JP2887100B2 - 搬送媒体の幅寄せ装置 - Google Patents

搬送媒体の幅寄せ装置

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JP2887100B2
JP2887100B2 JP28039295A JP28039295A JP2887100B2 JP 2887100 B2 JP2887100 B2 JP 2887100B2 JP 28039295 A JP28039295 A JP 28039295A JP 28039295 A JP28039295 A JP 28039295A JP 2887100 B2 JP2887100 B2 JP 2887100B2
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芳晃 杉崎
雅和 寺見
達也 武川
芳男 高橋
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Toshiba TEC Corp
Oki Electric Industry Co Ltd
Shinko Seisakusho KK
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Toshiba TEC Corp
Oki Electric Industry Co Ltd
Shinko Seisakusho KK
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気カードや伝票
等の搬送媒体を媒体搬送ガイドの一側面に幅寄せする搬
送媒体の幅寄せ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば磁気ストライプを設けた磁気カー
ドや通帳を搬送し所定位置にて磁気ヘッドにより磁気ス
トライプ上を走査してデータの読出しや書込みを行うも
のでは、磁気ストライプと磁気ヘッドとの位置決めを精
度よく行う必要がある。このため搬送媒体の幅寄せ装置
を媒体搬送ガイドの途中に設け、搬送される磁気カード
や通帳を媒体搬送ガイドの一側面に幅寄せしてから磁気
ヘッドにより磁気カードや通帳の磁気ストライプ上を走
査するようにしている。
【0003】従来、このような搬送媒体の幅寄せ装置と
しては、図6及び図7に示すものが知られている。すな
わち11はガイド板を所定距離だけ離間して形成された
搬送路に搬送媒体を挿入して搬送する媒体搬送ガイド
で、この媒体搬送ガイド11の搬送面から突没可能に設
けた図10に示す搬送ローラ10a及びこれらに対向配
置した上方の搬送ローラ(図示しない)にて搬送媒体1
2を挟持して搬送させるようになっている。
【0004】この媒体搬送ガイド11の途中に搬送媒体
12を媒体搬送ガイド11の一側面11cに幅寄せする
幅寄せ装置Aが配置されている。
【0005】この幅寄せ装置Aは、先端にゴム等の弾性
部材からなる摩擦体13a,13bを設けた1対の幅寄
せアーム14a,14bの後端部を、その各幅寄せアー
ム14a,14bの摩擦体13a,13bが対向するよ
うにしてレバー15の上端部に設けられたスタッド15
aに回動自在に取付けている。各幅寄せアーム14a,
14bの摩擦体13a,13bは媒体搬送ガイド11の
側部上下に開けられた孔11a,11bからガイド内部
に挿入され搬送媒体12を挟持できるようになってい
る。
【0006】各幅寄せアーム14a,14bの中間部に
はローラ16a,16bが回転自在に取付けられ、この
各ローラ16a,16bは側板17に取付けられた幅寄
せカム18のガイド部18a,18bに接触して設けら
れている。各幅寄せアーム14a,14bが媒体搬送ガ
イド11の側面内方向に移動すると、ローラ16a,1
6bが幅寄せカム18のガイド部18a,18bに沿っ
て移動する。幅寄せカム18のガイド部18a,18b
は移動するに従って外側に広がるように斜傾しており、
このためローラ16a,16bが幅寄せカム18のガイ
ド部18a,18bに沿って移動すると各幅寄せアーム
14a,14bの先端部が開くようになる。
【0007】また、各幅寄せアーム14a,14bの後
部には比較的バネ力の弱いスプリング20が取付けら
れ、このスプリング20により各幅寄せアーム14a,
14bの先端部を閉じる方向に付勢している。従って各
幅寄せアーム14a,14bが媒体搬送ガイド11の側
