JP2886052B2 - コンバインの穀稈搬送装置 - Google Patents

コンバインの穀稈搬送装置

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JP2886052B2
JP2886052B2 JP23448693A JP23448693A JP2886052B2 JP 2886052 B2 JP2886052 B2 JP 2886052B2 JP 23448693 A JP23448693 A JP 23448693A JP 23448693 A JP23448693 A JP 23448693A JP 2886052 B2 JP2886052 B2 JP 2886052B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、刈り取られる穀稈の稈
長を検出する稈長検出手段と、この稈長検出手段の情報
に基づいて前記脱穀装置の扱室での扱深さを調節する扱
深さ調節手段とが設けられ、前記扱室の側方にて刈取穀
稈を保持して前記扱室の後方側に向けて搬送する保持搬
送状態と、刈取穀稈の保持を解除して刈取穀稈の全稈を
前記扱室に投入する全稈投入状態とに切り換え自在な穀
稈搬送手段と、前記穀稈搬送手段の穀稈保持状態を切り
換え制御する制御手段とが設けられたコンバインの穀稈
搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記コンバインの穀稈搬送装置では、従
来、実開平2‐123837号公報や実開平4‐124
035号公報等に示されるように、例えば、穀稈搬送手
段が、脱穀穀稈を係止搬送するフィードチェーンとこの
フィードチェーンに対向した状態でフィードチェーン側
に弾性付勢されたレール部等から構成され、例えば、脱
穀装置での扱深さ調節用に設けた一対の穀稈存否検出セ
ンサを備えた稈長検出手段の短稈検出情報等に基づい
て、上記穀稈搬送手段の始端部又は終端部における穀稈
の挟持状態を解除し、穀稈搬送手段を保持搬送状態から
全稈投入状態に切り換えるように制御していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、例え
ば刈取作業を行いながら畦際に近づくような場合に、刈
取前処理部が畦に衝突するのを回避するために、刈取前
処理部を上昇させながら刈取作業を行うと、植立穀稈に
対する刈り高さが極端な高刈りになるが、このような極
端に短い刈取穀稈が搬送されると、上記扱深さ調節用の
一対の穀稈存否検出センサのうち、株元側に位置するセ
ンサによっても穀稈が検出されないので、この穀稈非検
出の情報を短稈検出情報として穀稈搬送手段を全稈投入
状態に作動させることにより、扱室内で穂先側が扱胴に
僅かに接触するだけで充分な脱穀処理が行えないことを
回避して、全稈を扱室内に投入させて脱穀処理を行い扱
き残しを少なくさせるようにしたものである。
【0004】しかしながら、上記従来技術では、稈長検
出手段の短稈検出情報のみに基づいて全稈投入状態に作
動させるため、同じ短稈であっても搬送穀稈量に差があ
る刈取穀稈に対して一律に同じ全稈投入状態に作動さ
れ、適切な全稈投入作動がなされないおそれがあった。
例えば、搬送穀稈量が大である場合に扱室の始端部から
全稈投入させると、扱室内の穀稈量が過大となって脱穀
装置に対して無用な負荷増大を発生させる一方で、搬送
穀稈量が小である場合に扱室の終端部で全稈投入させる
と、扱室内の穀稈量が少なく且つ滞留時間が短いために
扱室での扱き処理が不充分となり扱き残しを発生させる
という欠点があった。
【0005】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、短稈であっても穀稈量に差があ
る刈取穀稈にきめ細かく対応して全稈投入させ、上記従
