JPS6364956B2 - - Google Patents

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JPS6364956B2
JPS6364956B2 JP55075142A JP7514280A JPS6364956B2 JP S6364956 B2 JPS6364956 B2 JP S6364956B2 JP 55075142 A JP55075142 A JP 55075142A JP 7514280 A JP7514280 A JP 7514280A JP S6364956 B2 JPS6364956 B2 JP S6364956B2
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signal
recording medium
synchronization signal
pulse
slow motion
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B15/00Driving, starting or stopping record carriers of filamentary or web form; Driving both such record carriers and heads; Guiding such record carriers or containers therefor; Control thereof; Control of operating function
    • G11B15/18Driving; Starting; Stopping; Arrangements for control or regulation thereof
    • G11B15/1808Driving of both record carrier and head

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は、ヘリカル・スキヤン方式のビデオ
テープレコーダ(VTR)において、スローモー
シヨン再生時のトラツキングずれに起因した画質
劣化を防止するトラツキング制御装置に関する。
(従来の技術) 家庭用の録画再生装置としては、ヘリカル・ス
キヤン方式を採用したVTRが広く利用されてい
る。この方式は、磁気テープの走行方向に対して
数度オーダの一定角度を有する記録トラツク上
へ、フイールド単位(通常1フイールド分)の映
像情報を記録するものである。そして、たとえば
19cm/sで走行される磁気テープに対し、上記傾
斜記録トラツク上を回転磁気ヘツドが正確にトレ
ース(トラツキング)するようになつている。こ
のため、一定の速度で録画/再生が行なわれる限
り、記録トラツクと回転磁気ヘツドの軌道(トレ
ース軌跡)との間のずれを防ぐことができる。
前記記録トラツクは、磁気テープ上に所定の角
度でもつて並行に多数形成される。この際、隣接
トラツク同志の相互干渉を防ぐために、各トラツ
ク間にはガードバンドと呼ばれる所定の無記録部
分が形成される。上記相互干渉を防ぐ目的からは
隣接トラツク間隔は広い方がよい。すなわち、ガ
ードバンドの幅が広いほど隣接トラツク間の相互
干渉は少なくなる。一方、このガードバンドは映
像情報の記録に全く使用されないため、ガードバ
ンドが広くなると磁気テープの利用効率が悪化
し、同一量の磁気テープに対する記録時間が短縮
される。以上のことから、前記相互干渉の影響を
回避するとともに磁気テープの利用効率を極力高
めるための妥協にもとづいて、前記ガードバンド
の幅が決定されている。通常、このガードバンド
の幅は、記録トラツクの幅とほぼ等しいか、ある
いは記録トラツク幅よりも若干広く設定されてい
る。
上記ガードバンドがあるために、再生時におけ
る回転ヘツドのトレース軌跡が記録トラツクとほ
ぼ一致しておれば、正常な画像の再生を行なうこ
とができる。現在の技術水準は、記録再生時のテ
ープ走行速度が等しい場合には、上記正常な画像
再生を満足するに至つている。しかしながら、ス
ローモーシヨン画像を得ようとする場合、単に磁
気テープの走行速度を減少させるだけの方法で
は、実用上問題がある。すなわち、スローモーシ
ヨン再生時において、あるフイールドから次のフ
イールドへ移る間に前記ガードバンドを再生ヘツ
ドがトレースしてしまうことから、再生画像中に
目ざわりなノイズバーが発生する。この問題に対