面外方向に移動すると、ローラ16a,16bが幅寄せ
カム18のガイド部18a,18bに沿って逆方向に移
動する。これにより各幅寄せアーム14a,14bの先
端部が閉じるようになる。
【0008】上記側板17にはフレーム21が取付けら
れている。そして上記レバー15の略中心部がフレーム
21に設けられたスタッド21aに回転自在に取付けら
れている。さらに、フレーム21には孔21bが設けら
れ、この孔21bにレバー15の背面側に設けられたピ
ン15bが遊挿されている。
【0009】上記レバー15の下端部に設けられたスタ
ッド15cにはソレノイド22のリンク23が連結され
ている。また、レバー15の軸支部の一端側とフレーム
21との間には復帰用スプリング24が取付けられてい
る。従ってソレノイド22の非動作時には復帰用スプリ
ング24により各幅寄せアーム14a,14bが媒体搬
送ガイド11の側面内方向に付勢されており、ソレノイ
ド22が動作すると復帰用スプリング24のバネ力に抗
してレバー15が反時計方向に回動し、各幅寄せアーム
14a,14bが媒体搬送ガイド11の側面外方向に移
動される。
【0010】この従来装置ではソレノイド22が非動作
状態にあるときには復帰用スプリング24により各幅寄
せアーム14a,14bが媒体搬送ガイド11の側面内
方向に付勢され、図8(a)に示すようにローラ16
a,16bが幅寄せカム18のガイド部18a,18b
の傾斜部に位置し、各幅寄せアーム14a,14bの先
端部が開いた状態になっている。
【0011】この状態で媒体搬送ガイド11内を搬送媒
体12が搬送され、幅寄せ装置Aの設置位置に到達する
と搬送が停止される。続いて媒体搬送ガイド11内の上
下の搬送ローラが離間して下側の搬送ローラ10aが媒
体搬送ガイド11の下側面より下方へ没入するとともに
ソレノイド22が動作する。これにより、各幅寄せアー
ム14a,14bが媒体搬送ガイド11の側面外方向に
移動する。こうして図8(b)に示すようにローラ16
a,16bが幅寄せカム18のガイド部18a,18b
の傾斜部を降りて平行部に位置し、各幅寄せアーム14
a,14bの先端部が閉じ、各幅寄せアーム14a,1
4bの摩擦体13a,13bにより搬送媒体12が挟持
される。各幅寄せアーム14a,14bは媒体搬送ガイ
ド11の側面外方向にさらに移動し、図8(c)に示す
ように搬送媒体12が媒体搬送ガイド11の一側面に幅
寄せされる。
【0012】その後、搬送ローラ10aが媒体搬送ガイ
ド11の下側面から突出して上下の搬送ローラで搬送媒
体12を挟持するとともにソレノイド22が非動作状態
となる。これにより各幅寄せアーム14a,14bは復
帰用スプリング24により媒体搬送ガイド11の側面内
方向に付勢され各幅寄せアーム14a,14bのローラ
16a,16bが幅寄せカム18のガイド部18a,1
8bに沿って移動し傾斜部を上り、これにより各幅寄せ
アーム14a,14bの先端部が開放され図8(a)の
状態に戻る。
【0013】このような幅寄せ動作は、比較的薄い単票
用紙からなる伝票等の薄手の搬送媒体のみならず、比較
的厚い冊子からなる通帳等の厚手の搬送媒体に対しても
行われる。このため、厚手の搬送媒体に合わせて媒体搬
送ガイド11の搬送路の高さHが比較的高く構成されて
おり、同一の高さHの搬送路内に様々な厚みの搬送媒体
を挿入して搬送させている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな搬送媒体の幅寄せ装置においては、媒体搬送ガイド
11の搬送路の高さHを比較的高く構成するため(例え
ば高さ4mm程度)、この搬送路で薄手の搬送媒体12
(例えば厚さ0.1mm程度)を搬送して幅寄せ動作を
行うと、薄手の搬送媒体12に対して媒体搬送ガイド1
1の搬送路の高さHが相対的に広くなり薄手の搬送媒体
12の側端部の遊びが大きくなるため、この薄手の搬送
媒体12を幅寄せしたときにその薄手の搬送媒体12の
端部が媒体搬送ガイド11の水平方向から高さ方向に逃
げ、その側部が撓んだり、媒体搬送ガイド11の一側面
に当接して座屈したりして正確に幅寄せできないという
問題があった。
【0015】このような作用を具体的に説明する。すな
わち、図7に示す矢印B方向から見た図8(a)及び図
7に示す矢印C方向から見た図9(a)に示すように各
幅寄せアーム14a,14bの先端部が開いた状態で薄
手の搬送媒体12が搬送されると、搬送ローラ10aが
離間する。これにより、搬送ローラ10aが媒体搬送ガ
