JP2883388B2 - ローラ用塗布材塗布装置 - Google Patents

ローラ用塗布材塗布装置

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はローラ外周に高粘性の液体を塗布する塗布装
置に係わり、特に電子複写機等の定着ローラ等に用いら
れるゴム被覆ローラの製造装置に関する。
[従来の技術及び発明が解決すべき課題] 従来から電子複写機等のトナー定着部においては、定
着ローラと加圧ローラ間に通紙してトナー定着を行って
いる。このような定着部に使用されるローラは弾力性が
要求され、プライマー処理を施された芯金にシリコーン
ゴムやフッ素樹脂等の弾力体層を形成し、その上層にト
ナーとの離型性のよい数10μm〜数100μm厚のシリコ
ーンゴム等のオフセット防止層を設けている。これらの
弾力体層、オフセット防止層の均一性は画質に直接影響
を与えるため、均一な厚さに形成されなければならず、
種々の方法が採用されている。オフセット防止層の形成
には、塗布液をスプレー塗布法、浸漬塗布法、ロール塗
布法、ブレード塗布法等により弾力体層上に塗布し、乾
燥後加硫して製造している。これらの塗布方法のうちブ
レード塗布法は、比較的簡単な装置で表面平滑性が優れ
た塗膜が得られ、加硫後の処理が簡単なので採用されて
いる。
ここでブレード塗布法は、第5図に示すように、軸1
を水平方向に配置したローラに間隙3を持ってコーティ
ングブレード4を相対させ、ローラとブレード間に一定
量の塗布材5を供給し、ローラ1を回転させて外周に塗
布材5を塗布した後、コーティングブレードを後退させ
る時に塗布材の粘性及び供給量により塗膜の一部に偏肉
部が生じ、即ち塗布材の供給量が多い時は第6図に示す
ように塗布膜51に肉厚部52が生じ、塗布材を余剰分なく
供給すると第7図に示すように欠損部53が発生し、均一
な膜厚が得られなかった。
そのため、塗布後更にローラを回転させて塗布材の
レベリング性を利用して塗膜を均一化したり、塗布材
に使用されている溶剤雰囲気中で塗布を行ったり、あ
るいは余剰の塗布材を吸収する方法等が研究されてい
る。しかしながら高粘度のレベリング性の悪い塗布材の
場合、及びはよい結果が得られず、特には引火・
爆発等の危険性を有し好ましくない。または吸引する
タイミングの設定や塗布材の精密な制御が必要であり、
この制御は非常に困難であった。
本発明は上記の欠点を解消するためになされたもので
あって、比較的レベリング性の悪い塗工性の悪い塗布材
でも均一な膜厚で塗布可能で製品の品質向上が達成で
き、しかも生産性も非常によりブレード塗布法の塗布装
置を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するため、本発明のローラ用塗布材
塗布装置は、軸を水平方向に配置したローラを一定速度
で回転させる駆動機構と、前記ローラの外周と所定の間
隙を有して相対し前進・後退可能なコーティングブレー
ドと、該コーティングブレードと前記ローラ間に塗布材
を所定量供給する供給体とを備えた塗布材塗布装置にお
いて、前記コーティングブレードは前記ローラとの間で
保持した前記塗布材を、前記駆動機構により回転される
前記ローラの外周に塗布する傾斜面を有する第1のブレ
ードと、該第1のブレードを挿脱可能に嵌合し、かつ該
第1のブレードが分離されたとき余剰の前記塗布材を収
容する凹部及び前記第1のブレードが嵌合されたとき前
記傾斜面と同一平面となる斜面をそれぞれ設けた第2の
ブレードとから成るものである。
[作用] ローラとコーティング間に供給された塗布材を保持す
るのに十分な傾斜面を持ったコーティングブレードをそ
の傾斜面の部分で分割できるように第1のブレードが第
2のブレードに嵌合される構成に形成する。そのため、
最初に供給される塗布材が多い時、第1のブレードと第
2のブレードを一体化した状態で塗布材を保持する。ロ
ーラの回転に伴いローラ外周に塗布材の塗布が進行して
ローラ外周全体が塗布された後、第1のブレードを第2
のブレードから分離して取外し、第1のブレードが嵌合
されていた凹部に余剰の塗布材を収容する。その後僅か
な斜面を有した第2のブレードで回転するローラ表面を
