JP3254809B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

Info

Publication number
JP3254809B2
JP3254809B2 JP12056593A JP12056593A JP3254809B2 JP 3254809 B2 JP3254809 B2 JP 3254809B2 JP 12056593 A JP12056593 A JP 12056593A JP 12056593 A JP12056593 A JP 12056593A JP 3254809 B2 JP3254809 B2 JP 3254809B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
magnetic tape
signal
height
magnetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP12056593A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06309745A (ja
Inventor
勝行 首藤
寿雄 金城
博通 平山
亮 西間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
Priority to JP12056593A priority Critical patent/JP3254809B2/ja
Publication of JPH06309745A publication Critical patent/JPH06309745A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3254809B2 publication Critical patent/JP3254809B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気記録再生装置、特
に、同一の磁気記録再生方式に従って記録再生動作を行
なう他の磁気記録再生装置によって記録された記録済み
磁気テープに、インサート記録、アセンブリ記録、アフ
ターレコーディング等を良好に行なうことができるよう
にした磁気記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ドラムの周面の一部へ巻回された状態の
磁気テープを所定の走行速度で走行させ、回転磁気ヘッ
ドの回転軌跡と対応している特定な記録跡パターン(テ
ープパターン)を磁気テープに形成させて、記録再生動
作を行なうようにしている磁気記録再生装置はビデオ・
テープ・レコーダ(VTR)として広く実用されている。
前記したテープパターンは、磁気記録再生装置で採用し
ている磁気記録再生方式毎に、それぞれ特定なフォーマ
ットのものになっているが、同一の磁気記録再生方式に
従って動作するように作られている同一規格の磁気記録
再生装置であっても、許容されている製作誤差の存在に
よるばらつき、その他の原因により、個々の磁気記録再
生装置毎に回転磁気ヘッドの回転軌跡と対応して磁気テ
ープに形成されるテープパターンは、それぞれ異なって
いるのが普通である。
【0003】前記のように、磁気テープに形成されるテ
ープパターンが、個々の磁気記録再生装置毎にそれぞれ
異なっている、ということは、磁気記録再生装置で記録
した記録済みの磁気テープを、記録に用いた磁気記録再
生装置以外の磁気記録再生装置での記録再生動作、所
謂、互換記録再生動作での再生動作、インサート記録動
作、アセンブリ記録動作、アフターレコーディング動作
を行なう場合に問題になることがあり、特に、高密度記
録のために狭い記録跡幅の記録跡によってトラックパタ
ーンが形成されている場合における互換記録再生動作時
に重大な支障を生じさせることがある。例えば、最近に
なって、19μmの記録跡幅を有する3本の記録跡を磁
気テープTに同時に並列記録することにより、所謂、ハ
イビジョンの画像情報の記録再生も可能にできるように
した新しい形態のVTR(所謂W−VHS方式のVT
R)が提案されたが、この新しい形態のVTRにおいて
磁気テープTに同時に並列的に形成される3本の記録跡
の内で隣接する2本の記録跡は、互いに逆方向のアジマ
ス角を有する2個の回転磁気ヘッドによって映像信号の
記録再生に用いられており、また、残り1本の記録跡は
他の1個の回転磁気ヘッドによって音響信号の記録再生
に用いられていて、前記の音響信号記録再生用の回転磁
気ヘッドによってアフターレコーディングも可能なよう
にされている。
【0004】ところで、前記のVTRにおける1本の記
録跡における曲りの許容値は、7μm程度とされている
から、互換記録再生動作によって例えばアフターレコー
ディングが行なわれた場合には、記録済み磁気テープの
記録跡と回転磁気ヘッドの回転軌跡との間に、最大で1
4μm程度のずれが生じる可能性があるが、今、仮に記
録済み磁気テープの記録跡と回転磁気ヘッドの回転軌跡
との間に、前記のように14μmのずれが生じた場合に
は、記録済み磁気テープにおける音響信号の記録跡に対
してアフターレコーディングを行なうべき音響信号記録
再生用の回転磁気ヘッドが、前記した記録済み磁気テー
プにおける音響信号記録用の記録跡から14μmだけ隣
接の映像信号記録用の記録跡の方にずれるために、19
μmの記録跡幅を有する映像信号記録用の記録跡の内の
14μmの幅の部分がアフターレコーディング用の音響
信号によって重ね書きされた状態になって、本来の映像
信号の記録部分としては5μmの幅の部分だけが残され
るだけになり再生映像信号の品質が劣化することにな
る。
【0005】そして、前述の問題点を解決するのには、
回転磁気ヘッドの回転軌跡と磁気テープTの記録跡とを
一致させればよいのであり、従来から開ループ制御回
路または閉ループ制御回路におけるアクチュエータとし
て使用される電気ー機械変換素子(例えば、ボイスコイ
ルモータ、電歪素子のバイモルフ)を用いて構成した磁
気ヘッド駆動装置によって駆動変位させることにより、
回転磁気ヘッドを磁気ヘッドの記録跡に追跡できるよう
にさせるようにしたり、例えば実公昭63ー3412
6号公報、実開昭61ー158633号公報等に開示さ
れているように、回転磁気ヘッドを取付けた回転ドラム
と下ドラムとを一体的に傾斜させて、回転ヘッドが磁気
テープTの記録跡を追跡できるようにしたり、例えば
実開平2ー68337号公報に開示されているように、
ドラムに対する磁気テープの進入側とドラムからの磁気
テープの離脱側とに設けられている磁気テープの幅方向
の高さを制限するためのガイドの高を変化させて回転ヘ
ッドが磁気テープTの記録跡を追跡できるようにした
り、する等の各種の解決手段が提案されて来ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、小型に構成
した1台の磁気ヘッドの駆動装置に搭載できる回転磁気
ヘッドは2個程度であるために、例えば、所謂、深層記
録方式によって音響信号を記録再生するのに使用される
音声ヘッドをも、前記の磁気ヘッドの駆動装置に搭載さ
せるようにすることは困難である他に、前記した磁気ヘ
ッド駆動装置は非常に高価であるので、前記したの解
決手段は安価なことが必要とされている民生用のVTR
には使用でき難く、また、既述したの解決手段のよう
に回転ドラムと下ドラムとを一体的に傾斜させて回転ヘ
ッドが磁気テープTの記録跡を追跡できるようにした磁
気記録再生装置では、大きな質量の部材を傾斜させるた
めに大きな駆動力が必要とされるという欠点があり、さ
らに、前記したの解決手段では再生動作時には良好な
動作が期待できるが、インサート記録、アセンブリ記
録、アフターレコーディング時、すなわち、記録時には
効果が無い。それで、前記のような諸問題点の解決策が
求められた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は磁気記録再生装
置の機体の固定部に対する回転軌跡面の位置が所定の位
置となるように設けられている回転磁気ヘッドと、ドラ
ム周面の一部へ巻回されるべき磁気テープにおけるドラ
ム周面への巻始め側と巻終り側との走行路中に個別に配
置されている第1,第2のガイドポールの高さを、磁気
テープの幅方向に変化させる変位駆動手段と、磁気テー
プからの再生信号に基づいて前記した第1のガイドポー
ルに近い位置における記録跡の曲り情報を検出する第1
の記録跡曲り情報検出手段と、磁気テープからの再生信
号に基づいて前記した第2のガイドポールに近い位置に
おける記録跡の曲り情報を検出する第2の記録跡曲り情
報検出手段と、前記した第1,第2の記録跡曲り情報検
出手段によって得た記録跡曲り情報に基づいて得た制御
信号を前記した変位駆動手段に与えて、磁気テープの記
録跡を回転磁気ヘッドの回転軌跡に合うように第1,第
2のガイドポールの高さを変化させるように制御する手
段と、インサート記録動作時には、インサート記録動作
の開始前に前記した第1,第2の記録跡曲り情報検出手
段から出力された記録跡曲り情報に基づいて得た制御信
号が前記した変位駆動手段に与えられている状態で第
1,第2のガイドポールの高さが設定されるように制御
する手段とを備えてなる磁気記録再生装置、及び磁気記
録再生装置の機体の固定部に対する回転軌跡面の位置が
所定の位置となるように設けられている回転磁気ヘッド
と、ドラム周面の一部へ巻回されるべき磁気テープにお
けるドラム周面への巻始め側と巻終り側との走行路中に
個別に配置されている第1,第2のガイドポールの高さ
を、磁気テープの幅方向に変化させる変位駆動手段と、
磁気テープからの再生信号に基づいて前記した第1のガ
イドポールに近い位置における記録跡の曲り情報を検出
する第1の記録跡曲り情報検出手段と、磁気テープから
の再生信号に基づいて前記した第2のガイドポールに近
い位置における記録跡の曲り情報を検出する第2の記録
跡曲り情報検出手段と、前記した第1,第2の記録跡曲
り情報検出手段によって得た記録跡曲り情報に基づいて
得た制御信号を前記した変位駆動手段に与えて、磁気テ
ープの記録跡を回転磁気ヘッドの回転軌跡に合うように
第1,第2のガイドポールの高さを変化させるように制
御する手段と、アセンブリ記録動作時には、アセンブリ
