JP2881109B2 - ヘッド分離型ccdカメラ及びヘッド分離型ccdカメラの同期位相調整方法 - Google Patents

ヘッド分離型ccdカメラ及びヘッド分離型ccdカメラの同期位相調整方法

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JP2881109B2 JP6116167A JP11616794A JP2881109B2 JP 2881109 B2 JP2881109 B2 JP 2881109B2 JP 6116167 A JP6116167 A JP 6116167A JP 11616794 A JP11616794 A JP 11616794A JP 2881109 B2 JP2881109 B2 JP 2881109B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、信号処理部とカメラヘ
ッド部とを分離することによりカメラヘッド部を小型化
したヘッド分離型CCDカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】今日、内視鏡や監視カメラとして、カメ
ラヘッド部を小型化することにより狭い空間にカメラヘ
ッド部を挿入配置することを可能とするヘッド分離型の
固体撮像素子カメラ(CCDカメラ)が多用されてい
る。このヘッド分離型CCDカメラは、カメラヘッド部
にCCDと撮像素子駆動パルス発生器及び同期発振回路
などを組み込み、CCDからの出力信号をカメラケーブ
ルにより信号処理部へ送ることとし、信号処理部から基
準クロック信号をカメラヘッド部に送ることによりカメ
ラヘッド部と信号処理部との同期を取るものとし、カメ
ラヘッド部から送られるCCD出力信号を映像信号処理
手段とした集積回路で検波し、且つ、更に水平同期信号
や垂直同期信号を加え、レベル調整なども行って例えば
NTSC規格などの映像信号に形成している。
【0003】そしてヘッド分離型CCDカメラでは、信
号処理部から基準クロック信号と共にヘッド同期信号を
カメラヘッド部に送ることにより撮像素子駆動パルス発
生器からCCDに出力する転送パルスなどのタイミング
を制御し、且つ、カメラヘッド部に組み込む回路を単純
化することによってカメラヘッド部を一層小型化してい
るものもある。
【0004】ところで、ヘッド分離型のテレビカメラに
おいては、カメラケーブルが長くなると、このカメラケ
ーブルによる信号の遅延時間が信号処理部でCCD出力
信号の検波を行うタイミングや同期信号を加えるタイミ
ングなどに影響するため、ヘッド分離型CCDカメラで
は、カメラケーブルの長さが予め指定されているものが
多い現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ヘッド分離型CCDカ
メラを用いた監視カメラは、カメラヘッド部が小型であ
るために設置場所を自由に定めることができるも、カメ
ラケーブルが長くなる場合、カメラヘッド部から信号処
理部にCCD出力信号が到達するまでの時間によってサ
ンプリングホールドなどの信号処理パルスとCCD出力
信号とのタイミングを調整する必要が生じる。
【0006】即ち、カメラケーブルの1メートルを信号
が伝わるのに約5ナノ秒の時間を要するため、信号処理
部からヘッド同期信号を出力してカメラヘッド部におけ
るCCDを制御したとき、このヘッド同期信号に基づい
てCCDから出力された映像データ信号が信号処理部に
入力されるに際し、カメラケーブルの長さが約10メー
トル長くなる毎に100ナノ秒程度の遅延が生じること
となり、監視カメラのようにケーブル長さが数十メート
ルと長く、且つ、設置場所に応じて必要なカメラケーブ
ルの長さが異なる場合、ヘッド同期信号と信号処理パル
スとのタイミングを調整することが困難となる場合があ
った。
【0007】また、今日のように、CCDが数十万画素
と多くの画素で構成されている場合、読み出しクロック
の周期が数十ナノ秒乃至百ナノ秒程度と短く、信号処理
に際して信号処理パルスの位相がずれるばかりでなく、
カメラケーブルの長さが長くなると信号処理に際して画
素単位のずれが生じる場合があり、位相同期ループ回路
を用いて位相を調整する信号処理部は、各画素の映像デ
ータと信号処理パルスのタイミングを合わせて映像デー
タの適正な処理をなし得るも、同期信号と画素データと
の合成がずれるため、信号処理部における処理パルスの
タイミングに合わせて使用可能なカメラケーブルの長さ
の範囲が限定され、カメラケーブルの長さに合わせて信
号処理パルスのタイミングを調整しなければならず、C
CDカメラの量産性を高められない欠点があった。
【0008】本発明は、このような欠点を排し、種々の
ケーブル長さのカメラケーブルを用いても、信号処理部
で正確なタイミングの信号処理を常に可能とするヘッド
分離型CCDカメラを提供するものであること以下の通
り。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、映像信号処理
手段と、この映像信号処理手段に信号処理パルスを出力
するとともに同期基準信号をも出力する基準信号発生手
段と、この同期基準信号が入力されて同期基準信号に基
づいたヘッド同期信号やタイミング検出信号を出力する
コントロール信号発生手段と、ヘッド同期信号の位相を
遅延調整してカメラヘッド部に送る位相調整手段と、ヘ
ッド同期信号の出力をクロック単位で変化遅延させる遅
延決定信号をコントロール信号発生手段に出力する画素
調整手段と、を有する信号処理部とするとともに、カメ
ラヘッド部はCCD出力信号の他、CCD出力信号の出
力タイミングを示す映像タイミング信号を出力するカメ
ラヘッド部とする。
【0010】また、映像信号処理手段と、この映像信号
処理手段に信号処理パルスを出力するとともに同期基準
信号をも出力する基準信号発生手段と、この同期基準信
号が入力されて同期基準信号に基づいたヘッド同期信号