イド11の下側面より下方に没入するため、薄手の搬送
媒体12は媒体搬送ガイド11の下側面に載る。
【0016】このとき、ソレノイド22の動作により、
図8(b)及び図9(b)に示すように各幅寄せアーム
14a,14bが各幅寄せアーム14a,14bの先端
部が閉じて搬送媒体12が挟持される。
【0017】この場合、各幅寄せアーム14a,14b
の摩擦体13a,13bの先端面は水平に搬送媒体12
に接触するため、その薄手の搬送媒体12は少し浮上が
る。このため、薄手の搬送媒体12は媒体搬送ガイド1
1の高さ方向の上下両方向に遊び(隙間)が生じ、この
状態で薄手の搬送媒体12が各幅寄せアーム14a,1
4bの先端で引寄せられると、図8(c)及び媒体搬送
ガイド11の上方から見た図10に示すように搬送媒体
12の端部が媒体搬送ガイド11の一側面に当接して高
さ方向へ逃げるため、各幅寄せアーム14a,14bの
先端でさらに引寄せられてしまう。このため、薄手の搬
送媒体12は座屈し、その結果、媒体の位置ずれや斜行
が生じてしまうという問題があった。
【0018】ところで、搬送媒体12の前後幅は多種に
わたるため、すべての搬送媒体12の側部中央を引寄せ
るようにすることは困難であることから、通常は、搬送
媒体12の側部中央からずれた部位を引寄せることにな
る。このため、上述したような薄手の搬送媒体12、特
に横長に形成された薄手の搬送媒体12は、図10に示
すように隅角部が座屈することが多い。これにより、薄
手の搬送媒体12が斜行してこの搬送媒体12に設けら
れたバーコードや磁気ストライプが斜めにずれてしま
い、読取りミスが生じるという問題があった。
【0019】このような薄手の搬送媒体12の座屈によ
り生じる斜行は、座屈しない場合に生じる斜行と異な
り、幅寄せ動作を繰返し行ったとしても再び座屈が生じ
る可能性が高いため、幅寄せ装置のソフト的な繰返し制
御だけでは、適正に幅寄せの調整を行うことができなか
った。
【0020】また、薄手の搬送媒体12の座屈が生じな
いように、幅寄せアーム14a,14bのクランプ力を
弱めたり、幅寄せ方向の力を弱くすることも考えられる
が、このようにすれば、同一の幅寄せ装置で厚手の搬送
媒体の幅寄せを行うことができなくなってしまう。さら
に、別の機構を設けて薄手の搬送媒体12を専用に幅寄
せすることも考えられるが、このようにすれば装置全体
が大型化、複雑化するため好ましくない。
【0021】そこで、本発明は、簡単な構成で媒体の幅
寄せ精度を向上することができる搬送媒体の幅寄せ装置
を提供しようとするものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、先端に摩擦体
を設けた1対の幅寄せアームの摩擦体で搬送媒体を挟持
し搬送媒体を媒体搬送ガイドの一側面に幅寄せする幅寄
せ装置において、各摩擦体はその先端面を媒体の搬送方
向へ傾けて、各傾斜面が一致して接触するように形成し
たことを特徴とするものである。
【0023】このような構成の本発明においては、各幅
寄せアームの摩擦体で搬送媒体を挟持したとき、搬送媒
体が摩擦体の先端面に沿って媒体搬送方向へ傾斜した状
態で幅寄せされる。このため、搬送媒体の端部が媒体搬
送ガイドの一側面の上下部に設けられた部材に当たるよ
うになり、上下方向の遊びが少なくなる。これにより、
搬送媒体の端部の上下方向への撓みや逃げも少なくな
る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図1ないし図3を参照して説明する。本実施の形態に
おいて、図6及び図7に示す部分と同一部分には同一符
号を付して詳細な説明を省略する。
【0025】図1は、本実施の形態の構成を示す図で、
図6及び図7に示すものと異なるのは、幅寄せアーム1
4a,14bの各摩擦体31a,31bの先端面をやや
傾斜して形成した点である。
【0026】すなわち、本実施の形態の幅寄せアーム1
4a,14bの先端は、ゴム等の弾性部材からなる摩擦
体31a,31bを互いに先端の媒体挟持面(先端面)
32a,32bを対向させた状態で、ピン等の締結部材
33a,33bで取付けて構成する。そして、各摩擦体
31a,31bの先端面32a,32bを媒体搬送ガイ
ド11の搬送方向へやや傾斜させるとともに、その各先
端面32a,32bを突合せたときに一致するように構
成する。
【0027】このときの各摩擦体31a,31bの先端