する解決策として、磁気テープを1つのフイール
ドから次のフイールドへステツプ移動させる方法
すなわちステツプ送り法が考えられている。この
ステツプ送り法を採用すれば、再生時にガードバ
ンドをトレースする時間が相対的に短かくなるの
で、ノイズバーが目立ちにくくなる。
上述したステツプ送り法によるスローモーシヨ
ン再生とは、換言すれば、スチール画像(静止画
像)の連続再生に相当する。すなわち、あるフイ
ールドのスチール再生を何回か反復再生してか
ら、次のフイールドへステツプ移動を行ない、こ
のフイールドを前のフイールドと同様に反復再生
することにより、ステツプ送り法のスローモーシ
ヨン再生が行なわれる。しかしなから、上述した
磁気テープをステツプ移動させる方法であつて
も、ヘリカル・スキヤン方式のVTRでは、前記
ノイズバーを十分目立たない状態にもつてゆくこ
とは困難である。これは、記録トラツクと再生ヘ
ツドのトレース軌跡とのずれ、すなわちトラツキ
ングずれに起因して生じる問題である。このトラ
ツキングずれは、一定の傾斜で降つている雨を走
行中の車窓からみた場合の雨の降下角と停車中の
車窓からみた場合の雨の降下角とが異なつて観測
されることと同じ理由で生じる。
第1図は、磁気テープ10の磁性面に所定のテ
ープ走行速度で記録された記録トラツク12と、
テープ走行速度が上記所定速度に比べて十分に小
さい場合あるいは磁気テープ10が停止している
場合の再生ヘツドのトレース軌跡(回転軌道)1
4とを示している。前述した理由から、たとえ再
生ヘツドのトレース始端部Aが記録トラツク12
と一致していても、トレース終端部B側で大きな
トラツキングずれが生じる。このトラツキングず
れの生じている部分では、無記録部分であるガー
ドバンド16をトレースすることになるので、こ
の部分の再生映像信号レベル(FM波の振幅)は
小さくなる。この信号レベル低下がある限度を超
えると、前記トラツキングずれはノイズバーなど
の形で再生画像中に現われる。
第2図は前記トラツキングずれが極端に生じた
場合を示す。この場合、再生ヘツドは大部分ガー
ドバンド16をトレースすることになり、再生画
像の中央に大きなノイズバーが現われる。これに
対し、たとえば第3図に示すように、再生ヘツド
が記録トラツク12の大部分をトレースし、比較
的大きめなトラツキングずれの生じる部分が垂直
帰線消去期間にくるような場合は、再生画像中に
目ざわりなノイズバーが生じることはない。
第5図aは上述したトラツキングずれが生じた
ときの再生映像信号(FM波)S10の波形を示
し、第5図bは同図aに示す映像信号S10から
得られる復調映像信号(複合映像信号)S20の
波形を示す。信号S10はFM波であるため、
FM復調器内のリミタ回路が十分に作動できるよ
うな大振幅の信号S10が再生されているうち
は、実用上問題となるようなノイズが発生される
ことはない。しかしながら、前記トラツキングず
れによつて信号S10の振幅があるレベル以下に
なると、前記リミタ回路のリミタ作用が不完全と
なり、安定なFM復調が行なわれなくなる。する
と、復調映像信号S20中にノイズ18が発生さ
れる。この現象は、FM放送のラジオ受信機にお
いて、強電界FM局は高いS/N比で受信できる
のに、ある程度以下の弱電界FM局の受信では急
にS/N比が悪化される現象に対応する。
(発明が解決しようとする問題点) 第5図aの小振幅部分19に対応するこのよう
なノイズ18の発生位置は、トラツキングずれの
状態に応じて変化する。すなわち、第2図に示さ
れるようにガードバンド16の中央を再生ヘツド
がトレースする場合は、1フイールドの中央位置
にノイズ18が発生される。一方、第1図に示さ
れるように記録トラツク12の端部側でトラツキ
ングずれが大きく生じる場合は、第5図bに示す
ノイズ18の発生位置は、垂直同期信号部20の
近傍に移動する。すなわち、ノイズ18が発生す
る位置(位相)は、スローモーシヨン再生の基本
単位となるスチール再生時におけるテープ10の
停止位置に応じて変化される。しかしこのノイズ
18の発生位置が同期信号部20に完全に重なつ
てしまうと、同期乱れが起こる。
本願発明者は、ヘリカル・スキヤン方式の
VTRにおいて、ステツプ送り法を利用したスロ
ーモーシヨン再生時の前記ノイズ18の影響を防
ぐために、色々な思考および実験を行なつてき
た。その結果、前記トラツキングずれによつて生
じるノイズ18の発生位置が、垂直同期信号部2