やタイミング検出信号を出力するコントロール信号発生
手段と、信号処理パルスの位相を遅延調整して映像信号
処理手段に送る位相調整手段と、映像信号処理手段にお
いてクロック単位で信号処理パルスを遅延させる遅延決
定信号を出力する画素調整手段とを有する信号処理部と
することもある。
【0011】更に、映像信号処理手段及びこの映像信号
処理手段に信号処理パルスを出力するとともに同期基準
信号をも出力する基準信号発生手段、この同期基準信号
が入力されて同期基準信号に基づいたヘッド同期信号や
タイミング検出信号を出力するコントロール信号発生手
段と、ヘッド同期信号の位相を遅延調整してカメラヘッ
ド部に送る位相調整手段と、映像信号処理手段において
クロック単位で信号処理パルスを遅延をさせる遅延決定
信号を出力する画素調整手段と、を有する信号処理部と
する場合や、映像信号処理手段及びこの映像信号処理手
段に信号処理パルスを出力するとともに同期基準信号を
も出力する基準信号発生手段、この同期基準信号が入力
されて同期基準信号に基づいたヘッド同期信号やタイミ
ング検出信号を出力するコントロール信号発生手段と、
信号処理パルスの位相を遅延調整して映像信号処理手段
に送る位相調整手段と、ヘッド同期信号の出力をクロッ
ク単位で変化遅延させる遅延決定信号をコントロール信
号発生手段に出力する画素調整手段と、を有する信号処
理部とする場合もある。
【0012】又、同一遅延時間を有するディレー素子を
直列に多数個配置して所定の信号を通過させることによ
りタイミングをずらした多数の位相遅延信号を形成し、
この各位相遅延信号とカメラヘッドから出力された映像
タイミング信号とを比較して所定信号と映像タイミング
信号との位相差を検出し、検出結果に基づいて位相遅延
信号の内の1つを選択する同期位相調整方法を採用する
こととする。
【0013】
【作 用】本発明は、映像信号処理手段によりCCD出
力信号に検波などの信号処理を施して映像信号とするこ
とができる。また、同期基準信号に基づいてヘッド同期
信号を出力するコントロール信号発生手段を有している
故、このコントロール信号発生手段が出力するヘッド同
期信号を位相調整手段を介してカメラヘッド部に送るこ
とによりカメラヘッド部におけるCCDから映像データ
信号を出力させるタイミングを制御することができ、位
相調整手段によりヘッド同期信号の位相をずらすことに
よってCCD出力信号の出力タイミングを微小範囲で調
整することができる。
【0014】さらに、コントロール信号発生手段からヘ
ッド同期信号を出力させるに際してクロック単位で出力
タイミングを変化させる遅延決定信号を出力する画素調
整手段をも有している故、ヘッド同期信号の出力タイミ
ングをクロック単位で大きく変化させ、カメラケーブル
の長さにより生じる信号伝達時間が大きく変化する場合
のタイミング合わせを行うことができ、CCD出力信号
の出力タイミングを示す映像タイミング信号を出力する
カメラヘッド部としている故、カメラヘッド部からCC
D出力信号と共に映像タイミング信号をも出力させ、こ
の映像タイミング信号を基準としてCCD出力信号と信
号処理パルスとの位相調整やクロック単位での遅延調整
を行うことができる。
【0015】また、コントロール信号発生手段が出力す
るヘッド同期信号をカメラヘッド部に送ることによりカ
メラヘッド部からCCD出力信号を出力させるタイミン
グを一定としておき、信号処理パルスの位相を遅延調整
して映像信号処理手段に送る位相調整手段及び映像信号
処理手段に遅延決定信号を出力する画素調整手段を有す
る信号処理部は、位相調整手段により信号処理パルスの
タイミングを調整して信号処理パルスと映像データ信号
とのタイミングを微小範囲で調整して適正な検波をする
ことができ、映像信号処理手段においてクロック単位の
処理パルスを遅延させる遅延決定信号を出力する画素調
整手段をも設けている故、クロック単位で信号処理パル
スのタイミングを大きく変化させ、カメラケーブルの長
さによって映像データ信号を含むCCD出力信号や映像
タイミング信号が信号処理部に入力されるタイミングが
変化しても、カメラケーブルの長さに合わせるように信
号処理パルスをクロック単位で大きく変化させることも
できる。
【0016】そして、ヘッド同期信号の位相を遅延調整
してカメラヘッド部に送る位相調整手段とクロック単位
で処理パルスの遅延を決定する遅延決定信号を出力する
画素調整手段とを有する信号処理部は、位相調整手段に
よりヘッド同期信号信号のタイミングを調整して信号処
理パルスと映像データ信号とのタイミングを微小範囲で
調整することができ、映像信号処理手段においてクロッ
ク単位で処理パルスの遅延を決定する遅延決定信号を出
力する画素調整手段をも有している故、信号処理パルス
と映像データ信号とのタイミングをカメラケーブルの長
さに合わせて大きく変化させることができる。
【0017】そして、信号処理パルスの位相を遅延調整
して映像信号処理手段に送る位相調整手段と遅延決定信
号をコントロール信号発生手段に出力する画素調整手段
とを有する信号処理部は、位相調整手段により信号処理
パルスのタイミングを調整して信号処理パルスと映像デ
ータ信号とのタイミングを微小範囲で調整することがで
き、ヘッド同期信号の出力をクロック単位で変化遅延さ
せる遅延決定信号をコントロール信号発生手段に出力す
る画素調整手段を有している故、信号処理パルスと映像
データ信号とのタイミングをカメラケーブル長さに合わ
せて大きく変化させることができる。
【0018】さらに、同一遅延時間を有するディレー素
子を直列に多数個配置して所定の信号を通過させること
によりタイミングをずらせた多数の位相遅延信号を形成
する方法は、同一波形であって出力されるタイミングの
みが一定時間づつ異なる信号を容易に形成することがで
き、この各位相遅延信号と映像タイミング信号とを比較
して位相遅延信号の内の1つを選択する方法は、所望の
タイミングの信号を抜き出すことにより初期の信号から
目的の遅延量を有する信号に変換することが極めて容易
