JP2947163B2 - 磁気再生装置 - Google Patents

磁気再生装置

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JP2947163B2
JP2947163B2 JP8067340A JP6734096A JP2947163B2 JP 2947163 B2 JP2947163 B2 JP 2947163B2 JP 8067340 A JP8067340 A JP 8067340A JP 6734096 A JP6734096 A JP 6734096A JP 2947163 B2 JP2947163 B2 JP 2947163B2
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茂 川瀬
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明はビデオテープレコーダ
(VTR)などの磁気再生装置に関し、特に、スロー再
生などの特殊再生時における高画質再生が可能なもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来のヘリカル走査型VTRは、記録済
磁気テープを間欠的に移送することでスロー再生などの
特殊再生を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで,上述のよう
な磁気テープを間欠的に移送する特殊再生方法によれ
ば、キャプスタンモータの慣性モーメントやテープ送り
機構の応答性によりテープ間欠送り動作の上限が定ま
り、この上限を越える1/4倍速ぐらいより速い(1/
3倍速〜1/2倍速)可変速再生は難しかった。
【0004】一方、この問題を解決する手段としては、
回転ドラムにバイモルフなどで構成したアクチュエータ
を内蔵し、テープを連続的に送りながら常に一定の再生
出力が得られるように回転ドラムに搭載した磁気ヘッド
の回転に同期して磁気ヘッドを高さを制御して可変速特
殊再生を実現する方法が挙げられる。
【0005】しかし、この手段は、アクチュエータが高
価である、磁気ヘッドの高さ位置の制御回路が複雑にな
る、回転ドラムに搭載できるヘッド数に制限ある等の問
題が残されていた。
【0006】 本発明の目的は上記の欠点を克服して,
主ヘッドの近傍に配置した特殊再生用の逆アジマスヘッ
ドのギャップ幅が主ヘッドに対して狭い場合に於いても
低コストで低速から標準再生速度またはそれ以上の速度
においてノイズがない高画質で可変速再生可能な磁気再
生装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明は下記の(1),(2)の構成になる磁
気再生装置を提供するものである。
【0008】(1)主ヘッドの近傍に特殊再生用の逆ア
ジマスヘッドを配置し、かつ1対の前記主ヘッドと1対
の前記特殊再生用の逆アジマスヘッドとがそれぞれ各々
180°の機械的位置に搭載され、かつ搭載した1対の
前記主ヘッドと1対の前記特殊再生用の逆アジマスヘッ
ドとを一体的に傾斜可能とする回転ドラムと、所定の速
度で可変速再生している際に、前記回転ドラムに巻付け
られている磁気テープ上に形成されているトラックの軌
跡方向と、前記主へッドと前記特殊再生用の逆アジマス
ヘッドとが前記トラック上を走査して得られた各走査軌
跡方向とが一致するように、前記回転ドラムの傾斜を制
御する傾斜制御手段と、前記主ヘッドと前記特殊再生用
の逆アジマスヘッドとの各再生出力を切り換え出力する
ヘッド切換手段と、所定の速度で可変速再生している際
に、前記主へッドと前記特殊再生用の逆アジマスヘッド
との各再生出力が同時に一定レベル以下にならないよう
に、前記回転ドラムの回転に同期してキャプスタンの位
相制御を行なうキャプスタン位相制御手段とを有し、前
記ヘッド切換手段は、所定の速度で可変速再生している
際、前記主ヘッドと前記特殊再生用の逆アジマスヘッド
との各再生出力の内の、大きい再生出力のヘッドに切り
換えられることを特徴とする磁気再生装置。
【0009】(2) 主ヘッドの近傍に特殊再生用の逆
アジマスヘッドを配置し、かつ1対の前記主ヘッドと1
対の前記特殊再生用の逆アジマスヘッドとがそれぞれ各
々180°の機械的位置に搭載され、かつ搭載した1対
の前記主ヘッドと1対の前記特殊再生用の逆アジマスヘ
ッドとを一体的に傾斜可能とする回転ドラムと、所定の
速度で可変速再生している際に、前記回転ドラムに巻付
けられている磁気テープ上に形成されているトラックの
軌跡方向と、前記主へッドと前記特殊再生用の逆アジマ
スヘッドとが前記トラック上を走査して得られた各走査
軌跡方向とが一致するように、前記回転ドラムの傾斜を
制御する傾斜制御手段と、前記主ヘッドと前記特殊再生
用の逆アジマスヘッドとの各再生出力を切り換え出力す
るヘッド切換手段と、所定の速度で可変速再生している
際に、前記主へッドと前記特殊再生用の逆アジマスヘッ
ドとの各再生出力が同時に一定レベル以下にならないよ
うに、前記回転ドラムの回転に同期してキャプスタンの
位相制御を行なうキャプスタン位相制御手段と、所定の
速度で可変速再生している際に、前記傾斜制御手段及び
前記キャプスタン位相制御手段による制御と共に、前記
回転ドラムに搭載した前記一方のチャンネル側から前記
他方のチャンネル側にヘッド再生出力を切り換えるヘッ
ド切換期間の直前に、同一チャンネルの前記主ヘッドと
前記特殊再生用の逆アジマスヘッドとの各再生出力を比
較して、より大きい再生出力のヘッドを前記ヘッド切換
期間の直後から始まる1走査期間中に亘り使用可能とす
るように前記ヘッド切換手段を切り換え制御するヘッド
切換制御手段とを有することを特徴とする磁気再生装
置。
【0010】
【0011】
【作用】上記構成によれば,回転ドラムの傾斜角を変化
させる傾斜制御手段により一走査期間中の再生出力は変
化しないので主ヘッドもしくは逆アジマスヘッドの出力
の大きいどちらか一方のヘッドを選択すればよく、また
再生走査期間中は切換手段からの再生出力の最小値が一
定レベル以下に低下しないように、主ヘッドと逆アジマ
スヘッドのヘッド切り換えと同時に回転ドラムの回転に
同期してテープ送り制御をするので,主ヘッドの近傍に
配置した特殊再生用の逆アジマスヘッドのギャップ幅が
主ヘッドに対して狭い場合に於いても低コストで低速か
ら標準再生速度またはそれ以上の速度において画面にノ
イズを出さずに可変速再生を行うことができる。
【0012】
【実施例】以下,添付図面を参照して本発明の磁気再生
装置の実施例を説明する。図1,図2はそれぞれ、本発
明の磁気再生装置の主要部である再生制御系の構成を示
す第1,第2実施例ブロック図、図3,図4、図5,図
6,図9はそれぞれ、トラック傾斜とテープ送りとの関
係によりビデオ再生出力のエンベロープが変化する状態
を説明するための図、図7は本発明の磁気再生装置の再
生走査時のタイミングを説明するための図、図8はドラ
ム組立体の構成を説明するための図である。
【0013】 本発明の磁気再生装置は、後述するよう
に、特に、主ヘッドとその近傍に配置した特殊再生用の
逆アジマスヘッド(補助ヘッド)とを搭載した回転ドラ
ムを有し、ビデオ信号及びオーディオ信号を再生するヘ
リカル走査型磁気再生装置であり、再生信号処理系は周
知の構成を用いたものである。しかも、周知のVTRの
