JP3201569B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JP3201569B2
JP3201569B2 JP17005495A JP17005495A JP3201569B2 JP 3201569 B2 JP3201569 B2 JP 3201569B2 JP 17005495 A JP17005495 A JP 17005495A JP 17005495 A JP17005495 A JP 17005495A JP 3201569 B2 JP3201569 B2 JP 3201569B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープ長手方
向に対する磁気ヘッド軌跡の傾斜角を変化させる磁気記
録再生装置に係り、特に、スチル再生、及び、間欠走行
によるスローモーション再生の時は、磁気ヘッド軌跡の
傾斜角を磁気テープ停止時の記録トラックの傾斜角(ビ
デオトラック角度θ)と一致させることで、ヘッド切換
ノイズのない良好な特殊再生画像が得られるようにした
磁気記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ヘリカルスキャン方式の磁気記録
再生装置(例えば、VTR等)において、通常より速い
速度で磁気テープ等を走行させて高速再生(早送り再
生)する場合には、磁気ヘッド軌跡の傾斜角と記録トラ
ックの傾斜角が異なるために、磁気ヘッドが多数の記録
トラックを横切って、再生画像に横線状のノイズが入る
という問題があった。
【0003】この問題を解決する方法として、本出願人
は特願平7−33147号で、磁気ヘッド軌跡の傾斜角
が記録トラックの傾斜角に合うようにドラムの回転軸を
傾斜させ、1フィールド期間中は所定の記録トラックを
再生して、ノイズのない高速再生を実現する磁気記録再
生装置を提案している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ドラムの回転軸を傾斜
させて磁気ヘッド軌跡の傾斜角を記録トラックの傾斜角
に合わせる上述の磁気記録再生装置は、原理的にノイズ
レスを実現できるが、間欠走行によるスローモーション
再生のように磁気テープの走行速度が時間的に変化する
場合は、その制御が難しい。磁気テープの走行時と停止
時の各々の場合に磁気ヘッド軌跡を記録トラックの傾斜
角に合わせる目的でドラムの回転軸を各々傾斜させるの
は、複雑な制御を必要とし、また、機械的構造の摩耗が
著しいからである。
【0005】一方、従来の間欠走行によるスローモーシ
ョン再生では、ドラムを傾斜させずに再生する家庭用V
TRと同様の再生方法を用いている。しかし、この再生
方法では、磁気ヘッドをそれぞれ隣接させて4ヘッド構
成とすることにより、正方向のスローモーション再生は
ノイズレスとなるが、逆方向のスローモーション再生は
1フィールド期間内に磁気ヘッドを切り換えねばならな
いため(特公平4−68831号公報)、再生画像にヘ
ッド切換ノイズが発生するという課題がある。
【0006】この逆方向のスローモーション再生時のヘ
ッド切換ノイズを除去するためには、磁気ヘッドを圧電
素子などのヘッド駆動素子に取り付けて、ドラムの回転
軸方向に移動させて記録トラックの幅方向に偏位させる
構造、いわゆるヘッドムービング構造とすることにより
解決できるが(特公平1−16072号公報)、構造が
非常に複雑で、極めて高価になるという課題がある。
【0007】また、現行の家庭用VTRのスチル再生
(ポーズ画面)で、記録時に用いたものとは異なるVT
Rで再生する互換再生の場合に、磁気テープのトラック
パターンが曲げられて記録されていると、特に3倍モー
ド等の長時間モードでは、再生画像の上部または下部に
オフトラックノイズが出ることがある。
【0008】本発明は、上記した従来技術の課題を解決
するためになされたものであって、スチル再生、及び、
間欠走行によるスローモーション再生の時は、ドラムの
回転軸を傾斜させて磁気ヘッド軌跡の傾斜角を磁気テー
プ停止時のビデオトラック角度θと一致させることによ
り、安価な構成で、正方向のみならず逆方向の間欠走行
によるスローモーション再生においても、ヘッド切換ノ