0とほとんど重ならない範囲でできるだけ垂直帰
線消去期間に収まるように調整されれば、前記ノ
イズが再生画像中にほとんど現われなくなること
を知ることができた。また、このような調整を自
動的に行なわせることが可能なことも確認でき
た。
この発明は上記事情にかんがみなされたもの
で、記録時と再生時とのトラツキングずれ、とく
にスローモーシヨン再生時に生じるトラツキング
ずれに起因する画質劣化を自動的に防止するトラ
ツキング制御装置を提供することを目的とする。
[発明の構成] (問題点を解決するための手段及びその作用) 上記目的を達成するために、この発明に係るト
ラツキング制御装置では、記録時と再生時とのト
ラツキングずれによつて生じたノイズの発生置位
を検出し、このノイズ発生位置が垂直同期信号部
分に重ならない範囲で極力帰線消去期間内に収ま
るように前記ノイズ発生位置を移動させてのち、
このノイズ発生位置を固定させて一定期間スチー
ル再生を行なうようにしている。そして、このス
チール再生を何回か反復しながら再生フイールド
をスローモーシヨンデータに対応した割合で順次
ステツプ送りさせて、スローモーシヨン再生を行
なつている。このトラツキング制御装置を備えた
録画再生システムでは、トラツキングずれに起因
するノイズバーが、画面端部の目立たない位置
か、または垂直帰線消去期間内に自動的に移動さ
れる。そのため、常に良質なスローモーシヨン再
生画像を得ることができる。
(実施例) 次に第4図および第5図を参照してこの発明に
係るトラツキング制御装置を説明する。第1図な
いし第3図で示したように、磁気テープ10に
は、フイールド単位の映像情報を含む記録トラツ
ク12が形成される。テープ10は、DCサーボ
モータ22に連結されたキヤプスタン24とピン
チローラ26とによつて、所定の速度で走行され
る。モータ22、キヤプスタン24およびピンチ
ローラ26は、テープ10を走行させる走行手段
を構成している。テープ10は、回転ヘツドドラ
ム28に半周以上傾斜して摺接されている。ドラ
ム28には180゜の間隔をおいて2つの磁気ヘツド
30Aおよび30Bが取り付けられている。これ
らの磁気ヘツドは、通常、録画および再生のいず
れにも用いられる。しかしながら、以下の説明に
おいては、ヘツド30Aおよび30Bを、映像信
号を取り出す再生ヘツドとして扱かうことにす
る。また、ドラム28は、図示されないサーボモ
ータにより、一定の速度で高速回転されるように
なつている。
テープ10には、キヤプスタンサーボの基準信
号となるコントロール信号が記録されている。こ
のコントロール信号は、コントロールヘツド32
によつて検出され、キヤプスタン制御回路34に
与えられる。制御回路34は、ヘツド32によつ
て検出されたコントロール信号にもとづいて、モ
ータ22をサーボコントロールするための信号
(位相誤差電圧)S30を出力する。この信号S
30は、切換スイツチ36の第1接点を介して電
流増幅器38に入力される。増幅器38は、給電
回路39を介して、信号S30に対応した駆動信
号S32をモータ22に提供する。ヘツド32、
制御回路34、増幅器38およびモータ22は、
制御目標として前記コントロール信号が用いられ
る位相制御形のサーボループを構成している。こ
のサーボループの動作によつて、テープが所定速
度(たとえば19cm/s)で走行される限り、第1
図の記録トラツク12とヘツド30A,30Bに
よるトレース軌跡14とがほぼ正確に一致され、
トラツキングずれの最も少ない状態でテープ走行
が行なわれる。上述したサーボループ自体はこの
発明の主題ではなく、また従来技術で構成できる
ものである。したがつて、制御回路34の詳細な
構成の記載は省略する。
切換スイツチ36が第1接点側に切換えられて
おり、テープ10が前記所定速度すなわち第1所
定速度(19cm/s)で走行されている間は、ドラ
ム28も一定速度で高速回転されており、ヘツド
30Aおよび30Bからは、各フイールドごとの
映像信号S12AおよびS12Bが出力される。
これらの信号S12A,S12Bはスイツチヤー
40によつて合成され、1フレーム分の映像情報
を含む合成映像信号S14に変換される。この信
号S14は前置増幅器42を介して前述した再生
映像信号S10となる。この信号S10は第5図
aに示すようなFM高周波信号である。再生映像
信号S10は復調器44で復調され、同図bに示
すような復調映像信号S20に変換される。この