構成と相違する本発明装置の相違点は、主に、次の
(1),(2)の点である。
【0014】(1) 再生時、キャプスタンサーボ系に
おいて、切換手段(ヘッドセレクトスイッチ21,2
2)からの再生出力の最小値が一定レベル以下に低下し
ないように、主ヘッド及び補助ヘッドのヘッド切り換え
と同時に回転ドラムの回転に同期してテープ送り制御す
る点 (後述する図1、図2に図示の構成である。ドラムサー
ボ系(ドラム組立体30(回転ドラム51)→ピックア
ップヘッド32c→ドラムモータ32→位相比較増幅器
36→ドラム基準信号発生器31→ドラム組立体30か
ら構成)、キャプスタンサーボ系(即ち、テープ送り制
御系である。テープ速度基準信号発生器37→位相調整
器38→位相比較器39→増幅器43→キャプスタンモ
ータ44→キャプスタン44a、コントロール信号検出
ヘッド40→増幅器41→分周器42→位相比較器39
から構成)の他に、ヘッドセレクトスイッチ21,2
2、ドラム回転スイッチ23、遅延回路26、スイッチ
27、選択信号発生器46から構成される)
【0015】(2) 再生時、回転ドラムに搭載した主
へッド及び補助ヘッドの走査により成すトラックの軌跡
走査方向がテープ上に形成されたトラックの軌跡方向と
一致するように、回転ドラムの傾斜を制御する点 (後述する図1、図2、図8に図示のドラム傾斜駆動モ
ータ33、ドラム傾斜制御信号発生器35、増幅器41
a、固定ドラム52、リードリング53、ドラムベース
54、ロータリトランス55、リードスクリュー58,
59から主に構成される)
【0016】 従って、以下の説明においては説明の都
合上、この相違点に関することについて主に説明するこ
とにする。勿論、本発明の磁気記生装置はVHS方式の
各種規格に準拠したVTRを含むことは言うまでもな
い。
【0017】 [再生制御系Aの構成] 図1に図示 さて、本発明の磁気再生装置の再生制御系Aは、図1に
示すように、補助ヘッド1,3、主ヘッド2,4、プリ
アンプ5〜8、ローパスフィルタ(LPF)9,11,
13,15、FM信号検波回路10,12,14,1
6、コンパレータ17,18、ラッチ回路19,20,
29、ヘッドセレクトスイッチ(SW)21,22、ド
ラム回転スイッチ(SW)23、遅延回路24,26、
抵抗RとコンデンサCとエクスクルーシブオア回路24
abから構成される微分回路24a、ビデオ信号復調回
路25、スイッチ(SW)27、インバータ28aとア
ンド回路28b,28cとオア回路28dから構成され
るデータセレクタ28、ドラム組立体30、ドラム基準
信号発生器31、ドラムモータ32、ピックアップヘッ
ド32c、ドラム傾斜駆動モータ33、基準信号発生器
34、ドラム傾斜制御信号発生器35、位相比較増幅器
36、テープ速度基準信号発生器37、位相調整器3
8、位相比較器39、コントロール信号検出ヘッド4
0、増幅器41,41a,43、分周器42、キャプス
タンモータ44、キャプスタン44a、選択信号発生器
46から構成される。45は記録済み磁気テープ。
【0018】[キャプスタンサーボ系の動作]さて、前
記磁気テープ45は、後述する図8に示す構成のドラム
組立体30(主に、回転ドラム51と固定ドラム52)
に180度以上巻き付き走行する。この磁気テープ45
を走行駆動させるためのキャプスタンモータ44はキャ
プスタン44aを軸支しており、キャプスタン44aと
ピンチローラ(図示せず)と共に磁気テープ45を圧着
しつつこれを定速駆動する。因みに、標準モード(SP
モード)の走行速度は3.335cm/秒、長時間モー
ド(EPモード)の走行速度は約1.112cm/秒で
ある。以下の説明においては、SPモードの1/2の走
行速度でスロー再生する場合について述べる。
【0019】[磁気ヘッドの構成]上記した回転ドラム
51に搭載される磁気ヘッドは、図1に示すように、補
助ヘッド1,3、主ヘッド2,4であり、4ビデオヘッ
ド構成である。チャンネル1(CH1)は補助ヘッド
1、主ヘッド2からなり、また、チャンネル2(CH
2)は補助ヘッド3、主ヘッド4からなる。
【0020】主ヘッド2,4は互いに180度の機械的
位置に配置されており、また互いのヘッドアジマス角は
相違している(主ヘッド2のアジマス角は+6度±10
分、主ヘッド4のアジマス角は−6度±10分)。
【0021】補助ヘッド1,3は主ヘッド2,4より狭
い幅を有しており、これにより形成されるトラック幅
は、主ヘッド2,4により形成したトラック幅より狭
い。主ヘッド2,4により形成されるトラック幅は58
μm、補助ヘッド1,3により形成されるトラック幅は
約26μmである(以下、説明を簡単にするために、補
助ヘッド1,3のトラック幅をSPモードの1/2の約
29μmとする。因みに、EPモードで記録再生するヘ
ッドのトラック幅は約19.3μmである。
【0022】補助ヘッド1,3は互いに180度の機械
的位置に配置されており,また互いのヘッドアジマス角
は相違している(補助ヘッド1のアジマス角は−6度±
10分、補助ヘッド3のアジマス角は+6度±10
分)。
【0023】前記したCH1の補助ヘッド1、主ヘッド
2の配置関係は、図1,図2に示すように、近接配置さ
れ、同様に、CH2の補助ヘッド3、主ヘッド4の配置
関係も近接配置されている。これらの補助ヘッド1,3
及び主ヘッド2,4のアジマスの関係は、図3(a)に
示すように、補助ヘッド1、主ヘッド2、補助ヘッド
3、主ヘッド4の配列で順序交互に磁気テープ45上を
記録再生走査する。因みに、主ヘッド2,4はSPモー
ドの記録に,また、主ヘッド2,4、補助ヘッド1,3
はSPモードの1/2の走行速度でのスロー再生にそれ
ぞれ使用される。
【0024】[ドラム組立体30の構成] 図8に図示 上記したドラム組立体30の構成は周知のドラム組立体
と相違しており、図8に示すように、回転ドラム51、
固定ドラム52、リードリング53、ドラムベース5
4、ロータリトランス55、シャフト56、円筒ギア5
7、リードスクリュー58,59、軸受け60、押圧バ
ネ61a,61bから主に構成される。回転ドラム51
は、図1に示すように、複数の磁気ヘッド(補助ヘッド
1,3、主ヘッド2,4)を搭載している。なお、ここ
で図示していないがオーディオ用ヘッドも必要に応じて
搭載される。
【0025】固定ドラム52及びリードリング53の各
一端は押圧バネ61a,61bでドラムベース54の一
端(図8中右側)に対し強固に押圧されている。また、
固定ドラム52の他端(図8中左側)底部はリードリン
グ53の他端中間部に螺合されるリードスクリュー58
の先端部に当接される。さらに、リードリング53の他
端底部はドラムベース54の他端に螺合されるリードス
クリュー59の先端部に当接される。リードスクリュー
58,59に噛合する円筒ギア57はドラムベース54
上に回動自在に設けられている。円筒ギア57はドラム
傾斜駆動モータ33に噛合している。ドラム傾斜駆動モ
ータ33を回転し円筒ギア57を回転することにより、
その回転はリードスクリュー58,59にそれぞれ同時
にそのギア比に応じて伝達される。
【0026】こうして、固定ドラム52の他端はシャフ
ト56のx点近傍を中心としてリードスクリュー58の
回転に応じて、図8中、回動することが可能となる。同
様に、リードリング53の他端はこのx点近傍を中心と