に実施できる。
【0019】
【実施例】本発明に係るヘッド分離型CCDカメラの実
施例は、図1に示すように、二次元固体撮像素子として
のCCD15と、このCCD15に合わせてCCD15を駆動
する転送ゲートパルスや読み出しクロックパルスなど適
宜のCCD駆動パルスをCCD15に出力し、且つ、この
CCD駆動パルスに合わせて所定のタイミングとした映
像タイミング信号Eをも出力する撮像素子駆動パルス発
生器13と、位相比較器18及び電圧制御発振器19により形
成される位相同期ループ回路を用いたクロック再生手段
17とを有するカメラヘッド部11とするものであり、信号
処理部から当該カメラヘッド部11に送られるヘッド同期
信号Jに基づいてクロック再生手段17によりクロック信
号を再成すると共に、撮像素子駆動パルス発生器13から
CCD駆動パルスを出力させることにより映像データ信
号を含むCCD出力信号Cを当該カメラヘッド部11から
出力させて信号処理部20に送り、且つ、撮像素子駆動パ
ルス発生器13からの映像タイミング信号Eをも信号処理
部に送るものである。
【0020】そして、このカメラヘッド部11に入力され
るヘッド同期信号Jは、少なくとも駆動タイミング信号
Aとクロック基準信号Bとで構成するものとし、図2に
示すように、CCD15の読み出しクロックの周期に合わ
せたパルスの例えば8個を駆動タイミング信号Aとして
1秒間に30回出力するように形成し、この駆動タイミ
ング信号Aに基づいて水平ブランキング期間に相当する
タイミングに合わせ、各水平ブランキング期間ごとに読
み出しクロック周期と同期した例えば7個のパルスをク
ロック基準信号Bとして形成しているものである。
【0021】従って、カメラヘッド部11ではクロック再
生手段17により駆動タイミング信号Aを形成するパルス
やクロック基準信号Bを形成するパルスと同期した位相
を有するクロックパルスを形成することができ、このク
ロックパルスに基づき、且つ、駆動タイミング信号Aに
合わせてフレームの読み出しを開始するように撮像素子
駆動パルス発生器13からCCD駆動パルスをCCD15に
出力し、垂直ブランキング期間及び水平ブランキング期
間を設けるようにCCD15から画素単位の映像データに
より形成される映像データ信号DをCCD出力信号Cと
してCCD15から出力させるものである。
【0022】また、この撮像素子駆動パルス発生器13か
ら出力させる映像タイミング信号Eは、駆動タイミング
信号Aに基づいて垂直ブランキング期間に含まれる第1
水平走査期間内に読み出しクロックと同期した多数のパ
ルスを出力させることにより形成するものとしている。
そして、この映像データ信号Dを含むCCD出力信号C
や映像タイミング信号Eを受ける信号処理部は、図3に
示すように、CCD出力信号Cに信号処理パルスHを用
いた相関二重サンプリングなどの検波処理を施し、更に
同期信号を加えて映像信号とする映像信号処理手段25
と、発信器を内蔵して映像信号処理手段25に信号処理パ
ルスHを出力すると共に同期基準信号Iをも出力する基
準信号発生手段23と、この基準信号発生手段23が出力す
る同基準信号Iに基づいてヘッド同期信号Jを出力する
と共に第1タイミング検出信号Kや位相補正信号Lを位
相調整手段31に、また、第2タイミング検出信号Mや画
素補正信号Nを画素調整手段61に出力するコントロール
信号発生手段27と、ヘッド同期信号をディレー素子によ
り僅かに遅延させてカメラケーブルに出力する位相調整
手段31と、第2タイミング検出信号Mにより映像タイミ
ング信号Eのタイミングを検出して前記コントロール信
号発生手段27に遅延決定信号Oを出力する画素調整手段
61と、を有するものである。
【0023】この信号処理部20における基準信号発生手
段23は、信号処理パルスHとして検波処理に必要なクラ
ンプパルスやサンプルホールドパルスと帰線期間のブラ
ンキング処理を行うためのブランキングパルスなどの映
像信号処理に必要な各種パルスを出力し、また、同期基
準信号Iとしてフレーム開始基準信号やクロック信号を
出力するものである。
【0024】尚、クロック信号はCCD15の処理速度に
合わせつつクランプパルスやサンプリングホールドパル
スと同一周波数としており、又、フレーム開始基準信号
は30分の1秒毎に出力し、且つ、ブランキングパルス
の出力タイミングに対して数クロック乃至十数クロック
分程度早く出力するように設定している。そして、コン
トロール信号発生手段27は、同期基準信号Iに含まれる
クロック信号に基づき、図4に示すように、ヘッド同期
信号Jとしては、8個のクロックパルスを駆動タイミン
グ信号Aとして同期基準信号Iに含まれるフレーム開始
基準信号に合わせて出力し、且つ、駆動タイミング信号
Aから例えば数十マイクロ秒遅れなどの第1水平走査期
間内に位相検出パルスFとして単一のパルス信号を出力
し、さらに、駆動タイミング信号Aを基準として1水平
走査期間である63.5マイクロ秒毎に7個のクロック
パルスをクロック基準信号Bとして出力するものであ
り、第1タイミング検出信号Kとしては、位相検出パル
スFから僅かに遅れ、且つ、駆動タイミング信号Aから
の1水平走査期間内に単発のパルス信号を出力し、第1
タイミング検出信号Kから遅れたタイミングにして駆動
タイミング信号Aからは1水平走査期間内の単発パルス
信号を位相補正信号Lとして出力するものであり、第2
タイミング検出信号Mは、図4の(2)に示すように、駆
動タイミング信号Aの後に数十マイクロ秒の長さで出力
し、第2タイミング検出信号Mの出力後に単発のパルス
信号を画素補正信号Nとして出力するものである。
【0025】なお、第1タイミング検出信号K、第2タ
イミング検出信号M、位相補正信号L、及び、画素補正
信号Nとしては数秒毎などの所定の周期で出力させるよ
うにすれば足りるものである。そして、位相調整手段31
は、図5に示すように、同一遅延時間を有する多数のデ
ィレー素子35を直列とした位相遅延部32と、ディレー素
