングLrの中心軸の傾斜角の変更動作と、
ドラムモータの回転基準信号に対するキャプスタンモー
タの回転位相の制御によるトラッキング調整動作とを順
次交互に行ない、磁気テープに形成されている記録跡と
回転磁気ヘッドの回転軌跡面とが一致した状態となるよ
うにして、トリックプレイ再生時におけるノイズレス再
生の状態とさせることができる。
【0041】さて、図1及び図2のブロック図におい
て、前記したピークホールド回路7pからの出力信号
は、アナログデジタル変換器8によって、それぞれ個別
にアナログデジタル変換された後に、マイクロコンピュ
ータユニットを含んで構成されている制御部9に供給さ
れる。前記の制御部9にはモード信号の入力端子4を介
してモード信号MODも供給されている。既述もしたよ
うに、記録時における磁気テープの走行速度と異なる走
行速度で磁気テープを走行させて再生動作を行なった場
合には、再生動作時における回転磁気ヘッドの回転軌跡
と、磁気テープに記録されていた記録跡とは例えば図1
2に例示されているようにずれるために、隣接している
記録跡が互に異なるアジマス角の磁気空隙を備えている
回転磁気ヘッドにより記録されている場合には、図12
中における実線で包囲した枠の部分と、点線で包囲した
枠の部分とが重なり合う部分の信号しか再生されないこ
とになる。
【0042】記録時における磁気テープの走行速度と異
なる走行速度で磁気テープを走行させて再生動作を行な
った場合における回転磁気ヘッドの回転軌跡と、磁気テ
ープに記録されていた記録跡とのずれにより、再生FM
信号PBFMを振幅検波して得たエンベロープ信号Sa
は、例えば図6〜図9の各(c)中に例示されているよ
うなものになるから、1垂直走査期間のエンベロープ信
号について、1垂直走査期間を複数の区間に分割した状
態における各区間から標本抽出した信号の大きさは同一
にはならないが、再生FM信号PBFMを振幅検波して
得たエンベロープ信号Saについて、1垂直走査期間に
おける複数区間から標本抽出した信号の大きさが同一と
なるように、ドラムの中心軸の傾斜角の大きさと傾斜の
向き及びリードリングLrの中心軸の傾斜角の大きさと
傾斜の向きとを変更させれば、再生動作時における回転
磁気ヘッドの回転軌跡と、磁気テープに記録されていた
記録跡との方向を一致させることができる。
【0043】ところで、前記のようにドラムの中心軸の
傾斜角の大きさと傾斜の向き及びリードリングLrの中
心軸の傾斜角の大きさと傾斜の向きとを変更させて、再
生動作時における回転磁気ヘッドの回転軌跡と、磁気テ
ープに記録されていた記録跡との方向が一致していて、
その状態で得られる再生FM信号PBFMを振幅検波し
て得たエンベロープ信号Saについて、1垂直走査期間
を複数の区間に分割した状態における各区間から標本抽
出した信号の大きさは同一になったとしても、両者の重
なり合いの状態が例えば図13に例示されているように
記録跡の幅方向についての一部の場合も生じる。しか
し、図13のような場合には、キャプスタンモータの回
転位相を移相させてトラッキングをとれば、前記両者を
重ね合わせることが可能となる。
【0044】本発明のVTRでは、再生動作モードと対
応して定まっている磁気テープの走行速度を示すモード
信号MODを、入力端子4を介して制御部9に与え、ま
た、制御回路10から制御部9に対して、ドラムの中心
軸の現在の傾斜角を示すデータC1を与え、さらに、制
御部9ではモータ11を逆転方向に回転させる信号Sg
を発生させて制御回路10に与え、さらにまた、制御部
9では前記の再生動作モードに応じた磁気テープの走行
速度に対応するモータの停止目標計数値データD1を制
御回路10に与えた後にモータ11を正転方向に回転さ
せる信号Stを制御回路10に供給する。それにより制
御回路10がモータ11を所定の回転方向に駆動制御
し、モータ11を前記したモータの停止目標計数値デー
タD1で定められた位置で停止させる。前記のモータ1
1は、前記のモータの停止目標計数値データD1によっ
て定められている位置で確実に停止できるように、低速
回転させるようにしてある。
【0045】前記したモータ11による駆動によってド
ラムの中心軸の傾斜角が、再生動作モードと対応して定
まっている磁気テープの走行速度に適するものとして定
められている角度に設定された状態で、回転磁気ヘッド
で再生された再生FM信号PBFMを、振幅検波して得
たエンベロープ信号Saにおける1垂直走査期間におけ
るN個所から標本抽出した信号の大きさの差が予め定め