してリードスクリュー59の回転に応じて、図8中、回
動することが可能となる。
【0027】従って、固定ドラム52にロータリトラン
ス55を介し回転自在に搭載されている回転ドラム51
は、その全体をシャフト56のx点近傍を中心として図
8中で回動することにより、その傾きを可変することが
できる。同時に磁気テープ45のテープパス下辺を規制
するリードリング53の他端の傾きも可変することがで
きる。なお、リードスクリュー58,59の一端に設け
られたギア部58a,59aのギア比は必要に応じて変
更可能である。
【0028】上記したドラムモータ32は、図8に示す
ように、大略、ステータ32a、ロータ32b及びピッ
クアップ(PU)ヘッド32c(図1に図示)から構成
される。ステータ32aは図示せぬ装置の固定部に固定
され、ドラム組立体30を構成するシャフト56に固定
される。ロータ32bはこのシャフト56に軸受け60
を介して回動自在に軸支される回転ドラム51に固定さ
れる。
【0029】こうして、ドラムモータ32は回転ドラム
51を(毎秒30回転で)定速回転することができる。
なお、図1に示したドラムモータ32は、図示の都合
上、固定ドラム52側に取り付けられる如く図示されて
いるが、実際には図8に示すように、ドラムモータ32
は回転ドラム51の上部に取り付けられる。
【0030】上記したドラム傾斜駆動モータ33は、図
8に示すように、いわゆるギヤードモータであって、ド
ラム組立体30の左下部に位置しており、ここでは図示
していないがドラムベース54に固定される。ドラム傾
斜駆動モータ33の回転は後述するように、ドラム傾斜
制御信号発生器35から発生するドラム傾斜制御信号の
レベルに応じて行われる。このドラム傾斜駆動モータ3
3の回転はドラム傾斜駆動モータ33上部のギア33a
を介して、回転自在に噛合するドラム組立体30の円筒
ギア57に伝達される。前述したように、この円筒ギア
57にはドラム組立体30を構成するリードスクリュー
58,59の一端であるギア部58a,59aにそれぞ
れ噛合しており、ドラム傾斜駆動モータ33の回転はギ
ア33a、円筒ギア57を介して、リードスクリュー5
8,59にそれぞれ伝達される。
【0031】前述したように、ドラム組立体30のリー
ドスクリュー58の先端は固定ドラム52の他端底部に
当接している。また、回転ドラム51は固定ドラム52
に固定されたロータリトランス55を介して回転自在に
これに取り付けられている。この結果、ドラム傾斜駆動
モータ33の回転に応じてリードスクリュー58が図8
中の上下に進退することにより、回転ドラム51に搭載
された主へッド2,4及び補助ヘッド1,3の磁気テー
プ45に当接する傾斜角度を正確に変更することができ
る。即ち、後述する図6(b)に図示するように、回転
ドラム51に巻回され磁気テープ45上に形成されたト
ラックの軌跡方向aaと、回転ドラム51に搭載した主
へッド2,4及び補助ヘッド1,3の走査により成すト
ラックの軌跡走査方向acとが一致するように、回転ド
ラム51の傾斜を制御することができる。
【0032】また、リードスクリュー59の先端はリー
ドリング53の他端底部に当接しており、ドラム傾斜駆
動モータ33の回転に応じて、リードスクリュー59が
図面の上下に進退することにより、リードリング53の
他端の傾きも可変することができる。
【0033】こうした動作によって、回転ドラム51に
搭載した主へッド2,4及び補助ヘッド1,3の各トラ
ック軌跡走査方向が磁気テープ45上に形成されたトラ
ックの軌跡方向と一致するように、図8に図示の回転ド
ラム51の取付位置(傾斜)を復元可能なように変更す
ることができる。例えば、トラックの軌跡方向を基準線
とすると、トラック軌跡走査方向がこの基準線に対して
自在に傾斜位置制御が可能である。
【0034】[選択信号発生器46の構成]上記した選
択信号発生器46は、図1の下部に示すように、ローパ
スフィルタ9,11,13,15、FM信号検波回路1
0,12,14,16、コンパレータ17,18、ラッ
チ回路19,20、遅延回路24、微分回路24a、信
号復調回路25、スイッチ(SW)27、データセレク
タ28、ラッチ回路29から構成され、後述するよう
に、ビデオ再生出力が大なるレベルで常時安定して得ら
れるように、補助ヘッド1,3、主ヘッド2,4の各再
生出力を切り換え選択する動作を行う。
【0035】 [再生制御系Aの特殊再生動作] さて、次に、上述した本発明の磁気再生装置の再生制御
系Aの特殊再生動作(SPモードの1/2の走行速度で
スロー再生する場合)について説明する。
【0036】上記した、補助ヘッド1、主ヘッド2、補
助ヘッド3、主ヘッド4は、磁気テープ45上に形成さ
れたトラックを順次交互に再生走査する。磁気テープ4
5上に形成されたトラック(図3(b)〜図6(b)に
実線で図示)はCH1の主ヘッド2と同一のアジマス角
及びギャップ幅を有する一方のヘッドによりビデオ信号
を記録してなるものである。また、磁気テープ45上に
形成されたトラック(図3(b)〜図6(b)に破線で
図示)はCH2の主ヘッド4と同一のアジマス角及びギ
ャップ幅を有する他方のヘッドによりビデオ信号を記録
してなるものである。
【0037】こうした再生走査により、主ヘッド2、補
助ヘッド1、主ヘッド4、補助ヘッド3からそれぞれ出
力する再生信号はプリアンプ5〜8に供給されここで所
定量増幅される。プリアンプ5,6で増幅された主ヘッ
ド2の再生信号a(図7(a)に図示)、補助ヘッド1
の再生信号b(図7(b)に図示)は、ヘッドセレクト
スイッチ21の入力側にそれぞれ供給される。また、プ
リアンプ7,8で増幅された主ヘッド4の再生信号c
(図7(c)に図示)、補助ヘッド3の再生信号d(図
7(d)に図示)は、ヘッドセレクトスイッチ22の入
力側にそれぞれ供給される。
【0038】ヘッドセレクトスイッチ21,22はその
切り換え信号としてラッチ回路19,20のラッチ出力
信号f,g(図7(f),(g)に図示)がそれぞれ供
給される。ヘッドセレクトスイッチ21はHレベルのラ
ッチ出力信号fが供給されると、プリアンプ5側(主ヘ
ッド2側)に切り換えられ、一方、Lレベルのラッチ出
力信号fが供給されると、プリアンプ6側(補助ヘッド
1側)に切り換えられる。ヘッドセレクトスイッチ22
はHレベルのラッチ出力信号gが供給されると、プリア
ンプ7側(主ヘッド4側)に切り換えられ、一方、Lレ
ベルのラッチ出力信号gが供給されると、プリアンプ8
側(補助ヘッド3側)に切り換えられる。
【0039】こうして、ヘッドセレクトスイッチ21か
ら出力される連続再生信号h(図7(h)に図示)はド
ラム回転スイッチ23の一方の入力側に供給される。ま
た、ヘッドセレクトスイッチ22から出力される連続再
生信号i(図7(i)に図示)はドラム回転スイッチ2
3の他方の入力側に供給される。
【0040】後述するように、上記したヘッドセレクト
スイッチ21は補助ヘッド1、主ヘッド2の再生信号
a,bの再生レベルが大きいものを択一出力し、また、
ヘッドセレクトスイッチ22は補助ヘッド3、主ヘッド
4の再生信号c,dの再生レベルが大きいものを択一出
力する結果となる。
【0041】上記したドラム回転スイッチ23はヘッド
セレクトスイッチ21,22から出力する連続再生信号
h,iを、遅延回路24で回転位相信号DFF(図7