子35よりも1個多い個数のD−フリップフロップを用い
たタイミング記憶部37と、タイミング記憶部37のデータ
を保持するシフトレジスタ39、このシフトレジスタ39か
らの出力における立ち上がりを検出する立上り検出回路
43及びカウンター回路45とで構成した判定部41と、判定
部41の出力により位相ずれの量を算出する位相演算部51
と、前記位相遅延部32の出力信号である位相遅延信号J
0,J1,J2,……,Jnの1つを選択してカメラケーブルに
出力するセレクタ46とにより構成している。
【0026】尚、本実施例では、位相遅延信号J0は遅
延時間を0として入力信号を直接位相遅延部32から出力
している。この位相遅延部32は、例えば数ナノ秒の遅延
時間を有するディレー素子35の数十個を直列とし、全体
で1クロックの時間以上の遅延時間を形成し得る位相遅
延部32とし、この位相遅延部32の入力端子及び各ディレ
ー素子35の出力端子をセレクタ46の入力端子に接続する
とともに、位相遅延部32の入力端子及び各ディレー素子
35の出力端子を各々タイミング記憶部37としたD−フリ
ップフロップのクロック入力端子に接続し、全てのD−
フリップフロップのデータ入力端子をカメラケーブルの
映像タイミング信号線に接続し、位相遅延部32の入力端
子にはコントロール信号発生手段27からのヘッド同期信
号Jを入力するものである。
【0027】従って、位相遅延部32からは同期タイミン
グ信号Aやクロック基準信号B及び位相検出パルスFを
含むヘッド同期信号Jの他、ヘッド同期信号Jからディ
レー素子35の遅延時間である数ナノ秒づつ遅れたヘッド
同期信号Jと同一波形をした多数の位相遅延信号J0,J
1,J2,……,Jnを出力することができることとなる。そ
して、この各位相遅延信号J0,J1,J2,……,Jnは、セ
レクタに入力されると共に、タイミング記憶部37とした
各D−フリップフロップの各クロック端子に入力される
故、駆動タイミング信号Aやクロック基準信号Bの各パ
ルス及び位相検出パルスFが入力される毎に各D−フリ
ップフロップはデータ入力とされる映像タイミング信号
Eのレベルをラッチするも、図2に示したように、映像
タイミング信号Eは、駆動タイミング信号Aから所定パ
ルス遅れて第1水平走査期間内にのみパルス信号を出力
している故、駆動タイミング信号Aやクロック基準信号
Bのパルスによってはタイミング記憶部37を構成する各
D−フリップフロップの各出力は一定のレベルに維持さ
れ、位相検出パルスFが出力されるとき、映像タイミン
グ信号Eによりタイミング記憶部37を構成するD−フリ
ップフロップの出力が変化することになる。
【0028】このヘッド同期信号Jに含まれた位相検出
パルスFによりタイミング記憶部37からのデータが変化
するに際し、図6の(1)に示すように、ヘッド同期信号
Jから各ディレー素子35の遅延時間によって僅かづつ遅
延された各位相遅延信号J0,J1,J2,……,Jnが位相遅
延部32により形成されることとなり、ヘッド同期信号J
によりタイミング記憶部37における1番目のD−フリッ
プフロップが映像タイミング信号のレベルをラッチし、
ディレー素子35の1個により遅延された位相遅延信号J
1により2番目のD−フリップフロップが映像タイミン
グ信号Eのレベルをラッチするように順次タイミング記
憶部37におけるD−フリップフロップのラッチタイミン
グがディレー素子35の遅延時間づつずれることとなり、
タイミング記憶部37では映像タイミング信号Eのレベル
を微小時間づつ異なったタイミングでラッチしたデータ
を当該タイミング記憶部37から出力することになる。
【0029】又、タイミング記憶部37を構成する各D−
フリップフロップの出力端子はパラレルインシリアルア
ウトのシフトレジスタ39の入力端子に接続し、シフトレ
ジスタ39の出力端子を判定部41の立上り検出回路43に接
続するとともに、コントロール信号発生手段27における
第1タイミング信号Kの出力端子をシフトレジスタ39の
ロード端子及び判定部41におけるカウンタ回路45のリセ
ットスタート端子に接続し、判定部41の立上り検出回路
43の出力端子をカウンタ回路45のカウント停止端子に接
続するものである。
【0030】従って、シフトレジスタ39のQoからQn端
子に入力されるデータは、図6の(2)に示したように、
映像タイミング信号Eのレベルをディレー素子35の遅延
時間である数ナノ秒づつ遅れた時間で記憶したデータと
なり、第1タイミング検出信号Kによりシフトレジスタ
39にこのデータを読み込ませ、クロック信号によりこの
シフトレジスタ39のデータを判定部41の立上り検出回路
43へ順次出力すれば、判定部41のカウンタ回路45は第1
タイミング信号Kによりシフトレジスタ39の出力開始に
合わせて出力個数をカウントし、例えば図6の(2)に示
したようにQmのタイミングで映像タイミング信号がH
レベルに変化するとカウンタ回路45はカウント値mを出
力して停止する。
【0031】この判定部41におけるカウンタ回路45の出
力端子は位相演算部51に接続するものとし、位相演算部
51は定数Tと判定部41の出力値mとの差を演算する第1
加算器53、レジスタ57及びレジスタ57の出力と第1加算
器53の出力との差を演算してレジスタ57に戻す第2加算
器55、レジスタ57の出力によりセレクタ46の入力端子を
決定する位相遅延選択信号Wを出力するデコーダ59で構
成するものとしている。
【0032】尚、この第1加算器53に入力する定数T
は、基準信号発生手段23が映像信号処理手段25に出力す
るクランプパルスなどの信号処理パルスと映像信号処理
手段25に入力される映像データ信号Dとの最適タイミン
グを設定するものであり、第1加算器53により最適タイ
ミングを定める定数Tと現在カメラケーブルを介して信
号処理部20に入力されて映像タイミング信号Eの位相m
との誤差Sを算出してまず必要修正量を求め、この位相
mとなっているヘッド同期信号Jをカメラヘッド部11か