イズのない良好な再生画像を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明
は、次の構成を有する。即ち、スチル再生及び間欠走行
によるスローモーション再生の時には、磁気テープ長手
方向に対する磁気ヘッド軌跡の傾斜角が磁気テープ停止
時のビデオトラック角度と一致するように、ドラムの回
転軸を傾斜させる回転軸傾斜手段と、標準モードの記録
トラック幅とほぼ同一のヘッド幅を有し、かつ互いに1
80度の間隔をあけて前記ドラムに取り付けられかつ互
いに異なるアジマスの2個の標準モード用磁気ヘッド
と、前記標準モード用磁気ヘッドのヘッド幅よりも狭い
ヘッド幅を有し、かつ互いに180度の間隔をあけて前
記標準モード用磁気ヘッドの取り付け位置の近傍に取り
付けられかつ互いに異なるアジマスの2個の長時間モー
ド用磁気ヘッドと、前記スローモーション再生における
前記磁気テープ停止の時には、同一アジマスの前記標準
モード用磁気ヘッドの出力信号と前記長時間モード用磁
気ヘッドの出力信号とを1フィールド期間ごとに切り換
え、前記スローモーション再生における前記磁気テープ
走行の時には、前記2個の標準モード用磁気ヘッドの出
力信号を1フィールド期間ごとに切り換え、あるいは、
前記2個の長時間モード用磁気ヘッドの出力信号を1フ
ィールド期間ごとに切り換える切換手段とを設けたこと
を特徴とする磁気記録再生装置。
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施例
に基づいて説明する。図1は、本発明に係る磁気記録再
生装置において、請求項1記載の回転軸傾斜手段1の説
明図である。回転軸傾斜手段1はドラム2の回転軸3を
傾斜させる手段である。
【0015】この回転軸傾斜手段1は、ドラム2と、ド
ラム2の回転軸3と、磁気ヘッド4と、リードリング5
と、ドラムベース6と、傾斜支点7と、押しネジ8と押
しネジ9と、ギヤ11〜16と、モータMTRと、ロー
タリエンコーダREと、プリセットセンサPSとを備え
ている。これに、後述の制御回路CNTとマイクロコン
ピュータユニットMCUを加えてもよい。
【0016】ドラム2は、上ドラム2Aと下ドラム2B
からなる。上ドラム2Aには磁気ヘッド4が取り付けら
れ、上ドラム2Aが回転軸3を中心に回転すると共に磁
気ヘッド4も回転する。下ドラム2Bの下方には、磁気
テープ22の基準縁を案内する螺旋状のリードが形成さ
れたリードリング5が別体として設けられている。
【0017】磁気テープ22はドラム2の回転軸3に対
して180度以上にわたりドラム2に巻き付けられる
が、その巻付範囲の中央位置と回転軸3を結ぶ直線また
は平面上に、回転軸3を介してリードリング5に複数の
傾斜支点7が設けられ、ドラムベース6にも複数の傾斜
支点(図示せず)が設けられている。
【0018】押しネジ8は、ドラムベース6に設けた穴
を通ってリードリング5に設けたネジ穴にねじ込まれて
おり、押しネジ8の先は下ドラム2Bの下部に接してい
る。押しネジ9は、ドラムベース6に設けたネジ穴にね
じ込まれており、押しネジ9の先はリードリング5の下
部に接している。
【0019】押しネジ8はドラム2をリードリング5に
対して傾斜させる場合に使用し、押しネジ9はリードリ
ング5をドラムベース6に対して傾斜させる場合に使用
する。
【0020】ドラム2の回転軸3を傾斜支点7を基準に
押しネジ8、9で傾斜させることにより、磁気テープ2
2の長手方向に対する磁気ヘッド軌跡の傾斜角を変える
ことができる。図中のFWDサーチの方向に傾斜させる
と磁気ヘッド軌跡の傾斜角は小さくなり、REVサーチ
の方向に傾斜させると磁気ヘッド軌跡の傾斜角は大きく
なる。
【0021】モータMTRの一方の回転軸には、ギヤ1
1が取り付けられており、モータMTRが回転すると、
ギヤ11が回転し、このギヤ11とかみ合っているギヤ
12と押しネジ8とギヤ13とが回転する。また、ギヤ
13とかみ合っているギヤ14と押しネジ9とギヤ15
が回転する。更に、ギヤ15とかみ合っているギヤ16
が回転する。
【0022】ギヤ16には、プリセットセンサPSが取
り付けてある。このプリセットセンサPSはフォトイン
タラプタからなり、発光素子LEDと受光素子PDと略