面32a,32bの傾斜角は、例えば図3(b)に示す
ように薄手の搬送媒体12を挟持した場合、その薄手の
搬送媒体12が傾斜してその前後端部12a,12bが
それぞれ媒体搬送ガイド11の搬送路の上下の面に接す
るような角度にする。少なくともこの程度の角度にすれ
ば、搬送路内の遊びがなくなり、幅寄せしたときに薄手
の搬送媒体12の端部は搬送路内の上下方向へ逃げない
ようになる。例えば具体的には水平方向に対して約5度
程度にするとよい。
【0028】このような構成の本発明の第1の実施の形
態においては、ソレノイド22が非動作状態にあるとき
には復帰用スプリング24により各幅寄せアーム14
a,14bが媒体搬送ガイド11の側面内方向に付勢さ
れ、ローラ16a,16bが幅寄せカム18のガイド部
18a,18bの傾斜部に位置し、各幅寄せアーム14
a,14bの先端部が開いた状態になっている。
【0029】この状態で媒体搬送ガイド11の搬送路内
を薄手の搬送媒体12が搬送され、幅寄せ装置Aの設置
位置に到達すると搬送が停止される。続いて媒体搬送ガ
イド11内の搬送ローラ10aが離間される。
【0030】このときの薄手の搬送媒体12について、
図1に示す矢印D方向から見た状態を図2(a)に示
し、図1に示す矢印E方向から見た状態を図3(a)に
示す。図示のように、薄手の搬送媒体12は、媒体搬送
ガイド11の下側面に載る。
【0031】このとき、ソレノイド22の動作により、
各幅寄せアーム14a,14bが媒体搬送ガイド11の
側面外方向に移動する。するとローラ16a,16bが
幅寄せカム18のガイド部18a,18bの傾斜部を降
りて平行部に位置し、各幅寄せアーム14a,14bの
先端部が閉じ、各幅寄せアーム14a,14bの摩擦体
31a,31bにより薄手の搬送媒体12が挟持され
る。
【0032】このとき、薄手の搬送媒体12は、図2
(b)及び図3(b)に示すように、摩擦体31a,3
1bの傾斜に沿って搬送方向に斜めに挟持されるように
なる。そして、薄手の搬送媒体12の前端は媒体搬送ガ
イド11の搬送路の下面に当接するとともに、後端は媒
体搬送ガイド11の搬送路の上面に当接する。
【0033】各幅寄せアーム14a,14bは媒体搬送
ガイド11の側面外方向にさらに移動し、搬送媒体12
が媒体搬送ガイド11の一側面に幅寄せされる。このと
き、薄手の搬送媒体12は図2(c)及び図3(b)に
示すように、摩擦体31a,31bに挟持され搬送方向
へ傾いた状態で、媒体搬送ガイド11の一側面に幅寄せ
される。従って、薄手の搬送媒体12の側端部は搬送方
向へ傾いた分だけ遊びがなくなり、その側端部が媒体搬
送ガイド11の高さ方向へ逃げることを防止できる。
【0034】これにより、薄手の搬送媒体12の前後端
部の撓みを極力防止できるとともに、幅寄せした場合に
薄手の搬送媒体12の側端部が媒体搬送ガイド11の一
側面に当接して座屈することを極力防止できる。従っ
て、薄手の搬送媒体12の端部座屈による媒体の位置ず
れを防止することができ、媒体の幅寄せ精度を向上する
ことができる。
【0035】また、特に座屈が生じ易い薄手の搬送媒体
12の一端側前後の隅角部が媒体搬送ガイド11の上下
端部に当接する程度に摩擦体31a,31bの先端面3
2a,32bを傾けるため、この一端側前後の隅角部で
は遊びが全くなくなり、従来では解決できなかった薄手
の搬送媒体12の端部座屈による斜行を防止することが
できる。
【0036】しかも、摩擦体31a,31bの先端面3
2a,32bを傾斜させるという簡単な構成で上記効果
を奏することができる。これにより、幅寄せアーム14
a,14bのクランプ力を弱めたり、幅寄せ方向の力を
弱くする必要もないため、厚手の搬送媒体の幅寄せをも
行うことができる。
【0037】また、通帳等の厚手の搬送媒体を摩擦体3
1a,31bで挟持したとき、摩擦体31a,31bの
先端面32a,32bが傾いているため、通帳との接触
面積が少なくなるが、従来のように摩擦体13a,13
bの先端面を水平にする場合よりも通帳に食込んで挟持
するためクランプ力が大きくなり、厚手の搬送媒体をも
媒体搬送ガイド11の一側面に十分に引寄せることがで
きる。これにより、厚手の搬送媒体の幅寄せも精度よく
行うことができる。
【0038】次に、本発明の第2の実施の形態を図4及
び図5を参照して説明する。なお、本実施の形態におい
て、幅寄せアーム14a,14bの各摩擦体の先端面以
外は図1と同様の構成であるため、図1を利用して本実