ら出力させている現在のヘッド同期信号Jのタイミング
を定めているレジスタ57の出力値Vと誤差Sとの差を第
2加算器55で求めることにより、現在のレジスタ57の出
力値Vに対して必要な修正量を算出するものであり、第
1加算器53の出力となった誤差Sにより修正量を第2加
算器55で演算してコントロール信号発生手段27から入力
される位相補正信号Lによりこの第2加算器55の出力を
レジスタ57に記憶させるものであって、デコーダ59はレ
ジスタ57の出力値に応じてセレクタ46の入力端子を選択
する位相遅延選択信号Wに変換してセレクタ46に出力す
るものである。
【0033】従って、この位相調整手段31では、判定部
41の出力が図6の2に示したように、映像データ信号D
のタイミングと信号処理パルスHのタイミングが最適と
なる値Tと異なるとき、位相演算部51はこのTとmとの
差を修正値Sとして算出し、この修正値により位相遅延
選択信号Wを変更してセレクタ46における入力端子を切
り換え、セレクタ46がヘッド同期信号として信号処理部
20から出力する位相遅延信号J0,J1,J2,……,Jnを切
り換えることによりカメラケーブルを介してカメラヘッ
ド部11に送るヘッド同期信号Jの位相をずらし、従っ
て、カメラヘッド部11でヘッド同期信号Jに基づいたク
ロック信号の位相をずらし、ひいてはカメラヘッド部11
から出力される映像タイミング信号E及び映像データ信
号Dを含むCCD出力信号Cの位相をずらし、映像デー
タ信号Dの位相と信号処理パルスHの位相とを正しく合
わせてカメラケーブルの長さに拘わらず検波などの信号
処理を適正に行なわせることができることになる。
【0034】なお、上記位相調整手段31は、位相遅延部
32として一列のディレー素子35を設け、ヘッド同期信号
Jとしてカメラヘッド部11の作動に必要な駆動タイミン
グ信号Aとクロック基準信号Bにカメラヘッド部11の作
動に影響のない位相検出パルスFを含ませているも、図
7に示すように、同一のディレー素子35を直列とした位
相遅延部を2組設け、第1位相遅延部33にはヘッド同期
信号Jとして駆動タイミング信号Aとクロック基準信号
Bのみの信号を入力し、この第1位相遅延部33を構成す
る各ディレー素子35の出力端子をセレクタ46に接続して
位相遅延信号の内の一つ又はディレー素子35を介さない
ヘッド同期信号Jを選択的にカメラヘッド部11に送るよ
うにし、第2位相遅延部34には位相検出パルスFを入力
し、この第2位相遅延部34の入力端子と第2位相遅延部
34を構成する各ディレー素子35の出力端子をタイミング
記憶部37における各D−フリップフロップのクロック端
子に接続して前記と同様に判定部41及び位相演算部51で
処理を行うこともある。
【0035】さらに、位相調整手段31の他の回路例とし
て、図8に示すように、位相検出パルスを含むヘッド同
期信号Jxが入力される位相遅延部32と、位相遅延部32
からの位相遅延信号J0,J1,J2,……,Jnとコントロー
ル信号発生手段27からのヘッド同期信号Jxとが入力さ
れていずれか1つの信号を選択出力するセレクタ46、こ
のセレクタ46の出力をD−フリップフロップのクロック
入力として映像タイミング信号Eのレベル変化を検出す
る一致検出部38、この一致検出部38の出力により映像タ
イミング信号Eとヘッド同期信号Jxに含まれる位相検
出パルスFとのずれを判定する立上り検出回路43及びカ
ウンタ回路45で構成する判定部41、この判定部41の出力
によりセレクタ46の入力端子を決定する位相遅延選択信
号Wを出力する位相演算部51、及び判定部41の出力値に
より修正信号を修正切換スイッチ49を介してセレクタ46
に入力する修正部47としてのデコーダを設けることもあ
る。
【0036】この回路を位相調整手段31として使用する
ときは、図9に示すように、ヘッド同期信号Jxとして
駆動タイミング信号Aの後の1水平走査期間内に多数の
パルスによる位相検出信号Fを含ませ、この位相検出信
号Fは第1タイミング検出信号Kxの後に続くタイミン
グとするとともに、位相検出切換信号Pを第1タイミン
グ検出信号Kxに合わせて出力し、位相補正信号Lのパ
ルス出力後に位相検出切換信号Pの出力を停止すること
により、位相検出パルスFによって一致検出部38及び判
定部41で映像タイミング信号Eとヘッド同期信号Jxに
おける位相検出パルスFとのずれを検知し、判定部41の
出力により位相演算部51での演算処理終了後、修正切換
スイッチ49を戻して位相演算部51からの位相遅延選択信
号Wをセレクタ46に入力するようにしている。
【0037】なお、位相検出パルス信号Fを形成するパ
ルスをクロック信号のパルスと同期させ、カメラヘッド
部11でクロック再生手段17によりクロック信号を再成す
るときの位相調整にも利用することが好ましい。また、
画素調整手段61は、図10に示すように、先頭パルス検
出回路64とカウンタ回路65とで構成した画素ずれ検出部
63、及び、画素ずれ検出部63におけるカウンタ回路65の
出力値信号Yと定数Rとの差を演算する第1加算器73
や、第1加算器73の出力値信号Uとレジスタ77の出力値
信号Oとの差を演算してレジスタ77に入力する第2加算
器75、及び、レジスタ77により構成した遅延演算部71で
構成するものとしている。
【0038】この画素ずれ検出部63における先頭パルス
検出回路64にはカメラケーブルを介した映像タイミング
信号Eを入力するものとし、画素ずれ検出部63における
カウンタ回路65はクロック信号φをクロック端子に入力
し、且つ、コントロール信号発生手段27からの第2タイ
ミング検出信号Mの出力端子をリセットスタート端子
に、先頭パルス検出回路64の出力端子をカウント停止端
子に接続するものであり、このカウンタ回路45の出力端
子を遅延演算部71における第1加算器73の入力端子に接
続するものである。
【0039】この画素ずれ検出部63におけるカウンタ回
路45に入力される第2タイミング検出信号Mは、図4に