記録動作の開始前に前記した第1,第2の記録跡曲り情
報検出手段から出力された記録跡曲り情報に基づいて得
た制御信号が前記した変位駆動手段に与えられている状
態で第1,第2のガイドポールの高さを設定させてアセ
ンブリ記録を開始させた後に、前記した第1,第2のガ
イドポールの高さを、徐々にホームポジションの位置ま
で変化させるように制御する手段とを備えてなる磁気記
録再生装置、ならびに磁気記録再生装置の機体の固定部
に対する回転軌跡面の位置が所定の位置となるように設
けられている回転磁気ヘッドと、ドラム周面の一部へ巻
回されるべき磁気テープにおけるドラム周面への巻始め
側と巻終り側との走行路中に個別に配置されている第
1,第2のガイドポールの高さを、磁気テープの幅方向
に変化させる変位駆動手段と、磁気テープからの再生信
号に基づいて前記した第1のガイドポールに近い位置に
おける記録跡の曲り情報を検出する第1の記録跡曲り情
報検出手段と、磁気テープからの再生信号に基づいて前
記した第2のガイドポールに近い位置における記録跡の
曲り情報を検出する第2の記録跡曲り情報検出手段と、
前記した第1,第2の記録跡曲り情報検出手段によって
得た記録跡曲り情報に基づいて得た制御信号を前記した
変位駆動手段に与えて、磁気テープの記録跡を回転磁気
ヘッドの回転軌跡に合うように第1,第2のガイドポー
ルの高さを変化させるように制御する手段と、インサー
ト記録動作時には、インサート記録動作の開始前に前記
した第1,第2の記録跡曲り情報検出手段から出力され
た記録跡曲り情報に基づいて得た制御信号が前記した変
位駆動手段に与えられている状態で第1,第2のガイド
ポールの高さが設定されるように制御する手段と、イン
サート記録動作の開始前に再生出力が最大になるように
キャプスタンモータの回転位相を制御するとともに、記
録の開始の直前にその状態に保持する制御手段とを備え
てなる磁気記録再生装置、及び磁気記録再生装置の機体
の固定部に対する回転軌跡面の位置が所定の位置となる
ように設けられている回転磁気ヘッドと、ドラム周面の
一部へ巻回されるべき磁気テープにおけるドラム周面へ
の巻始め側と巻終り側との走行路中に個別に配置されて
いる第1,第2のガイドポールの高さを、磁気テープの
幅方向に変化させる変位駆動手段と、磁気テープからの
再生信号に基づいて前記した第1のガイドポールに近い
位置における記録跡の曲り情報を検出する第1の記録跡
曲り情報検出手段と、磁気テープからの再生信号に基づ
いて前記した第2のガイドポールに近い位置における記
録跡の曲り情報を検出する第2の記録跡曲り情報検出手
段と、前記した第1,第2の記録跡曲り情報検出手段に
よって得た記録跡曲り情報に基づいて得た制御信号を前
記した変位駆動手段に与えて、磁気テープの記録跡を回
転磁気ヘッドの回転軌跡に合うように第1,第2のガイ
ドポールの高さを変化させるように制御する手段と、ア
センブリ記録動作時には、アセンブリ記録動作の開始前
に前記した第1,第2の記録跡曲り情報検出手段から出
力された記録跡曲り情報に基づいて得た制御信号が前記
した変位駆動手段に与えられている状態で第1,第2の
ガイドポールの高さを設定させてアセンブリ記録を開始
させた後に、前記した第1,第2のガイドポールの高さ
を、徐々にホームポジションの位置まで変化させるよう
に制御する手段と、アセンブリ記録動作の開始前に再生
出力が最大になるように、キャプスタン周波数発電機の
出力信号を分周した信号と、入力映像信号の垂直同期信
号に関連した周期性信号を遅延させて得た信号とを位相
比較して得た信号によりキャプスタンモータの回転位相
を制御するとともに、記録の開始の直前にその状態に保
持する制御手段とを備えてなる磁気記録再生装置を提供
する。
【0008】
【作用】磁気記録再生装置の機体の固定部に対して、回
転軌跡面の位置が所定の位置を占めるように駆動回転さ
れている回転磁気ヘッドによって、ドラム周面の一部へ
巻回されている磁気テープに対して信号の記録を行なっ
たり、記録されている信号の再生を行なったりする。磁
気テープにおけるドラム周面への巻始め側の走行路中に
配置されている第1のガイドポールと、磁気テープにお
けるドラム周面の巻終り側の走行路中に配置されている
第2のガイドポールとは、磁気テープの幅方向にそれら
の高さが変化できるように構成されていて、変位駆動手
段によって行なわれる前記した第1,第2のガイドポー
ルの高さの制御によって、ドラム周面上における磁気テ
ープの走行路が変化される。
【0009】第1のガイドポールの高さの制御は、磁気
テープからの再生信号に基づいて前記した第1のガイド
ポールに近い位置に設けた記録跡の曲り情報を検出する
第1の記録跡曲り情報検出手段から出力された第1の記
録跡曲り情報に基づいて得た制御信号が与えられた前記
した変位駆動手段によって行なわれ、また、第2のガイ
ドポールの高さの制御は、磁気テープからの再生信号に
基づいて前記した第2のガイドポールに近い位置に設け
た記録跡の曲り情報を検出する第2の記録跡曲り情報検
出手段から出力された第2の記録跡曲り情報に基づいて
得た制御信号が与えられた前記した変位駆動手段によっ
て行なわれる。磁気記録再生装置においてインサート記
録動作が行なわれる場合には、インサート記録動作の開
始前に、前記した第1,第2の記録跡曲り情報検出手段
から出力された記録跡曲り情報に基づいて得た制御信号
が前記した変位駆動手段に与えられている状態で第1,
第2のガイドポールの高さが設定された状態でインサー
ト記録動作が行なわれる。
【0010】また、磁気記録再生装置においてアセンブ
リ記録動作が行なわれる場合には、アセンブリ記録動作
の開始前に、前記した第1,第2の記録跡曲り情報検出
手段から出力された記録跡曲り情報に基づいて得た制御
信号が前記した変位駆動手段に与えられている状態で第
1,第2のガイドポールの高さを設定してアセンブリ記
録を開始させた後に、前記した第1,第2のガイドポー
ルの高さを、ホームポジションの位置まで徐々に変化さ
せるように制御した状態でアセンブリ記録動作を行なう
ようにする。また、インサート記録動作の開始前に再生
出力が最大になるようにキャプスタンモータの回転位相
を制御するとともに、記録の開始の直前にその状態に保
持するように制御したり、あるいは、アセンブリ記録動
作の開始前に再生出力が最大になるように、キャプスタ
ン周波数発電機の出力信号を分周した信号と、入力映像
信号の垂直同期信号に関連した周期性信号を遅延させて
得た信号とを位相比較して得た信号によりキャプスタン
モータの回転位相を制御するとともに、記録の開始の直
前にその状態に保持するように制御したりする。
【0011】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の磁気記録
再生装置の具体的な内容を詳細に説明する。図1は本発
明の磁気記録再生装置の一実施例のブロック図、図2及
び図3は本発明の磁気記録再生装置の構成部分の一部の
ブロック図、図4及び図5は動作説明のためのタイムチ
ャート、図6及び図7は本発明の磁気記録再生装置の機
構部の全体的な斜視図、図8は本発明の磁気記録再生装
置の構成部分の一部の側断面図、図9及び図10はテー
プパターンを示す平面図、図11はドラム周辺部分の磁
気テープ走行路を示す斜視図である。図11はドラムの
周面の少なくとも一部に斜に巻付けられる磁気テープT
における基準縁Teの位置が、ドラムに設けられた案内
部Gによって規制されるようになされているとともに、
前記した磁気テープTに対する記録再生動作が回転磁気
ヘッドによって行なわれうるようになされている磁気記
録再生装置(ヘリカル走査型の磁気記録再生装置)にお
いて、ドラム周面の一部へ巻回されるべき磁気テープに
おけるドラム周面への巻始め側(サプライ側)と巻終り側
(ティクアップ側)との走行路中に個別に配置されてい
る第1,第2のガイドポール(ガイドポールは、ローデ
ィングポール,垂直ガイドローラ等のようにも称されて
いるものである)として、変位駆動手段で高さが磁気テ
ープの幅方向に変位可能な構造のものとして構成させた
高さの可変できるガイドポールSGRv,TGRvを使
用したドラム周辺部分における磁気テープ走行系の概略
構成を示す斜視図である。
【0012】図11においてTは磁気テープであり、前
記の磁気テープTは例えば磁気記録再生装置に装着され
ているカセットケースから、パラレルローディング方式
のローディング機構に設けられている第1,第2のガイ
ドポールSGRv,TGRvによってカセットケース内
から引出されて、ガイドポール1→テンションポール2
→ガイドポール3→全幅消去ヘッド4→インピーダンス
ローラ5→第1のガイドポールSGRv→傾斜ガイド
(スラントポール)6等を経て所定の回転数で駆動回転
されている回転ドラム(上ドラム)Dr及び静止の状態
の下ドラムDdの周面の一部に巻回された後に、傾斜ガ
イド(スラントポール)7→第2のガイドポールTGR
v→オーディオ・コントロールヘッド8→ガイドポール
9→キヤプスタン10→ピンチローラ11→の経路を経
てカセットケースに至る磁気テープの走行路を走行でき
るように張設される。
【0013】図6及び図7は、前記のように高さの可変
なガイドポールSGRv,TGRvを磁気テープTのド
ラム周面への巻始め側と巻終り側との走行路中に配置し
てある磁気記録再生装置における高さ可変なガイドポー
ルSGRv,TGRvを、磁気テープTの幅方向に変位
させるための変位駆動機構、すなわち、ガイドポールS
GRv,TGRvの高さを変化させるための変位駆動機
構の具体的な構成例を示している斜視図であり、また、
図8は前記した図6及び図7中に示されている高さ可変
なガイドポールSGRv,TGRvの高さが、前記した
変位駆動機構の動作によってどのように変化されるのか
を示している縦断面図である。図6及び図7においてD
Aは上ドラムDu,下ドラムDdとからなるドラム構体
Duであり、前記した上,下ドラムDu,Ddの周面上
での磁気テープTの走行路は、磁気テープの走行路中に
磁気テープの幅方向に変位可能な構造のものとして構成
させた高さの可変なガイドポールSGRv,TGRvの
高さを変化させることにより変化できるのである。
【0014】図8の(a),(c),(e)に示されてい
るサプライ側の高さの可変なガイドポールSGRvと、
