JP2882875B2 - 表面凹凸を有する伸縮性織物の製造法 - Google Patents

表面凹凸を有する伸縮性織物の製造法

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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、表面凹凸を有する伸縮性織物の製造法に関
し、さらに詳しくは、織物を構成する糸の一部に弾性糸
を用いた表面凹凸を有する伸縮性織物の製造法に関す
る。
[従来技術] 従来、織物表面に大きな凹凸感を付与するには次のよ
うな方法が知られていた。
すなわち、2重ビームを使用して織物を織成し、2種
の経糸に張力差を付与して織成する方法があり、この方
法では張力の低い経糸の部分に凹凸を形成せしめるもの
である。この方法では、2重ビームを有する特殊な織機
を使用する必要があり、また、得られる織物に伸縮性を
付与することはできなかった。
また、別の方法として経糸、又は緯糸に収縮性の異な
る2種の糸を使用し、織物とした後で織物を収縮させて
表面に凹凸を付与する方法が知られている。しかし、こ
の方法でも、得られる織物に伸縮性を付与することはで
きない。
同じく2種の糸を使用する方法として、一方に弾性糸
を使用するものも試みられた。しかし、この種の織物で
は糸間の拘束力が強いため弾性糸の収縮力を利用出来な
い場合には単なる平坦表面を有するプレーンな織物しか
得られないか、若しくは、該弾性糸の使用割合本数を多
くして弾性糸の収縮力を増加させれば、単なる伸縮性の
織物が得られるのみで表面に十分な凹凸を付与すること
ができないものであった。該弾性糸の収縮力を利用する
ためフクレ織りの組織にするものがあるが、特殊な組織
に限定されるため制約があり、また、織物の目付が大と
なり特殊な用途にしか使用できないという欠点があっ
た。
[本発明の目的] 本発明は、従来のかかる欠点を改良して経糸、緯糸の
一部に弾性糸を使用して簡易に織物表面に凹凸を付与す
ると共に織物に伸縮性を付与し、かつ該弾性糸が付与さ
れたにもかかわらず優れた風合を持つ表面凹凸を有する
伸縮性織物の製造法を提供することにある。
[発明の構成] 本発明は、弾性糸と弾性糸ではない糸とを交織する織
物の製造法において、該弾性糸を経糸及び緯糸、又はそ
のいずれか一方の糸の一部に用いて配置させ、該弾性糸
が引き込まれた筬の引き込み本数、若しくは該弾性糸引
込み筬の隣の筬の引き込み本数を他の筬の引き込み本数
の75%以下にするか、又は、該弾性糸引込み筬の隣の筬
を空羽にして織成するか、又は、緯糸に使用された該弾
性糸を打ち込む前、又は打ち込んだ後に空打ちさせるこ
とにより緯入れを行わないで織成することを特徴する表
面凹凸を有する伸縮性織物の製造法にある。
本発明においては、弾性糸と弾性糸ではない糸(以
下、普通糸という)とを交織して織物とする際に、該弾
性糸を適宜間隔毎に配置するが、経糸として使用する該
弾性糸の筬の引通し法、又は、緯糸の打ち込み方法に特
徴がある。
本発明において、筬とは配列された複数の筬羽により
形成される糸を引き通す空隙(スリット)を意味する。
本発明においては、経糸に使用する該弾性糸の引通し
の際、該弾性糸が引き込まれた筬の引き込み本数、若し
くは該弾性糸が引き込まれた筬及び該弾性糸引込み筬の
隣の筬の引き込み本数を他の筬の引き込み本数の75%以
下にするか、又は、該該弾性糸引込み筬の隣の筬を空羽
にして織成することが必要である。通常、弾性糸は普通
糸と同様にして、弾性糸1本、又は複数本が1つの筬羽
に引通されて製織されるが、本発明では、該弾性糸の引
き込み本数を75%以下にするものである。例えば、2本
引き揃えて筬の1羽に引き込んでいる場合には筬引き込
み本数を1本にすればよい。また、該弾性糸を引き込ん
だ筬の隣の筬(通常は、普通糸が引き込まれている。ま
