JP2883957B2 - ハロゲン化銀カラー写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀カラー写真感光材料

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JP2883957B2 JP9677490A JP9677490A JP2883957B2 JP 2883957 B2 JP2883957 B2 JP 2883957B2 JP 9677490 A JP9677490 A JP 9677490A JP 9677490 A JP9677490 A JP 9677490A JP 2883957 B2 JP2883957 B2 JP 2883957B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はハロゲン化銀カラー写真感光材料に関し、詳
しくは発色性に優れ、かつ色再現性に優れ、画像保存性
に優れ、カプラーを分散するために用いられる低沸点お
よび高沸点溶媒に対する溶解性が高く、さらに分散安定
性に優れた新規な2当量イエローカプラーをハロゲン化
銀乳剤層で用いるハロゲン化銀カラー写真感光材料に関
するものである。
〔発明の背景〕
近年、ハロゲン化銀カラー写真感光材料(以下、単に
カラー感光材料とも言う)においては、1分子の色素を
形成させるために4原子の銀を必要とした従来の4当量
カプラーの代わりに、現像主薬の酸化物と反応するカプ
ラーのカップリング位置(活性点)に適当な置換基を導
入することによって色素1分子を形成させるための銀を
2原子で足りるようにした2当量カプラーが多く用いら
れる傾向にある。
しかしながら、カラー感光材料の進歩にともなってカ
プラーに対する要求はますます厳しくなりつつあり、発
色性のみならず色再現性、画像保存性、低沸点溶媒に対
する溶解性、および分散安定性についてさらなる改良が
要求されるようになってきている。
色再現性と発色性を向上させる技術として、ヒダント
イン基を脱離基として有し、さらにアニライド部の2位
にアルコキシ基を導入したイエローカプラーが知られて
いる。例えば、特開昭51−102636号公報には5位にアル
コキシ基を有するヒダントイン基を脱離基として有し、
アニライド基の2位にメトキシ基を有するイエローカプ
ラーが記載されている。しかし、これらのカプラーはア
ニライド部の5位に存在するスルファモイル基の影響に
より、画像保存性、特に耐光性が劣るという欠点を有し
ている。
特開昭48−73147号公報および同55−38576号公報には
アニライド部の2位にメトキシ基を有するα−ベンゾイ
ルアセトアニリド型イエローカプラーが記載されてい
る。しかし、これらのイエローカプラーにおいても画像
保存性、特に耐光性が劣るという欠点が存在する。
色再現性と発色性は維持したままで、耐光性を改良す
るものとしては、例えば、特開昭63−123047号公報に記
載されているような、アニライド部の2位にアルコキシ
基を、5位にアシルアミノ基を有するイエローカプラー
が知られている。しかし、これらのカプラーは酢酸エチ
ル等の低沸点溶媒およびジブチルフタレート等の高沸点
溶媒に対する溶解性に劣るため、分散させるにあたって
は大量の溶媒を使用しなければならないという、カラー
感光材料製造上不都合な問題を生じ、さらに前記溶媒中
に一旦分散された後に析出を起こしやすいという欠点を
有している。近年強く志向されている薄膜化のための条
件下ではこれらの欠点は著しく強調され、実用化に対し
て大きな障害となることが明らかとなっている。
特開昭50−132926号公報、特願平1−262776号明細
書、および同1−262777号明細書では、アニライド部の
2位にアルコキシ基を、5位にアシルアミノ基を、また
脱離基として5位がアルキル基で置換されたヒダントイ
ン基を有するイエローカプラーが記載されている。これ
らのカプラーでは色再現性、耐光性、低沸点溶媒および
ジブチルフタレート等の高沸点溶媒に対する溶解性およ