復調映像信号S20は、映像信号(ビデオ信号)
と同期信号(水平および垂直同期信号)とを含ん
だ複合映像信号である。この信号S20は、図示
されないモニタテレビなどの映像信号回路に与え
られる。
復調映像信号S20はまた、同期信号分離回路
46に入力される。回路46は、第5図bおよび
cに示すように、垂直同期信号部20に対応した
垂直同期パルスS22を出力する。このパルスS
22は、台形波発生回路48およびプログラマブ
ル分周器49に与えられる。回路48は、たとえ
ばパルスS22の立上りエツジでトリガされるノ
コギリ波発生器と、振幅リミタとの組合せにより
構成できる。パルスS22でトリガされると、回
路48からは、第5図dに示すような台形波状比
較信号S40が発生される。また、分周器49
は、たとえば4ビツトの分周比指定用プログラム
データPDに応じた分周を行ない、分周出力S4
2を出力する。
前記再生映像信号S10は、レベルセンサ50
に入力される。このセンサ50は所定のスレシホ
ルドレベルを有しており、信号S10の振幅がこ
のスレシホルドレベル以下になつたときにセンサ
50からパルス信号S50が発生される。このセ
ンサ50は、一般的なドロツプアウトセンサと同
様に構成することができる。たとえば第5図aに
示すような映像信号S10が入力されると、セン
サ50は、ノイズ発生点すなわち小振幅部分(ト
ラツキング情報)19の発生点でパルス信号(タ
イミングパルス)S50を出力する。第1情報1
9は、第1図ないし第3図を用いて前述したよう
に、記録時と再生時のトラツキングずれによつて
生じるものである。この第1情報19は、テープ
10が記録時の走行速度(第1所定速度)と異な
る速度(第2所定速度)で走行するときに生じや
すい。特に、ゆつくりとしたスローモーシヨン再
生時にはほとんど確実に生じる。レベルセンサ5
0は、磁気テープ(記録媒体)10が第1所定速
度(たとえば19cm/s)で走行されているときに
再生ヘツド30A,30Bが記録トラツク12を
トレースする場合の第1トレース角と、磁気テー
プ10がスローモーシヨン再生に対応する第2所
定速度(たとえば1.2〜9.5cm/s)で走行される
ときに再生ヘツド30A,30Bがトレース軌跡
14をトレースする場合の第2トレース角との角
度ずれ(トラツキングずれ)に起因して生じる第
1情報19を検出する検出手段を構成している。
レベルセンサ50から出力されたパルス信号S
50はパルス発生器52に入力される。信号S5
0が入力されると、発生器52は第5図eに示す
ようなたとえばパルス幅が約1μsのパルスS52
を発生する。発生器52は、たとえば信号S50
の立上りエツジでトリガされパルス幅1μsに対応
した時定数を有するワンシヨツトマルチ回路によ
つて構成できる。パルスS52および前記比較信
号S40は、位相比較器80に入力される。比較
器80は、信号S40とパルスS52との位相差
に対応した電圧レベルを有する信号S54を出力
する。信号S54は、時定数回路82を介して制
御信号S56に変換される。この制御信号S56
は、パルス振幅変調回路(PAM回路)84に入
力される。PAM回路84には、たとえば1ms
のパルス幅を有する被変調パルスS44が入力さ
れる。このパルスS44は、前記分周出力S42
によつてトリガされるパルス発生器86から得ら
れる。PAM回路84は、パルスS44の振幅を
前記制御信号S56によつて変調する。すなわ
ち、PAM回路84は、パルスS44と同一パル
ス幅かつ同一周期を有し、信号S56の電圧レベ
ルに対応した振幅を有する変調出力S46を発生
する。スイツチ36が第1接点から第2接点に切
換えられると、モータ22には上記変調出力S4
6に対応する駆動信号S32が与えられる。すな
わち、モータ22はパルスS44の同期毎に給電
され、このときの給電エネルギの大きさはパルス
S44のパルス幅と信号S56のレベルにほぼ比
例する。パルスS44のパルス幅は、テープ10
上のほぼ1トラツク分に相当するテープ走行が行
なわれるよう試験的に決定される。
切換スイツチ36が第1接点側を選択している
ときは通常の画像再生が行なわれる。一方、スイ
ツチが第2接点側を選択しているときはスローモ
ーシツン再生が行なわれる。スイツチ36すなわ
ちテープ10の走行状態を指定する指定手段がス
ローモーシヨン再生を指定したときは、モータ2
2は、垂直同期パルスS22の整数倍の周期を持
つ変調出力S46の発生タイミングで、ステツプ