た、該弾性糸を2羽以上続けて引き込んでいる場合には
該弾性糸を引き込んだ筬の隣の筬であって普通糸が引き
込まれている)に引き込まれる普通糸の引き込み本数を
75%以下に減少させる。この普通糸を引き込んでいる筬
は、弾性糸を引き込んだ筬の両側にあるが、該両側の筬
の引き込み本数を減少させたものがバランス上では好ま
しく用いられるが、該両側筬のいずれか1つの筬の引き
込み本数を減少させるものでもよい。さらに、本発明に
おける筬の引通し方法としては、該弾性糸を引き込んだ
筬の隣の筬を空羽にしたものでもよい。該空羽の筬は前
記の同様に弾性糸を引き込んだ筬の両側の筬か、若しく
はそのいずれか1つの筬であってもよい。
一方、緯糸に弾性糸を使用したものでは、該弾性糸の
直前、若しくは直後の普通糸の緯打ち込みの際、実際に
緯入れを行わない(すなわち、空打ち)により該弾性糸
の周りの密度を実質的に減少させる製織法によるもので
あってもよい。
なお、経糸にも緯糸にも該弾性糸を使用する場合、前
記経糸に関して該筬引き込み本数を減少させる方法と、
該緯糸の一部を空打ちして緯弾性糸の周辺密度を減少さ
せる方法とは同時に使用される必要はなくいずれか一方
で十分であるが、勿論両方を使用してもよい。
本発明に使用する弾性糸としては、破断伸度が500%
以上で、かつ、200%伸長度の回復率が85%以上でその
時の応力が0.05〜1.0g/deの範囲のものが好ましく使用
される。
この様な弾性糸としては、公知のポリウレタン系樹脂
からなる糸、ポリエーテルエステル系共重合体樹脂から
なる糸が例示される。該弾性糸は単独で使用される場合
の他に、該弾性糸を芯糸にして鞘糸に弾性糸でない繊維
(普通繊維)を使用したカバリング糸や、その他の方法
によって複合させたものであってもよい。
特に、ポリエーテルエステル系共重合体樹脂からなる
糸を芯糸に使用してポリエステル繊維を鞘糸に使用して
得たカバリング糸は、熱セット性やアルカリ処理を可能
であるなどの他の素材にはない特長があるため風合を重
視する織物には好適である。
また、本発明においては、該弾性糸を経糸、及び緯
糸、若しくはそのいずれか一方に適宜間隔で配置させて
用いる。該配置の間隔は表面に形成させる凹凸の大きさ
などにより決定されるが、凹凸を形成するためには、3
〜15mm毎の間隔で配置されることが好ましい。
また、普通糸には通常の織物用に使用される糸が使用
可能であり、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維、アク
リル繊維、レーヨン繊維のような人造繊維のほか、綿繊
維、羊毛繊維のような天然繊維で構わないが、好ましく
はポリエステル繊維からなるものが使用される。
[発明の作用] 本発明方法は、以上のような構成よりなるため得られ
る織物の表面には凹凸が形成される。すなわち、該弾性
糸は織物中で収縮し、他方収縮しない普通糸からなる部
分が面積的にあまるためこの部分が波状になり凹凸を形
成する。しかも、該弾性糸はその近くの密度が低くなる
ように配置されるため弾性糸の伸縮特性があまり拘束を
受けずに発揮され、このため織物に伸縮性を付与するこ
とができる。本発明により得られる織物は、普通糸から
なる部分が凹凸を形成するが、織物を引っ張った場合に
は、該凹凸部分は完全に伸ばされて織物表面はプレーン
になり、該引っ張り力を除いたときには元の凹凸が再現
される。すなわち、本発明により得られる織物には可逆
的な凹凸が形成されるのである。しかも、弾性糸を使用
していながら、その伸縮性能に伴う力が織物を構成する
糸間の拘束を増加するようには作用せず織物の表面に凹
凸を形成するように作用するため織物の風合が優れてお
り清涼感のあるものが得られる。
[実施例1] 経糸、緯糸の双方にポリエステル捲縮加工糸(150de/
48fil撚数:180T/M)を使用し、ポリエステル・エーテル