られた値以上の場合、すなわち、再生動作時における回
転磁気ヘッドの回転軌跡と、磁気テープに記録されてい
た記録跡との方向とが、予め定めた値よりもずれていた
場合には、前記のずれを補正できる方向でドラムの中心
軸の傾斜角が変更されるようにモータ11を駆動する。
【0046】前記の補正動作を、回転磁気ヘッドで再生
された再生FM信号PBFMを振幅検波して得たエンベ
ロープ信号Saにおける1垂直走査期間における複数個
所から標本抽出した信号の大きさの差が予め定められた
値以下になるまで繰返し行なう。前記した補正動作によ
って、回転磁気ヘッドで再生された再生FM信号PBF
Mを振幅検波して得たエンベロープ信号Saにおける1
垂直走査期間における複数個所から標本抽出した信号の
大きさの差が予め定められた値以下になった場合に、前
記の標本抽出された信号が小さかった場合、すなわち、
再生動作時における回転磁気ヘッドの回転軌跡と、磁気
テープに記録されていた記録跡との方向が一致した場合
でも、両者の重なり合いの状態が例えば図13に例示さ
れているように一部の場合には、次にキャプスタンモー
タの回転位相を移相させてトラッキングをとって前記両
者を重ね合わせるようにするのである。それにより、回
転磁気ヘッドの回転軌跡と記録跡とが略々一致させるよ
うな状態に制御できることになる。前記の制御部9に対
して、モード信号の入力端子4を介して供給されるモー
ド信号は、既述したドラムの中心軸の傾斜角を設定する
ための情報であり、磁気記録再生装置の動作モードが通
常の記録モードの場合には、ドラムの中心軸の傾斜角が
標準の傾斜に固定された状態として記録再生動作が行な
われるようにされる。
【0047】図1に示されている2個の制御回路14,
10の内で制御回路14は、キャプスタンモータ15の
回転位相制御を行なう制御回路であり、それの具体的な
構成例が図4のブロック図に例示されている。前記の制
御回路14には制御部9から比較基準信号を移相させる
値を示すデータD2が供給されるとともに、入力端子3
からのドラム回転基準信号DFFや、入力端子5からの
コントロール信号CTLPも制御回路14に供給されて
いる。前記した制御回路14からキャプスタンモータ1
5には、モータ駆動信号MD2が供給されており、ま
た、キャプスタンモータ15に取付けられている周波数
発電機で発生された信号CAPFGが、キャプスタンモ
ータ15側から制御回路14に供給されている。
【0048】また図1中の制御回路10は、ドラムの中
心軸の傾斜角を変化させるための駆動用のモータ11の
駆動制御動作を行なう。図中においてモータ11に隣接
して示すブロック12は、モータ11に設けてあるロー
タリーエンコーダRE、及び位置センサPSとして使用
されているフォトインタラプタ(図10参照)等のセン
サである。制御回路10によって行なわれるモータ11
の駆動の制御動作は次のようにして行なわれる。前記の
制御部9から制御回路10に対しては、モータの停止目
標計数値データD1と、モータ11を正転方向に回転さ
せる信号Stとが供給され、また、制御回路10から制
御部9に対しては、ドラムの中心軸の傾斜角の現在値を
示すデータC1が供給される。また、前記の制御回路1
0からモータ11に対しては、モータの駆動信号MD1
が供給され、センサ12から制御回路10に対しては、
ロータリエンコーダREで発生された回転パルスRPL
Sと、位置センサPSで発生された基準位置信号STA
が供給される。
【0049】図3に示されている制御回路10におい
て、19は計数器であり、前記の計数器19では、セン
サ12における位置センサPSで発生された基準位置信
号STAがプリセット端子に供給された時点に、置数器
20に設定されていた数値をプリセットして、センサ1
2におけるロータリエンコーダREで発生された回転パ
ルスRPLSを被計数パルスとして計数動作を行なっ
て、その計数値C1、すなわちドラムの中心軸の傾斜角
の現在値を比較器16に与えるとともに制御部9に供給
する。既述したように、1垂直走査期間をN分割してな
るN区間の内の各1区間から再生された再生FM信号と
対応するエンベロープ信号Saの信号レベルを示す信号
が、アナログデジタル変換器8によってアナログデジタ
ル変換されたデータが与えられた制御部9では、前記の
アナログデジタル変換器8から与えられたデータ間の差
を算出し、前記のデータ間の差の値に基づいて、ドラム
の中心軸の傾斜角の目標値と対応するモータの停止目標
計数値データD1を決定し、それを制御回路10に与え
