JP3002376B2 - ロール用コーティング方法 - Google Patents

ロール用コーティング方法

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章央 鈴木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はロール用コーティング
に関し、特に、均一な膜厚の塗膜ゴム層を、作業環境
を悪化させず、又、作業者の熟練度に関係なく、容易に
形成することができるロール用コーティング方法に関す
る。
【0002】
【従来技術】複写機やページ型プリンターでは、用紙に
トナーを定着するためにゴムロールを使用しているが、
このゴムロールには、トナーのオフセットを防止するた
めに、表層に、更に薄い塗膜ゴム層が形成されている。
従来、この塗膜ゴム層を形成する方法としては、ゴムを
溶剤に溶解した薄いゴム溶液を、スプレーガンにより表
面に吹き付ける方法、前記ゴム溶液にゴムロールを浸漬
した後、引き上げて乾燥する方法、或いは、表層にゴム
溶液をコーティングした後、ドクターナイフにて膜厚を
均一にならす方法等が知られている。
【0003】しかしながら、スプレーガンを用いた、い
わゆるスプレーコーティングでは有機溶剤を用いている
ため、作業環境が悪化する上、作業者の熟練度に負うと
ころも大きく、均一な膜厚のゴム層を形成させることは
困難であった。また、ゴム溶液に浸漬して引き上げる、
いわゆるディップコーティングでは、前記のスプレーコ
ーティングの場合と同様の問題の他に、ロール芯金内部
のマスキングが必要となるという欠点があった。
【0004】一方、ドクターナイフを用いたいわゆるナ
イフコーティングでは、作業環境の悪化がなく、また、
作業者の熟練度が必要とされないという利点があるが、
ドクターナイフの脱着時に生じるコーティング材料の片
寄りのために、均一な膜厚の層を得ることができないと
いう欠点があった。このように、作業環境を悪化させ
ず、又、作業者の熟練度に関係なく、均一な膜厚の塗膜
ゴム層を容易に形成することができる装置は、現在に至
る迄見い出されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は上記の欠
点を解決すべく鋭意検討した結果、ロール芯金若しくは
ゴムロール等(以下被塗布ロールとする)に供給された
コーティング材料を、被塗布ロールの外周面との間で一
定の間隙を有し、被塗布ロールの回転方向と同じ方向に
回転し得るロールバーによってならすと共に、該ロール
バーに付着したコーティング材料をブレードによって掻
き取ることにより、極めて良好な結果を得ることができ
ることを見出し、本発明に到達した。従って本発明の目
的は、作業環境を悪化させず、又、作業者の熟練度に関
係なく、均一な膜厚の塗膜ゴム層を、容易に形成するこ
とができるロール用コーティング方法を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の目的は、
モーターによって回転される、被塗布ロールの両端部を
回転可能に支持する一対のチャック手段と、被塗布ロー
ルの中心線に沿って移動し、該被塗布ロール上にコーテ
ィング材料を定量供給するコーティング材料供給手段、
及び、前記被塗布ロールの巾方向の全長にわたり、その
外周面に対して一定の間隙を維持しつつ、コーティング
材料が被塗布ロール上に略均一にならた後、前記被塗
布ロールの回転方向と同一方向に回転させるロールバー
該ロールバーに接してロールバー上に付着したコー
ティング材料を掻き取るブレードを保持した進退可能な
掻き取り手段とを使用することを特徴とする、ロール用
コーティング方法によって達成された。
【0007】次に、本発明のロール用コーティング方法
を図面と共に説明する。図1は、本発明のロール用コー
ティング方法を実施する装置の概念図である。図におい
て、符合1は、材料ポンプ、2はギヤポンプであり、3
はスターティックミキサー、4はノズル、5はエアーシ
リンダー、6はチャック部、7は被塗布ロール、8は被
塗布ロールの巾と同等又はそれより長いロールバー、9
はベルト、10はモーターを示す。図2は、被塗布ロー
ルにコーティング材料が塗布される工程を示す模式図で
ある。図において、11はブレート、12はコーティン
グ材料を表す。チャック部6は、被塗布ロール7の両端
部を回転可能に支持する手段であり、エアーシリンダー
5によって被塗布ロールを脱着する。
【0008】コーティング材料は、被塗布ロール7の表
面に、一定量計量されて、ノズル4から供給される。
塗布ロール7の回転と同じ方向に回転するロールバー8
は、ブレード11と共に被塗布ロール7に対して、進退
可能であり、コーティング材料塗布時には、被塗布ロー
ルとロールバーとの間隔を、被塗布ロールの巾方向の全
長にわたり一定の間隔に設定することができる。ブレー
ド11は、ロールバー8と接し、ロールバーに付着した
コーティング材料を掻き取る。被塗布ロール7は、モー
ター10に連結させたベルト9によって回転させられ
る。
【0009】コーティング材料は、流動性があり、表層
に特性を付与できる材料なら特に制限されないが、一液
性付加反応型シリコーンゴム若しくは二液性付加反応型
シリコーンゴム等であることが好ましく、粘度は100
〜1000ポイズが好ましく、特に100〜300ポイ
ズであることが好ましい。これらの材料は、ポンプ1に
よって汲み上げられ、ギヤポンプ2によって計量された
後スターティックミキサー等の混合部3を経て、ノズル