来技術の不具合を解消させることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のコンバインの穀
稈搬送装置の第1の特徴構成は、前記稈長検出手段が、
刈取穀稈が前記穀稈搬送手段による保持搬送状態では前
記扱室での扱き処理が不充分になるほど短い短稈である
ことを検出するように構成され、刈取穀稈の搬送量を検
出する穀稈搬送量検出手段が設けられ、前記穀稈搬送手
段が、穀稈搬送方向の前方側部分を全稈投入させる前方
側投入状態と、後方側部分を全稈投入させる後方側投入
状態とに選択作動自在に構成され、前記制御手段は、前
記稈長検出手段及び前記穀稈搬送量検出手段の情報に基
づいて、刈取穀稈が前記短稈であって穀稈搬送量が大の
ときには前記穀稈搬送手段を前記後方側投入状態に作動
させる一方、刈取穀稈が前記短稈であって穀稈搬送量が
小のときには前記穀稈搬送手段を前記前方側投入状態に
作動させるように構成されている点にある。
【0007】又、第2の特徴構成は、前記穀稈搬送量検
出手段が、搬送穀稈の稈厚を検出する稈厚センサで構成
されている点にある。
【0008】
【作用】本発明の第1の特徴構成によれば、刈取穀稈が
穀稈搬送手段による保持搬送状態で扱室での扱き処理が
不充分にならない稈長のときは、扱深さ調節手段による
扱深さ調節が作動されるとともに、穀稈搬送手段が扱室
の側方にて刈取穀稈を保持して扱室の後方側に向けて搬
送する保持搬送状態に作動され、又、刈取穀稈が穀稈搬
送手段による保持搬送状態では扱室での扱き処理が不充
分になるほど短い短稈であってその穀稈搬送量が大のと
きには、穀稈搬送手段が穀稈搬送方向の後方側部分を全
稈投入させる後方側投入状態に作動され、又、刈取穀稈
が上記扱き処理が不充分になる短稈であってその穀稈搬
送量が小のときには、穀稈搬送手段が穀稈搬送方向の前
方側部分を全稈投入させる前方側投入状態に作動され
る。
【0009】又、第2の特徴構成によれば、穀稈搬送量
の大小が、搬送穀稈の稈厚の大小として検出される。そ
して、前記稈長情報と上記搬送穀稈の稈厚情報とに基づ
いて、刈取穀稈が前記短稈であってその稈厚が大のとき
には、穀稈搬送手段が前記後方側投入状態に作動され、
又、刈取穀稈が前記短稈であってその稈厚が小のときに
は、穀稈搬送手段が前記前方側投入状態に作動される。
【0010】
【発明の効果】従って、本発明の第1の特徴構成によれ
ば、刈取穀稈が保持搬送状態では扱室での扱き処理が不
充分になるほど短い短稈である場合において、搬送穀稈
量が大であるときは、扱室の前方側で保持搬送状態で扱
き処理されてから扱室の後方側で全稈投入されるので、
脱穀装置に対する無用な負荷増大が回避される。因み
に、この場合には、扱室内の穀稈量が大であるために穀
稈同士の揉み合いによる脱粒作用が強く働き、扱室内の
穀稈滞留時間が短くなるにもかかわらず扱き残しが発生
しない。又、刈取穀稈が上記短稈の場合において、搬送
穀稈量が小であるときは、扱室の前方側で全稈投入され
て扱室の全幅を利用して、扱き残しなく充分に扱き処理
を行うことができる。もって、短稈の搬送穀稈量にきめ
細かく対応して適切な状態で全稈投入作動させることが
可能になった。
【0011】又、第2の特徴構成によれば、短稈の穀稈
搬送量が簡素な構成の稈厚センサによって検出されて、
第1の特徴構成の効果を実現する好適な手段が得られ
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。図1に示すように、コンバインは、左右一対のクロ
ーラ走行装置1、脱穀装置2、操縦部3等を備えた機体
の前部に刈取部4を横軸芯P周りで昇降自在に連結して
構成してある。
【0013】前記刈取部4は、植立穀稈を引き起こす引
起し装置5、引き起こされた植立穀稈の株元を切断する
刈刃6、刈取穀稈を寄せ集めて後方へ搬送する補助搬送