る。
【0050】また制御部9では、前記した1垂直走査期
間をN分割してなるN区間の内の各1区間から再生され
た再生FM信号と対応するエンベロープ信号Saの信号
レベルを示す信号による順次のデータ間の差の値が、1
区間前の信号レベルの信号によるデータ間の差の値より
も大きくなった場合には、前回行なわれたドラムの中心
軸の傾斜角の変化の方向とは逆の方向に、ドラムの中心
軸の傾斜角を所定量だけ変化させるようにするモータ1
1を逆転方向に回転させる信号Sgを発生させて、それ
を制御回路10に供給する。前記のように、モータ11
を正転方向に回転させる信号Stが制御部9で発生され
て、それが制御部9から制御回路10に与えられると、
前記したモータ11を正転方向に回転させる信号Stに
より制御回路10のセットリセットフリップフロップ1
7がセットされる。また、モータ11を逆転方向に回転
させる信号Sgが制御部9で発生されて、それが制御部
9から制御回路10に与えられると、前記した信号Sg
により制御回路10のセットリセットフリップフロップ
18がセットされる。
【0051】制御回路10におけるセットリセットフリ
ップフロップ17がセットされると、それのQ出力端子
から出力されたハイレベルの状態の信号がスイッチSW
1をオンの状態にする。スイッチSW1がオンの状態にさ
れると、正電源22がモータ駆動回路24に接続される
ことにより、モータ駆動回路24からモータ11には、
モータ11を正転させるようなモータ駆動信号MD1が
供給される。モータ11の正転動作によって、第1の傾
斜度変化用ねじ39と第2の傾斜度変化用ねじ45とが
歯車(41〜44の内の所定のもの)を介して回動駆動
されて、ドラムの中心軸の傾斜角及びリードリングLr
の中心軸の傾斜角が変化される。
【0052】また制御回路10におけるセットリセット
フリップフロップ18がセットされると、それのQ出力
端子から出力されたハイレベルの状態の信号がスイッチ
SW3をオンの状態にする。スイッチSW3がオンの状態
にされると、負電源23がモータ駆動回路24に接続さ
れることにより、モータ駆動回路24からモータ11に
は、モータ11を逆転させるようなモータ駆動信号MD
1が供給される。モータ11の逆転動作によって、第1
の傾斜度変化用ねじ39と第2の傾斜度変化用ねじ45
とが歯車(41〜44の内の所定のもの)を介して回動
駆動されて、ドラムの中心軸の傾斜角及びリードリング
Lrの中心軸の傾斜角が変化される。
【0053】前記のようなモータ11の正転動作、ある
いは逆転動作によって、ドラムの中心軸の傾斜角及びリ
ードリングLrの中心軸の傾斜角が、大きくなる方向で
の目標位置または傾斜角が小さくなる方向での目標位置
に向かって変化して行くのにつれて、ドラムの中心軸の
傾斜角の現在の値を示す計数器19の計数値C1が変化
して行く。そして、比較器16に供給されている前記し
た計数器19の計数値C1と、制御部9から比較器16
に供給されているモータの停止目標計数値データD1と
が一致すると、前記の比較器16から出力された一致パ
ルスによって、セットリセットフリップフロップ18が
リセットされてノア回路21からハイレベルの出力信号
が出力されて、それがSW2をオンの状態にする。スイ
ッチSW2がオンの状態になるとモータ駆動回路24の
入力側に接地電位が与えられて、モータ駆動回路24に
よるモータ11の駆動々作が停止して、ドラムの中心軸
の傾斜角が、制御部9で設定された目標位置に保持され
ることになる。このように本発明のVTRでは、前記し
た制御部9と制御回路10などによる制御動作により、
ドラムの中心軸の傾斜角の変化が繰返して行なわれて、
回転磁気ヘッドの回転軌跡と記録跡とが略々一致させる
ような状態に制御される。
【0054】しかしながら、前記のように再生FM信号
PBFMを振幅検波して得たエンベロープ信号Saにつ
いて、1垂直走査期間をN分割してなるN区間の内の各
1区間から再生された再生FM信号と対応するエンベロ
ープ信号Saの信号レベルを示す信号による順次のデー
タが同一となるように、ドラムの中心軸の傾斜角及びリ
ードリングLrの中心軸の傾斜角を変更させることによ
り、再生動作時における回転磁気ヘッドの回転軌跡と、
磁気テープに記録されていた記録跡との方向を一致させ
ることができた場合でも、両者の重なり合いの状態が例
えば図13に例示されているような状態の場合には、再
生FM信号PBFMが低い信号レベルのものとして再生
