JP3033471B2 - 再生装置 - Google Patents

再生装置

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JP3033471B2
JP3033471B2 JP7145417A JP14541795A JP3033471B2 JP 3033471 B2 JP3033471 B2 JP 3033471B2 JP 7145417 A JP7145417 A JP 7145417A JP 14541795 A JP14541795 A JP 14541795A JP 3033471 B2 JP3033471 B2 JP 3033471B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は再生装置に係り、特にテ
ープ状記録媒体を記録時よりも高速度で走行させて、テ
ープ状記録媒体の既記録映像信号を回転ヘッドにより再
生する再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】テープ状記録媒体である磁気テープを回
転ドラムの外周側面に所定角度に亘って、かつ、斜めに
巻回しつつ一定方向へ走行し、回転ドラムの回転面上に
外周側面に僅かに突設するように設けられた回転ヘッド
により、磁気テープにテープ長手方向に傾斜したトラッ
クを順次に形成して情報信号を記録し、これを再生する
ヘリカルスキャン方式VTRでは、磁気テープを記録時
より速い速度で走行して再生する高速再生時には、回転
ヘッドの走査軌跡が磁気テープ上の記録トラック軌跡と
異なるために、再生回転ヘッドが自己のアジマス角と同
一角の回転ヘッドで記録形成されたトラックと、異なる
アジマス角の回転ヘッドで記録形成されたトラックとを
1回の走査期間中に交互に横切ることとなり、異なるア
ジマス角の回転ヘッドで記録形成されたトラックを走査
する時には再生信号が得られずに、高速再生画像中に横
線状のノイズとして表示されてしまう。
【0003】そのため、従来よりこの高速再生時のノイ
ズが画面に現れないようにするための提案が種々なされ
ており、そのうちの一つとして本出願人は先に特願平7
−34397号にてヘッド走査軌跡の角度が記録トラッ
クの傾斜角度に合うように回転ドラムの回転軸を傾斜さ
せて、1垂直走査期間中は所定のトラックを走査再生
し、ノイズレス高速再生画像を得るようにした磁気記録
再生装置を提案した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】現行の民生用のヘリカ
ルスキャン方式VTRは、高速再生をすると再生回転ヘ
ッドと磁気テープとの相対線速度が記録時と異なるため
に、1垂直走査期間における水平同期信号(H)の数に
変化が生じる。すなわち、順方向高速再生(早送り再
生)時には1垂直走査期間におけるHの数が通常再生時
に対して減少し、逆方向高速再生(巻き戻し再生)時に
は1垂直走査期間におけるHの数が通常再生時に対して
増加する。また、垂直同期信号記録位置は図5に示すよ
うに磁気テープ上にオーバーラップ記録のために各トラ
ック中に2か所ずつある。
【0005】このような磁気テープの既記録情報信号を
高速再生するために、前記した本出願人の提案になる磁
気記録再生装置のように、回転ドラムの回転軸を傾斜し
てヘッド走査軌跡を記録トラックの傾斜に合わせると、
図5に示すように、逆転サーチにおいて1垂直走査期間
に2つの垂直同期信号が再生されてしまい、再生画面が
上下にがたつく(いわゆるVガタ)という問題がある。
【0006】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
高速再生時に回転ドラムの回転軸を傾斜させて、ヘッド
走査軌跡を記録トラックの傾斜に合わせる装置におい
て、逆方向高速再生時に上下にぶれのない良好な再生画