(e)に図示)を期間t遅延した遅延回転位相信号j
(図7(j)に図示)に同期して順次交互に切り換えた
連続再生信号k(図7(k)に図示)をビデオ信号復調
回路25へ出力する。回転位相信号DFFはドラムモー
タ32のピックアップヘッド32cから出力される。こ
の回転位相信号DFFは回転ドラム51の1回転(一走
査期間)に同期した周波数を有する信号である(回転位
相信号DFFの1周期は1フレーム期間)。
【0042】上記したビデオ信号復調回路25はドラム
回転スイッチ23から供給される連続再生信号k(低域
変換色信号とFM変調輝度信号とを周波数多重して得た
再生信号)を、ここで記録時と相補的に復調した複合ビ
デオ信号pを生成し、この複合ビデオ信号をスイッチ2
7の一方の入力側と遅延回路26の入力側にそれぞれ出
力する。
【0043】前記したラッチ回路19から出力するラッ
チ出力信号fはデータセレクタ28を構成するアンド回
路28bの一方の入力端子に供給される。アンド回路2
8bの他方の入力端子には回転位相信号DFFが供給さ
れる。また、前記したラッチ回路20から出力するラッ
チ出力信号gはデータセレクタ28を構成するアンドに
は、インバータ28aで位相反転された回転位相信号D
FFが供給される。アンド回路28b,28cの両出力
はオア回路28dの両入力端子に供給され、このオア回
路28dから出力信号l(図7(l)に図示)としてラ
ッチ回路29に供給される、
【0044】ラッチ回路29は、前記した遅延回転位相
信号j(図7(j)に図示)を微分回路24aで微分し
た微分信号sの立上がりに同期してオア回路28dから
の出力信号lをラッチし、ラッチ出力信号m(図7
(m)に図示)を上記したスイッ回路2チ27に対し、
その切り換え信号として出力する。
【0045】スイッチ27は、CH1の主ヘッド2が再
生されている期間はラッチ出力信号mのHレベルが供給
され、この期間、ビデオ信号復調回路25から直接供給
される複合ビデオ信号pを切り換え出力する。一方、C
H2の主ヘッド4が再生されている期間にはラッチ出力
信号mのLレベルが供給され、この期間、遅延回路26
で期間t´遅延した複合ビデオ信号p´を切り換え出力
する。
【0046】こうして、スイッチ27から出力する複合
ビデオ信号rは装置のビデオ信号出力端子(図示せず)
へ出力される。因みに、複合ビデオ信号pを構成する垂
直同期信号nは図7(m)に示す波形であり、また、複
合ビデオ信号rを構成する垂直同期信号oは図7(o)
に示す波形である。
【0047】ところで、上記したドラム組立体30を傾
斜制御するに際し、ドラム傾斜制御信号発生器35は、
図1の上部に示すように、基準信号発生器34から供給
される基準信号に対応したドラム傾斜制御信号を生成
し、これを増幅器41aへ出力する。増幅器41aはこ
のドラム傾斜制御信号を所定量増幅した後、ドラム傾斜
駆動モータ33へ印加する。
【0048】この基準信号発生器34は、装置全体の動
作をコントロールするシステムコントローラ(図示せ
ず)から供給される制御信号に基づいて、第1の基準信
号〜第3の基準信号をそれぞれ生成出力する。即ち、第
1の基準信号はドラム傾斜制御信号発生器35に出力さ
れ、第2の基準信号はドラム基準信号発生器31に出力
され、そして、テープ送りの基準信号である第3の基準
信号はテープ速度基準信号発生器37に出力される。例
えば、システムコントローラは再生テープ速度設定つま
みの設定に応じた前記制御信号を基準信号発生器34に
出力することにより、基準信号発生器34は再生テープ
速度に応じた第1の基準信号〜第3の基準信号を出力す
ることができる。
【0049】前記したドラム傾斜制御信号発生器35
は、供給される第1の基準信号に応じたドラム傾斜制御
信号を生成出力する。このドラム傾斜制御信号は増幅器
41aで所定量増幅された後、ドラム傾斜駆動モータ3
3へ印加される。こうして、ドラム傾斜駆動モータ33
へ印加するドラム傾斜制御信号のレベル及び極性に応じ
て、ドラム傾斜駆動モータ33を駆動してその回転方向
(+極性であれば正転、−極性であれば逆転)及び回転
量(レベルに応じた回転位相、回転数)を変更する。
【0050】この結果、回動するドラム傾斜駆動モータ
33のギア33aに応じて、ドラム組立体30の円筒ギ
ア57を回動する結果、リードスクリュー58,59も
回動し、固定ドラム52及びリードリング53(いずれ
も図8に図示)の位置を変更あるいは復元する。
【0051】さて、ドラムモータ32のピックアップヘ
ッド32cから得られる回転位相信号DFFは位相比較
増幅器36の一方の入力側に供給される。位相比較増幅
器36の他方の入力側にはドラム基準信号発生器31か
らドラム基準信号が供給されている。位相比較増幅器3
6はこのドラム基準信号に対する回転位相信号DFFと
の位相誤差を比較し、この位相誤差が無くなるようにド
ラムモータ32に位相誤差信号を出力する。
【0052】前記した基準信号発生器34から出力する
第3の基準信号(テープ送り基準信号)が供給されるテ
ープ速度基準信号発生器37は、このテープ送り基準信
号を分周し、磁気テープ45のテープ速度と同一周波数
のテープ速度信号を位相調整器38に出力する。この位
相調整器38はこのテープ速度信号の位相を所定量可変
したテープ速度信号を位相比較器39の一方の入力側に
供給する。
【0053】位相比較器39の他方の入力側には、磁気
テープ45のコントロールトラックに記録されたコント
ロール信号を検出するコントロール信号検出ヘッド40
からのコントロール信号を増幅器41で増幅した後、分
周器42で分周した分周コントロール信号が供給され
る。この分周コントロール信号は位相調整器38から出
力するテープ速度信号と同一周波数である。位相比較器
39は位相調整器38から出力するテープ速度信号に対
する分周コントロール信号との位相差を比較し、この位
相差に応じた位相比較信号を増幅器43を経てキャプス
タンモータ44に供給する。
【0054】こうして、キャプスタンモータ44はこの
位相比較信号のレベルに応じてキャプスタン44aの回
転位相を調整駆動することにより、キャプスタン44a
とピンチローラとの間に回転挟持される磁気テープ45
を定速でかつ定められた位相で常時、回転ドラム51か
ら移送することができる。このように、再生制御系Aの
特殊再生動作(スロー再生)を行うことができる。
【0055】上述したキャプスタン44aの回転位相制
御動作は、ここではSPモードの1/2の走行速度でス
ロー再生する場合のものであるが、この走行速度の他
に、前記したテープ速度基準信号発生器37から出力す
るテープ速度信号と、分周器42から出力する分周コン
トロール信号との周波数比により、SPモードの2/3
の走行速度,1/3の走行速度でも,位相比較器39で
設定出力される位相比較信号に応じた回転位相でキャプ
スタンモータ44を駆動することが可能であり、回転ド
ラム51の定速回転に同期したテープ速度を得ることが
できる。
【0056】[再生制御系Aの特殊再生(スロー再生)
時における高画質再生動作]上述したのは、再生制御系
Aの特殊再生時におけるドラムサーボ、キャプスタンサ
ーボ、テープ走行制御の動作であるが、次に、このスロ
ー再生時においても、SPモード時の再生時と同様に高
画質再生が可能であることについて述べる。その中心と
なる構成は上記した選択信号発生器46である。