装置7、刈取穀稈を徐々に横倒ししながら脱穀装置2の
フィードチェーン8aに受渡す縦搬送装置9等を備え、
昇降用シリンダ10の駆動により昇降揺動するよう構成
してある。そして、通常の刈取作業では、刈取部4は地
面に対して設定高さを維持するよう昇降制御されること
になるが、操縦部3に設けた昇降レバー11の手動操作
によって昇降させることもでき、刈取部4を設定高さ以
上上昇させた場合には、機械的な連係機構によって刈取
部4に対する動力を自動的に遮断して刈取部4の駆動を
停止させる刈取自動停止機構を備えてある。
【0014】前記縦搬送装置9は、穀稈の株元側を挟持
搬送する株元搬送装置9a、穀稈の穂先側を係止搬送す
る穂先搬送装置9b及び穂先案内板9cから成り、刈取
部4の揺動軸芯Pと同一軸芯周りで揺動自在に支持して
ある。そして、ギア式減速機構付き電動モータM1〔以
下、扱深さモータという〕によって揺動作動させること
により、補助搬送装置7からの穀稈の挟持箇所が稈長方
向に変更され、脱穀装置2での扱深さが調節できるよう
になっている。
【0015】即ち、刈取穀稈を前記脱穀装置2に向けて
搬送する穀稈搬送経路に、前記扱深さモータM1による
扱深さ調節箇所よりも穀稈搬送方向下手側において、穀
稈が接触すると揺動してオン作動するスイッチ式に構成
され、且つ、稈長方向に間隔を置いて並置された一対の
扱深さ調節用センサS1,S2を備えて、刈取穀稈の稈
長を検出する稈長検出手段Sが設けられ、この稈長検出
手段S(一対の扱深さ調節用センサS1,S2)の情報
に基づいて、後述の制御装置12が扱深さモータM1を
作動制御することで、植立穀稈の稈長にかかわらず脱穀
装置2における扱深さを常に適切な状態に調節できるよ
うにしてある。具体的には、上記一対の扱深さ調節用セ
ンサS1,S2の間に刈取穀稈の穂先が位置するよう
に、つまり、穂先側に位置するセンサS1〔以下、穂先
側センサという〕がオフ状態で、株元側に位置するセン
サS2〔以下、株元側センサという〕がオン状態になる
ように調節される。以上より、扱深さモータM1が、脱
穀装置2の扱室Aでの扱深さを調節する扱深さ調節手段
を構成する。尚、前記縦搬送装置9の揺動支点部には、
縦搬送装置9の現在扱深さ調節位置がどの位置にあるか
を検出するポテンショメータ型の供給位置センサ13を
設けてある。
【0016】又、前記縦搬送装置9の株元搬送装置9a
には、図示しないが、刈取穀稈を係止搬送するフィード
チェーンと、このフィードチェーン側にバネ等によって
弾性付勢された棒体とが設けられ、フィードチェーンと
棒体との間に刈取穀稈を挟持した状態で搬送するように
なっている。そして、上記棒体の穀稈挟持方向での移動
量を検出するポテンショメータからなる稈厚センサS3
が設けられるとともに、上記フィードチェーンの搬送速
度を検出するための搬送回転センサ19が、フィードチ
ェーンの駆動軸部分に設けられている。ここで、フィー
ドチェーンの搬送速度は所定の速度に設定されており、
このフィードチェーンの搬送速度情報と上記稈厚センサ
S3の稈厚情報との積情報から穀稈搬送量が検出される
ことになるので、稈厚センサS3によって刈取穀稈の搬
送量を検出穀稈搬送量検出手段が構成される。尚、縦搬
送装置9の始端部には、穀稈が搬送されているか否かを
検出する株元センサ14を設けている。
【0017】前記脱穀装置2は、前記縦搬送装置9から
受け取った刈取穀稈を扱き処理する扱室Aと、この扱室
Aの側方にて刈取穀稈を保持して扱室Aの後方側に向け
て搬送する保持搬送状態と、刈取穀稈の保持を解除して
刈取穀稈の全稈を扱室Aに投入する全稈投入状態とに切
り換え自在な穀稈搬送手段Hとを備えている。図2に示
すように、上記穀稈搬送手段Hは、刈取穀稈を係止状態
で搬送するフィードチェーン8aと、フィードチェーン
8aに対向した挟持レール8bと、この挟持レール8b
をフィードチェーン8a側に押圧する圧縮状態の複数の