的に回転される。つまり、構成要素49,86,
84,38,22,24および26は、指定手段
36がスローモーシヨン再生状態(第2接点側)
を指定したときに、記録媒体10を、所定のスロ
ーモーシヨンデータPDに対応した割合で、同期
信号S22にもとづき、ステツプ的に移動させる
第1移動手段を構成している。スローモーシヨン
の割合は、たとえば4ビツトのデータPDにより、
16通りに変更できる。
一方、1回のステツプ毎にテープ10が移動さ
れる量は、変調出力S46の振幅またはパルス幅
に比例する。ここでは、変調出力S46のパルス
幅は一定(約1ms)としており、その振幅を制
御信号S56の電圧レベルに応じて変えている。
すなわち、第5図aおよびbに示すように、1フ
イールドの中央付近で、ノイズ18が発生し、こ
のノイズに対応する第1情報19が検出されたと
する。この場合、同図eの符号1で示すパルスS
52と信号S40との位相差は大きい。そのた
め、信号S56のレベルも大きくなり、変調出力
S46のパルス振幅も大きくなる。すると、変調
出力S46による1回当りのステツプ移動量が大
きくなるため、テープ10が多目に移動される。
この結果、パルスS52と信号S40との位相差
が小さくなり、信号S56のレベルが下る。この
場合、パルスS52は符号2で示す位置にシフト
される。
以下同様にして、変調出力S46が発生される
毎に、パルスS52は、第5図eの符号10で示
す方向、すなわち左へシフトされてゆく。そし
て、符号10で示すようにパルスS52が信号S
40と一定の位相関係となつたときに、このシフ
トは停止される。逆に、パルスS52と比較信号
S40との位相差が符号11で示すように左へシ
フトされすぎると、制御信号S56のレベルが所
定値よりも低くなり、変調出力S46の1パルス
分でステツプ移動されるテープ10の量が小さく
なる。この場合は、パルスS52の発生位置は符
号11の位置から右へシフトされる。結局、パル
スS52は符号10で示す位置に収束される。パ
ルスS52は、前述したように、第1情報19の
発生タイミングすなわちノイズ18の位置を示し
ている。したがつて、第5図eの符号10で示さ
れるパルスS52の位置が、垂直同期信号部20
に重ならない範囲でこの信号部20のごく近傍で
あれば、同期を乱すことなく、ノイズ18を垂直
帰線消去期間または再生画像端部の目立たない位
置に移動させることができる。
前記構成要素48,52,80,84,38,
22,24および26は、指定手段36がスロー
モーシヨン再生状態を指定しているときに第1情
報19の発生タイミングが同期信号S22の発生
タイミングに近づくよう記録媒体10を移動させ
る第2移動手段を構成している。また、前記再生
ヘツド30A,30B、走行手段22,24,2
6,および上記第2移動手段は、第1情報19の
発生タイミングを同期信号S22に対して所定の
範囲(第5図eの符号10で示す位置の前後)に
収める負帰還ループを形成している。この負帰還
の働きにより一旦パルスS52と信号S40との
相対位相関係が定まると、それ以後のテープ10
のステツプ移動は、上記位相関係が保たれるよう
な振幅およびパルス幅を有する変調出力S46に
もとづいて行なわれる。したがつて、前記負帰還
ループが目標値に収束したあとは、スローモーシ
ヨン再生中の画像にノイズバーが現われること
は、ほとんどない。再生画像中に目立つたノイズ
が現われるとしても、この発生位置はたとえば画
像の上端部であり、発生頻度も少ない。大部分の
ノイズは、垂直帰線消去期間内に収められるから
である。
なお、時定数回路82の時定数は、スイツチ3
6が正常再生(第1接点)からスローモーシヨン
再生(第2接点)に切換えられてのち、パルスS
52の発生位置が徐々に帰線消去期間方向へシフ
トされるように設定される。前述した実施例で
は、ノイズ18の発生位置が所定の位置(第5図
eの符号10の位置)に収束されるまで10パルス
のパルスS52が発生されるような時定数回路8
2を用いている。この回路82の積分遅延動作に
より、前記負帰還ループの動作がスムースに行な
われる。パルスS52は垂直同期パルスS22と
同じ同期であるため、回路82による遅延は、パ
ルスS22の10パルス分(約0.17秒)でしかな
い。したがつて、スイツチをスローモーシヨンに
切換えると、この切換の直後(0.2秒以内)にノ
イズバーが画面から消去されあるいは目立たない
位置に移動される。
なお、図面およびこの明細書に開示された実施