像を得られる再生装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、テープ状記録媒体を回転ドラムの外周側面
に所定角度に亘って、かつ、斜めに巻回しつつ一定方向
へ記録時よりも速い速度で走行し、回転ドラムの回転面
上に外周側面に僅かに突設するように設けられた複数の
回転ヘッドを交互に切り換えて、テープ状記録媒体の傾
斜記録トラックに記録された映像信号を再生する再生装
置において、回転ヘッドの走査軌跡を傾斜記録トラック
に一致させるように、回転ドラムの回転軸を所定の傾斜
支点を中心として傾斜させる回転軸傾斜機構と、複数の
回転ヘッドの再生映像信号出力を切り換えるヘッド切換
信号の切り換えタイミングを回転軸の傾斜角度に応じて
早めるヘッド切り換えタイミング設定手段と、ヘッド切
り換えタイミングの設定に応じたタイミングで擬似垂直
同期パルスを発生する擬似垂直同期パルス発生手段と、
複数の回転ヘッドの再生映像信号にその再生垂直同期信
号に代えて擬似垂直同期パルス発生手段よりの垂直同期
パルスを挿入して出力する合成回路とを有する構成とし
たものである。
【0008】
【作用】本発明では、テープ状記録媒体の傾斜記録トラ
ックに記録された映像信号を高速再生する際に、回転軸
傾斜機構により回転ヘッドの走査軌跡を傾斜記録トラッ
クに一致させるように、回転ドラムの回転軸を所定の傾
斜支点を中心として傾斜させると共に、ヘッド切換信号
の切り換えタイミングを回転軸の傾斜角度に応じて速
め、かつ、ヘッド切り換えタイミングの設定に応じたタ
イミングで擬似垂直同期パルスを発生して再生映像信号
に挿入するようにしたため、特に巻き戻し高速再生時に
1垂直走査期間中で2番目に再生される垂直同期信号の
再生を防止すると共に1番目に再生される垂直同期信号
に代えて1つの垂直同期パルスを挿入することにより、
1垂直走査期間中で再生される垂直同期パルスを単一に
することができる。
【0009】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面と共に説
明する。図1は本発明になる再生装置の一実施例のブロ
ック図、図2は本発明再生装置の一実施例におけるドラ
ム機構部の構成図を示す。本実施例は磁気テープ上に記
録された映像信号を高速再生する際に、回転ドラムの回
転軸を傾斜させて回転ヘッドの走査軌跡の傾斜を記録ト
ラックの傾斜に合わせる機構部を有する再生装置である
ことが前提であり、まず、この機構部の構成について図
2と共に説明する。
【0010】図2において、ドラムベース31上にリー
ドリング32が載置され、更にリードリング32上にロ
ワードラム33が設けられ、更にロワードラム33上に
アッパードラム34が設けられて、ロワードラム33の
上面とアッパードラム34の底面とは僅かな距離離間さ
れている。アッパードラム34の底面には例えば180
°対向して互いにアジマス角の異なる回転ヘッド35a
及び35bがアッパードラム34の外周側面から僅かに
突設して取り付けられている。アッパードラム34の回
転軸62がロワードラム33の中心部を貫通して、アッ
パードラム34とロワードラム33は一体構成されてい
る。
【0011】ロワードラム33の上面とアッパードラム
34の底面との間の空隙部分は、磁気テープ36の長手
方向に対して傾斜して、かつ、図3に示すように、ガイ
ドポール37a及び37bにより磁気テープ36が18
0°より若干大なるオーバーラップ記録区間を考慮した
角度分巻回されている。これにより、図3中、例えば右
方向へ走行する磁気テープ36上を回転ヘッド35a及
び35bが交互に摺動する。
【0012】図3に示すように、この回転ヘッド35a
及び35bの1垂直走査期間の始りの位置を0°、1垂
直走査期間の終りの位置を180°、その中間位置を9
0°とすると、ロワードラム33と切り離されたリード
リング32上には図2に示すように90°と270°を