施の形態を説明するとともに、第1の実施の形態と同一
部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0039】図1は、本実施の形態の構成を示す図で、
第1の実施の形態と異なるのは、幅寄せアーム14a,
14bの各摩擦体の先端面の傾斜角度をより大きくして
形成した点である。
【0040】すなわち、本実施の形態の幅寄せアーム1
4a,14bの摩擦体41a,41bは、その先端面4
2a,42bを媒体搬送ガイド11の搬送方向へ第1の
実施の形態のものよりもさらに傾斜させるとともに、そ
の各先端面42a,42bを突合せたときに一致するよ
うに構成する。
【0041】このときの各摩擦体41a,41bの先端
面42a,42bの傾斜角は、例えば図5(b)に示す
ように薄手の搬送媒体12を挟持した場合、その薄手の
搬送媒体12が傾斜してその前後端部12a,12bが
それぞれ媒体搬送ガイド11の搬送路の上下の面に図3
(b)に示す場合よりも広い面積で接するような角度に
する。この程度の角度にすれば、各摩擦体41a,41
bで薄手の搬送媒体12を挟持した場合に、薄手の搬送
媒体12は搬送路内の遊びがなくなることはもちろん、
幅寄せ方向に腰が強くなる。従って、幅寄せしたときに
薄手の搬送媒体12の端部は搬送路内の上下方向へ逃げ
ず、また媒体搬送ガイド11の一端面に当接しても座屈
しないようになる。例えば具体的には水平方向に対して
約10度程度にするとよい。
【0042】このような構成の本発明の第2の実施の形
態においては、ソレノイド22が非動作状態にあるとき
には、各幅寄せアーム14a,14bの先端部が開いた
状態になっている。この状態で媒体搬送ガイド11の搬
送路内を薄手の搬送媒体12が搬送され、幅寄せ装置A
の設置位置に到達すると搬送が停止される。続いて媒体
搬送ガイド11内の搬送ローラ10aが離間される。
【0043】このとき、薄手の搬送媒体12について、
第1の実施の形態における図1に示す矢印D方向から見
た状態に対応するものを図4(a)に示し、第1の実施
の形態における図1に示す矢印E方向から見た状態に対
応するものを図5(a)に示す。図示のように、薄手の
搬送媒体12は、媒体搬送ガイド11の下側面に載る。
【0044】このとき、ソレノイド22の動作により、
各幅寄せアーム14a,14bが媒体搬送ガイド11の
側面外方向に移動する。各幅寄せアーム14a,14b
の先端部が閉じ、各幅寄せアーム14a,14bの摩擦
体41a,41bにより薄手の搬送媒体12が挟持され
る。
【0045】このとき、薄手の搬送媒体12は、図4
(b)及び図5(b)に示すように、摩擦体41a,4
1bの傾斜に沿って搬送方向に斜めに挟持されるように
なる。そして、薄手の搬送媒体12の前端部は媒体搬送
ガイド11の搬送路の下面に比較的広い面積で接すると
ともに、後端は媒体搬送ガイド11の搬送路の上面に比
較的広い面積で接する。このため、薄手の搬送媒体12
は幅寄せ方向に腰が強くなる。
【0046】各幅寄せアーム14a,14bは媒体搬送
ガイド11の側面外方向にさらに移動し、搬送媒体12
が媒体搬送ガイド11の一側面に幅寄せされる。このと
き、薄手の搬送媒体12は、図4(c)及び図5(b)
に示すように、摩擦体41a,41bに挟持され搬送方
向へ傾き、腰が強くなった状態で、媒体搬送ガイド11
の一側面に幅寄せされる。
【0047】従って、薄手の搬送媒体12の側端部が媒
体搬送ガイド11の高さ方向へ逃げることを確実に防止
できるとともに、搬送媒体12の側端部が媒体搬送ガイ
ド11の一側面に当接したときに座屈することを確実に
防止できる。これにより、薄手の搬送媒体12の端部座
屈による媒体の位置ずれを確実に防止することができ、
媒体の幅寄せ精度をさらに向上することができる。
【0048】また、特に座屈が生じ易い薄手の搬送媒体
12の一端側前後の隅角部が媒体搬送ガイド11の上下
端部に比較的広い面積をもって当接する程度に摩擦体4
1a,41bの先端面42a,42bを傾けるため、こ
の一端側前後の隅角部近傍では比較的広い範囲で遊びが
全くなくなり、従来では解決できなかった薄手の搬送媒
体12の端部座屈による斜行を確実に防止することがで
きる。
【0049】しかも、摩擦体41a,41bの先端面4
2a,42bを傾斜させるという簡単な構成で上記効果
を奏することができる。これにより、第1の実施の形態