例は、この発明を何ら限定するものではない。こ
の発明の趣旨および特許請求の範囲内で種々の追
加、変更、置換などが可能である。たとえば、検
出手段50としては、復調映像信号S20のう
ち、垂直および水平同期信号と関係なく生じるペ
デスタルレベル以下の振幅(ノイズ成分)を検出
するレベルセンサを用いてもよい。前述した負帰
還ループの動作によつて収束される信号S40と
パルスS52との位相関係は、使用されるVTR
の方式その他の条件に応じて適宜変更されてよ
い。また、PAM回路84のかわりにPWM(パル
ス幅変調)回路を用いてもよい。この場合の変調
出力S46は、周期および振幅は一定であるが、
そのパルス幅が制御信号S56のレベルに応じて
変更される。比較信号発生手段48から得られる
比較信号S40は、必ずしも台形波である必要は
ない。また、同期信号S22は、垂直同期信号の
みならず、垂直同期信号に対して同期関係にある
水平同期信号から得ることも可能である。さら
に、この発明に係るトラツキング制御装置は、同
一出願人によつてなされた特許出願「トラツキン
グ制御装置」と併用されてもよい。この特許出願
は特願昭55−75141号である。
[発明の効果] 以上述べたように、この発明は、トラツキング
ずれに起因するノイズが同期信号と重ならずに垂
直帰線期間内の所定範囲に収まるような自動制御
ループを採用しているから、同期乱れを伴わずに
トラツキングずれによる画質劣化のないスロー再
生が可能になる。また、上記所定範囲にノイズを
収める自動制御動作をスローモーシヨンデータと
連動させる第1移動手段が採用されているから、
スローモーシヨンのスピードを色々と変えたと
き、このスローモーシヨンスピード変化に対し
て、上記画質劣化のないスロー再生を、自動的に
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は複数回のスチール再生を単位とするス
ローモーシヨン再生時において1フイールドの終
端部(B)側で大きなトラツキングずれが生じた場合
を例示する図;第2図は再生ヘツドのトレース軌
跡14が大部分ガードバンド16側にずれてしま
つた場合を例示する図;第3図は再生ヘツドのト
レース軌跡14が記録トラツク12と所定関係を
もつて重なり、トラツキングずれの生じる部分が
ほとんど垂直帰線消去期間に収められる場合を例
示する図;第4図はこの発明の一実施例に係るト
ラツキング制御装置を示す構成図;第5図は第4
図に示されるトラツキング制御装置の動作を説明
するタイミングチヤートである。 10…磁気テープ(記録媒体);12…記録ト
ラツク;14…トレース軌跡;A…トレース始端
部;B…トレース終端部;16…ガードバンド;
S10…再生映像信号;S20…復調映像信号
(複合映像信号);18…ノイズ;19…小振幅部
分(トラツキング情報);20…垂直同期信号
部;22…DCサーボモータ;24…キヤプスタ
ン;26…ピンチローラ;28…回転ヘツドドラ
ム;30A,30B…磁気ヘツド(再生ヘツ
ド);32…コントロールヘツド;34…キヤプ
スタン制御回路;S30…サーボコントロール信
号(位相誤差電圧);36…切換スイツチ(指定
手段);38…電流増幅器;S32…駆動信号;
39…給電回路;40…スイツチヤー;42…前
置増幅器;44…復調器;46…同期信号分離回
路;S22…垂直同期パルス;48…台形波発生
回路(比較信号発生手段);49…プログラマブ
ル分周器;S40…比較信号;PD…プログラム
データ(スローモーシヨンデータ);S42…分
周出力;50…レベルセンサ(検出手段);S5
0…パルス信号(タイミングパルス);52,8
6…パルス発生器;S52…パルス;80…位相
比較器;82…時定数回路;S56…制御信号;
84…パルス振幅変調回路(変調手段);S44
…被変調パルス;S46…変調出力。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 映像情報を記録媒体の走行方向に対して斜め
    の記録トラツクに記録するものであつて、前記記
    録媒体を走行させる走行手段と、前記録媒体から
    映像信号を取り出す再生手段と、前記映像信号か
    ら同期信号を取り出す信号分離手段とを有する録
    画再生システムにおいて、 前記走行手段による前記記録媒体の走行状態を
    指定する指定手段と、 前記指定手段がスローモーシヨン再生状態を指