されることになる。このような場合にはキャプスタンモ
ータの回転位相を移相させてトラッキングをとることに
より、前記の両者が良好に重ね合わされた状態になって
高レベルの再生FM信号PBFMが得られる。
【0055】それで本発明のVTRでは、再生出力が最
大になるように、キャプスタン周波数発電機の出力信号
を分周した信号と、入力映像信号の垂直同期信号に関連
した周期性信号を遅延させて得た信号とを位相比較して
得た信号によりキャプスタンモータの回転位相を制御す
るようにしている。開始の直前にその状態に保持するよ
うに制御したりするようにして、記録動作の開始の直前
の時点において、新たに記録形成されるべき記録跡とコ
ントロールパルスとの関係を、磁気テープにおける記録
済みの記録跡とコントロールパルスとの関係と同じにな
るようにして、前記の問題を解決しているのであり、前
記した制御動作は制御部9と制御回路14とによって行
なわれる。
【0056】制御回路14の具体的な構成例を示す図4
において、入力映像信号に同期して1垂直走査期間毎に
ハイレベルの状態とローレベルの状態とを繰返えしてい
るドラム回転基準信号DFFが、減算カウンタ27と単
安定マルチバイブレータ32とに供給されており、前記
の減算カウンタ27には、制御部9から比較基準信号を
移相させる値を示すデータD2が供給されているととも
に、アンド回路26からクロック信号が供給されてい
る。また、モード信号によって分周比が変更されるプロ
グラマブル分周器30には被計数信号としてコントロー
ル信号CTLPが与えられている。そして前記した減算
カウンタ27は、ドラム回転基準信号DFFが、それの
プリセット端子に与えられた時点に、前記した比較基準
信号を移相させる値を示すデータD2がプリセットされ
る。前記の減算カウンタ27にプリセットされた数値
は、発振器25で発振されたクロックパルスがアンド回
路26を介して供給されることにより減算されて行く。
【0057】そして、前記した減算カウンタ27の数値
が零になったときに、零検出器28からハイレベルの信
号が出力されて、それが位相比較器29と、単安定マル
チバイブレータ33とに供給される。ドラム回転基準信
号DFFがプリセット端子に与えられることによって、
減算カウンタ27がプリセットされた時点に、前記した
ドラム回転基準信号DFFによってトリガされた単安定
マルチバイブレータ32からの出力信号が、セット端子
に供給されることによりフリップフロップ31がセット
され、それのQ出力端子がハイレベルの状態になると、
前記した発振器25で発振されたクロックパルスがアン
ド回路26を介して減算カウンタ27に供給されて、減
算カウンタ27が計数を開始する。
【0058】また、前記のフリップフロップ31は、前
記した減算カウンタ27の数値が零になって、零検出器
28から出力されたハイレベルの信号によってトリガさ
れた単安定マルチバイブレータ33の出力信号がリセッ
ト端子に供給された時点にリセットされ、それによりフ
リップフロップ31のQ出力端子がローレベルとなるた
めに、発振器25からアンド回路26を介して減算カウ
ンタ27にクロックパルスが供給されなくなる。すなわ
ち、前記のようにフリップフロップ31からゲート信号
が与えられている前記したアンド回路26は、前記のド
ラム回転基準信号DFFの1周期中に、2度以上のハイ
レベルの出力が前記した零検出器28から出力されない
ようにするために、発振器25から減算カウンタ27に
供給されるクロックパルスの入力を制限する動作を行な
っている。
【0059】制御部9から制御回路14に供給されてい
る比較基準信号を移相させる値を示すデータD2は、ド
ラム回転基準信号DFFの時点から零検出器28からハ
イレベルの状態の信号が出力される時点までの時間を決
定するから、比較基準信号を移相させる値を示すデータ
D2を回転目標位相としているキャプスタンモータの回
転位相は、比較基準信号を移相させる値を示すデータD
2の変化によって変化する。前記した位相比較器29で
生じた誤差信号と、周波数発電機で発生された信号CA
PFGを周波数電圧変換器34によって電圧に変換した
信号とが与えられている減算器35からの出力信号が位
相補償回路36において位相補償された信号は、モータ
駆動回路37によってモータ駆動信号MD2としてキャ
プスタンモータ15に与えられる。そして、キャプスタ
ンモータの回転位相の変化は、回転磁気ヘッドの回転軌
跡を記録跡の幅方向に変化させることになるから、前記
のようにキャプスタンモータの回転位相を変化させるこ