【0057】図1に示すように、プリアンプ5〜8で増
幅された主ヘッド2,補助ヘッド1、主ヘッド4,補助
ヘッド3の再生信号a〜d(図7(a)〜(d)に図
示)は、ローパスフィルタ9,11,13,15にそれ
ぞれ供給され、ここで不要高域成分が除去された後、F
M信号検波回路10,12,14,16に供給される。
【0058】FM信号検波回路10,12,14,16
はローパスフィルタ9,11,13,15から供給され
る再生信号をそれぞれエンベロープ検波した検波信号を
出力する。FM信号検波回路10,12から出力する検
波信号はコンパレータ17の入力側にそれぞれ供給され
る。また、FM信号検波回路14,16から出力する検
波信号はコンパレータ18の入力側にそれぞれ供給され
る。
【0059】コンパレータ17は、FM信号検波回路1
0,12の検波信号をレベル比較し、FM信号検波回路
10の検波信号レベルがFM信号検波回路12の検波信
号レベルより大きい場合、即ち、CH1の主ヘッド2の
再生信号レベルが補助ヘッド1の再生信号レベルより大
きい場合、Hレベルをラッチ回路19に出力する。この
反対の場合、Lレベルをラッチ回路19に出力する。
【0060】同様に、コンパレータ18は、FM信号検
波回路14,16の検波信号をレベル比較し、FM信号
検波回路14の検波信号レベルがFM信号検波回路16
の検波信号レベルより大きい場合、即ち、主ヘッド4の
再生信号レベルが補助ヘッド3の再生信号レベルより大
きい場合、Hレベルをラッチ回路20に出力する。この
反対の場合、Lレベルをラッチ回路20に出力する。
【0061】ラッチ回路19は、ドラムモータ32のピ
ックアップヘッド32cから得られる回転位相信号DF
F(図7(e)に図示)の立上がりでコンパレータ17
の出力(Hレベル)をラッチする。ラッチ回路20は、
回転位相信号DFFの立下がりでコンパレータ18の出
力(Hレベル)をラッチする。ラッチ回路19,20の
ラッチ出力信号f,g(図7(f),(g)に図示)
は、上記したヘッドセレクトスイッチ21,22の切り
換え信号として出力されると共に、データセレクタ28
の入力側に出力される。
【0062】ラッチ回路19,20において、コンパレ
ータ17,18の出力(Hレベル)を確実にラッチする
ためには、各トラックの始まり部分、即ち、ビデオ信号
の垂直同期信号の直前で検出し、その回転ドラム51の
1走査期間に亘りこれをラッチすれば良い。ラッチ回路
19,20と同様に回転位相信号DFFが供給される遅
延回路24は、この回転位相信号DFFを期間t遅延し
た遅延回転位相信号j(図7(j)に図示)をドラム回
転スイッチ23に切り換え信号として出力すると共に、
微分回路24aの入力側に出力する。
【0063】データセレクタ28は、ラッチ回路19,
20のラッチ出力信号から、CH1,2の主ヘッド2,
4の再生信号に基づく出力信号を、前記したスイッチ2
7にて交互に選択出力するタイミング信号(図7(l)
に図示)を形成し、このタイミング信号をラッチ回路2
9に出力する。データセレクタ28から出力するタイミ
ング信号は、遅延回路24で遅延された遅延回転位相信
号j(図7(j)に図示)を微分回路24aを通した微
分パルスsにより、ラッチ回路29でラッチされ、遅延
回路26の出力である複合ビデオ信号p´をスイッチ2
7で選択可能とする通すタイミング(図7(m)に図
示)を生成する。
【0064】上記したビデオ信号復調回路25の出力で
ある複合ビデオ信号pの垂直同期期間n(図7(n)に
図示)は、ドラム回転スイッチ23で選択したヘッド毎
の再生出力に1垂直同期期間の始まりが異なっており、
遅延回路26の出力である複合ビデオ信号p´の垂直同
期期間o(図7(o)に図示)を選択することにより、
次の1走査期間において1垂直同期期間の始まりが揃っ
た複合ビデオ信号rが得られる。
【0065】[トラック傾斜とテープ送りの関係]次
に、トラック傾斜とテープ送りの関係について、次の
(1)第1状態〜(4)第4状態の順序で説明する。
【0066】(1) 第1状態… 主ヘッド2,4と補
助ヘッド1,3が略同一トラック幅であり、回転位相信
号DFFによるヘッド切り替えのタイミングをトラック
走査の中央で主ヘッド2のアジマスがトラックのアジマ
スと合致する場合としたとき(図3に図示)
【0067】図3(a)は、回転ヘッド51に、補助ヘ
ッド1、主ヘッド2、補助ヘッド3、主ヘッド4が順次
配列されている4ヘッドの展開図である。
【0068】図3(b)は、回転位相信号DFFによる
ヘッド切り替えのタイミングをトラック走査の中央で主
ヘッド2がトラックのアジマスに合った場合を示してお
り、トラックパターン上のヘッド1〜4の1/2テープ
走行時におけるヘッド走行軌跡を示したもので、紙面の
下部から上部へ走行する。
【0069】図3(c)は、ヘッド出力の時間的経過を
示したもので、実線は主ヘッド2,補助ヘッド3の出力
を示し、また、破線は補助ヘッド1,主ヘッド4の出力
を示している。
【0070】図3(d)は、ヘッド切り替え信号(回転
位相信号DFF)のタイミングであり、HレベルでCH
1のヘッドが選択され、LレベルでCH2のヘッドが選
択されることを示している。
【0071】図3(e)は、主ヘッドと補助ヘッドの切
り替え信号(ラッチ出力信号f,g)のタイミングであ
り、Hレベルで主ヘッドが選択され、Lレベルで補助ヘ
ッドが選択されることを示す。
【0072】図3(f)は、図3(c)で示す出力を図
3(d),(e)のタイミングで切り替えることによっ
て得られた複合ビデオ信号のエンベロープを示してい
る。この図によると、CH2のヘッド3,4選択時、楔
状のエンベロープのくびれが大きくピークレベルの1/
4に減少する(同図中、1は補助ヘッド1、2は主ヘッ
ド2、3は補助ヘッド3、4は主ヘッド4の各出力を示
す)。
【0073】(2) 第2状態… 主ヘッド2,4と補
助ヘッド1,3が略同一トラック幅であり、回転位相信
号DFFによるヘッド切り替えのタイミングをトラック
走査の始まりで主ヘッド2のアジマスがトラックのアジ
マスと合致する場合としたとき(図4に図示)
【0074】図4(a)は、回転ヘッド51に、補助ヘ
ッド1、主ヘッド2、補助ヘッド3、主ヘッド4が順次
配列されている4ヘッドの展開図である。
【0075】図4(b)は、回転位相信号DFFによる
ヘッド切り替えのタイミングをトラック走査の始まり部
分で主ヘッド2がトラックのアジマスに合った場合を示
しており、トラックパターン上のヘッド1〜4の1/2
テープ走行におけるヘット走行軌跡を示したもので、紙
面の下部から上部へ走行する。
【0076】図4(c)は、ヘッド出力の時間的経過を
示したもので、実線は主ヘッド2,補助ヘッド3の出力
を示し、また、破線は補助ヘッド1,主ヘッド4の出力
を示している。
【0077】図4(d)は、ヘッド切り替え信号(回転
位相信号DFF)のタイミングであり、HレベルでCH
1のヘッドが選択され、LレベルでCH2のヘッドが選
択されることを示している。
【0078】図4(e)は、主ヘッドと補助ヘッドの切
り替え信号(ラッチ出力信号f,g)のタイミングであ
り、Hレベルで主ヘッドが選択され、Lレベルで補助ヘ
ッドが選択されることを示す。
【0079】図4(f)は、図3(c)で示す出力を図
4(d),(e)のタイミングで切り替えることによっ