    定したときに前記記録媒体を所定のスローモーシ
    ヨンデータに対応した割合で前記同期信号にもと
    づきステツプ移動させる第1移動手段と、 前記指定手段の指定により前記記録媒体が記録
    時の第1所定速度で走行されるときに前記再生手
    段が前記記録媒体をトレースする場合の第1トレ
    ース角と、前記指定手段の指定により前記記録媒
    体が前記第1所定速度と異なる第2所定速度で走
    行されるときに前記再生手段が前記記録媒体をト
    レースする場合の第2トレース角との間の角度ず
    れに起因して生じるトラツキング情報を、前記再
    生手段からの前記映像信号のレベルが再生画像に
    ノイズをもたらす所定のレベルまで減少したとき
    に発生するタイミングパルスにより検出する回路
    により構成される検出手段と、 前記指定手段が前記スローモーシヨン再生状態
    を指定しているときに前記トラツキング情報の発
    生タイミングが前記同期信号の発生タイミングに
    近づくように前記走行手段を駆動して前記記録媒
    体を移動させる回路により構成される第2移動手
    段とを備え、 前記再生手段、前記走行手段、前記検出手段お
    よび前記第2移動手段が、前記トラツキング情報
    の発生タイミングを前記同期信号の発生タイミン
    グに対して所定の範囲に収める自動制御ループを
    形成し、 前記同期信号は前記再生手段が前記記録トラツ
    クをトレースするごとに得られる垂直同期信号に
    同期した特定の同期信号であり、前記所定の範囲
    は前記トラツキング情報の発生タイミングが前記
    同期信号と実質的にオーバーラツプせずかつ実質
    的に垂直帰線消去期間内に収まるような範囲に相
    当し、 前記第1移動手段が前記同期信号を分周する分
    周器を含み、この分周器の分周比を決定するデー
    タとして前記スローモーシヨンデータが用いら
    れ、この分周器の分周出力が前記ステツプ移動の
    速度に対応することを特徴とするトラツキング制
    御装置。 2 前記第2移動手段が、前記同期信号に同期し
    た比較信号を発生する比較信号発生手段と、前記
    トラツキング情報と前記比較信号とを位相比較し
    てこれらの位相差に対応したレベルを有する制御
    信号を提供する位相比較手段と、前記分周出力と
    同一周期の被変調パルスを前記制御信号によつて
    変調することにより前記位相差に対応した変調出
    力を提供する変調手段とを含み、前記変調出力の
    大きさに対応して前記走行手段が駆動されること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項に記載のトラ
    ツキング制御装置。 3 前記トラツキング情報の発生タイミングが前
    記所定の範囲に収まるまでに前記ステツプ移動が
    複数ステツプ行なわれるように、前記位相比較手
    段と前記変調手段との間に時定数回路が設けられ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第2項に記載
    のトラツキング制御装置。
JP7514280A 1980-06-04 1980-06-04 Tracking control device Granted JPS572176A (en)

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JPS57210783A (en) * 1981-06-19 1982-12-24 Victor Co Of Japan Ltd Magnetic reproducing device
JP2934966B2 (ja) * 1989-04-05 1999-08-16 コニカ株式会社 記録紙仕分装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS542018A (en) * 1977-06-07 1979-01-09 Victor Co Of Japan Ltd Magnetic tape run driving system for magnetic recording and reproducing unit

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