コイルバネ18とから構成されている。即ち、挟持レー
ル8bは、複数の分割体を枢支ピン23により枢支連結
して構成されるとともに、各枢支ピン23に連結された
ロッド24を長尺状のフレーム体25によって上下スラ
イド自在に支持し、且つ、各コイルバネ18がロッド2
4に外嵌した状態で各枢支ピン23をフィードチェーン
8a側に押圧付勢している。これにより、穀稈の株元側
を挟持して搬送しながら、穂先側を扱室A内で扱き処理
するよう構成してある。
【0018】前記稈長検出手段Sは、刈取穀稈が前記穀
稈搬送手段Hによる保持搬送状態では前記扱室Aでの扱
き処理が不充分になるほど短い短稈であることを検出す
るように構成されている。具体的には、前記扱深さモー
タM1が最深扱き側に調節された状態で、刈取穀稈の穂
先が前記一対の扱深さ調節用センサS1,S2のうちの
株元側センサS2よりも株元側に位置するとき、即ち、
両扱深さ調節用センサS1,S2がオフ状態のときに上
記短稈状態を検出する。
【0019】図4にも示すように、前記フレーム体25
上方の前方側及び後方側位置に、2つの電動モータM
2,M3〔以下、解除用モータという〕が設置され、こ
の解除用モータM2,M3夫々にギア連動されて前後方
向に伸縮作動する2つの伸縮アーム30が設けられ、こ
の各伸縮アーム30の先端部に、フレーム体25に回動
枢支された第1アーム31の各上端側が枢支連結されて
いる。一方、前記複数のコイルバネ18のうちで、前か
ら2番目及び5番目のコイルバネ18の上端の各座金1
8aに、フレーム体25に回動枢支されたくの字状の第
2アーム33の各一端側が枢支連結されるとともに、各
第2アーム33の他端側が、リンク32を介して第1ア
ーム31の各下端側に枢支連結されている。又、前から
3番目及び6番目のコイルバネ18の上端の各座金18
aに、第1アーム31のアーム部31aが枢支連結され
ている。尚、前記複数のコイルバネ18のうちで、第2
アーム33及び第1アーム31のアーム部31aに連結
されていないコイルバネ18の上端は、フレーム体25
によって受け止められている。
【0020】以上において、前方側解除用モータM2を
収縮作動させると、図3に示すように、伸縮アーム3
0、第1アーム31、リンク32、及び第2アーム33
が連動して作動し、前方側(前から2〜3番目)のコイ
ルバネ18の基端側が上方に引き上げられる。そのた
め、上記前方側のコイルバネ18の圧縮状態が解除され
て下方側への付勢力が小さくなって挟持レール8bに対
する押圧力が弱くなり、前方側のフィードチェーン8a
と挟持レール8bの間に保持される穀稈の保持力が弱く
なる。一方、後方側解除用モータM3を収縮作動させる
と、同様な動作によって、後方側(前から5〜6番目)
のコイルバネ18の基端側が上方に引き上げられる。そ
のため、上記後方側のコイルバネ18の圧縮状態が解除
されて下方側への付勢力が小さくなって挟持レール8b
に対する押圧力が弱くなり、後方側のフィードチェーン
8aと挟持レール8bの間に保持される穀稈の保持力が
弱くなる。従って、前記穀稈搬送手段Hが、穀稈搬送方
向の前方側部分を全稈投入させる前方側投入状態(前方
側解除用モータM2を収縮作動させた場合)と、後方側
部分を全稈投入させる後方側投入状態(後方側解除用モ
ータM3を収縮作動させた場合)とに選択作動自在に構
成される。
【0021】このコンバインは、畦際での刈り上げ作業
を自動的に行うとともに、この刈り上げ作業で生じる稈
長の短い刈取穀稈に扱き残しが発生しないように構成さ
れている。つまり、操縦部3に設けた刈り上げ作業開始
用の指示スイッチ15を操作すると、後述の制御装置1
2が、刈取部4を自動的に上昇させるとともに扱深さモ
ータM1を最深扱側に作動させ、更に、後述のように、
前記穀稈搬送手段Hを穀稈保持状態から全稈投入状態に
切り換えて、刈取穀稈の全稈を扱室Aに投入するのであ