て得られた複合ビデオ信号のエンベロープを示してい
る。この図によると、エンベロープのくびれの部分はピ
ークの略1/2に抑えられ、略満足できる出力が得られ
ることになる(同図中、1は補助ヘッド1、2は主ヘッ
ド2、3は補助ヘッド3、4は主ヘッド4の各出力を示
す)。
【0080】(3) 第3状態… 補助ヘッド1,3の
トラック幅が主ヘッド2,4の1/2トラック幅を有
し、回転位相信号DFFによるヘッド切り替えのタイミ
ングをトラック走査の中央で主ヘッド2のアジマスがト
ラックのアジマスと合致する場合としたときに、へッド
1〜4の各走査軌跡がトラックの記録方向と一致するよ
うに回転ドラム51の傾斜を補正しないとき(図5に図
示)
【0081】この場合、補助ヘッド1,3のトラック幅
が主ヘッド2,4のトラック幅に比べて、1/2〜1/
3の場合についても同様であり、また、補助ヘッド1,
3が主に長時間モード(EPモード)の記録再生に使用
にされている場合である。
【0082】図5(a)は、回転ヘッド51に、補助ヘ
ッド1、主ヘッド2、補助ヘッド3、主ヘッド4が順次
配列されている4ヘッドの展開図である。ここでは、補
助ヘッド1,3のトラック幅は主ヘッドのトラック幅の
1/2の場合である。
【0083】図5(b)は、回転位相信号DFFによる
ヘッド切り替えのタイミングをトラック走査の始まり部
分で主ヘッド2がトラックのアジマスに合った場合を示
しており、トラックパターン上のヘッド1〜4の1/2
テープ走行時の走行軌跡を示したもので、紙面の下部か
ら上部へ走行する。
【0084】図5(c)は、ヘッド出力の時間的経過を
示したもので、実線は主ヘッド2,補助ヘッド3の出力
を示し、また、破線は補助ヘッド1,主ヘッド4の出力
を示している。
【0085】図5(d)は、ヘッド切り替え信号(回転
位相信号DFF)のタイミングであり、HレベルでCH
1のヘッドが選択され、LレベルでCH2のヘッドが選
択されることを示している。
【0086】図5(e)は、主ヘッドと補助ヘッドの切
り替え信号(ラッチ出力信号f,g)のタイミングであ
り、Hレベルで主ヘッドが選択され、Lレベルで補助ヘ
ッドが選択されることを示す。
【0087】図5(f)は、図5(c)で示す出力を図
5(d),(e)のタイミングで切り替えることによっ
て得られた複合ビデオ信号のエンベロープを示してい
る。この図によると、選択されたエンベロープでトラッ
ク傾斜に従ってエンベロープのくびれが生じる。補助ヘ
ッド1,3の動作時、補助ヘッドのピークレベルの1/
2程度に落ち込む事が分かる。即ち、主ヘッド2,4の
動作時、主ヘッドのピークレベルの1/4程度に落ち込
む事が分かる。
【0088】(4) 第4状態… 補助ヘッド1,3の
トラック幅が主ヘッド2,4の1/2トラック幅を有
し、回転位相信号DFFによるヘッド切り替えのタイミ
ングをトラック走査の始まりで主ヘッド2のアジマスが
トラックのアジマスと合致する場合としたときに、へッ
ド1〜4の各走査軌跡がトラックの記録方向と一致する
ように回転ドラム51の傾斜を補正したとき(図6に図
示)
【0089】図6(a)は、回転ヘッド51に、補助ヘ
ッド1、主ヘッド2、補助ヘッド3、主ヘッド4が順次
配列されている4ヘッドの展開図である。ここでは、補
助ヘッド1,3のトラック幅は主ヘッドのトラック幅の
1/2の場合である。
【0090】図6(b)は、回転位相信号DFFによる
ヘッド切り替えのタイミングをトラック走査の中央部分
で主ヘッド2がトラックのアジマスに合った場合を示し
ており、トラックパターン上のヘッド1〜4の1/2テ
ープ走行時の走行軌跡を示したもので、紙面の下部から
上部へ走行する。このテープの低速駆動時に、上述した
回転ドラム51の傾斜制御を行い、磁気テープ45上に
形成されたトラック軌跡と、ヘッド1〜4のヘッド走査
軌跡とを合致させることにより、同図に示すトラックパ
ターンに沿ってヘッドが移動する。
【0091】図6(c)は、ヘッド出力の時間的経過を
示したもので1走査期間で平坦な特性となっている。実
線は主ヘッド2,補助ヘッド3の出力を示し、また、破
線は補助ヘッド1,主ヘッド4の出力を示している。
【0092】図6(d)は、ヘッド切り替え信号(回転
位相信号DFF)のタイミングであり、HレベルでCH
1のヘッドが選択され、LレベルでCH2のヘッドが選
択されることを示している。
【0093】図6(e)は、主ヘッドと補助ヘッドの切
り替え信号(ラッチ出力信号f,g)のタイミングであ
り、Hレベルで主ヘッドが選択され、Lレベルで補助ヘ
ッドが選択されることを示す。
【0094】図6(f)は、トラック走査の直前で主ヘ
ッドと補助ヘッドの出力比較され、その大きい出力のヘ
ッドが次の走査期間維持されるため、図6(d),
(e)の切り替えタイミングで切り換られることによ
り、一段と均一でしかも安定したレベルの複合ビデオ信
号の出力波形を示している。
【0095】上述したトラック傾斜とこのテープ送りに
より得られる複合ビデオ信号の出力の関係を図9を用い
て図示する。
【0096】図9(a)はヘッド1〜4と磁気テープ4
5が相対運動をする時のヘッド1〜4からの再生出力の
エンベロープの変化を示している(この例では1/2倍
速)。 図9(b)に示すヘッド切り替えタイミング
(回転位相信号DFF)では、同図(c)に示すビデオ
出力波形になり、楔状のエンベロープのくびれが大き
く、このくびれの大きい部分では破線で示した部分に主
ヘッドに切り替えの悪現象がみられる。
【0097】また、図9(d)で示したように、同図
(b)に示したヘッド切り替えタイミングの切り替え位
相を90度ずらせたヘッド切り替えタイミングでは、同
図(e)に示すビデオ出力波形になり、同図(c)に示
した出力波形と同様に破線で示した主ヘッドに切り替え
のタイミングでは、1走査期間内でヘッドの切り替えが
みられる。
【0098】図9(a)に示した1走査期間の始まりで
エンベロープのレベル検出がされ、かつその走査期間
内、図1のラッチ回路19,20でヘッド選択信号がラ
ッチされるため、1走査期間内ヘッドが切り替わること
がない。図9(f)はこうして成された傾斜補正手段を
用いた場合のビデオ出力波形を、同図(b)に示したヘ
ッド切り替えタイミングによる場合(破線で図示)と、
同図(d)に示したヘッド切り替えタイミングによる場
合(実線で図示)とを示している。
【0099】これにより、図9(b)のヘッド切り替え
タイミングでは、図9(d)に示すタイミングに比べて
平坦な波形が得られている。
【0100】この事により、図9(a)に示す波形の定
められた位相でヘッド選択すれば、エンベロープの落ち
込みと1走査期間内のヘッドの切り替えがなくスロー再
生時の画面内ノイズを除去できる。図9(a)のA〜E
の付近、即ち図の禁止帯(塗り潰しの部分)での切り替
え発生を除去するテープ速度とドラム回転と同期をとる
ことでエンベロープの平坦な再生が得られる。
【0101】本実施例では1/2のテープ速度のみを示
しているが、ヘッド切り替え部分が図9(a)のA〜E
近傍に入らない条件は、1/4のテープ速度でもフラッ
トな再生波形が得られることが分かる。1/3のテープ
速度の場合は、1/2,1/4の切り替え位相と異なっ
た条件に設定する事により切り替え部分が禁止帯を避け
ることが可能である。
【0102】同様の考え方で1倍速〜2倍速の間におい