均した後、第2のブレードを後退させると偏肉の生じな
い塗布を行うことができる。
[実施例] 本発明のローラ用塗布材塗布装置を適用した一実施例
を図面を参照して説明する。
第1図において、軸10を水平に配置され、一定速度で
回転するモータ等の駆動機構6に接続されるプライマー
処理された芯金上にフッ素ゴム等から成る弾性体層を設
けたローラ20の外周に間隙30を持ってコーティングブレ
ード40が配置される。コーティングブレード40は図示し
ない水平駆動機構及び回転機構に接続され、塗布形成さ
れる所望の膜厚により間隙30を調整されて配置されると
共に塗布膜から瞬時に離脱できるようになっている。ま
た、この間隙近傍に塗布材50を供給する供給体7に接続
されたノズル8が設けられ、供給体7からバルブ9を自
動あるいは手動で作動させ所望量の塗布材50が供給され
る。
ここで本発明の特徴であるコーティングブレード40は
第2図に示すように、塗布材50をローラ20及びコーティ
ングブレード40間で保持するための傾斜面41を有し、こ
の傾斜面41で第1のブレード42及び第2のブレード43に
分割される。第1のブレード42及び第2のブレード43は
それぞれ図示しない回転装置及び水平移動装置に接続さ
れ個々に移動できるようになっており、第2のブレード
43は第1のブレード42を嵌合し、第1のブレード42の傾
斜面41を延長した傾斜面41と同一平面を成す僅かな斜面
44を備え、さらに第1のブレードが回転装置により分割
され第2のブレードから取外されると、凹部45を備える
ように形成される。ここでコーティングブレード40の先
端の部分の角度は塗布材の粘度等で適宜選択され、例え
ば約96゜とが第3図に示すように40゜等のコーティング
ブレード40の下側に塗布材がまわらないような任意な角
度に形成することができる。第2のブレード43の斜面44
の幅や形状は塗布材の材質、粘度や塗布膜の膜厚等で好
適なものを選択できる。
以上のような構成の塗布装置を用いてローラ外周に塗
布材の塗布を行う製造工程に従って説明する。
第4図(a)に示すようにローラ20と、第1のブレー
ド42が第2のブレード43に嵌合されたコーティングブレ
ード40との間に塗布材50が供給されるとローラは駆動機
構により回転されローラ20の外周に塗布膜51が塗布形成
されていく。ローラ20が回転し第4図(b)に示すよう
にその外周全面に塗布膜51が塗布された後、第1のブレ
ード42が矢印方向に回転され第2のブレード43から取外
され(第4図(c))、余剰の塗布材50は第1のブレー
ド42が嵌合されていた凹部44に収容される。ローラはさ
らに回転され第2のブレード43の僅かな斜面44により余
分の塗布材50が保持されつつ余剰の塗布材50は凹部44に
収められ塗布膜51が均される(第4図(d))。第2の
ブレード43が後退することにより肉厚部を生じることな
く均一な膜厚の塗布膜51を得ることができる(第4図
(e))。
ここで第1のブレード42の分割時や第2のブレード43
の後退時やローラの回転数は塗布材の粘度、流動特性、
目標とする膜厚(間隙30)等で随時最適化して行うよう
にする。
[具体例] シリコーンゴムコンパウンドの30%キシレン溶液を調
整し、塗布材Aを得た。塗布材Aで使用したシリコーン
ゴムコンパウンドよりも充填剤の配合割合が少ないもの
の30%キシレン溶液を調整し、塗布剤Bを得た。この塗
布材A及びBの各剪断速度における粘度を表1に示す。
ここで塗布材A及びBのニュートニアン挙動を見ると
塗布材AはηD=192/ηD=24=0.60、塗布材Bはη
D=192/ηD=24=0.77から塗布材Aの方が塗布材B
より偏倚の度合が大きく、流動性が悪いつまりレベリン
グ性の低いものである。
外径φ59.6mm、長さ340mmのローラ外周と0.7mm間隙を
保持して第2図に示すコーティングブレードを相対して
配置した。ローラを25回転/分で回転させ、塗布材A40g
を供給した。ローラ外周に塗布材が行き亘った時第1の
ブレードを分離し、その後4秒経過後第2のブレードを
後退させた。その後さらに2時間回転させながら風乾
し、150℃1時間200℃1時間加熱して塗布膜を硬化した