び分散安定性が改良されているが、ヒダントイン基の5
位に存在するアルキル基のために発色性が若干減少して
いるため、近年の高発色化への要求に対しては十分満足
させるものではない。
〔発明の効果〕
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、本発明の
第一の目的は発色性に優れた新規な2当量イエローカプ
ラーを含有するハロゲン化銀カラー写真感光材料を提供
することである。
本発明の第二の目的は、カプラーを分散させるために
用いられる低沸点および高沸点溶媒に対するは溶解性が
高く、その溶媒中で優れた分散安定性を示す新規な2当
量イエローカプラーを含有するハロゲン化銀カラー写真
感光材料を提供することである。
また本発明の第三の目的は、発色現像時に現像主薬の
酸化体と反応して、優れた画像保存性(特に優れた耐光
性)と、かつ忠実な色再現性のために必要なシャープな
可視吸収スペクトルを示し、鮮やかな色画像を与える色
素を生成する新規な2当量イエローカプラーを含有する
ハロゲン化銀カラー写真感光材料を提供することであ
る。
〔発明の構成〕
本発明の上記目的は、支持体上に少なくとも1層のハ
ロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀カラー写真感光
材料において、前記ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも1
層に下記の一般式〔I〕で表される2当量イエローカプ
ラーを含有することを特徴とするハロゲン化銀カラー写
真感光材料に達成された。
一般式〔I〕 〔式中、R1およびR2はアルキル基、シクロアルキル基、
またはアリール基を表す。R3は直鎖または分岐アルキル
基を表し、R4は水素原子、 を表す。
(式中、R5はアルキル基、シクロアルキル基、およびア
リール基を表し、R6は水素原子、アルキル基、シクロア
ルキル基、およびアリール基を表す。rは0から2まで
の整数を表す。)B1およびB2はベンゼン環に置換可能な
基を表し、Jはアルキレン基を表す。mは0から3の整
数を表し、nは0から2の整数を表す。〕 〔発明の具体的な説明〕 前記一般式〔I〕においてR1およびR2で表されるアル
キル基としては、直鎖あるいは分岐のアルキル基、例え
ば、メチル基、エチル基、イソプロピル基、t−ブチル
基、およびドデシル基等が挙げられる。これらR1および
R2で表されるアルキル基はさらに置換基を有することが
でき、置換基としては、例えば、ハロゲン原子(例えば
塩素原子、臭素原子等)、アリール基(例えばフェニル
基、p−t−オクチルフェニル基等)、アルコキシ基
(例えばメトキシ基等)、アリールオキシ基(例えば2,
4−ジ−t−アミルフェノキシ基等)、アルキルスルホ
ニル基(例えばメタンスルホニル基等)、アシルアミノ
基(例えばアセチル基、ベンゾイル基等)およびヒドロ
キシ基等が挙げられる。
R1およびR2で表されるシクロアルキル基としては、シ
クロプロピル基、シクロヘキシル基、およびアダマンチ
ル基などが挙げられる。
R1およびR2で表されるアリール基としては、フェニル
基あるいはナフチル基等が挙げられる。これらR1および
R2で表されるアリール基はさらに置換基を有することが
でき、置換基としては例えば、ハロゲン原子(例えば塩
素原子、臭素原子等)、アリール基(例えばフェニル
基、p−t−オクチルフェニル基等)、アルコキシ基
(例えばメトキシ基等)、アリールオキシ基(例えば2,
4−ジ−t−アミルフェノキシ基等)、アルキルスルホ
ニル基(例えばメタンスルホニル基等)、アシルアミノ
基(例えばアセチル基、ベンゾイル基等)、およびヒド
ロキシ基等が挙げられる。
R1は好ましくはアルキル基であり、分岐アルキル基が
さらに好ましく、t−ブチル基が特に好ましい。
R2は好ましくはアルキル基であり、メチル基が特に好
ましい。
前記一般式〔I〕においてR3で表される直鎖アルキル
基または分岐アルキル基としては、メチル基、エチル