図8の(b),(d),(f)に示されているティクア
ップ側の高さの可変なガイドポールTGRvとは、同一
な構成態様のものであってもよく、高さの可変なガイド
ポールSGRv(TGRv)は、ローディング機構の基
板31に取付けられている支持部PSに対して、上下方
向に変位自在な状態なものとして構成されている。前記
した支持部PSはローディング機構の基板31を挟むよ
うに設けられている2つの支持構成部分32,29によ
って構成されていて、前記した2つの支持構成部分3
2,29をローディング機構の基板31を挟んで結合す
ることにより、ローディング機構の基板31に対して支
持部PSが固着されている。
【0015】支持部PSの支持構成部分32,29の内
で、ローディング機構の基板31の下方に設けられてい
る支持構成部分32における下方には中空部分33が設
けられているとともに、前記の中空部分33の一部には
外壁にスリットSが構成されている。また、前記した支
持部PSの支持構成部分32,29の中心部に設けた孔
には、軸27がを挿通されており、軸27の端部にはピ
ン34が固着されている。前記のピン34は軸27が上
下方向に移動するときに、それの両端部分が前記した中
空部分33の一部の外壁に設けたスリットSに案内され
ることにより、軸27の回り止めの動作を行なう。ま
た、前記したピン34と中空部分33の底部との間に
は、前記した軸27を常に下方に付勢するように動作す
るスプリング35が装着されている。
【0016】図6に示されている磁気記録再生装置にお
いて、Mga,Mgbは減速器付きのモータであり、減
速器付きのモータMgaの出力軸12aにはピニオン1
3aが固着されている。前記のピニオン13aは、円弧
状の作動部材FAaにおける円弧状ギヤ14aに噛合わ
されている。それで、図示されていない制御部による制
御動作に従って駆動されるモータMgaの回転力が、前
記の出力軸12aとピニオン13aと円弧状ギヤ14a
とを介して、円弧状の作動部材FAaに伝達されると、
円弧状の作動部材FAaはドラムベースDBに設けられ
ている案内部17に案内されながら、時計まわりまたは
反時計まわりに回動することになる。また、減速器付き
のモータMgbの出力軸12bにはピニオン13bが固
着されている。前記のピニオン13bは、円弧状の作動
部材FAbにおける円弧状ギヤ14bに噛合わされてい
る。それで、図示されていない制御部による制御動作に
従って駆動されるモータMgbの回転力が、前記の出力
軸12bとピニオン13bと円弧状ギヤ14bとを介し
て、円弧状の作動部材FAbに伝達されると、円弧状の
作動部材FAbはドラムベースDBに設けられている案
内部17に案内されながら、時計まわり、または反時計
まわりに回動することになる。
【0017】スプリング25は、前記したピニオン13
a,13bと円弧状ギヤ14a,14bとの噛合わせの
バックラッシュをなくするためのものである。前記の円
弧状の作動部材FAaの中間部分には長孔15aが穿設
されており、また前記の長孔15aには前記したドラム
ベースDBに植設されたピン16aが貫通しており、前
記の円弧状の作動部材FAbの中間部分には長孔15b
が穿設されており、さらに前記の長孔15bには前記し
たドラムベースDBに植設されたピン16bが貫通して
いる。前記した2つの円弧状の作動部材FAa,FAb
の各1端部には、それぞれ2つずつの作動体19,2
0、21,22が間隙23,24を隔てて設けられてい
る。
【0018】また図7に示されている磁気記録再生装置
において、Mgは減速器付きのモータであり、それの出
力軸12にはピニオン13が固着されている。前記のピ
ニオン13は、円弧状の作動部材FAにおける円弧状ギ
ヤ14に噛合わされている。それで、図示されていない
制御部による制御動作に従って駆動されるモータの回転
力が、前記の出力軸12とピニオン13と円弧状ギヤ1
4とを介して、円弧状の作動部材FAに伝達されると、
円弧状の作動部材FAはドラムベースDBに設けられて
いる案内部17,18に案内されながら、時計まわり、
または反時計まわりに回動することになる。スプリング
25は、前記したピニオン13と円弧状ギヤ14との噛
合わせのバックラッシュをなくするためのものである。
前記の円弧状の作動部材FAの中間部分には長孔15が
穿設されており、また前記の長孔15には前記したドラ
ムベースDBに植設されたピン16が貫通している。前
記した円弧状の作動部材FAの両端部には、それぞれ2
つずつの作動体19,20、21,22が間隙23,2
4を隔てて設けられている。
【0019】図6中に示されている2つの作動部材FA
a,FAbと、図7中に示されている作動部材FAとに
おいて、間隙23を隔てた前記の各作動体19,20に
は、それぞれ所定の一様な傾斜面によるカム輪郭19
f,20fが構成されており、また、間隙24を隔てた
前記の各作動体21,22には、それぞれ所定の一様な
傾斜面によるカム輪郭21f,22fが構成されてい
る。前記した円弧状の作動部材FAa(または円弧状の
作動部材FA)の一端部に設けられている作動体19,
20と、前記した円弧状の作動部材FAbの一端部(ま
たは円弧状の作動部材FAの他端部)に設けられている
作動体21,22とは、円弧状の作動部材FAが既述の
ように回動々作を行なったときに、それらの底面は高さ
の可変なガイドポールSGRv,TGRv(図8を参
照)における支持部PSの支持構成部分29の上部に構
成されている小径部分30の端面に摺接し、また、先端
付近に並設させてある2つの作動体19,20の間隙2
3と、2つの作動体21,22の間隙24とが、前記し
た高さの可変なガイドポールSGRv,TGRvにおけ
る下部フランジ26から下方に突設されており軸27を
貫通させてある筒状部28を挟んだ状態で回動々作を行
なう。
【0020】前記のように一様な傾斜面を有するカム輪
郭19f,20f,24,22fが形成されている作動
体19〜22を備えている2個の円弧状の作動部材FA
a,FAbまたは1個の円弧状の作動部材FAが回動々
作を行なったときに、前記した各円弧状の作動部材FA
a,FAb,FAの端部に構成されている作動体19〜
22における一様な傾斜面を有するカム輪郭19f,2
0f,24,22fは、カム従動体として機能する高さの
可変なガイドポールSGRv,TGRvにおける下部フ
ランジ26の下面に当接しているために、高さの可変な
ガイドポールSGRv,TGRvの高さ(磁気テープの走
行路の位置)は、無段階的に変化できることになる。図
8の(a),(c),(e)にはサプライ側の高さの可変
なガイドポールSGRvの高さの変化状態を例示してあ
り、また図8の(b),(d),(f)にはティクアップ
側の高さの可変なガイドポールTGRvの高さの変化状
態を例示している。
【0021】前述した図6及び図7に示してある磁気記
録再生装置において、高さの可変なガイドポールSGR
v,TGRvの高さは、前記した円弧状の作動部材F
A,FAa,FAb等の回動量と対応しているものであ
るから、高さの可変なガイドポールSGRv,TGRv
の高さの検出は、前記した円弧状の作動部材FA,FA
a,FAb等の回動量を検出することによって行なうこ
とができる。図6及び図7中に示されているPHa,P
Hb,PH等の符号は位置センサであって、前記の位置
センサPHa,PHb,PHとしては、対向して配置さ
れている発光素子と受光素子との間の光路中を、円弧状
の作動部材FAa,FAb,FAに突設させてある遮光
板が移動できるような構成態様のフォトインタラプタを
使用することができる。
【0022】そして、前記した高さの可変なガイドポー
ルSGRv,TGRvの基準の高さと対応する円弧状の
作動部材FAa,FAb,FAの基準の位置は、前記し
た円弧状の作動部材FAa,FAb,FAに設けられて
いる遮光板が、対向して配置されている発光素子と受光
素子との間の光路中から外れて、発光素子の光が受光素
子に受光されるようになる瞬間の円弧状の作動部材FA
a,FAb,FAの位置とする。前記した高さの可変なガ
イドポールSGRv,TGRvの高さは、前記した基準
の高さと対応する円弧状の作動部材FAa,FAb,FA
の基準の位置からの円弧状の作動部材FAa,FAb,F
Aの回動量を知ることによって知ることができるのであ
り、円弧状の作動部材FAa,FAb,FAの回動量
は、前記した円弧状の作動部材FAa,FAb,FAを回
動させるための各駆動源(モータ)Mga,Mgb,Mgに
設けてあるロータリーエンコータの出力パルスの個数に
よって知ることができる。それで、前記した高さの可変
なガイドポールSGRv,TGRvの高さは、それが基
準の高さの時に出力されたフォトインタラプタの出力信
号によって所定の数値にプリセットされるカウンタで、
前記した円弧状の作動部材FAa,FAb,FAを回動さ
せるために用いられている各駆動源(モータ)Mga,M
gb,Mgに設けてあるロータリーエンコータから出力
された回転パルスの個数を計数することにより検出でき
る。
【0023】前記した図6に例示されている磁気記録再
生装置では、2個の円弧状の作動部材FAa,FAbを
用いて、それぞれの円弧状の作動部材FAa,FAbに
おける一端部に構成されている作動体19〜22によっ
て、サプライ側の高さ可変なガイドポールSGRvの高
さ(磁気テープの走行路の位置)と、ティクアップ側の高
さ可変なガイドポールTGRvの高さ(磁気テープの走
行路の位置)とを個別に変化することにより、ドラムに
おけるサプライ側の磁気ヘッドの走行路の位置を、例え
ば図9における右側に示されている破線、実線、点線の
各位置のように変化させ、また、ドラムにおけるティク
アップ側の磁気ヘッドの走行路の位置を、例えば図9に
おける左側に示されている破線、実線、点線の各位置の
ように変化させた場合には、磁気ヘッドの回転軌跡と磁
気テープTの記録跡との相対的な位置関係を変化させる
ことができるから、磁気テープ上の記録跡が曲がってい
る場合でも、その記録跡を回転磁気ヘッドによって正し
く追跡できるようにすることができる。
【0024】ところで、通常の記録跡曲がりは、図9中
に例示されているようにS字状となるが、記録跡のS字
状の曲がりは、サプライ側の高さ可変なガイドポールS
GRvの高さ(磁気テープの走行路の位置)と、ティクア