結ぶ方向にそれぞれ同じ高さの直線状の傾斜支点67及
び68が凸設されており、また、ドラムベース31上に
も90°と270°を結ぶ方向にそれぞれ同じ高さの直
線状の傾斜支点69及び70が凸設されている。
【0013】また、図2において、それぞれ一端に歯車
が固定された押しネジ40a及び41aは、前記0°又
はその近傍のロワードラム33の下方に設けられ、同様
に一端に歯車が固定された押しネジ40b及び41b
は、前記180°又はその近傍のロワードラム33の下
方に設けられている。
【0014】押しネジ40a及び40bはそれぞれ外周
部に螺刻された雄ネジがドラムベース31に螺刻された
雌ネジに螺合し、先端がリードリング32に穿設された
貫通孔63a、63bを遊貫する構成とされており、そ
の回転によりドラムベース31に対して、ロワードラム
33を上下させる(これをリード補正と呼ぶ)。
【0015】一方、押しネジ41a及び41bはそれぞ
れドラムベース31に穿設された貫通孔64a、64b
を遊貫して先端に螺刻された雄ネジがリードリング32
に螺刻された雌ネジに螺合する構成とされており、その
回転によりリードリング32に対して、ロワードラム3
3を図中、上下させる。この動作により、ヘッド走査軌
跡が記録トラックと一致する(これをトラック補正と呼
ぶ)。
【0016】また、回転軸62の外周部にはストッパ6
0とドラムベース31との間に反発力を付与するスプリ
ング62が設けられている。また、押しネジ40a、4
0bよりも内径の前記0°及び180°付近の位置のド
ラムベース31とリードリング32の間に反発力を付与
するスプリング65、66が設けられている。
【0017】スプリング65、66の上方のリードリン
グ32の上面には90°と270°とを結ぶ方向と平行
な方向に断面三角形状の直線状の傾斜支点67、68が
設けられている。傾斜支点67は図3の巻き戻し高速再
生(S.REV)用の傾斜支点であり、傾斜支点68は
図3の早送り高速再生(S.FWD)用の傾斜支点であ
る。更に、ドラムベース31上は傾斜支点67、68よ
りも内側に傾斜支点67及び68とそれぞれ同一高さの
直線状の傾斜支点69、70がそれぞれ傾斜支点67及
び68と平行に形成されている。
【0018】図2に示すモータ(MTR)21のシャフ
ト(出力軸)の回転は、例えば2つのアイドラからなる
アイドラ群71を介して押しネジ40a及び41aにそ
れぞれ所定の減速比で伝達されると共に、例えば3つの
アイドラからなるアイドラ群72を介して押しねじ40
b及び41bにそれぞれ所定の減速比で、かつ、押しね
じ40a及び41aと反対方向の回転を伝達する。
【0019】従って、MTR21が第1の方向に回転す
ると、押しねじ40a及び41aが上昇し、これと同時
に押しねじ40b及び41bが下降する。また、MTR
21が第2の方向に回転すると、押しねじ40a及び4
1aが下降し、これと同時に押しねじ40b及び41b
が上昇する。
【0020】また、MTR21の出力軸にはロータリー
エンコーダ(RE)22が取り付けられ、これによりM
TR21の出力軸の回転に応じた周波数のパルスを発生
できるようにされている。更に、プリセットセンサ(P
S)23は、半円形でアイドラ群71に接続された遮光
部と、この遮光部を挟むように発光ダイオードとフォト
ダイオードを対向させて構成されたフォトインターラプ
タよりなり、MTR21の回転によりアイドラ群71を
介して遮光部が回動する。これにより、フォトダイオー
ドに発光ダイオードの放射光が入射した瞬間を基準位置
としている。
【0021】この回転軸傾斜機構の動作について説明す
るに、記録時及び通常再生時には、押しねじ40a、4
1a、40b及び41bはそれぞれロワードラム33の
底面から離間した状態にある。このときはスプリング6
1、65及び66の反発力によりドラムベース31に対
してロワードラム33は下方へ押し付けられ、また、リ