る。
【0022】次に、制御構成について説明すると、図5
に示すように、マイクロコンピュータを利用した制御装
置12が設けられ、この制御装置12に、前記一対の扱
深さ調節用センサS1,S2、稈厚センサS3、供給位
置センサ13、株元センサ14、搬送回転センサ19、
及び、指示スイッチ15の各検出情報が入力されてい
る。一方、制御装置12からは、前記昇降シリンダ1
0、扱深さモータM1、前方側解除用モータM2、及び
後方側解除用モータM3に対する各駆動信号が出力され
ている。
【0023】前記制御装置12を利用して、前記穀稈搬
送手段Hの穀稈保持状態を切り換え制御する制御手段1
00が構成され、この制御手段100は、前記稈長検出
手段S(扱深さ調節用センサS1,S2)及び前記稈厚
センサS3の情報に基づいて、刈取穀稈が前記短稈であ
って稈厚が大のとき即ち穀稈搬送量が大のときには前記
穀稈搬送手段Hを前記後方側投入状態に作動させる一
方、刈取穀稈が前記短稈であって稈厚が小のとき即ち穀
稈搬送量が小のときには前記穀稈搬送手段Hを前記前方
側投入状態に作動させるように構成されている。
【0024】前記搬送回転センサ19の穀稈搬送速度情
報より、前記扱深さ調節用センサS1,S2の設置箇所
から脱穀装置2のフィードチェーン8aの搬送始端部ま
での一定距離穀稈が搬送されたか否かが判断される。
又、フィードチェーン8aの移動速度は予め定めた一定
速度であることから、フィードチェーン8aの搬送始端
部から刈取穀稈の全稈投入位置、即ち、前方側投入状態
では前から2番目のコイルバネ18の位置、後方側投入
状態では前から5番目のコイルバネ18の位置までの搬
送時間も、夫々一定時間として求めることができる。そ
こで、前記制御装置12は、前記穀稈搬送手段Hを全稈
投入作動させる場合に、前記扱深さ調節用センサS1,
S2の設置箇所からフィードチェーン8aの搬送始端部
まで刈取穀稈が搬送され、且つ、フィードチェーン8a
の搬送始端部から前方側又は後方側全稈投入位置まで搬
送するに要する一定時間が経過した後に、前記前方側又
は後方側解除用モータM2,M3を収縮作動させて、全
稈投入状態に切り換えるように構成してある。
【0025】以下、制御装置12の制御手順について説
明する。図6に示すように、株元センサ14がオン状態
で穀稈が搬送状態であることが検出されており、指示ス
イッチ15が操作されると、刈取自動停止機構の作動を
牽制して刈取部4を上昇させるとともに、扱深さモータ
M1を最深扱側に作動させてその状態を維持する〔ステ
ップ1〜5〕。尚、指示スイッチ15が操作されていな
いときは、通常の扱深さ制御が実行される〔ステップ
6〕。
【0026】そして、搬送回転センサ19の検出情報よ
り搬送状態が検出され、且つ、供給位置センサ13の検
出情報より縦搬送装置9が最深扱側供給位置にあること
が確認された状態で、穂先側センサS1及び株元側セン
サS2が共にオフ状態の場合に、稈厚センサS3による
稈厚情報に応じて以下の処理を行う。つまり、稈厚が大
であれば、搬送回転センサ19の検出情報より穀稈が各
センサS1,S2の配設箇所からフィードチェーン8a
の始端部までの一定距離搬送され、且つ、フィードチェ
ーン8aの始端部から後方側投入位置までの搬送に要す
る一定時間が経過すると、後方側解除用モータM3を収
縮作動させて後方側投入状態を作動させる。一方、稈厚
が小であれば、搬送回転センサ19の検出情報より穀稈
が各センサS1,S2の配設箇所からフィードチェーン
8aの始端部までの一定距離搬送され、且つ、フィード
チェーン8aの始端部から前方側投入位置までの搬送に
要する一定時間が経過すると、前方側解除用モータM2
を収縮作動させて前方側投入状態を作動させる〔ステッ
プ7〜14〕。
【0027】そして、全稈投入作動中に稈長の短い穀稈
搬送が終了して、穂先側センサS1あるいは株元側セン