とによってトラッキング制御ができることになる。
【0060】
【発明の効果】以上、詳細に説明したところから明らか
なように、本発明のVTRにおけるトラッキング誤差情
報の検出装置及び前記のトラッキング誤差情報の検出装
置を備えたVTRは、ドラムの周面の一部へ巻回された
状態の磁気テープを、記録動作時における磁気テープの
走行速度と異なる走行速度で磁気テープを走行させた状
態での再生動作を行なうに当って、記録跡に回転磁気ヘ
ッドの回転軌跡面が一致する状態となるように、ドラム
の中心軸の傾斜角を設定し、磁気テープに形成されてい
る記録跡からの記録情報の再生動作を、隣接配置されて
いてアジマス角を異にしている2個の回転磁気ヘッドに
よって行ない、前記した2個の磁気ヘッドより個別に再
生された被変調波信号形態のヘッド再生信号を、集積回
路化された回路基板に供給し、前記の回路基板では前記
した2個の磁気ヘッドから個別に再生された被変調波信
号形態のヘッド再生信号の内で、信号レベルの大きな方
のヘッド再生信号を、ヘッド選択信号によって行なわれ
る選択動作により選択して集積回路から出力させ、集積
回路から出力された前記のヘッド再生信号、すなわち、
2個の磁気ヘッドから個別に再生された被変調波信号形
態のヘッド再生信号の内で、信号レベルの大きな方のヘ
ッド再生信号が順次に選択されて時間軸上に直列に配列
された状態の被変調波信号形態のヘッド再生信号は、振
幅検波器で検波されてから、サンプラーを経てピークホ
ールド回路に供給されたり、あるいは積分器を経てピー
クホールド回路に供給し、前記した振幅検波器からの出
力信号がサンプラーに供給された場合には、サンプラー
では予め定められたサンプリング期間毎に、信号により
標本抽出動作を行なってレベル信号を発生させるが、前
記のサンプラーは、既述のヘッド選択信号により、2個
の回転磁気ヘッドの内で、予め定められた一方の回転磁
気ヘッドが選択されている期間中だけに、前記の標本抽
出動作で得たレベル信号をピークホールド回路に与え、
他方、前記の振幅検波器からの出力信号が供給される前
記の積分器は、信号RSTによってリセットされるとと
もに、2個の回転磁気ヘッドからのヘッド再生信号の内
で信号レベルの大きなヘッド再生信号を選択するのに用
いられているヘッド選択信号によって、予め定められた
一方の回転磁気ヘッドが選択されている期間中には前記
した積分器における検波再生信号の積分動作が許容さ
れ、また、前記のヘッド選択信号によって、予め定めら
れた一方の回転磁気ヘッドではない方の回転磁気ヘッド
が選択されている期間中には前記の積分器における検波
再生信号の積分動作が停止されるように動作して、積分
器出力として得られるレベル信号をピークホールド回路
に与える。前記した信号RSTは、1垂直走査期間をN
(ただしNは1以上の自然数)分割して得た各区間毎に
発生されていて、前記のNが2以上に設定された場合に
は、回転磁気ヘッドによって磁気テープから再生される
被変調波信号形態のヘッド再生信号(再生周波数被変調
波信号)を振幅検波して得た検波再生信号に基づいて得
られる順次の各レベル信号の大きさが等しくなる状態
に、ドラムの中心軸の傾斜角やリードリングの中心軸の
傾斜角等を制御部の制御の下に変更させて、前記したド
ラムの中心軸の傾斜角やリードリングの中心軸の傾斜角
が適正な状態にされた後に、制御部の制御の下にドラム
モータの回転基準信号に対するキャプスタンモータの回
転位相の制御によりトラッキング調整を行なう。前記の
ドラムの中心軸の傾斜角やリードリングの中心軸の傾斜
角の変更動作と、ドラムモータの回転基準信号に対する
キャプスタンモータの回転位相の制御によるトラッキン
グ調整動作とを順次交互に行なって、磁気テープに形成
されている記録跡と回転磁気ヘッドの回転軌跡面とが一
致した状態となるようにして、トリックプレイ再生時に
おけるノイズレス再生の状態とさせることができるので
あり、したがって、本発明では記録動作時の磁気テープ
の走行速度とは異なる磁気テープの走行速度で再生動作
を行なう各種のトリックプレイの再生動作時に、隣接配
置されていてアジマス角を異にしている2個の回転磁気
ヘッドの回転軌跡が磁気テープ上の記録跡を横切るよう
な状態で再生を行なわせて得た被変調波信号形態のヘッ
ド再生信号の内で、信号レベルの大きなヘッド再生信号
を選択して再生信号として用いて各種のトリックプレイ
の動作時における再生画像の改善が、低コストで行なわ
れるようにしているVTRについて、各種のトリックプ