ードリング32は上方へ押し付けられ、その結果、ロワ
ードラム33の底面は傾斜支点67、68、69及び7
0にそれぞれ均等に載置され、ロワードラム33及びリ
ードリング32はドラムベース31に平行な基準状態を
安定に保持される。ただし、スプリング61の反発力は
スプリング65及び66のそれに比べて十分に大きいも
のである。
【0022】次に、巻き戻し高速再生時の動作について
説明するに、MTR21が前記第2の方向に回転するよ
うに制御され、これにより押しねじ40a及び41aが
下降し、これと同時に押しねじ40b及び41bが上昇
する。すると、図2に示すように、ロワードラム33の
底面に押しねじ40b及び41bの先端が当接した状態
で傾斜支点67及び69を支点としてスプリング61及
び66の反発力に抗してロワードラム33及びアッパー
ドラム34を押し上げるため、押しねじ40bによりド
ラムベース31に対してロワードラム33を反時計方向
に回動し、押しねじ41bによりリードリング32に対
してロワードラム33を反時計方向に回動する。
【0023】押しねじ40b及び41bによるロワード
ラム33及びアッパードラム34の押し上げにより、ロ
ワードラム33の底面は傾斜支点68及び70から離間
する一方、傾斜支点67及び69に当接し、スプリング
65の反発力により安定確実に固定される。MTR21
の回転量は、巻き戻し高速再生の倍速比に応じて変化
し、巻き戻し高速再生時の回転ヘッド35a及び35b
のヘッド走査軌跡が磁気テープ36上の記録トラック軌
跡と一致するようにされる。
【0024】なお、早送り高速再生時には、MTR21
が前記第1の方向に回転するように制御され、これによ
り押しねじ40a及び41aが上昇し、これと同時に押
しねじ40b及び41bが下降することにより、上記の
説明から明らかに類推できるように、ドラムベース31
に対しロワードラム33及びリードリング32が時計方
向に回動される。
【0025】次に、上記のように高速再生時にアッパー
ドラム(回転ドラム)34の回転軸が傾斜されてヘッド
走査軌跡が磁気テープ36の記録トラックの傾斜に合わ
せる装置に適用される本発明再生装置の一実施例の構成
及び動作について図1と共に説明する。同図中、図2と
同一構成部分には同一符号を付してある。
【0026】図1において、ドラム傾斜用モータ(MT
R)21の制御方法は特願平4−355876号で提案
された方法と同様である。このモータ(MTR)21は
制御回路20からのモータ駆動信号MDにより駆動制御
される。モータ21が回転すると、モータ21の回転シ
ャフトに接続されたロータリーエンコーダ(RE)22
がモータ21の1回転毎に所定数のパルスDDFGを発
生して制御回路20へ供給する。また、プリセットセン
サ(PS)23は前記したように、フォトインターラプ
タの光路中に遮光部が設けられた構成で、モータ21の
回転により遮光部が回動し、フォトインターラプタのフ
ォトダイオードから基準位置検出信号PRSTを発生し
て制御回路20へ供給する。
【0027】制御回路20の内部には、RE22の出力
パルスDDFGをモータ(MTR)21の回転方向によ
り加算・減算し、また、PS23からの基準位置検出信
号PRSTの立ち上がりにより所定値にプリセットされ
るカウンタがある。この制御回路20内のカウンタの計
数値CTは、マイクロコンピュータユニット(MCU)
17により読み込まれる。MCU17は制御回路20へ
停止目標計数値DT、MTR回転方向信号SG及びスタ
ートパルスSTを送出する。
【0028】更に、本実施例にはドラムモータ(DM)
11、FGヘッド及びPGヘッド12、サーボ回路1
3、モータ駆動増幅器(MDA)14、ドラムフリップ
フロップ発生回路(DFFGEN)15、ビデオ回路1
6、擬似垂直同期パルス発生回路(VPGEN)18及
び合成回路19を有する。DM11は図2に示したアッ
パードラム(回転ドラム)34を回転するモータで、回