サS2のうちいずれかがオン状態になると、各センサS
1,S2の配設箇所からフィードチェーン8aの始端部
まで搬送され、且つ、フィードチェーン8aの始端部か
ら前方側あるいは後方側投入位置までの搬送に要する一
定時間が経過すると、前方側あるいは後方側解除用モー
タM2,M3を伸長作動させて通常の保持搬送状態に戻
す〔ステップ15〜17〕。
【0028】〔別実施例〕上記実施例では、稈長検出手
段Sを刈取部4の扱深さ調節手段M1による扱深さ調節
箇所よりも下手側の縦搬送装置9に設けたものを示した
が、これ以外に、例えば、縦搬送装置9から刈取穀稈を
受け取るフィードチェーン8aの始端位置や扱室Aの入
口直前位置等に設けてもよく、あるいは、扱深さ調節手
段M1による扱深さ調節箇所よりも下手側ではなく上手
側の例えば刈取部4の穀稈引起し装置5に設けてもよ
い。
【0029】又、上記実施例では、稈長検出手段Sが一
対の扱深さ調節用センサS1,S2を備えるとともに、
この両センサS1,S2が共に穀稈非検出状態のとき
に、刈取穀稈が穀稈搬送手段Hによる保持搬送状態では
扱室Aでの扱き処理が不充分になるほど短い短稈である
ことを検出するようにしたものを示したが、稈長検出手
段Sの具体構成はこれに限るものではない。例えば、上
記一対の扱深さ調節用センサS1,S2よりも株元側位
置に、極短稈検出センサS3を配置し、この極短稈検出
センサS3が穀稈非検出状態のときに、上記短稈である
と検出するようにしてもよい。又、上記各センサS1,
S2,S3も、実施例のように穀稈に接触して揺動作動
するものではなく、光電センサ等の非接触式センサで穀
稈の存否を検出するものでもよい。
【0030】又、上記実施例では、扱深さ調節手段M1
を、刈取部4の縦搬送装置9を回動させて穀稈の受取箇
所を稈長方向に移動させるものを示したが、これに限ら
ず、例えば、脱穀装置の穀稈を保持状態で搬送する穀稈
搬送手段Hを稈長方向に移動させるものでもよい。
【0031】又、上記実施例では、穀稈搬送手段Hを、
穀稈を係止搬送するフィードチェーン8aと、これに対
向する分割レールを枢支連結したレール部8bと、レー
ル部8bをフィードチェーン8a側に押圧するコイルバ
ネ18等で構成したものを示したが、これに限るもので
はない。例えば、フィードチェーン8aの代わりに突起
付の搬送ベルトを使用したり、又、レール部8bも、実
施例の分割レールを枢支連結したものに限らず、又、コ
イルバネ18に代えてコイルバネ以外のバネ体(板バネ
等)やゴム等の弾性材料等で構成したりする等の構成が
可能である。又、上記実施例のように穀稈搬送方向には
移動しないレール部8bと穀稈搬送方向に移動するフィ
ードチェーン8a間に穀稈を挟持するのではなく、例え
ば、穀稈を両側から挟持する上下一対の挟持搬送装置が
共に穀稈搬送方向に移動して穀稈を搬送する等、穀稈搬
送手段Hの具体構成は種々変更できる。
【0032】又、穀稈搬送手段Hを、穀稈搬送方向の前
方側部分を全稈投入させる前方側投入状態と、後方側部
分を全稈投入させる後方側投入状態とに選択作動自在に
構成する具体構成も、実施例のものに限らない。例え
ば、前方側あるいは後方側のコイルバネ18の上端を共
通に受け止める各支持体を上方に引き上げて穀稈の保持
を解除するようにしてもよい。又、解除用の動力発生手
段として、電動モータM2,M3に代えて油圧シリンダ
等で構成してもよい。
【0033】又、穀稈搬送量検出手段S3を、搬送穀稈
の稈厚を検出する稈厚センサで構成したものを示した
が、これ以外に、例えば、前記一対の扱深さ調節用セン
サS1,S2の下方の株元に近い位置に、穀稈に接触し
て検出バーが搬送方向後方側に揺動するセンサを設け、
そのバーの揺動量によって穀稈搬送量を検出するように
したり、あるいは、刈取穀稈量が車速に比例することか
ら車速センサの情報で穀稈搬送量を検出したりする等が