基、イソプロピル基、t−ブチル基およびドデシル基等
が挙げられる。
前記一般式〔I〕においてR4で表される置換基として
は、 が挙げられる。これらの置換基の中で、R5およびR6で表
されるアルキル基、シクロアルキル基、およびアリール
基としては、上記R1およびR2として挙げられた基と同義
の基が挙げられる。rは0から2までの整数を表す。R5
およびR6としてはアルキル基またはシクロアルキル基が
好ましく、アルキル基がさらに好ましい。また、R4とし
ては水素原子または−OR5が好ましく、水素原子がさら
に好ましい。
前記一般式〔I〕においてJで表されるアルキレン基
としては、例えばメチレン基、1,2−エチレン基、1,3−
プロピレン基、または1,4−ブチレン基のような直鎖の
アルキレン基、あるいは1,1−プロピレン基(エチルメ
チレン基)、2,3−プロピレン基(1−メチル−1,2−エ
チレン基)、2,2−プロピレン基(ジメチルメチレン
基)、または1,2−シクロヘキシレン基のような分岐の
アルキレン基が挙げられる。また、これらのアルキレン
基はさらに置換基を有しても良く、置換基としては例え
ば、上記のR1およびR2で表されるアルキル基の置換基と
して挙げられている基と同義の置換基を挙げることがで
きる。
Jで表されるアルキレン基としては、連結部分の炭素
原子数が1から4の直鎖または分岐のアルキレン基(例
えば1,3−プロピレン基、1,1−プロピレン基、あるいは
1,1−ペンチレン基等)が好ましい。
前記一般式〔I〕においてB1およびB2で表されるベン
ゼン環に置換可能な基としては、上記のR1およびR2で表
される基と同義のアルキル基、シクロアルキル基、およ
びアリール基が挙げられ、あるいは、ハロゲン原子(例
えば塩素原子、臭素原子等)、ヒドロキシ基、アルコキ
シ基(例えばメトキシ基等)、アリールオキシ基(例え
ば2,4−ジ−t−アミルフェノキシ基等)、アシルオキ
シ基(例えばアセチルオキシ基、ベンゾイルオキシ基
等)、アルキルスルホニル基(例えばメタンスルホニル
基等)、アリールスルホニル基(例えばベンゼンスルホ
ニル基、p−トルエンスルホニル基等)、スルファモイ
ル基(例えばN−プロピルスルファモイル基、N−フェ
ニルスルファモイル基等)、アシルアミノ基(例えばア
セチル基、ベンゾイル基、3−(2,4−ジ−t−アミル
フェノキシ)ブチロイル基等)、アルキルスルホニルア
ミノ基(例えばメタンスルホニルアミノ基、ドデカンス
ルホニルアミノ基等)、アリールスルホニルアミノ基
(例えばベンゼンスルホニルアミノ基等)、カルバモイ
ル基(例えばN−メチルカルバモイル基、N−フェニル
カルバモイル基等)、アルコキシカルボニル基(例えば
メトキシカルボニル基、ドデシルオキシカルボニル基
等)、アリールオキシカルボニル基(例えばフェノキシ
カルボニル基等)、およびイミド基(例えばコハク酸イ
ミド基等)等が挙げられる。mは0から3の整数を表
し、nは0から2の整数を表す。
B1で表されるベンゼン環に置換可能な基としてアルキ
ル基が好ましく、例えばt−アミル基あるいはt−オク
チル基のような分岐のアルキル基がさらに好ましい。
前記一般式〔I〕で表される2当量イエローカプラー
はいずれかの置換基において結合し、ビス体を形成して
も良い。
次に、本発明に用いられる一般式〔I〕で表される2
当量イエローカプラーの代表的具体例を示すが、本発明
はこれらによって限定されるものではない。
本発明の一般式〔I〕で表されるイエローカプラーは
従来公知の方法により容易に合成することができる。以
下、本発明の代表的な合成例は、参考例のカプラーの合
成例と同様にして製造される。
合成例:参考例のカプラーの合成 (1)4当量カプラー(A)の合成 α−ピバロイル−2−メトキシ−5−アミノアセトア
ニリド13.2gを酢酸エチル50mlに溶解し、水50mlおよび
炭酸ナトリウム2.65gを加え激しく撹拌した。ここへ4
−(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)酪酸クロリド17.