半円形の遮光部IRとを備えている。ギヤ16の回転に
伴ってその回転軸に取り付けられた遮光部IRが回転し
て、発光素子LEDからの光が受光素子PDに入射した
瞬間のギヤ16等の位置を、その基準位置とする。
【0023】モータMTRの他方の回転軸には、ロータ
リーエンコーダREが取り付けられており、モータMT
Rの回転に伴いパルスDDFGを発生する。
【0024】複数の押しネジでドラム2の回転軸3を傾
斜させる構造は、本出願人が特願平7−34397号に
おいても提案しており、それを適用してもよい。
【0025】図2は、本発明に係る磁気記録再生装置に
おける、ドラム2と磁気ヘッド4の構成図である。
【0026】ドラム2に取り付けた磁気ヘッド4をドラ
ム2の上方からみた図である。CH1とCH2は、互い
に異なるアジマスを表す。標準モードの記録トラック幅
とほぼ同一のヘッド幅を有し互いに180度の間隔をあ
けてドラム2に取り付けられた互いに異なるアジマスの
2個のSPヘッドと、SPヘッド幅よりも狭いヘッド幅
を有し互いに180度の間隔をあけてかつSPヘッドの
近傍位置にアジマスを異なるようにして、ドラム2に取
り付けられた互いに異なるアジマスの2個のEPヘッド
とを表示したものである。
【0027】本実施例では、磁気テープの標準モードの
記録トラック幅は58μmであり、SPヘッドのCH1
とCH2のヘッド幅は各々46μmと58μm、EPヘ
ッドのCH1とCH2のヘッド幅は共に19μmであ
る。また、前述の近傍位置としては、2H(水平走査線
の2本分)に対応する長さとしている。
【0028】3倍モードの場合ゆえ、記録トラック幅で
ある58μmの略1/3をEPヘッドのヘッド幅として
いる。n倍モードの長時間モードならば、略1/nをE
Pヘッドのヘッド幅としてもよい。
【0029】図3は、本発明に係る磁気記録再生装置の
一実施例のブロック構成図である。
【0030】モータMTRには、その回転を検出するロ
ータリエンコーダREが取り付けられており、モータM
TRの1回転あたり所定数のパルスDDFGを発生す
る。また、プリセットセンサPSは、遮光板IRの回転
によりギヤ16等の基準位置を検出し、基準位置検出信
号PRSTを出力する。符号MDはモータMTRを駆動
させる駆動信号である。
【0031】制御回路CNTはモータMTRの回転を制
御する。制御回路CNT内には、パルスDDFGの数を
計数してモータMTRの回転方向に対応して加算または
減算するカウンタがある。このカウンタは、基準位置検
出信号PRSTの立上り時に所定値にプリセットされ
る。
【0032】マイクロコンピュータユニットMCUは制
御回路CNT内のカウンタの計数値CTを読み込み、目
標計数値DTを示す信号、モータMTRの回転方向を指
示する方向指示信号SG、及び、スタートパルスST
を、制御回路CNTに送出する。
【0033】具体的には、先ず、再生速度(標準モード
/3倍モードおよび磁気テープ走行速度)を指定するモ
ード信号MODがマイクロコンピュータユニットMCU
に送られる。次に、マイクロコンピュータユニットMC
Uは当該時の計数値CTを読み込み、モータMTRの回
転方向を決定して方向指示信号SGを制御回路CNTに
送出する。そして、このモード信号MODに対応した目
標計数値DTを示す信号を制御回路CNTに送出した
後、スタートパルスSTを送出する。制御回路CNT
は、駆動信号MDをONにする。
【0034】これにより、モータMTRは指示された方
向に回転してロータリエンコーダREは所定数のパルス
DDFGを発生し、カウンタの計数値CTが目標計数値
DTになった時に、制御回路CNTは駆動信号MDをO
FFにする。ここでのモータMTRの回転速度は、駆動
停止後、速やかに傾斜が停止できる程度に低速のものと
する。
【0035】高速に傾斜を変化させる場合には、特願平
4−355876号(特開平6−187037号公報)
に開示された停止位置制御装置を採用することで、ギヤ
等のバックラッシュによる誤動作を防ぐことができる。
【0036】このようにして、スチル再生、及び、正逆
両方向に磁気テープ22を間欠走行させてスローモーシ
ョン再生を行う時は、磁気テープ長手方向に対する磁気
ヘッド軌跡の傾斜角を磁気テープ停止時のビデオトラッ
ク角度θと一致させるように、ドラム2の回転軸3を傾