ップ側の高さ可変なガイドポールTGRvの高さ(磁気
テープの走行路の位置)とを、互いに逆向きに、すなわ
ち、一方が高くされる場合には他方は低く、というよう
に、前記した2つの高さ可変なガイドポールの高さを互
に逆向きの方向に変化させることによって補正すること
ができるので、図7に示されているような構成の磁気記
録再生装置のように、図6に示されている構成の磁気記
録再生装置に比べて構成の簡単な磁気記録再生装置も使
用できるのである。
【0025】図10は、既述のように19μmの記録跡
幅を有する3本の記録跡を磁気テープTに同時に並列記
録するようにした新しい形態のVTR(所謂W−VHS
方式のVTR)によって磁気テープTに同時に3本ずつ
並列的に形成された記録跡群の記録状態を模式的に示し
た図であり、図10において隣接する2本の記録跡V
1,V2は、互いに逆方向のアジマス角を有する2個の回
転磁気ヘッドによって記録された映像信号の記録跡であ
り、また、残り1本の記録跡Aは他の1個の回転磁気ヘ
ッドによって記録された音響信号の記録跡であって、V
TRによって磁気テープTに記録された記録跡の状態
は、例えば図10に例示されているような曲がりを有す
るものとなるのが通常であり、前記のVTRにおける1
本の記録跡における曲りの許容値は、既述のように7μ
m程度とされているから、互換記録再生動作によって例
えばアフターレコーディングが行なわれる場合には、記
録済み磁気テープの記録跡と回転磁気ヘッドの回転軌跡
との間に、最大で14μm程度のずれが生じる可能性が
あり、記録済み磁気テープの記録跡と回転磁気ヘッドの
回転軌跡との間に、ずれが生じた場合には、記録済み磁
気テープにおける音響信号の記録跡に対してアフターレ
コーディングを行なうべき音響信号記録再生用の回転磁
気ヘッドが、記録済み磁気テープにおける音響信号記録
用の記録跡から隣接の映像信号記録用の記録跡の方にず
れるために、映像信号記録用の記録跡の幅方向の一部が
アフターレコーディング用の音響信号によって重ね書き
された状態になるために、再生映像信号の品質が劣化す
ることになるから、磁気テープTに記録された記録跡の
曲がりの存在は、アフターレコーディングのようなイン
サート記録動作に大きな悪影響を与えるのである。
【0026】そこで、本発明では装置の機体の固定部に
対して、回転軌跡面の位置が所定の位置を占めるように
駆動回転されている回転磁気ヘッドにより、ドラム周面
の一部へ巻回されている磁気テープに対して信号の記録
を行なったり、記録されている信号の再生を行なったり
できるように構成された磁気記録再生装置で、前記のよ
うに記録跡の曲がりがあってもアフターレコーディング
のようなインサート記録動作も良好に行なえるように、
磁気テープにおけるドラム周面への巻始め側の走行路中
に配置されている高さの可変なガイドポールSGRv
と、磁気テープにおけるドラム周面の巻終り側の走行路
中に配置されている高さの可変なガイドポールTGRv
との高さを、記録跡曲りの情報に基づいて得た制御信号
が与えられる変位駆動手段により制御できるようにして
おいて、磁気記録再生装置においてインサート記録動作
が行なわれる場合には、インサート記録動作の開始前
に、記録跡曲り情報に基づいて得た制御信号が前記した
変位駆動手段に与えられている状態で、前記した高さの
可変なガイドポールSGRv,TGRvの高さを設定し
た状態でインサート記録動作を行なうようにする。
【0027】また、磁気記録再生装置においてアセンブ
リ記録動作が行なわれる場合には、アセンブリ記録動作
の開始前に、前記した記録跡曲り情報に基づいて得た制
御信号が前記した変位駆動手段に与えられている状態で
前記した高さの可変なガイドポールSGRv,TGRv
の高さを設定してアセンブリ記録を開始させた後に、前
記した高さの可変なガイドポールSGRv,TGRvの
高さを、徐々にホームポジションの位置まで変化させる
ように制御された状態でアセンブリ記録動作が行なわれ
るようにし、さらに、インサート記録動作の開始前に再
生出力が最大になるようにキャプスタンモータの回転位
相を制御するとともに、記録の開始の直前にその状態に
保持するように制御したり、あるいは、アセンブリ記録
動作の開始前に再生出力が最大になるように、キャプス
タン周波数発電機の出力信号を分周した信号と、入力映
像信号の垂直同期信号に関連した周期性信号を遅延させ
て得た信号とを位相比較して得た信号によりキャプスタ
ンモータの回転位相を制御するとともに、記録の開始の
直前にその状態に保持するように制御したりするのであ
る。
【0028】本発明の磁気記録再生装置の概略構成を示
す図1のブロック図において、36は再生信号(再生F
M信号)の入力端子、37はヘッドスイッチ信号DFF
の入力端子、55はコントロールパルスの入力端子であ
り、前記した入力端子36に供給された再生FM信号
{図4の信号PBFM参照}は、振幅検波器38におい
て検波されて、振幅検波器38からは図4中でaとして
例示されているような再生FM信号PBFMのエンベロ
ープ信号aが出力されて、それが3個のサンプルホール
ド回路40,41,42に供給される。前記のサンプル
ホールド回路40〜43では、タイミング信号発生器3
9で発生されたサンプリング信号b,c,d{図4中の
信号b,c,d参照}の内の特定な信号によって、前記
したエンベロープ信号aをサンプルホールドする。
【0029】前記したタイミング信号発生器39では、
入力端子37を介して供給されているヘッドスイッチ信
号DFF{図4中の信号DFF参照}に基づいて、前記
したサンプリング信号b,c,dを発生させているが、
前記した3つのサンプリング信号は、1本の記録跡から
再生された再生FM信号と対応するエンベロープ信号a
における頭に近い信号部分と、終りに近い信号部分と、
中間の信号部分とを抽出できるような時間位置に、それ
ぞれ発生されるようにされている。前記したサンプリン
グパルスbによって、1本の記録跡から再生された再生
FM信号と対応するエンベロープ信号aにおける頭に近
い信号部分から標本抽出された信号が保持されているサ
ンプルホールド回路40からの出力信号の大きさはドラ
ム周面への巻始め側の走行路中に配置されている高さの
可変なガイドポールSGRvの高さを変化させることに
よって変化する。
【0030】また、サンプリングパルスcによって、1
本の記録跡から再生された再生FM信号と対応するエン
ベロープ信号aにおける終りに近い信号部分から標本抽
出された信号が保持されているサンプルホールド回路4
1からの出力信号の大きさはドラム周面への巻終り側の
走行路中に配置されている高さの可変なガイドポールT
GRvの高さを変化させることによって変化する。さら
に、サンプリングパルスdによって、1本の記録跡から
再生された再生FM信号と対応するエンベロープ信号a
における中間の信号部分から標本抽出された信号が保持
されているサンプルホールド回路42からの出力信号の
大きさは、前記した高さの可変なガイドポールSGR
v,TGRvの高さを変化させても大きく変化すること
はない。
【0031】前記した各サンプルホールド回路40〜4
2からの出力信号は、それぞれ個別に設けられているア
ナログデジタル変換器43〜45によって、それぞれ個
別にアナログデジタル変換された後に、マイクロコンピ
ュータユニットを含んで構成されている制御部46に供
給される。前記の制御部46にはモード信号の入力端子
56を介してモード信号も供給されている。前記の制御
部46では、高さの可変なガイドポールSGRv,TG
Rvの高さの変化情報、及び前記した各サンプルホール
ド回路40〜42によってそれぞれ新たに標本抽出され
た信号の大きさと、1標本化周期前に標本抽出された信
号の大きさとの比較結果の情報とによって、前記した高
さの可変なガイドポールSGRv,TGRvの高さの変
化態様を決定して、前記した高さの可変なガイドポール
SGRv,TGRvの高さが変化されるように制御す
る。
【0032】すなわち前記の制御部46では、前回行な
われたガイドポールSGRv,TGRvの高さの変化の
方向と、再生FM信号のエンベロープの増減とを見た結
果、再生FM信号のエンベロープが増加している場合に
は、前回行なわれたガイドポールSGRv,TGRvの
高さの変化の方向と同一の方向に、ガイドポールSGR
v,TGRvの高さを所定量だけ高さを変化させる。ま
た、前回行なわれたガイドポールSGRv,TGRvの
高さの変化の方向と再生FM信号のエンベロープの増減
とを見た結果、再生FM信号のエンベロープが減少して
いる場合には、前回行なわれたガイドポールSGRv,
TGRvの高さの変化の方向とは逆の方向に、ガイドポ
ールSGRv,TGRvの高さを所定量だけ高さを変化
させる、ということを繰返して行なう。それにより制御
部46によれば、回転磁気ヘッドの回転軌跡と記録跡と
が略々一致させるような状態に制御できることになる。
【0033】前記した前記の制御部46に対して、モー
ド信号の入力端子56を介して供給されるモード信号
は、既述したガイドポールSGRv,TGRvの高さ調
整の実行を設定するものであり、磁気記録再生装置の動
作モードが通常の記録モードの場合には、ガイドポール
SGRv,TGRvは標準の高さに固定された状態で記
録動作が行なわれるようにされる。
【0034】図1において47〜49は制御回路である
が、前記した3個の制御回路47〜49の内で制御回路
49は、キャプスタンモータMcの回転位相制御を行な
う制御回路であり、それの具体的な構成例が図3のブロ
ック図に例示されている。前記の制御回路49には制御
部46から目標位置位相データD3が供給されるととも
に、入力端子37からのヘッドスイッチ信号DFFや、
入力端子55からのコントロール信号CTLPも制御回
路49に供給されている。前記した制御回路49からキ
ャプスタンモータMcには、モータ駆動信号MD3が供
給されており、また、キャプスタンモータMcに取付け
られている周波数発電機で発生された信号CAPFG
が、キャプスタンモータMc側から制御回路49に供給
されている。
【0035】また図1中に示されている3個の制御回路
47〜49の内の制御回路47は、サプライ側のガイド
ポールSGRvの高さを変化させるために円弧状の作動
部材FAa(またはFA)を回動駆動するための駆動源