レイの再生画像の画質をより一層良好なものにするため
に、磁気テープの走行速度と対応してドラムの傾斜や磁
気テープの基準縁の通路を変化させて、磁気テープの走
行方向と、回転磁気ヘッドの回転軌跡面の方向とを相対
的に変化させるようにして回転磁気ヘッドの回転軌跡面
の方向とを相対的に変化させ、回転磁気ヘッドを記録跡
に追跡させようとして、回転磁気ヘッドの回転軌跡と記
録跡とのずれ量を検出し、前記のずれ量が零となるよう
に前記したドラムの傾斜の状態や磁気テープの基準縁の
通路の位置を自動制御によって行なわせようとした場合
に必要とされる磁気ヘッドの回転軌跡と記録跡とのずれ
量の情報は、従来の民生用のVTRのように隣接配置さ
れていてアジマス角を異にしている2個の回転磁気ヘッ
ドから再生された被変調波信号形態のヘッド再生信号の
内で、信号レベルの大きなヘッド再生信号を選択して再
生信号として出力させるような構成とされている集積回
路基板を使用していて、隣接配置されていてアジマス角
を異にしている2個の回転磁気ヘッドから再生された被
変調波信号形態のヘッド再生信号を集積回路基板から個
別に取出すことができなかった点を良好に解決して、前
記した集積回路基板から出力された再生信号から、回転
磁気ヘッドの回転軌跡と記録跡とのずれ量の情報を示し
ている回転磁気ヘッドから個別に再生されている被変調
波信号形態のヘッド再生信号を取出すことができるので
あり、本発明によれば既述した従来の問題点は良好に解
決できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のVTRにおけるトラッキング誤差情報
の検出装置を含むVTRの構成部分の概略構成を示すブ
ロック図である。
【図2】本発明のVTRにおけるトラッキング誤差情報
の検出装置を含むVTRの構成部分の概略構成を示すブ
ロック図である。
【図3】本発明装置の一部の構成態様を示すブロック図
である。
【図4】本発明装置の一部の構成態様を示すブロック図
である。
【図5】本発明装置の一部の構成態様を示すブロック図
である。
【図6】動作説明のための波形図である。
【図7】動作説明のための波形図である。
【図8】動作説明のための波形図である。
【図9】動作説明のための波形図である。
【図10】VTRの一部の機構部分の断面図と斜視図で
ある。
【図11】ドラムの傾斜の状態を説明するための図であ
る。
【図12】磁気テープの記録跡と回転磁気ヘッドの回転
軌跡との関係を説明するための平面図である。
【図13】磁気テープの記録跡と回転磁気ヘッドの回転
軌跡との関係を説明するための平面図である。
【符号の説明】
DB…ドラムベース、DA…上ドラムDuと下ドラムD
dとリードリングLrとからなるドラム構体、Ha,H
b…上ドラムDuの外周方向で互いに180度対称の位
置に設けられている回転磁気ヘッド部、RE…ロータリ
エンコーダ、PS…基準位置検出器、SWa〜SWd…
スイッチ、V/I…電圧電流変換器、C…コンデンサ、
1…再生信号(再生FM信号)の入力端子、2…ヘッド
選択信号HDSWの入力端子、3…ドラム回転基準信号
DFFの入力端子、4…モード信号MODの入力端子、
5…コントロールパルスCTLPの入力端子、6…振幅
検波器、7s…サンプラー、7i…積分器、7p…ピー
クホールド回路、8…アナログデジタル変換器、9…制
御部、10,14…制御回路、11…モータ、12…セ
ンサ、13…タイミング信号発生器、15…キャプスタ
ンモータ、16…比較器、17,18…セットリセット
フリップフロップ、19…計数器、20…置数器、21
…ノア回路、22…正電源、23…負電源、24…モー
タ駆動回路、25…発振器、26…アンド回路、27…
減算カウンタ、28…零検出器、29…位相比較器、3
1…フリップフロップ、32,33…単安定マルチバイ
ブレータ、38…下ドラムDdの下面、39…第1の傾
斜度変化用ねじ、40,41,43,44…歯車、49
…円弧状の遮光板、50…フォトインタラプタ、51…
発光素子、52…受光素子、53…リードリングLrの
下面、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 15/467

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドラムの周面の一部へ巻回された状態の
    磁気テープに、回転磁気ヘッドを用いて記録再生動作が
    行なわれるようにされており、記録動作時における磁気