弾性糸(40de/1fil伸長率:%)を3.0倍に引き伸しつつ
前記のポリエステル捲縮加工糸を撚数600T/Mで撚回させ
て該ポリエステル捲縮加工糸が鞘部に配置されたカバリ
ング糸を作成し、該ポリエステル捲縮加工糸は4本/羽
の引き込み本数で、該カバリング糸は2本/羽の引き込
み本数で引き込み、且つ経糸として該ポリエステル捲縮
加工糸:該カバリング糸=2:22の配列本数で、緯糸とし
て該ポリエステル捲縮加工糸:該カバリング糸=1:30の
打ち込み比率数で、経糸密度85本/cm、緯糸密度32本/cm
の密度で、平織組織に織成し、該織物を通常の染色、仕
上げ工程で仕上げた。得られた織物は、該カバリング糸
が収縮して表面に柔らかな凹凸が形成され、かつ該織物
は伸長率23%の伸縮性を有し、該伸長時には、表面がプ
レーンな織物であった。
[実施例2] 実施例1において使用したカバリング糸及び、ポリエ
ステル捲縮加工糸を使用して、該ポリエステル捲縮加工
糸は4本/羽の引き込み本数で、該カバリング糸は1本
/羽の引き込み本数で引き込み、該カバリング糸を引き
込んだ筬の両方の筬にはポリエステル捲縮加工糸が引込
まれているが、該両側筬の引き込み本数を2本/羽の引
き込み本数で引き込み、且つ経糸として該ポリエステル
捲縮加工糸:該カバリング糸=1:10の配列本数で、緯糸
として該ポリエステル捲縮加工糸:該カバリング糸=1:
10の打ち込み比率数で、経糸密度68本/cm、緯糸密度36
本/cmの密度で、平織組織に織成し、該織物を通常の染
色、仕上げ工程で仕上げた。得られた織物は、該カバリ
ング糸が収縮して表面に柔らかな凹凸が形成され、かつ
該織物は伸長率8%の伸縮性を有し、該伸長時には、表
面がプレーンな織物であった。
[実施例3] 実施例1で使用したカバリング糸及び、ポリエステル
捲縮加工糸を使用して、該ポリエステル捲縮加工糸は4
本/羽の引き込み本数で、該カバリング糸は1本/羽の
引き込み本数で引き込み、経糸として該ポリエステル捲
縮加工糸:該カバリング糸=1:10の配列本数で、緯糸と
して該ポリエステル捲縮加工糸:該カバリング糸=1:10
の打ち込み比率数で、経糸密度62本/cm、緯糸密度35本/
cmの密度で、該緯糸カバリング糸と直後の緯打ちを空打
ちとし、平織組織になるように織成し、該織物を通常の
染色、仕上げ工程で仕上げた。得られた織物は、該カバ
リング糸が収縮して表面に柔らかな凹凸が形成され、か
つ該織物は伸長率15%の伸縮性を有し、該伸長時には、
表面がプレーンな織物であった
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D03D 15/04 D03D 15/08 D03D 13/00 D03D 17/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】弾性糸と弾性糸ではない糸とを交織する織
    物の製造法において、該弾性糸を経糸、若しくは経糸及
    び緯糸の一部に用いて配列させ、経糸に使用された該弾
    性糸が引き込まれた筬の引き込み本数を、若しくは該弾
    性糸引込み筬の隣の筬の引き込み本数を他の筬の引き込
    み本数の75%以下にするか、又は、該弾性糸引込み筬の
    隣の筬を空羽にして織成することを特徴する表面凹凸を
    有する伸縮性織物の製造法。
  2. 【請求項2】弾性糸と弾性糸ではない糸とを交織する織
    物の製造法において、該弾性糸を経糸、若しくは経糸及
    び緯糸の一部に用いて配置させ、緯糸に使用される該弾
    性糸を打ち込む前、又は打ち込んだ後に空打ちさせるこ
    とにより緯糸入れを行わないで織成することを特徴する
    表面凹凸を有する伸縮性織物の製造法。
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