のモータ50{既述した図6中のモータMga(または
図7中のモータMg)}の駆動制御動作を行ない、また
制御回路48はティクアップ側のガイドポールTGRv
の高さを変化させるために円弧状の作動部材FAb(ま
たはFA)を回動駆動するための駆動源のモータ52
{既述した図6中のモータMgb(または図7中のモー
タMg)}の駆動制御動作を行なう。図中において駆動
源のモータ50に隣接して示すブロック51は、モータ
50(モータMga,Mg)に設けてあるロータリーエ
ンコーダ、及び図6中に示す位置センサPHa(または
図7中の位置センサPH)として使用されているフォト
インタラプタ等のセンサであり、また、駆動源のモータ
52に隣接して示すブロック53は、モータ52(モー
タMgb,Mg)に設けてあるロータリーエンコーダ、
及び図6中に示す位置センサPHb(または図7中の位
置センサPH)として使用されているフォトインタラプ
タ等のセンサを示している。
【0036】前記した制御回路47と制御回路48とは
同一の構成態様のものが使用されてもよいのであり、前
記した制御回路47,48の具体的な構成例を図2のブ
ロック図に示す。そして、制御回路47によって行なわ
れる駆動源のモータ50(モータMga,Mg)の駆動
の制御動作、すなわち、駆動源のモータ50(モータM
ga,Mg)により円弧状の作動部材FAa(またはF
A)を回動駆動してサプライ側のガイドポールSGRv
の高さを変化させるようにする動作と、制御回路48に
よって行なわれる駆動源のモータ52(モータMgb,
Mg)の駆動の制御動作、すなわち、駆動源のモータ5
2(モータMgb,Mg)により円弧状の作動部材FA
b(またはFA)を回動駆動してテイクアップ側のガイ
ドポールTGRvの高さを変化させるようにする動作と
は同じであるから、以下の記載においては、制御回路4
7の構成態様及び制御回路47による駆動源のモータ5
0(モータMga,Mg)の駆動の制御態様と、制御回
路48の構成態様及び制御回路48による駆動源のモー
タ52(モータMgb,Mg)の駆動の制御態様とにつ
いての説明は、例えば、制御回路47(48),モータ
50(52)のような表現形式を用いて共通に行なうこ
とにする。
【0037】制御部46から制御回路47(48)に対
しては、モータの回転停止位置データD1(D2)と、サ
プライ側のガイドポールSGRvの高さを、現状よりも
高くさせるための指示信号HST1(HST2)と、テイ
クアップ側のガイドポールTGRvの高さを現状よりも
低くさせるための指示信号LST1(LST2)とが供給
され、また、制御回路47(48)から制御部46に対
しては、サプライ側のガイドポールSGRv(テイクア
ップ側のガイドポールTGRv)の現在の高さを示すデ
ータC1(C2)が供給される。また、前記の制御回路4
7(48)からモータ50(52)に対しては、モータ
の駆動信号MD1(MD2)が供給され、センサ51(5
3)から制御回路47(48)に対しては、ロータリエ
ンコーダで発生された回転パルスRPLS1(RPLS
2)と、位置センサPHaまたはPH(PHbまたはP
H)で発生された基準位置信号STA1(STA2)が供
給される。
【0038】図2に示されている制御回路47(48)
において、57はカウンタであり、前記のカウンタ57
では、センサ51(53)における位置センサPHaま
たはPH(PHbまたはPH)で発生された基準位置信
号STA1(STA2)がプリセット端子に供給された時
点に、置数器58に設定されていた数値をプリセットし
て、センサ51(53)におけるロータリエンコーダで
発生された回転パルスRPLS1(RPLS2)を被計数
パルスとして計数動作を行なって、その計数値C1(C
2)、すなわち現在のサプライ側のガイドポールSGRv
の高さの情報(現在のティクアップ側のガイドポールT
GRvの高さの情報)を比較器59に与えるとともに制
御部46に供給する。
【0039】既述したように、サンプリングパルスb
(c)によって1本の記録跡から再生された再生FM信
号と対応するエンベロープ信号aにおける頭(終り)に
近い信号部分から標本抽出された信号が保持されている
サンプルホールド回路40(41)からの出力信号が、
アナログデジタル変換器43(44)によってアナログ
デジタル変換されたデータが与えられた制御部46で
は、前記のアナログデジタル変換器43(44)から与
えられたデータに基づいて、高さの可変なガイドポール
SGRv(TGRv)の目標高さと対応するモータの回
転停止位置データD1(D2)を決定して、それを制御回路
47(48)に与える。
【0040】また制御部46では、前記した各サンプル
ホールド回路40〜42によってそれぞれ新たに標本抽
出された信号の大きさと、1標本化周期前に標本抽出さ
れた信号の大きさとの比較結果の情報と、前回行なわれ
たガイドポールSGRv,TGRvの高さの変化の方向
と、再生FM信号のエンベロープの増減の状態との関係
とを見て、再生FM信号のエンベロープが増加している
場合には、前回行なわれたガイドポールSGRv,TG
Rvの高さの変化の方向と同一の方向に、ガイドポール
SGRv,TGRvの高さを所定量だけ変化させるよう
にするために、サプライ側のガイドポールSGRvの高
さを、現状よりも高くさせるための指示信号HST1
(HST2)、あるいはテイクアップ側のガイドポール
TGRvの高さを現状よりも低くさせるための指示信号
LST1(LST2)を、制御部46から制御回路47
(48)に供給する。
【0041】前述とは逆に、前記した各サンプルホール
ド回路40〜42によってそれぞれ新たに標本抽出され
た信号の大きさと、1標本化周期前に標本抽出された信
号の大きさとの比較結果の情報と、前回行なわれたガイ
ドポールSGRv,TGRvの高さの変化の方向と、再
生FM信号のエンベロープの増減の状態との関係とを見
て、再生FM信号のエンベロープが減少している場合に
は、前回行なわれたガイドポールSGRv,TGRvの
高さの変化の方向とは逆の方向に、ガイドポールSGR
v,TGRvの高さを変化させるために、サプライ側の
ガイドポールSGRvの高さを、現状よりも高くさせる
ための指示信号HST1(HST2)、あるいはテイクア
ップ側のガイドポールTGRvの高さを現状よりも低く
させるための指示信号LST1(LST2)を、制御部4
6から制御回路47(48)に供給する。
【0042】前記のように、高さの可変なガイドポール
SGRv(TGRv)の高さを、現在の高さよりも高く
する場合に使用される信号HST1(HST2)が制御部
46で発生されて、それが制御部46から制御回路47
(48)に与えられると、前記した信号HST1(HST
2)により制御回路47(48)のセットリセットフリッ
プフロップ60がセットされる。また、高さの可変なガ
イドポールSGRv(TGRv)の高さを、現在の高さ
よりも低くする場合に使用される信号LST1(LST
2)が制御部46で発生されて、それが制御部46から
制御回路47(48)に与えられると、前記した信号L
ST1(LST2)により制御回路47(48)のセット
リセットフリップフロップ61がセットされる。
【0043】制御回路47(48)におけるセットリセ
ットフリップフロップ60がセットされると、それのQ
出力端子から出力されたハイレベルの状態の信号がスイ
ッチSW1をオンの状態にする。スイッチSW1がオンの
状態にされると、正電源63がモータ駆動回路65に接
続されることにより、モータ駆動回路65からモータ5
0(52)には、モータ50(52)を正転させるよう
なモータ駆動信号MD1(MD2)が供給される。モータ5
0(52)の正転動作によって、円弧状の作動部材FA
aまたはFA(円弧状の作動部材FAbまたはFA)が
回動駆動されると、サプライ側のガイドポールSGRv
(テイクアップ側のガイドポールTGRv)の高さが高
い方に変化される。また、制御回路47(48)におけ
るセットリセットフリップフロップ61がセットされる
と、それのQ出力端子から出力されたハイレベルの状態
の信号がスイッチSW3をオンの状態にする。スイッチ
SW3がオンの状態にされると、負電源64がモータ駆
動回路65に接続されることにより、モータ駆動回路6
5からモータ50(52)には、モータ50(52)を
逆転させるようなモータ駆動信号MD1(MD2)が供給さ
れる。モータ50(52)の逆転動作によって、円弧状
の作動部材FAaまたはFA(円弧状の作動部材FAb
またはFA)が回動駆動されると、サプライ側のガイド
ポールSGRv(テイクアップ側のガイドポールTGR
v)の高さが低い方に変化される。
【0044】前記のようなモータ50(52)の正転動
作、あるいは逆転動作によって、サプライ側のガイドポ
ールSGRv(テイクアップ側のガイドポールTGRv)
の高さが、高くなる方向での目標位置または高さが低く
なる方向での目標位置に向かって変化して行くのにつれ
て、サプライ側のガイドポールSGRv(テイクアップ
側のガイドポールTGRv)の現在のさの位置情報を示
すカウンタ57の計数値C1が変化して行く。そして、
比較器59に供給されている前記したカウンタ57の計
数値C1(C2)と、制御部46から比較器59に供給さ
れている目標高さ位置のデータD1(D2)とが一致する
と、前記の比較器59から出力された一致パルスによっ
て、セットリセットフリップフロップ61,62がリセ
ットされてノア回路62からハイレベルの出力信号が出
力されて、それがSW2をオンの状態にする。スイッチ
SW2がオンの状態になるとモータ駆動回路65の入力
側に接地電位が与えられて、モータ駆動回路65による
モータ50(52)の駆動々作が停止して、サプライ側
のガイドポールSGRv(テイクアップ側のガイドポー
ルTGRv)の高さが、制御部46で設定された目標位
置に保持されることになる。
【0045】本発明の磁気記録再生装置では、前記した
ような制御部46と制御回路47(48)などによる制
御動作によって、ガイドポールSGRv,TGRvの高
さの変化が繰返して行なわれて、回転磁気ヘッドの回転
軌跡と記録跡とが略々一致させるような状態に制御され
るのであるが、この磁気記録再生装置においてインサー
ト記録動作が行なわれる場合には、インサート記録動作