    テープの走行速度と異なる走行速度で磁気テープを走行
    させた状態で再生動作を行なう場合に、磁気テープに形
    成されている記録跡に対して回転磁気ヘッドの回転軌跡
    面を一致させるように機能する構成部材の動作の下に、
    隣接配置されていてアジマス角を異にしている2個の回
    転磁気ヘッドによって再生された被変調波信号形態のヘ
    ッド再生信号の内で、信号レベルの大きなヘッド再生信
    号が選択的に集積回路から出力されてヘッド再生信号と
    して用いられるVTRにおけるトラッキング誤差情報の
    検出装置であって、集積回路から出力されたヘッド再生
    信号を検波して検波再生信号を得る手段と、1垂直走査
    期間をN(ただしNは1以上の自然数)分割して得た各
    区間毎に、前記した検波再生信号の信号レベルと対応す
    るレベル信号を発生させる手段と、前記したレベル信号
    を前記の各区間長にわたって保持するピークホールド回
    路と、2個の回転磁気ヘッドからのヘッド再生信号の内
    で信号レベルの大きなヘッド再生信号を選択するのに用
    いられているヘッド選択信号によって、予め定められた
    一方の回転磁気ヘッドが選択されている期間中には前記
    したレベル信号の発生を許容させる手段と、前記のヘッ
    ド選択信号によって、予め定められた一方の回転磁気ヘ
    ッドではない方の回転磁気ヘッドが選択されている期間
    中には前記したレベル信号の発生動作を停止させる手段
    とを備えてなるVTRにおけるトラッキング誤差情報の
    検出装置。
  2. 【請求項2】 ドラムの周面の一部へ巻回された状態の
    磁気テープに、回転磁気ヘッドを用いて記録再生動作が
    行なわれるようにされており、記録動作時における磁気
    テープの走行速度と異なる走行速度で磁気テープを走行
    させた状態で再生動作を行なう場合に、磁気テープに形
    成されている記録跡に対して回転磁気ヘッドの回転軌跡
    面を一致させるように機能する構成部材の動作の下に、
    隣接配置されていてアジマス角を異にしている2個の回
    転磁気ヘッドによって再生された被変調波信号形態のヘ
    ッド再生信号の内で、信号レベルの大きなヘッド再生信
    号が選択的に集積回路から出力されてヘッド再生信号と
    して用いられるVTRにおけるトラッキング誤差情報の
    検出装置であって、集積回路から出力されたヘッド再生
    信号を検波して検波再生信号を得る手段と、前記した検
    波再生信号について積分動作を行なう積分器と、2個の
    回転磁気ヘッドからのヘッド再生信号の内で信号レベル
    の大きなヘッド再生信号を選択するのに用いられている
    ヘッド選択信号によって、予め定められた一方の回転磁
    気ヘッドが選択されている期間中には前記した積分器に
    おける検波再生信号の積分動作を許容させる手段と、前
    記のヘッド選択信号によって、予め定められた一方の回
    転磁気ヘッドではない方の回転磁気ヘッドが選択されて
    いる期間中には前記の積分器における検波再生信号の積
    分動作を停止させる手段と、1垂直走査期間をN(ただ
    しNは2以上の自然数)分割して得た各区間の終了の時
    点毎に、その時点における検波再生信号の積分値をピー
    クホールド回路によって保持させるとともに、積分器の
    積分値をリセットする手段とを備えてなるVTRにおけ
    るトラッキング誤差情報の検出装置。
  3. 【請求項3】 ドラムの周面の一部へ巻回された状態の
    磁気テープに、回転磁気ヘッドを用いて記録再生動作が
    行なわれるようにされており、記録動作時における磁気
    テープの走行速度と異なる走行速度で磁気テープを走行
    させた状態で再生動作を行なう場合に、磁気テープの摺
    接面を備えているドラムの中心軸を、磁気テープに形成
    されている記録跡と回転磁気ヘッドの回転軌跡面とが一
    致した状態となるように傾斜させる傾斜駆動手段の動作
    の下に、隣接配置されていてアジマス角を異にしている
    2個の回転磁気ヘッドによって再生された被変調波信号
    形態のヘッド再生信号の内で、信号レベルの大きなヘッ
    ド再生信号が選択的に集積回路から出力されてヘッド再
    生信号として用いられるVTRにおけるトラッキング誤