8gを酢酸エチル25mlに溶解した溶液を滴下した。滴下終
了後、1時間室温で撹拌し、有機層を5%炭酸カリウム
水溶液および希塩酸で水洗した。硫酸マグネシウムで脱
水後、減圧下溶媒を除去し、残渣を100mlのメタノール
から再結晶し、目的とする4当量カプラー(A)を得
た。収量24.1g(85%)。
(2)参考カプラーの合成 上記により得られた4当量カプラー(A)24.1gをク
ロロホルム100ml中に溶解し、氷冷下塩化スルフリル6.3
gを滴下。滴下後、そのまま1時間撹拌し、反応液を水
洗、硫酸マグネシウムで脱水後、減圧下溶媒を除去し
た。
得られた残渣をアセトン150ml中に溶解し、これに3
−ベンジルヒダントイン10.5gおよび炭酸カリウム7.6g
を加え3時間加熱還流した。不溶物を濾別した後、5%
炭酸カリウム水溶液および希塩酸で水洗した。硫酸マグ
ネシウムで脱水後、減圧下溶媒を除去し、残渣を100ml
のメタノールから再結晶し、目的とする参考例のカプラ
ーを得た。収量十九.九g(62%)。
このカプラーの構造は、NMR、IR、およびマススペク
トルにより確認した。参考例のカプラー以外の本発明に
用いられる例示カプラーも、それらのそれぞれ対応する
原料から出発し、上記合成例に準じて合成された。
本発明のイエローカプラーは1種または2種以上組み
合わせて用いることができ、また公知のあらゆるピバロ
イルアセトアニリド系またはベンゾイルアセトアニリド
系のイエローカプラーと併用することもできる。
本発明のイエローカプラーをカラー写真感光材料のハ
ロゲン化銀写真乳剤中に含有させるには、例えば、トリ
クレジルホスフェートまたはジブチルフタレート等の沸
点175゜を有する高沸点有機溶媒を随意に含む酢酸エチ
ル、メタノール、アセトン、クロロホルム、塩化メチル
またはプロピオン酸ブチルのような、従来、カプラー分
散液を調製する際に用いられている低沸点有機溶媒の1
種または2種以上に単独で、または併用して溶解した
後、界面活性剤を含むゼラチン水溶液と混合し、ついで
この混合物を高速回転ミキサーまたはコロイドミルで乳
化分散させた後、得られた乳化分散液をハロゲン化銀写
真乳剤中に直接添加したものを支持体に塗布して、これ
を乾燥するか、あるいは上記乳化分散液をセットした
後、細断し、ついで水洗等の手段により低沸点有機溶媒
を除去した後、これをハロゲン化銀写真乳剤に添加した
ものを支持体に塗布して、乾燥させればよい。
一般に、本発明のイエローカプラーはハロゲン化銀1
モル当たり10〜300g添加するのが好ましいが、この添加
量はその適用目的により、これ以外の量に変更してもよ
い。
本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料はどのよう
な種類および用途のものでもよく、そしてそのハロゲン
化銀としては、例えば塩化銀、臭化銀、沃化銀、塩臭化
銀、沃臭化銀、塩沃臭化銀等が用いられる。
本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料には、本発
明に係わるイエローカプラーと共に、多色カラー画像を
形成させるための他のカラーカプラーを含有させること
ができる。
本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料において
は、色カブリ防止剤、画像安定剤、硬膜剤、可塑剤、ポ
リマーラテックス、ホルマリンスカベンジャー、媒染
剤、現像促進剤、現像遅延剤、蛍光増白剤、マット剤、
溶剤、帯電防止剤、界面活性剤等を任意に用いることが
できる。
なお、本発明のイエローカプラーを含有するハロゲン
化銀カラー写真感光材料に紫外線吸収剤を含有させるこ
とによって、その感光材料に生ずる黄色画像の耐久性を
さらに向上させることができる。
〔実施例〕
ついで、実施例を参照して本発明を説明するが、本発
明の実施態様は勿論これらの実施例に限定されない。
実施例1 第1表に示される本発明のイエローカプラー6および
下記のY−1〜Y−3で示される比較カプラーを各3.0
×10-2モルをそれぞれのイエローカプラーの1/4の重量
に相当するジブチルフタレートとイエローカプラーの1/
4の重量に相当するフェノール化合物P−1と酢酸エチ
ル40mlとの混合液に加えた後、これを50℃に加温して各
カプラーを溶解させた。
このように調製された各溶液をそれぞれアルカノール