示したように、ヘッド同期信号における駆動タイミング
信号Aの終了に続くタイミングで出力され、この第2タ
イミング検出信号Mによりカウンタ回路45はクロックパ
ルスのカウントを開始し、先頭パルス検出回路64が映像
タイミング信号Eの先頭パルスを検知したときにカウン
トを停止し、このカウント値を出力信号Yとして遅延演
算部71に出力するものである。
【0040】そして、遅延演算部71では、基準信号発生
手段23から映像信号処理手段25に出力する信号処理パル
スHの内、同期信号を形成するブランキングパルスなど
の出力タイミングと映像データ信号Dとの適正タイミン
グとなる定数Rをカウンタ回路45の出力信号Yの数値と
第1加算器73により比較し、この定数Rと出力信号Yの
値とに差が生じているときは第2加算器75によりレジス
タ77の出力信号Oの値を第1加算器73の出力信号Uの値
で修正し、この第2加算器75の出力信号をコントロール
信号発生手段27からの画素補正信号Nによりレジスタ77
に記憶させ、この新しく記憶させた値に基づくレジスタ
77の出力を遅延決定信号Oとしてコントロール信号発生
手段27に送るものであり、コントロール信号発生手段27
では同期基準信号Iに基づいてヘッド同期信号Jを形成
するに際し、この遅延決定信号Oの値に基づいて駆動タ
イミング信号Aの出力タイミングをクロック単位で変更
するようにしている。
【0041】従って、カメラケーブルの長さが数十メー
トル変化し、信号処理部20から出力される駆動タイミン
グ信号Aがカメラヘッド部11に伝達される時間が約10
0ナノ秒程度変化し、且つ、この駆動タイミング信号A
に基づいてCCD15の第1画素の映像データ信号Dが信
号処理部20に送られる時間も同様に100ナノ秒程度変
化することにより、カメラケーブル長さの変化によって
信号処理部20から駆動タイミング信号の出力されたとき
から第1画素の映像データ信号Dが信号処理部20に入力
されるまでの時間が数百ナノ秒、すなわち数画素分のタ
イミング変化が生じる場合であっても、基準信号発生手
段23から同期基準信号Iを出力させるに際して、前述の
ようにブランキングパルスなどの信号処理パルスHの出
力タイミングよりも同期基準信号Iの出力タイミングを
早く設定しておき、この同期基準信号Iのフレーム開始
基準信号に基づいてコントロール信号発生手段27で駆動
タイミング信号Aを形成する際にクロック単位で駆動タ
イミング信号Aの出力タイミングを調整すれば、カメラ
ケーブルの長さに拘わらず、CCD出力信号Cにおける
映像データ信号Dのタイミングと信号処理パルスHのタ
イミングとを調整することができるものである。
【0042】このように、本実施例は画素調整手段61に
より駆動タイミング信号Aを含むヘッド同期信号Jの出
力タイミングをクロック単位で調整し、位相調整手段31
によりヘッド同期信号Jをクロック信号の数十分の1乃
至百分の1程度の精度で位相調整してタイミングを合わ
せることができる故、カメラケーブルの長さに拘わら
ず、常にCCD出力信号Cと信号処理パルスHとのタイ
ミングを適正とした信号処理が可能となる。
【0043】なお、画素調整手段61によるクロック単位
のタイミング調整は、通常、カメラケーブルの長さが一
定であれば調整を行う必要がないため、第2タイミング
検出信号M及び画素補正信号Nは、電源投入時の直後に
出力した後は数十分間隔などで出力することにより映像
データ信号Dと信号処理パルスHとのタイミングを確認
すれば足りるものであり、位相調整手段31に出力する第
1タイミング検出信号Kや位相補正信号Lは、ディレー
素子35としてバッファなどの回路素子を用いたときはデ
ィレー素子35の遅延時間が温度によって変化することが
あるため、数十秒乃至数分間隔でコントロール信号発生
手段27から出力させ、比較的短時間の間隔で信号処理パ
ルスHとCCD出力信号Cとのタイミング調整やタイミ
ング確認を行うことが好ましい。
【0044】また、上記実施例は、コントロール信号発
生手段27から出力するヘッド同期信号をクロック単位ま
たは位相範囲で調整するものであるも、他の実施例とし
ては、信号処理パルスHをクロック単位及び位相範囲で
調整することもある。この第2実施例は、図11に示す
ように、基準信号発生手段23と映像信号処理手段25との
間に位相調整手段31を設け、第1位相遅延部33で信号処
理パルスHから形成した多数の遅延信号の内の1つをセ
レクタ46で選択して映像信号処理手段25に送るものと
し、第2位相遅延部34に位相検出パルスFを入力して多
数の遅延信号を形成し、この第2位相遅延部34からの遅
延信号とカメラケーブルからの映像タイミング信号Eと
の位相差をタイミング記憶部37により検出し、シフトレ
ジスタ39、判定部41、位相演算部51により映像タイミン
グ信号Eの適正タイミングを決定し、第1位相遅延部33
で信号処理パルスHから形成した多数の遅延信号の内の
1つをセレクタ46で選択して映像信号処理手段25に送
り、画素調整手段61は第2タイミング信号Mによりコン
トロール信号発生手段27から出力される駆動タイミング
信号Aの出力時からカメラケーブルを介して映像タイミ
ング信号Eの先頭パルスが信号処理部20に入力されるま
でのクロック数をカウントし、このカウント値に応じて
映像信号処理手段25でブランキングパルスを出力させる
タイミングをクロック単位で調整するものである。
【0045】なお、信号処理パルスを位相及びクロック
単位で調整するに際し、位相演算部51におけるレジスタ
57の出力値が閾値以下の場合は、画素調整手段61に設定
する定数Rに1の値を加える調整回路69を設けるものと
し、位相調整手段31における位相演算部51と画素調整手
段61における遅延演算部71とを調整回路69により接続
し、信号処理パルスHの位相調整量に合わせてクロック
単位の調整量も修正し得るようにする。
【0046】この第2実施例では、位相調整手段31や画
素調整手段61により、コントロール信号発生手段27から