斜させる。同様にして、傾斜させたドラム2の回転軸3
を元に戻すこともできる。
【0037】ドラムモータに取り付けられたPGヘッド
は、ドラム2の回転位相を検出してPGパルスを発生
し、このPGパルスは増幅器PGAMPを介して、フリ
ップフロップ回路DFFGENに供給される。フリップ
フロップ回路DFFGENは、PGパルスを基準にして
1フィールド期間を示すヘッド切換信号DFFを生成す
る。
【0038】CH1とCH2のSPヘッドとEPヘッド
の出力信号は、ロータリトランスRTと増幅器SP1A
MP、SP2AMP、EP1AMP、EP2AMPを介
して出力され、ヘッド切換信号DFFにより、スイッチ
SW1はCH1とCH2のSPヘッドの出力信号を切り
換え、スイッチSW2はCH1とCH2のEPヘッドの
出力信号を切り換える。
【0039】ヘッド切換信号DFFがLレベルの場合
は、スイッチSW1は、増幅器SP1AMPで増幅され
たCH1のSPヘッドの出力信号を選択し、スイッチS
W2は、増幅器EP2AMPで増幅されたCH2のEP
ヘッドの出力信号を選択する。
【0040】ヘッド切換信号DFFがHレベルの場合
は、スイッチSW1は、増幅器SP2AMPで増幅され
たCH2のSPヘッドの出力信号を選択し、スイッチS
W2は、増幅器EP1AMPで増幅されたCH1のEP
ヘッドの出力信号を選択する。
【0041】なお、図中のSP1とSP2は各々CH1
とCH2のSPヘッドを表し、EP1とEP2は各々C
H1とCH2のEPヘッドを表す。
【0042】マイクロコンピュータユニットMCUから
の切換信号EP_SPにより、スイッチSW3はSW1
からの出力信号とSW2からの出力信号を切り換え、再
生FM信号PBFMとして入力したビデオ回路VIDE
O_CIRCUITは、映像信号に変換して出力する
(VIDEO_OUT)。
【0043】切換信号EP_SPがLレベルの場合は、
スイッチSW3は、スイッチSW1からの出力信号を再
生FM信号PBFMとして選択する。切換信号EP_S
PがHレベルの場合は、スイッチSW3は、スイッチS
W2からの出力信号を再生FM信号PBFMとして選択
する。なお、スイッチSW1、SW2、及び、SW3
は、切換手段の一例である。
【0044】図4は、スチル再生、及び、間欠走行によ
るスローモーション再生の磁気テープ停止時における、
磁気ヘッド軌跡23と記録トラック24の説明図であ
る。
【0045】図中のテープ走行方向の矢印は、ノーマル
再生時の磁気テープの走行方向である。記録トラック2
4の上部に表示した数字1と数字2は、各々CH1とC
H2の磁気ヘッド4で記録された記録トラック24であ
ることを示すものである。符号θは、ビデオトラック角
度であり、記録トラックの傾斜角を表す。
【0046】符号23aは、現行の家庭用VTRでフィ
ールドスチル再生(1フレームを同一記録トラックから
の再生信号で構成する再生方法)をした場合の磁気ヘッ
ド軌跡23であり、網かけ部分がスチル再生される。符
号23bは、トラッキングを磁気テープ長手方向に少し
ずらした場合の磁気ヘッド軌跡23であり、磁気テープ
22が停止しているために、磁気ヘッド軌跡23の傾斜
角が1記録トラック幅だけ減少していることが判る。
【0047】符号23cは、スチル再生時に1本の記録
トラック24のすべてを再生するために、磁気ヘッド軌
跡23の傾斜角が1フィールド期間で1記録トラック幅
だけ増すようにドラム2の回転軸3を傾斜させた場合の
磁気ヘッド軌跡23である。このように、磁気ヘッド軌
跡23の傾斜角と記録トラック24の傾斜角が一致する
ようにドラム2の回転軸3を傾斜させるべく、前記の目
標計数値DTを設定し、再生画像を良好にするものであ
る。
【0048】図5は、本発明に係る標準モードの正方向
の間欠走行によるスローモーション再生の説明図であ
る。図6は、本発明に係る標準モードの逆方向の間欠走
行によるスローモーション再生の説明図である。
【0049】このスローモーション再生時の再生FM信
号出力をトラックパターン座標法(松下テクニカルレポ
ート1982年6月号、横堀他、VTRトラックパター
ン座標法)を参照して算出したものである。
【0050】この方法は、記録トラックパターンを繰り
返し配置するものであり、長手方向である横軸1目盛が