4より被塗布ロール7の表面に吐出される。
【0010】尚、吐出量は、タイマーによって、ギヤポ
ンプ停止後にノズル4のニードル弁が閉まるようにする
ことにより定量性が保たれる。また、吐出している間の
ノズル4は、被塗布ロール7の中心線に沿って平行に移
動するようになっている。次に、本発明のロール用コー
ティング方法を実施する際のコーティング工程につい
て、詳述する。
【0011】まず、エアーシリンダーで制御されるチャ
ック部によって、被塗布ロールが回転可能に支持される
と、自動的にロールバーが前進し、被塗布ロールとの間
に所定の間隙を保つように停止する。次に、ノズルが下
降し、計量混合されたコーティング材料を、被塗布ロー
ル上に供給する。この時、ノズルは被塗布ロールの中心
線に沿って並行に移動し、被塗布ロールの全長にわたっ
て均一にコーティング材料を供給する。
【0012】コーティング材料の供給が完了してノズル
が上昇すると、速やかに被塗布ロールが回転を開始す
る。この回転に伴い、供給されたコーティング材料が、
ロールバーとの間で略均一にならされる。この時、ロー
ルバーは回転しない。所定時間経過して、コーティング
材料が被塗布ローラーの全面に塗布された段階でロール
バーが被塗布ロールと同じ方向に回転を始め、ロールバ
ーに付着したコーティング材料はブレードによって掻き
取られ、これによって、被塗布ロール上のコーティング
材料の厚さが十分に均一化される。
【0013】最後に、ロールバーが被塗布ロールから離
れると共に、被塗布ロールの回転が停止してコーティン
グ工程は終了する。この後の硬化工程は公知の方法によ
れば良い。例えば、コーティング剤が、特に付加硬化タ
イプであれば、100〜300℃で5分〜4時間程度加
熱すれば良く、縮合硬化タイプであれば室温で1時間〜
7日程度放置させれば良い。本発明のロール用コーティ
ング装置における各手段の関連動作は、図3に示した通
りである。
【0014】
【発明の効果】本発明のロール用コーティング方法は、
スプレーガン若しくはディッピングによる塗布の場合と
異なり、定量塗布することができるので、コーティング
材料を経済的に使用することができるのみならず、スプ
レーガンの様にコーティングー材料を飛散させることが
ないので、作業環境を悪化させない上、無溶剤タイプの
コーティング材料を使用することもできるので、有機溶
剤を使用する場合の排気設備等を不要とすることができ
る。更に、作業者の熟練度に影響されないため、誰でも
容易に、均一な膜厚の塗膜層を形成することができる。
【0015】
【実施例】以下、実施例によって本発明を更に詳述する
が、本発明はこれによって限定されるものではない。
【0016】実施例. 図1に示す本発明の方法の実施装置を用い、外径100
mmで長さ400mmのゴムロールに、25℃における
粘度が200ポイズの二液性付加型シリコーンゴム(K
E1330A/B:信越化学工業株式会社製の商品名)
を、膜厚が0.2mmとなるように塗布した。膜厚のバ
ラツキを測定したところ、最大15μmのバラツキであ
った。
【0017】比較例. 従来の単なるナイフブレードを用いた他は、実施例と全
く同様にして塗布したところ、膜厚のバラツキは最大1
10μmであった。以上の結果は、本発明の方法の有効
性を実証するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のロール用コーティング方法を実施する
装置の概念図である。
【図2】本発明のロール用コーティング方法における掻
き取り手段の動作を示す。
【図3】本発明のロール用コーティング方法における各
手段の関連動作を示す。
【符号の説明】
1.材料ポンプ 2.ギヤポンプ 3.スターティックミキサー 4.ノズル 5.エアーシリンダー 6.チャック部 7.被塗布ロール 8.ロールバー 9.ベルト 10.モーター 11.ブレード 12.コーティング材料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 利克 群馬県安中市磯部2丁目13番1号 株式 会社 シンコーモールド 内 (72)発明者 土屋 徹 群馬県安中市磯部2丁目13番1号 株式 会社 シンコーモールド 内 (56)参考文献 特開 平1−249158(JP,A) 特開 昭62−74476(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05C 1/02 102 B05C 1/08 - 1/12 B05C 11/02,11/04 B29D 31/00 B29K 21:00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モーターによって回転される、被塗布ロ
    ールの両端部を回転可能に支持する一対のチャック手段
    と、被塗布ロールの中心線に沿って移動し、該被塗布ロ
    ール上にコーティング材料を定量供給するコーティング
    材料供給手段、及び、前記被塗布ロールの巾方向の全長
    にわたり、その外周面に対して一定の間隙を維持しつ
    つ、コーティング材料が被塗布ロール上に略均一になら
    た後、前記被塗布ロールの回転方向と同一方向に回転
    させるロールバーと該ロールバーに接してロールバー
    上に付着したコーティング材料を掻き取るブレードを保
    持した進退可能な掻き取り手段とを用いることを特徴と
    する、ロール用コーティング方法
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