駆動タイミング信号Aが出力されてから、この駆動タイ
ミング信号Aにより作動したカメラヘッド部11から映像
タイミング信号Eが信号処理部20に戻されるまでの位相
ずれや時間遅れを検出し、このずれや遅れに基づいて信
号処理パルスHの位相をずらし、また、処理タイミング
を遅らせるものであるから、信号処理部20の回路設定が
容易となる利点がある。
【0047】また、他の実施例としては、コントロール
信号発生手段27からのヘッド同期信号Jは第1実施例と
同様に位相調整手段31を介してカメラケーブルに出力
し、画素調整手段61からの遅延決定信号Oは映像信号処
理手段25に入力し、第2実施例と同様にクロック単位の
タイミング調整は映像信号処理手段25で行うこともあ
り、さらに、位相調整手段31は第2実施例と同様に基準
信号発生手段23と映像信号処理手段25との間に設け、画
素調整手段61からの遅延決定信号Oによりコントロール
信号発生手段27から出力するヘッド同期信号のタイミン
グをクロック単位で調整することもある。
【0048】なお、信号処理パルスの位相を調整しつつ
ヘッド同期信号をクロック単位で調整する場合は、図1
1の実施例と同様に調整回路69を介して位相演算部51と
遅延演算部71とを接続し、位相演算部51におけるレジス
タの出力値が閾値以下の場合は1の値を画素調整手段61
に設定する定数Rに加え、信号処理パルスHの位相調整
量に合わせてクロック単位の調整量も修正し得るように
する。
【0049】このように各実施例は、信号処理部20から
出力するヘッド同期信号Jに含まれる駆動タイミング信
号Aを基準とした位相検出パルスFやを用いてカメラヘ
ッド部11から入力される映像タイミング信号Eの位相な
どを検出し、所定の映像タイミング信号Eの位相と異な
るときは位相調整手段31によりヘッド同期信号Jの位相
を、または信号処理パルスHの位相を調整し、また、カ
メラケーブルの長さが大きく変化した場合でも駆動タイ
ミング信号Aの出力時から映像タイミング信号Eが信号
処理部20に入力されるまでの時間に応じてヘッド同期信
号Jをクロック単位で変更するものである故、種々の長
さのカメラケーブルにより信号処理部20とカメラヘッド
部11とを接続した場合であっても、信号処理部20ではカ
メラケーブルの長さに合わせてクロック単位で信号処理
のタイミングを修正し、且つ、位相も最適のタイミング
に調整して信号処理を行い、カメラケーブルの長さが限
定されないヘッド分離型CCDカメラとすることができ
るものである。
【0050】そして、ヘッド分離型CCDカメラの位相
調整手段31は、多数個のディレー素子35を用いて1ナノ
乃至数ナノ秒単位の位相調整が可能であり、ディレー素
子35にバッファなどを用いることによりロジックICと
して容易に小型化することもでき、同一遅延時間のディ
レー素子35を直列とすることによりディレー素子35の個
数により遅延時間を選定することが容易に演算すること
ができるものである。また、この位相調整手段31は同期
ループを形成する必要がないためジッタによるノイズが
生じるおそれもない利点を有するものである。
【0051】
【発明の効果】本発明は、同一遅延時間を有するディレ
ー素子を直列に多数個配置して順次所定の遅延が生じた
多数の位相遅延信号を形成し、この位相遅延信号と映像
タイミング信号とを比較してディレー素子列に入力する
信号と映像タイミング信号とのずれを検出し、検出結果
に基づいて位相遅延信号の内の1つを選択する方法であ
るから容易に単に映像タイミング信号に適したタイミン
グの信号を形成することができ、映像タイミング信号に
あった位相の信号を容易に得ることができる。
【0052】また、CCD出力信号と映像タイミング信
号とを出力するカメラヘッド部を有すると共に、信号処
理部にはヘッド同期信号の位相を遅延調整してカメラヘ
ッド部に送る位相調整手段又は基準信号発生手段からの
信号処理パルスの位相を遅延調整して映像信号処理手段
に送る位相調整手段と、駆動タイミング信号がコントロ
ール信号発生手段から出力されたとき、すなわち信号処
理部から駆動タイミング信号が出力されたときから、こ
の駆動タイミング信号に基づいた映像タイミング信号が
カメラケーブルを介して信号処理部に入力される時間を
クロック単位で計測し、信号処理部から出力するヘッド
同期信号のタイミングをクロック単位で調整し又は信号
処理部で映像データ信号を処理する際の信号処理パルス
のタイミングをクロック単位で調整する遅延決定信号を
出力する画素調整手段とを有するヘッド分離型CCDカ
メラである故、信号処理部で形成する信号処理パルスと
カメラヘッド部から入力される映像データ信号とのタイ
ミングをクロック単位及びクロックの位相ずれの範囲で
調整することができ、カメラケーブルの長さによって信
号の遅延時間がCCDのクロック周期を越える遅延であ
っても適正なタイミング及び位相に調整することができ
るCCDカメラであって、カメラケーブルの長さを自由
に決定してカメラヘッド部を配置使用できるヘッド分離
型CCDカメラであり、カメラの用途や使用範囲を広げ
ることが容易なヘッド分離型CCDカメラである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるヘッド分離型CCDカメラのカ
メラヘッド部の実施例を示すブロック図。
【図2】本発明におけるヘッド分離型CCDカメラのカ
メラケーブルにより伝達する信号例を示す図。
【図3】本発明におけるヘッド分離型CCDカメラの信
号処理部の実施例を示すブロック図。
【図4】本発明におけるヘッド分離型CCDカメラのコ
ントロール信号発生手段が出力する信号と映像タイミン
グ信号を示すタイムチャート図。
【図5】本発明におけるヘッド分離型CCDカメラにお
ける位相調整手段の実施例を示すブロック図。
【図6】本発明におけるヘッド分離型CCDカメラにお
ける位相調整手段の信号処理を示すタイムチャート図。
【図7】本発明におけるヘッド分離型CCDカメラにお