の開始前に、まず、磁気記録再生装置を再生状態にし
て、記録済み磁気テープTの記録跡から再生される再生
FM信号が、良好なエンベロープを示す状態のものとし
て再生されるように、前記した制御部46と制御回路4
7(48)などによる制御動作によって前記した高さの
可変なガイドポールSGRv,TGRvの高さを設定
し、次に、前記した高さの可変なガイドポールSGR
v,TGRvの高さが、前記の設定値を保持された状態
として、磁気記録再生装置を再生動作状態からインサー
ト記録動作状態に変更されるようにすることにより、イ
ンサート記録も良好に行なわれ得るのである。
【0046】インサート記録動作時に、高さの可変なガ
イドポールSGRv,TGRvを所定の高さに保持させ
るための手段としては、例えば、制御部46から制御回
路47(48)に対して、高さの可変なガイドポールS
GRv,TGRvを所定の高さに保持させる制御データ
を供給し続けるようにして行なうようにしても、あるい
はインサート記録動作の開始前に、再生状態にされてい
る磁気記録再生装置によって記録済み磁気テープTの記
録跡から再生される再生FM信号が、良好なエンベロー
プを示す状態のものとなるように、前記した制御部46
と制御回路47(48)などによる制御動作によって前
記した高さの可変なガイドポールSGRv,TGRvの
高さが設定された後で、モータ50(52)とモータ駆
動回路65との回路を遮断して、前記した高さの可変な
ガイドポールSGRv,TGRvの高さが機械的に保持
されるようにしてもよい。本発明の磁気記録再生装置
が、既述した19μmの記録跡幅を有する3本の記録跡
を磁気テープTに同時に並列記録するようにした新しい
形態のVTR(所謂W−VHS方式のVTR)として実
施されていた場合に、互換記録再生動作時でアフターレ
コーディングが行なわれても、磁気テープTに記録され
た記録跡の曲がりが、アフターレコーディングの記録結
果に悪影響を与えることがない。
【0047】既述のように、制御部46と制御回路47
(48)などによる制御動作によって、回転磁気ヘッド
の回転軌跡と記録跡とが略々一致した状態となるよう
に、ガイドポールSGRv,TGRvの高さの調整が繰
返して行なわれる本発明の磁気記録再生装置において、
アセンブリ記録動作が行なわれる場合には、アセンブリ
記録動作の開始前に、制御部46と制御回路47(4
8)などによる制御動作により、回転磁気ヘッドの回転
軌跡と記録跡とが略々一致した状態となるように、前記
した高さの可変なガイドポールSGRv,TGRvの高
さが設定されてアセンブリ記録動作が開始された後に、
前記した高さの可変なガイドポールSGRv,TGRv
の高さを、徐々にホームポジションの位置まで変化させ
るように制御された状態でアセンブリ記録動作が行なわ
れるようにする。
【0048】すなわち、既述したインサート記録動作
は、記録済み磁気テープにおける一部の記録跡を書換え
る記録動作であるから、書換えた記録跡は書換え前の記
録跡と同じ曲がりを有していることが要求されるが、ア
センブリ記録動作における書換え開始以降の書換えられ
る部分の記録跡は、その部分以前の記録済み記録跡の曲
がりとは無関係な曲がりを有していても差支えないので
あり、かえって、記録動作に使用される磁気記録再生装
置において本来記録形成されるべきテープパターンとな
るようにして記録されることが望ましいのである。それ
で、本発明の磁気記録再生装置においては、記録済みの
記録跡の部分との連続性を保つために、アセンブリ記録
動作の開始前に、制御部46と制御回路47(48)な
どによる制御動作により、回転磁気ヘッドの回転軌跡と
記録跡とが略々一致した状態となるように、高さの可変
なガイドポールSGRv,TGRvの高さを設定してか
らアセンブリ記録動作を開始させ、その後に前記した高
さの可変なガイドポールSGRv,TGRvの高さが、
所定の時間後までに徐々にその磁気記録再生装置におけ
る標準の位置まで変化されるように制御部46と制御回
路47(48)などによって制御されるようにしている
のである。
【0049】これまでの説明は、制御部46と制御回路
47(48)などによる制御動作によって、ガイドポー
ルSGRv,TGRvの高さを、回転磁気ヘッドの回転
軌跡と記録跡とが略々一致するような状態に変化するよ
うに制御して、記録動作が行なわれるようにした磁気記
録再生装置について記述して来たが、磁気記録再生装置
においては前記した記録跡の曲がりに対する対策と同時
に、磁気テープの送り位相のずれによって生じるトラッ
キング外れに対する対策を施こすことも大切である。そ
して、磁気テープの送り位相のずれによって生じるトラ
ッキング外れを解決するために、キャプスタンモータの
回転位相を制御することによりトラッキング外れが生じ
ないように制御することが従来から行なわれて来てお
り、前記した従来の解決策によっても、磁気記録再生装
置が再生動作だけを行なっている状態においては問題は
生じないが、磁気記録再生装置が再生状態から記録状態
に切換えられるような場合に、記録状態に切換えられた
後では再生出力が得られないことから、誤動作を起こす
ということが問題になる。
【0050】本発明の磁気記録再生装置では、インサー
ト記録動作の開始前に、再生出力が最大になるようにキ
ャプスタンモータの回転位相を制御するとともに、記録
の開始の直前にその状態に保持するように制御したり、
あるいは、アセンブリ記録動作の開始前に再生出力が最
大になるように、キャプスタン周波数発電機の出力信号
を分周した信号と、入力映像信号の垂直同期信号に関連
した周期性信号を遅延させて得た信号とを位相比較して
得た信号によりキャプスタンモータの回転位相を制御す
るとともに、記録の開始の直前にその状態に保持するよ
うに制御したりするようにして、記録動作の開始の直前
の時点において、新たに記録形成されるべき記録跡とコ
ントロールパルスとの関係を、磁気テープにおける記録
済みの記録跡とコントロールパルスとの関係と同じにな
るようにして、前記の問題を解決しているのであり、前
記した制御動作は制御部46と制御回路49とによって
行なわれる。
【0051】制御回路49の具体的な構成例を示す図3
において、通常の記録動作時には切換スイッチSW4,
SW5の可動接点vが固定接点r側に切換えられてい
て、入力映像信号に同期し、1フィールド期間毎にハイ
レベルの状態とローレベルの状態とを繰返えしているヘ
ッドスイッチ信号DFFが、切換スイッチSW4の固定
接点rと可動接点vとを介して位相比較器74に与えら
れており、また前記の位相比較器74には、キャプスタ
ンモータMc(図11参照)の回転軸に取付けられてい
る周波数発電機で発生された信号CAPFGを分周器7
3で分周した信号が切換スイッチSW5の固定接点rと
可動接点vとを介し与えられている。前記の位相比較器
74で生じた誤差信号と、前記した周波数発電機で発生
された信号CAPFGを周波数電圧変換器75によって
電圧に変換した信号とが与えられている減算器76から
の出力信号が位相補償回路77において位相補償された
信号は、モータ駆動回路78によってモータ駆動信号M
D3としてキャプスタンモータMcに与えられる。
【0052】次に、再生動作時、またはアフターレコー
ディングが行なわれる前の調整時には、前記した切換ス
イッチSW4の可動接点vと、切換スイッチSW5の可動
接点vとは、ともに固定接点p側に切換えられている。
1本の記録跡から再生された再生FM信号PBFMを検
波して得た図4中に示されているエンベロープ信号aに
ついて、サンプリングパルスdにより標本抽出した信号
を保持しているサンプルホールド回路42からの出力信
号が、アナログデジタル変換器45によってアナログデ
ジタル変換されたデータが与えられた制御部46では、
前記のアナログデジタル変換器45から1標本周期前に
与えられたデータとの比較結果が、新たなデータの方が
1標本周期前に与えられたデータよりも大きな場合には
同方向に、また、前記とは逆に、前記のアナログデジタ
ル変換器45から1標本周期前に与えられたデータとの
比較結果が、新たなデータの方が1標本周期前に与えら
れたデータよりも小さな場合には逆方向に位相を移相さ
せるような目標位相データD3を制御回路49の減算カ
ウンタ68に供給する。
【0053】前記した減算カウンタ68には、ヘッドス
イッチ信号DFFがプリセット端子に与えられた時点
に、前記した目標位相データD3がプリセットされる。
減算カウンタ68にプリセットされた数値は、発振器6
6で発振されたクロックパルスがアンド回路67を介し
て供給されることにより減算されて行く。そして、前記
した減算カウンタ68の数値が零になったときに、零検
出器69からハイレベルの信号が出力されて切換スイッ
チSW4の固定接点pと、単安定マルチバイブレータ7
2とに供給される。ヘッドスイッチ信号DFFがプリセ
ット端子に与えられることによって、減算カウンタ68
がプリセットされた時点に、前記したヘッドスイッチ信
号DFFによってトリガされた単安定マルチバイブレー
タ71からの出力信号が、セット端子に供給されること
によりフリップフロップ70がセットされ、それのQ出
力端子がハイレベルの状態になると、前記した発振器6
6で発振されたクロックパルスがアンド回路67を介し
て減算カウンタ68に供給されて、減算カウンタ68が
計数を開始する。
【0054】また、前記のフリップフロップ70は、前
記した減算カウンタ68の数値が零になって、零検出器
69から出力されたハイレベルの信号によってトリガさ
れた単安定マルチバイブレータ72の出力信号がリセッ
ト端子に供給された時点にリセットされ、それによりフ
リップフロップ70のQ出力端子がローレベルとなるた
めに、発振器66からアンド回路67を介して減算カウ
ンタ68にクロックパルスが供給されなくなる。すなわ
ち、前記のようにフリップフロップ70からゲート信号
が与えられている前記したアンド回路67は、前記のヘ
ッドスイッチ信号DFFの1周期中に、2度以上のハイ
レベルの出力が前記した零検出器69から出力されない
ようにするために、発振器66から減算カウンタ68に
供給されるクロックパルスの入力を制限する動作を行な
っている。
【0055】制御部46から制御回路49に供給されて
いる目標位相データD3は、ヘッドスイッチ信号DFF
の時点から零検出器69からハイレベルの状態の信号が