の効果と同様に幅寄せアーム14a,14bのクランプ
力を弱めたり、幅寄せ方向の力を弱くする必要もないた
め、厚手の搬送媒体の幅寄せをも行うことができる。
【0050】また、通帳等の厚手の搬送媒体を摩擦体4
1a,41bで挟持したとき、摩擦体41a,41bの
先端面42a,42bが傾いているため、通帳との接触
面積が少なくなるが、従来のように摩擦体13a,13
bの先端面を水平にする場合よりも通帳にさらに食込ん
で挟持するためクランプ力がさらに大きくなり、厚手の
搬送媒体をも媒体搬送ガイド11の一側面に十分に引寄
せることができる。これにより、厚手の搬送媒体の幅寄
せもより精度よく行うことができる。
【0051】また、幅寄せアーム14a,14bの先端
に摩擦体41a,41bをピン等の締結部材43a,4
3bで取付けて構成したため、第1の実施の形態で述べ
た傾きの異なる摩擦体41a,41bを容易に交換する
ことができる。これにより、搬送する媒体に応じて摩擦
体41a,41bの傾斜を異ならせることができ、幅寄
せ動作テストを行う上でも非常に便利である。
【0052】なお、上記実施の形態においては、幅寄せ
アーム14a,14bの摩擦体の先端面42a,42b
が搬送方向前方から後方にかけて斜め上方に傾斜させた
場合について述べたが、必ずしもこれに限定されるもの
ではなく、幅寄せアーム14a,14bの摩擦体の先端
面42a,42bが搬送方向前方から後方にかけて斜め
下方に傾斜させてもよい。これによっても上記実施の形
態と同様の効果を奏することができる。
【0053】また、上記本発明は、幅寄せアーム14
a,14bの摩擦体で搬送媒体12を挟持し搬送媒体を
媒体搬送ガイドの一側面に幅寄せするものであれば、そ
の駆動機構がどのようなものにでも適用できる。
【0054】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、簡
単な構成で媒体の幅寄せ精度を向上することができる搬
送媒体の幅寄せ装置を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の要部構成を示す分
解斜視図。
【図2】同実施の形態における動作を説明するためのも
ので、図1の矢印D方向から見た図。
【図3】同実施の形態における動作を説明するためのも
ので、図1の矢印E方向から見た図。
【図4】本発明の第2の実施の形態の動作を説明する
図。
【図5】同実施の形態における動作を説明する図。
【図6】従来の搬送媒体の幅寄せ装置の側面図。
【図7】図6に示す装置の要部構成を示す分解斜視図。
【図8】図6に示す装置の動作を説明するためのもの
で、図7の矢印B方向から見た図。
【図9】図6に示す装置の動作を説明するためのもの
で、図7の矢印C方向から見た図。
【図10】図6に示す装置の動作を説明するためのもの
で、搬送媒体の隅角部が座屈して斜行状態にある場合を
示す図。
【符号の説明】 12…薄手の搬送媒体 14a,14b…幅寄せアーム 31a,31b、41a,41b…摩擦体 32a,32b、42a,42b…先端面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉崎 芳晃 静岡県田方郡大仁町大仁570番地 株式 会社テック大仁事業所内 (72)発明者 寺見 雅和 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電 気工業株式会社内 (72)発明者 武川 達也 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番 1号 松下通信工業株式会社内 (72)発明者 高橋 芳男 岩手県花巻市城内4番3号 株式会社新 興製作所内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65H 9/00 - 9/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端に摩擦体を設けた1対の幅寄せアー
    ムの摩擦体で搬送媒体を挟持し前記搬送媒体を媒体搬送
    ガイドの一側面に幅寄せする幅寄せ装置において、各摩
    擦体はその先端面を媒体の搬送方向へ傾けて、各傾斜面
    が一致して接触するように形成したことを特徴とする搬
    送媒体の幅寄せ装置。
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