1フィールド期間を示し、縦軸1目盛が記録トラック幅
を示す。各マス目は記録トラック24に対応し、各マス
目に表示された数字は、記録した磁気ヘッド4のアジマ
スを示す。
【0051】但し、磁気ヘッド軌跡23の傾斜角が1フ
ィールド期間で1記録トラック幅だけ増すようにドラム
2の回転軸3を傾斜させているため、相対的に記録トラ
ックパターンの傾斜角を1記録トラック幅だけ減らすよ
うにして、図5と図6に示すような記録トラックパター
ンとした。図5と図6で示した太線に挟まれた部分は、
間欠走行によるスローモーション再生時の磁気ヘッド軌
跡を表す。斜線部がスローモーション再生される。
【0052】図7は、本発明に係る磁気記録再生装置に
おいて、磁気ヘッドの出力信号を切り換えるタイミング
チャートと再生FMエンベロープであり、図5と図6の
スローモーション再生時のものである。キャプスタンモ
ータ駆動信号CAPDが立ち上がってキャプスタンモー
タ駆動期間となった場合に、最初のヘッド切換信号DF
Fの立下り時に切換信号EP_SPを立ち上がらせない
ように、図8の切換抑止手段をマイクロコンピュータユ
ニットMCUに設けて制御したものである。
【0053】正方向の間欠走行によるスローモーション
再生における磁気テープ停止時には、切換手段は、同一
アジマスであるCH2のEPヘッドとCH2のSPヘッ
ドの出力信号を1フィールド期間ごとに切り換えて出力
する。正方向の間欠走行によるスローモーション再生に
おけるノーマル再生時と同一または略同一の速さの磁気
テープ走行時には、切換手段は、CH1とCH2の2個
のSPヘッドの出力信号を1フィールド期間ごとに切り
換えて出力する。
【0054】なお、磁気テープ停止時からノーマル再生
時と同一または略同一の速さの磁気テープ走行時に至る
までの期間、または、その逆の動作にかかる期間では、
キャプスタンモータの回転速度の整定時間や遅延時間を
考慮して、最良の再生画像が得られるように切換手段を
制御すればよい。
【0055】このようにして、磁気テープ停止時の磁気
ヘッド選択、及び、ノーマル再生時と同一または略同一
の速さの磁気テープ走行時の磁気ヘッド選択を最適にす
ることで、図7の再生FM信号PBFMのエンベロープ
(再生FMエンベロープ)に示すような、出力の落込み
のない美しいスローモーション再生画像が得られる。
【0056】逆方向の間欠走行によるスローモーション
再生についても、磁気テープ22を正方向ではなく逆方
向に走行させること以外は、全く同様の方法で図7の再
生FM信号PBFMが得られ、ヘッド切換ノイズのない
美しいスローモーション再生画像が得られる。
【0057】図8は、図7の切換信号EP_SPを生成
する回路図であり、D型フリップフロップを使用した前
記切換抑止手段の一例である。
【0058】ヘッド切換信号DFFの反転信号をそのま
ま切換信号EP_SPとするのではなく、図8に示す論
理回路を組み込むことで、図7の切換信号EP_SPが
得られる。
【0059】実施例では、標準モードの間欠走行による
スローモーション再生について述べたが、3倍モード等
の長時間モードの間欠走行によるスローモーション再生
についても同様に、ドラム2の回転軸3を傾斜させ、磁
気ヘッド選択を最適にすることで、正逆両方向でノイズ
のない美しいスローモーション再生画像が得られる。
【0060】なお、本発明は上記実施例の他に種々の実
施例が考えられるが、それらはすべて本発明に含まれる
ものである。
【0061】
【発明の効果】本発明の磁気記録再生装置は、上述のよ
うにスチル再生、及び、間欠走行によるスローモーショ
ン再生の時は、磁気テープ長手方向に対する磁気ヘッド
軌跡の傾斜角を、磁気テープ停止時のビデオトラック角
度θと一致させる角度に、ドラムの回転軸を傾斜させる
回転軸傾斜手段を備えたことにより、安価な構成で、間
欠走行によるスローモーション再生の時は、正方向と逆
方向の各々について、同じ速さならば同一の再生方法で
ヘッド切換ノイズのない良好な再生画像を得ることがで
きる。
【0062】また、スチル再生においても、ドラムの回
転軸を傾斜させて1本の記録トラックすべてを再生する
ことができるので、互換再生の場合でも、再生画像の上
部または下部にオフトラックノイズが出にくくなる。