転ヘッドの回転数を検出するためのFGヘッド及び回転
位相を検出するためのPGヘッドが取り付けられてい
る。
【0029】次に、本実施例の動作について説明する。
まず、再生速度に関連したモード信号MODがMCU1
7に入力される。次に、制御回路20から出力された現
在の計数値CTを読み込む。この計数値CTはロワード
ラム33及びアッパードラム34の傾斜角度(アッパー
ドラム34の回転軸の傾斜角度)に対応した値を示して
いるので、MCU17はこの計数値CTと入力モード信
号MODとに基づいてアッパードラム34の回転軸の傾
斜方向を定めるモータ(MTR)21の回転方向を決定
して、MTR回転方向信号SGを発生して制御回路20
に供給し、更に、このモード信号MODに対応した停止
目標計数値DTを制御回路20に送出した後、スタート
パルスSTを制御回路20へ送出する。
【0030】これにより、制御回路20は入力MTR回
転方向信号SGに基づいてモータ駆動信号MDを生成し
てMTR21に供給し、MTR回転方向信号SGにより
指示された方向に駆動回転制御する。制御回路20は、
計数値CTが停止目標計数値DTになったところでモー
タ駆動信号MDをオフにしてMTR21の回転を停止す
る。ここでのMTR21の回転数は、駆動停止後、速や
かにアッパードラム34の回転軸の傾斜が停止できる程
度に低速のものである。
【0031】一方、DM11が回転し、その回転数及び
回転位相がFGヘッド及びPGヘッド12により検出さ
れ、それらの検出パルス(FGパルス、PGパルス)が
サーボ回路13及びDFFGEN15にそれぞれ供給さ
れる。DFFGEN15は、PGパルスを基準にして1
フィールド期間を示すヘッド切換信号(ドラムフリップ
フロップ)DFFを生成して、ビデオ回路16及びMC
U17にそれぞれ供給する。
【0032】ただし、このヘッド切換信号DFFはMC
U17により計算された後述のヘッド切換時点シフト量
SPに基づくタイミングでMCU17から発生されるド
ラムフリップフロップ制御信号DFCTLにより切換タ
イミング(SW.POINT)が制御可能とされてい
る。
【0033】サーボ回路13は上記のFGパルス及びヘ
ッド切換信号DFFと、MCU17により再生速度モー
ド信号MODから生成されたドラムモータ電圧制御信号
DVCTLとを入力信号として受け、ドラムモータ電圧
制御信号DVCTLに応じたモータ駆動信号を生成し、
これをMDA14で電力増幅させた後DM11に供給し
てDM11の回転速度制御をしている。
【0034】また、擬似垂直同期パルス発生回路(VP
GEN)18は、MCU17により計算された後述のヘ
ッド切換時点からの疑似垂直同期パルス位置VPに基づ
いて、MCU17から出力された擬似垂直同期パルス制
御信号VPCTLを入力信号として受け、VPCTLの
タイミングで擬似垂直同期パルスを高速再生時のみ生成
する。この擬似垂直同期パルスは合成回路19に入力さ
れる。
【0035】ビデオ回路16は磁気テープ36から回転
ヘッド35a及び35bにより再生された映像信号に対
して所定の信号処理を施し、また、高速再生時のみ更に
垂直同期信号を除去して合成回路19に供給される。従
って、高速再生時には合成回路19においてビデオ回路
16からの垂直同期信号が除去された再生映像信号に、
擬似垂直同期パルス発生回路18よりの擬似垂直同期パ
ルスが挿入された高速再生映像信号が出力される。
【0036】次に、本発明装置の一実施例により早送り
高速再生(FWDサーチ)時及び巻き戻し高速再生(R
EVサーチ)時に、回転ヘッドにより走査される記録ト
ラックについて図4と共に説明する。同図に示すよう
に、磁気テープ36上の記録トラック50はテープ長手
方向に対して傾斜して形成されている。
【0037】かかる記録済磁気テープに対して回転ドラ
ムの回転軸を傾斜させないで早送り高速再生するときの
ヘッド走査軌跡は51で示され、このときの再生トラッ