てもこの条件を満足する倍速は得られ、標準速度を中心
とした多段階の速度において平坦な再生が可能となる。
本実施例では主ヘッドにVHS規格であるSPモード用
ヘッドを補助ヘッドにEPモード用ヘッドを用いたもの
であり、両方の間隔は2水平走査期間ずれた位置に配置
されるため、図1の遅延回路26の遅延時間は2水平走
査期間に設定されている。また、遅延回路ではなく垂直
同期信号のすげ替えによっても同様の効果がえられる。
【0103】 [再生制御系Bの構成] 図2に図示 さて、本発明の磁気再生装置の再生制御系Bについて説
明する。再生制御系Bは上述した再生制御系A(図1に
図示)の選択信号発生器46中の一部構成を省略した構
成に等しいものであり、具体的には、ラッチ回路19,
20を除去した構成に等しいものである。即ち、選択信
号発生器46中のコンパレータ17,18の出力をヘッ
ドセレクトスイッチ(SW)21,22及びアンド回路
28b,28cにそれぞれ直接供給するよう構成したも
のである。再生制御系Bは、再生制御系Aの構成からラ
ッチ回路19,20を除去した以外の構成は、再生制御
系Aと同一構成であるので、図2において、再生制御系
Aの構成と同一部分には同一符号を付しその説明を省略
する。
【0104】[選択信号発生器46の構成] 図2に図
示 選択信号発生器46は、図2の下部に示すように、ロー
パスフィルタ9,11,13,15、FM信号検波回路
10,12,14,16、コンパレータ17,18、遅
延回路24、微分回路24a、信号復調回路25、スイ
ッチ(SW)27、データセレクタ28、ラッチ回路2
9から構成され、後述するように、ビデオ再生出力が大
なるレベルで常時安定して得られるように、補助ヘッド
1,3、主ヘッド2,4の各再生出力を切り換え選択す
る動作を行う。
【0105】[再生制御系Bの特殊再生(スロー再生)
時における回路動作]次に、再生制御系Bの特殊再生動
作(SPモードの1/2の走行速度でスロー再生する場
合)について説明する。
【0106】上記した、補助ヘッド1、主ヘッド2、補
助ヘッド3、主ヘッド4は、磁気テープ45上に形成さ
れたトラックを順次交互に再生走査する。磁気テープ4
5上に形成されたトラック(図3(b),図4(b),
図5(b),図6(b)にそれぞれ実線で図示)はCH
1の主ヘッド2と同一のアジマス角及びギャップ幅を有
する一方のヘッドによりビデオ信号を記録してなるもの
である。また、磁気テープ45上に形成されたトラック
(図3(b),図4(b),図5(b),図6(b)に
それぞれ破線で図示)はCH2の主ヘッド4と同一のア
ジマス角及びギャップ幅を有する他方のヘッドによりビ
デオ信号を記録してなるものである。
【0107】こうした再生走査により、主ヘッド2、補
助ヘッド1、主ヘッド4、補助ヘッド3からそれぞれ出
力する再生信号はプリアンプ5〜8に供給されここで所
定量増幅される。プリアンプ5,6で増幅された主ヘッ
ド2の再生信号a(図7(a)に図示)、補助ヘッド1
の再生信号b(図7(b)に図示)は、ヘッドセレクト
スイッチ21の入力側にそれぞれ供給される。また、プ
リアンプ7,8で増幅された主ヘッド4の再生信号c
(図7(c)に図示)、補助ヘッド3の再生信号d(図
7(d)に図示)は、ヘッドセレクトスイッチ22の入
力側にそれぞれ供給される。
【0108】ヘッドセレクトスイッチ21,22はその
切り換え信号としてコンパレータ17,18の出力信号
f´,g´がそれぞれ供給される。ヘッドセレクトスイ
ッチ21はHレベルの出力信号f´が供給されると、プ
リアンプ5側(主ヘッド2側)に切り換えられ、一方、
Lレベルの出力信号f´が供給されると、プリアンプ6
側(補助ヘッド1側)に切り換えられる。ヘッドセレク
トスイッチ22はHレベルの出力信号g´が供給される
と、プリアンプ7側(主ヘッド4側)に切り換えられ、
一方、Lレベルの出力信号g´が供給されると、プリア
ンプ8側(補助ヘッド3側)に切り換えられる。
【0109】こうして、ヘッドセレクトスイッチ21か
ら出力される連続再生信号h(図7(h)に図示)はド
ラム回転スイッチ23の一方の入力側に供給される。ま
た、ヘッドセレクトスイッチ22から出力される連続再
生信号i(図7(i)に図示)はドラム回転スイッチ2
3の他方の入力側に供給される。
【0110】後述するように、上記したヘッドセレクト
スイッチ21は補助ヘッド1、主ヘッド2の再生信号
a,bの再生レベルが大きいものを択一出力し、また、
ヘッドセレクトスイッチ22は補助ヘッド3、主ヘッド
4の再生信号c,dの再生レベルが大きいものを択一出
力する結果となる。
【0111】上記したドラム回転スイッチ23はヘッド
セレクトスイッチ21,22から出力する連続再生信号
h,iを、遅延回路24で回転位相信号DFF(図7
(e)に図示)を期間t遅延した遅延回転位相信号j
(図7(j)に図示)に同期して順次交互に切り換えた
連続再生信号k(図7(k)に図示)をビデオ信号復調
回路25へ出力する。回転位相信号DFFはドラムモー
タ32のピックアップヘッド32cから出力される。こ
の回転位相信号DFFは回転ドラム51の1回転(一走
査期間)に同期した周波数を有する信号である(回転位
相信号DFFの1周期は1フレーム期間)。
【0112】上記したビデオ信号復調回路25はドラム
回転スイッチ23から供給される連続再生信号k(低域
変換色信号とFM変調輝度信号とを周波数多重して得た
再生信号)を、ここで記録時と相補的に復調した複合ビ
デオ信号pを生成し、この複合ビデオ信号をスイッチ2
7の一方の入力側と遅延回路26の入力側にそれぞれ出
力する。
【0113】前記したコンパレータ17から出力する出
力信号f´はデータセレクタ28を構成するアンド回路
28bの一方の入力端子に供給される。アンド回路28
bの他方の入力端子には回転位相信号DFFが供給され
る。また、前記したコンパレータ18から出力する出力
信号g´はデータセレクタ28を構成するアンドには、
インバータ28aで位相反転された回転位相信号DFF
が供給される。アンド回路28b,28cの両出力はオ
ア回路28dの両入力端子に供給され、このオア回路2
8dから出力信号l(図7(l)に図示)としてラッチ
回路29に供給される。
【0114】ラッチ回路29は、前記した遅延回転位相
信号j(図7(j)に図示)を微分回路24aで微分し
た微分信号sの立上がりに同期してオア回路28dから
の出力信号lをラッチし、ラッチ出力信号m(図7
(m)に図示)を上記したスイッ回路2チ27に対し、
その切り換え信号として出力する。
【0115】スイッチ27は、CH1の主ヘッド2が再
生されている期間はラッチ出力信号mのHレベルが供給
され、この期間、ビデオ信号復調回路25から直接供給
される複合ビデオ信号pを切り換え出力する。一方、C
H2の主ヘッド4が再生されている期間にはラッチ出力
信号mのLレベルが供給され、この期間、遅延回路26
で期間t´遅延した複合ビデオ信号p´を切り換え出力
する。
【0116】こうして、スイッチ27から出力する複合
ビデオ信号rは装置のビデオ信号出力端子(図示せず)
へ出力される。因みに、複合ビデオ信号pを構成する垂
直同期信号nは図7(m)に示す波形であり、また、複
合ビデオ信号rを構成する垂直同期信号oは図7(o)
に示す波形である。
【0117】上述したように、再生制御系Bを構成する