    差情報の検出装置を備えているVTRであって、集積回
    路から出力されたヘッド再生信号を検波して検波再生信
    号を得る手段と、1垂直走査期間をN(ただしNは1以
    上の自然数)分割して得た各区間毎に、前記した検波再
    生信号の信号レベルと対応するレベル信号を発生させる
    手段と、前記したレベル信号を前記の各区間長にわたっ
    て保持するピークホールド回路と、2個の回転磁気ヘッ
    ドからのヘッド再生信号の内で信号レベルの大きなヘッ
    ド再生信号を選択するのに用いられているヘッド選択信
    号によって、予め定められた一方の回転磁気ヘッドが選
    択されている期間中には前記したレベル信号の発生を許
    容させる手段と、前記のヘッド選択信号によって、予め
    定められた一方の回転磁気ヘッドではない方の回転磁気
    ヘッドが選択されている期間中には前記したレベル信号
    の発生動作を停止させる手段と、磁気テープの走行速度
    の変更と対応してドラムの中心軸の傾斜角を変化させる
    手段と、ドラムの中心軸の傾斜角が変更された後におけ
    る前記したレベル信号の値が所定の相対的な関係となる
    ように、前記したドラムの中心軸の傾斜角を適正な状態
    に変化させる手段と、前記したドラムの中心軸の傾斜角
    が適正な状態にされた後に、ドラムモータの回転基準信
    号に対するキャプスタンモータの回転位相の制御による
    トラッキング調整が行なわれるようにする手段とを備え
    てなるVTR。
  4. 【請求項4】 ドラムの周面の一部へ巻回された状態の
    磁気テープに、回転磁気ヘッドを用いて記録再生動作が
    行なわれるようにされており、記録動作時における磁気
    テープの走行速度と異なる走行速度で磁気テープを走行
    させた状態で再生動作を行なう場合に、磁気テープの摺
    接面を備えているドラムの中心軸を、磁気テープに形成
    されている記録跡と回転磁気ヘッドの回転軌跡面とが一
    致した状態となるように傾斜させる傾斜駆動手段の動作
    の下に、隣接配置されていてアジマス角を異にしている
    2個の回転磁気ヘッドによって再生された被変調波信号
    形態のヘッド再生信号の内で、信号レベルの大きなヘッ
    ド再生信号が選択的に集積回路から出力されてヘッド再
    生信号として用いられるVTRにおけるトラッキング誤
    差情報の検出装置を備えているVTRであって、集積回
    路から出力されたヘッド再生信号を検波して検波再生信
    号を得る手段と、1垂直走査期間をN(ただしNは1以
    上の自然数)分割して得た各区間毎に、前記した検波再
    生信号の信号レベルと対応するレベル信号を発生させる
    手段と、前記したレベル信号を前記の各区間長にわたっ
    て保持するピークホールド回路と、2個の回転磁気ヘッ
    ドからのヘッド再生信号の内で信号レベルの大きなヘッ
    ド再生信号を選択するのに用いられているヘッド選択信
    号によって、予め定められた一方の回転磁気ヘッドが選
    択されている期間中には前記したレベル信号の発生を許
    容させる手段と、前記のヘッド選択信号によって、予め
    定められた一方の回転磁気ヘッドではない方の回転磁気
    ヘッドが選択されている期間中には前記したレベル信号
    の発生動作を停止させる手段と、磁気テープの走行速度
    の変更と対応してドラムの中心軸の傾斜角を変化させる
    手段と、ドラムの中心軸の傾斜角が変更された後におけ
    る前記したレベル信号の値が所定の相対的な関係となる
    ように、前記したドラムの中心軸の傾斜角を適正な状態
    に変化させる手段と、前記したドラムの中心軸の傾斜角
    が適正な状態にされた後に、ドラムモータの回転基準信
    号に対するキャプスタンモータの回転位相の制御による
    トラッキング調整が行なわれるようにする手段と、前記
    したドラムの中心軸の傾斜角の変化手段によるドラムの
    中心軸の傾斜角の変化動作と、ドラムモータの回転基準
    信号に対するキャプスタンモータの回転位相の制御によ
    るトラッキング調整動作とが順次交互に行なわれるよう
    にする手段とを備えてなるとを備えてなるVTR。
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