可能である。又、穀稈搬送量検出手段S3(稈厚センサ
等)の設置箇所も、実施例の縦搬送装置9に限らない。
例えば、脱穀装置2のフィードチェーン8aと挟持レー
ル8bとの穀稈挟持始端箇所でもよく、この場合は、挟
持レール8bの上方への移動量を検出するポテンショメ
ータ等で穀稈搬送量を検出する。
【0034】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの前部側面図
【図2】穀稈搬送手段の側面図
【図3】穀稈搬送手段の全稈投入作動状態を示す側面図
【図4】穀稈搬送手段の全稈投入作動機構を示す正面断
面図
【図5】制御構成のブロック図
【図6】制御作動のフローチャート
【符号の説明】
2 脱穀装置 S 稈長検出手段 A 扱室 M1 扱深さ調節手段 H 穀稈搬送手段 100 制御手段 S3 穀稈搬送量検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾崎 徳宗 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (72)発明者 大谷 利克 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (72)発明者 征矢 保 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (72)発明者 林 繁樹 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01F 12/10 A01D 61/00 302

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刈り取られる穀稈の稈長を検出する稈長
    検出手段(S)と、この稈長検出手段(S)の情報に基
    づいて前記脱穀装置(2)の扱室(A)での扱深さを調
    節する扱深さ調節手段(M1)とが設けられ、 前記扱室(A)の側方にて刈取穀稈を保持して前記扱室
    (A)の後方側に向けて搬送する保持搬送状態と、刈取
    穀稈の保持を解除して刈取穀稈の全稈を前記扱室(A)
    に投入する全稈投入状態とに切り換え自在な穀稈搬送手
    段(H)と、前記穀稈搬送手段(H)の穀稈保持状態を
    切り換え制御する制御手段(100)とが設けられたコ
    ンバインの穀稈搬送装置であって、 前記稈長検出手段(S)が、刈取穀稈が前記穀稈搬送手
    段(H)による保持搬送状態では前記扱室(A)での扱
    き処理が不充分になるほど短い短稈であることを検出す
    るように構成され、 刈取穀稈の搬送量を検出する穀稈搬送量検出手段(S
    3)が設けられ、 前記穀稈搬送手段(H)が、その穀稈搬送方向の前方側
    部分を全稈投入させる前方側投入状態と、後方側部分を
    全稈投入させる後方側全稈投入状態とに選択作動自在に
    構成され、 前記制御手段(100)は、前記稈長検出手段(S)及
    び前記穀稈搬送量検出手段(S3)の情報に基づいて、
    刈取穀稈が前記短稈であって穀稈搬送量が大のときには
    前記穀稈搬送手段(H)を前記後方側投入状態に作動さ
    せる一方、刈取穀稈が前記短稈であって穀稈搬送量が小
    のときには前記穀稈搬送手段(H)を前記前方側投入状
    態に作動させるように構成されているコンバインの穀稈
    搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記穀稈搬送量検出手段(S3)が、搬
    送穀稈の稈厚を検出する稈厚センサで構成されている請
    求項1記載のコンバインの穀稈搬送装置。
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