ヘッドセレクトスイッチ21,22の切り換えは回転位
相信号DFFに同期して行われず、コンパレータ17,
18から出力する出力信号f´,g´により行われるの
であるが、こうした切り換えは実用上何等の差支えがな
いものである。むしろ、再生制御系Aのようにラッチ回
路19,20を必須とするものに比較して、再生制御系
Bのこの構成はラッチ回路19,20を省略しても切り
換え動作を同等の行うことができるので、回路構成をよ
り単純化できるので、回路構成の一層の小型化、コスト
ダウン化を図ることが可能となる。
【0118】これまでは、ヘッドセレクト21,22の
切り換え信号としてコンパレータ17,18の出力信号
f´,g´を用いることについて説明したが、本発明の
構成はこれに限らず、ヘッドセレクト21,22の切り
換え信号として基準信号発生器34から出力する第2の
基準信号に基づく信号(図示せず)を、コンパレータ1
7,18の出力信号f´,g´の代わりに使用すること
ができる。
【0119】
【発明の効果】以上説明した構成を有する本発明は、次
の効果を有している。即ち、主ヘッドの近傍に配置した
特殊再生用の逆アジマスヘッドのトラック幅が主ヘッド
に対して狭い場合に於いても、低速から標準再生速度ま
たはそれ以上の速度において画面にノイズを出さずに可
変速再生を行うことができる。また、回転ドラムの一走
査期間中のヘッド再生出力が変化しない安定した出力を
得ることができる。さらに、テープ送り速度に関係なく
常に安定した再生出力のヘッドを選択することができ、
低速から標準再生速度またはそれ以上の速度において連
続的に画面にノイズを出さずに可変速再生を行うことが
できるという効果がある。さらにまた、回路構成をより
単純化できるので、回路構成の一層の小型化、コストダ
ウン化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気再生装置の主要部である再生制御
系の構成を示す第1実施例ブロック図である。
【図2】本発明の磁気再生装置の主要部である再生制御
系の構成を示す第2実施例ブロック図である。
【図3】トラック傾斜とテープ送りとの関係によりビデ
オ再生出力のエンベロープが変化する状態を説明するた
めの図である。
【図4】トラック傾斜とテープ送りとの関係によりビデ
オ再生出力のエンベロープが変化する状態を説明するた
めの図である。
【図5】トラック傾斜とテープ送りとの関係によりビデ
オ再生出力のエンベロープが変化する状態を説明するた
めの図である。
【図6】トラック傾斜とテープ送りとの関係によりビデ
オ再生出力のエンベロープが変化する状態を説明するた
めの図である。
【図7】本発明の磁気再生装置の再生走査時のタイミン
グを説明するための図である。
【図8】ドラム組立体の構成を説明するための図であ
る。
【図9】トラック傾斜とテープ送りとの関係によりビデ
オ再生出力のエンベロープが変化する状態を説明するた
めの図である。
【符号の説明】
1,3 逆アジマスヘッド(補助ヘッド) 2,4 主ヘッド 19,20,29 ラッチ回路 21,22 ヘッドセレクトスイッチ 23 ドラム回転スイッチ 26 遅延回路 27 スイッチ 28 データセレクタ 33 ドラム傾斜駆動モータ 35 ドラム傾斜制御信号発生器 37 テープ速度基準発生器 38 位相調整器 39 位相比較器 41a,43 増幅器 44 キャプスタンモータ 44a キャプスタン 45 磁気テープ 46 選択信号発生器 51 回転ドラム 52 固定ドラム 53 リードリング 54 ドラムベース 55 ロータリトランス 58,59 リードスクリュー aa トラックの軌跡方向 ab,ac トラックの軌跡走査方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 15/467

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主ヘッドの近傍に特殊再生用の逆アジマ
    スヘッドを配置し、かつ1対の前記主ヘッドと1対の前
    記特殊再生用の逆アジマスヘッドとがそれぞれ各々18
    0°の機械的位置に搭載され、かつ搭載した1対の前記
    主ヘッドと1対の前記特殊再生用の逆アジマスヘッドと
    を一体的に傾斜可能とする回転ドラムと、 所定の速度で可変速再生している際に、前記回転ドラム
    に巻付けられている磁気テープ上に形成されているトラ
    ックの軌跡方向と、前記主へッドと前記特殊再生用の逆
    アジマスヘッドとが前記トラック上を走査して得られた
    各走査軌跡方向とが一致するように、前記回転ドラムの
    傾斜を制御する傾斜制御手段と、 前記主ヘッドと前記特殊再生用の逆アジマスヘッドとの
    各再生出力を切り換え出力するヘッド切換手段と、 所定の速度で可変速再生している際に、前記主へッドと
    前記特殊再生用の逆アジマスヘッドとの各再生出力が同
    時に一定レベル以下にならないように、前記回転ドラム
    の回転に同期してキャプスタンの位相制御を行なうキャ
    プスタン位相制御手段とを有し、 前記ヘッド切換手段は、所定の速度で可変速再生してい
    る際、前記主ヘッドと前記特殊再生用の逆アジマスヘッ
    ドとの各再生出力の内の、大きい再生出力のヘッドに切
    り換えられることを特徴とする磁気再生装置。
  2. 【請求項2】 主ヘッドの近傍に特殊再生用の逆アジマ
    スヘッドを配置し、かつ1対の前記主ヘッドと1対の前
    記特殊再生用の逆アジマスヘッドとがそれぞれ各々18
    0°の機械的位置に搭載され、かつ搭載した1対の前記
    主ヘッドと1対の前記特殊再生用の逆アジマスヘッドと
    を一体的に傾斜可能とする回転ドラムと、 所定の速度で可変速再生している際に、前記回転ドラム
    に巻付けられている磁気テープ上に形成されているトラ
    ックの軌跡方向と、前記主へッドと前記特殊再生用の逆
    アジマスヘッドとが前記トラック上を走査して得られた
    各走査軌跡方向とが一致するように、前記回転ドラムの
    傾斜を制御する傾斜制御手段と、 前記主ヘッドと前記特殊再生用の逆アジマスヘッドとの
    各再生出力を切り換え出力するヘッド切換手段と、 所定の速度で可変速再生している際に、前記主へッドと
    前記特殊再生用の逆アジマスヘッドとの各再生出力が同
    時に一定レベル以下にならないように、前記回転ドラム
    の回転に同期してキャプスタンの位相制御を行なうキャ
    プスタン位相制御手段と、 所定の速度で可変速再生している際に、前記傾斜制御手
    段及び前記キャプスタン位相制御手段による制御と共
    に、前記回転ドラムに搭載した前記一方のチャンネル側
    から前記他方のチャンネル側にヘッド再生出力を切り換
    えるヘッド切換期間の直前に、同一チャンネルの前記主
    ヘッドと前記特殊再生用の逆アジマスヘッドとの各再生
    出力を比較して、より大きい再生出力のヘッドを前記ヘ
    ッド切換期間の直後から始まる1走査期間中に亘り使用
    可能とするように前記ヘッド切換手段を切り換え制御す
    るヘッド切換制御手段とを有することを特徴とする磁気
    再生装置。
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