後、円周方向の振れを測定した。結果を表2に示す。
比較例1 コーティングブレードとして第5図に示すものを使用
し、他の条件は具体例と同一に行い、円周方向の振れを
測定した。結果を表2に示す。
比較例2 コーティングブレードとして第5図に示すものを使用
し、塗布材Aを25g供給し、他の条件は具体例と同一に
行った。ローラ外周に塗布材が行き亘った時、コーティ
ングブレードを後退させようとしたところ欠損部が生じ
た。
比較例3 コーティングブレードとして第5図に示すものを用
い、塗布材として塗布材Bを使用し、他の条件は具体例
と同一で行い、円周方向の振れを測定した。結果を表2
に示す。
[発明の効果] 以上の説明からも明らかなように、本発明のローラ外
周の塗布材塗布装置によれば、コーティングブレードを
第1のブレードと第2のブレードに分割可能に形成した
ため、塗布材が多い場合は保持する傾斜面を広く確保
し、塗布が進行してローラ外周表面に行き亘ったところ
で傾斜面を狭くすると同時に余剰の塗布材を第1のブレ
ードが嵌合されていた凹部に収容してローラ表面から離
し、更に第2のブレードの狭い傾斜面で塗布材を保持し
つつ塗布面を均平にすることができる。そのためコーテ
ィングブレードを後退させるときに肉厚部を生じること
なく、また塗布材を必要最小限に供給した場合に生じる
欠損部を発生することなく、非常に均一な膜厚に塗布膜
を形成することができる。また、不良品が発生すること
なく生産性も向上させることができ、簡単な装置で非常
に経済的でもある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のローラ用塗布材塗布装置の一実施例を
示す図、第2図及び第3図は第1図に示す一実施例の要
部を示す図、第4図(a)、(b)、(c)、(d)及
び(e)は第1図に示す一実施例を用いたローラ製造方
法を説明する図、第5図、第6図及び第7図は従来例を
示す図である。 6……駆動装置 7……供給体 10……軸 20……ローラ 30……間隙 40……コーティングブレード 41……傾斜面 42……第1のブレード 43……第2のブレード 44……斜面 45……凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 峰尾 智晴 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番 1号 昭和電線電纜株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B05C 11/04 G03G 15/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸を水平方向に配置したローラを一定速度
    で回転させる駆動機構と、前記ローラの外周と所定の間
    隙を有して相対し前進・後退可能なコーティングブレー
    ドと、該コーティングブレードと前記ローラ間に塗布材
    を所定量供給する供給体とを備えた塗布材塗布装置にお
    いて、前記コーティングブレードは前記ローラとの間で
    保持した前記塗布材を、前記駆動機構により回転される
    前記ローラの外周に塗布する傾斜面を有する第1のブレ
    ードと、該第1のブレードを挿脱可能に嵌合し、かつ該
    第1のブレードが分離されたとき余剰の前記塗布材を収
    容する凹部及び前記第1のブレードが嵌合されたとき前
    記傾斜面と同一平面となる斜面をそれぞれ設けた第2の
    ブレードとから成ることを特徴とするローラ用塗布材塗
    布装置。
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EP1764216A1 (en) * 2005-09-16 2007-03-21 Kba-Giori S.A. Apparatus for coating a cylinder, in particular a wiping cylinder of an intaglio printing press

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