クの垂直同期信号記録位置はV1及びV2、V1′及び
V2′に示されるが、傾斜支点位置を53で示す位置と
して回転ドラムの回転軸を傾斜させてヘッド走査軌跡を
記録トラックに一致させると斜線で示すトラック部分5
6が再生される。
【0038】一方、回転ドラムの回転軸を傾斜させない
で巻き戻し高速再生するときのヘッド走査軌跡は52で
示され、このときの再生トラックの垂直同期信号記録位
置はV2及びV3、V2′及びV3′に示されるが、傾
斜支点位置を54で示す位置として回転ドラムの回転軸
を傾斜させてヘッド走査軌跡を記録トラックに一致させ
ると斜線で示すトラック部分57が再生される。
【0039】図4から分るように、回転ドラムの回転軸
を傾斜させてヘッド走査軌跡を記録トラックの走査軌跡
に一致させて再生する場合、早送り高速再生時にはトラ
ック部分56から再生される垂直同期信号はV1一つだ
けであるので問題はないが、巻き戻し高速再生時にはト
ラック部分57から再生される垂直同期信号はV3とV
3′の二つあるので、前述したように再生画面が上下に
ガタつくという問題がある。
【0040】そこで、本実施例では、ヘッドの1垂直走
査期間中における2番目の再生垂直同期信号がどの位置
にあるかに基づいて、ヘッド切換タイミング、擬似垂直
同期パルス位置を以下に示す算出式に従ってずらすよう
にしたものである。
【0041】いま、1垂直走査期間における水平同期信
号(H)の数の通常再生時に対する増減量Pは、隣接し
た記録トラックが標準モードで1.5Hずれるように記
録されているので、N倍速再生時には次式で表される。
【0042】 P=−(N−1)×1.5 [H] (1) ただし、上式中、Nは再生倍速比で、記録時と同一方向
再生時は正、逆方向再生時は負の自然数である。
【0043】また、図4に示す回転ドラムの傾斜による
ヘッド切換タイミングの移動量Qは、次式で表される。
【0044】 Q=P×θ/180 [H] (2) ただし、上式中、θは回転ドラムの回転軸を傾斜して高
速再生するときのヘッド走査軌跡の始点から傾斜支点ま
での磁気テープ36の回転ドラム巻付け角度で、図4に
示すように、傾斜支点54から巻き戻し高速再生時のヘ
ッド切換点までの角度である。
【0045】また、通常再生時の回転ドラム入口部での
ヘッド切換点から正規の垂直同期信号まで6.5Hであ
るので、巻き戻し高速再生時の回転ドラム入口部でのヘ
ッド切換点から正規の垂直同期信号までのHの数Aは次
式で表される。
【0046】 A=6.5+Q [H] (3) また、巻き戻し高速再生時の回転ドラム出口部のヘッド
切換時点から2番目の垂直同期信号までのHの数Bは次
式で表される。
【0047】 B=P−A [H] (4) となる。
【0048】このBの値に互換再生によるずれ、及び余
裕度を考慮した値αを加算した値SPだけヘッド切換時
点を時間的に早める方向へシフトすることにより、上記
の2番目の垂直同期信号を再生しないようにできる。そ
して、この処理を行うため、擬似垂直同期パルス位置
は、ヘッド切換時点から(SP+A)[H]のところに
挿入すればよい。
【0049】そこで、例えば7倍速の巻き戻し高速再生
時(−7倍速再生時:N=−7)のときはθ=47°と
して、(1)式から(4)式までと上記のヘッド切換時
点シフト量SP[H]及びヘッド切換時点からの擬似垂
直同期パルス位置VP[H]を計算すると、表1のよう
になる。
【0050】
【表1】 表1のBの値からわかるように、−7倍速再生時には回
転ドラム出口部のヘッド切換時点から2.4Hのところ
に2番目の垂直同期信号が再生されてしまうので、前記
αとして「4.0」をBに加算して得られる、6.4H
だけヘッド切換時点を時間的に早める方向へシフトすれ
ばよく、そのために、前記擬似垂直同期パルス位置VP
として16H、すなわち擬似垂直同期パルス位置を、ヘ
ッド切換時点から16H(=6.4H+A)のところに