B(アルキルナフタレンスルホネート、デュポン社製)
の10%水溶液10mlおよびゼラチン5%水溶液200mlと混
合してからコロイドミルに数回通して乳化させることに
よって、前記カプラーをそれぞれ含む4種類の分散液
(A)を調製し、ポイック積分球式濁度計(日本精密光
学K.K製)でこの分散液(A)の濁度を測定した。上記
分散液(A)の1/2量を40℃において8時間保ったもの
を分散液(B)として、これの濁度も同様にして測定
し、これらの結果を第1表に示した。
つぎに、これらの分散液(A)および(B)をゼラチ
ン塩臭化銀乳剤500ml中に添加し、ポリエチレンラミネ
ート紙上に塩臭化銀の塗布量が0.25g/m2となるように塗
布、乾燥してハロゲン化銀カラー写真感光材料からなる
本発明試料1および比較試料1〜3を作製した。
ついで、このようにして得られた各試料に通常の方法
でウエッジ露光を施した後、下記の現像処理工程および
処理液処方にしたがって露光済の試料を処理した。
〔発色現像液組成〕
ベンジルアルコール 12ml ジエチレングリコール 10ml 炭酸カリウム 25 g 臭化ナトリウム 0.6g 無水亜硫酸ナトリウム 2.0g ヒドロキシルアミン硫酸塩 2.5g N−エチル−N−β−メタンスルホンアミドエチル−
3−メチル−4−アミノアニリン硫酸塩 4.5g 水を加えて1とし、NaOHによりpHを10.2に調整す
る。
〔漂白定着液組成〕
チオ硫酸アンモニウム 120g メタ重亜硫酸ナトリウム 15g 無水亜硫酸ナトリウム 3g EDTA第2鉄アンモニウム塩 65g 水を加えて1とし、pHを6.7〜6.8に調整しする。
以上の処理によって各試料に形成された色素画像の最
大発色濃度を測定するとともに、これらの試料の感度を
測定して、その結果を第1表に示した。
第1表に示される結果から、分散液(A)および
(B)のいずれを使用した場合にも、本発明試料は、比
較試料よりも高い最大発色濃度を生ずるばかりでなく、
分散液(A)と(B)とをそれぞれ用いた試料の間で起
こる感度および最大発色濃度の低下が比較試料よりも小
さく、したがって本発明カプラーは、調製直後のカプラ
ー分散液ばかりでなく、経時的に保存されたカプラー分
散液においても優れた分散安定性を発揮することがわか
る。
実施例2 ポリエチレンで両面がラミネートされている紙支持体
上に下記に示すような組成を有する各層を支持体側から
順次塗設して、多色ハロゲン化銀写真感光材料からなる
本発明試料2を作製した。
第1層:青感性ハロゲン化銀乳剤層 AgCl99.5モル%以上を含む塩化銀からなる 単分散乳剤…… 銀塗布量3.2mg/100cm2 本発明のカプラー(8)…… 6.8mg/100cm2 ジブチルフタレート…… 3.5mg/100cm2 セラチン…… 13.5mg/100cm2 第2層:中間層 HQ−1…… 0.5mg/100cm2 ジブチルフタレート…… 0.5mg/100cm2 ゼラチン…… 9.0mg/100cm2 を含むゼラチン層 第3層:緑感性ハロゲン化銀乳剤層 AgCl99.5モル%以上を含む塩化銀からなる 単分散乳剤…… 銀塗布量2.5mg/100cm2 マゼンタカプラー(M−1)…… 3.5mg/100cm2 ジブチルフタレート…… 3.0mg/100cm2 ゼラチン…… 12.0mg/100cm2 第4層:中間層 紫外線吸収剤(UV−1)…… 0.7mg/100cm2 ジブチルフタレート…… 6.0mg/100cm2 HQ−1…… 0.5mg/100cm2 ゼラチン…… 12.0mg/100cm2 を含むゼラチン層 第5層:赤感性ハロゲン化銀乳剤層 AgBr80モル%を含む塩臭化銀からなる 単分散乳剤…… 銀塗布量3.0mg/100cm2 シアンカプラー(C−1)…… 4.2mg/100cm2 トリクレジルホスフェート…… 3.5mg/100cm2 ゼラチン…… 11.5mg/100cm2 第6層:保護層 ゼラチン…… 8.0mg/100cm2 を含むゼラチン層 ついで、上記本発明試料2の第1層において用いた本
発明カプラー(8)の代わりに、第2表に示される比較
カプラーをそれぞれ本発明カプラー(8)と同じモル量
使用した点だけを本発明試料2と相違させて、本発明試
料2および比較試料4〜6をそれぞれ作製した。
このようにして得られた各試料に通常の方法でウエッ
ジ露光を施した後、下記の現像処理工程および処理液処