【0063】更に、スチル再生でオフトラックノイズが
出にくいので、スローモーション再生でトラッキングが
多少ずれてもノイズの出ない範囲が広くなる。すなわ
ち、トラッキング余裕度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気記録再生装置の回転軸傾斜手
段の説明図
【図2】本発明に係る磁気記録再生装置のドラムと磁気
ヘッドの構成図
【図3】本発明に係る磁気記録再生装置のブロック構成
【図4】磁気ヘッド軌跡と記録トラックの説明図
【図5】標準モードにおける、正方向のスローモーショ
ン再生の説明図
【図6】標準モードにおける、逆方向のスローモーショ
ン再生の説明図
【図7】スローモーション再生時の磁気ヘッド切換えの
タイミングチャートと再生FMエンベロープ
【図8】図7の切換信号EP_SPを生成する回路図
【符号の説明】
1…回転軸傾斜手段、2…ドラム、2A…上ドラム、2
B…下ドラム、3…回転軸、4…磁気ヘッド、5…リー
ドリング、6…ドラムベース、7…傾斜支点、8,9…
押しネジ、11,12,13,14,15,16…ギ
ヤ、21…ガイドポール、22…磁気テープ、23…磁
気ヘッド軌跡、24…記録トラック、MTR…モータ、
RE…ロータリエンコーダ、PS…プリセットセンサ、
LED…発光素子、PD…受光素子、IR…遮光板、C
H1,CH2…アジマス、SP1…CH1のSPヘッ
ド、SP2…CH2のSPヘッド、EP1…CH1のE
Pヘッド、EP2…CH2のEPヘッド、RT…ロータ
リトランス、SP1AMP,SP2AMP,EP1AM
P,EP2AMP,PGAMP…増幅器、DFFGEN
…フリップフロップ回路、VIDEO_CIRCUIT
…ビデオ回路、MCU…マイクロコンピュータユニッ
ト、CNT…制御回路、SW1,SW2,SW3…スイ
ッチ、MOD…モード信号、DFF…ヘッド切換信号、
EP_SP…切換信号、PBFM…再生FM信号、CT
…計数値、DT…目標計数値、ST…スタートパルス、
SG…方向指示信号、MD…駆動信号、DDFG…パル
ス、PRST…基準位置検出信号、CAPD…キャプス
タンモータ駆動信号、θ…ビデオトラック角度。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−98812(JP,A) 特開 平4−295657(JP,A) 特開 平6−318351(JP,A) 実開 昭55−7155(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 15/61 G11B 5/027 G11B 15/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スチル再生及び間欠走行によるスローモ
    ーション再生の時には、磁気テープ長手方向に対する磁
    気ヘッド軌跡の傾斜角が磁気テープ停止時のビデオトラ
    ック角度と一致するように、ドラムの回転軸を傾斜させ
    る回転軸傾斜手段と、 標準モードの記録トラック幅とほぼ同一のヘッド幅を有
    し、かつ互いに180度の間隔をあけて前記ドラムに取
    り付けられかつ互いに異なるアジマスの2個の標準モー
    ド用磁気ヘッドと、 前記標準モード用磁気ヘッドのヘッド幅よりも狭いヘッ
    ド幅を有し、かつ互いに180度の間隔をあけて前記標
    準モード用磁気ヘッドの取り付け位置の近傍に取り付け
    られかつ互いに異なるアジマスの2個の長時間モード用
    磁気ヘッドと、前記スローモーション再生における前記
    磁気テープ停止の時には、同一アジマスの前記標準モー
    ド用磁気ヘッドの出力信号と前記長時間モード用磁気ヘ
    ッドの出力信号とを1フィールド期間ごとに切り換え、 前記スローモーション再生における前記磁気テープ走行
    の時には、前記2個の標準モード用磁気ヘッドの出力信
    号を1フィールド期間ごとに切り換え、あるいは、前記
    2個の長時間モード用磁気ヘッドの出力信号を1フィー
    ルド期間ごとに切り換える切換手段とを設けたことを特
    徴とする磁気記録再生装置。
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