ける位相調整手段の他の実施例を示すブロック図。
【図8】本発明におけるヘッド分離型CCDカメラにお
ける位相調整手段の第3実施例を示すブロック図。
【図9】本発明におけるヘッド分離型CCDカメラにお
けるヘッド同期信号の他の例を示すタイムチャート図。
【図10】本発明におけるヘッド分離型CCDカメラに
おける画素調整手段の実施例を示すブロック図。
【図11】本発明におけるヘッド分離型CCDカメラの
信号処理部の他の実施例を示すブロック図。
【符号の説明】
11 カメラヘッド部 13 撮像素子駆動
パルス発生器 15 CCD 17 クロック再生
手段 18 位相比較器 19 発振器 20 信号処理部 23 基準信号発生
手段 25 映像信号処理手段 27 コントロール
信号発生手段 31 位相調整手段 32,33,34
位相遅延部 35 ディレー素子 37 タイミング記
憶部 38 一致検出部 39 シフトレジス
タ 41 判定部 43 立上り検出回
路 45 カウンタ回路 46 セレクタ 47 修正部 49 修正切換スイ
ッチ 51 位相演算部 53,55 加算器 57 レジスタ 59 デコーダ 61 画素調整手段 63 画素ずれ検出
部 64 先頭パルス検出回路 65 カウンタ回路 69 調整回路 71 遅延演算部 73,75 加算器 77 レジスタ

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CCD出力信号により映像信号を形成す
    る映像信号処理手段と、この映像信号処理手段に信号処
    理パルスを出力するとともに同期基準信号を出力する基
    準信号発生手段と、同期基準信号が入力されてこの同期
    基準信号に基づいたヘッド同期信号やタイミング検出信
    号を出力するコントロール信号発生手段と、ヘッド同期
    信号の位相を遅延調整してカメラヘッド部に送る位相調
    整手段と、コントロール信号発生手段が出力するヘッド
    同期信号の出力タイミングをクロック単位で遅延変化さ
    せる遅延決定信号をコントロール信号発生手段に出力す
    る画素調整手段と、を有する信号処理部と、CCD出力
    信号の他、CCD出力信号の出力タイミングを示す映像
    タイミング信号を出力するカメラヘッド部と、を有する
    ことを特徴とするヘッド分離型CCDカメラ。
  2. 【請求項2】 CCD出力信号により映像信号を形成す
    る映像信号処理手段と、この映像信号処理手段への信号
    処理パルスを出力するとともに同期基準信号を出力する
    基準信号発生手段と、同期基準信号が入力されてこの同
    期基準信号に基づいたヘッド同期信号やタイミング検出
    信号を出力するコントロール信号発生手段と、信号処理
    パルスの位相を遅延調整して映像信号処理手段に送る位
    相調整手段と、信号処理パルスを映像信号処理手段にお
    いてクロック単位で遅延させる遅延決定信号を映像信号
    処理手段に出力する画素調整手段と、を有して前記コン
    トロール信号発生手段からのヘッド同期信号をカメラヘ
    ッド部に出力する信号処理部と、CCD出力信号の他、
    CCD出力信号の出力タイミングを示す映像タイミング
    信号を出力するカメラヘッド部と、を有することを特徴
    とするヘッド分離型CCDカメラ。
  3. 【請求項3】 CCD出力信号により映像信号を形成す
    る映像信号処理手段と、この映像信号処理手段に信号処
    理パルスを出力するとともに同期基準信号を出力する基
    準信号発生手段と、同期基準信号が入力されてこの同期
    基準信号に基づいたヘッド同期信号やタイミング検出信
    号を出力するコントロール信号発生手段と、ヘッド同期
    信号の位相を遅延調整してカメラヘッド部に送る位相調
    整手段と、信号処理パルスを映像信号処理手段において
    クロック単位で遅延させる遅延決定信号を映像信号処理
    手段に出力する画素調整手段と、を有する信号処理部
    と、CCD出力信号の他、CCD出力信号の出力タイミ
    ングを示す映像タイミング信号を出力するカメラヘッド
    部と、を有することを特徴とするヘッド分離型CCDカ
    メラ。
  4. 【請求項4】 CCD出力信号により映像信号を形成す
    る映像信号処理手段と、この映像信号処理手段への信号
    処理パルスを出力するとともに同期基準信号を出力する
    基準信号発生手段と、同期基準信号が入力されてこの同
    期基準信号に基づいたヘッド同期信号やタイミング検出
    信号を出力するコントロール信号発生手段と、信号処理
    パルスの位相を遅延調整して映像信号処理手段に送る位
    相調整手段と、コントロール信号発生手段から出力する
    ヘッド同期信号のタイミングをクロック単位で遅延変化
    させる遅延決定信号をコントロール信号発生手段に出力
    する画素調整手段と、を有してコントロール信号発生手
    段からのヘッド同期信号をカメラヘッド部に出力する信
    号処理部と、CCD出力信号の他、CCD出力信号の出
    力タイミングを示す映像タイミング信号を出力するカメ
    ラヘッド部と、を有することを特徴とするヘッド分離型
    CCDカメラ。
  5. 【請求項5】 同一遅延時間を有するディレー素子を直
    列に多数個配置して所定の信号を通過させることにより
    タイミングをずらした多数の位相遅延信号を形成し、こ
    の各位相遅延信号とカメラヘッド部から出力された映像
    タイミング信号とを比較して所定信号と映像タイミング
    信号との位相差を検出し、検出結果に基づいて位相遅延
    信号の内の1つを選択することを特徴とするヘッド分離
    型CCDカメラの同期位相調整方法。
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