挿入すればよい。
【0051】図1に示したMCU17は、上記表1の各
パラメータを計算してドラムフリップフロップ発生回路
15の切換タイミング(SW.POINT)及び疑似垂
直同期パルス発生回路18により発生される疑似垂直同
期パルスの発生タイミングを制御する。すなわち、上記
の−7倍速再生時にはヘッド切換信号DFFは図5
(A)に、また再生垂直同期信号は図5(B)に示すよ
うに1垂直走査期間内に2つの垂直同期信号が再生され
てしまう。
【0052】そこで、MCU17は計算した前記ヘッド
切換時点シフト量SPの値に基づくタイミングでドラム
フリップフロップ制御信号DFCTLを発生して図5
(C)に示すように、−7倍速高速再生時のヘッド切換
時点よりもSP(=6.4H)だけ速く発生させる。ま
た、MCU17は上記のヘッド切換時点からの疑似垂直
同期パルス位置VPを計算し、このVPの値に基づいて
擬似垂直同期パルス制御信号VPCTLを発生して擬似
垂直同期パルス発生回路18に供給し、これより図5
(D)に示すようにVPCTLのタイミングで擬似垂直
同期パルスを生成出力させる。
【0053】これにより、図1の合成回路19からは各
垂直走査期間内に図5(D)に示す1つの擬似垂直同期
パルスが挿入された−7倍速再生映像信号が取り出され
るため、モニタ装置のその再生画像はVガタのない高品
質の高速再生画像として表示される。
【0054】なお、本発明は上記の実施例に限定される
ものではなく、例えば回転ドラムの回転軸を高速再生時
に傾斜させる機構としては、図2以外の機構(例えば特
願平7−33147号記載の機構)でもよく、また高速
再生速度は7倍速に限定されるものではないことは勿論
である。また、上記の実施例ではヘッド切換タイミング
を速くすることにより1垂直走査期間中の不要な垂直同
期信号の再生を防止するようにしたが、2番目の垂直同
期信号を他の信号に置き換えてマスクすることにより、
Vガタを防止することもできる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
テープ状記録媒体の傾斜記録トラックに記録された映像
信号を高速再生する際に、回転軸傾斜機構により回転ヘ
ッドの走査軌跡を傾斜記録トラックに一致させるよう
に、回転ドラムの回転軸を所定の傾斜支点を中心として
傾斜させると共に、ヘッド切換信号の切り換えタイミン
グを回転軸の傾斜角度に応じて速め、かつ、ヘッド切り
換えタイミングの設定に応じたタイミングで擬似垂直同
期パルスを発生して再生映像信号に挿入することによ
り、特に巻き戻し高速再生時に1垂直走査期間中の不要
な垂直同期信号の再生を防止すると共に、1番目に再生
される垂直同期信号に代えて1つの垂直同期パルスを挿
入することにより、1垂直走査期間中で再生される垂直
同期パルスを単一にするようにしたため、横線状のノイ
ズ及びVガタのない高品質の高速再生画像を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のブロック図である。
【図2】本発明の一実施例におけるドラム機構部の構成
図である。
【図3】本発明の一実施例における回転ドラムの上面図
である。
【図4】本発明の一実施例における高速再生時のヘッド
走査軌跡と記録トラックを示す図である。
【図5】本発明の一実施例の動作説明用タイミングチャ
ートである。
【符号の説明】
11 ドラムモータ(DM) 12 FGヘッド及びPGヘッド12 13 サーボ回路 14 モータ駆動増幅器(MDA) 15 ドラムフリップフロップ発生回路(DFFGE
N) 16 ビデオ回路 17 マイクロコンピュータユニット(MPU)(ヘッ
ド切り換えタイミング設定手段:擬似垂直同期パルス発
生手段) 18 擬似垂直同期パルス発生回路(VPGEN)(擬
似垂直同期パルス発生手段) 19 合成回路 20 制御回路 21 ドラム傾斜用モータ(MTR)(回転軸傾斜機