出力される時点までの時間を決定するから、目標位相デ
ータD3を回転目標位相としているキャプスタンモータ
の回転位相は、目標位相データD3の変化によって変化
する。そして、キャプスタンモータの回転位相の変化
は、回転磁気ヘッドの回転軌跡を記録跡の幅方向に変化
させることになるから、前記のようにキャプスタンモー
タの回転位相を変化させることによってトラッキング制
御ができることになる。
【0056】磁気記録再生装置でアフターレコーディン
グ等のインサート記録動作を開始する際には、再生出力
が最大になるように、前記したような手段によるキャプ
スタンモータの回転位相の制御を行なって、再生出力を
最大にさせうる目標位相データD3を求め、記録動作中
にわたって、前記の目標位相データD3が用いられるよ
うにすることにより、記録動作は最適なトラッキング状
態の下で行なわれることになる。また、磁気記録再生装
置でアセンブリ記録動作を開始する際には、切換スイッ
チSW4,SW5の可動接点vを固定接点p側に接触させ
て再生状態とし、コントロールパルスCTLPによる分
周器73のリセットにより、分周器73から出力される
キャプスタンモータFG信号CAPFGの分周信号をコ
ントロールパルスCTLPに同期させておき、アセンブ
リ記録動作の開始時に切換スイッチSW4,SW5の可動
接点vを固定接点r側に接触させることにより、磁気テ
ープに記録済みの記録跡と、磁気テープに新たに記録さ
れる記録跡との連続性が保持された状態でアセンブリ記
録動作が行なわれることになる。
【0057】図5は、磁気記録再生装置でアフターレコ
ーディングを行なう場合の動作切換えのタイミングを示
している図であり、この図5においてR/PBは情報信
号の記録/再生状態を示しているものであり、また、C
Cはサプライ側のガイドポールSGRvやティクアップ
側のガイドポールTGRvの高さの調整によるトラック
曲がりの調整状態を示しており、さらにDTはキャプス
タンモータMcの回転位相制御によるトラッキング制御
状態を示している。図5に示されているように再生状態
から記録状態になる直前に、トラック曲がり調整とトラ
ッキング制御とを保持状態とし、記録済みの記録跡に回
転磁気ヘッドが正しく追跡している状態において、記録
状態に入るようにされていることが判かる。本発明の磁
気記録再生装置では、アフターレコーディングが行なわ
れる場合において、隣接の記録跡を消去することなく良
好な状態でインサート記録、アフターレコーディング、
アセンブリ記録等を行なうことができる。
【0058】
【発明の効果】以上、詳細に説明したところから明らか
なように、本発明の磁気記録再生装置は、磁気記録再生
装置の機体の固定部に対して、回転軌跡面の位置が所定
の位置を占めるように駆動回転されている回転磁気ヘッ
ドにより、ドラム周面の一部へ巻回されている磁気テー
プに対して信号の記録を行なったり、記録されている信
号の再生を行なったりする磁気記録再生装置において、
磁気テープにおけるドラム周面への巻始め側の走行路中
に配置されている第1のガイドポールと、磁気テープに
おけるドラム周面の巻終り側の走行路中に配置されてい
る第2のガイドポールとを、磁気テープの幅方向にそれ
らの高さが変化できるようなものを用い、変位駆動手段
によって前記した第1,第2のガイドポールの高さを制
御することにより、ドラム周面上における磁気テープの
走行路が変化できるようにしておき、前記の第1のガイ
ドポールの高さの制御は、磁気テープからの再生信号に
基づいて前記した第1のガイドポールに近い位置に設け
た記録跡の曲り情報を検出する第1の記録跡曲り情報検
出手段から出力された第1の記録跡曲り情報に基づいて
得た制御信号が与えられた前記した変位駆動手段によっ
て行ない、また、前記の第2のガイドポールの高さの制
御は、磁気テープからの再生信号に基づいて前記した第
2のガイドポールに近い位置に設けた記録跡の曲り情報
を検出する第2の記録跡曲り情報検出手段から出力され
た第2の記録跡曲り情報に基づいて得た制御信号が与え
られた前記した変位駆動手段によって行ない、磁気記録
再生装置においてインサート記録動作が行なわれる場合
には、インサート記録動作の開始前に、前記した第1,
第2の記録跡曲り情報検出手段から出力された記録跡曲
り情報に基づいて得た制御信号が前記した変位駆動手段
に与えられている状態で第1,第2のガイドポールの高
さが設定された状態でインサート記録動作が行なわれる
ようにし、また、磁気記録再生装置においてアセンブリ
記録動作が行なわれる場合には、アセンブリ記録動作の
開始前に、前記した第1,第2の記録跡曲り情報検出手
段から出力された記録跡曲り情報に基づいて得た制御信
号が前記した変位駆動手段に与えられている状態で第
1,第2のガイドポールの高さを設定させてアセンブリ
記録を開始させた後に、前記した第1,第2のガイドポ
ールの高さを、徐々にホームポジションの位置まで変化
させるように制御された状態でアセンブリ記録動作が行
なわれるようにし、さらにインサート記録動作の開始前
に再生出力が最大になるようにキャプスタンモータの回
転位相を制御するとともに、記録の開始の直前にその状
態に保持するように制御したり、あるいは、アセンブリ
記録動作の開始前に再生出力が最大になるように、キャ
プスタン周波数発電機の出力信号を分周した信号と、入
力映像信号の垂直同期信号に関連した周期性信号を遅延
させて得た信号とを位相比較して得た信号によりキャプ
スタンモータの回転位相を制御するとともに、記録の開
始の直前にその状態に保持するように制御したりするよ
うにしたものであるから、本発明によれば記録のための
トラック曲がりの制御動作とトラッキング制御動作との
双方の制御動作によって、互換磁気テープについても隣
接の記録跡の誤消去を行なわずに良好な状態でインサー
ト記録、アフターレコーディング、アセンブリ記録等を
行なうことができるのであり、また前記のような機能を
備えている磁気記録再生装置を低コストで提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気記録再生装置の一実施例のブロッ
ク図である。
【図2】本発明の磁気記録再生装置の構成部分の一部の
ブロック図である。
【図3】本発明の磁気記録再生装置の構成部分の一部の
ブロック図である。
【図4】動作説明のためのタイムチャートである。
【図5】動作説明のためのタイムチャートである。
【図6】本発明の磁気記録再生装置の機構部の全体的な
斜視図である。
【図7】本発明の磁気記録再生装置の機構部の全体的な
斜視図である。
【図8】本発明の磁気記録再生装置の構成部分の一部の
側断面図である。
【図9】テープパターンを示す平面図である。
【図10】テープパターンを示す平面図である。
【図11】ドラム周辺部分の磁気テープ走行路を示す斜
視図である。
【符号の説明】
T…磁気テープ、SGRv,TGRv…第1,第2のガ
イドポール、Mc…キャプスタンモータ、Mga,Mg
b,Mg…減速器付きのモータ、DA…上ドラムDu,
下ドラムDdとからなるドラム構体、PS…支持部、F
Aa,FAb,FA…円弧状の作動部材、PHa,PH
b,PH…位置センサ、1,3,9…ガイドポール、2
…テンションポール、4…全幅消去ヘッド、5…インピ
ーダンスローラ、6,7…傾斜ガイド(スラントポー
ル)、8…オーディオ・コントロールヘッド、10…キ
ヤプスタン、11…ピンチローラ、12…出力軸、13
…ピニオン、14…円弧状ギヤ、19〜22…作動体、
19f〜22f…カム輪郭、23,24…間隙、26…
下部フランジ、27…軸、29,32…支持構成部分、
34…ピン、35…スプリング、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西間 亮 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12 番地日本ビクター株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−298562(JP,A) 特開 平2−18742(JP,A) 特開 昭53−63808(JP,A) 特開 昭59−60381(JP,A) 特開 昭62−1162(JP,A) 特開 平4−38641(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 15/60 G11B 15/61 G11B 5/584 G11B 15/20 G11B 5/027

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気記録再生装置の機体の固定部に対す
    る回転軌跡面の位置が所定の位置となるように設けられ
    ている回転磁気ヘッドと、ドラム周面の一部へ巻回され
    るべき磁気テープにおけるドラム周面への巻始め側と巻
    終り側との走行路中に個別に配置されている第1,第2
    のガイドポールの高さを、磁気テープの幅方向に変化さ
    せる変位駆動手段と、磁気テープからの再生信号に基づ
    いて前記した第1のガイドポールに近い位置における記
    録跡の曲り情報を検出する第1の記録跡曲り情報検出手
    段と、磁気テープからの再生信号に基づいて前記した第
    2のガイドポールに近い位置における記録跡の曲り情報
    を検出する第2の記録跡曲り情報検出手段と、前記した
    第1,第2の記録跡曲り情報検出手段によって得た記録
    跡曲り情報に基づいて得た制御信号を前記した変位駆動
    手段に与えて、磁気テープの記録跡を回転磁気ヘッドの
    回転軌跡に合うように第1,第2のガイドポールの高さ
    を変化させるように制御する手段と、インサート記録動
    作時には、インサート記録動作の開始前に前記した第
    1,第2の記録跡曲り情報検出手段から出力された記録
    跡曲り情報に基づいて得た制御信号が前記した変位駆動
    手段に与えられている状態で第1,第2のガイドポール
    の高さが設定されるように制御する手段とを備えてなる
    磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】 磁気記録再生装置の機体の固定部に対す