方にしたがって、露光済の試料を処理した。
現像処理工程 処理温度 処理時間 発色現像 35.0±0.3 ℃ 45秒 漂白定着 35.0±0.5 ℃ 45秒 安定化 30〜34℃ 90秒 乾 燥 室温(25℃)で自然乾燥 〔発色現像液組成〕 純水 800ml トリエタノールアミン 10 g N,N−ジエチルヒドロキシルアミン 5 g 臭化カリウム 0.02g 塩化カリウム 2 g 亜硫酸カリウム 0.3 g 1−ヒドロキシエチリデン1,1−ジホスホン酸 1.0 g エチレンジアミン四酢酸 1.0 g カテコール−3,5−ジスルホン酸二ナトリウム塩1.0 g N−エチル−N−β−メタンスルホンアミドエチル−
3−メチル−4−アミノアニリン硫酸塩ミノアニリン硫
酸塩 4.5 g 蛍光増白剤(4,4′−ジアミノスチルベンジスルホン
酸誘導体) 10g 炭酸カリウム 27g 水を加えて全量を1とし、pHを10.10に調製する。
〔漂白定着液組成〕
エチレンジアミン四酢酸第二鉄アンモニウム2水塩 60g エチレンジアミン四酢酸 3g チオ硫酸アンモニウム(70%水溶液) 100 ml 亜硫酸アンモニウム(40%水溶液) 27.5ml 水を加えて1とし、炭酸カリウムまたは氷酢酸でpH
を6.2に調整する。
〔安定化液組成〕
5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−
オン 1.0g エチレングリコール 1.0g 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 2.0g エチレンジアミン四酢酸 1.0g 水酸化アンモニウム(20%水溶液) 3.0g 亜硫酸アンモニウム 3.0g 蛍光増白剤(4,4′−ジアミノスチルベンジホスホン
酸誘導体) 1.5g 水を加えて1とし、硫酸または水酸化カリウムでpH
を7.0に調製する。
以上の処理によって各試料に形成された色素画像の最
大発色濃度とカブリを測定するとともに、これらの試料
の感度を測定して、その結果を第2表に示した。
第2表に示される結果から、本発明試料は比較試料よ
りも最大発色濃度が高く、かつカブリの少ない色素画像
を形成するばかりでなく、高い感度を示し、したがって
本発明カプラーは発色性に優れていることがわかる。
〔発明の効果〕
以上述べた設計から明らかなように、本発明による
と、発色性に優れ、かつ低沸点溶媒に対する溶解性が高
く、その溶媒中で優れた分散安定性を示す2当量イエロ
ーカプラーを含有するハロゲン化銀カラー写真感光材料
が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−79041(JP,A) 特開 平2−71263(JP,A) 特開 平2−39047(JP,A) 特開 平3−211549(JP,A) 特開 平3−152530(JP,A) 特開 昭53−65730(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03C 7/36

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に少なくとも1層のハロゲン化銀
    乳剤層を有するハロゲン化銀カラー写真感光材料におい
    て、前記ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも1層に一般式
    〔I〕で表される2当量イエローカプラーを含有するこ
    とを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。 一般式〔I〕 〔式中、R1およびR2はアルキル基、シクロアルキル基、
    またはアリール基を表す。R3は直鎖または分岐アルキル
    基を表し、R4は水素原子、 を表す。 (式中、R5はアルキル基、シクロアルキル基、およびア
    リール基を表し、R6は水素原子、アルキル基、シクロア
    ルキル基、およびアリール基を表す。rは0から2まで
    の整数を表す。)B1およびB2はベンゼン環に置換可能な
    基を表し、Jはアルキレン基を表す。mは0から3の整
    数を表し、nは0から2の整数を表す。〕
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