構) 22 ロータリーエンコーダ(RE) 23 プリセットセンサ(PS) 31 ドラムベース 32 リードリング(回転軸傾斜機構) 33 ロワードラム 34 アッパードラム 35a、35b 回転ヘッド 36 磁気テープ 53、54、67、68、69、70 傾斜支点(回転
軸傾斜機構) 40a、40b、41a、41b 押しネジ(回転軸傾
斜機構) 61、65、66 スプリング(回転軸傾斜機構) 62 ドラム回転軸 71、72 アイドラ群(回転軸傾斜機構)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04N 5/93 H04N 5/93 A (56)参考文献 特開 平6−162631(JP,A) 特開 平6−208701(JP,A) 特開 平6−318351(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/782 - 5/783 H04N 5/91 - 5/956 G11B 5/027 G11B 15/14 G11B 15/61

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープ状記録媒体を回転ドラムの外周側
    面に所定角度に亘って、かつ、斜めに巻回しつつ一定方
    向へ記録時よりも速い速度で走行し、回転ドラムの回転
    面上に外周側面に僅かに突設するように設けられた複数
    の回転ヘッドを交互に切り換えて、前記テープ状記録媒
    体の傾斜記録トラックに記録された映像信号を再生する
    再生装置において、 前記回転ヘッドの走査軌跡を前記傾斜記録トラックに一
    致させるように、前記回転ドラムの回転軸を所定の傾斜
    支点を中心として傾斜させる回転軸傾斜機構と、 前記複数の回転ヘッドの再生映像信号出力を切り換える
    ヘッド切換信号の切り換えタイミングを前記回転軸の傾
    斜角度に応じて早めるヘッド切り換えタイミング設定手
    段と、 前記ヘッド切り換えタイミングの設定に応じたタイミン
    グで擬似垂直同期パルスを発生する擬似垂直同期パルス
    発生手段と、 前記複数の回転ヘッドの再生映像信号にその再生垂直同
    期信号に代えて前記擬似垂直同期パルス発生手段よりの
    前記垂直同期パルスを挿入して出力する合成回路とを有
    することを特徴とする再生装置。
  2. 【請求項2】 再生時の前記テープ状記録媒体の走行方
    向は、記録時の走行方向と逆方向であることを特徴とす
    る請求項1記載の再生装置。
  3. 【請求項3】 前記ヘッド切り換えタイミング設定手段
    は、次式 SP=P−A+α P=−(N−1)×a Q=P×θ/180 A=b+Q (ただし、上式中、aは隣接する前記傾斜記録トラック
    のずれ(単位:水平走査期間)、bは記録時と同一速度
    で再生する通常再生時におけるヘッド切り換え時点から
    最初の垂直同期信号再生時点までの水平走査期間、αは
    任意の水平走査期間、Nは再生倍速比で、記録時と同一
    方向再生時は正、逆方向再生時は負の自然数、θは前記
    回転ドラムの回転軸を傾斜して再生するときのヘッド走
    査軌跡の始点から前記傾斜支点までの前記テープ状記録
    媒体の回転ドラム巻付け角度)で表されるSPの水平走
    査期間だけ前記Q水平走査期間前の時点から更に速いタ
    イミングを前記ヘッド切換タイミングとして設定し、 前記擬似垂直同期パルス発生手段は、設定された前記ヘ
    ッド切換タイミングから次式 VP=SP+A で表されるVPの水平走査期間だけ遅れたタイミングで
    前記擬似垂直同期パルスを発生することを特徴とする請
    求項1又は2記載の再生装置。
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