    る回転軌跡面の位置が所定の位置となるように設けられ
    ている回転磁気ヘッドと、ドラム周面の一部へ巻回され
    るべき磁気テープにおけるドラム周面への巻始め側と巻
    終り側との走行路中に個別に配置されている第1,第2
    のガイドポールの高さを、磁気テープの幅方向に変化さ
    せる変位駆動手段と、磁気テープからの再生信号に基づ
    いて前記した第1のガイドポールに近い位置における記
    録跡の曲り情報を検出する第1の記録跡曲り情報検出手
    段と、磁気テープからの再生信号に基づいて前記した第
    2のガイドポールに近い位置における記録跡の曲り情報
    を検出する第2の記録跡曲り情報検出手段と、前記した
    第1,第2の記録跡曲り情報検出手段によって得た記録
    跡曲り情報に基づいて得た制御信号を前記した変位駆動
    手段に与えて、磁気テープの記録跡を回転磁気ヘッドの
    回転軌跡に合うように第1,第2のガイドポールの高さ
    を変化させるように制御する手段と、アセンブリ記録動
    作時には、アセンブリ記録動作の開始前に前記した第
    1,第2の記録跡曲り情報検出手段から出力された記録
    跡曲り情報に基づいて得た制御信号が前記した変位駆動
    手段に与えられている状態で第1,第2のガイドポール
    の高さを設定させてアセンブリ記録を開始させた後に、
    前記した第1,第2のガイドポールの高さを、徐々にホ
    ームポジションの位置まで変化させるように制御する手
    段とを備えてなる磁気記録再生装置。
  3. 【請求項3】 磁気記録再生装置の機体の固定部に対す
    る回転軌跡面の位置が所定の位置となるように設けられ
    ている回転磁気ヘッドと、ドラム周面の一部へ巻回され
    るべき磁気テープにおけるドラム周面への巻始め側と巻
    終り側との走行路中に個別に配置されている第1,第2
    のガイドポールの高さを、磁気テープの幅方向に変化さ
    せる変位駆動手段と、磁気テープからの再生信号に基づ
    いて前記した第1のガイドポールに近い位置における記
    録跡の曲り情報を検出する第1の記録跡曲り情報検出手
    段と、磁気テープからの再生信号に基づいて前記した第
    2のガイドポールに近い位置における記録跡の曲り情報
    を検出する第2の記録跡曲り情報検出手段と、前記した
    第1,第2の記録跡曲り情報検出手段によって得た記録
    跡曲り情報に基づいて得た制御信号を前記した変位駆動
    手段に与えて、磁気テープの記録跡を回転磁気ヘッドの
    回転軌跡に合うように第1,第2のガイドポールの高さ
    を変化させるように制御する手段と、インサート記録動
    作時には、インサート記録動作の開始前に前記した第
    1,第2の記録跡曲り情報検出手段から出力された記録
    跡曲り情報に基づいて得た制御信号が前記した変位駆動
    手段に与えられている状態で第1,第2のガイドポール
    の高さが設定されるように制御する手段と、インサート
    記録動作の開始前に再生出力が最大になるようにキャプ
    スタンモータの回転位相を制御するとともに、記録の開
    始の直前にその状態に保持する制御手段とを備えてなる
    磁気記録再生装置。
  4. 【請求項4】 磁気記録再生装置の機体の固定部に対す
    る回転軌跡面の位置が所定の位置となるように設けられ
    ている回転磁気ヘッドと、ドラム周面の一部へ巻回され
    るべき磁気テープにおけるドラム周面への巻始め側と巻
    終り側との走行路中に個別に配置されている第1,第2
    のガイドポールの高さを、磁気テープの幅方向に変化さ
    せる変位駆動手段と、磁気テープからの再生信号に基づ
    いて前記した第1のガイドポールに近い位置における記
    録跡の曲り情報を検出する第1の記録跡曲り情報検出手
    段と、磁気テープからの再生信号に基づいて前記した第
    2のガイドポールに近い位置における記録跡の曲り情報
    を検出する第2の記録跡曲り情報検出手段と、前記した
    第1,第2の記録跡曲り情報検出手段によって得た記録
    跡曲り情報に基づいて得た制御信号を前記した変位駆動
    手段に与えて、磁気テープの記録跡を回転磁気ヘッドの
    回転軌跡に合うように第1,第2のガイドポールの高さ
    を変化させるように制御する手段と、アセンブリ記録動
    作時には、アセンブリ記録動作の開始前に前記した第
    1,第2の記録跡曲り情報検出手段から出力された記録
    跡曲り情報に基づいて得た制御信号が前記した変位駆動
    手段に与えられている状態で第1,第2のガイドポール
    の高さを設定させてアセンブリ記録を開始させた後に、
    前記した第1,第2のガイドポールの高さを、徐々にホ
    ームポジションの位置まで変化させるように制御する手
    段と、アセンブリ記録動作の開始前に再生出力が最大に
    なるように、キャプスタン周波数発電機の出力信号を分
    周した信号と、入力映像信号の垂直同期信号に関連した
    周期性信号を遅延させて得た信号とを位相比較して得た
    信号によりキャプスタンモータの回転位相を制御すると
    ともに、記録の開始の直前にその状態に保持する制御手
    段とを備えてなる磁気記録再生装置。
  5. 【請求項5】 第1,第2のガイドポールの高さを、磁
    気テープの幅方向に変化させる変位駆動手段として、ガ
    イドポールに設けた個々のカム従動子の位置を移動軌跡
    内に含んでいて、前記の個々のカム従動子に当接して移
    動できるカム輪郭を備えて構成されているものを用いた
    請求項1乃至請求項4の何れかの磁気記録再生装置。
JP12056593A 1993-04-23 1993-04-23 磁気記録再生装置 Expired - Fee Related JP3254809B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12056593A JP3254809B2 (ja) 1993-04-23 1993-04-23 磁気記録再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12056593A JP3254809B2 (ja) 1993-04-23 1993-04-23 磁気記録再生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06309745A JPH06309745A (ja) 1994-11-04
JP3254809B2 true JP3254809B2 (ja) 2002-02-12

Family

ID=14789458

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12056593A Expired - Fee Related JP3254809B2 (ja) 1993-04-23 1993-04-23 磁気記録再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3254809B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2858635B2 (ja) * 1994-12-21 1999-02-17 日本ビクター株式会社 磁気記録再生装置
US6160675A (en) * 1997-04-22 2000-12-12 Victor Company Of Japan, Ltd. Magnetic recording and reproducing apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06309745A (ja) 1994-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3254809B2 (ja) 磁気記録再生装置
US6236800B1 (en) Magnetic recording and reproducing apparatus
JPH0679400B2 (ja) 磁気記録再生装置
JP2809079B2 (ja) 磁気記録再生装置
JP3141644B2 (ja) 磁気記録再生装置
JP3058131B2 (ja) 磁気記録再生装置
JP2891130B2 (ja) Vtrにおけるトラッキング誤差情報の検出装置とトラッキング誤差情報の検出装置を備えたvtr
KR920001148B1 (ko) 매트릭스 형태의 기록용의 기록장치
JPS6155174B2 (ja)
JPH0747016Y2 (ja) 磁気テープ装置
JP3146935B2 (ja) Vtrにおけるトラッキング誤差情報の検出装置
JP3099665B2 (ja) Vtrにおけるトラッキング誤差情報の検出装置
JP2847518B2 (ja) 記録または再生装置
JP3096912B2 (ja) 記録再生装置
JPH11219553A (ja) 磁気記録再生装置
JPH10302353A (ja) 磁気記録再生装置
JPH0344371B2 (ja)
JPH1196623A (ja) 磁気記録再生装置
JPS61142880A (ja) 磁気記録再生方法
JPH11339201A (ja) 磁気記録再生装置
JPH0294001A (ja) 磁気記録再生装置
JPH10320871A (ja) 磁気記録再生装置
JPS62165704A (ja) 記録再生装置
JPH0457212A (ja) 情報信号の記録再生装置
JPH117677A (ja) 磁気記録再生装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071130

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081130

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091130

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees